JPH1026033A - スロットルバルブ装置 - Google Patents
スロットルバルブ装置Info
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- JPH1026033A JPH1026033A JP17793696A JP17793696A JPH1026033A JP H1026033 A JPH1026033 A JP H1026033A JP 17793696 A JP17793696 A JP 17793696A JP 17793696 A JP17793696 A JP 17793696A JP H1026033 A JPH1026033 A JP H1026033A
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- Japan
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- housing
- throttle valve
- heating element
- resin
- valve device
- Prior art date
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-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F05—INDEXING SCHEMES RELATING TO ENGINES OR PUMPS IN VARIOUS SUBCLASSES OF CLASSES F01-F04
- F05C—INDEXING SCHEME RELATING TO MATERIALS, MATERIAL PROPERTIES OR MATERIAL CHARACTERISTICS FOR MACHINES, ENGINES OR PUMPS OTHER THAN NON-POSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES OR ENGINES
- F05C2225/00—Synthetic polymers, e.g. plastics; Rubber
- F05C2225/08—Thermoplastics
Landscapes
- Control Of Throttle Valves Provided In The Intake System Or In The Exhaust System (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 樹脂製のハウジングを用いながら氷結防止を
図ることのできるスロットルバルブ装置を提供するこ
と。 【解決手段】 ハウジング1をスロットルバルブ2のシ
ャフト21の軸支部分から吸気路の長さ方向に2分割し
て、樹脂製のハウジング部材11、12の組み立て体と
して構成し、これらを例えば抵抗発熱線よりなるリング
状の発熱体4を介して接合すると共に、発熱体4を通電
してハウジング部材11、12を溶かして互いに溶着す
る。そして低温時には発熱体を、ハウジング部材11、
12が溶けない程度の温度に発熱させ、ハウジング1の
内部空間を保温する。
図ることのできるスロットルバルブ装置を提供するこ
と。 【解決手段】 ハウジング1をスロットルバルブ2のシ
ャフト21の軸支部分から吸気路の長さ方向に2分割し
て、樹脂製のハウジング部材11、12の組み立て体と
して構成し、これらを例えば抵抗発熱線よりなるリング
状の発熱体4を介して接合すると共に、発熱体4を通電
してハウジング部材11、12を溶かして互いに溶着す
る。そして低温時には発熱体を、ハウジング部材11、
12が溶けない程度の温度に発熱させ、ハウジング1の
内部空間を保温する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、氷結を防止するこ
とのできるスロットルバルブ装置に関する。
とのできるスロットルバルブ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】スロットルバルブ装置は、エアクリーナ
ーの下流側に設けられ、アクセルペダルの踏み込み量に
応じて吸気量を調整するためのものであるが、寒冷雰囲
気で走行しても氷結することのない構造とすることが要
求される。従来このような氷結対策として、ハウジング
の壁部内にエンジン冷却水を導き、この冷却水の熱によ
りスロットルバルブの周辺を暖める方式が知られてい
る。
ーの下流側に設けられ、アクセルペダルの踏み込み量に
応じて吸気量を調整するためのものであるが、寒冷雰囲
気で走行しても氷結することのない構造とすることが要
求される。従来このような氷結対策として、ハウジング
の壁部内にエンジン冷却水を導き、この冷却水の熱によ
りスロットルバルブの周辺を暖める方式が知られてい
る。
【0003】また他の方式として実開平3−54254
号公報に、ハウジングに加熱ヒータを組込んだものが記
載されている。図12はこの公報に記載されたスロット
ルボディ(スロットルバルブ装置)を示し、このスロッ
トルボディ100は、アルミニウム合金等からなるボデ
ィ(ハウジング)101のフランジ部102側からボデ
ィ101の軸方向(長さ方向)に環状の溝103を穿設
し、この溝103内に例えばPTCサーミスタよりなる
加熱ヒータ104を挿入して構成されている。
号公報に、ハウジングに加熱ヒータを組込んだものが記
載されている。図12はこの公報に記載されたスロット
ルボディ(スロットルバルブ装置)を示し、このスロッ
トルボディ100は、アルミニウム合金等からなるボデ
ィ(ハウジング)101のフランジ部102側からボデ
ィ101の軸方向(長さ方向)に環状の溝103を穿設
し、この溝103内に例えばPTCサーミスタよりなる
加熱ヒータ104を挿入して構成されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】エンジン冷却水をハウ
ジングに導く構造では次のような問題がある。即ち各部
品の軽量化及びコストダウンを図る観点からスロットル
バルブ装置についても、ハウジングの材質をアルミニウ
ムから樹脂に変える要望がある。しかしながら樹脂ハウ
ジングはアルミニウムに比べて熱伝導度が低く、エンジ
ン冷却水の温度はせいぜい100〜120℃程度である
ことから、エンジン冷却水をハウジング内に通流させて
も、スロットルバルブ回りに対してあまり大きな加熱効
