JPH10257931A - 厨房装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 高さを高くした洗浄機を備えた厨房装置に係
るものである。 【解決手段】 少なくとも上段のカゴの一部がキッチン
キャビネットの天板面の高さより上方に位置するように
配設した厨房装置である。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は厨房装置に係り、特
に、食器等の洗浄機に食器等の収納あるいは取り出し等
が容易にできるようにした厨房装置に関する。

【０００２】

【従来の技術および発明が解決しようとする課題】一般
に食器等の洗浄機は家庭用の台所用品、業務用の調理装
置として広く使用されている。

【０００３】この洗浄機１０は図１３に示すように洗浄
槽１１の内部の上段のカゴ１２、下段のカゴ１３が配設
され、これらのカゴ１２，１３に入れられた食器１４等
が洗浄、すすぎ、乾燥等の装置１５，１５等により行な
うものである。

【０００４】この洗浄機１０は家庭用のものにあっては
通常高さが８０cm、幅が４５cm程度の大きさに構成され
ている。この洗浄機１０は図示はしないが台所等の隅部
に配置されたり、図１４に示すようにビルトイン形と称
しキッチンキャビネット１６の天板１７の下部に収納さ
れたり、カウンタートップ形と称し図示はしないがキッ
チンキャビネット１６の天板１７の上部に置かれたりし
ている。

【０００５】ところで、この洗浄機１０を台所等の隅部
やキッチンキャビネット１６の天板１７の下部に収納し
たものでは洗浄時に使用者が腰を屈めて扉１８を開き、
また、使用者が腰を屈めて何回も食器１４をカゴ１２，
１３に収納したり取り出さなければならず、その洗浄作
業が大変に面倒であるばかりか多大な労力を要すると言
う問題があった。

【０００６】また、キッチンキャビネット１６の天板１
７の上部に配置したものでは、この天板１７の高さが約
８０cm程度であるため、この上に洗浄機１０を置くと食
器１４等の収納するカゴ１２，１３の高さが１００cmか
ら１８０cm程度の高さとなってしまい、食器１４をカゴ
１２，１３に収納したり取り出すのに何回も背伸びしな
ければならず、その収納、取り出し作業が大変に面倒で
あると言う問題があった。

【０００７】そのため、この種の洗浄機１０ではカゴ１
２，１３等の高さを半分程度にしたり、形状を丸形にし
たりするが、このようにすると食器１４等を多量に洗浄
することができないと言う問題があった。さらに、この
種の洗浄機１０では乾燥等を行うための外部空気の吸気
口１９、高温蒸気の排気口２０等を前面の上部に開けて
いるため、これらの高温蒸気が使用者に吹き付けられ快
適な調理、洗浄等ができないと言う問題があった。

【０００８】その他洗浄機１０を台所等の隅部、キッチ
ンキャビネット１６の天板１７の下部あるいはキッチン
キャビネット１６の天板１７の上部に配置したものは配
置場所が限定されてしまい配管等の工事が大変面倒にな
るばかりか排水場所にも制限されると言う問題があっ
た。

【０００９】本発明は上記事情を考慮してなされたもの
で適当量の洗浄能力を有するとともに食器等の収納およ
び取り出しが容易にできるようにした洗浄機を備えた厨
房装置を提供することを目的とするものである。

【００１０】

【課題を解決するための手段】本発明はケース本体の前
面に開閉する開閉扉を備え、かつ、そのケース本体の内
部に上下２段のカゴを備えた食器等の洗浄機をキッチン
キャビネットの側部に併設した厨房装置において、少な
くとも前記上段のカゴの一部がキッチンキャビネットの
天板面の高さより上方に位置するように配設したことを
特徴とする厨房装置を提供することものである。

【００１１】また、本発明は前記食器等の洗浄機の吸気
口および排気口を前記ケース本体の上部と前記キッチン
キャビネットの天板上面との間の前記ケース本体の側面
に設けたことを特徴とする厨房装置を提供することもの
である。

