JPH10258976A - エレベータのガバナロープ異常検知装置 - Google Patents

エレベータのガバナロープ異常検知装置

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JPH10258976A
JPH10258976A JP6345597A JP6345597A JPH10258976A JP H10258976 A JPH10258976 A JP H10258976A JP 6345597 A JP6345597 A JP 6345597A JP 6345597 A JP6345597 A JP 6345597A JP H10258976 A JPH10258976 A JP H10258976A
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governor rope
abnormality
elevator
tension sheave
abnormality detecting
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JP6345597A
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Hideaki Hara
英敬 原
Yasuyuki Yamagishi
靖幸 山岸
Yoshiaki Kojima
良明 小嶋
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Toshiba Elevator and Building Systems Corp
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Toshiba Elevator Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ガバナロープの異常を自動検知するようにし
た。 【解決手段】 このエレベータのガバナロープ異常検知
装置は、位置検出手段12がエレベータのガバナロープテ
ンションシーブ11の位置を計測し、変位量演算手段13が
この位置データに基づいてガバナロープテンションシー
ブの相対変位量を算出し、ガバナロープテンションシー
ブがある基準値以上に上方へ相対変位した時に絡まり・
引掛り発生、ガバナロープテンションシーブがある基準
値以上に下方へ相対変位した時に切断・外れ発生と判定
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はエレベータのガバナ
ロープに発生する絡まり、引掛り、切断、シーブからの
外れなどの異常発生を自動検知するエレベータのガバナ
ロープ異常検知装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、エレベータのガバナロープ異常発
生を検知するガバナロープ異常検知装置として、実公平
7−41475号公報に記載されているガバナロープの
伸びを検知する装置、また特願平7−241183号の
明細書に記載されているようなガバナロープの絡まり、
引掛りを検地する装置が知られている。
【0003】図8は、実公平7−41475号公報に示
されている従来のガバナロープの伸びを検知する装置の
構成を示している。1はエレベータ昇降路の下部に形成
されているピットであり、2はかごレール、3はかごレ
ール2に取り付けられたブラケットであり、4はガバナ
ロープ、5はブラケット3に取り付けられ、ガバナロー
プ4に適当なテンションを与えるためのガバナロープテ
ンションシーブ、6はこのガバナロープテンションシー
ブ5を介してガバナロープ4にテンションを加えるため
のテンションウエイト、7はテンションウエイト6から
ピット1内に垂直に直線状に垂下し得る自重を有し、か
つ柔軟性を有する所定の長さの条体である。
【0004】この従来のガバナロープ伸び検知装置は、
ガバナロープ4の下部に係合するガバナロープテンショ
ンシーブ5と、このガバナロープテンションシーブ5を
介してガバナロープ4にテンションを付与するテンショ
ンウエイト6と一体的に垂直方向に移動する条体7が床
面8に接触しているかどうかを、技術員がピット1内を
のぞき込みながら確認し、ガバナロープ4の初期伸び、
経年伸びを判断するようにしたものである。そしてこの
従来例の場合、ガバナロープ4の絡まり・引掛りの発生
の有無は技術者が目視によって確認するようにしてい
る。
【0005】また特願平7−241183号の明細書に
記載されているガバナロープ異常検知装置では、ガバナ
ロープテンションシーブの上下方向の位置の変化が所定
の寸法を超えた際に動作し、ガバナロープの絡まり・引
掛りなどの異常発生を検出する構成である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、前述した前
者の従来例の場合、技術員がピットまで降りて目視によ
