JPH1025834A - 建築用壁パネル及びこれを用いた横架材支持構造 - Google Patents

建築用壁パネル及びこれを用いた横架材支持構造

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JPH1025834A
JPH1025834A JP8181979A JP18197996A JPH1025834A JP H1025834 A JPH1025834 A JP H1025834A JP 8181979 A JP8181979 A JP 8181979A JP 18197996 A JP18197996 A JP 18197996A JP H1025834 A JPH1025834 A JP H1025834A
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panel
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building wall
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Shigeru Akimoto
茂 秋元
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Misawa Homes Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、横架材を支持することができ、併
せて施工作業を簡略化できる建築用壁パネル及びこれを
用いた横架材取付構造を提供することを目的とする。 【解決手段】 上端付近に横架材34が取り付けられて
パネル構造建築物の開口部を構成する建築用壁パネル2
0であって、前記横架材34が取り付けられる位置に前
記横架材34と当接する底面22aを備える切欠部22
を有すること、を特徴とする建築用壁パネル20。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、建築用壁パネル及
びこれを用いた横架材支持構造に関し、特に、横架材を
支持可能な建築用壁パネル及びこれを用いた横架材支持
構造に関する。
【0002】
【背景技術及び発明が解決しようとする課題】短期間で
一定品質の建物を完成させるための建築工法の一つとし
て、複数のパネルを組み合わせて建築物の躯体を構築す
るパネル工法が知られている。このパネル工法により建
築された建築物の開口部は、上部の荷重を支えるため、
まぐさを取り付けて補強される場合がある。この場合、
従来は、図11に示すように、隣り合う2枚の壁パネル
10の間にまぐさ12を支持するための支持材14を別
途取り付けることが必要であった。また、図12に示す
ように、距離をおいて隣り合う2枚の壁パネル10、1
1の間に小壁パネル16を接合して開口部18を形成す
る場合もあり、この場合も、支持材14を開口部18の
両側に別途取り付ける必要があった。
【0003】しかし、このような方法によりまぐさ等の
横架材を取り付ける場合には、施工現場において支持材
取り付け作業を行わなければならず、施工作業を迅速に
行うことができない。また、内装材や外装材等の仕上げ
材が予め取り付けられた壁パネルを用いる場合には、支
持材のみがむき出しとなることを防ぐため、現場で支持
材に仕上げ材を取り付けなければならず、施工作業の簡
略化により施工期間の短縮を実現することが困難であっ
た。
【0004】本発明は、上記問題に鑑みてなされたもの
であり、その目的は、横架材を支持することができ、併
せて施工作業を簡略化できる建築用壁パネル及びこれを
用いた横架材取付構造を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】以下、本欄においては、
上記目的を達成するための手段を、本欄の各請求項の各
構成要件に対して本願の実施の形態の符号を対応させて
説明する。
【0006】請求項1記載の発明は、上端付近に横架材
34,35,37,38が取り付けられてパネル構造建
築物の開口部18,19を構成する建築用壁パネル2
0,40,50,70であって、前記横架材34,3
5,37,38が取り付けられる位置に前記横架材3
4,35,37,38と当接する底面22a,42a,
52a,72aを有する切欠部22,42,52,72
を備えること、を特徴とする。
【0007】請求項1記載の発明によれば、横架材3
4,35,37,38の取付位置に切欠部22,42,
52,72があるため、この切欠部22,42,52,
