JPH10258244A - 散布機の拡散噴口構造 - Google Patents

散布機の拡散噴口構造

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JPH10258244A
JPH10258244A JP6660197A JP6660197A JPH10258244A JP H10258244 A JPH10258244 A JP H10258244A JP 6660197 A JP6660197 A JP 6660197A JP 6660197 A JP6660197 A JP 6660197A JP H10258244 A JPH10258244 A JP H10258244A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 散布機の噴口から散布される散布剤が、互い
に影響を及ぼさない2つ以上の角度で広い範囲に渡って
散布されるようにする。 【解決手段】 動力装置3で駆動される送風機4の風力
でタンク2内の散布剤を送風管5内に送り込んで噴口6
から散布する散布機に、噴口6の周囲に送風管5内に突
出する拡散案内部材40を取り付ける。拡散案内部材40
は、送風管5の上流側から噴口の先端部に向かって傾斜
する第1の傾斜案内部11と、第1の傾斜案内部11の少な
くとも一方の側に隣接し、第1の傾斜案内部11の傾斜と
異なる傾斜を有する第2の傾斜案内部12とから構成す
る。この結果、第1と第2の傾斜案内部内11, 12を流れ
る散布剤とが互いに影響を受けない角度で散布される。
第2の傾斜案内部12の傾斜方向は送風管5の軸線方向か
ら離れる方向としても良く、第1の傾斜案内部11と第2
の傾斜案内部12との間に仕切壁21を設けても良い。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は散布機の拡散噴口構
造に関し、特に、動力散布機の送風管に設けられた散布
剤の噴口からの散布剤の到達距離及び散布範囲を拡大す
ることができる散布機の拡散噴口構造に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、農作業に使用する機器の動力化が
進み、農薬や肥料の散布にも従来の手動背負式の散布機
に代わって動力装置、例えばエンジンを搭載した散布機
が開発されている。
【0003】図10(a) は実公昭59−17398号公
報に記載された従来の動力散布機1の構成を示すもので
ある。図において2は農薬や肥料等の散布剤を収容する
タンク、3はエンジン、4はエンジン3によって回転駆
動される送風機、5は送風機4に接続する合成樹脂等で
作られた送風管、6は送風管5の下面に開けられた噴口
である。このような動力散布機1では、エンジン3によ
って送風機4が回転駆動されると、送風機4によって発
生する風力によってタンク2内の散布剤が送風管5内に
圧送され、送風管5の下面に設けられた噴口6や送風管
5の先端部から散布剤が散布される。
【0004】図10(b) は複数の噴口6から散布剤を拡
散して均等に散布するために、送風管5の噴口6の周囲
に設けられた従来の拡散案内部材7の構成の一例を示す
ものである。この拡散案内部材7は単なる1枚の傾斜案
内板から構成されていた。従って、送風管5内を圧送さ
れる散布剤Sで拡散案内部材7により噴口6から散布さ
れるものは、散布剤Sの流れの方向には拡散されるが、
噴口6の上流側にはあまり拡散されず、拡散面積が小さ
かった。
【0005】そこで、実公昭59−17398号公報で
は、図10(c) に示すように、噴口6の下流側の縁部よ
り送風管5の中心側に向けて障壁8aを立ち上がらせ、
次に障壁8aの上端部を送風管5の上流側に向かって平
坦部8bによって所定長さ延長し、平坦部8bの上流側
端部を傾斜案内部8cによって送風管5の中心側に傾斜
させた拡散案内部材8が考案されている。そして、実公
昭59−17398号公報には、図10(c) の構成によ
れば、送風管5を流れて傾斜案内部8cに当たった散布
剤S1は送風管5の下流側に拡散され、障壁8に当たっ
た散布剤S2は反射されて送風管5の上流側に拡散され
るので、各噴口6からの薬剤の拡散角度が広がり、良好
な散布パターンが得られると記載されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、本発明
者の実験によれば、実公昭59−17398号公報に記
載の拡散案内部材8では、送風管5を流れて傾斜案内部