【００１２】さらに、本発明は前記食器等の洗浄機の吸
気口および排気口を前記ケース本体の両側面に設け、一
側面の吸気口および排気口を閉塞部材により閉塞したも
のであることを特徴とする厨房装置を提供することもの
である。

【００１３】さらに、本発明は前記食器等の洗浄機の吸
気口および排気口を前記ケース本体の背面に設けたこと
を特徴とする厨房装置を提供することものである。

【００１４】さらに、本発明は前記キッチンキャビネッ
トの天板を前記食器等の洗浄機の上面を覆うように一体
に延長したことを特徴とする厨房装置を提供することも
のである。

【００１５】さらに、本発明は前記食器等の洗浄機に高
さを調整する調整装置を備えたことを特徴とする厨房装
置を提供することものである。

【００１６】さらに、本発明は前記食器等の洗浄機の下
部に付属品等の収納庫を備えたことを特徴とする厨房装
置を提供するものである。

【００１７】

【発明の実施の形態】以下、本発明の洗浄機を備えた厨
房装置の実施の形態を図面を参照しながら説明する。

【００１８】まず、図１、図２および図３は本発明の厨
房装置３０の第１の実施の形態を示したものである。

【００１９】本発明の厨房装置３０には図１に示すよう
にキッチンキャビネット３１、洗浄機３２、冷蔵庫３３
等が備えられている。

【００２０】キッチンキャビネット３１の天板３４の高
さは約８０cmに構成され、その天板３４の上部にはレン
ジ部３５、給水部３６、シンク部３７等が設けられ、ま
た、天板３４の下部には食器、調味料、洗剤等を収納す
る複数の収納庫３８が設けられている。

【００２１】このような高さのキッチンキャビネット３
１にすることにより使用者が食品等の調理を快適に行う
ことができるようにしてある。

【００２２】このキッチンキャビネット３１と冷蔵庫３
３との間には高さを約９０cmから１２０cm、幅を約４５
cmに構成した洗浄機３２が配設され、キッチンキャビネ
ット３１の天板３４の上部等で使用した食器等を使用者
が腰を屈めることなくほぼ平行状態の移動により後述す
るカゴに収納することができて、そのまま洗浄、すす
ぎ、乾燥等ができるようになっている。

【００２３】この洗浄機３２は図２に示すようにほぼ四
角のケース本体３９と前面上扉４０、前面下扉４１等が
備えられている。このケース本体３９の内部の上段には
第１のカゴ４２と第１の洗浄装置４３が、また、下段に
は第２のカゴ４４と第２の洗浄装置４５等を設けた洗浄
槽４６が備えられている。

【００２４】この洗浄槽４６の上側面から後側面には吸
気用フアン４７を有する吸気ダクト４８および排気ダク
ト５０が備えられている。これらの吸気ダクト４８の開
口４８a および排気ダクト５０の開口５０a 位置はキッ
チンキャビネット３１の天板３４より上部であって洗浄
機３２の上部との間にキッチンキャビネット３１側に開
口するようにケース本体３９に側面３９a に設けられて
いる。

【００２５】また、洗浄槽４６の下部の位置を高めた結
果形成された空間部には収納庫５１が設けられている。
この収納庫５１には第３のカゴ５２等を備えて使用され
あるいはそのまま使用され、食器、その他の家庭用品、
洗剤、調味料等が収納されるようになっている。

【００２６】ケース本体３９の前部には前記前面上扉４
０と前記前面下扉４１が取り付けられ、各扉４０，４１
がそれぞれの下側に設けた軸５３，５４を中心として上
下方向に開閉するようになっている。

【００２７】このように洗浄機３２の高さをキッチンキ
ャビネット３１の天板３４の高さより数１０cmから４０
cm程度高くしたから使用者が未洗浄の食器等を上段のカ
ゴ４２に収納あるいは取り出すときに腰をかがめること
なくそのまま横に平行移動するだけで簡単に行うことが
できる。