72に横架材34,35,37,38をはめ込んで取り
付けることができる。また、この切欠部22,42,5
2,72の底面22a,42a,52a,72aが横架
材34,35,38と当接するため、はめ込まれた横架
材34,35,38の荷重を確実に支えることができ
る。これにより、切欠部22,42,52,72におい
て横架材34,35,38を支持することが可能であ
り、横架材取り付けの際、横架材支持用の角材等を別途
取り付ける必要がない。従って、施工作業の省略による
施工期間の短縮を図ることができる。
【0008】また、切欠部22,42,52,72は、
建築用壁パネル20,40,50,70から突出するも
のではないため、複数の建築用壁パネル20,40,5
0,70を重ねても邪魔にならない。従って、横架材を
支持可能な上、保管または搬送にも適した建築用壁パネ
ルを得ることができる。
【0009】さらに、切欠部22,42,52,72は
比較的簡単に形成することができるため、建築用壁パネ
ル20,40,50,70の生産コストを低く抑えるこ
とができる。従って、経済的にも優れた建築用壁パネル
を得ることが可能となる。
【0010】請求項2記載の発明は、請求項1におい
て、前記切欠部22は、前記建築用壁パネル20の肩部
の少なくとも一方に設けられていること、を特徴とす
る。
【0011】請求項2記載の発明によれば、切欠部22
が建築用壁パネル20の肩部に設けられるため、パネル
の上部側端付近で横架材34,35,37,38を支持
することができる。また、この切欠部22は、両パネル
面側及び側端側が開放されている。そのため、横架材取
り付け角度の自由度が増大し、利用価値の高い建築用壁
パネルを得ることができる。
【0012】請求項3記載の発明は、請求項1におい
て、前記建築用壁パネルは、パネル本体と、横架材支持
材62,82と、を含み、前記底面52a,72aは、
前記横架材支持材62,82の一の端面であり、前記横
架材支持材62,82は、前記パネル本体に内蔵されて
いること、を特徴とする。
【0013】請求項3記載の発明によれば、横架材支持
材62,82がパネル本体に内蔵され、切欠部52,7
2の底面52a,72aがこの横架材支持材62,82
の一の端面であることから、切欠部52,72の耐荷強
度が向上する。従って、切欠部の底面52a,72aで
横架材34,35,37,38を一層確実に支持するこ
とが可能となる。
【0014】請求項4記載の発明は、請求項1から請求
項3までのいずれかにおいて、前記切欠部22,42,
52,72は、前記横架材34,35,38が前記底面
22a,42a,52a,72aに当接して納まる大き
さであること、を特徴とする。
【0015】請求項4記載の発明によれば、切欠部2
2,42,52,72が横架材34,35,38が底面
22a,42a,52a,72aに当接して納まる大き
さであるため、取り付けられた横架材34,35,38
の上部が建築用壁パネル20,40,50,70の上端
から突出することが防止される。上部の段差をなくす作
業がほとんど必要ないため、横架材取付後、上層部分の
施工を容易に行うことができる。
【0016】請求項5記載の発明は、請求項1から請求
項4までのいずれかにおいて、前記建築用壁パネル2
0,40,50,70は、少なくとも一方のパネル面に
仕上げ材26,56,76を備え、前記仕上げ材26,
56,76は、前記一のパネル面の全体に前記切欠部2
2,42,52,72を避けて取り付けられているこ
と、を特徴とする。
【0017】請求項5記載の発明によれば、建築用壁パ
ネル20,40,50,70に仕上げ材26,56,7
6が予め取り付けられているため、施工現場において、
仕上げ材取付作業を省略できる。また、仕上げ材26,
56,76は、切欠部22,42,52,72を避けて
取り付けられていることから、横架材取り付けの際に仕
上げ材が邪魔にならない。
【0018】請求項6記載の発明は、開口部18,19
上方を構成する横架材34,35,37,38を支持し
てパネル構造建築物の開口部18,19を形成するため
の横架材支持構造において、請求項1から請求項5まで
のいずれかに記載した建築用壁パネル20,40,5
0,70を少なくとも1枚含み、前記建築用壁パネル2
0,40,50,70は、前記切欠部22,42,5
2,72を上方にして配置され、前記横架材34,3
5,38は、前記切欠部の底面22a,42a,52
a,72aに当接した状態で取り付けられること、を特
徴とする。
【0019】請求項6記載の発明によれば、請求項1か
ら請求項5までのいずれかに記載した建築用壁パネル2
