JPH10258121A - 薬液自己注入用具 - Google Patents
薬液自己注入用具Info
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- JPH10258121A JPH10258121A JP9064879A JP6487997A JPH10258121A JP H10258121 A JPH10258121 A JP H10258121A JP 9064879 A JP9064879 A JP 9064879A JP 6487997 A JP6487997 A JP 6487997A JP H10258121 A JPH10258121 A JP H10258121A
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- port
- spring
- pressing
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- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61M—DEVICES FOR INTRODUCING MEDIA INTO, OR ONTO, THE BODY; DEVICES FOR TRANSDUCING BODY MEDIA OR FOR TAKING MEDIA FROM THE BODY; DEVICES FOR PRODUCING OR ENDING SLEEP OR STUPOR
- A61M5/00—Devices for bringing media into the body in a subcutaneous, intra-vascular or intramuscular way; Accessories therefor, e.g. filling or cleaning devices, arm-rests
- A61M5/14—Infusion devices, e.g. infusing by gravity; Blood infusion; Accessories therefor
- A61M5/142—Pressure infusion, e.g. using pumps
- A61M5/14212—Pumping with an aspiration and an expulsion action
- A61M5/1424—Manually operated pumps
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61M—DEVICES FOR INTRODUCING MEDIA INTO, OR ONTO, THE BODY; DEVICES FOR TRANSDUCING BODY MEDIA OR FOR TAKING MEDIA FROM THE BODY; DEVICES FOR PRODUCING OR ENDING SLEEP OR STUPOR
- A61M5/00—Devices for bringing media into the body in a subcutaneous, intra-vascular or intramuscular way; Accessories therefor, e.g. filling or cleaning devices, arm-rests
- A61M5/14—Infusion devices, e.g. infusing by gravity; Blood infusion; Accessories therefor
- A61M2005/1401—Functional features
- A61M2005/1405—Patient controlled analgesia [PCA]
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- Infusion, Injection, And Reservoir Apparatuses (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 再充填時間が短く、リーク等の故障の生じる
ことがない上、押圧操作をワンタッチで行うことのでき
る薬液自己注入用具を提供する。 【解決手段】 薬液自己注入用具は、ケーシング１と、
ポート部２と、このポート部２で開放端が閉鎖された容
易に押圧変形可能かつ形状復元力を有するリザーバ３
と、このリザーバ３を押圧変形する押圧手段４を含んで
おり、押圧手段４によりリザーバ３が押圧変形されて薬
液が注出されるようにされたもので、押圧手段４は、ケ
ーシング１の内壁に沿って移動可能に挿着された筒状部
材と、この筒状部材に収容されたバネ弾性部材としての
スプリング４３を含んでおり、筒状部材とポート部２に
はそれぞれ着脱可能な相互係合手段としての雄フック４
２５と雌フック２５が設けられている。
ことがない上、押圧操作をワンタッチで行うことのでき
る薬液自己注入用具を提供する。 【解決手段】 薬液自己注入用具は、ケーシング１と、
ポート部２と、このポート部２で開放端が閉鎖された容
易に押圧変形可能かつ形状復元力を有するリザーバ３
と、このリザーバ３を押圧変形する押圧手段４を含んで
おり、押圧手段４によりリザーバ３が押圧変形されて薬
液が注出されるようにされたもので、押圧手段４は、ケ
ーシング１の内壁に沿って移動可能に挿着された筒状部
材と、この筒状部材に収容されたバネ弾性部材としての
スプリング４３を含んでおり、筒状部材とポート部２に
はそれぞれ着脱可能な相互係合手段としての雄フック４
２５と雌フック２５が設けられている。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は薬液を自己注入するため
の用具に関する。更に詳しくは、本発明は、術後疼痛や
癌性疼痛を和らげるために、鎮痛剤や麻酔剤等の薬液を
微量持続注入するシステムに併用、または独立して患者
の体内に注入するための薬液自己注入用具に関する。
の用具に関する。更に詳しくは、本発明は、術後疼痛や
癌性疼痛を和らげるために、鎮痛剤や麻酔剤等の薬液を
微量持続注入するシステムに併用、または独立して患者
の体内に注入するための薬液自己注入用具に関する。
【０００２】
【従来の技術】近年、麻酔科領域において術後疼痛、癌
