JPH10258301A - 光沢の優れた金属板の製造方法 - Google Patents
光沢の優れた金属板の製造方法Info
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- JPH10258301A JPH10258301A JP6057297A JP6057297A JPH10258301A JP H10258301 A JPH10258301 A JP H10258301A JP 6057297 A JP6057297 A JP 6057297A JP 6057297 A JP6057297 A JP 6057297A JP H10258301 A JPH10258301 A JP H10258301A
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- Japan
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- rolling
- stand
- metal plate
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 タンデム圧延機列を用いた金属板の冷間圧延
において該金属板の表面光沢の向上を図る。 【解決手段】 ダンデム圧延機列の少なくとも最終スタ
ンドの上下のワークロールの軸心を金属板の面内におい
て互いにクロスさせて圧延する際に、少なくともクロス
圧延を行うスタンドでは圧延油またはそのエマルジョン
を供給せずに圧延を行う。
において該金属板の表面光沢の向上を図る。 【解決手段】 ダンデム圧延機列の少なくとも最終スタ
ンドの上下のワークロールの軸心を金属板の面内におい
て互いにクロスさせて圧延する際に、少なくともクロス
圧延を行うスタンドでは圧延油またはそのエマルジョン
を供給せずに圧延を行う。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】この発明は、金属板の冷間圧延に
おいて該金属板の表面光沢をより一層向上させようとす
るものである。
おいて該金属板の表面光沢をより一層向上させようとす
るものである。
【０００２】
【従来の技術】ステンレス鋼板等の金属板の冷間圧延に
おいてその表面光沢を向上させるため、従来は例えば特
開平４−７１７０１号公報に開示のように、金属板面と
これに接触するロールとの間に板幅方向へのすべり分力
を与えるように圧延する方法が提案されていた。
おいてその表面光沢を向上させるため、従来は例えば特
開平４−７１７０１号公報に開示のように、金属板面と
これに接触するロールとの間に板幅方向へのすべり分力
を与えるように圧延する方法が提案されていた。
【０００３】また、タンデム圧延機列を用いた圧延にお
いて金属板の表面光沢の向上を図る技術としてタンデム
圧延機列の少なくとも最終スタンドでワークロールをク
ロスさせて圧延を行う特開平５−３３７５０７号公報に
開示のような方法も知られている。
いて金属板の表面光沢の向上を図る技術としてタンデム
圧延機列の少なくとも最終スタンドでワークロールをク
ロスさせて圧延を行う特開平５−３３７５０７号公報に
開示のような方法も知られている。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】ところで、タンデム圧
延機列を用いた圧延において金属板の表面光沢の向上を
図るクロス圧延方式では圧延油の供給量が多く、しかも
圧延油エマルジョンの濃度が高いこと、また、圧延油の
粘度が大きい場合に圧延油がワークロールと被圧延材の
間に多量に存在することとなり圧延速度を低速にしても
クロス圧延した被圧延板の表面光沢は通常の要領で圧延
した場合の表面光沢に比べて極わずかしか向上せず、そ
の結果として高効率生産を目的とする冷間ダンデム圧延
の能率が低下する不具合があった。
延機列を用いた圧延において金属板の表面光沢の向上を
図るクロス圧延方式では圧延油の供給量が多く、しかも
圧延油エマルジョンの濃度が高いこと、また、圧延油の
粘度が大きい場合に圧延油がワークロールと被圧延材の
間に多量に存在することとなり圧延速度を低速にしても
クロス圧延した被圧延板の表面光沢は通常の要領で圧延
した場合の表面光沢に比べて極わずかしか向上せず、そ