ってガバナロープの伸びを確認する必要があり、基準値
を超える伸びが発生したなら直ちに検知できるものでは
ないので、ガバナロープの伸び異常の検知に時間がかか
り、したがってその対処も遅れがちになる問題点があっ
た。
【0007】また前述した後者の従来例の場合、ガバナ
ロープテンションシーブの絶対位置の変動によるリミッ
トスイッチの動作でガバナロープの異常を検知するよう
にしていたため、経年変化や季節変化によるガバナロー
プの伸び縮みによる誤検出を防止することができない問
題点があった。
【0008】本発明はこのような従来の問題点に鑑みて
なされたもので、ガバナロープの伸び縮みをこのガバナ
ロープの伸び縮みと共に上下する系、例えば、ガバナロ
ープテンションシーブやガバナロープテンションウエイ
トの相対位置変位を検出し、ガバナロープの絡まり・引
掛りの判定、切断・外れの判定を自動的に行い、技術員
が目視により判定しなくてもよいようにしたエレベータ
のガバナロープ異常検知装置を提供することを目的とす
る。
【0009】本発明はまた、経年変化に起因するガバナ
ロープの伸び縮みによる誤検出が起こらず、異常検知の
信頼性が高いエレベータのガバナロープ異常検知装置を
提供することを目的とする。
【0010】本発明はまた、ガバナロープの異常を検知
した時に自動的に遠隔監視センターのような特定の場所
に通報し、遠隔監視センターで遠隔各地のエレベータの
ガバナロープ異常を集中監視することができるエレベー
タのガバナロープ異常検知装置を提供することを目的と
する。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明のエレベ
ータのガバナロープ異常検知装置は、エレベータのガバ
ナロープテンションシーブの位置を計測する位置検出手
段と、前記位置検出手段が検出する前記ガバナロープテ
ンションシーブの位置データに基づいて当該ガバナロー
プテンションシーブの相対変位量を算出する変位量演算
手段と、前記変位量演算手段が算出する前記ガバナロー
プテンションシーブの相対変位量が基準値を超えた時に
異常判定を行う異常検知手段とを備えたものである。
【0012】請求項1の発明のエレベータのガバナロー
プ異常検知装置では、位置検出手段がエレベータのガバ
ナロープテンションシーブの位置を計測し、変位量演算
手段が前回計測時の位置データと新たな計測時の位置デ
ータに基づいてガバナロープテンションシーブの相対変
位量を算出する。そして異常検知手段によって、ガバナ
ロープテンションシーブの相対変位量が基準値を超えた
時に自動的に異常判定を行う。
【0013】請求項2の発明は、請求項1のエレベータ
のガバナロープ異常検知装置において、前記異常検知手
段が、前記ガバナロープテンションシーブがある基準値
以上に上方へ相対変位した時に絡まり・引掛り発生、前
記ガバナロープテンションシーブがある基準値以上に下
方へ相対変位した時に切断・外れ発生と判定するように
したものであり、これによってガバナロープの絡まり・
引掛り発生と、切断・外れ発生とを区別してそれぞれの
異常を検知することができる。
【0014】請求項3の発明は、請求項1または2のエ
レベータのガバナロープ異常検知装置において、前記異
常検知手段の異常判定時に異常結果を表示する表示手段
を備えたものであり、この表示手段を機械室やエレベー
タ管理室に設置することにより、技術員が昇降路の下部
ピットに降りることなく、ガバナロープ異常を表示手段
の表示によって知ることができる。
【0015】請求項4の発明は、請求項1〜3のエレベ
ータのガバナロープ異常検知装置において、前記異常検
知手段の異常判定信号をエレベータ制御装置の安全回路
に挿入してエレベータを停止させるようにしたものであ
り、ガバナロープの異常検知と連動してエレベータの停
止ができ、ガバナロープの異常が発生したまま運転を継
続する場合の二次的な被害を防止することができる。
【0016】請求項5の発明は、請求項1〜4のエレベ
ータのガバナロープ異常検知装置において、前記異常検
知手段の異常判定信号を通信回線を利用して遠隔地へ送
信する異常結果送信手段を備えたものであり、これによ
って各地のエレベータのガバナロープの異常発生を遠隔
監視センターにおいて集中監視することができるように
なる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図に
基づいて詳説する。図1は本発明のエレベータのガバナ
ロープ異常検知装置の1つの実施の形態を示している。
図1において、図8に示した従来例と同様に、2はブラ
ケット、3はレール、4はガバナロープ、5はガバナロ
ープテンションシーブ、8はピット床面である。そして
本発明の実施の形態の特徴として、ガバナロープテンシ
ョンシーブ5に、ガバナロープ4にテンションを付与す
るためのテンションウエイト11がガバナロープテンシ
ョンシーブ5から垂下するように取り付けてあり、また
床面8にはこのテンションウエイト11の底面までの距