8cに当たった散布剤S1は、障壁8aに当たるべく流
れてくる散布剤S2によって一点鎖線S3で示すように
送風管5の上流側の方向に曲げられ、一方、障壁8aに
当たるべく流れてくる散布剤S2は、傾斜案内板8cに
沿って流れてくる散布剤S1によって破線S4で示すよ
うに送風管5の上流側に拡散されるので、各噴口6から
の薬剤の拡散角度は広がらず、良好な散布パターンが得
られないという問題があることが分かった。
【0007】そこで、本発明は、拡散案内部材で異なる
方向に流路を変えられた散布剤同士が互いに影響を及ぼ
すことがなく、2つ以上の角度で広い範囲に渡って散布
されることが可能な散布機の拡散噴口構造を提供するこ
とを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成する本発
明の散布機の拡散噴口構造は、タンク内の散布剤を、動
力装置により駆動される送風機からの風力によって送風
管内に送り込み、送風管の所定箇所に設けられた噴口か
ら散布する散布機において、噴口の周囲に、送風管の内
部側に突出する散布剤の拡散案内部材を設け、この拡散
案内部材は、送風管の上流側から噴口の先端部に向かっ
て滑らかに傾斜する第1の傾斜案内部と、この第1の傾
斜案内部の少なくとも一方の側に隣接して設けられ、第
1の傾斜案内部の傾斜と異なる傾斜を有する第2の傾斜
案内部とから構成し、第1の傾斜案内部内を流れる散布
剤と第2の傾斜案内部内を流れる散布剤とが、互いに影
響を受けない2つ以上の角度で散布されるように構成し
たことを特徴としている。
【0009】この第2の傾斜案内部の傾斜方向は送風管
の軸線方向から離れる方向とすることができる。
【0010】また、以上の構成において、第1の傾斜案
内部と第2の傾斜案内部との間に仕切壁を設けても良
い。
【0011】本発明の散布機の拡散噴口構造によれば、
拡散案内部材の第2の傾斜案内部が第1の傾斜案内部の
少なくとも一方の側に隣接して設けられているので、第
1の傾斜案内部内を流れる散布剤と第2の傾斜案内部内
を流れる散布剤とが、互いに影響を受けない2つ以上の
角度で散布されるので、拡散範囲が広がる。
【0012】また、第2の傾斜案内部の傾斜方向を送風
管の軸線方向から離れる方向とすれば、第1の傾斜案内
部内を流れる散布剤と第2の傾斜案内部内を流れる散布
剤とが、一層互いに影響を受けない2つ以上の角度で散
布される。また、第1の傾斜案内部と第2の傾斜案内部
との間に仕切壁を設ければ、第1の傾斜案内部内を流れ
る散布剤と第2の傾斜案内部内を流れる散布剤との干渉
が更に少なくなる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下添付図面を用いて本発明の実
施例を詳細に説明する。
【0014】図1(a) は本発明の散布機の拡散噴口構造
における第1の実施例の拡散案内部材10の原理的な構
成を示すものであり、(b) は(a) の拡散案内部材10を
裏側から見たものである。この拡散案内部材10は、図
10で説明した散布機1の噴口6に取り付けて使用され
るものである。即ち、本発明の拡散噴口構造は、タンク
2内の散布剤を、エンジン3に駆動される送風機4から
の風力によって送風管5内に送り込み、送風管5の所定
箇所に設けられた噴口6から散布する散布機における噴
口6の周囲の構造である。
【0015】なお、第1の実施例では、本発明の散布機
の拡散噴口構造の原理構成を分かりやすくするために、
送風管5の断面が矩形のものについて説明する。
【0016】第1の実施例の拡散案内部材10は、送風
管の上流側から噴口の先端部に向かって滑らかに傾斜す
る第1の傾斜案内部11と、この第1の傾斜案内部11
の両側に隣接して設けられ、第1の傾斜案内部11の傾
斜と異なる傾斜を有する第2の傾斜案内部12と、フラ
ンジ13とから構成されている。第1の実施例では、第
1の傾斜案内部11は送風管の軸線方向に沿って傾斜す
る第1の傾斜平板14を備えており、第2の傾斜案内部
12は送風管の軸線方向から離れる方向に傾斜する第2
の傾斜平板15を備えている。この実施例では第1の傾
斜平板14の傾斜の方が、第2の傾斜平板15の傾斜よ
りも緩やかである。また、第1の傾斜平板14と第2の
傾斜平板15の間は斜板16で接続されており、第2の
傾斜平板15とフランジ13との間には側壁17があ
る。この実施例では側壁17はフランジ13に対して垂
直になっている。そして、第1と第2の傾斜平板14,