の結果として高効率生産を目的とする冷間ダンデム圧延
の能率が低下する不具合があった。
【０００５】この発明の目的は、クロス圧延方式を適用
したタンデム圧延機列による金属板の冷間圧延において
生じていた上述のような問題を解決し得る方法を提案す
るところにある。
したタンデム圧延機列による金属板の冷間圧延において
生じていた上述のような問題を解決し得る方法を提案す
るところにある。
【０００６】
【課題を解決するための手段】この発明は上下一対のワ
ークロールを備えた圧延機を圧延ラインに沿って複数組
み配列したタンデム圧延機列を用い、その少なくとも最
終スタンドの上下のワークロールん軸心を金属板の面内
において互いにクロスさせて金属板の冷間圧延を行うに
当たり、少なくともクロス圧延を行うスタンドでは圧延
油またはそのエマルジョンを供給することなしに圧延す
ることを特徴とする光沢の優れた金属板の製造方法であ
る。
ークロールを備えた圧延機を圧延ラインに沿って複数組
み配列したタンデム圧延機列を用い、その少なくとも最
終スタンドの上下のワークロールん軸心を金属板の面内
において互いにクロスさせて金属板の冷間圧延を行うに
当たり、少なくともクロス圧延を行うスタンドでは圧延
油またはそのエマルジョンを供給することなしに圧延す
ることを特徴とする光沢の優れた金属板の製造方法であ
る。
【０００７】また、この発明は、上下一対のワークロー
ルを備えた圧延機を圧延ラインに沿って複数組み配列し
たタンデム圧延機列を用い、その少なくとも最終スタン
ドの上下のワークロールん軸心を金属板の面内において
互いにクロスさせて金属板の冷間圧延を行うに当たり、
クロス圧延を行うスタンドの前段のスタンドの出側にて
冷却水を供給して鋼板表面に残留した圧延油を洗い流
し、クロス圧延するスタンドでは圧延油またはそのエマ
ルジョンを供給することなしに圧延することを特徴とす
る、光沢の優れた金属板の製造方法である。
ルを備えた圧延機を圧延ラインに沿って複数組み配列し
たタンデム圧延機列を用い、その少なくとも最終スタン
ドの上下のワークロールん軸心を金属板の面内において
互いにクロスさせて金属板の冷間圧延を行うに当たり、
クロス圧延を行うスタンドの前段のスタンドの出側にて
冷却水を供給して鋼板表面に残留した圧延油を洗い流
し、クロス圧延するスタンドでは圧延油またはそのエマ
ルジョンを供給することなしに圧延することを特徴とす
る、光沢の優れた金属板の製造方法である。
【０００８】さらに、この発明は、上下一対のワークロ
ールを備えた圧延機を圧延ラインに沿って複数組み配列
したタンデム圧延機列を用い、その少なくとも最終スタ
ンドの上下のワークロールん軸心を金属板の面内におい
て互いにクロスさせて金属板の冷間圧延を行うに当た
り、クロス圧延を行うスタンドの前段のスタンドの出側
にて冷却水を供給して鋼板表面に残留した圧延油を洗い
流し、引き続きクロス圧延するスタンドでは冷却水のみ
を供給して圧延することを特徴とする、光沢の優れた金
属板の製造方法である。
ールを備えた圧延機を圧延ラインに沿って複数組み配列
したタンデム圧延機列を用い、その少なくとも最終スタ
ンドの上下のワークロールん軸心を金属板の面内におい
て互いにクロスさせて金属板の冷間圧延を行うに当た
り、クロス圧延を行うスタンドの前段のスタンドの出側
にて冷却水を供給して鋼板表面に残留した圧延油を洗い
流し、引き続きクロス圧延するスタンドでは冷却水のみ
を供給して圧延することを特徴とする、光沢の優れた金
属板の製造方法である。
【０００９】
【発明の実施の形態】鋼板表面の光沢度は、表面の粗さ
に左右される。冷間タンデム圧延機の最終スタンドにお
いて、上下のワークロールを平行のままにして圧延した
場合と、図１に示すようにワークロールＷ1 ，Ｗ2 をク
ロスして圧延した場合（θ：クロス角度，ａ−ａ：ワー
クロールＷ1 の軸心，ｂ−ｂワークロールＷ2 の軸心，
ｃ：ミルセンター）につき、板の表面粗さプロフィール
を比較すると、ワークロールを平行のままにして圧延を
行った鋼板の表面にはオイルピットと呼ばれる数十μm
程度の深さのミクロ欠陥と、スクラッチと呼ばれるワー
クロールの研削目が転写することにより生じる数μm 程
度のミクロ欠陥が発生する。
に左右される。冷間タンデム圧延機の最終スタンドにお
いて、上下のワークロールを平行のままにして圧延した
