JPH10259234A - 発泡用エラストマー組成物及び発泡体 - Google Patents
発泡用エラストマー組成物及び発泡体Info
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- JPH10259234A JPH10259234A JP6806697A JP6806697A JPH10259234A JP H10259234 A JPH10259234 A JP H10259234A JP 6806697 A JP6806697 A JP 6806697A JP 6806697 A JP6806697 A JP 6806697A JP H10259234 A JPH10259234 A JP H10259234A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 エポキシ基を含有するエラストマーをポリマ
ー成分として含有し、未架橋物の貯蔵安定性に優れ、短
時間での架橋発泡が可能であり、得られる発泡体のセル
が均一であり、かつ表面肌及び圧縮永久歪みに優れた発
泡用エラストマー組成物及び発泡体を提供する。 【解決手段】 下記(A)成分100重量部、(B)成
分0.1〜7重量部、(C)成分0.1〜10重量部、
(D)成分0.1〜7重量部及び(E)成分0.1〜3
0重量部を配合して得られる発泡用エラストマー組成
物。 (A):エポキシ基を含有するエラストマー (B):下記化学式(1)又は(2)で表されるグアニ
ジン化合物 (C):四級アンモニウム塩及び四級ホスホニウム塩の
うちの少なくとも一種 (D):イミダゾール化合物 (E):熱分解型発泡剤 (式中、R1 〜R12は、水素原子又は炭素数1〜20の
アルキル基若しくはアリール基を表す。)
ー成分として含有し、未架橋物の貯蔵安定性に優れ、短
時間での架橋発泡が可能であり、得られる発泡体のセル
が均一であり、かつ表面肌及び圧縮永久歪みに優れた発
泡用エラストマー組成物及び発泡体を提供する。 【解決手段】 下記(A)成分100重量部、(B)成
分0.1〜7重量部、(C)成分0.1〜10重量部、
(D)成分0.1〜7重量部及び(E)成分0.1〜3
0重量部を配合して得られる発泡用エラストマー組成
物。 (A):エポキシ基を含有するエラストマー (B):下記化学式(1)又は(2)で表されるグアニ
ジン化合物 (C):四級アンモニウム塩及び四級ホスホニウム塩の
うちの少なくとも一種 (D):イミダゾール化合物 (E):熱分解型発泡剤 (式中、R1 〜R12は、水素原子又は炭素数1〜20の
アルキル基若しくはアリール基を表す。)
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、発泡用エラストマ
ー組成物及び発泡体に関するものである。更に詳しく
は、本発明は、エポキシ基を含有するエラストマーをポ
リマー成分として含有し、未架橋物の貯蔵安定性に優
れ、短時間での架橋発泡が可能であり、得られる発泡体
のセルが均一であり、かつ表面肌及び圧縮永久歪みに優
れた発泡用エラストマー組成物及び発泡体に関するもの
である。
ー組成物及び発泡体に関するものである。更に詳しく
は、本発明は、エポキシ基を含有するエラストマーをポ
リマー成分として含有し、未架橋物の貯蔵安定性に優
れ、短時間での架橋発泡が可能であり、得られる発泡体
のセルが均一であり、かつ表面肌及び圧縮永久歪みに優
れた発泡用エラストマー組成物及び発泡体に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】自動車のインスルメントパネル、ヘッド
レスト、アームレスト、ドアートリム等の内装部品は、
従来のハードタイプからソフト化の傾向が著しくなって
きている。これらの部品は、シボ付き表皮層とクッショ
ン層である発泡層とから構成されている。本発明はこれ
らの部品の表皮層と発泡層を一体成型する場合の、エポ
キシ基含有エラストマーの架橋発泡に関するものであ
る。
レスト、アームレスト、ドアートリム等の内装部品は、
従来のハードタイプからソフト化の傾向が著しくなって
きている。これらの部品は、シボ付き表皮層とクッショ
ン層である発泡層とから構成されている。本発明はこれ
らの部品の表皮層と発泡層を一体成型する場合の、エポ
キシ基含有エラストマーの架橋発泡に関するものであ
る。
【0003】上記自動車の内装部品は、表皮層と発泡層
の一体成型品をパウダースラッシュ成型により、制作し
た後、発泡層の面側に補強層である樹脂を、インジェク
ション成型により貼り付ける後加工工程が必要とされ
る。この時、発泡層の面側に高温度と高圧力(180℃
〜250℃の温度と30〜130Kgf/cm2 の圧
力)が加わるため、発泡層が潰れクッション材として作
用しなくなる問題点がある。表面肌が平滑で優れ、しか
もインジェクション成型時の高温度,高圧力の雰囲気に
おいても耐えられるような、圧縮永久歪みが優れた発泡
体を得る方法は、現在見つかっていない。
の一体成型品をパウダースラッシュ成型により、制作し
た後、発泡層の面側に補強層である樹脂を、インジェク
ション成型により貼り付ける後加工工程が必要とされ
る。この時、発泡層の面側に高温度と高圧力(180℃
〜250℃の温度と30〜130Kgf/cm2 の圧
力)が加わるため、発泡層が潰れクッション材として作
用しなくなる問題点がある。表面肌が平滑で優れ、しか
もインジェクション成型時の高温度,高圧力の雰囲気に
おいても耐えられるような、圧縮永久歪みが優れた発泡
体を得る方法は、現在見つかっていない。
【0004】このような用途に従来の公知の発泡性形体
を得る方法、たとえば、カルボン酸単位及びそのハーフ
エステルからなるエチレン系共重合体と、発泡剤とから