性疼痛等の疼痛管理に、微量の持続注入具を使用した硬
膜外カテーテル挿入法による薬液投与が行われている。
ところで患者の症状は様々であり、所定量の鎮痛剤を微
量持続注入している途中にも、患者が急な痛みを訴える
ことがある。そのような危急の際に対処するため、患者
自らがワンショットで鎮痛剤を投与しうる用具の開発が
進められており、そのような用具として、特表昭６３−
５０１１９５号公報に記載の薬液自己注入用具がある。
性疼痛等の疼痛管理に、微量の持続注入具を使用した硬
膜外カテーテル挿入法による薬液投与が行われている。
ところで患者の症状は様々であり、所定量の鎮痛剤を微
量持続注入している途中にも、患者が急な痛みを訴える
ことがある。そのような危急の際に対処するため、患者
自らがワンショットで鎮痛剤を投与しうる用具の開発が
進められており、そのような用具として、特表昭６３−
５０１１９５号公報に記載の薬液自己注入用具がある。
【０００３】この薬液自己注入用具は、図８（ａ）に示
されているように、バックプレート８６の台地９８と円
形の可撓性シート９６で区画されたチャンバー９０を備
えており、このチャンバー９０には薬液容器に連通する
導管とカテーテル等に連通する導管が接続されている。
そして、可撓性シート９６上には浮きプレート１００が
載置され、この浮きプレート１００の上方には患者が自
分で押し操作するための押しボタン８４が設けられてい
る。押しボタン８４の基部はピン１１６で支持され、こ
のピン１１６にはさらにコイルバネ１２４が取り付けら
れている。患者が押しボタン８４を押すと、同図
（ｂ）、（ｃ）に示すように、チャンバー９０が圧縮さ
れて薬液が導管を通じて人体に供給される。押しボタン
８４から手を離すと、同図（ｄ）に示すように、コイル
バネ１２４により押しボタン８４は元の状態に復帰す
る。
されているように、バックプレート８６の台地９８と円
形の可撓性シート９６で区画されたチャンバー９０を備
えており、このチャンバー９０には薬液容器に連通する
導管とカテーテル等に連通する導管が接続されている。
そして、可撓性シート９６上には浮きプレート１００が
載置され、この浮きプレート１００の上方には患者が自
分で押し操作するための押しボタン８４が設けられてい
る。押しボタン８４の基部はピン１１６で支持され、こ
のピン１１６にはさらにコイルバネ１２４が取り付けら
れている。患者が押しボタン８４を押すと、同図
（ｂ）、（ｃ）に示すように、チャンバー９０が圧縮さ
れて薬液が導管を通じて人体に供給される。押しボタン
８４から手を離すと、同図（ｄ）に示すように、コイル
バネ１２４により押しボタン８４は元の状態に復帰す
る。
【０００４】しかしながら、前記従来例では、図８
（ｄ）に示すように、患者が押しボタン８４から手を離
しても、可撓性シート９６が自力では元の状態に戻りに
くいので、チャンバー９０への薬液の再充填は、薬液容
器（バルーン内に封入された薬液をバルーンの復元力に
よって吐出する様になっている）からの薬液を押し出す
力によってのみ行われる。ところが薬液容器は元来薬液
の微量投与を目的としたものであり、従ってその吐出量
は僅かであるので、再充填には長い時間を要するもので
あった。 すなわち、従来の薬液自己注入用具は再充填
が遅く、即座に次の薬液注入を行うことができないとい
う欠点を有している。さらに再充填が遅いという前述の
欠点に加えて、従来の薬液自己注入用具は、図８からも
明らかなように、構造が非常に複雑で製造価格が高くな
っており、特に可撓性シート９６の周囲からリークが生
じやすいという根本的な欠陥を有している。
（ｄ）に示すように、患者が押しボタン８４から手を離
しても、可撓性シート９６が自力では元の状態に戻りに
くいので、チャンバー９０への薬液の再充填は、薬液容
器（バルーン内に封入された薬液をバルーンの復元力に
よって吐出する様になっている）からの薬液を押し出す
力によってのみ行われる。ところが薬液容器は元来薬液
の微量投与を目的としたものであり、従ってその吐出量
は僅かであるので、再充填には長い時間を要するもので
あった。 すなわち、従来の薬液自己注入用具は再充填
が遅く、即座に次の薬液注入を行うことができないとい
う欠点を有している。さらに再充填が遅いという前述の
欠点に加えて、従来の薬液自己注入用具は、図８からも
明らかなように、構造が非常に複雑で製造価格が高くな
っており、特に可撓性シート９６の周囲からリークが生
じやすいという根本的な欠陥を有している。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明者等
は、前記従来例の欠点を改良するものとして、閉塞端に
薬液注入用ポートと薬液注出用ポートが形成されてなる
筒状のケーシングと、このケーシング内に薬液注入用ポ
ートと薬液注出用ポートを内包するように収容されたリ
ザーバと、ケーシングの開放端に挿着された押圧手段を
含んでなり、患者が押圧手段を押した時に、押圧手段に
よってリザーバが押圧変形され、リザーバ内に収容され
た薬液が薬液注出用ポートから注出されるようにした薬
液自己注入用具をすでに提案している（特開平８−３０
８９２５号公報）。しかしながら、このものは、前記従
来例の欠点を改良するものではあるが、装置に硬膜外カ
テーテル等の細管を接続して使用する場合、その管路抵
抗が大きいため、薬液の注出に力を要する上、薬液が完
全に注出されるまでにかなりの時間を要するため、体力
の弱った患者では押圧手段を押し続けるという操作が困
難になるという欠点を有している。また、必要以上の力
で押した場合、硬膜外カテーテル等の細管の先端から急
激に薬液が注出されて先端の位置がずれてしまったり、
装置等に非常に高い内圧がかかり薬液がリークしてしま
う虞があった。本発明は、上記の事情に鑑みてなされた
もので、再充填時間が短く、リーク等の故障の生じるこ
とがない上、押圧操作をワンタッチで行うことのできる
薬液自己注入用具を提供することを目的とする。
は、前記従来例の欠点を改良するものとして、閉塞端に
薬液注入用ポートと薬液注出用ポートが形成されてなる
筒状のケーシングと、このケーシング内に薬液注入用ポ
ートと薬液注出用ポートを内包するように収容されたリ
ザーバと、ケーシングの開放端に挿着された押圧手段を
含んでなり、患者が押圧手段を押した時に、押圧手段に
よってリザーバが押圧変形され、リザーバ内に収容され