0,40,50,70を用い、切欠部の底面22a,4
2a,52a,72aに横架材34,35,38を当接
させて取り付けることにより、横架材の支持を簡易かつ
確実に行うことができる。従って、横架材の取り付けを
簡単に行うことができ、パネル構造建築物の開口部1
8,19の形成が容易となる。これにより、施工作業の
簡略化による施工期間の短縮を図ることが可能である。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して詳細に説明する。
【0021】図1は、本発明にかかる建築用壁パネルの
第一の実施の形態を示す図であり、(a)は平面図、
(b)は(a)におけるA−A線断面図である。また、
図2は、図1に示す建築用壁パネルの内部構造を示す図
である。なお、本実施形態は、請求項1〜請求項2及び
請求項4〜請求項5に対応するものである。
【0022】これらの図において、建築用壁パネル20
は、一方の肩部に切欠部22を備え、両側パネル面の全
体に切欠部22を避けて面材24が取り付けられ、この
面材24の全面に内装材26が張り付けられている。ま
た、建築用壁パネル20の内部は、図2に示すように、
縦材28及び横材29を縦横に組んでなる枠体30の外
側に角材状の横架材支持材32が一の縦材28に沿って
取付固定されて、構成されている。ここで、横架材支持
材32は、縦材28より短く形成されており、一方の端
部を枠体30の端部と揃えて固定されているため、反対
側の端部において枠体30との間に段差が生じ、切欠部
22が形成される。
【0023】切欠部22は、底面22a及び側面22b
により構成される。ここで、底面22aは、横架材支持
材32の一の端面であり、側面12bは、横架材支持材
32が取り付けられた縦材28の側面の一部であって、
横架材支持材32の切欠部22側の端部から長手方向に
突出した部分である。底面22aが横架材支持材32の
端面であるため、底面22aの耐荷強度が向上し、横架
材34,35,37,38(図3〜図6参照)を確実に
支持することが可能となる。切欠部22の大きさは、取
り付けられる予定の横架材34,35,37,38の大
きさや取付方法によって種々設定を変えることが可能で
ある。例えば、図3または図4に示すように、開口部上
部の荷重を支持するためのまぐさ34を建築用壁パネル
20のパネル面から突出するように取り付ける場合は、
まぐさ34が切欠部22の底面22a及び側面22bに
当接した状態で、建築用壁パネル20の上端及び側端か
らはみ出さない大きさとなるように設定する。このと
き、建築用パネル20の上端及び側端と、取り付けられ
たまぐさ34の上面及び側面が略面一となるようにする
と、建築物の上層部分等の施工を行いやすくなるため、
好ましい。
【0024】横架材支持材32は、上述の通り、横架材
の荷重を受けてこれを支持するものであるため、十分な
厚みと強度が必要とされる。本実施例においては、複数
の材木片を集成して耐荷強度を持たせた角材状の集成材
を使用しているが、横架材を支持する強度を有するもの
であればこれに限られるものではなく、例えば、通常の
木材を適当に成形した角材や、細長い板状の建材を複数
枚張り合わせて角材状にしたものを用いてもよい。ま
た、横架材支持材32の長さや厚さは、形成すべき切欠
部22の大きさによって決定される。
【0025】本実施例では、横架材支持材32の縦材2
8への固定に接着剤を使用しているが、確実に固定する
ことができれば、釘打ちやビス止め等の他の方法による
ことも可能である。
【0026】また、本実施例では、枠体30の両側パネ
ル面の全体に切欠部22を避けて面材24が取り付けら
れているため、切欠部22が面材24の陰に隠れること
が防止される。従って、切欠部22に横架材34,3
5,37,38の取付が容易となる。
【0027】さらに、面材24の全体に壁紙等の内装材
26が取り付けられているため、施工現場における内装
材26の取り付け作業を省略することができる。特に、
本実施例においては、建築用パネル20の両パネル面に
内装材26が備えられているため、建物内部の仕切壁と
して使用すると、より施工作業の簡略化を図ることがで
きる。なお、本実施例における内装材26は、接着剤に
より面材24の表面に取り付けられているが、内装材2
6の種類や性質等に応じて、他の方法によって取り付け
てもよい。また、内装材26として壁紙を使用する場合
には、紙製のみならず、繊維製、プラスチック製、金属
箔製等、種々の材質のものを使用し得る。
【0028】本発明にかかる建築用壁パネルの第一の実
施形態は上述の通りであり、次に、建築用壁パネル20