なる発泡性組成物を用いて発泡体を得る方法(特開昭6
2−199630号公報)がある。しかし、これは架橋
剤にパーオキサイドを用いていることから、プレス成型
で発泡体を作製する場合は、表面肌が優れた発泡体が得
られるものの、熱空気中で架橋発泡するケースにおいて
は、パーオキサイドによるポリマーの分解反応が発生す
ることから、得られた発泡体の表面肌が劣る、圧縮永久
歪みが劣る等の問題がある。
を得る方法、たとえば、カルボン酸単位及びそのハーフ
エステルからなるエチレン系共重合体と、発泡剤とから
なる発泡性組成物を用いて発泡体を得る方法(特開昭6
2−199630号公報)がある。しかし、これは架橋
剤にパーオキサイドを用いていることから、プレス成型
で発泡体を作製する場合は、表面肌が優れた発泡体が得
られるものの、熱空気中で架橋発泡するケースにおいて
は、パーオキサイドによるポリマーの分解反応が発生す
ることから、得られた発泡体の表面肌が劣る、圧縮永久
歪みが劣る等の問題がある。
【0005】一方、エチレン−αオレフィン共重合ゴム
と、ポリオレフィン系樹脂の組成物の部分架橋体に、発
泡剤を添加して発泡体を得る方法(特開平4−3456
37号公報)は発泡倍率が高い、セルが均一である等の
特徴を備えているものの、架橋密度が不十分であること
から圧縮永久歪みが劣るので、補強材と貼合する時の高
温度,高圧力下のインジェクション成型において、発泡
体が潰れてしまうという問題を抱えている。
と、ポリオレフィン系樹脂の組成物の部分架橋体に、発
泡剤を添加して発泡体を得る方法(特開平4−3456
37号公報)は発泡倍率が高い、セルが均一である等の
特徴を備えているものの、架橋密度が不十分であること
から圧縮永久歪みが劣るので、補強材と貼合する時の高
温度,高圧力下のインジェクション成型において、発泡
体が潰れてしまうという問題を抱えている。
【0006】更に、グリシジル基含有エチレン系共重合
体に、カルボキシル基を2個以上有するカルボン酸類と
熱分解型発泡剤を添加して発泡体を得る方法を(特開平
7−228720号公報)提案しているが、発泡体の表
面肌,セルの均一性という点では優れているものの、架
橋発泡に要する時間が非常に長いため生産性が劣る,圧
縮永久歪みが劣るため、補強材と貼合する時の高温度,
高圧力下のインジェクション成型において、発泡体が潰
れてしまうという問題を解消するにはいたっていない。
体に、カルボキシル基を2個以上有するカルボン酸類と
熱分解型発泡剤を添加して発泡体を得る方法を(特開平
7−228720号公報)提案しているが、発泡体の表
面肌,セルの均一性という点では優れているものの、架
橋発泡に要する時間が非常に長いため生産性が劣る,圧
縮永久歪みが劣るため、補強材と貼合する時の高温度,
高圧力下のインジェクション成型において、発泡体が潰
れてしまうという問題を解消するにはいたっていない。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】かかる状況の下、本発
明が解決しようとする課題は、エポキシ基を含有するエ
ラストマーをポリマー成分として含有し、未架橋物の貯
蔵安定性に優れ、短時間での架橋発泡が可能であり、得
られる発泡体のセルが均一であり、かつ表面肌及び圧縮
永久歪みに優れた発泡用エラストマー組成物及び発泡体
を提供する点に存するものである。
明が解決しようとする課題は、エポキシ基を含有するエ
ラストマーをポリマー成分として含有し、未架橋物の貯
蔵安定性に優れ、短時間での架橋発泡が可能であり、得
られる発泡体のセルが均一であり、かつ表面肌及び圧縮
永久歪みに優れた発泡用エラストマー組成物及び発泡体
を提供する点に存するものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明のうち
一の発明は、下記(A)成分100重量部、(B)成分
0.1〜7重量部、(C)成分0.1〜10重量部、
(D)成分0.1〜7重量部及び(E)成分0.1〜3
0重量部を配合して得られる発泡用エラストマー組成物
に係るものである。 (A):エポキシ基を含有するエラストマー (B):下記化学式(1)又は(2)で表されるグアニ
ジン化合物 (C):四級アンモニウム塩及び四級ホスホニウム塩の
うちの少なくとも一種 (D):下記化学式(3)で表されるイミダゾール化合
物 (E):熱分解型発泡剤 (式中、R1 〜R12は、水素原子又は炭素数1〜20の
アルキル基若しくはアリール基を表す。)
一の発明は、下記(A)成分100重量部、(B)成分
0.1〜7重量部、(C)成分0.1〜10重量部、
(D)成分0.1〜7重量部及び(E)成分0.1〜3
0重量部を配合して得られる発泡用エラストマー組成物
に係るものである。 (A):エポキシ基を含有するエラストマー (B):下記化学式(1)又は(2)で表されるグアニ
ジン化合物 (C):四級アンモニウム塩及び四級ホスホニウム塩の
うちの少なくとも一種 (D):下記化学式(3)で表されるイミダゾール化合
物 (E):熱分解型発泡剤 (式中、R1 〜R12は、水素原子又は炭素数1〜20の
アルキル基若しくはアリール基を表す。)
【0009】また、本発明のうち他の発明は、上記の発
泡用エラストマー組成物を架橋発泡して得られる発泡体
に係るものである。
泡用エラストマー組成物を架橋発泡して得られる発泡体
に係るものである。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明の(A)成分は、エポキシ
基を含有するエラストマーであり、架橋点であるエポキ
シ基含有単量体を0.1〜35重量%とエチレンを20
〜99.9重量%とエチレン系不飽和エステルを0.1
〜35重量%、又は、エポキシ基を有する単量体を0.