た薬液が薬液注出用ポートから注出されるようにした薬
液自己注入用具をすでに提案している（特開平８−３０
８９２５号公報）。しかしながら、このものは、前記従
来例の欠点を改良するものではあるが、装置に硬膜外カ
テーテル等の細管を接続して使用する場合、その管路抵
抗が大きいため、薬液の注出に力を要する上、薬液が完
全に注出されるまでにかなりの時間を要するため、体力
の弱った患者では押圧手段を押し続けるという操作が困
難になるという欠点を有している。また、必要以上の力
で押した場合、硬膜外カテーテル等の細管の先端から急
激に薬液が注出されて先端の位置がずれてしまったり、
装置等に非常に高い内圧がかかり薬液がリークしてしま
う虞があった。本発明は、上記の事情に鑑みてなされた
もので、再充填時間が短く、リーク等の故障の生じるこ
とがない上、押圧操作をワンタッチで行うことのできる
薬液自己注入用具を提供することを目的とする。
【０００６】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、かかる従
来の薬液自己注入用具の欠点を改良するために鋭意検討
の結果、薬液自己注入用具の押圧手段にバネ弾性材料の
押圧力駆動手段を設けることにより、上記の課題を解決
することが出来ることを見出し、本発明に到達した。す
なわち本発明は、両端の開放したケーシングと、薬液注
入ポートと薬液注出ポートを備えており前記ケーシング
の一方の開放端を閉鎖するポート部と、開放端と閉鎖端
を有しておりこの開放端が前記ポート部により閉鎖され
てなる容易に押圧変形可能かつ形状復元力を有するリザ
ーバと、前記ケーシングの他方の開放端に摺動自在に挿
着された前記リザーバを押圧変形する押圧手段を含み、
この押圧手段により前記リザーバが押圧変形されて薬液
注出ポートから薬液が注出されるようにされてなる薬液
自己注入用具において、前記押圧手段が前記ケーシング
の内壁に沿ってスライド可能に挿着された筒状部材とこ
の筒状部材に収容されたバネ弾性部材を含んで構成され
るとともに、この筒状部材と前記ポート部の間に着脱可
能な相互係合手段が設けられ、前記筒状部材をポート部
方向にスライドさせて筒状部材とポート部を相互係合さ
せ、圧縮された前記バネ弾性部材の弾発力により前記リ
ザーバが押圧変形されるようにしてなる薬液自己注入用
具である。 ここで、相互係合手段は、バネ弾性部材の
弾発力によるリザーバの変形が終了した時に筒状部材と
ボート部の係合が解除可能になるように構成されるのが
好ましい。
来の薬液自己注入用具の欠点を改良するために鋭意検討
の結果、薬液自己注入用具の押圧手段にバネ弾性材料の
押圧力駆動手段を設けることにより、上記の課題を解決
することが出来ることを見出し、本発明に到達した。す
なわち本発明は、両端の開放したケーシングと、薬液注
入ポートと薬液注出ポートを備えており前記ケーシング
の一方の開放端を閉鎖するポート部と、開放端と閉鎖端
を有しておりこの開放端が前記ポート部により閉鎖され
てなる容易に押圧変形可能かつ形状復元力を有するリザ
ーバと、前記ケーシングの他方の開放端に摺動自在に挿
着された前記リザーバを押圧変形する押圧手段を含み、
この押圧手段により前記リザーバが押圧変形されて薬液
注出ポートから薬液が注出されるようにされてなる薬液
自己注入用具において、前記押圧手段が前記ケーシング
の内壁に沿ってスライド可能に挿着された筒状部材とこ
の筒状部材に収容されたバネ弾性部材を含んで構成され
るとともに、この筒状部材と前記ポート部の間に着脱可
能な相互係合手段が設けられ、前記筒状部材をポート部
方向にスライドさせて筒状部材とポート部を相互係合さ
せ、圧縮された前記バネ弾性部材の弾発力により前記リ
ザーバが押圧変形されるようにしてなる薬液自己注入用
具である。 ここで、相互係合手段は、バネ弾性部材の
弾発力によるリザーバの変形が終了した時に筒状部材と
ボート部の係合が解除可能になるように構成されるのが
好ましい。
【０００７】筒状部材とポート部を相互係合させた時
に、圧縮されたバネ弾性部材の弾発力によりリザーバが
押圧変形され、バネ弾性部材の弾発力によるリザーバの
変形が終了した時に筒状部材とボート部の係合が解除可
能になるようにする構成としては、押圧手段を、天面と
スカート部を有し該スカート部に縦スリットが設けられ
た外筒と、この外筒に回動可能に収容されており、天面
とスカート部を有しこのスカート部に下端に斜走部分を
有する縦スリットが設けられるとともに、スカート部の
下端に雄型係合手段が突設された内筒と、この内筒内に
収容されたスプリングと、このスプリングの先端に取り
付けられた押圧部を含んだ構成にし、前記内筒とポート
部を相互係合させたときに収縮したスプリングが伸長す
る過程で、押圧部に設けられた突起が、前記外筒の縦ス
リットと内筒の縦スリットに沿って互いに重なる縦走部
分の上端位置から下端位置に移動するように構成しても
よく、また、天面とスカート部を有しこのスカート部に
下端に横走部分を有する縦スリットが設けられるととも
に、スカート部の下端に雄型係合手段が突設された筒状
部材と、この筒状部材内に軸と並行に収容されたスプリ
ングと、このスプリングの先端に取り付けられた押圧部
を含んだ構成にし、前記筒状部材とポート部を相互係合
させたときに収縮したスプリングが伸長する過程で、押
圧部に設けられた突起が、前記筒状部材の縦スリットに
沿って上端位置から下端位置に移動するように構成して
もよい。
に、圧縮されたバネ弾性部材の弾発力によりリザーバが
押圧変形され、バネ弾性部材の弾発力によるリザーバの
変形が終了した時に筒状部材とボート部の係合が解除可
能になるようにする構成としては、押圧手段を、天面と
スカート部を有し該スカート部に縦スリットが設けられ
た外筒と、この外筒に回動可能に収容されており、天面
とスカート部を有しこのスカート部に下端に斜走部分を
有する縦スリットが設けられるとともに、スカート部の
下端に雄型係合手段が突設された内筒と、この内筒内に
収容されたスプリングと、このスプリングの先端に取り
付けられた押圧部を含んだ構成にし、前記内筒とポート
部を相互係合させたときに収縮したスプリングが伸長す
る過程で、押圧部に設けられた突起が、前記外筒の縦ス
リットと内筒の縦スリットに沿って互いに重なる縦走部
分の上端位置から下端位置に移動するように構成しても
よく、また、天面とスカート部を有しこのスカート部に