15、斜板16、及び側板17の裾部はフランジ13で
接続されている。以上のように構成された拡散案内部材
10は、フランジ13が噴口の周囲にねじやボルト等で
取り付けられて、送風管の内部側に突出する。
【0017】図2(a) 〜(c) は図1に示した拡散案内部
材10を送風管5の噴口6に取り付けた状態をそれぞれ
示すものであり、(a) は噴口6に取り付けた拡散案内部
材10を上から見たものであり、(b) は(a) のP−P線
における断面を示しており、(c) は(a) のQ−Q線にお
ける断面を示している。尚、図2(a) 〜(c) において
は、図1におけるフランジ13の図示は省略してある。
【0018】図1のように構成された拡散案内部材10
が噴口6の周囲に取り付けられた送風管5においては、
送風管5内を圧送される散布剤Sの一部が拡散案内部材
10内に取り入れられる。ここで、本発明の拡散案内部
材10の作用を分かりやすくするために、第1の傾斜案
内部11に進入する散布剤SをS1とし、第2の傾斜案
内部12に進入する散布剤SをS2として説明する。
【0019】第1の傾斜案内部11に進入した散布剤S
1は、(a) に示すように送風管5の上側から見ると、第
1の傾斜平板14に沿って送風管5の軸線方向に主に流
れると共に、その内の一部が斜板16に沿って送風管5
の軸線方向から離れる方向に流れる。一方、第2の傾斜
案内部12に進入した散布剤S2は、(a) に示すように
上から見ると、第2の傾斜平板15に沿って送風管5の
軸線方向から離れる方向に流れる。また、(b) に示すよ
うに送風管5の軸線に垂直な方向から見ると、第1の傾
斜案内部11に進入した散布剤S1は、第1の傾斜平板
14に沿って送風管5の真下方向に主に散布され、第2
の傾斜案内部12に進入した散布剤S2は、第2の傾斜
平板15に沿って送風管5の斜め下方向に散布される。
更に、(c) に示すように送風管5の側面方向から見る
と、第1の傾斜案内部11に進入した散布剤S1は、傾
斜の緩い第1の傾斜平板14に当たって送風管5の前方
方向の噴口6から遠い位置に散布され、第2の傾斜案内
部12に進入した散布剤S2は、傾斜のきつい第2の傾
斜平板15に当たって送風管5の前方方向の噴口6から
近い位置に散布される。
【0020】このように、本発明の拡散案内部材10に
進入した散布剤Sは、そのうちの一部の散布剤S1が第
1の傾斜案内部11によって送風管5の前方方向の、噴
口6から遠い位置に向かって散布され、残りの散布剤S
2が第2の傾斜案内部12によって送風管5の前方から
広がる方向の、噴口6から近い位置に向かって散布され
る。そして、このとき、第1の傾斜案内部11に案内さ
れる散布剤S1と、第2の傾斜案内部12に案内される
散布剤S2とは互いに干渉されることなく、互いに異な
る散布角度で異なる方向に散布されるので、全体として
散布剤Sが到達距離が長く、かつ、広範囲に散布され、
良好な散布パターンが得られる。
【0021】図3は、本発明の第2の実施例の拡散案内
部材20の構成を示すものであり、第1の実施例の拡散
案内部材10と同様に送風管5の断面が矩形のものに取
り付けられるものである。第2の実施例の拡散案内部材
20の構成は第1の実施例の拡散案内部材10とほぼ同
じであり、傾斜の滑らかな第1の傾斜案内部11と、傾
斜の大きい第2の傾斜案内部12と、フランジ13、第
1の傾斜平板14、第2の傾斜平板15、および側壁1
7とから構成されている。
【0022】第2の実施例の拡散案内部材20が第1の
実施例の拡散案内部材10と異なる点は、第1の傾斜案
内部11と第2の傾斜案内部12との間に仕切壁21が
設けられている点のみである。この仕切壁21により、
第1の傾斜案内部11に案内される散布剤S1と、第2
の傾斜案内部12に案内される散布剤S2とが全く干渉
しなくなる。この結果、第2の実施例の拡散案内部材2
0が、第1の実施例の拡散案内部材10と同様に送風管
5の噴口6の周辺に取り付けられた状態では、第1の傾
斜案内部11に案内される散布剤S1と第2の傾斜案内
部12に案内される散布剤S2とは、互いに干渉するこ
となく異なる散布角度で異なる方向に散布されるので、
到達距離が長く、かつ、散布範囲が広い、一層良好な散
布剤Sの散布パターンが得られる。
【0023】図4は本発明の第3の実施例の拡散案内部
材30の構成を示すものであり、第1の実施例の拡散案
内部材10と同様に送風管5の断面が矩形のものに取り
付けられるものである。第1の実施例の拡散案内部材1
0では、第1の傾斜案内部11の両側に、第2の傾斜案