離をセンシングする距離センサ12が設置されている。
【0018】距離センサ12の出力信号はマイクロコン
ピュータ13に入力され、このマイクロコンピュータ1
3は周期的に距離信号を取り込んで前回値との間の偏差
を演算してテンションウエイト11までの距離の変化
(相対変位)、したがって、ガバナロープ4の縮み量ま
たは伸び量を演算し、さらにあらかじめ設定されている
縮み量基準値、び張量基準値、ロープ長さ限界量それぞ
れと比較し、ガバナロープ4の絡まり・引掛り異常の判
定、切断・外れ異常の判定、ロープ長さ限界到達判定を
行い、その判定結果を出力するようになっている。
【0019】表示装置14は機械室あるいはエレベータ
管理室に設置されており、マイクロコンピュータ13の
異常判定信号を受けてそれぞれ、絡まり・引掛り異常、
切断・外れ異常、ロープ長限界到達の表示を行うLED
14a,14b,14cを備えている。加えて、マイク
ロコンピュータ13の異常判定により作動するリレー1
5が備えられている。
【0020】図2に示すように、距離センサ12はテン
ションウエイト11の底面に対して超音波を発し、その
反射信号の到達までの時間遅れに基づいてテンションウ
エイト11の底面までの距離をセンシングするアナログ
式距離計12aと、この距離計12aのアナログ信号を
デジタル信号に変換するアナログ・デジタル変換装置1
2bから構成され、アナログ・デジタル変換装置12b
のデジタル出力をマイクロコンピュータ13に入力する
ようにしてある。
【0021】図3に示すように、マイクロコンピュータ
13はテンションウエイト11の底面の絶対位置(距離
センサ12からの距離)を検出信号の入力周期を設定す
るタイマ13aと、中央演算処理装置13bと、この中
央演算処理装置13bが実行する制御プログラムを記憶
している読出専用メモリ13cと、距離計測結果、演算
結果を記憶する書換可能メモリ13dと、距離センサ1
2から距離値のデジタル信号を入力するデジタル入力回
路13eと、表示装置14に異常判定信号を出力するデ
ィジタル出力回路13fと、書換可能メモリ13dに記
憶されるデータ量がその記憶容量を超えてしまった時、
また計測データ、演算データを外部に取出す場合に使用
する記憶媒体13g、そしてこれらの要素間を接続する
バスライン13hから構成されている。
【0022】図4に示すように、異常検出リレー15の
リレー接点15aはエレベータの安全回路16に挿入さ
れていて、異常検出リレー15の作動によって安全回路
16を遮断し、エレベータを停止させるようになってい
る。
【0023】次に、上記構成のエレベータのガバナロー
プ異常検知装置の動作について説明する。図5にガバナ
ロープ4の伸び縮みにより、ガバナロープテンションシ
ーブ5を介して上下位置変化するテンションウエイト1
1の位置変化の挙動を示してある。
【0024】初期設定時の絶対位置を0とし、初期伸
び、経年伸びによって絶対位置が漸次下がる(距離セン
サ12による距離測定値が初期測定値よりも短くなる)
が、ガバナロープ4に絡まりあるいは引掛りが発生する
と、ガバナロープ4にテンションが生じてガバナロープ
テンションシーブ5及びテンションウエイト11を持ち
上げようとする方向に力が加わり、ガバナロープテンシ
ョンシーブ5及びテンションウエイト11の位置が上向
きに変化する。そこで、マイクロコンピュータ13にお
いて距離センサ12が検出する距離データの前回値との
偏差を求め、相対変位が上向き(+側)に出て、この上
向き変位が基準値+20mmを超えた時(18a)に時
に絡まり・引掛り異常発生と判定するように設定する。
【0025】また経年伸びによってガバナロープ4が徐
々に伸び、ガバナロープテンションシーブ5とテンショ
ンウエイト11は初期の高さ位置より徐々に下がってゆ
く。そこで、マイクロコンピュータ13において距離セ
ンサ12が検出する距離データをその初期値と比較し、
テンションウエイト11が初期位置よりも100mm下
がった時(18b)にはガバナロープ切詰め・ロープ伸
び限界到達と判定するように設定する。
【0026】さらに、ガバナロープ4に切断、外れが発
生するとガバナロープ4に掛かっているテンションが緩
み、ガバナロープテンションシーブ5及びテンションウ
エイト11の位置が急激に下がる。そこで、マイクロコ
ンピュータ13において距離センサ12が検出する距離
データの前回値との偏差を求め、相対変位が下向き(−
側)に出て、この下向き変位が基準値−70mmを超え
た時(18c)に時にガバナロープの切断・外れ異常発
生と判定するように設定する。
【0027】このような設定のもとに本装置を稼働させ
るとき、マイクロコンピュータ13は図6のフローチャ
ートに示す異常検知動作を実行する。まずタイマ13a
には、図5のフローチャートに基づく処理を一定周期、
例えば1分毎に実行するように設定しておく。これによ
り、マイクロコンピュータ13はタイマ13aの開始指
令を受ける度に、距離センサ12がセンシングし、アナ
ログ・デジタル変換装置12bから出力される距離デー