下端に横走部分を有する縦スリットが設けられるととも
に、スカート部の下端に雄型係合手段が突設された筒状
部材と、この筒状部材内に軸と並行に収容されたスプリ
ングと、このスプリングの先端に取り付けられた押圧部
を含んだ構成にし、前記筒状部材とポート部を相互係合
させたときに収縮したスプリングが伸長する過程で、押
圧部に設けられた突起が、前記筒状部材の縦スリットに
沿って上端位置から下端位置に移動するように構成して
もよい。
【０００８】
【発明の実施の形態】次に本発明の実施例について図面
に基づいて説明する。図１は本発明の薬液自己注入用具
の一実施例を示す縦断面図であり、図２は図１に示す薬
液自己注入用具に流量制御手段を介して薬液容器を接続
した状態を示す平面図、図３は図１に示す薬液自己注入
用具における押圧手段とリザーバの関係を示す分解斜視
図、図４は図１に示す薬液自己注入用具において押圧手
段をリザーバ方向にスライドさせたときのバネ弾性材料
とリザーバの関係を示す説明図、図５は図４においてバ
ネ弾性材料と相互係合手段の関係を示す説明図である。
また、図６は本発明の薬液自己注入用具の他の実施例に
おける押圧手段とリザーバの関係を示す分解斜視図、図
７は図６に示す薬液自己注入用具において押圧手段をリ
ザーバ方向にスライドさせたときのバネ弾性材料とリザ
ーバの関係を示す説明図、図８は図７においてバネ弾性
材料と相互係合手段の関係を示す説明図である。図１〜
図８に示すように、本発明の薬液自己注入用具は、ケー
シング１と、ポート部２と、このポート部２により開放
端が閉鎖された容易に押圧変形可能かつ形状復元力を有
するリザーバ３と、このリザーバ３を押圧変形する押圧
手段４を含んでおり、押圧手段４によりリザーバ３が押
圧変形されて薬液が注出されるようにされたもので、押
圧手段４は、ケーシング１の内壁に沿って移動可能に挿
着された筒状部材と、この筒状部材に収容されたバネ弾
性部材としてのスプリング４３を含んでおり、筒状部材
とポート部２にはそれぞれ着脱可能な相互係合手段とし
ての雄フック４２５と雌フック２５が設けられている。
そして、押圧手段４の筒状部材とポート部２を相互係合
させた時に、圧縮されたスプリング４３の弾発力により
リザーバ３が押圧変形され、スプリング４３の弾発力に
よるリザーバ３の変形が終了した時に筒状部材とボート
部２の係合が解除可能になるように構成されている。
に基づいて説明する。図１は本発明の薬液自己注入用具
の一実施例を示す縦断面図であり、図２は図１に示す薬
液自己注入用具に流量制御手段を介して薬液容器を接続
した状態を示す平面図、図３は図１に示す薬液自己注入
用具における押圧手段とリザーバの関係を示す分解斜視
図、図４は図１に示す薬液自己注入用具において押圧手
段をリザーバ方向にスライドさせたときのバネ弾性材料
とリザーバの関係を示す説明図、図５は図４においてバ
ネ弾性材料と相互係合手段の関係を示す説明図である。
また、図６は本発明の薬液自己注入用具の他の実施例に
おける押圧手段とリザーバの関係を示す分解斜視図、図
７は図６に示す薬液自己注入用具において押圧手段をリ
ザーバ方向にスライドさせたときのバネ弾性材料とリザ
ーバの関係を示す説明図、図８は図７においてバネ弾性
材料と相互係合手段の関係を示す説明図である。図１〜
図８に示すように、本発明の薬液自己注入用具は、ケー
シング１と、ポート部２と、このポート部２により開放
端が閉鎖された容易に押圧変形可能かつ形状復元力を有
するリザーバ３と、このリザーバ３を押圧変形する押圧
手段４を含んでおり、押圧手段４によりリザーバ３が押
圧変形されて薬液が注出されるようにされたもので、押
圧手段４は、ケーシング１の内壁に沿って移動可能に挿
着された筒状部材と、この筒状部材に収容されたバネ弾
性部材としてのスプリング４３を含んでおり、筒状部材
とポート部２にはそれぞれ着脱可能な相互係合手段とし
ての雄フック４２５と雌フック２５が設けられている。
そして、押圧手段４の筒状部材とポート部２を相互係合
させた時に、圧縮されたスプリング４３の弾発力により
リザーバ３が押圧変形され、スプリング４３の弾発力に
よるリザーバ３の変形が終了した時に筒状部材とボート
部２の係合が解除可能になるように構成されている。
【０００９】図１に示す薬液自己注入用具は、押圧手段
４が、外筒４１と内筒４２の２つの筒から構成された筒
状部材と、この筒状部材の内筒４２に内筒４２と同軸上
に収容されたスプリング４３と、このスプリング４３の
先端に取り付けられた押圧部４４を含んでなるものであ
り、図１に示すように、押圧手段４は、その開放端側が
通常円筒状に形成されたケーシング１の一方の開放端側
に摺動自在に挿着されている。そして、ケーシング１の
他方の開放端には薬液流入ポート２１と薬液流出ポート
２２を備えたポート部２が取り付けられ、ケーシング１
の他方の開放端を閉鎖している。リザーバ３は、薬液を
一時的に貯蔵するための押圧変形可能かつ形状復元力を
有する容器であり、開放端と閉鎖端を有しており、その
開放端がポート部２で閉鎖されている。尚、２３、２４
はそれぞれ薬液流出ポート２２に設けられた逆止弁とコ
ネクタであり、５は薬液流入チューブ、６は薬液流出チ
ューブである。
４が、外筒４１と内筒４２の２つの筒から構成された筒
状部材と、この筒状部材の内筒４２に内筒４２と同軸上
に収容されたスプリング４３と、このスプリング４３の
先端に取り付けられた押圧部４４を含んでなるものであ
り、図１に示すように、押圧手段４は、その開放端側が
通常円筒状に形成されたケーシング１の一方の開放端側
に摺動自在に挿着されている。そして、ケーシング１の
他方の開放端には薬液流入ポート２１と薬液流出ポート
２２を備えたポート部２が取り付けられ、ケーシング１
の他方の開放端を閉鎖している。リザーバ３は、薬液を
一時的に貯蔵するための押圧変形可能かつ形状復元力を
有する容器であり、開放端と閉鎖端を有しており、その
開放端がポート部２で閉鎖されている。尚、２３、２４
はそれぞれ薬液流出ポート２２に設けられた逆止弁とコ
ネクタであり、５は薬液流入チューブ、６は薬液流出チ
ューブである。
【００１０】押圧手段４の筒状容器を構成する外筒４１
および内筒４２は、図３に示すように、それぞれ天面４
１１、４２１およびスカート部４１２、４２２を有して
おり、スカート部４１２、４２２にはそれぞれ縦方向
（軸方向）に走る縦スリット４１３、４２３が設けられ
