JPH10259244A - 連続重縮合装置及び方法 - Google Patents
連続重縮合装置及び方法Info
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- JPH10259244A JPH10259244A JP6609397A JP6609397A JPH10259244A JP H10259244 A JPH10259244 A JP H10259244A JP 6609397 A JP6609397 A JP 6609397A JP 6609397 A JP6609397 A JP 6609397A JP H10259244 A JPH10259244 A JP H10259244A
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Abstract
保持して入口から出口までほぼピストンフロー状態で流
通させ、この間に生じるエチレングリコール等の揮発物
をスムースに分離させて重縮合反応を行い、品質の良い
重合物を連続して製造するのに好適な装置及び方法を提
供することにある。 【解決手段】本体(1)内下部に熱交換部(伝熱管
(4))を設け、本体内中部に被処理液を保持し順次下
から上に移動させる螺旋状の邪魔板(5)を持つ滞留部
を設け、本体内上部に気液分離のための空間(6)を設
け、本体内中央部上下方向に被処理液を薄膜流下させる
下降管(3)を設けることにより達成される。 【効果】本発明によれば、被処理液を装置内に所定時間
保持して入口から出口までほぼピストンフロー状態で流
通させ、この間に生じるエチレングリコール等の揮発物
をスムースに分離させて重縮合反応を行うことができ、
品質の良い重合物を連続して製造することができる。
Description
発物を蒸発分離する連続処理装置に関し、特に減圧下で
操作する比較的低粘度域のポリエチレンテレフタレート
等の重縮合に好適な装置及び方法に関するものである。
のポリエチレンテレフタレート等の連続重縮合装置とし
て、USP2,727,882に示されるように、仕切
板と上昇管を多段に組み合わせ、下部より連続供給した
被処理液を順次上部に移動させて重縮合を行わせるもの
があった。
来技術は被処理液が各段でショートパスしやすく、入口
から出口までピストンフローさせるのが難しい点に改良
の余地があった。
比較的簡単な構造の装置により被処理液を装置内に所定
時間保持させかつピストンフローさせて反応させ、この
間に生じるエチレングリコール等の揮発物をスムースに
分離させるのに好適な連続重縮合装置及び方法を提供す
ることにある。
熱交換部を設け、本体中部に被処理液を保持し順次下か
ら上に移動させる螺旋状の邪魔板を持つ滞留部を設け、
本体上部に気液分離のための空間を設け、本体中央部上
下方向に被処理液を薄膜流下させる下降管を設ける構造
とすることにより達成される。
は、熱交換部で加熱され、滞留部で螺旋状の邪魔板に沿
って旋回流を起こしながら下降管の外側を順次下から上
に移動して重縮合反応が進み、この間に生成するエチレ
ングリコール等の揮発物が効率良く蒸発分離し、この
後、下降管を薄膜状に流下してさらに重縮合反応を進め
ることができる。
明の一実施例を示す。図1は縦断面を示す正面図、図2
は図1のA−A線断面を示す平面図、図3は図1のB−
B線断面を示す平面図、図4は下降管上部の部分斜視図
である。
外周を熱媒ジャケット2で覆われており、本体1中央長
手方向に上部が開放した下降管3が取り付けられてい
る。本体1内下部には下降管3に平行に複数個の伝熱管
4が取り付けられ、この伝熱管4の上部の下降管3の外
側には螺旋状の邪魔板5が複数個取付けられる。それぞ
れの邪魔板5は本体1内壁との間に揮発物を逃がす隙間
51を有して本体1内を上下方向に仕切り、複数個の滞
留室52を形成している。本体1内上部、すなわち下降
管3及び最上部の邪魔板5Cの上端には被処理液と揮発
物とを分離するための空間6を持つ。
ズル10が取り付けられ、下部中央には、被処理液の出
口ノズル11が取り付けられて下降管3に接続してい
る。さらに、本体1の上部に揮発物の出口ノズル12が
設けられ、配管で凝縮器及び真空引き装置(図示せず)
に接続される。また、13は熱媒入口、14は熱媒出口
である。
より連続して供給された被処理液は、まず伝熱管4に入
って加熱されながら上昇し、最下部の滞留室52Aに達
する。この滞留室52Aを徐々に上昇する間に重縮合反
応が進み、生成したエチレングリコール等の揮発物は邪
魔板5外側の隙間51から上部へ移動する。一方、被処
理液は、邪魔板5の螺旋部に沿って旋回流を起こしなが
ら上昇し、次の滞留室52Bへ流入する。このとき旋回
しながらスムースにつぎの滞留室52Bへ移動するの
で、逆流を起こすことも少なく、被処理液は順次滞留部
を上昇し、効率良く重縮合反応が進む。
達した被処理液は下降管3の頂部31を乗り越えて下降
管3の内側を流下する。被処理液は下降管3の内側を薄