1〜35重量%、と共重合性末端ビニルもしくはビニリ
デン基を有する単量体90〜99.5重量%とを溶液重
合、乳化重合、懸濁重合、スラリー重合、気相重合等の
公知の重合方法により得られるエラストマーである。
基を含有するエラストマーであり、架橋点であるエポキ
シ基含有単量体を0.1〜35重量%とエチレンを20
〜99.9重量%とエチレン系不飽和エステルを0.1
〜35重量%、又は、エポキシ基を有する単量体を0.
1〜35重量%、と共重合性末端ビニルもしくはビニリ
デン基を有する単量体90〜99.5重量%とを溶液重
合、乳化重合、懸濁重合、スラリー重合、気相重合等の
公知の重合方法により得られるエラストマーである。
【0011】架橋点として用いられるエポキシ基含有単
量体の例としては、グリシジルアクリレート、グリシジ
ルメタアクリレート、ビニルグリシジルエーテル、アリ
ルグリシジルエーテル、メタクリルグリシジルエーテ
ル、イタコン酸グリシジルエステル等があげられ、中で
もグリシジルメタアクリレート及びグリシジルアクリレ
ートが好ましい。
量体の例としては、グリシジルアクリレート、グリシジ
ルメタアクリレート、ビニルグリシジルエーテル、アリ
ルグリシジルエーテル、メタクリルグリシジルエーテ
ル、イタコン酸グリシジルエステル等があげられ、中で
もグリシジルメタアクリレート及びグリシジルアクリレ
ートが好ましい。
【0012】エポキシ基含有単量体と共重合可能なエチ
レン系不飽和エステルとしては、酢酸ビニル、プロピオ
ン酸ビニル、プロピオン酸ビニル、等のカルボン酸ビニ
ルエステル類、メチルビニルケトン、エチルビニルケト
ン等のビニルケトン類、スチレン、αメチルスチレン、
ビニルトルエン等のビニル芳香族化合物、メチルアクリ
レート、エチルアクリレート、プロピルアクリレート、
nブチルアクリレート、nオクチルアクリレート、メト
キシメチルアクリレート、メトキシエチルアクリレート
等のアクリレート類、エチレン、プロピレン、1−ブテ
ン等のαオレフィン等をあげることができ、これらの単
量体は1種又は2種以上組み合わせて用いることができ
る。
レン系不飽和エステルとしては、酢酸ビニル、プロピオ
ン酸ビニル、プロピオン酸ビニル、等のカルボン酸ビニ
ルエステル類、メチルビニルケトン、エチルビニルケト
ン等のビニルケトン類、スチレン、αメチルスチレン、
ビニルトルエン等のビニル芳香族化合物、メチルアクリ
レート、エチルアクリレート、プロピルアクリレート、
nブチルアクリレート、nオクチルアクリレート、メト
キシメチルアクリレート、メトキシエチルアクリレート
等のアクリレート類、エチレン、プロピレン、1−ブテ
ン等のαオレフィン等をあげることができ、これらの単
量体は1種又は2種以上組み合わせて用いることができ
る。
【0013】エポキシ基を含有するエラストマーの具体
例としては、エポキシ基含有エチレン−酢酸ビニル共重
合体、エポキシ基含有エチレン−アクリレート共重合
体、エポキシ基含有エチレン−酢酸ビニル−アクリレー
ト共重合体、エポキシ基含有エチレン−プロピレン共重
合体、エポキシ基含有アクリレート−アクリロニトリル
共重合体、エポキシ基含有エチレン−ブタジエン共重合
体、エポキシ基含有スチレン−ブタジエン共重合体等が
あげられる。
例としては、エポキシ基含有エチレン−酢酸ビニル共重
合体、エポキシ基含有エチレン−アクリレート共重合
体、エポキシ基含有エチレン−酢酸ビニル−アクリレー
ト共重合体、エポキシ基含有エチレン−プロピレン共重
合体、エポキシ基含有アクリレート−アクリロニトリル
共重合体、エポキシ基含有エチレン−ブタジエン共重合
体、エポキシ基含有スチレン−ブタジエン共重合体等が
あげられる。
【0014】本発明の(B)成分は、前記化学式(1)
又は(2)で表されるグアニジン化合物であり、その具
体例としては、ジ−ο−トリルグアニジン、1、3ジフ
ェニルグアニジン、1−ο−トリルビグアニド、ジカテ
コールボレートのジ−ο−トリルグアニジン塩等があげ
られる。
又は(2)で表されるグアニジン化合物であり、その具
体例としては、ジ−ο−トリルグアニジン、1、3ジフ
ェニルグアニジン、1−ο−トリルビグアニド、ジカテ
コールボレートのジ−ο−トリルグアニジン塩等があげ
られる。
【0015】(B)成分の使用量は、(A)成分100
重量部あたり0.1〜7重量部であり、好ましくは
0.2〜5重量部である。(B)成分が過少であると貯
蔵安定性が優れるものの、発泡体の圧縮永久歪みが劣る
結果となり、一方(B)成分が過多であると発泡体の圧
縮永久歪みは優れるものの、スコーチタイムが速くなる
ため貯蔵安定性が劣る、発泡体の表面にブルーム現象が
発生する等の障害が発生する原因となる。
重量部あたり0.1〜7重量部であり、好ましくは
0.2〜5重量部である。(B)成分が過少であると貯
蔵安定性が優れるものの、発泡体の圧縮永久歪みが劣る
結果となり、一方(B)成分が過多であると発泡体の圧
縮永久歪みは優れるものの、スコーチタイムが速くなる
ため貯蔵安定性が劣る、発泡体の表面にブルーム現象が
発生する等の障害が発生する原因となる。