ている。内筒４２の縦スリット４２３は下端に斜めに走
る斜走部分４２４を有しており、外筒４１内に内筒４２
を収容し縦スリット４１３と４２３の縦に走る縦走部分
を重ねた時に、スリット４１３と４２３の上端の位置が
一致し、外筒４１の縦スリット４１３の下端と内筒４２
の縦スリット４２３の下端（斜走部分４２４の下端）の
位置が同一レベルになるようにされている。内筒４２の
スカート部４２２下端には、後述のポート部２の上端に
設けられた雌フック２５と相互係合する雄フック４２５
が設けられており、押圧手段４をポート部２と接触する
位置までスライドさせた時に、雄フック４２５と雌フッ
ク２５が係合するようになっている。
および内筒４２は、図３に示すように、それぞれ天面４
１１、４２１およびスカート部４１２、４２２を有して
おり、スカート部４１２、４２２にはそれぞれ縦方向
（軸方向）に走る縦スリット４１３、４２３が設けられ
ている。内筒４２の縦スリット４２３は下端に斜めに走
る斜走部分４２４を有しており、外筒４１内に内筒４２
を収容し縦スリット４１３と４２３の縦に走る縦走部分
を重ねた時に、スリット４１３と４２３の上端の位置が
一致し、外筒４１の縦スリット４１３の下端と内筒４２
の縦スリット４２３の下端（斜走部分４２４の下端）の
位置が同一レベルになるようにされている。内筒４２の
スカート部４２２下端には、後述のポート部２の上端に
設けられた雌フック２５と相互係合する雄フック４２５
が設けられており、押圧手段４をポート部２と接触する
位置までスライドさせた時に、雄フック４２５と雌フッ
ク２５が係合するようになっている。
【００１１】スプリング４３は内筒４２内に押圧手段４
と同軸上に収容配置されたバネ弾性部材であり、その先
端に押圧部４４が取り付けられている。押圧部４４はリ
ザーバ３の閉鎖端に隣接するように配置され、その側面
には、外筒４１の縦スリット４１３と内筒４２の縦スリ
ット４２３とケーシング１の側壁に設けられた縦スリッ
ト１１（図２参照）がその縦走部分で重ねられた時に、
重なったスリット４１３、４２３、１１に沿って移動可
能な突起４４１が設けられている。この構成により、外
筒４１はケーシング１内で回動不能になっており、スプ
リング４３によりリザーバ３が圧縮される過程で、突起
４４１が内筒４２の斜走部分４２４に沿って下方移動し
たときに、内筒４２は斜走部分４２４の横成分と同じ距
離だけ横成分の反対方向に回動し、突起４４１が斜走部
分４２４の下端位置に到達したときに、内筒４２の雄フ
ック４２５とポート部２の雌フック２５の係合が外れる
ようになっている。尚、ケーシング１の縦スリット１１
の長さは外筒４１の縦スリット４１３と同じか、または
若干長くなっており、押圧手段４は、本発明の薬液自己
注入用具の組立時には、押圧部４４の突起４４１が縦ス
リット１１の上端に位置するようにケーシング１の一方
の開放端に挿着される。
と同軸上に収容配置されたバネ弾性部材であり、その先
端に押圧部４４が取り付けられている。押圧部４４はリ
ザーバ３の閉鎖端に隣接するように配置され、その側面
には、外筒４１の縦スリット４１３と内筒４２の縦スリ
ット４２３とケーシング１の側壁に設けられた縦スリッ
ト１１（図２参照）がその縦走部分で重ねられた時に、
重なったスリット４１３、４２３、１１に沿って移動可
能な突起４４１が設けられている。この構成により、外
筒４１はケーシング１内で回動不能になっており、スプ
リング４３によりリザーバ３が圧縮される過程で、突起
４４１が内筒４２の斜走部分４２４に沿って下方移動し
たときに、内筒４２は斜走部分４２４の横成分と同じ距
離だけ横成分の反対方向に回動し、突起４４１が斜走部
分４２４の下端位置に到達したときに、内筒４２の雄フ
ック４２５とポート部２の雌フック２５の係合が外れる
ようになっている。尚、ケーシング１の縦スリット１１
の長さは外筒４１の縦スリット４１３と同じか、または
若干長くなっており、押圧手段４は、本発明の薬液自己
注入用具の組立時には、押圧部４４の突起４４１が縦ス
リット１１の上端に位置するようにケーシング１の一方
の開放端に挿着される。
【００１２】ケーシング１の他方の開放端は薬液注入ポ
ート２１と薬液注出ポート２２を備えたポート部２で閉
鎖されており、このポート部２にはケーシング１の内側
方向（押圧手段４の方向）にリザーバ３が取り付けられ
ている。薬液注入ポート２１と薬液注出ポート２２はリ
ザーバ３内に開口しており、薬液注入ポート２１および
薬液注出ポート２２には、図２に示すように、それぞれ
薬液注入チューブ５と薬液注出チューブ６が接続されて
いる。そして薬液注入チューブ５のコネクタ５１には直
接または流量制御手段７を介して薬液容器８が接続出来
るようになっており、薬液注出チューブ６のコネクタ６
１にはカテーテル（図示していない）等が接続できるよ
うになっている。尚、薬液注出ポート２２には、薬液が
逆流しないように逆止弁２３を備えたコネクタ２４を設
けるのが好ましい。
ート２１と薬液注出ポート２２を備えたポート部２で閉
鎖されており、このポート部２にはケーシング１の内側
方向（押圧手段４の方向）にリザーバ３が取り付けられ
ている。薬液注入ポート２１と薬液注出ポート２２はリ
ザーバ３内に開口しており、薬液注入ポート２１および
薬液注出ポート２２には、図２に示すように、それぞれ
薬液注入チューブ５と薬液注出チューブ６が接続されて
いる。そして薬液注入チューブ５のコネクタ５１には直
接または流量制御手段７を介して薬液容器８が接続出来
るようになっており、薬液注出チューブ６のコネクタ６
１にはカテーテル（図示していない）等が接続できるよ
うになっている。尚、薬液注出ポート２２には、薬液が
逆流しないように逆止弁２３を備えたコネクタ２４を設
けるのが好ましい。
【００１３】リザーバ３には薬液注入ポート２１から流
入する薬液が一時的に貯留される。このリザーバ３は、
容易に変形可能かつ形状復元力を有するものにするため
に、例えば肉厚１〜２ｍｍに形成され、形成材料として
は、ゴム弾性材料の例えばシリコーンゴムやオレフィン
系エラストマー等の合成ゴムや、天然ゴムが好適に採用
される。尚、本発明においては、ケーシング１の縦スリ
ット１１の代わりに、ケーシング１の内壁に縦溝（図示
していない）を設けてもよく、また、内筒４２とポート
部２の相互係合手段としては、内筒４２に雌フック（図
示していない）を設け、ポート部２に設けた雄フック
（図示していない）と係合するようにしてもよい。ま