場合と、図１に示すようにワークロールＷ1 ，Ｗ2 をク
ロスして圧延した場合（θ：クロス角度，ａ−ａ：ワー
クロールＷ1 の軸心，ｂ−ｂワークロールＷ2 の軸心，
ｃ：ミルセンター）につき、板の表面粗さプロフィール
を比較すると、ワークロールを平行のままにして圧延を
行った鋼板の表面にはオイルピットと呼ばれる数十μm
程度の深さのミクロ欠陥と、スクラッチと呼ばれるワー
クロールの研削目が転写することにより生じる数μm 程
度のミクロ欠陥が発生する。
【００１０】これに対し、ワークロールクロス圧延にお
いては、ワークロールの研削目が板幅方向に移動し表面
を平滑化することになり、ミクロ欠陥が軽減され板表面
の光沢が改善される傾向にはある。しかしながらこの圧
延では、圧延油の供給量が多かったり、圧延油エマルジ
ョンの濃度が高かったり、圧延油の粘度が大きいとロー
ルバイト内部の圧延油の油膜が厚くなり、ロールの研削
目を十分に板の表面に接触させることができなくなり光
沢の向上を図るにも限界あるのは前述したとおりであ
る。
いては、ワークロールの研削目が板幅方向に移動し表面
を平滑化することになり、ミクロ欠陥が軽減され板表面
の光沢が改善される傾向にはある。しかしながらこの圧
延では、圧延油の供給量が多かったり、圧延油エマルジ
ョンの濃度が高かったり、圧延油の粘度が大きいとロー
ルバイト内部の圧延油の油膜が厚くなり、ロールの研削
目を十分に板の表面に接触させることができなくなり光
沢の向上を図るにも限界あるのは前述したとおりであ
る。
【００１１】この発明は、発明者等による種々の実験、
検討の結果としてロールバイト内部の圧延油の量を少な
くするか全く存在させないようにすることによって鋼板
の表面光沢の改善を図ったものであり、ここに、最終ス
タンドを完全な無潤滑とする場合には板表面の圧延油を
完全に除去する必要があるが、このようなことは困難で
あり、ロールと板が焼きつくおそれもある。
検討の結果としてロールバイト内部の圧延油の量を少な
くするか全く存在させないようにすることによって鋼板
の表面光沢の改善を図ったものであり、ここに、最終ス
タンドを完全な無潤滑とする場合には板表面の圧延油を
完全に除去する必要があるが、このようなことは困難で
あり、ロールと板が焼きつくおそれもある。
【００１２】このため、この発明においては、 １）最終スタンドの一つ前のスタンド（前段のスタン
ド）では入側のみで板に対して圧延油を供給し出側にお
いては圧延油を供給せず、そのまま圧延する（板表面に
は圧延油は残存するが油膜は薄い）、 ２）最終スタンドの一つ前のスタンドではその入側のみ
で圧延油を供給し、出側においては板表面に冷却水を噴
射して圧延油を洗い流し、板表面に残存する圧延油の油
膜を極薄いものとして最終スタンドでは何も供給せずに
圧延を行う、 ３）最終スタンドの一つ前のスタンドではその入側のみ
から圧延油を供給し、出側においては冷却水を供給し板
表面の圧延油を洗い流すことによって残存する圧延油の
油膜を極薄いものとし、さらに、最終スタンドにおいて
冷却水のみを供給して圧延する、の何れかを実施するも
のであって、このような要領によれば圧延油の影響が非
常に小さくなるので焼付き等の懸念なしに板表面の光沢
を著しく改善できる。
ド）では入側のみで板に対して圧延油を供給し出側にお
いては圧延油を供給せず、そのまま圧延する（板表面に
は圧延油は残存するが油膜は薄い）、 ２）最終スタンドの一つ前のスタンドではその入側のみ
で圧延油を供給し、出側においては板表面に冷却水を噴
射して圧延油を洗い流し、板表面に残存する圧延油の油
膜を極薄いものとして最終スタンドでは何も供給せずに
圧延を行う、 ３）最終スタンドの一つ前のスタンドではその入側のみ
から圧延油を供給し、出側においては冷却水を供給し板
表面の圧延油を洗い流すことによって残存する圧延油の
油膜を極薄いものとし、さらに、最終スタンドにおいて
冷却水のみを供給して圧延する、の何れかを実施するも
のであって、このような要領によれば圧延油の影響が非
常に小さくなるので焼付き等の懸念なしに板表面の光沢
を著しく改善できる。
【００１３】図２にこの発明の実施に用いて好適な４段
ミル５スタンドのタンデム圧延機列の構成を示す。図に
おける番号１は鋼板、２Ａ〜２Ｅは上下で一対になるワ
ークロール、３Ａ〜３Ｅはバックアップロール、４Ａ，