【0016】本発明の(C)成分は、四級アンモニウム
塩及び四級ホスホニウム塩のうちの少なくとも一種であ
る。
塩及び四級ホスホニウム塩のうちの少なくとも一種であ
る。
【0017】四級アンモニウム塩の例としては、オクタ
デシルトリメチルアンモニウムブロマイド、ヘキサデシ
ルトリメチルアンモニウムブロマイド、ドデシルトリメ
チルアンモニウムブロマイド、ヘキサデシルジメチルベ
ンジルアンモニウムブロマイド、メチルヘキサデシルジ
ベンジルアンモニウムブロマイド、ヘキサデシルピルジ
ュウムブロマイド、テトラエチルアンモニウムブロマイ
ド、テトラブチルアンモニウムブロマイド、オクタデシ
ルトリメチルアンモニウムクロライド、ヘキサデシルト
リメチルアンモニウムクロライド、ドデシルトリメチル
アンモニウムクロライド、ヘキサデシルジメチルベンジ
ルアンモニウムクロライド、メチルヘキサデシルジベン
ジルアンモニウムクロライド、ヘキサデシルピルジュウ
ムクロライド、テトラエチルアンモニウムクロライド、
テトラブチルアンモニウムクロライド等があげられる。
デシルトリメチルアンモニウムブロマイド、ヘキサデシ
ルトリメチルアンモニウムブロマイド、ドデシルトリメ
チルアンモニウムブロマイド、ヘキサデシルジメチルベ
ンジルアンモニウムブロマイド、メチルヘキサデシルジ
ベンジルアンモニウムブロマイド、ヘキサデシルピルジ
ュウムブロマイド、テトラエチルアンモニウムブロマイ
ド、テトラブチルアンモニウムブロマイド、オクタデシ
ルトリメチルアンモニウムクロライド、ヘキサデシルト
リメチルアンモニウムクロライド、ドデシルトリメチル
アンモニウムクロライド、ヘキサデシルジメチルベンジ
ルアンモニウムクロライド、メチルヘキサデシルジベン
ジルアンモニウムクロライド、ヘキサデシルピルジュウ
ムクロライド、テトラエチルアンモニウムクロライド、
テトラブチルアンモニウムクロライド等があげられる。
【0018】四級ホスホニウム塩の例としては、トリフ
ェニルベンジルホスホニウムクロライド、トリフェニル
ベンジルホスホニウムブロマイド、トリフェニルベンジ
ルホスホニウムアイオダイド、トリフェニルトリメトキ
シメチルホスホニウムクロライド、トリエチルベンジル
ホスホニウムクロライド、トリシクロヘキシルベンジル
ホスホニウムクロライド、トリオクチルメチルホスホニ
ウムジメチルホスフェート、テトラブチルホスホニウム
ブロマイド、トリオクチルメチルホスホニウムアセテー
ト等があげられる。
ェニルベンジルホスホニウムクロライド、トリフェニル
ベンジルホスホニウムブロマイド、トリフェニルベンジ
ルホスホニウムアイオダイド、トリフェニルトリメトキ
シメチルホスホニウムクロライド、トリエチルベンジル
ホスホニウムクロライド、トリシクロヘキシルベンジル
ホスホニウムクロライド、トリオクチルメチルホスホニ
ウムジメチルホスフェート、テトラブチルホスホニウム
ブロマイド、トリオクチルメチルホスホニウムアセテー
ト等があげられる。
【0019】(C)成分の使用量は、(A)成分100
重量部あたり0.1〜10重量部であり、好ましくは
0.1〜7重量部である。(C)成分が過少であると未
架橋コンパウンドの貯蔵安定性は優れるものの、発泡倍
率が低い、発泡体の圧縮永久歪みが劣る原因となり、一
方(C)成分が過多であるとスコーチタイムが速いため
貯蔵安定性が劣る、コスト高等の原因となる。
重量部あたり0.1〜10重量部であり、好ましくは
0.1〜7重量部である。(C)成分が過少であると未
架橋コンパウンドの貯蔵安定性は優れるものの、発泡倍
率が低い、発泡体の圧縮永久歪みが劣る原因となり、一
方(C)成分が過多であるとスコーチタイムが速いため
貯蔵安定性が劣る、コスト高等の原因となる。
【0020】本発明の(D)成分は、前記化学式(3)
で表されるイミダゾール化合物である。
で表されるイミダゾール化合物である。
【0021】(D)成分の具体例としては、ヘプタデシ
ルイミダゾール、2、4ジアミノ6(2’エチル4’メ
チルイミダゾール)エチルSトリアジンとイソシアヌル
酸複合物、2フェニル4、5ジヒドロキシメチルイミダ
ゾール、メチルイミダゾール、ジメチルイミダゾール、
1−メチル2−エチルイミダゾール、1−ベンジル2−
エチル5−メチルイミダゾール、1−ベンジル2−フェ
ニルイミダゾール、1−シアノエチル2−メチルイミダ
ゾール、1−アミノエチル2−エチルイミダゾール、ウ
ンデカイミダゾール、1−ベンジル2−フェニルイミダ
ゾール・トリメリット酸塩、1−シアノエチル2−エチ
ル4−メチルイミダゾール等があげられる。
ルイミダゾール、2、4ジアミノ6(2’エチル4’メ
チルイミダゾール)エチルSトリアジンとイソシアヌル
酸複合物、2フェニル4、5ジヒドロキシメチルイミダ
ゾール、メチルイミダゾール、ジメチルイミダゾール、
1−メチル2−エチルイミダゾール、1−ベンジル2−
エチル5−メチルイミダゾール、1−ベンジル2−フェ
ニルイミダゾール、1−シアノエチル2−メチルイミダ
ゾール、1−アミノエチル2−エチルイミダゾール、ウ
ンデカイミダゾール、1−ベンジル2−フェニルイミダ