果は得られない。
ジングに導く構造では次のような問題がある。即ち各部
品の軽量化及びコストダウンを図る観点からスロットル
バルブ装置についても、ハウジングの材質をアルミニウ
ムから樹脂に変える要望がある。しかしながら樹脂ハウ
ジングはアルミニウムに比べて熱伝導度が低く、エンジ
ン冷却水の温度はせいぜい100〜120℃程度である
ことから、エンジン冷却水をハウジング内に通流させて
も、スロットルバルブ回りに対してあまり大きな加熱効
果は得られない。
【0005】一方エンジンクランク室の未燃ガスをスロ
ットルバルブの上流及び下流に戻して再度燃焼させるよ
うにしているが、寒冷地で走行すると、スロットルバル
ブ及びその周囲の温度がかなり低くなってしまい、氷点
下になることもあり、再度燃焼のためにハウジング内を
流れてきた上記未燃ガス内に含まれた水がスロットルバ
ルブとハウジングの内壁面との間で氷結して、スロット
ルバルブが作動しなくなるおそれがある。
ットルバルブの上流及び下流に戻して再度燃焼させるよ
うにしているが、寒冷地で走行すると、スロットルバル
ブ及びその周囲の温度がかなり低くなってしまい、氷点
下になることもあり、再度燃焼のためにハウジング内を
流れてきた上記未燃ガス内に含まれた水がスロットルバ
ルブとハウジングの内壁面との間で氷結して、スロット
ルバルブが作動しなくなるおそれがある。
【0006】一方実開平3−54254号公報に記載さ
れているスロットルボディ(図12参照)においては、
以下の問題がある。即ち氷結対策としては、ボディ10
1の内壁のうちスロットルバルブの周端に対向する領域
(スロットルバルブまわり)を加熱すれば十分である
が、ボディ101の長さ方向に溝103を設けて帯状の
加熱ヒータ104を挿入しているので、ヒータ104の
帯幅として長さL分だけ必要になり、消費電力が大きい
ものになってしまう。そしてまたボディ101の一端面
から環状の溝101内に帯状のPTCサーミスタを装着
しなければならない上、バックアップ部材105を溝1
01内に挿入してサーミスタを固定しなければならない
ので組立作業が面倒であるという欠点もある。
れているスロットルボディ(図12参照)においては、
以下の問題がある。即ち氷結対策としては、ボディ10
1の内壁のうちスロットルバルブの周端に対向する領域
(スロットルバルブまわり)を加熱すれば十分である
が、ボディ101の長さ方向に溝103を設けて帯状の
加熱ヒータ104を挿入しているので、ヒータ104の
帯幅として長さL分だけ必要になり、消費電力が大きい
ものになってしまう。そしてまたボディ101の一端面
から環状の溝101内に帯状のPTCサーミスタを装着
しなければならない上、バックアップ部材105を溝1
01内に挿入してサーミスタを固定しなければならない
ので組立作業が面倒であるという欠点もある。
【0007】バックアップ部材105のかわりに溝10
3内にスペーサを入れ、スペーサとボディ101とを熱
溶着または超音波溶着する方法もあるが熱溶着では見栄
えが悪くなる問題がある。また超音波溶着をするには超
音波を発振する治具を挿入するスペースを設けるよう形
状を工夫したり、スペーサ挿入後にさらに溶着工数が必
要であり工数がかかるという問題もある。
3内にスペーサを入れ、スペーサとボディ101とを熱
溶着または超音波溶着する方法もあるが熱溶着では見栄
えが悪くなる問題がある。また超音波溶着をするには超
音波を発振する治具を挿入するスペースを設けるよう形
状を工夫したり、スペーサ挿入後にさらに溶着工数が必
要であり工数がかかるという問題もある。
【0008】本発明は、このような事情の下になされた
ものでありその目的は樹脂製のハウジングを用いなが
ら、ハウジング内を十分に暖めることができて例えば氷
結を確実に防止することができるスロットルバルブ装置
を提供することを目的とする。
ものでありその目的は樹脂製のハウジングを用いなが
ら、ハウジング内を十分に暖めることができて例えば氷
結を確実に防止することができるスロットルバルブ装置
を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明において
は、複数の樹脂製のハウジング部材の組み合わせにより
ハウジングを構成し、ハウジング部材の間に発熱量が制
御可能な発熱体を介装させてこの発熱体の熱によりハウ
ジング部材同士を溶着して接合する。そして使用時に
は、前記発熱体を、ハウジング部材が軟化する温度より
も低い温度で発熱させて、ハウジングの内部空間を加熱
する。
は、複数の樹脂製のハウジング部材の組み合わせにより
ハウジングを構成し、ハウジング部材の間に発熱量が制
御可能な発熱体を介装させてこの発熱体の熱によりハウ
ジング部材同士を溶着して接合する。そして使用時に
は、前記発熱体を、ハウジング部材が軟化する温度より
も低い温度で発熱させて、ハウジングの内部空間を加熱
する。
【0010】このようなスロットルバルブ装置によれ
ば、発熱体の熱によってハウジングの内部空間を加熱し
ているので、熱伝導性の悪い樹脂製のハウジングを用い
ても前記内部空間を氷結温度よりも高い温度に保温で
き、氷結を確実に防止できる。また発熱体の熱によりハ
ウジング部材同士を溶着して、発熱体を内蔵したハウジ
ングを組み立てているため、組み立て作業が簡単であ
る。
ば、発熱体の熱によってハウジングの内部空間を加熱し
ているので、熱伝導性の悪い樹脂製のハウジングを用い
ても前記内部空間を氷結温度よりも高い温度に保温で
き、氷結を確実に防止できる。また発熱体の熱によりハ
ウジング部材同士を溶着して、発熱体を内蔵したハウジ
ングを組み立てているため、組み立て作業が簡単であ
る。
【0011】ここでハウジングは、径方向の断面に沿っ
て一のハウジング部材と他のハウジング部材とに分割さ
れているものであってもよいし(請求項2)、あるい
は、一のハウジング部材の外周面から径方向内側に向う
溝を周方向に形成し、この溝内に他のハウジング部材を
嵌入するようにしてもよい(請求項3)。このような構
成では、発熱体をスロットルバルブの端部に対向する領
域だけに設けること、つまり氷結防止に必要な領域だけ
を加熱するよう設けることができるので、発熱体の消費
電力が少なくて済む。
て一のハウジング部材と他のハウジング部材とに分割さ
れているものであってもよいし(請求項2)、あるい
は、一のハウジング部材の外周面から径方向内側に向う
溝を周方向に形成し、この溝内に他のハウジング部材を
嵌入するようにしてもよい(請求項3)。このような構
成では、発熱体をスロットルバルブの端部に対向する領