４Ｂは圧延油ノズルであってこの圧延油ノズル４Ａ，４
Ｂにより鋼板１の表面に圧延油（またはそのエマルジョ
ン）が供給される。また、５Ａ〜５Ｄは冷却水供給ノズ
ルである。
ミル５スタンドのタンデム圧延機列の構成を示す。図に
おける番号１は鋼板、２Ａ〜２Ｅは上下で一対になるワ
ークロール、３Ａ〜３Ｅはバックアップロール、４Ａ，
４Ｂは圧延油ノズルであってこの圧延油ノズル４Ａ，４
Ｂにより鋼板１の表面に圧延油（またはそのエマルジョ
ン）が供給される。また、５Ａ〜５Ｄは冷却水供給ノズ
ルである。
【００１４】
【実施例】図３（ａ）〜（ｅ）のそれぞれに示すような
構成になる４段ミル５スタンドのタンデム圧延機列（第
２、３スタンドは図示省略）を用いて厚さ４．０mmのス
テンレス鋼板をそれぞれ２．０mmまで圧延して各ステン
レス鋼板の表面光沢度（表面光沢度はＪＩＳ Ｚ ８７
４１光沢度測定方法（ＧＳ２０°）に基づき測定した）
を調査した。
構成になる４段ミル５スタンドのタンデム圧延機列（第
２、３スタンドは図示省略）を用いて厚さ４．０mmのス
テンレス鋼板をそれぞれ２．０mmまで圧延して各ステン
レス鋼板の表面光沢度（表面光沢度はＪＩＳ Ｚ ８７
４１光沢度測定方法（ＧＳ２０°）に基づき測定した）
を調査した。
【００１５】図３（ａ）は第１スタンドから第５スタン
ドまですべてのワークロールを平行にし、圧延油をスタ
ンドの入側から噴射して圧延した場合の例（比較例）で
あるが、この場合、第５スタンド出側における鋼板の表
面光沢度は約３００ポイントであった。
ドまですべてのワークロールを平行にし、圧延油をスタ
ンドの入側から噴射して圧延した場合の例（比較例）で
あるが、この場合、第５スタンド出側における鋼板の表
面光沢度は約３００ポイントであった。
【００１６】また、図３（ｂ）は第５スタンドのワーク
ロールのみを互いに０．２°だけクロスさせ全てのスタ
ンドにおいてその入側から圧延油を供給して圧延した場
合の例（比較例）であり、この方式では鋼板の表面光沢
度は約４００ポイントであった。
ロールのみを互いに０．２°だけクロスさせ全てのスタ
ンドにおいてその入側から圧延油を供給して圧延した場
合の例（比較例）であり、この方式では鋼板の表面光沢
度は約４００ポイントであった。
【００１７】これに対して図３（ｃ）のように第５スタ
ンドにおいてワークロールのみを互いに０．２°クロス
させ、そのスタンドに圧延油を供給せずに圧延した場合
（適合例）には鋼板の表面光沢度は約８００ポイントで
あり、図３（ｄ）のように第４スタンドの出側で冷却水
を噴射して鋼板表面を洗浄し、圧延油を供給せずに第５
スタンドにてクロス圧延（相互に０．２°クロス）した
場合（適合例）には約９００ポイントであり、さらに、
図３（ｅ）のように第４スタンドの出側で冷却水を噴射
して鋼板表面を洗浄し、冷却水を供給しつつ（圧延油は
供給せず）第５スタンドにてクロス圧延（相互に０．２
°クロス）した場合（適合例）には鋼板の表面光沢度約
９５０ポイントであり、この発明に従って圧延した場合
においては何れの場合も従来の圧延方式に比較し鋼板の
表面光沢度が著しく改善されることが確認できた。
ンドにおいてワークロールのみを互いに０．２°クロス
させ、そのスタンドに圧延油を供給せずに圧延した場合
（適合例）には鋼板の表面光沢度は約８００ポイントで
あり、図３（ｄ）のように第４スタンドの出側で冷却水
を噴射して鋼板表面を洗浄し、圧延油を供給せずに第５
スタンドにてクロス圧延（相互に０．２°クロス）した
場合（適合例）には約９００ポイントであり、さらに、
図３（ｅ）のように第４スタンドの出側で冷却水を噴射
して鋼板表面を洗浄し、冷却水を供給しつつ（圧延油は
供給せず）第５スタンドにてクロス圧延（相互に０．２
°クロス）した場合（適合例）には鋼板の表面光沢度約
９５０ポイントであり、この発明に従って圧延した場合
においては何れの場合も従来の圧延方式に比較し鋼板の
表面光沢度が著しく改善されることが確認できた。
【００１８】上記の実施例では、最終スタンドのみでク
ロス圧延する場合について示したが、上掲図２に示した
ように第３スタンド、第４スタンド、第５スタンドでク
ロス圧延するようにしてもよく、この場合においては第
３〜第５スタンドのワークロールをそれぞれ相互に０．
２°程度クロスさせ、第２スタンドの出側でノズル５Ａ
より冷却水を噴射して鋼板表面の圧延油を洗い流し、さ