を用いた横架材34,35,37,38の支持構造につ
いて、図3〜図6を参照しつつ説明する。なお、下記に
述べる支持構造は、請求項6に対応するものである。
【0029】図3は、建築用壁パネル20に、横架材と
して2本のまぐさ34を取り付ける場合の例を示す図で
ある。
【0030】同図において、2本のまぐさ34は、底面
22a上で対面する端面同士が当接して、建築用パネル
20の両パネル面側から突出した状態で、切欠部22に
取り付けられている。そして、両まぐさ34の端部は、
底面が切欠部22の底面22aに当接し、側面が切欠部
22の側面22bに当接して、接着剤、釘、ビス等の固
定部材により固定されている。このとき、底面22a上
における両まぐさ34の占める割合は、両まぐさ34を
確実に支持するため、ほぼ同等であることが好ましい。
まぐさ34をこのように取り付けることにより、建築用
壁パネル20を縦に挟んで両側に開口部18を形成する
ことができる。また、切欠部22にまぐさ34が取り付
けられた状態で、まぐさ34の上面及び側面と建築用パ
ネル20の上端面及び側端面とが略面一となっているた
め、天井部等の上層部を構成する他の建材の取り付けが
容易となる。なお、2本のまぐさ34は、断面の形状や
大きさがほぼ等しく形成されているため、端面の接合が
容易である。
【0031】図4は、建築用壁パネル20に1本のまぐ
さ34及び別な建築用壁パネル10を取り付ける場合の
例を示す図である。
【0032】同図において、まぐさ34は、一方のパネ
ル面側から突出する状態で建築用壁パネル20の切欠部
22に取り付けられている。そして、別な建築用壁パネ
ル10は、側端面10aをまぐさ34の端面34a及び
建築用壁パネル20の他方のパネル面と対面させて、建
築用壁パネル10の側端付近に接合される。これによ
り、建築用壁パネル20を縦に挟んで片側に開口部18
が形成され、反対側には壁面が形成される。従って、開
口部18を備える角部の壁面の施工を行いやすい。
【0033】図5は、図3に示すまぐさの取付方法の変
形例を示す図である。
【0034】同図において、切欠部22の底面22a
は、一のまぐさ35の端部により全部占められている。
そして、このまぐさ35の端部に、まぐさ37が当接す
る底面36aを備える段差部36が形成されており、こ
の段差部36にまぐさ37が取り付けられるようになっ
ている。これにより、建築用壁パネル20を挟んで両側
に、高さの異なる開口部18,19を形成することが可
能となる。なお、まぐさ35は、底面22aに当接した
状態で、上面及び側面が、建築用壁パネル20の上端及
び側端と略面一となるように形成されており、まぐさ3
7は、段差部36の底面36aに当接した状態で上面及
び側面がまぐさ36の上面及び側面と略面一となるよう
に形成されている。また、まぐさ35は、端面35aが
建築用壁パネル20のパネル面と略面一となるように取
り付けられている。これにより、凹凸が少なくなるた
め、建築用壁パネル20の上端側は上層部の造作がし易
くなり、パネル面側及び側端面側は仕上がりが美しくな
る。
【0035】図6は、2枚の建築用壁パネル20,40
の間に小壁パネル38を取り付けて開口部18を形成す
る場合の例を示す図である。
【0036】同図において、建築用壁パネル20及び建
築用壁パネル40は、切欠部22,42側の側端面同士
を対面させ、やや距離を置いて配置され、その間に小壁
パネル38が両端を切欠部22,42に固定された状態
で取り付けられて、開口部18が形成されている。ここ
で、建築用壁パネル40は、パネル面の幅が狭い他は、
建築用壁パネル20とほぼ同じ構造となっている。ま
た、建築用壁パネル20,40の切欠部22,42は、
小壁パネル38を取り付けた状態で上端面が略面一とな
るよう、側面22b,42bの高さが小壁パネル36の
短辺の長さと略等しく形成されている。さらに、底面2
2a,42aは、小壁パネル38を支持して十分な広さ
の開口部18を形成することができる大きさとなってい
る。
【0037】建築用壁パネル20,40を使用し、小壁
パネル38をこのように取り付けることにより、開口部
18を迅速に形成することが可能となる。
【0038】なお、建築用壁パネル40に代えて、建築
用壁パネル20をもう一枚使用してもよい。また、一方
または双方の建築用壁パネルを、図4に示す建築用壁パ
ネル20のような角度で配置することも可能である。
【0039】図7は、本発明にかかる建築用壁パネルの
第二の実施形態を示す図であり、(a)は平面図、
(b)は(a)におけるB−B線断面図である。また、