域だけに設けること、つまり氷結防止に必要な領域だけ
を加熱するよう設けることができるので、発熱体の消費
電力が少なくて済む。
【0012】そして本発明は、アイドルスピ−ドコント
ロ−ルのバイパス通路を設けるスロットルバルブ装置に
適用してもよく、この場合には、請求項2または3記載
の構成を採用すれば、径方向に設けられたハウジング部
材の接合面の両サイドにおいて、任意の位置で前記バイ
パス通路を夫々径方向に形成できるので、パイパス通路
を容易に設けることができる(請求項4)。またスロッ
トルバルブを樹脂製としてもよく、この場合樹脂ハウジ
ング部材とスロットルバルブとの間で、温度変化に対す
る体積変化率が揃うので、ハウジング内壁面とスロット
ルバルブとの隙間を小さくして、洩れ空気量を小さいも
のにしながら、バルブの食い込みを避けることができる
(請求項5)。
ロ−ルのバイパス通路を設けるスロットルバルブ装置に
適用してもよく、この場合には、請求項2または3記載
の構成を採用すれば、径方向に設けられたハウジング部
材の接合面の両サイドにおいて、任意の位置で前記バイ
パス通路を夫々径方向に形成できるので、パイパス通路
を容易に設けることができる(請求項4)。またスロッ
トルバルブを樹脂製としてもよく、この場合樹脂ハウジ
ング部材とスロットルバルブとの間で、温度変化に対す
る体積変化率が揃うので、ハウジング内壁面とスロット
ルバルブとの隙間を小さくして、洩れ空気量を小さいも
のにしながら、バルブの食い込みを避けることができる
(請求項5)。
【0013】
【発明の実施の形態】図1は本発明の実施の形態を示し
ている。ハウジング1の内部空間である吸気路には、バ
タフライバルブよりなるスロットルバルブ2が設けられ
ており、このスロットルバルブ2のシャフト21はハウ
ジング1に軸支されている。スロットルバルブ2及びシ
ャフト21は、樹脂よりなり、一体成形で作られてい
る。ハウジング1はシャフト21の軸支部分から吸気路
方向(長さ方向)に第1のハウジング部材11及び第2
のハウジング部材12に2分割されている。
ている。ハウジング1の内部空間である吸気路には、バ
タフライバルブよりなるスロットルバルブ2が設けられ
ており、このスロットルバルブ2のシャフト21はハウ
ジング1に軸支されている。スロットルバルブ2及びシ
ャフト21は、樹脂よりなり、一体成形で作られてい
る。ハウジング1はシャフト21の軸支部分から吸気路
方向(長さ方向)に第1のハウジング部材11及び第2
のハウジング部材12に2分割されている。
【0014】これらハウジング部材11、12は耐熱性
の樹脂例えばPI(ポリイミド)、PAI(ポリアミド
イミド)、PEEK(ポリエーテルエーテルケトン)、
PPS(ポリフェミレンサルファイト)などからなる。
ハウジング1の分割面は、スロットルバルブ2の左右両
側位置においては、閉じたときのスロットルバルブの傾
きに沿っており、スロットルバルブ2の上下位置におい
ては、夫々スロットルバルブ2の上端、下端と対向する
付近から、ハウジング1の長さ方向と直交するように径
方向に沿っている。
の樹脂例えばPI(ポリイミド)、PAI(ポリアミド
イミド)、PEEK(ポリエーテルエーテルケトン)、
PPS(ポリフェミレンサルファイト)などからなる。
ハウジング1の分割面は、スロットルバルブ2の左右両
側位置においては、閉じたときのスロットルバルブの傾
きに沿っており、スロットルバルブ2の上下位置におい
ては、夫々スロットルバルブ2の上端、下端と対向する
付近から、ハウジング1の長さ方向と直交するように径
方向に沿っている。
【0015】そしてハウジング部材11、12の互いに
向き合う端面は、内壁面1aに近い位置にて、夫々上流
側に凹状及び凸状の段部31、32が全周に亘って形成
されている。図1はスロットルバルブ装置の組立て後の
状態を示す図であり、後に詳述する内壁端面31bと外
壁端面31bとの間のすきまは発熱体4の発熱により溶
着されるハウジング部材11、12により塞がれてい
る。
向き合う端面は、内壁面1aに近い位置にて、夫々上流
側に凹状及び凸状の段部31、32が全周に亘って形成
されている。図1はスロットルバルブ装置の組立て後の
状態を示す図であり、後に詳述する内壁端面31bと外
壁端面31bとの間のすきまは発熱体4の発熱により溶
着されるハウジング部材11、12により塞がれてい
る。
【0016】図2はスロットルバルブ装置の組立て途中
の状態を示す図であり、組立てについて同図を参照しな
がら述べると、スロットルバルブ2のシャフト21を、
シャフト21の軸支部をなす、ハウジング部材11、1
2の半割り円弧溝33、34の間に嵌め込む。そして図
3に示すように、一個所が切欠されて両端が外方に折り
曲げられたリング状の抵抗発熱線例えばニクロム線より
なる発熱体4を用い、この発熱体4を第2のハウジング
部材12の凸状段部32の根元に嵌め込んで巻装し、次
いで第1のハウジング部材11を第2のハウジング部材
12に、段部31、32にて嵌合させる。
の状態を示す図であり、組立てについて同図を参照しな
がら述べると、スロットルバルブ2のシャフト21を、
シャフト21の軸支部をなす、ハウジング部材11、1
2の半割り円弧溝33、34の間に嵌め込む。そして図
3に示すように、一個所が切欠されて両端が外方に折り
曲げられたリング状の抵抗発熱線例えばニクロム線より
なる発熱体4を用い、この発熱体4を第2のハウジング
部材12の凸状段部32の根元に嵌め込んで巻装し、次
いで第1のハウジング部材11を第2のハウジング部材
12に、段部31、32にて嵌合させる。
【0017】図2において第1のハウジング部材11の
段部31は内周側上流端面31a、内壁端面31b、外
周側上流端面31cで形成され、また第2のハウジング
部材12の段部32は内周側下流端面32a、外壁端面
32b、外周側下流端面32cで形成されている。第1
ハウジング部材11と第2ハウジング部材12との軸方
向の位置決めは内周側上流端面31aと内周側下流端面
32aとが当接することで行われる。
段部31は内周側上流端面31a、内壁端面31b、外
周側上流端面31cで形成され、また第2のハウジング
部材12の段部32は内周側下流端面32a、外壁端面
32b、外周側下流端面32cで形成されている。第1
ハウジング部材11と第2ハウジング部材12との軸方
向の位置決めは内周側上流端面31aと内周側下流端面
32aとが当接することで行われる。
【0018】内壁端面31b及び外壁端面32bとの間
には径方向にすきまが設けられており、第1ハウジング