内部12が設けられていたが、第3の実施例では第1の
傾斜案内部11の一方の側にのみ、傾斜角度が大きい第
2の傾斜案内部12が設けられている点が異なる。
【0024】従って、第3の実施例の拡散案内部材30
は、送風管5の上流側から噴口の先端部に向かって滑ら
かに傾斜する第1の傾斜案内部11と、この第1の傾斜
案内部11の片側に隣接して設けられ、第1の傾斜案内
部11の傾斜と異なる傾斜を有する第2の傾斜案内部1
2と、フランジ13と、送風管5の軸線方向に沿って傾
斜する第1の傾斜平板14と、送風管5の軸線方向から
離れる方向に傾斜する第2の傾斜平板15、第1の傾斜
平板14と第2の傾斜平板15の間を接続する斜板1
6、および、第1の傾斜平板14と第2の傾斜平板15
との間に設けられた側壁17とから構成されている。こ
の実施例でも第1の傾斜平板14の傾斜の方が、第2の
傾斜平板15の傾斜よりも緩やかであり、また、側壁1
7はこの実施例ではフランジ13に対して垂直ではなく
傾斜している。以上のように構成された拡散案内部材3
0も、フランジ13が噴口の周囲にねじやボルト等で取
り付けられて、送風管の内部側に突出する。
【0025】第3の実施例の拡散案内部材30が、散布
機1の送風管5に設けられた噴口6の周囲に取り付けら
れた場合は、第1、第2の実施例の拡散案内部材10,
20と同様に、拡散案内部材30に進入した散布剤S
は、そのうちの一部の散布剤S1が第1の傾斜案内部1
1によって送風管5の前方方向の、噴口6から遠い位置
に向かって散布され、残りの散布剤S2が第2の傾斜案
内部12によって送風管5の前方から広がる方向の、噴
口6から近い位置に向かって散布される。そして、第1
の傾斜案内部11に案内される散布剤S1と、第2の傾
斜案内部12に案内される散布剤S2とは互いに干渉さ
れることなく、互いに異なる散布角度で異なる方向に散
布される。よって、第1、第2の実施例の拡散案内部材
10,20の散布範囲に比べれば散布範囲は多少劣る
が、全体として散布剤Sが到達距離が長く、かつ、散布
範囲に広い良好な散布パターンが得られる。
【0026】図5は、本発明の第4の実施例の拡散案内
部材40の構成を示すものであり、第1から第3の実施
例の拡散案内部材10,20,30とは異なり、送風管
5の断面が円形のものに取り付けられる場合の構成を示
している。なお、説明を分かりやすくするために、以下
の説明においては、断面が矩形の送風管5に取り付ける
第1から第4の実施例の拡散案内部材10,20,30
と同じ部位には同じ符号を付して説明する。
【0027】第4の実施例の拡散案内部材40の構成が
よく分かるように、図5(a) には拡散案内部材40を水
平にして下側から見た図を示し、(b) には(a) のF−F
線における断面を示し、(c) には(a) の拡散案内部材4
0を送風管5の上流側から見た図を示した。また、図6
(a) 〜(e) にはそれぞれ、図5(a) のA−A線、B−B
線、C−C線、D−D線、及びE−E線における局部断
面を示した。
【0028】第4の実施例の拡散案内部材40は、第1
の実施例で説明した拡散案内部材10と同様に、送風管
の上流側から噴口の先端部に向かって滑らかに傾斜する
第1の傾斜案内部11と、この第1の傾斜案内部11の
両側に隣接して設けられ、第1の傾斜案内部11の傾斜
と異なる傾斜を有する第2の傾斜案内部12と、フラン
ジ13とから構成されている。このフランジ13の形状
は、湾曲する送風管5の外周面に沿うように円周面の一
部となっている。
【0029】そして、第1の傾斜案内部11には送風管
の軸線方向に沿って傾斜する第1の傾斜平板14があ
り、第2の傾斜案内部12には送風管の軸線方向から離
れる方向に傾斜する第2の傾斜平板15がある。この実
施例でも第1の傾斜平板14の傾斜の方が、第2の傾斜
平板15の傾斜よりも緩やかである。また、第1の傾斜
平板14と第2の傾斜平板15の間は斜板16で接続さ
れており、第2の傾斜平板15とフランジ13との間に
は側壁17がある。この実施例では側壁17はフランジ
13の端部から送風管5の中心に向かう方向に立ち上が
っている。そして、第1と第2の傾斜平板14,15、
斜板16、及び側板17の裾部はフランジ13で接続さ
れている。
【0030】以上のように構成された拡散案内部材40
は、図7に示すように、フランジ13が送風管5の噴口
6の周囲に設けられたねじ孔18に、ねじ或いはボルト
19で取り付けられて、送風管5の内部側に第1の傾斜