ゾール・トリメリット酸塩、1−シアノエチル2−エチ
ル4−メチルイミダゾール等があげられる。
【0022】(D)成分の使用量は、(A)成分100
重量部あたり0.1〜7重量部が好ましい。(D)成分
が過少であると未架橋コンパウンドの貯蔵安定性は優れ
るものの、発泡体の圧縮永久歪みが改良されることがな
く、一方(D)成分が過多であると発泡体の圧縮永久歪
みは改良されるものの、スコーチタイムが速くなり貯蔵
安定性が劣る場合がある。
重量部あたり0.1〜7重量部が好ましい。(D)成分
が過少であると未架橋コンパウンドの貯蔵安定性は優れ
るものの、発泡体の圧縮永久歪みが改良されることがな
く、一方(D)成分が過多であると発泡体の圧縮永久歪
みは改良されるものの、スコーチタイムが速くなり貯蔵
安定性が劣る場合がある。
【0023】本発明の(E)成分は、熱分解型発泡剤で
あり、分解温度が120℃〜230℃の範囲のものが好
ましい。(E)成分の具体例としては、アゾジカルボン
アミド、2,2‘−アゾビスイソブチロニトリル、ジア
ゾジアミノベンゼン、ベンゼンスルホニルヒドラジド、
ベンゼン1.3−スルホニルヒドラジド、ジフェニルス
ルホン−3,3−ジスルホニルヒドラジド、ジフェニル
オキシド−4,4’−ジスルホニルヒドラジド、4.4
‘−オキシビス(ベンゼンスルホニルヒドラジド)p−
トルエンスルホニルヒドラジド、N,N‘ニトロソペン
タメチレンテトラミン、重炭酸ナトリュウム等があげら
れ、中でもアゾジカルボンアミドが好ましい。
あり、分解温度が120℃〜230℃の範囲のものが好
ましい。(E)成分の具体例としては、アゾジカルボン
アミド、2,2‘−アゾビスイソブチロニトリル、ジア
ゾジアミノベンゼン、ベンゼンスルホニルヒドラジド、
ベンゼン1.3−スルホニルヒドラジド、ジフェニルス
ルホン−3,3−ジスルホニルヒドラジド、ジフェニル
オキシド−4,4’−ジスルホニルヒドラジド、4.4
‘−オキシビス(ベンゼンスルホニルヒドラジド)p−
トルエンスルホニルヒドラジド、N,N‘ニトロソペン
タメチレンテトラミン、重炭酸ナトリュウム等があげら
れ、中でもアゾジカルボンアミドが好ましい。
【0024】(E)成分の使用量は、(A)成分100
重量部あたり0.1〜30重量部であり、好ましくは
0.1〜20重量部である。(E)成分が過少であると
発泡倍率が低いためクッション材としての柔らかさに問
題があり、一方(E)成分が過多であると発泡体の表面
肌、圧縮永久歪みが劣る、コスト高等の問題がある。
重量部あたり0.1〜30重量部であり、好ましくは
0.1〜20重量部である。(E)成分が過少であると
発泡倍率が低いためクッション材としての柔らかさに問
題があり、一方(E)成分が過多であると発泡体の表面
肌、圧縮永久歪みが劣る、コスト高等の問題がある。
【0025】本発明のエラストマー組成物を得るには、
たとえば、本発明の(A)〜(E)の必須成分、更に必
要に応じて通常の樹脂工業界、ゴム工業界等で用いられ
ている補強剤、充填剤、可塑剤、老化防止剤、安定剤、
紫外線吸収剤、加工助剤、離型剤、発泡剤分解助剤、発
泡剤分解抑制剤等を押し出し機、バンバリー、ニーダ
ー、ロールなどの通常の混練り機を用いて、混合するこ
とによって調製される。
たとえば、本発明の(A)〜(E)の必須成分、更に必
要に応じて通常の樹脂工業界、ゴム工業界等で用いられ
ている補強剤、充填剤、可塑剤、老化防止剤、安定剤、
紫外線吸収剤、加工助剤、離型剤、発泡剤分解助剤、発
泡剤分解抑制剤等を押し出し機、バンバリー、ニーダ
ー、ロールなどの通常の混練り機を用いて、混合するこ
とによって調製される。
【0026】本発明のエラストマー組成物は、通常の樹
脂工業界、ゴム工業界で用いられている架橋装置、パウ
ダースラッシュ成型装置、熱空気架橋、UHF(高周
波)架橋、PCM架橋、LCM架橋、プレス架橋、など
により架橋発泡される。例えば、パウダースラッシュ成
型を行う場合、タイラー標準篩で40〜100メッシュ
を通過する程度の粒径に調節された粉末架橋発泡性組成
物を、あらかじめ予熱した金型上に付着させ、次の加熱
炉に導入して架橋発泡を行う。この時の金型の予熱温度
は通常170℃〜260℃で、架橋発泡温度は140℃
〜280℃、時間は発泡体の性能、生産性の面からそれ
ぞれ好ましい範囲で調節される。通常は20秒〜180
秒で行うのが好ましい。架橋発泡が終了し加熱炉から取
り出された成型品は、金型に付着したまま冷却された後
脱型される。一方、常圧連続架橋発泡を行う場合は、任
意のダイをセットされた二軸押し出し機にエポキシ基含
有エラストマー、架橋剤、発泡剤、安定剤等を供給し、
混練りと押し出し成型を同時に行い、押し出し機下流の
加硫槽に導入され架橋発泡が行われる。押し出し機のシ
リンダーの温度は、エポキシ基含有エラストマーの融点
にも左右されるが、80℃〜160℃に調節される。架
橋には熱空気架橋槽が用いられ、架橋条件は温度は15
0〜250℃で、時間は発泡体の性能、生産性の面から
それぞれ好ましい範囲で調節される。通常は60秒〜3
00秒で行うのが好ましい。