図8は、図7に示す建築用壁パネル50の内部構造を示
す図である。なお、本実施形態は、請求項1及び請求項
3〜請求項5に対応するものである。
【0040】これらの図において、建築用壁パネル50
は、一方の端部のほぼ中央付近に設けられた縦長の切欠
部52と、一方のパネル面側にのみ取り付けられた面材
54及び内装材56とを備える。また、図8に示すよう
に、縦材58及び横材59を縦横に組んでなる枠体60
の内側に横架材支持材62が一端を横材59bに固定さ
れた状態で取り付けられている。ここで、横架材支持材
62は、縦材58より短く形成されているため、反対側
の端部において横材59aとの間に段差が生じる。そし
て、横架材支持材62の延長線上において横材59aの
一部が切り欠かれている。これにより、横架材支持材6
2の横材59a側の端面を底面52aとする切欠部52
が形成される。なお、横架材支持材62は、横材59及
び縦材58bにより枠体60内部に固定されている。従
って、切欠部52に取り付けられた横架材の荷重を確実
に支持することができる。また、横材59aを切り欠い
たことによる枠体60の変形が防止される。なお、この
横架材支持材62を枠体60内部に固定する縦材58b
により、切欠部52の側面52bが形成される。
【0041】その他の点については、第一の実施の形態
と同一であるので、説明を省略する。
【0042】この建築用壁パネル50への横架材の取付
は、面材54及び内装材56が取り付けられているパネ
ル面側から横架材が突出するような状態となるように、
横架材を切欠部52にはめ込むようにして行う。
【0043】図9は、本発明の第二の実施形態の変形例
を示す図であり、(a)は平面図、(b)は(a)にお
けるC−C線断面図である。また、図10は、図9に示
す建築用壁パネル内部構造を示す図であり、(a)は平
面図、(b)は(a)に示す図のD−D線断面図であ
る。本実施形態も、請求項1及び請求項3〜請求項5に
対応するものである。
【0044】これらの図に示す建築用壁パネル70の基
本的構成は、上述した建築用壁パネル50とほぼ同様で
ある。ただし、建築用壁パネル70は、切欠部72が一
方のパネル面側にのみ形成されている点で、建築用壁パ
ネル50と異なる。
【0045】本実施例において、横架材支持材82は、
縦材79とほぼ同じ長さの板状集成材82aと、所定長
さだけ短く形成された板状の集成材82bを接着剤等で
張り合わせて構成されている。そして、これらの板状集
成材82a,82bが、一方の端部を揃えて張り合わせ
られることにより、他方の端部に段差が生じ、この段差
が切欠部72となる。このとき、板状集成材82bの段
差側の端面が切欠部72の底面72aとなる。従って、
切欠部72を容易に形成することが可能である。なお、
横架材支持材82として、縦材79とほぼ同じ長さの1
本の角材等を使用してもよく、その場合には、一方の端
部付近に切欠部72となる切欠を形成する。
【0046】切欠部72が形成されていない側のパネル
面は、何ら処理を行うことなく、通常の壁面として使用
することができる。従って、仕切を挟んで片側にのみ開
口部を形成したい場合等に利用価値が高い。
【0047】その他の点については、前述した建築用壁
パネル50と同様であるので、説明を省略する。
【0048】なお、本発明の実施の形態は、上述の例に
限られるものではなく、発明の範囲内において種々の変
形が可能である。例えば、枠体を備えない構造の建築用
壁パネルや、仕上げ材として外装材を備える建築用壁パ
ネル等であってもよい。
【0049】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1記載の発
明によれば、建築用壁パネルに横架材と当接する底面を
備える切欠部があるため、他の部材を取り付けることな
く、横架材を支持することができ、施工作業の簡略化を
図ることができる。また、保管及び搬送に適しており、
生産コストも低い建築用壁パネルを得ることが可能とな
る。
【0050】請求項2記載の発明によれば、横架材の取
付の自由度が高く、利用価値の高い建築用壁パネルを得
ることができる。
【0051】請求項3記載の発明によれば、建築用壁パ
ネルに内蔵された横架材の端面が横架材と当接する切欠
部の底面であるため、耐荷強度が優れた建築用壁パネル
を得ることができる。
【0052】請求項4記載の発明によれば、建築用壁パ
ネルの上端から横架材が突出しないため、上層部の施工
を行いやすいという効果が得られる。
【0053】請求項5記載の発明によれば、建築用壁パ
ネルに仕上げ材が予め取り付けられているため、施工現