タを入力し(ステップS1)、書換可能メモリ13dに
記憶されている前回距離データからの変位量及び初期設
定距離データとの偏差を演算し、これらの演算結果と新
たな距離データとを書換可能メモリ13dに記憶する
(ステップS2)。
【0028】続いて書換可能メモリ13dに登録されて
いる基準値データと演算結果とを比較することによっ
て、ガバナロープ4の異常有無を判定する(ステップS
3〜S8)。そこではまず、今回算出した相対変位量を
基準値+20mmと比較し、この基準値+20mmを超
えるような相対変位(テンションウエイト11の上方変
位)が発生していた場合には、絡まり・引掛りが発生し
ているものと見て、絡まり・引掛り異常判定を行い、表
示装置14の絡まり・引掛り表示用のLED14aを点
灯させ、また異常検知リレー15を作動させて安全回路
16を遮断し、エレベータを停止させる(ステップS
3,S4)。
【0029】前回計測位置からの相対変位量が+20m
m以上でなかった場合、さらに相対変位量が−70mm
を超えるほどに伸びていないどうか判定し(ステップS
5)、このような大きな伸びが発生している場合には切
断あるいは外れが発生しているものと見て、切断・外れ
異常判定を行い、表示装置14に切断・外れ表示用のL
ED14bを点灯させ、また異常検知リレー15を作動
させて安全回路16を遮断し、エレベータを停止させる
(ステップS6)。
【0030】前回計測位置からの相対変位量が+20m
m以上となっておらず、また前回位置からの相対変位量
が−70mmを超えるほどに伸びてもいない場合、初期
設定距離からの変位量(絶対変位)がロープ長さ限界値
−100mmを超えるまでに伸びていないかどうか判定
し(ステップS7)、この限界値を超える伸びが発生し
ている場合には、表示装置14に対してロープ長さ限界
表示用LED14cを点灯させ、また異常検知リレー1
5を作動させて安全回路16を遮断し、エレベータを停
止させる(ステップS8)。
【0031】これによって、この実施の形態のエレベー
タのガバナロープ異常検知装置では、ガバナロープ4の
絡まり、引掛りの判定、また切断、外れの判定を距離セ
ンサ12の計測するテンションウエイト11の絶対位置
データに対して、前回計測データとの間の変位量を基準
値と比較することによって、つまり相対的な変位量に基
づいて行うようにしたので、経年変化によってガバナロ
ープ4が伸び、したがってガバナロープテンションシー
ブやそれと共に変位するテンションウエイトの絶対位置
の変化があっても正確に判定することができる。
【0032】次に、本発明の第2の実施の形態を図7に
基づいて説明する。この第2の実施の形態の特徴は、マ
イクロコンピュータ13のデジタル出力回路13fに通
信端末19を接続し、ガバナロープ異常検知信号を通信
端末19によって遠隔監視センター20に自動通報でき
るようにした点にある。
【0033】通信端末19には遠隔監視センター20の
電話番号が登録されており、マイクロコンピュータ13
が上記のいずれかのガバナロープ異常を検知して異常判
定信号を表示装置14に出力すると共に、通信端末19
にも出力し、通信端末19はいずれかの異常判定信号を
受けると、遠隔監視センター20を自動的に発呼し、回
線が閉結されるとガバナロープ異常判定信号を遠隔監視
センター20に送信する。
【0034】これによって遠隔監視センター20では通
常の遠隔監視システムの他の異常発生通報と同じように
して、通報してきたエレベータの識別表示と、受信した
異常情報を表示装置に表示し、また警報を発することに
よって監視員に知らせる。
【0035】この第2の実施の形態の場合、遠隔各地に
点在しているエレベータのいずれかにおいてガバナロー
プ異常が発生した場合に遠隔監視センター20に自動通
報がなされるため、遠隔監視センター20で多数台のエ
レベータのガバナロープ異常を集中監視することができ
るようになる。
【0036】なお、上記の実施の形態において絡まり・
引掛りの基準値、切断・外れの基準値、また限界長さの
基準値はいずれもエレベータの規模によって大きく変化
するものであるので、特に限定されるものではない。ま
た上記実施の形態ではテンションウエイトの底面の距離
センサからの距離によって異常発生の有無を判定するよ
うにしたが、これも特に限定されるものではく、ガバナ
ロープ4の伸びによって上下位置が変動する他の物体、
例えば、ガバナロープテンションシーブ5の中心軸の位
置を計測するようにすることもできる。さらに距離セン
サも特に超音波センサに限定されることはなく、光学式
センサ、ガバナロープテンションシーブの上端位置、中
心位置、下端位置などを画像として取り込み、画像解析
によって位置変位を求める画像処理装置等を用いること
ができる。
【0037】さらに、上記の実施の形態では異常検知時
に安全回路を遮断してエレベータを停止させるようにし
たが、これによってエレベータ運行上の安全性を向上さ
せることができるが、この機能は必要に応じて採用する