案内部11と第2の傾斜案内部12とが突出する。
【0031】第4の実施例の拡散案内部材40を採用し
た散布機の拡散噴口構造においても、拡散案内部材40
に進入した散布剤Sは、そのうちの一部が第1の傾斜案
内部11によって送風管5の前方方向の、噴口6から遠
い位置に向かって散布され、残りの散布剤が第2の傾斜
案内部12によって送風管5の前方から広がる方向の、
噴口6から近い位置に向かって散布される。そして、こ
のとき、第1の傾斜案内部11に案内される散布剤S1
と、第2の傾斜案内部12に案内される散布剤S2とは
互いに干渉されることなく、互いに異なる散布角度で異
なる方向に散布されるので、全体として散布剤Sが到達
距離が長く、かつ、広範囲に散布され、良好な散布パタ
ーンが得られる。
【0032】図8は、本発明の第5の実施例の拡散案内
部材50の構成を示すものであり、第1から第3の実施
例の拡散案内部材10,20,30とは異なり、送風管
5の断面が円形のものに取り付けられる場合の構成を示
している。この第5の実施例の拡散案内部材50は、先
に説明した断面が矩形の送風管5に取り付ける第3の実
施例の拡散案内部材30の構成に相当するものである。
【0033】第5の実施例の拡散案内部材50もその構
成がよく分かるように、図8(a) には拡散案内部材50
を水平にして下側から見た図を示し、(b) には(a) のF
−F線における断面を示し、(c) には(a) の拡散案内部
材40を送風管5の上流側から見た図を示した。また、
図9(a) 〜(e) にはそれぞれ、図5(a) のA−A線、B
−B線、C−C線、D−D線、及びE−E線における局
部断面を示した。
【0034】第4の実施例の拡散案内部材40では、第
1の傾斜案内部11の両側に、第2の傾斜案内部12が
設けられていたが、第5の実施例では第1の傾斜案内部
11の一方の側にのみ、傾斜角度が大きい第2の傾斜案
内部12が設けられている点が異なる。
【0035】従って、第5の実施例の拡散案内部材50
は、送風管5の上流側から噴口の先端部に向かって滑ら
かに傾斜する第1の傾斜案内部11と、この第1の傾斜
案内部11の片側に隣接して設けられ、第1の傾斜案内
部11の傾斜と異なる傾斜を有する第2の傾斜案内部1
2と、湾曲する送風管5の外周面に沿うように円周面の
一部から構成されたフランジ13と、送風管5の軸線方
向に沿って傾斜する第1の傾斜平板14と、送風管5の
軸線方向から離れる方向に傾斜する第2の傾斜平板1
5、第1の傾斜平板14と第2の傾斜平板15の間を接
続する斜板16、および、第1の傾斜平板14と第2の
傾斜平板15との間に設けられた側壁17とから構成さ
れている。この実施例でも第1の傾斜平板14の傾斜の
方が、第2の傾斜平板15の傾斜よりも緩やかであり、
また、側壁17はこの実施例ではフランジ13の端部か
ら送風管5の中心に向かう方向に立ち上がっている。以
上のように構成された拡散案内部材50も、図7で説明
した拡散案内部材40と同様に、フランジ13が噴口の
周囲にねじやボルト等で取り付けられて、送風管5の内
部側に突出する。
【0036】第5の実施例の拡散案内部材50が、散布
機1の送風管5に設けられた噴口6の周囲に取り付けら
れた場合は、第4の実施例の拡散案内部材40と同様
に、拡散案内部材50に進入した散布剤Sは、そのうち
の一部が第1の傾斜案内部11によって送風管5の前方
方向の、噴口6から遠い位置に向かって散布され、残り
が第2の傾斜案内部12によって送風管5の前方から広
がる方向の、噴口6から近い位置に向かって散布され
る。そして、第1の傾斜案内部11に案内される散布剤
S1と、第2の傾斜案内部12に案内される散布剤S2
とは互いに干渉されることなく、互いに異なる散布角度
で異なる方向に散布される。よって、第4の実施例の拡
散案内部材40の散布範囲に比べれば散布範囲は多少劣
るが、全体として散布剤Sが到達距離が長く、かつ、散
布範囲に広い良好な散布パターンが得られる。
【0037】なお、以上説明した実施例では第1および
第2の傾斜案内部11,12の天井部には傾斜した平板
14,15を使用したが湾曲した天井部としても良い。
また、拡散案内部材の散布剤の取入口の面積は、各拡散
案内部材からの散布剤の散布量が均一になるように、送
風管5の上流側で小さく、下流側に行くに従って小さく
形成することは従来通りである。
【0038】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