場で仕上げ材取付作業を省略することができる。
【0054】請求項6記載の発明によれば、横架材支持
のための部材を別途取り付けることなく、横架材を迅速
に取り付けることができるという効果を得ることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる建築用壁パネルの第一の実施形
態を示す図であり、(a)は平面図、(b)は(a)に
おけるA−A線断面図である。
【図2】図1に示す建築用壁パネルの内部構造を示す平
面図である。
【図3】図1に示す建築用壁パネルを用いてまぐさを取
り付ける場合の例を示す斜視図である。
【図4】図1に示す建築用壁パネルを用いてまぐさを取
り付ける場合の例を示す斜視図である。
【図5】図3に示すまぐさ取付例の変形例を示す図であ
る。
【図6】図1に示す建築用壁パネルを用いて小壁パネル
を取り付ける場合の例を示す図である。
【図7】本発明にかかる建築用壁パネルの第二の実施形
態を示す図であり、(a)は平面図、(b)は(a)に
おけるB−B線断面図である。
【図8】図7に示す建築用壁パネルの内部構造を示す平
面図である。
【図9】本発明にかかる建築用壁パネルの第二の実施形
態の変形例を示す図であり、(a)は平面図、(b)は
(a)におけるC−C線断面図である。
【図10】図8に示す建築用壁パネルの内部構造を示す
図であり、(a)は平面図、(b)は(a)におけるD
−D線断面図である。
【図11】従来のまぐさ取付状態を示す斜視図である。
【図12】従来の小壁パネル取付状態を示す図である。
【符号の説明】
18,19 開口部 20,40,50,70 建築用壁パネル 22,42,52,72 切欠部 22a,42a,52a,72a 底面 32,62,82 横架材支持材 26,56,76 仕上げ材 34,35,37,38 横架材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 E04B 2/56 631 E04B 2/56 631E 631K 631N E04C 2/38 E04C 2/38 A C E04B 2/00 2/46 E

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上端付近に横架材が取り付けられてパネ
    ル構造建築物の開口部を構成する建築用壁パネルであっ
    て、 前記横架材が取り付けられる位置に前記横架材と当接す
    る底面を有する切欠部を備えること、を特徴とする建築
    用壁パネル。
  2. 【請求項2】 請求項1において、 前記切欠部は、前記建築用壁パネルの肩部の少なくとも
    一方に設けられていること、を特徴とする建築用壁パネ
    ル。
  3. 【請求項3】 請求項1において、 前記建築用壁パネルは、パネル本体と、横架材支持材
    と、を含み、 前記底面は、前記横架材支持材の一の端面であり、 前記横架材支持材は、前記パネル本体に内蔵されている
    こと、を特徴とする建築用壁パネル。
  4. 【請求項4】 請求項1から請求項3までのいずれかに
    おいて、 前記切欠部は、前記横架材が前記底面に当接して納まる
    大きさであること、を特徴とする建築用壁パネル。
  5. 【請求項5】 請求項1から請求項4までのいずれかに
    おいて、 前記建築用壁パネルは、少なくとも一方のパネル面に仕
    上げ材を備え、 前記仕上げ材は、前記一のパネル面の全体に前記切欠部
    を避けて取り付けられていること、を特徴とする建築用
    壁パネル。
  6. 【請求項6】 開口部上方を構成する横架材を支持して
    パネル構造建築物の開口部を形成するための横架材支持
    構造において、 請求項1から請求項5までのいずれかに記載した建築用
    壁パネルを少なくとも1枚含み、 前記建築用壁パネルは、前記切欠部を上方にして配置さ
    れ、 前記横架材は、前記切欠部の底面に当接した状態で取り
    付けられること、を特徴とする横架材支持構造。
JP8181979A 1996-07-11 1996-07-11 建築用壁パネル及びこれを用いた横架材支持構造 Withdrawn JPH1025834A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2021046725A (ja) * 2019-09-19 2021-03-25 ミサワホーム株式会社 スキップ床の支持構造及び施工方法

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