脂工業界、ゴム工業界で用いられている架橋装置、パウ
ダースラッシュ成型装置、熱空気架橋、UHF(高周
波)架橋、PCM架橋、LCM架橋、プレス架橋、など
により架橋発泡される。例えば、パウダースラッシュ成
型を行う場合、タイラー標準篩で40〜100メッシュ
を通過する程度の粒径に調節された粉末架橋発泡性組成
物を、あらかじめ予熱した金型上に付着させ、次の加熱
炉に導入して架橋発泡を行う。この時の金型の予熱温度
は通常170℃〜260℃で、架橋発泡温度は140℃
〜280℃、時間は発泡体の性能、生産性の面からそれ
ぞれ好ましい範囲で調節される。通常は20秒〜180
秒で行うのが好ましい。架橋発泡が終了し加熱炉から取
り出された成型品は、金型に付着したまま冷却された後
脱型される。一方、常圧連続架橋発泡を行う場合は、任
意のダイをセットされた二軸押し出し機にエポキシ基含
有エラストマー、架橋剤、発泡剤、安定剤等を供給し、
混練りと押し出し成型を同時に行い、押し出し機下流の
加硫槽に導入され架橋発泡が行われる。押し出し機のシ
リンダーの温度は、エポキシ基含有エラストマーの融点
にも左右されるが、80℃〜160℃に調節される。架
橋には熱空気架橋槽が用いられ、架橋条件は温度は15
0〜250℃で、時間は発泡体の性能、生産性の面から
それぞれ好ましい範囲で調節される。通常は60秒〜3
00秒で行うのが好ましい。
【0027】本発明のエラストマー組成物は、未架橋物
のスコーチ安定性と貯蔵安定性が優れ、しかも発泡体の
表面肌、圧縮永久歪みが優れていることから、表皮層と
発泡層の一体成型品をパウダースラッシュ成型により、
制作した後、発泡層の面側に補強層である樹脂を、イン
ジェクション成型により貼り付ける工程においても、発
泡体が潰れることが無く良好な感触を保つことが可能で
ある。更に、低温度、短時間の架橋発泡条件下でも十分
な性能を備えた発泡体が得られることから、コストの低
減と生産性の向上が可能となる。故に自動車、建築、一
般工業用等の各種クッション材、断熱材、具体的には自
動車のインスルメントパネル、ヘッドレスト、アームレ
スト、ドアートリム、インシュレーションスポンジ等の
用途に広く利用することができる。
のスコーチ安定性と貯蔵安定性が優れ、しかも発泡体の
表面肌、圧縮永久歪みが優れていることから、表皮層と
発泡層の一体成型品をパウダースラッシュ成型により、
制作した後、発泡層の面側に補強層である樹脂を、イン
ジェクション成型により貼り付ける工程においても、発
泡体が潰れることが無く良好な感触を保つことが可能で
ある。更に、低温度、短時間の架橋発泡条件下でも十分
な性能を備えた発泡体が得られることから、コストの低
減と生産性の向上が可能となる。故に自動車、建築、一
般工業用等の各種クッション材、断熱材、具体的には自
動車のインスルメントパネル、ヘッドレスト、アームレ
スト、ドアートリム、インシュレーションスポンジ等の
用途に広く利用することができる。
【0028】
【実施例】以下、具体的な実施例を紹介するが、本発明
はこれらの実施例に限定されるものではない。
はこれらの実施例に限定されるものではない。
【0029】表1又は表3に示す配合物を東洋精機製ラ
ボプラストミル(内容積60ml)に投入し、温度10
5℃、回転数50rpm、混練り時間5分、チャージ率
80%の条件で混練りを行った。
ボプラストミル(内容積60ml)に投入し、温度10
5℃、回転数50rpm、混練り時間5分、チャージ率
80%の条件で混練りを行った。
【0030】〔未架橋物性測定用試料の調製〕得られた
コンパウンドを2mm厚×50mm×50mmサイズの
金型に仕込み、110℃のプレスで3分間成形を行った
のち、3分間水冷を行いシートを作製した。このシート
を直径22mmの円盤状に打ち抜き、レオメトリックス
社製ダイナミックアナライザー(RDS7700型)で
スコーチタイムを測定した。
コンパウンドを2mm厚×50mm×50mmサイズの
金型に仕込み、110℃のプレスで3分間成形を行った
のち、3分間水冷を行いシートを作製した。このシート
を直径22mmの円盤状に打ち抜き、レオメトリックス
社製ダイナミックアナライザー(RDS7700型)で
スコーチタイムを測定した。
【0031】〔スコーチタイムの定義〕トルクの最低値
をVmと表示し、Vmからトルクが1ポイント(g・c
m)上昇した時間(分)をスコーチタイム(RDS12
5℃t1)として表す。混練り時に架橋が進行するとV
mが高い値を示し、貯蔵安定性が劣る指標となる。更
に、RDS125℃t1が短い場合、低温度でも架橋が
進行することから、貯蔵安定性が劣る指標となる。
をVmと表示し、Vmからトルクが1ポイント(g・c
m)上昇した時間(分)をスコーチタイム(RDS12
5℃t1)として表す。混練り時に架橋が進行するとV
mが高い値を示し、貯蔵安定性が劣る指標となる。更
に、RDS125℃t1が短い場合、低温度でも架橋が
進行することから、貯蔵安定性が劣る指標となる。
【0032】〔測定条件〕 温度 :125℃ プレート :パラレルプレート使用 ストレイン:5% 速度 :1(r/sec.)