膜となって流下し、反応により生じた揮発物を蒸発分離
して、さらに重縮合反応を進めることができる。このよ
うにして揮発物を蒸発分離し、反応の進んだ被処理液は
出口ノズル11より系外に排出される。一方生成した揮
発物は本体内の上部空間6で被処理液(重合物)の飛沫
と分離し、揮発物の出口ノズル12より系外に排出され
る。
伴する問題すなわち飛沫同伴が起こりやすいが、本発明
では螺旋状の邪魔板5により上部へ突沸する被処理液及
び揮発物を円周方向に向けることができ、飛沫同伴を押
さえることができる。
ートを重合する場合には、ビスヒドロキシエチルテレフ
タレートを入口ノズル10より連続供給し、本体1内下
部の伝熱管4で加熱し、本体1内中部の滞留室52で順
次下から上に移動させて重縮合反応を進め、生成したエ
チレングリコール及び水の蒸気を本体1内上部で分離
し、本体1内中央部の下降管3内を薄膜流下させてさら
に反応させ、出口ノズル11よりポリエチレンテレフタ
レートの重合物を得ることができる。この間に生成した
エチレングリコール等の揮発物は本体1内上部空間6で
重合物と分離し、揮発物出口ノズル12より排出する。
操作条件は例えば液温度260〜300℃、圧力0.1
〜10kPa・sの範囲で行われる。このとき、被処理
液は本体1内を入口から出口までピストンフローに近い
状態で移動し、生成したエチレングリコール等の揮発物
を効率良く分離できるので、滞留による劣化も無く品質
の良い重合物を製造することができる。
ーボネート等の重縮合系高分子の連続重合に適用でき
る。
処理液を薄膜流下させる下降管3の内側に複数個のテー
パ状の液受け7を取り付けた連続重縮合装置を図5に示
す。本実施例によれば、下降管3内を流下する被処理液
をそれぞれの液受け7に保持して順次下方に移動させる
ことができるので、被処理液のショートパスを少なく
し、効率良く揮発物を蒸発分離して反応を進めることが
できる。
6及び図7に示すように、螺旋状の邪魔板5と下降管3
の外側及び本体1内壁間にそれぞれ蒸発した揮発物を逃
がす隙間51A、51Bを設けた連続重縮合装置が提示
される。本実施例によれば、蒸発した揮発物を邪魔板5
の内側と外側の両方の隙間51A、51Bから上方に逃
がすことができるので揮発物の蒸発分離作用を高めるこ
とができる。
定時間保持して入口から出口までほぼピストンフロー状
態で流通させ、この間に生じるエチレングリコール等の
揮発物をスムースに分離させて重縮合反応を行うことが
でき、品質の良い重合物を連続して製造することができ
る。
面正面図である。
視図である。
る。
である。
伝熱管、5…螺旋状の邪魔板、6…揮発物分離空間、7
…液受け、10…被処理液の入口ノズル、11…被処理
液の出口ノズル、12…揮発物の出口ノズル。
Claims (7)
- 【請求項1】実質的に竪型の円筒状容器本体長手方向の
一端下部側面及び下部中央にそれぞれ被処理液の入口及
び出口を有し、本体の上部に揮発物の出口を持ち本体外
側を熱媒ジャケットで覆った装置において、本体内下部
に熱交換部を設け、本体内中部に被処理液を保持し順次
下から上に移動させる螺旋状の邪魔板を持つ滞留部を設
け、本体内上部に気液分離のための空間を設け、本体内
中央部上下方向に被処理液を薄膜流下させる下降管を設
けたことを特徴とする連続重縮合装置。 - 【請求項2】請求項1記載の連続重縮合装置において、
本体内中部の滞留部を複数個の螺旋状の邪魔板で分割し
た複数個の滞留室で形成したことを特徴とする連続重縮
合装置。 - 【請求項3】請求項1記載の連続重縮合装置において、
被処理液を薄膜流下させる下降管の内側に複数個のテー
パ状の液受けを取り付けた連続重縮合装置。 - 【請求項4】請求項1記載の連続重縮合装置において、
螺旋状の邪魔板と下降管の外側及び本体内壁間にそれぞ
れ蒸発した揮発物を逃がす隙間を設けたことを特徴とす
る連続重縮合装置。 - 【請求項5】実質的に竪型の円筒状の形状を有し、本体
長手方向の一端下部側面及び下部中央に被処理液の入口
及び出口がそれぞれ設けられ、上部に揮発物の出口が設
けられた円筒状容器と、該容器外側を覆う熱媒ジャケッ
トとからなる重縮合装置において、上記容器の本体内下
部に熱交換部を設け、上記本体内中部に被処理液を保持
し順次下から上に移動させる螺旋状の邪魔板を持つ滞留
部を設け、上記本体内上部に気液分離のための空間を設
け、上記本体内中央部に被処理液を上から下に薄膜流下
させる下降管を設けたことを特徴とする連続重縮合装
置。 - 【請求項6】請求項1記載の装置により、ビスヒドロキ
シエチルテレフタレートを入口ノズルより連続供給し、
本体内下部の熱交換部で加熱し、本体内中部の滞留部で
順次下から上に移動させて重縮合反応を進め、生成した
エチレングリコール及び水の蒸気を本体内上部で分離
し、本体内中央部の下降管内を薄膜流下させてさらに反
応させることを特徴とするポリエチレンテレフタレート
の連続重縮合方法。 - 【請求項7】実質的に竪型の円筒状の形状を有し、本体