拡散案内部材で異なる方向に流路を変えられた散布剤同
士が互いに影響を及ぼすことがなく、2つ以上の角度で
広い範囲に渡って散布されることが可能になるという効
果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a) は本発明の散布機の拡散噴口構造における
拡散案内部材の第1の実施例の構成を示す斜視図、(b)
は(a) の拡散案内部材を裏側から見た斜視図である。
【図2】(a) は図1の拡散案内部材を噴口の周囲に取り
付けた送風管の水平方向の部分断面図、(b) は(a) のP
−P線における断面図、(c) は(a) のQ−Q線における
断面図である。
【図3】本発明の拡散案内部材の第2の実施例の構成を
示す斜視図である。
【図4】本発明の拡散案内部材の第3の実施例の構成を
示す斜視図である。
【図5】(a) は本発明の拡散案内部材の第4の実施例の
構成を示す平面図、(b) は(a)のF−F線における断面
図、(c) は(a) の拡散案内部材の正面図である。
【図6】(a) は図5(a) のA−A線における局部断面
図、(b) は図5(a) のB−B線における局部断面図、
(c) は図5(a) のC−C線における局部断面図、(d) は
図5(a) のD−D線における局部断面図、(e) は図5
(a) のE−E線における局部断面図である。
【図7】図5に示した本発明の第4の実施例の拡散案内
板を送風管の噴口に取り付ける様子を示す組立斜視図で
ある。
【図8】(a) は本発明の拡散案内部材の第5の実施例の
構成を示す平面図、(b) は(a)のF′−F′線における
断面図、(c) は(a) の拡散案内部材の正面図である。
【図9】(a) は図8(a) のA′−A′線における局部断
面図、(b) は図8(a) のB′−B′線における局部断面
図、(c) は図8(a) のC′−C′線における局部断面
図、(d) は図8(a) のD′−D′線における局部断面
図、(e) は図8(a) のE′−E′線における局部断面図
である。
【図10】(a) は従来の散布機の構成を示す正面図、
(b) は(a) の噴口に取り付けられた従来の拡散案内部材
の構成を示す断面図、(c) は(a) の噴口に取り付けられ
た従来の拡散案内部材の別の構成を示す断面図である。
【符号の説明】
1 従来の動力散布機 2 タンク 3 エンジン 4 送風機 5 送風管 6 噴口 10 第1の実施例の拡散案内部材 11 第1の傾斜案内部 12 第2の傾斜案内部 13 フランジ 14 第1の傾斜平板 15 第2の傾斜平板 16 斜板 17 側板 18 ねじ孔 19 ボルト 20 第2の実施例の拡散案内部材 21 仕切壁 30 第3の実施例の拡散案内部材 40 第4の実施例の拡散案内部材 50 第5の実施例の拡散案内部材

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 タンク内の散布剤を、動力装置により駆
    動される送風機からの風力によって送風管内に送り込
    み、送風管の所定箇所に設けられた噴口から散布する散
    布機において、前記噴口の周囲に、前記送風管の内部側
    に突出する前記散布剤の拡散案内部材を設け、この拡散
    案内部材は、 前記送風管の上流側から前記噴口の先端部に向かって滑
    らかに傾斜する第1の傾斜案内部と、 この第1の傾斜案内部の少なくとも一方の側に隣接して
    設けられ、前記第1の傾斜案内部の傾斜と異なる傾斜を
    有する第2の傾斜案内部と、から構成し、 前記第1の傾斜案内部内を流れる散布剤と前記第2の傾
    斜案内部内を流れる散布剤とが、互いに影響を受けない
    2つ以上の角度で散布されるように構成したことを特徴
    とする散布機の拡散噴口構造。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の散布機の拡散噴口構造
    であって、 前記第2の傾斜案内部の傾斜方向が、前記送風管の軸線
    方向から離れる方向になっていることを特徴とするも
    の。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2に記載の散布機の拡散噴
    口構造であって、前記第1の傾斜案内部と前記第2の傾
    斜案内部との間に仕切壁が設けられていることを特徴と
    するもの。
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