た、ポート部２側の相互係合手段は、代わりにケーシン
グ１の内壁に設けることもできる。
入する薬液が一時的に貯留される。このリザーバ３は、
容易に変形可能かつ形状復元力を有するものにするため
に、例えば肉厚１〜２ｍｍに形成され、形成材料として
は、ゴム弾性材料の例えばシリコーンゴムやオレフィン
系エラストマー等の合成ゴムや、天然ゴムが好適に採用
される。尚、本発明においては、ケーシング１の縦スリ
ット１１の代わりに、ケーシング１の内壁に縦溝（図示
していない）を設けてもよく、また、内筒４２とポート
部２の相互係合手段としては、内筒４２に雌フック（図
示していない）を設け、ポート部２に設けた雄フック
（図示していない）と係合するようにしてもよい。ま
た、ポート部２側の相互係合手段は、代わりにケーシン
グ１の内壁に設けることもできる。
【００１４】本発明の薬液自己注入用具は、図６に示す
ような構成にすることもできる。このものは、押圧手段
４０が、筒状部材４５と、この筒状部材４５に筒状部材
と同軸上に収容されたスプリング４３と、このスプリン
グ４３の先端に取り付けられた押圧部４４を含んでなる
ものであり、図６に示すように、押圧手段４０以外は図
１に示す薬液自己注入用具と同様の構成になっている。
筒状部材４５は天面４５１とスカート部４５２を有して
おり、スカート部４５２には縦方向に走る縦スリット４
５３が形成されている。縦スリット４５３の下端には横
方向に走る横走部分４５４が設けられており、押圧部４
４の突起４４１は、筒状部材４５の縦スリット４５３と
ケーシング１の側壁に設けられた縦スリット１１（図２
参照）が重ねられた時に、重なったスリット４５３、１
１に沿って移動可能になっている。そしてこの構成によ
り、筒状部材４５は縦走する縦スリット４５３に在る間
はケーシング１内で回動不能になっており、スプリング
４３によりリザーバ３が圧縮される過程で、突起４４１
が縦スリット４５３に沿って下方移動し、突起４４１が
縦走部分４５３の下端に達した時に初めて横走部分４５
４と同じ距離だけこれと反対方向に回動可能になってい
る。尚、ケーシング１の縦スリット１１の長さは筒状部
材４５の縦スリット４５３と同じか、または若干長くな
っており、押圧手段４０は、本発明の薬液自己注入用具
の組立時には、押圧部４４の突起４４１が縦スリット１
１の上端に位置するようにケーシング１の一方の開放端
に挿着される。
ような構成にすることもできる。このものは、押圧手段
４０が、筒状部材４５と、この筒状部材４５に筒状部材
と同軸上に収容されたスプリング４３と、このスプリン
グ４３の先端に取り付けられた押圧部４４を含んでなる
ものであり、図６に示すように、押圧手段４０以外は図
１に示す薬液自己注入用具と同様の構成になっている。
筒状部材４５は天面４５１とスカート部４５２を有して
おり、スカート部４５２には縦方向に走る縦スリット４
５３が形成されている。縦スリット４５３の下端には横
方向に走る横走部分４５４が設けられており、押圧部４
４の突起４４１は、筒状部材４５の縦スリット４５３と
ケーシング１の側壁に設けられた縦スリット１１（図２
参照）が重ねられた時に、重なったスリット４５３、１
１に沿って移動可能になっている。そしてこの構成によ
り、筒状部材４５は縦走する縦スリット４５３に在る間
はケーシング１内で回動不能になっており、スプリング
４３によりリザーバ３が圧縮される過程で、突起４４１
が縦スリット４５３に沿って下方移動し、突起４４１が
縦走部分４５３の下端に達した時に初めて横走部分４５
４と同じ距離だけこれと反対方向に回動可能になってい
る。尚、ケーシング１の縦スリット１１の長さは筒状部
材４５の縦スリット４５３と同じか、または若干長くな
っており、押圧手段４０は、本発明の薬液自己注入用具
の組立時には、押圧部４４の突起４４１が縦スリット１
１の上端に位置するようにケーシング１の一方の開放端
に挿着される。
【００１５】次に、本発明の薬液自己注入用具の使用に
付いて説明する。先ず、図１に示す薬液自己注入用具の
使用について図４および図５を用いて説明する。図４
（ａ）は、押圧手段４を押す前の薬液自己注入用具の状
態である。内筒４２の突起４４１はケーシング１、外筒
４１、内筒４２の縦スリット１１、４１３、４２３に沿
って移動可能になっており、突起４４１がケーシング１
の縦スリット１１に沿って移動して縦スリット１１の上
端に達した時に、外筒４１の上方スライドが制限される
ようになっている。この状態で、押圧手段４のスプリン
グ４３は、リザーバ３の形状復元力および薬液注入ポー
ト２１から流入する薬液の液圧によって若干収縮された
状態になっており、この時、押圧部４４の突起４４１
（点線で示す）は互いに重なった外筒４１の下端と内筒
４２の下端（斜走部分４２４の下端）に位置しており、
また、内筒４１の雄フック４２５は、図５（ａ）に示す
ように、ケーシング１の縦スリット１１の上端よりも下
方に（突起４４１と雄フック４２５との距離だけ下方）
位置している。そして、薬液自己注入用具が図２のよう
に薬液容器８に接続された場合、この状態での人体への
薬液注入量は、流量制御手段７で制御された流量にな
る。
付いて説明する。先ず、図１に示す薬液自己注入用具の
使用について図４および図５を用いて説明する。図４
（ａ）は、押圧手段４を押す前の薬液自己注入用具の状
態である。内筒４２の突起４４１はケーシング１、外筒
４１、内筒４２の縦スリット１１、４１３、４２３に沿
って移動可能になっており、突起４４１がケーシング１
の縦スリット１１に沿って移動して縦スリット１１の上
端に達した時に、外筒４１の上方スライドが制限される
ようになっている。この状態で、押圧手段４のスプリン
グ４３は、リザーバ３の形状復元力および薬液注入ポー
ト２１から流入する薬液の液圧によって若干収縮された
状態になっており、この時、押圧部４４の突起４４１
（点線で示す）は互いに重なった外筒４１の下端と内筒
４２の下端（斜走部分４２４の下端）に位置しており、
また、内筒４１の雄フック４２５は、図５（ａ）に示す
ように、ケーシング１の縦スリット１１の上端よりも下
方に（突起４４１と雄フック４２５との距離だけ下方）
位置している。そして、薬液自己注入用具が図２のよう
に薬液容器８に接続された場合、この状態での人体への
薬液注入量は、流量制御手段７で制御された流量にな
る。
【００１６】図４（ａ）において、押圧手段４を矢印Ａ