【００２８】また、下段のカゴ４４の高さも天板３４の
高さからあまり下がっていないので使用者はほぼ平行移
動状態で未洗浄の食器等をそのまま横に平行移動するだ
けで簡単に収納あるいは取り出すことができる。

【００２９】そのため食器等を洗浄機３２に収納あるい
は取り出すとき使用者がその都度腰を何回も屈めて収納
あるいは取り出す必要がないから洗浄作業を極めて楽に
行うことができる。

【００３０】また、吸気ダクト４８の開口４８a および
排気ダクト５０の開口５０a が天板３４の上部と洗浄機
３２の上部との間のキッチンキャビネット３１側の側面
に開口させたから吸気、排気、特に、高温の排気蒸気を
使用者が直接受けることがないので快適な調理、洗浄等
を行うことができる。しかも、キッチンキャビネット３
１の天板３４より突出したケース本体３９の側面部分を
有効に活用することができる。

【００３１】図４は本発明の厨房装置３０の第２の実施
の形態を示したものである。

【００３２】第２の実施の形態は基本的には第１の実施
の形態を改良したものである。すなわち、吸気用フアン
４７を有する吸気ダクト４８および排気用フアン４９を
有する排気ダクト５０が後側において左右両側まで延ば
され、それぞれの開口４８a，４８b および開口５０a
，５０b が左右いずれの側からでも吸気および排気が
できるように設けられている。

【００３３】このそれぞれの開口４８a ，４８b および
開口５０a ，５０b には閉塞部材５５が着脱可能に取り
付けられるようになっており、閉塞部材５５を取り付け
た反対側の開口、例えば、開口４８b ，５０b 側を閉塞
した場合には開口４８a ，５０a においていて吸気およ
び排気ができるようになっている。

【００３４】このようにすると洗浄機３２の開口４８a
，４８b 、開口５０a ，５０b をいずれの側にするこ
ともできるから使用者が吸気、排気、特に、高温の蒸気
を受けないようにすることができる。

【００３５】さらに、図示はしないが洗浄機３２の開口
４８a ，４８b 、開口５０a ，５０b を、例えば、後面
に開け、後面から吸気、排気をするようにすれば使用者
は不快な吸気、排気をほとんど受けなくて済ませること
ができる。

【００３６】図５、図６および図７は本発明の厨房装置
２０の第３の実施の形態を示すものである。

【００３７】この種の厨房装置３０では洗浄機３２の上
部に空間部が形成されている。この空間部を有効に活用
しキッチン用品を収納しようとするものである。

【００３８】図５は洗浄機３２の上部に直接食器等の収
納容器６０を配設したものである。また、図６は適宜な
間隙６１を置いて食器等の収納容器６０を配設したもの
である。さらに、図７は食器等を配設できる補助間隙部
材６２を介して食器等の収納容器６０を配設したもので
ある。

【００３９】このようにすることにより洗浄機３２を備
えた厨房装置３０の上部の空間部が有効に活用でき食器
等の整然と格納することができる。

【００４０】さらに、図８および図９は本発明の厨房装
置３０の第４の実施の形態を示すものである。

【００４１】この種の厨房装置３０の洗浄機３２はキッ
チンキャビネット３１の側面に配設されることが多い。
そのため、この洗浄機３２とキッチンキャビネット３１
との間から塵、洗い水、洗浄水等が床面に落下し汚すこ
とがある。

【００４２】そこで図８に示すようにキッチンキャビネ
ット３１の天板３４を洗浄機３２の側面から上部まで一
体に延ばした延長部６５を設け、洗浄機３２の間隙部が
形成される部分を覆うようにしたものである。

【００４３】また、図９に示すように洗浄機３２の側面
および上部を天板３４とは別体の被覆部材６６を設け洗
浄機３２とキッチンキャビネット３１との間に間隙が形
成されないようにしたものである。