【0033】〔発泡方法〕混練り後のコンパウンドを1
mm厚×150mm×150mmサイズの金型に仕込
み、110℃のプレスで3分間成形を行ったのち、3分
間水冷を行い未架橋シートを作製した。この未架橋シー
トを210℃に加熱した平金型上に乗せ、ギヤーオーブ
ン中で発泡を行った。ギヤーオーブンにおける発泡条件
は195℃×2分、210℃×2分、225℃×2分の
三水準を適用した。
mm厚×150mm×150mmサイズの金型に仕込
み、110℃のプレスで3分間成形を行ったのち、3分
間水冷を行い未架橋シートを作製した。この未架橋シー
トを210℃に加熱した平金型上に乗せ、ギヤーオーブ
ン中で発泡を行った。ギヤーオーブンにおける発泡条件
は195℃×2分、210℃×2分、225℃×2分の
三水準を適用した。
【0034】〔発泡倍率の測定方法〕 次式により求めた。 発泡倍率=発泡前の密度/発泡
体の密度 それぞれの蜜度は、東洋精機製作所製自動密度計(De
nsimeter)により測定した。
体の密度 それぞれの蜜度は、東洋精機製作所製自動密度計(De
nsimeter)により測定した。
【0035】〔圧縮永久歪みの測定方法〕ハンドプレス
を用いて発泡体を下記条件で圧縮し永久変形を測定す
る。 プレス温度:上熱盤が200℃、下熱盤が25℃ 圧縮圧力 :50Kfg/cm2 G 圧縮時間 :5秒間 除圧後15分間室温で放置した後、発泡体の厚さを測定
する。・・・L1 圧縮前の発泡体の厚さ
・・・L0 算出方法 圧縮永久歪み(%)=100−(L1/L0)100
を用いて発泡体を下記条件で圧縮し永久変形を測定す
る。 プレス温度:上熱盤が200℃、下熱盤が25℃ 圧縮圧力 :50Kfg/cm2 G 圧縮時間 :5秒間 除圧後15分間室温で放置した後、発泡体の厚さを測定
する。・・・L1 圧縮前の発泡体の厚さ
・・・L0 算出方法 圧縮永久歪み(%)=100−(L1/L0)100
【0036】〔発泡体の表面肌の評価方法〕下記の三段
階で評価した。 ・優れ実用的に使用可能・・・・○ ・改良すれば使用可能・・・・・Δ ・実用不可能・・・・・・・・・×
階で評価した。 ・優れ実用的に使用可能・・・・○ ・改良すれば使用可能・・・・・Δ ・実用不可能・・・・・・・・・×
【0037】〔エポキシ基含有エラストマー〕本発明に
用いたエポキシ基含有エラストマーの組成は、エチレン
/酢酸ビニル/グリシジルメタクリレート=83/5/
12(重量比)で、次に示す重合条件を適用しで得た。 圧力 :1400kgf/cm2 温度 :200℃ 原料フィード比:エチレン/酢酸ビニル/グリシギルメ
タクリレート=1/1/0.1(重量比) 触媒 :ジクミルパーオキサイドをノルマルヘ
プタンで10%に希釈して用いた。
用いたエポキシ基含有エラストマーの組成は、エチレン
/酢酸ビニル/グリシジルメタクリレート=83/5/
12(重量比)で、次に示す重合条件を適用しで得た。 圧力 :1400kgf/cm2 温度 :200℃ 原料フィード比:エチレン/酢酸ビニル/グリシギルメ
タクリレート=1/1/0.1(重量比) 触媒 :ジクミルパーオキサイドをノルマルヘ
プタンで10%に希釈して用いた。
【0038】〔結果の考察〕本発明の条件を充足するす
べての実施例は、すべての評価項目において満足すべき
結果を示している。一方、本発明の範囲外の比較例1〜
3は、発泡体の表面肌及び圧縮永久歪みに劣る。
べての実施例は、すべての評価項目において満足すべき
結果を示している。一方、本発明の範囲外の比較例1〜
3は、発泡体の表面肌及び圧縮永久歪みに劣る。
【0039】
【表1】 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 実 施 例 1 2 3 4 5 配合*1 (A) 100 100 100 100 100 (B) 種類 D DT D D DT DT 量 1.0 2.0 1.5 1.0 1.0 2.0 (C) 種類 OTAB OTAB HTAB HTAB OTAC 量 2.0 3.0 5.0 5.0 5.0 (D) 種類 C17Z C17Z 2MAOK C17Z 2MAOK 量 1.0 1.5 3.0 1.0 2.0 (E) 4.0 4.0 4.0 4.0 4.0 NG445 0.3 0.3 0.3 0.3 0.3 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
【0040】
【表2】 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 実 施 例 1 2 3 4 5 評価 未架橋物性 スコーチタイム RDS125℃1UP 26.0 26.0 34.0 22.0 31.0 V m 8 8 6 7 6 0DR 200 ℃ MH kgf.cm 6.3 6.0 4.3 5.2 4.1 ML kgf.cm 0 0 0 0 0 t50 分 5.5 5.8 8.1 6.3 8.3 発泡体の評価*2 表面肌 ○ ○ ○ ○ ○ 発泡倍率 195℃× 2分 8.6 8.1 9.4 8.0 9.1 210℃× 2分 9.5 8.8 10.3 8.4 9.9 225℃× 2分 10.0 9.2 11.5 8.3 10.8 圧縮永久歪み 195℃× 2分 % 23 19 25 21 23 210℃× 2分 % 21 16 22 19 21 225℃× 2分 % 20 15 22 18 21 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
【0041】
【表3】
【0042】
【表4】
【0043】*1 配合 ・数字は重量部である ・(A):エチレン/酢酸ビニル/グリシジルメタクリ
レート=83/5/12(重量比)のエポキシ基含有エ
ラストマー ・(B) D:ソクシノールD(住友化学工業社製 ジフェニルグ
アニジン) DT:ソクシノールDT(住友化学工業社製 1、3ジ
オルトトリルグアニジン) ・(C) OTAB:オクタデシルトリメチルアンモニウムブロマ
イド HTAB:ヘキサデシルトリメチルアンモニウムブロマ
イド OTAC:オクタデシルトリメチルアンモニウムクロラ
イド ・(D) C17Z:キュアゾールC17Z(四国化成工業製 ヘ
プタデシルイミダゾール) 2MAOK:キュアゾール2MAOK(四国化成工業製
2,4ジアミノ(2’エチル4’メチルイミダゾー
ル)) ・(E):熱分解型発泡剤(セルマイクC121 三協
化成社製 発泡剤 アゾジカルボンアミド 分解温度2