部材11と第2ハウジング部材12を溶着するために発
熱体4を発熱した際に樹脂が変形した場合樹脂がこのす
きまに逃がすことができるようにしてある。これによ
り、変形した樹脂がスロットルバルブ2側に流れること
を防いでスロットルバルブ2の食い付きを防いでいる。
第1ハウジング部材11と第2ハウジング部材12とを
溶着後は外周側上流端面31cと外周側下流端面32c
とが密着するようになる。
には径方向にすきまが設けられており、第1ハウジング
部材11と第2ハウジング部材12を溶着するために発
熱体4を発熱した際に樹脂が変形した場合樹脂がこのす
きまに逃がすことができるようにしてある。これによ
り、変形した樹脂がスロットルバルブ2側に流れること
を防いでスロットルバルブ2の食い付きを防いでいる。
第1ハウジング部材11と第2ハウジング部材12とを
溶着後は外周側上流端面31cと外周側下流端面32c
とが密着するようになる。
【0019】更に図1及び図4に示すようにハウジング
部材11、12の外周面に跨ってソケット51を設ける
と共に、このソケット51に発熱体4の屈曲端41の先
端部を接続する。そしてハウジング部材11、12同士
を互いに押圧しながら、ハウジング部材11、12の材
料である樹脂が溶ける程度の電流、例えば発熱体4の表
面温度が250℃程度になる電流を発熱体4に流して、
ハウジング部材11、12同士を溶着し、こうしてスロ
ットルバルブ装置のハウジング1を構成する。ハウジン
グ部材11、12を溶着するときの発熱体4の発熱工程
は、後述のコントローラからの電流を供給してもよい
し、組立時専用の電源から電流を供給してもよい。なお
図2では便宜上ソケット51及び発熱体4の屈曲端は図
示していない。
部材11、12の外周面に跨ってソケット51を設ける
と共に、このソケット51に発熱体4の屈曲端41の先
端部を接続する。そしてハウジング部材11、12同士
を互いに押圧しながら、ハウジング部材11、12の材
料である樹脂が溶ける程度の電流、例えば発熱体4の表
面温度が250℃程度になる電流を発熱体4に流して、
ハウジング部材11、12同士を溶着し、こうしてスロ
ットルバルブ装置のハウジング1を構成する。ハウジン
グ部材11、12を溶着するときの発熱体4の発熱工程
は、後述のコントローラからの電流を供給してもよい
し、組立時専用の電源から電流を供給してもよい。なお
図2では便宜上ソケット51及び発熱体4の屈曲端は図
示していない。
【0020】またスロットルバルブ2の上流側には、吸
入空気温度を計測するための温度センサ52が設けら
れ、この温度センサ52の検出信号は、前記ソケット5
1に配線51aを介して接続されたコントローラ53に
取り込まれるようになっている。コントローラ53は、
吸入空気温度に基づいて、ハウジング1の内壁面を最適
な温度に保つように、発熱体4の電流値を制御する役割
を持つものである。
入空気温度を計測するための温度センサ52が設けら
れ、この温度センサ52の検出信号は、前記ソケット5
1に配線51aを介して接続されたコントローラ53に
取り込まれるようになっている。コントローラ53は、
吸入空気温度に基づいて、ハウジング1の内壁面を最適
な温度に保つように、発熱体4の電流値を制御する役割
を持つものである。
【0021】このようなスロットルバルブ装置の使い方
の一例について述べると、常温の場合には発熱体4の通
電を行わず、寒冷雰囲気の場合に、ハウジング1の内壁
面が氷結しない温度まで、ただしハウジング1が軟化し
ない温度範囲内で、発熱体4を通電して発熱させる。こ
の場合発熱体4の表面温度が例えば100〜120℃あ
るいはそれ以上の温度にまで発熱する。
の一例について述べると、常温の場合には発熱体4の通
電を行わず、寒冷雰囲気の場合に、ハウジング1の内壁
面が氷結しない温度まで、ただしハウジング1が軟化し
ない温度範囲内で、発熱体4を通電して発熱させる。こ
の場合発熱体4の表面温度が例えば100〜120℃あ
るいはそれ以上の温度にまで発熱する。
【0022】このように発熱体4の発熱量を制御して加
熱(保温)を行っているので、軽量ではあるが熱伝導性
の悪い樹脂をハウジング1の材質として用いても、スロ
ットルバルブ2まわりのハウジング1の内壁面を確実に
氷結温度以上に保温することができる。従ってエンジン
クランク室から戻された未燃ガス内の水分が、このスロ
ットルバルブ装置内を流れても氷結することがないし、
またエンジン始動前に氷結していたことがあったとして
も速やかに氷結が溶解する。
熱(保温)を行っているので、軽量ではあるが熱伝導性
の悪い樹脂をハウジング1の材質として用いても、スロ
ットルバルブ2まわりのハウジング1の内壁面を確実に
氷結温度以上に保温することができる。従ってエンジン
クランク室から戻された未燃ガス内の水分が、このスロ
ットルバルブ装置内を流れても氷結することがないし、
またエンジン始動前に氷結していたことがあったとして
も速やかに氷結が溶解する。
【0023】そして常温時など保温の必要がない場合に
は発熱体4の通電を止めればよく、エンジンからの輻射
熱も熱伝導の悪い樹脂ハウジング1内を伝わりにくいこ
とから、吸入空気の温度上昇が抑えられ、冷たい空気を
エンジンに導入できるので出力の低下を抑えることがで
きる。ただし本発明は、常温時に発熱体4への通電を止
めることに限定されるものではなく、低い温度で発熱す
るように電流制御を行ってもよい。
は発熱体4の通電を止めればよく、エンジンからの輻射
熱も熱伝導の悪い樹脂ハウジング1内を伝わりにくいこ
とから、吸入空気の温度上昇が抑えられ、冷たい空気を
エンジンに導入できるので出力の低下を抑えることがで
きる。ただし本発明は、常温時に発熱体4への通電を止
めることに限定されるものではなく、低い温度で発熱す
るように電流制御を行ってもよい。
【0024】またハウジング1を径方向の断面に沿って
分割し、スロットルバルブ2を囲む領域では、スロット
ルバルブ2の面に沿って分割されているので、リング状
の発熱体4を第2のハウジング部材12に嵌め込むこと
により、スロットルバルブ2の周端部に対向する領域の
みに発熱体4を位置させることができ、このため発熱体
4の消費電力が少なくて済む。
分割し、スロットルバルブ2を囲む領域では、スロット
ルバルブ2の面に沿って分割されているので、リング状
の発熱体4を第2のハウジング部材12に嵌め込むこと
により、スロットルバルブ2の周端部に対向する領域の
みに発熱体4を位置させることができ、このため発熱体
4の消費電力が少なくて済む。