方向に押すと、リザーバ３内の薬液は急に薬液注出ポー
ト２２から流出しないので、スプリング４３が収縮して
図４（ｂ）のようになる。そして、この時、内筒４１の
雄フック４２５は、図５（ｂ）に示す位置にあり、この
位置でポート部２の雌フック２５８（図３参照）と係合
する。雄フック４２５と雌フック２５が係合している間
は、リザーバ３は伸展するスプリング４３により圧縮さ
れ続け、内部に貯留された薬液が薬液注出ポート２２か
ら注出される。このとき押圧部４４の突起４４１が内筒
４２の縦スリット４２３に沿って下方移動し、突起４４
１が縦スリット４２３の斜走部分４２４を下方移動する
間に、内筒４２が斜走部分４２４の横成分と同じ距離だ
け横成分の反対方向に回動し、突起４４１が斜走部分４
２４の下端位置に達したときに、内筒４２の雄フック４
２５が図５（ｃ）に示す位置に達し、この位置に内筒４
２の雄フック４２５が達したときにポート部２の雌フッ
ク２５との係合が外れる。雄フック４２５と雌フック２
５の係合外れた後は、リザーバ３の形状復元力により
（形状復元力が弱い場合、始めは薬液注入ポート２１か
ら注入される薬液の液圧も寄与することがある）スプリ
ング４３が押圧され、押圧手段４は始めの図４（ａ）に
示す位置までスライドする。
方向に押すと、リザーバ３内の薬液は急に薬液注出ポー
ト２２から流出しないので、スプリング４３が収縮して
図４（ｂ）のようになる。そして、この時、内筒４１の
雄フック４２５は、図５（ｂ）に示す位置にあり、この
位置でポート部２の雌フック２５８（図３参照）と係合
する。雄フック４２５と雌フック２５が係合している間
は、リザーバ３は伸展するスプリング４３により圧縮さ
れ続け、内部に貯留された薬液が薬液注出ポート２２か
ら注出される。このとき押圧部４４の突起４４１が内筒
４２の縦スリット４２３に沿って下方移動し、突起４４
１が縦スリット４２３の斜走部分４２４を下方移動する
間に、内筒４２が斜走部分４２４の横成分と同じ距離だ
け横成分の反対方向に回動し、突起４４１が斜走部分４
２４の下端位置に達したときに、内筒４２の雄フック４
２５が図５（ｃ）に示す位置に達し、この位置に内筒４
２の雄フック４２５が達したときにポート部２の雌フッ
ク２５との係合が外れる。雄フック４２５と雌フック２
５の係合外れた後は、リザーバ３の形状復元力により
（形状復元力が弱い場合、始めは薬液注入ポート２１か
ら注入される薬液の液圧も寄与することがある）スプリ
ング４３が押圧され、押圧手段４は始めの図４（ａ）に
示す位置までスライドする。
【００１７】次に、図６に示す薬液自己注入用具の使用
について図７および図８を用いて説明する。図７（ａ）
は、押圧手段４を押す前の薬液自己注入用具の状態であ
る。ケーシング１の縦スリット１１に沿って移動する押
圧部４４の突起４４１が縦スリット１１の上端に達した
時に、筒状部材４５の上方スライドが制限されるように
なっており、この状態で、押圧手段４のスプリング４３
は、リザーバ３の形状復元力および薬液注入ポート２１
から流入する薬液の液圧によって若干収縮された状態に
なっている。この時、押圧部４４の突起４４１（点線で
示す）は互いに重なった筒状部材４５の下端に位置して
おり、また、筒状部材４５の雄フック４５５は、図８
（ａ）に示すように、ケーシング１の縦スリット１１の
上端よりも下方に位置している。
について図７および図８を用いて説明する。図７（ａ）
は、押圧手段４を押す前の薬液自己注入用具の状態であ
る。ケーシング１の縦スリット１１に沿って移動する押
圧部４４の突起４４１が縦スリット１１の上端に達した
時に、筒状部材４５の上方スライドが制限されるように
なっており、この状態で、押圧手段４のスプリング４３
は、リザーバ３の形状復元力および薬液注入ポート２１
から流入する薬液の液圧によって若干収縮された状態に
なっている。この時、押圧部４４の突起４４１（点線で
示す）は互いに重なった筒状部材４５の下端に位置して
おり、また、筒状部材４５の雄フック４５５は、図８
（ａ）に示すように、ケーシング１の縦スリット１１の
上端よりも下方に位置している。
【００１８】図７（ａ）において、押圧手段４を矢印Ｂ
方向に押すと、リザーバ３内の薬液は急に薬液注出ポー
ト２２から流出しないので、スプリング４３が収縮して
図７（ｂ）のようになる。そして、この時、筒状部材４
５の雄フック４５５は、図８（ｂ）に示す位置にあり、
この位置でポート部２の雌フック２５（図６参照）と係
合する。雄フック４５５と雌フック２５が係合している
間は、リザーバ３は伸展するスプリング４３により圧縮
され続け、内部に貯留された薬液が薬液注出ポート２２
から注出される。このとき押圧部４４の突起４４１が筒
状部材４５の縦スリット４５３に沿って下方移動し、突
起４４１が縦スリット４５３の下端位置に到達したとき
に、筒状部材４５の雄フック４５５が図８（ｃ）に示す
位置にあり、この位置で、筒状部材４５を縦スリット４
５３の横走部分４５４方向と反対の方向に回動させれ
ば、筒状部材４５の雄フック４５５をポート部２の雌フ
ック２５から外すことが出来る。雄フック４５５と雌フ
ック２５の係合が外れた後は、主としてリザーバ３の形
状復元力によりスプリング４３が押圧され、押圧手段４
は始めの図７（ａ）に示す位置までスライドする。
方向に押すと、リザーバ３内の薬液は急に薬液注出ポー
ト２２から流出しないので、スプリング４３が収縮して
図７（ｂ）のようになる。そして、この時、筒状部材４
５の雄フック４５５は、図８（ｂ）に示す位置にあり、
この位置でポート部２の雌フック２５（図６参照）と係
合する。雄フック４５５と雌フック２５が係合している
間は、リザーバ３は伸展するスプリング４３により圧縮
され続け、内部に貯留された薬液が薬液注出ポート２２
から注出される。このとき押圧部４４の突起４４１が筒
状部材４５の縦スリット４５３に沿って下方移動し、突
起４４１が縦スリット４５３の下端位置に到達したとき
に、筒状部材４５の雄フック４５５が図８（ｃ）に示す
位置にあり、この位置で、筒状部材４５を縦スリット４
５３の横走部分４５４方向と反対の方向に回動させれ
ば、筒状部材４５の雄フック４５５をポート部２の雌フ
ック２５から外すことが出来る。雄フック４５５と雌フ
ック２５の係合が外れた後は、主としてリザーバ３の形
状復元力によりスプリング４３が押圧され、押圧手段４
は始めの図７（ａ）に示す位置までスライドする。