らに、第３スタンド、第４スタンド、第５スタンドのそ
れぞれの入側で冷却水を供給することにより鋼板の表面
光沢度を１１００ポイント程度とすることができた。
ロス圧延する場合について示したが、上掲図２に示した
ように第３スタンド、第４スタンド、第５スタンドでク
ロス圧延するようにしてもよく、この場合においては第
３〜第５スタンドのワークロールをそれぞれ相互に０．
２°程度クロスさせ、第２スタンドの出側でノズル５Ａ
より冷却水を噴射して鋼板表面の圧延油を洗い流し、さ
らに、第３スタンド、第４スタンド、第５スタンドのそ
れぞれの入側で冷却水を供給することにより鋼板の表面
光沢度を１１００ポイント程度とすることができた。
【００１９】また、クロス角度（平面視での上下ワーク
ロール軸心がなす角の二等分角）は０．２〜２．０°と
するのがよい。クロス角度がこれ以上では、著しい腹の
び形状となり安定した圧延が困難であり、これ以下で
は、ワークロールをクロスすることによる光沢向上効果
が充分得られないためである。
ロール軸心がなす角の二等分角）は０．２〜２．０°と
するのがよい。クロス角度がこれ以上では、著しい腹の
び形状となり安定した圧延が困難であり、これ以下で
は、ワークロールをクロスすることによる光沢向上効果
が充分得られないためである。
【００２０】以上、実施例について説明したがこの発明
においては使用する圧延機の形式や鋼種につてはとくに
限定されるものではなく、圧延機については例えば６段
ミルのタンデム圧延機が適用でき、また、鋼種について
は例えば低炭素鋼板、極低炭素鋼板、高炭素鋼板、珪素
鋼板などを対象とした圧延に適用できる。
においては使用する圧延機の形式や鋼種につてはとくに
限定されるものではなく、圧延機については例えば６段
ミルのタンデム圧延機が適用でき、また、鋼種について
は例えば低炭素鋼板、極低炭素鋼板、高炭素鋼板、珪素
鋼板などを対象とした圧延に適用できる。
【００２１】
【発明の効果】この発明によればタンデム圧延機を使用
した金属板の圧延にてその表面光沢度を著しく改善でき
る。
した金属板の圧延にてその表面光沢度を著しく改善でき
る。
【図１】ワークロールをクロスさせた状態を示した図で
ある。
ある。
【図２】この発明を実施するのに好適なタンデム圧延機
列の構成を示した図である。
列の構成を示した図である。
【図３】（ａ）は第１スタンドから第５スタンドまで全
てのワークロールを平行にして圧延した場合の圧延機列
の構成を示した図であり、（ｂ）は第５スタンドのワー
クロールをクロスさせ全てのスタンドの入側で圧延油を
供給した圧延した場合の圧延機列の構成を示した図であ
り、（ｃ）は第５スタンドのワークロールをクロスさ
せ、そのスタンドには圧延油を供給せずに圧延した場合
の圧延機列の構成を示した図であり、（ｄ）は第５スタ
ンドのワークロールをクロスさせ、第４スタンドの出側
で冷却水を噴射そ第５スタンドでは圧延油を供給せずに
圧延した場合の圧延機列の構成を示した図であり、
（ｅ）は第４スタンドの出側で冷却水を噴射し、第５ス
タンドにおいて冷却水を供給しつつ圧延した場合の圧延
機例の構成を示した図である。
てのワークロールを平行にして圧延した場合の圧延機列
の構成を示した図であり、（ｂ）は第５スタンドのワー
クロールをクロスさせ全てのスタンドの入側で圧延油を
供給した圧延した場合の圧延機列の構成を示した図であ
り、（ｃ）は第５スタンドのワークロールをクロスさ
せ、そのスタンドには圧延油を供給せずに圧延した場合
の圧延機列の構成を示した図であり、（ｄ）は第５スタ
ンドのワークロールをクロスさせ、第４スタンドの出側
で冷却水を噴射そ第５スタンドでは圧延油を供給せずに
圧延した場合の圧延機列の構成を示した図であり、
（ｅ）は第４スタンドの出側で冷却水を噴射し、第５ス
タンドにおいて冷却水を供給しつつ圧延した場合の圧延
機例の構成を示した図である。
１ 鋼板 2a〜2E ワークロール 3A〜3E バックアップロール 4A〜4E 圧延油ノズル 5A〜5D 冷却ノズル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 伊理 正人 千葉県千葉市中央区川崎町１番地 川崎製 鉄株式会社千葉製鉄所内 (72)発明者 砂盛 泰理 千葉県千葉市中央区川崎町１番地 川崎製 鉄株式会社千葉製鉄所内