【0025】更に第1及び第2のハウジング部材11、
12同士を発熱体4を介して嵌合させ、内蔵された発熱
体4を利用してこれらを互いに溶着し、ハウジング1を
構成しているので、ハウジング1の組み立てが簡単であ
る。ここで上述の例ではスロットルバルブ2及びシャフ
ト21を樹脂により構成しているが、これらの材質は金
属であってもよい。そして低温時には発熱体4で樹脂ハ
ウジング1を暖めているので実使用中の樹脂ハウジング
1の温度変化が少なくなり、寸法変化が小さくなる。従
って広範囲な温度変化を予測して樹脂ハウジング1とス
ロットルバルブ2とが食い付かないようにこれらの隙間
を大きく取っておく必要がなくなり、隙間を小さく設定
できるので洩れ空気量を少なくでき、エンジンのアイド
リングの回転数を下げることができる。この場合上述の
実施の形態のようにスロットルバルブ2及びシャフト2
1も樹脂で作れば、樹脂ハウジングと熱膨脹の程度が同
じになるため、更に隙間を小さく設定することができ
る。
12同士を発熱体4を介して嵌合させ、内蔵された発熱
体4を利用してこれらを互いに溶着し、ハウジング1を
構成しているので、ハウジング1の組み立てが簡単であ
る。ここで上述の例ではスロットルバルブ2及びシャフ
ト21を樹脂により構成しているが、これらの材質は金
属であってもよい。そして低温時には発熱体4で樹脂ハ
ウジング1を暖めているので実使用中の樹脂ハウジング
1の温度変化が少なくなり、寸法変化が小さくなる。従
って広範囲な温度変化を予測して樹脂ハウジング1とス
ロットルバルブ2とが食い付かないようにこれらの隙間
を大きく取っておく必要がなくなり、隙間を小さく設定
できるので洩れ空気量を少なくでき、エンジンのアイド
リングの回転数を下げることができる。この場合上述の
実施の形態のようにスロットルバルブ2及びシャフト2
1も樹脂で作れば、樹脂ハウジングと熱膨脹の程度が同
じになるため、更に隙間を小さく設定することができ
る。
【0026】前記隙間を小さくできる効果について図5
及び図6を参照しながら説明する。図5に示すように樹
脂ハウジング1の直径、金属よりなるスロットルバルブ
2の直径及び隙間を夫々A、B、Cとし、これらの値が
温度変化に対してどのように変化するかを図6に示す。
図6からわかるようにハウジング1の直径の収縮の方が
スロットルバルブの直径の収縮よりも大きく、この例で
は−5℃付近において食い付きが起こってしまう。従っ
て従来のように金属バルブを用い、かつ温度変化が大き
い構造では、低温時の食い付きを避けるために隙間を大
きくとらなければならなかったが、上述実施の形態では
ハウジングがそれ程低温にならないため、隙間を大きく
とらなくて済む。
及び図6を参照しながら説明する。図5に示すように樹
脂ハウジング1の直径、金属よりなるスロットルバルブ
2の直径及び隙間を夫々A、B、Cとし、これらの値が
温度変化に対してどのように変化するかを図6に示す。
図6からわかるようにハウジング1の直径の収縮の方が
スロットルバルブの直径の収縮よりも大きく、この例で
は−5℃付近において食い付きが起こってしまう。従っ
て従来のように金属バルブを用い、かつ温度変化が大き
い構造では、低温時の食い付きを避けるために隙間を大
きくとらなければならなかったが、上述実施の形態では
ハウジングがそれ程低温にならないため、隙間を大きく
とらなくて済む。
【0027】次にアイドリングスピードコントロール
(ISC)用のバイパス通路を設けたスロットルバルブ
装置に本発明の構造を適用した実施の形態について、図
7を参照しながら説明する。この例では第1のハウジン
グ部材11及び第2のハウジング部材12に夫々スロッ
トルバルブ2の上流側及び下流側に開口し、径方向に貫
通するバイパス通路61、62を形成する。ハウジング
1の外側にはISCバルブ装置7が設けられている。
(ISC)用のバイパス通路を設けたスロットルバルブ
装置に本発明の構造を適用した実施の形態について、図
7を参照しながら説明する。この例では第1のハウジン
グ部材11及び第2のハウジング部材12に夫々スロッ
トルバルブ2の上流側及び下流側に開口し、径方向に貫
通するバイパス通路61、62を形成する。ハウジング
1の外側にはISCバルブ装置7が設けられている。
【0028】このISCバルブ装置7は、ハウジング7
1内に、前記バイパス通路61、62に連通し、バルブ
72が設けられたバイパス通路73が形成されている。
このバルブ72は、エンジン回転数が低下したときに電
気的に開かれるものである。これらバイパス通路61、
62、73は、アクセルペダルを離してスロットルバル
ブ2が閉じたときにも、エアコンなどの負荷によりエン
ストが起こらないように吸入空気をバイパスして通流さ
せるためのものである。このような実施の形態ではハウ
ジング部材11、12の接合面の両サイドにおいて任意
の位置でバイパス通路を径方向に穿設することができる
ので、ハウジング1内に発熱体4を内蔵する構造のもの
であってもバイパス通路を容易に設けること、つまり設
計が容易になる。
1内に、前記バイパス通路61、62に連通し、バルブ
72が設けられたバイパス通路73が形成されている。
このバルブ72は、エンジン回転数が低下したときに電
気的に開かれるものである。これらバイパス通路61、
62、73は、アクセルペダルを離してスロットルバル
ブ2が閉じたときにも、エアコンなどの負荷によりエン
ストが起こらないように吸入空気をバイパスして通流さ
せるためのものである。このような実施の形態ではハウ
ジング部材11、12の接合面の両サイドにおいて任意
の位置でバイパス通路を径方向に穿設することができる
ので、ハウジング1内に発熱体4を内蔵する構造のもの
であってもバイパス通路を容易に設けること、つまり設
計が容易になる。
【0029】図8は本発明の更に他の実施の形態を示
す。この実施の形態におけるハウジング1は、筒壁の全
周に亘って外周面から径方向内側に溝13aが形成され
た樹脂製の筒状ハウジング部材13と、前記溝13aに
嵌合される一対の半割りの樹脂製のハウジング部材14
との組み合わせからなる。この溝13aを図8(a)の
ように断面からみると、その軸線はスロットルバルブ2
の面方向に伸びている。これは発熱体4がスロットルバ
ルブ2の外周端に沿って巻かれているので、スロットル
バルブ2の傾きに対応して溝13aを傾けたものである
が、溝13aはハウジング1の長さ方向と直交して形成
してもよい。
す。この実施の形態におけるハウジング1は、筒壁の全
周に亘って外周面から径方向内側に溝13aが形成され