【００４４】このようにしてキッチンキャビネット３１
と洗浄機３２との間に間隙が形成されないようにし塵、
水等が床面に落下を防止できる。

【００４５】さらに、図１０は本発明の厨房装置３０の
第５の実施の形態を示すものである。

【００４６】この厨房装置３０の洗浄機７０は下部にカ
バー７１により着脱可能に覆われたネジ７２，７２を調
整することにより洗浄機全体の高さ調整できる調整装置
７３を取り付けたものである。また、図１１は厨房装置
３０の洗浄機７０の下部に蛇腹７５により覆われた電動
機７６を回動することによりくの字アームをねじを螺合
進退させることにより伸縮させ、洗浄機全体の高さを調
整する調整装置７７を取り付けたものである。

【００４７】いずれも使用者の身長の違い、使用者の作
業高さ好み違い等によりネジ７２，７２を調整しあるい
は電動機７６を駆動することにより洗浄機全体の高さを
調整し、もって上記洗浄用食器等を円滑に洗浄機７０の
上下段のカゴ４２，４４に収納るいは取り出しを行なえ
るようにしたものである。

【００４８】さらにまた、図１２は図２に示した洗浄機
３２を改良したものである。

【００４９】図２では洗浄槽４６の下部の空間部にカゴ
５２を備えた収納庫５１を設けたが、この収納庫５１に
代わりヒータ８０により給水を６０℃〜７０℃に加熱し
て貯湯する貯湯タンク８１を設けたものである。この貯
湯タンク８１の貯湯は上下部のポンプ８２，８３により
洗浄装置４３，４５等に送られ食器等の洗浄水、すすぎ
水等に使用されようにしたものである。

【００５０】このようにすると洗浄槽５１の下部の空間
部も有効に使用することができる。

【００５１】さらに、上記空間部は給水、排水、等の配
管９０が配置されこれを図示しない外部の配管等に接続
するが、空間部が大きくなったためその接続工事を楽に
行うことができる等の利点がある。

【００５２】なお、本発明の厨房装置の種々な形態を説
明したが上記実施の形態に拘らず、例えば、高さの調整
には油圧装置等を用いても良い等の本発明の範囲を逸脱
しない範囲で適宜変更して実施することができる。

【００５３】

【発明の効果】本発明はケース本体の前面に開閉する開
閉扉を備え、かつ、そのケース本体の内部に上下２段の
カゴを備えた食器等の洗浄機をキッチンキャビネットの
側部に併設した厨房装置において、少なくとも前記上段
のカゴの一部がキッチンキャビネットの天板面の高さよ
り上方に位置するように配設したから食器等を洗浄機に
収納する場合および取り出す場合に使用者が多大な負担
なく行うことができる。

【００５４】また、本発明は前記食器等の洗浄機の吸気
口および排気口を前記ケース本体の上部と前記キッチン
キャビネットの天板上面との間の前記ケース本体の側面
に開けたから使用者が不快な高温な排気蒸気を直接受け
ることがない。

【００５５】さらに、本発明は前記食器等の洗浄機の吸
気口および排気口を前記ケース本体の両側面に開け、一
側面の吸気口および排気口を閉塞部材により閉塞したも
のであるから吸気口および排気口を洗浄機等の設置環境
により選択して決めることができる。

【００５６】さらに、本発明は前記食器等の洗浄機の吸
気口および排気口を前記ケース本体の背面に開けたから
使用者が高温の排気蒸気等を直接に受けることがない。

【００５７】さらに、本発明は前記キッチンキャビネッ
トの天板を前記食器等の洗浄機の上面を覆うように一体
に延長したからキッチンキャビネットと食器等の洗浄機
との間の間隙をなくし塵、水等を床に落とすことを防止
することができる。

【００５８】さらに、本発明は前記食器等の洗浄機に高
さを調整する調整装置を備えたから食器等を収納あるい
は取り出す洗浄機のカゴに高さを使用者の身長、好み等
に合わせて調整することができる。