ことができるものである。
【0038】
【発明の効果】以上のように請求項1の発明によれば、
エレベータのガバナロープテンションシーブの位置を計
測し、この位置データに基づいてガバナロープテンショ
ンシーブの相対変位量を算出し、この相対変位量が基準
値を超えた時に異常判定を行うようにしたので、経年変
化によってガバナロープが伸び、ガバナロープテンショ
ンシーブの絶対位置がその初期位置から変化していても
ガバナロープの異常を識別することができ、ガバナロー
プの異常検知の信頼性の高めることができる。
【0039】請求項2の発明によれば、ガバナロープテ
ンションシーブがある基準値以上に上方に相対変位した
時に絡まり・引掛り発生、前記ガバナロープテンション
シーブがある基準値以上に下方に相対変位した時に切断
・外れ発生と判定するので、ガバナロープの絡まり・引
掛り発生と、切断・外れ発生とを区別してそれぞれの異
常を正確に検知することができる。
【0040】請求項3の発明によれば、ガバナロープ異
常検知手段の異常判定時に異常結果を表示手段に表示す
るようにしたので、この表示手段を機械室やエレベータ
管理室に設置することにより、技術員が昇降路の下部ピ
ットに降りることなく、ガバナロープ異常を表示手段の
表示によって早期に知ることができ、また異常有無の確
認のために技術員が昇降路をのぞき込むという危険な作
業をしなくても済む。
【0041】請求項4の発明によれば、異常検知手段の
異常判定信号をエレベータ制御装置の安全回路に挿入し
てエレベータを停止させるようにしたので、ガバナロー
プの異常検知と連動してエレベータを停止させることが
でき、ガバナロープの異常が発生したまま運転を継続す
る場合の二次的な被害を防止することができる。
【0042】請求項5の発明によれば、異常検知手段の
異常判定信号を通信回線を利用して遠隔地へ送信する異
常結果送信手段を備えたものであり、各地のエレベータ
のガバナロープの異常発生を遠隔監視センターにおいて
集中監視することができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の1つの実施の形態のブロック図。
【図2】上記の実施の形態における距離センサの構成を
示すブロック図。
【図3】上記の実施の形態におけるマイクロコンピュー
タの内部構成を示すブロック図。
【図4】上記の実施の形態における異常検出リレー回路
の回路図。
【図5】上記の実施の形態で採用したテンションウエイ
トの位置変位と異常判定基準値との関係を示すグラフ。
【図6】上記の実施の形態におけるマイクロコンピュー
タのガバナロープ異常判定処理のフローチャート。
【図7】本発明の第2の実施の形態における通信機能部
分の回路ブロック図。
【図8】従来例のブロック図。
【符号の説明】
4 ガバナロープ 5 ガバナロープテンションシーブ 11 テンションウエイト 12 距離センサ 13 マイクロコンピュータ 14 表示装置 15 異常検知リレー 15a リレー接点 16 安全回路 19 通信端末 20 遠隔監視センター

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エレベータのガバナロープテンションシ
    ーブの位置を計測する位置検出手段と、 前記位置検出手段が検出する前記ガバナロープテンショ
    ンシーブの位置データに基づいて当該ガバナロープテン
    ションシーブの相対変位量を算出する変位量演算手段
    と、 前記変位量演算手段が算出する前記ガバナロープテンシ
    ョンシーブの相対変位量が基準値を超えた時に異常判定
    を行う異常検知手段とを備えて成るエレベータのガバナ
    ロープ異常検知装置。
  2. 【請求項2】 前記異常検知手段は、前記ガバナロープ
    テンションシーブがある基準値以上に上方へ相対変位し
    た時に絡まり・引掛り発生、前記ガバナロープテンショ
    ンシーブがある基準値以上に下方に相対変位した時に切
    断・外れ発生と判定することを特徴とする請求項1に記
    載のエレベータのガバナロープ異常検知装置。
  3. 【請求項3】 前記異常検知手段の異常判定時に異常結
    果を表示する表示手段を備えて成る請求項1または2に
    記載のエレベータのガバナロープ異常検知装置。
  4. 【請求項4】 前記異常検知手段の異常判定信号をエレ
    ベータ制御装置の安全回路に挿入してエレベータを停止
    させることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載
    のエレベータのガバナロープ異常検知装置。
  5. 【請求項5】 前記異常検知手段の異常判定信号を通信
    回線を利用して遠隔地へ送信する異常結果送信手段を備
    えて成る請求項1〜4のいずれかに記載のエレベータの
    ガバナロープ異常検知装置。
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