た樹脂製の筒状ハウジング部材13と、前記溝13aに
嵌合される一対の半割りの樹脂製のハウジング部材14
との組み合わせからなる。この溝13aを図8(a)の
ように断面からみると、その軸線はスロットルバルブ2
の面方向に伸びている。これは発熱体4がスロットルバ
ルブ2の外周端に沿って巻かれているので、スロットル
バルブ2の傾きに対応して溝13aを傾けたものである
が、溝13aはハウジング1の長さ方向と直交して形成
してもよい。
【0030】図8(b)には一個の半割りのハウジング
部材14を示してあるが、実際にはこの半割りのハウジ
ング部材14は、左右に1個づつ設けられている。そし
て半割りのハウジング部材14は内周端に段部14aが
形成されており、前記ハウジング部材13の溝13a内
に発熱体4を嵌め込んだ後、一対の半割りのハウジング
部材14が溝13aに両側から嵌合されることによりハ
ウジング1が組み立てられることになる。図8はこの状
態を表わしている。その後発熱体4を通電により発熱さ
せてハウジング部材13、14、14同士を溶着する。
ハウジング部材13には真円状の溝13bが溝13aに
到達するまで形成されており、さらにそれに隣接して同
方向に図示しない半円状の溝が形成されている。
部材14を示してあるが、実際にはこの半割りのハウジ
ング部材14は、左右に1個づつ設けられている。そし
て半割りのハウジング部材14は内周端に段部14aが
形成されており、前記ハウジング部材13の溝13a内
に発熱体4を嵌め込んだ後、一対の半割りのハウジング
部材14が溝13aに両側から嵌合されることによりハ
ウジング1が組み立てられることになる。図8はこの状
態を表わしている。その後発熱体4を通電により発熱さ
せてハウジング部材13、14、14同士を溶着する。
ハウジング部材13には真円状の溝13bが溝13aに
到達するまで形成されており、さらにそれに隣接して同
方向に図示しない半円状の溝が形成されている。
【0031】またハウジング部材14には、その半円状
の溝に対向してスロットルバルブ2のシャフト21の軸
支部をなす半円状の溝14bが形成されている。スロッ
トルバルブ2の組み付けに関しては、半割りのハウジン
グ部材14を嵌め込む前に、シャフト21をハウジング
部材13の溝13b並びにそれに隣接する図示しない半
円状の溝及びハウジング部材14の半円状の溝14bに
通し、シャフト21の中央部に軸に平行に形成されたす
り割り部にバルブ2を入れて、ハウジング内壁面に対す
るスロットルバルブ2を位置決め後、図示しないビスで
シャフト21にバルブ2を締め付ける。なおスロットル
バルブ2及びシャフト21の材質は、樹脂でも金属でも
よい。スロットルバルブ2が樹脂であれば、ハウジング
と温度変化に対する体積変化率が揃うのでハウジング内
壁面とスロットルバルブとの隙間を小さくして洩れ空気
量を小さいものにしながらバルブの食い込みを避けるこ
とができる。
の溝に対向してスロットルバルブ2のシャフト21の軸
支部をなす半円状の溝14bが形成されている。スロッ
トルバルブ2の組み付けに関しては、半割りのハウジン
グ部材14を嵌め込む前に、シャフト21をハウジング
部材13の溝13b並びにそれに隣接する図示しない半
円状の溝及びハウジング部材14の半円状の溝14bに
通し、シャフト21の中央部に軸に平行に形成されたす
り割り部にバルブ2を入れて、ハウジング内壁面に対す
るスロットルバルブ2を位置決め後、図示しないビスで
シャフト21にバルブ2を締め付ける。なおスロットル
バルブ2及びシャフト21の材質は、樹脂でも金属でも
よい。スロットルバルブ2が樹脂であれば、ハウジング
と温度変化に対する体積変化率が揃うのでハウジング内
壁面とスロットルバルブとの隙間を小さくして洩れ空気
量を小さいものにしながらバルブの食い込みを避けるこ
とができる。
【0032】このようにハウジング部材13に径方向に
溝13aを形成し、この溝13a内に発熱体4を設ける
構造とすれば、発熱体4をバルブ2の周囲にのみ設ける
ことができ、またISCバイパス通路を備えたスロット
ルバルブ装置に適用する場合にも、溝13aを挟んで両
側の任意の位置にバイパス通路を形成することができる
ので、設計が容易である。
溝13aを形成し、この溝13a内に発熱体4を設ける
構造とすれば、発熱体4をバルブ2の周囲にのみ設ける
ことができ、またISCバイパス通路を備えたスロット
ルバルブ装置に適用する場合にも、溝13aを挟んで両
側の任意の位置にバイパス通路を形成することができる
ので、設計が容易である。
【0033】本発明では、ハウジングを樹脂で作ってい
るため、ハウジングの内壁を円形から外れた形状に容易
に成形することができる。図9はその一例であり、アク
セルペダルを離したときのスロットルバルブ2の位置か
らバルブ2が回動し始めても開度があまり大きくならな
いように、スロットルバルブ2の上部側及び下部側付近
のハウジング1の内壁面15が、バルブ2の周端部の軌
跡に沿って弧を描いたように湾曲している。そしてその
湾曲部の対向部にはスロットルバルブ2の全開時の空気
流量を減少させないようにするために外側ほど大径にな
るようなテーパが形成されている。
るため、ハウジングの内壁を円形から外れた形状に容易
に成形することができる。図9はその一例であり、アク
セルペダルを離したときのスロットルバルブ2の位置か
らバルブ2が回動し始めても開度があまり大きくならな
いように、スロットルバルブ2の上部側及び下部側付近
のハウジング1の内壁面15が、バルブ2の周端部の軌
跡に沿って弧を描いたように湾曲している。そしてその
湾曲部の対向部にはスロットルバルブ2の全開時の空気
流量を減少させないようにするために外側ほど大径にな
るようなテーパが形成されている。
【0034】図10はアクセルペダルの開度とスロット
ルバルブの開度との関係を示す特性図であり、実線a
は、通常のスロットルバルブ装置の場合、点線bは、図
9の構造の場合に夫々対応する。このように樹脂製のハ
ウジングによれば、両者の開度の関係について任意の非
線形特性、例えばアクセルペダルの始めの感度を小さく
するなどの特性が容易に得られる利点がある。
ルバルブの開度との関係を示す特性図であり、実線a
は、通常のスロットルバルブ装置の場合、点線bは、図
9の構造の場合に夫々対応する。このように樹脂製のハ
ウジングによれば、両者の開度の関係について任意の非
線形特性、例えばアクセルペダルの始めの感度を小さく
するなどの特性が容易に得られる利点がある。
【0035】以上の実施の形態では、抵抗発熱線例えば