【００５９】さらに、本発明は前記食器等の洗浄機の下
部に付属品等の収納庫を備えたから食器、付属品等の収
納に便利である。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の厨房装置の概要を示す斜視図。

【図２】図１に使用される洗浄機の概要を示す断面図。

【図３】図１に使用される吸排気部の一例示す説明図。

【図４】図１に使用される吸排気部の他の一例示す説明
図。

【図５】本発明の他の厨房装置の概要を示す斜視図。

【図６】本発明のさらに他の厨房装置の概要を示す斜視
図。

【図７】本発明のさらに他の厨房装置の概要を示す斜視
図。

【図８】本発明のさらに他の厨房装置の概要を示す斜視
図。

【図９】本発明のさらに他の厨房装置の概要を示す斜視
図。

【図１０】本発明のさらに他の厨房装置の概要を示す斜
視図。

【図１１】本発明のさらに他の厨房装置の概要を示す斜
視図。

【図１２】図１に使用される他の洗浄機の概要を示す断
面図。

【図１３】一般に使用されている洗浄機の概要を示す断
面図。

【図１４】一般に使用されている厨房装置の概要を示す
斜視図。

【符号の説明】

１０，３０ 洗浄機、１１，４６，７０ 洗浄槽、１
２，１３，４２，４４，５２ カゴ、１４ 食器、１
５，４３，４５ 洗浄装置、１６ キッチンキャビネッ
ト、１７ 天板、１８ 扉、１９ 吸入口、２０ 排気
口、３０ 厨房装置、３１ キッチンキャビネット、３
２ 洗浄機、３３ 冷蔵庫、３４ 天板、３５レンジ
部、３６ 給水部、３７ シンク部、３８ 収納庫、３
９ ケース本体、４０ 前面上扉、４１ 前面下扉、４
７ 吸気用フアン、４８ 吸気ダクト、４９ 排気用フ
アン、５０ 排気ダクト、５１ 収納庫、５５ 閉塞
部、６０収納容器、６１ 間隙、６２ 補助間隙部材、
６５ 延長部、６６ 被覆部材、７１ カバー、７２
調整装置、７５ 蛇腹、７６ 調整装置、８０ ヒー
タ、８１ 貯湯タンク、８２，８３ ポンプ。

Claims (7)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】ケース本体の前面に開閉する開閉扉を備
   え、かつ、そのケース本体の内部に上下２段のカゴを備
   えた食器等の洗浄機をキッチンキャビネットの側部に併
   設した厨房装置において、 少なくとも前記上段のカゴの一部がキッチンキャビネッ
   トの天板面の高さより上方に位置するように配設したこ
   とを特徴とする厨房装置。
2. 【請求項２】前記食器等の洗浄機の吸気口および排気口
   を前記ケース本体の上部と前記キッチンキャビネットの
   天板の上面との間の前記ケース本体の側面に設けたこと
   を特徴とする請求項１に記載の厨房装置。
3. 【請求項３】前記食器等の洗浄機の吸気口および排気口
   を前記ケース本体の両側面に設け、一側面の吸気口およ
   び排気口を閉塞部材により閉塞したものであることを特
   徴とする請求項２に記載の厨房装置。
4. 【請求項４】前記食器等の洗浄機の吸気口および排気口
   を前記ケース本体の背面に設けたことを特徴とする請求
   項１に記載の厨房装置。
5. 【請求項５】前記キッチンキャビネットの天板を前記食
   器等の洗浄機の上面を覆うように一体に延長して設けた
   ことを特徴とする請求項１に記載の厨房装置。
6. 【請求項６】前記食器等の洗浄機に高さを調整する調整
   装置を備えたことを特徴とする請求項１に記載の厨房装
   置。
7. 【請求項７】前記食器等の洗浄機の下部の空間部に付属
   品、給湯タンク等の付属品、部品等の収納庫を備えたこ
   とを特徴とする請求項１に記載の厨房装置。