長手方向の一端下部側面及び下部中央に被処理液の入口
及び出口がそれぞれ設けられ、上部に揮発物の出口が設
けられた円筒状容器と、該容器外側を覆う熱媒ジャケッ
トとからなる重縮合装置において、上記容器の本体内下
部に熱交換部を設け、上記本体内中部に被処理液を保持
し順次下から上に移動させる螺旋状の邪魔板を持つ滞留
部を設け、上記本体内上部に気液分離のための空間を設
け、上記本体内中央部に被処理液を上から下に薄膜流下
させる下降管を設けた連続重縮合装置に対して、ビスヒ
ドロキシエチルテレフタレートを上記入口より連続供給
し、上記熱交換部で加熱し、上記滞留部で順次下から上
に移動させて重縮合反応を進め、これにより生成された
エチレングリコール及び水の蒸気を上記本体内上部で分
離し、上記下降管内を薄膜流下させてさらに反応させる
ことを特徴とするポリエチレンテレフタレートの連続重
縮合方法。。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP06609397A JP3489382B2 (ja) | 1997-03-19 | 1997-03-19 | 連続重縮合装置及び方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP06609397A JP3489382B2 (ja) | 1997-03-19 | 1997-03-19 | 連続重縮合装置及び方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10259244A true JPH10259244A (ja) | 1998-09-29 |
JP3489382B2 JP3489382B2 (ja) | 2004-01-19 |
Family
ID=13305920
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP06609397A Expired - Fee Related JP3489382B2 (ja) | 1997-03-19 | 1997-03-19 | 連続重縮合装置及び方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3489382B2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1364980A1 (en) * | 2001-02-07 | 2003-11-26 | Asahi Kasei Kabushiki Kaisha | Polytrimethylene terephthalate and process for producing the same |
WO2003106530A1 (ja) * | 2002-06-13 | 2003-12-24 | 旭化成株式会社 | ポリトリメチレンテレフタレート樹脂 |
US6703454B2 (en) | 2000-12-07 | 2004-03-09 | Eastman Chemical Company | Adsorber system to replace water column in a polyester process |
-
1997
- 1997-03-19 JP JP06609397A patent/JP3489382B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6703454B2 (en) | 2000-12-07 | 2004-03-09 | Eastman Chemical Company | Adsorber system to replace water column in a polyester process |
EP1364980A1 (en) * | 2001-02-07 | 2003-11-26 | Asahi Kasei Kabushiki Kaisha | Polytrimethylene terephthalate and process for producing the same |
EP1364980A4 (en) * | 2001-02-07 | 2005-03-16 | Asahi Chemical Ind | POLYTRIMETHYLENE TEREPHTHALATE AND PROCESS FOR PRODUCING THE SAME |
WO2003106530A1 (ja) * | 2002-06-13 | 2003-12-24 | 旭化成株式会社 | ポリトリメチレンテレフタレート樹脂 |
CN1308368C (zh) * | 2002-06-13 | 2007-04-04 | 旭化成株式会社 | 聚对苯二甲酸亚丙基酯树脂 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
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