ニクロム線を一巻きにした発熱体の例を示したが、図1
1に示すように2回巻き以上の巻線よりなる発熱体4で
あってもよい。なお発熱体としては、ニクロム線のよう
に温度に対し直線的に抵抗値が変化する直線抵抗体に限
らず非直線抵抗体であってもよく、またハウジングの組
み立てについては、3個以上のハウジング部材によりハ
ウジングを構成してもよい。
ニクロム線を一巻きにした発熱体の例を示したが、図1
1に示すように2回巻き以上の巻線よりなる発熱体4で
あってもよい。なお発熱体としては、ニクロム線のよう
に温度に対し直線的に抵抗値が変化する直線抵抗体に限
らず非直線抵抗体であってもよく、またハウジングの組
み立てについては、3個以上のハウジング部材によりハ
ウジングを構成してもよい。
【図1】本発明の一実施の形態を示す断面図である。
【図2】図1のスロットルバルブ装置の組み立て途中を
示す断面図である。
示す断面図である。
【図3】発熱体の一例を示す平面図である。
【図4】図1のハウジングの一部を示す平面図である。
【図5】ハウジングとスロットルバルブとの直径を示す
説明図である。
説明図である。
【図6】図5に示す直径と温度との関係を、金属及び樹
脂の夫々の場合について示す特性図である。
脂の夫々の場合について示す特性図である。
【図7】本発明の他の実施の形態を示す断面図である。
【図8】本発明の更に他の実施の形態を示す断面図及び
ハウジング部材を示す斜視図である。
ハウジング部材を示す斜視図である。
【図9】本発明の更にまた他の実施の形態を示す断面図
である。
である。
【図10】スロットルバルブ及びアクセルペダルの各開
度の関係を示す特性図である。
度の関係を示す特性図である。
【図11】複数巻きの抵抗発熱線により発熱体を構成し
た例を示す断面図である。
た例を示す断面図である。
【図12】従来のスロットルバルブ装置を示す断面図で
ある。
ある。
1 ハウジング 11〜14 ハウジング部材 2 スロットルバルブ 21 シャフト 31、32 段部 4 発熱体 51 ソケット 52 温度センサ 53 コントロ−ラ 61、62、73 バイパス通路 7 ISCバルブ 13a 溝 15 ハウジングの内壁面
Claims (5)
- 【請求項1】 ハウジングの内部空間にスロットルバル
ブを設けてなるスロットルバルブ装置において、 前記ハウジングは、複数の樹脂製のハウジング部材を組
み合わせると共にこのハウジング部材の間に発熱量が制
御可能な発熱体を介装させ、この発熱体を発熱させるこ
とにより前記ハウジング部材同士を溶着して構成してあ
り、 前記発熱体を、前記ハウジング部材が軟化する温度より
も低い温度で発熱させて、前記ハウジングの内部空間を
加熱するようにしたことを特徴とするスロットルバルブ
装置。 - 【請求項2】 ハウジングは、径方向の断面に沿って一
のハウジング部材と他のハウジング部材とに分割されて
いることを特徴とする請求項1記載のスロットルバルブ
装置。 - 【請求項3】 一のハウジング部材の外周面から径方向
内側に向かう溝を周方向に形成し、この溝内に他のハウ
ジング部材を嵌入してなることを特徴とする請求項1記
載のスロットルバルブ装置。 - 【請求項4】 ハウジングに、スロットルバルブの上流
側と下流側とを結ぶためのバイパス通路を形成したこと
を特徴とする請求項2または3記載のスロットルバルブ
装置。 - 【請求項5】 スロットルバルブは樹脂製であることを
特徴とする請求項1記載のスロットルバルブ装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17793696A JP3435999B2 (ja) | 1996-07-08 | 1996-07-08 | スロットルバルブ装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17793696A JP3435999B2 (ja) | 1996-07-08 | 1996-07-08 | スロットルバルブ装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1026033A true JPH1026033A (ja) | 1998-01-27 |
JP3435999B2 JP3435999B2 (ja) | 2003-08-11 |
Family
ID=16039663
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP17793696A Expired - Fee Related JP3435999B2 (ja) | 1996-07-08 | 1996-07-08 | スロットルバルブ装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3435999B2 (ja) |
Cited By (10)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1367243A2 (en) * | 2002-05-30 | 2003-12-03 | Aisan Kogyo Kabushiki Kaisha | Intake apparatus for internal-combustion engine |
JP2007255395A (ja) * | 2006-03-27 | 2007-10-04 | Aisan Ind Co Ltd | 排気圧力制御弁 |
JP2008002470A (ja) * | 2006-06-21 | 2008-01-10 | Siemens Canada Ltd | 電子スロットル制御用途におけるセンサアセンブリのプレスばめ |
WO2008004421A1 (fr) | 2006-06-14 | 2008-01-10 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | Dispositif pour commander le chauffage du papillon des gaz d'un moteur à combustion interne |
JP2008063959A (ja) * | 2006-09-05 | 2008-03-21 | Aisan Ind Co Ltd | スロットル装置 |
DE19929740B4 (de) * | 1998-06-30 | 2008-06-12 | Aisan Kogyo Kabushiki Kaisha, Ohbu | Ansaug- bzw. Einlaßsteuer- und/oder -regelventil für Verbrennungsmotoren bzw. -kraftmaschinen |