【００１９】
【発明の効果】以上説明してきたことから明らかなよう
に、本発明の薬液自己注入用具はリザーバを押圧する押
圧力駆動手段としてバネ弾性部材を採用しているので、
押圧手段を押した時に、バネ弾性部材のクッションが働
いてリザーバに必要以上の押圧力が加わることがなく、
また、一様な力でリザーバを押圧することができるの
で、薬液がリークする虞がない。また、本発明の薬液自
己注入用具を硬膜外カテーテルに接続した場合に、カテ
ーテルの先端の位置がずれる虞もない。また、押圧手段
をスライドさせた位置で固定するようになっているの
で、患者は押圧手段を最初に押圧するだけでよく、薬液
がリザーバから完全に注出されるまで押圧手段を押圧し
続ける必要がないので、患者の肉体的負担を軽減するこ
とができる。
に、本発明の薬液自己注入用具はリザーバを押圧する押
圧力駆動手段としてバネ弾性部材を採用しているので、
押圧手段を押した時に、バネ弾性部材のクッションが働
いてリザーバに必要以上の押圧力が加わることがなく、
また、一様な力でリザーバを押圧することができるの
で、薬液がリークする虞がない。また、本発明の薬液自
己注入用具を硬膜外カテーテルに接続した場合に、カテ
ーテルの先端の位置がずれる虞もない。また、押圧手段
をスライドさせた位置で固定するようになっているの
で、患者は押圧手段を最初に押圧するだけでよく、薬液
がリザーバから完全に注出されるまで押圧手段を押圧し
続ける必要がないので、患者の肉体的負担を軽減するこ
とができる。
【図１】本発明の薬液自己注入用具の一実施例を示す縦
断面図である。
断面図である。
【図２】図１に示す薬液自己注入用具に流量制御手段を
介して薬液容器を接続した状態を示す平面図である。
介して薬液容器を接続した状態を示す平面図である。
【図３】図１に示す薬液自己注入用具における押圧手段
とリザーバの関係を示す分解斜視図である。
とリザーバの関係を示す分解斜視図である。
【図４】図１に示す薬液自己注入用具において押圧手段
をリザーバ方向にスライドさせたときのバネ弾性材料と
リザーバの関係を示す説明図である。
をリザーバ方向にスライドさせたときのバネ弾性材料と
リザーバの関係を示す説明図である。
【図５】図４においてバネ弾性材料と相互係合手段の関
係を示す説明図である。
係を示す説明図である。
【図６】本発明の薬液自己注入用具の他の実施例におけ
る押圧手段とリザーバの関係を示す分解斜視図である。
る押圧手段とリザーバの関係を示す分解斜視図である。
【図７】図６に示す薬液自己注入用具において押圧手段
をリザーバ方向にスライドさせたときのバネ弾性材料と
リザーバの関係を示す説明図である。
をリザーバ方向にスライドさせたときのバネ弾性材料と
リザーバの関係を示す説明図である。
【図８】図７においてバネ弾性材料と相互係合手段の関
係を示す説明図である。
係を示す説明図である。
【図９】従来の薬液自己注入用具の例を示す縦断面図で
ある。
ある。
１ ケーシング ２ ポート部 ２１ 薬液注入ポート ２２ 薬液注出ポート ２５ 雌フック ３ リザーバ ４ 押圧手段 ４１ 外筒 ４１３ 縦スリット ４２ 内筒 ４２３ 縦スリット ４２４ 斜走部分 ４２５ 雄フック ４３ スプリング（バネ弾性部材） ４４ 押圧部 ４４１ 突起 ４５ 筒状部材 ４５３ 縦スリット ４５４ 横走部分 ４５５ 雄フック ５ 薬液注入チューブ ６ 薬液注出チューブ
Claims (4)
- 【請求項１】 両端の開放したケーシングと、薬液注入
ポートと薬液注出ポートを備えており前記ケーシングの
一方の開放端を閉鎖するポート部と、開放端と閉鎖端を
有しており該開放端が前記ポート部により閉鎖されてな
る容易に押圧変形可能かつ形状復元力を有するリザーバ
と、前記ケーシングの他方の開放端に摺動自在に挿着さ
れた前記リザーバを押圧変形する押圧手段を含み、該押
圧手段により前記リザーバが押圧変形されて前記薬液注
出ポートから薬液が注出されるようにされてなる薬液自
己注入用具において、前記押圧手段が前記ケーシングの
内壁に沿ってスライド可能に挿着された筒状部材と該筒
状部材に収容されたバネ弾性部材を含んで構成されると
ともに、該筒状部材と前記ポート部の間に着脱可能な相
互係合手段が設けられ、前記筒状部材をポート部方向に
スライドさせて該筒状部材とポート部を相互係合させ、
圧縮された前記バネ弾性部材の弾発力により前記リザー
バが押圧変形されるようにしてなる薬液自己注入用具。 - 【請求項２】 相互係合手段が、バネ弾性部材の弾発力
によるリザーバの変形が終了した時に筒状部材とボート
部の係合が解除可能になるように構成された請求項１に
記載の薬液自己注入用具。 - 【請求項３】 押圧手段が、天面とスカート部を有し該
スカート部に縦スリットが設けられた外筒と、該外筒に
回動可能に収容されており、天面とスカート部を有し該
スカート部に下端に斜走部分を有する縦スリットが設け
られるとともに、スカート部の下端に雄型係合手段が突
設された内筒と、該内筒内に収容されたスプリングと、
該スプリングの先端に取り付けられた押圧部を含んでな
り、前記内筒とポート部を相互係合させたときに収縮し
たスプリングが伸長する過程で、押圧部に設けられた突
起が、前記外筒の縦スリットと内筒の縦スリットに沿っ
て互いに重なる縦走部分の上端位置から下端位置に移動
するようにされてなる請求項２に記載の薬液自己注入用
具。 - 【請求項４】 押圧手段が、天面とスカート部を有し該
スカート部に下端に横走部分を有する縦スリットが設け
られるとともに、スカート部の下端に雄型係合手段が突
設された筒状部材と、該筒状部材内に収容されたスプリ
ングと、該スプリングの先端に取り付けられた押圧部を
含んでなり、前記筒状部材とポート部を相互係合させた
ときに収縮したスプリングが伸長する過程で、押圧部に
設けられた突起が、前記筒状部材の縦スリットに沿って
上端位置から下端位置に移動するようにされてなる請求
項２に記載の薬液自己注入用具。
Priority Applications (4)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP06487997A JP3208759B2 (ja) | 1997-03-18 | 1997-03-18 | 薬液自己注入用具 |
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