05℃) ・HMDC:ヘキサメチレンジアミンカーバメート ・DCNA:ジシアンジアミド ・NG445:ノーガード445(ユニロイヤル社製
老化防止剤) *2 発泡体の評価:発泡体の表面肌は、210℃×2
分の条件で発泡したものを評価した。発泡倍率及び圧縮
永久歪みの項の温度と時間は架橋発泡条件を示す。な
お、表中、「−」印の欄は、良好な発泡体が得られず、
評価不能であったことを示す。
レート=83/5/12(重量比)のエポキシ基含有エ
ラストマー ・(B) D:ソクシノールD(住友化学工業社製 ジフェニルグ
アニジン) DT:ソクシノールDT(住友化学工業社製 1、3ジ
オルトトリルグアニジン) ・(C) OTAB:オクタデシルトリメチルアンモニウムブロマ
イド HTAB:ヘキサデシルトリメチルアンモニウムブロマ
イド OTAC:オクタデシルトリメチルアンモニウムクロラ
イド ・(D) C17Z:キュアゾールC17Z(四国化成工業製 ヘ
プタデシルイミダゾール) 2MAOK:キュアゾール2MAOK(四国化成工業製
2,4ジアミノ(2’エチル4’メチルイミダゾー
ル)) ・(E):熱分解型発泡剤(セルマイクC121 三協
化成社製 発泡剤 アゾジカルボンアミド 分解温度2
05℃) ・HMDC:ヘキサメチレンジアミンカーバメート ・DCNA:ジシアンジアミド ・NG445:ノーガード445(ユニロイヤル社製
老化防止剤) *2 発泡体の評価:発泡体の表面肌は、210℃×2
分の条件で発泡したものを評価した。発泡倍率及び圧縮
永久歪みの項の温度と時間は架橋発泡条件を示す。な
お、表中、「−」印の欄は、良好な発泡体が得られず、
評価不能であったことを示す。
【0044】
【発明の効果】以上説明したとおり、本発明により、エ
ポキシ基を含有するエラストマーをポリマー成分として
含有し、未架橋物の貯蔵安定性に優れ、短時間での架橋
発泡が可能であり、得られる発泡体のセルが均一であ
り、かつ表面肌及び圧縮永久歪みに優れた発泡用エラス
トマー組成物及び発泡体を提供することができた。
ポキシ基を含有するエラストマーをポリマー成分として
含有し、未架橋物の貯蔵安定性に優れ、短時間での架橋
発泡が可能であり、得られる発泡体のセルが均一であ
り、かつ表面肌及び圧縮永久歪みに優れた発泡用エラス
トマー組成物及び発泡体を提供することができた。
Claims (2)
- 【請求項1】 下記(A)成分100重量部、(B)成
分0.1〜7重量部、(C)成分0.1〜10重量部、
(D)成分0.1〜7重量部及び(E)成分0.1〜3
0重量部を配合して得られる発泡用エラストマー組成
物。 (A):エポキシ基を含有するエラストマー (B):下記化学式(1)又は(2)で表されるグアニ
ジン化合物 (C):四級アンモニウム塩及び四級ホスホニウム塩の
うちの少なくとも一種 (D):下記化学式(3)で表されるイミダゾール化合
物 (E):熱分解型発泡剤 (式中、R1 〜R12は、水素原子又は炭素数1〜20の
アルキル基若しくはアリール基を表す。) (式中、R15〜R18は、水素原子又は炭素数1〜20の
アルキル基、アリール基、アミノ基、シアノ基、ヒドロ
キシアルキル基、ヒドロキシアリール基、カルボキシル
基若しくはイミダゾイル基を表す。) - 【請求項2】 請求項1記載の発泡用エラストマー組成
物を架橋発泡して得られる発泡体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6806697A JPH10259234A (ja) | 1997-03-21 | 1997-03-21 | 発泡用エラストマー組成物及び発泡体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6806697A JPH10259234A (ja) | 1997-03-21 | 1997-03-21 | 発泡用エラストマー組成物及び発泡体 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10259234A true JPH10259234A (ja) | 1998-09-29 |
Family
ID=13363042
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6806697A Pending JPH10259234A (ja) | 1997-03-21 | 1997-03-21 | 発泡用エラストマー組成物及び発泡体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10259234A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6541529B1 (en) | 1999-01-27 | 2003-04-01 | Sumitomo Chemical Company, Limited | Polymer composition for powder foam molding, powder thereof, foam obtained therefrom, process for producing the same, and molded article comprising the foam |
JP2017533322A (ja) * | 2014-10-30 | 2017-11-09 | アランセオ・ドイチュランド・ゲーエムベーハー | エポキシ基含有エチレン−酢酸ビニルコポリマー |
-
1997
- 1997-03-21 JP JP6806697A patent/JPH10259234A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6541529B1 (en) | 1999-01-27 | 2003-04-01 | Sumitomo Chemical Company, Limited | Polymer composition for powder foam molding, powder thereof, foam obtained therefrom, process for producing the same, and molded article comprising the foam |
JP2017533322A (ja) * | 2014-10-30 | 2017-11-09 | アランセオ・ドイチュランド・ゲーエムベーハー | エポキシ基含有エチレン−酢酸ビニルコポリマー |
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