JP2009036110A (ja) * | 2007-08-02 | 2009-02-19 | Aisan Ind Co Ltd | 内燃機関のスロットルバルブ加熱制御装置 |
JP2009052512A (ja) * | 2007-08-29 | 2009-03-12 | Honda Motor Co Ltd | 内燃機関のスロットル装置 |
EP3093481A1 (de) * | 2015-04-30 | 2016-11-16 | MANN+HUMMEL GmbH | Ansaugluftdrossel für einen verbrennungsmotor und kombiventil mit niederdruck-abgasrückführungsventil und ansaugluftdrossel |
CN112424460A (zh) * | 2018-07-23 | 2021-02-26 | 日立汽车系统株式会社 | 电控节气门装置 |
-
1996
- 1996-07-08 JP JP17793696A patent/JP3435999B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (16)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE19929740B4 (de) * | 1998-06-30 | 2008-06-12 | Aisan Kogyo Kabushiki Kaisha, Ohbu | Ansaug- bzw. Einlaßsteuer- und/oder -regelventil für Verbrennungsmotoren bzw. -kraftmaschinen |
EP1367243A3 (en) * | 2002-05-30 | 2006-06-07 | Aisan Kogyo Kabushiki Kaisha | Intake apparatus for internal-combustion engine |
EP1367243A2 (en) * | 2002-05-30 | 2003-12-03 | Aisan Kogyo Kabushiki Kaisha | Intake apparatus for internal-combustion engine |
JP2007255395A (ja) * | 2006-03-27 | 2007-10-04 | Aisan Ind Co Ltd | 排気圧力制御弁 |
EP2034160A1 (en) * | 2006-06-14 | 2009-03-11 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | Device for controlling heating of throttle valve of internal combustion engine |
WO2008004421A1 (fr) | 2006-06-14 | 2008-01-10 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | Dispositif pour commander le chauffage du papillon des gaz d'un moteur à combustion interne |
EP2034160A4 (en) * | 2006-06-14 | 2009-07-01 | Toyota Motor Co Ltd | DEVICE FOR CONTROLLING THE HEATING OF THE THROTTLE VALVE OF AN INTERNAL COMBUSTION ENGINE |
US8113169B2 (en) | 2006-06-14 | 2012-02-14 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | Device for controlling heating of a throttle valve of an internal combustion engine |
JP2008002470A (ja) * | 2006-06-21 | 2008-01-10 | Siemens Canada Ltd | 電子スロットル制御用途におけるセンサアセンブリのプレスばめ |
KR101364989B1 (ko) * | 2006-06-21 | 2014-02-20 | 시멘스 캐나다 리미티드 | 전자식 스로틀 밸브 제어분야에 있어서 센서 조립체의 강제끼워 맞춤 |
JP2008063959A (ja) * | 2006-09-05 | 2008-03-21 | Aisan Ind Co Ltd | スロットル装置 |
JP2009036110A (ja) * | 2007-08-02 | 2009-02-19 | Aisan Ind Co Ltd | 内燃機関のスロットルバルブ加熱制御装置 |
JP2009052512A (ja) * | 2007-08-29 | 2009-03-12 | Honda Motor Co Ltd | 内燃機関のスロットル装置 |
EP3093481A1 (de) * | 2015-04-30 | 2016-11-16 | MANN+HUMMEL GmbH | Ansaugluftdrossel für einen verbrennungsmotor und kombiventil mit niederdruck-abgasrückführungsventil und ansaugluftdrossel |
CN112424460A (zh) * | 2018-07-23 | 2021-02-26 | 日立汽车系统株式会社 | 电控节气门装置 |
CN112424460B (zh) * | 2018-07-23 | 2023-02-28 | 日立安斯泰莫株式会社 | 电控节气门装置 |
Also Published As
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---|---|
JP3435999B2 (ja) | 2003-08-11 |
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