Claims (3)
- 【請求項１】 上下一対のワークロールを備えた圧延機
を圧延ラインに沿って複数組み配列したタンデム圧延機
列を用い、その少なくとも最終スタンドの上下のワーク
ロールの軸心を金属板の面内において互いにクロスさせ
て金属板の冷間圧延を行うに当たり、 少なくともクロス圧延を行うスタンドでは圧延油または
そのエマルジョンを供給することなしに圧延することを
特徴とする光沢の優れた金属板の製造方法。 - 【請求項２】 上下一対のワークロールを備えた圧延機
を圧延ラインに沿って複数組み配列したタンデム圧延機
列を用い、その少なくとも最終スタンドの上下のワーク
ロールの軸心を金属板の面内において互いにクロスさせ
て金属板の冷間圧延を行うに当たり、 クロス圧延を行うスタンドの前段のスタンドの出側にて
冷却水を供給して鋼板表面に残留した圧延油を洗い流
し、クロス圧延するスタンドでは圧延油またはそのエマ
ルジョンを供給することなしに圧延することを特徴とす
る、光沢の優れた金属板の製造方法。 - 【請求項３】 上下一対のワークロールを備えた圧延機
を圧延ラインに沿って複数組み配列したタンデム圧延機
列を用い、その少なくとも最終スタンドの上下のワーク
ロールの軸心を金属板の面内において互いにクロスさせ
て金属板の冷間圧延を行うに当たり、 クロス圧延を行うスタンドの前段のスタンドの出側にて
冷却水を供給して鋼板表面に残留した圧延油を洗い流
し、引き続きクロス圧延するスタンドでは冷却水のみを
供給して圧延することを特徴とする、光沢の優れた金属
板の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6057297A JPH10258301A (ja) | 1997-03-14 | 1997-03-14 | 光沢の優れた金属板の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6057297A JPH10258301A (ja) | 1997-03-14 | 1997-03-14 | 光沢の優れた金属板の製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10258301A true JPH10258301A (ja) | 1998-09-29 |
Family
ID=13146121
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP6057297A Pending JPH10258301A (ja) | 1997-03-14 | 1997-03-14 | 光沢の優れた金属板の製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH10258301A (ja) |
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN104511478A (zh) * | 2013-09-29 | 2015-04-15 | 宝山钢铁股份有限公司 | 一种防止铝镇静钢划冷轧划伤缺陷产生的方法 |
| CN104984998A (zh) * | 2015-06-12 | 2015-10-21 | 靖江市高新窑炉材料有限公司 | 一种新型高分子刮水板 |
| CN106862277A (zh) * | 2017-03-28 | 2017-06-20 | 太原钢铁(集团)有限公司 | 一种硅钢轧制过程中乳化液流量控制解耦方法 |
| WO2018012939A1 (ko) * | 2016-07-14 | 2018-01-18 | 주식회사 포스코 | 압연 설비 및 스테인리스 강판의 압연 방법 |
| US11554396B2 (en) | 2017-06-29 | 2023-01-17 | Primetals Technologies Austria GmbH | Cleaning rolling stock during cold rolling of the rolling stock |
-
1997
- 1997-03-14 JP JP6057297A patent/JPH10258301A/ja active Pending
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