JPH10257520A - カラーテレビ信号の輝度/色信号分離装置 - Google Patents

カラーテレビ信号の輝度/色信号分離装置

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JPH10257520A
JPH10257520A JP5654997A JP5654997A JPH10257520A JP H10257520 A JPH10257520 A JP H10257520A JP 5654997 A JP5654997 A JP 5654997A JP 5654997 A JP5654997 A JP 5654997A JP H10257520 A JPH10257520 A JP H10257520A
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circuit
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delay
luminance
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Satoyuki Ishii
聡之 石井
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Toshiba Corp
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  • Processing Of Color Television Signals (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来の映像機器で、くし形フィルタを用いた
輝度/色信号分離回路では、垂直方向に輝度と搬送色信
号が変化した際に、輝度信号と搬送色信号の分離が十分
に出来ずに、輝度信号に搬送色信号が、かつ搬送色信号
に輝度信号が残存し、輝度と搬送色信号が干渉してテレ
ビ画面にクロスカラーや妨害縞等の画質劣化を生じさせ
る。 【解決手段】 本発明は、搬送色信号成分を遅延回路で
遅延させた遅延信号と非遅延信号を減算処理する第1の
減算回路と、前記遅延信号と非遅延信号から中間値信号
を生成し、その中間値信号と非遅延信号を減算する第2
の減算回路と、前記第1と第2の減算回路の出力を選択
するセレクタ回路と、前記遅延信号と非遅延信号を相関
比較して、前記セレクタ回路に選択信号を供給する相関
判定回路からなり、水平ラインの垂直方向に輝度または
搬送色信号が変化しても輝度と搬送色信号を確実に除去
して、輝度と搬送色信号の干渉によるクロスカラーや妨
害縞を除去するカラーテレビ信号の輝度/色信号分離装
置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、カラーテレビ信号
を受信再生する映像機器において、カラーテレビ信号中
の輝度信号と色信号を分離する装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】カラーテレビシステムは、撮像した映像
を各種電気信号に変換して伝送し、その伝送された電気
信号を受信再生している。この映像部分の電気信号は、
主として映像の白黒を表示する輝度信号と色彩を表示す
る色信号からなり、輝度信号に色信号を重畳して伝送さ
れ、その伝送された信号を受信再生する受像機で輝度信
号と色信号に分離して、伝送された映像を再生してい
る。具体的には、撮像管で撮像した映像を色の三原色で
ある赤、緑、青の電気信号に変換して、その赤、緑、青
を所定の比率で混合加算して輝度信号を生成し、前記赤
と青信号と前記輝度信号の極性を逆にして加算した色差
信号を生成している。さらに輝度信号と色差信号の干渉
を防ぐために、色差信号を色副搬送波で変調し搬送色信
号を生成し、さらにテレビ信号の帯域の3〜4MHzの
搬送色信号に変換した後、輝度信号と搬送色信号を水平
ライン毎に周波数インターリーブして伝送している。
【0003】このような信号形態で伝送された信号をテ
レビ受像機で受信し、映像に再生する際に、伝送された
信号から輝度信号と搬送色信号に分離し、さらに搬送色
信号から三原色の赤、緑、青の信号を再生して、テレビ
映像を表示するブラウン管などの表示装置に供給して、
テレビ映像を再生している。
【0004】このテレビ信号を受信再生するテレビ受像
機の全体構成について、図9を用いて説明する。アンテ
ナ101に伝送されてきたテレビ信号は、チューナ10
2で所望の周波数の信号を選択し、中間周波数に変換す
る。この中間周波数に変換された信号は、中間周波数増
幅回路103で増幅し、映像信号検波回路104に出力
される。この映像信号検波回路104で音声信号が分離
されて、音声信号検波回路105で低周波音声信号に再
生され、音声信号増幅回路106を介して、スピーカ1
07に出力される。前記映像信号検波回路104の出力
は、映像信号増幅回路108に印加され、所定の信号値
に増幅後、輝度信号Yと搬送色信号Cに分離する輝度/
色信号分離回路109に出力される。この輝度/色信号
分離回路109で分離された輝度信号Yはマトリクス回
路110に出力され、搬送色信号Cは色再生回路111
とバースト発振回路112に出力される。この色再生回
路111に印加された搬送色信号Cは、バースト発振回
路112からのバースト信号により、3つの色差信号R
−Y、B−Y、G−Yを生成し、前記マトリクス回路1
10に出力する。このマトリスク回路110では、前記
輝度信号Yと色差信号R−Y、B−Y、G−Yから色信
号R、G、Bを生成してブラウン管113に出力する。
一方、前記映像信号増幅回路108の出力は、同期信号
検波回路114に出力され、映像信号中の水平と垂直の
同期信号を分離して、偏向回路115に供給される。偏
向回路115では、偏向電流を生成し、ブラウン管11
3に装着された偏向コイル116に印加して、前記色信
号R、G、Bによって駆動するブラウン管113の電子
ビームを偏向走査して色彩映像を表示再生する。
【0005】このような構成のカラーテレビ受像機に用
いられる輝度/色信号分離回路109は、輝度信号Yと
搬送色信号Cの分離において、水平走査線間の相関を用
いたくし形フィルタが多く採用されている。このくし形
フィルタを用いた輝度/色信号分離回路109の詳細構
成を図10を用いて説明するが、この説明では、NTS
C方式のカラーテレビ信号の輝度/色信号分離回路の例
を用いて説明する。
【0006】NTSC方式のカラーテレビの輝度信号
Y、搬送色信号C及び同期信号などを含む複合映像信号
は、前記映像信号増幅回路108から入力端子201に
入力される。この入力端子201に入力された複合映像
信号は、前記搬送色信号Cが重畳された周波数帯域の信
号を通過させる帯域通過フィルタ202と、1水平期間
(以下、1Hという)信号を遅延させる遅延回路203
を介して第1の減算回路204に供給される。この遅延
回路203で遅延されて第1の減算回路204に供給さ
れる信号を遅延信号という。さらに、前記第1の減算回
路204の一方の入力端には、前記帯域通過フィルタ2
02からの信号が供給されている。この帯域通過フィル
タ202から直接第1の減算回路204に供給される信
号を非遅延信号という。前記減算回路204では、前記
遅延信号と非遅延信号を減算処理して、輝度信号Yを除
去し、1/2係数回路205を介して、搬送色信号Cを
色信号出力端子206と第2の減算回路207に出力す
る。この第2の減算回路207の一方には、入力端子2
01から遅延調整回路208を介して前記複合信号が供
給されている。この遅延調整回路208は、輝度信号Y
に対して搬送色信号Cは若干遅れるために、輝度信号Y
の位相を搬送色信号Cに合わせるものである。前記第2
の減算回路207では、前記遅延調整回路208を介し
て供給された複合映像信号と前記1/2係数回路205
から供給された搬送色信号Cを減算処理して、複合映像
信号中の搬送色信号Cを除去して、輝度信号Yのみを抽
出して、輝度信号出力端子209に出力する。前記色信
号出力端子206の搬送色信号は前記色再生回路111
に、前記輝度信号Yは前記マトリクス回路110に供給
される。
【0007】つまり、NTSC方式では、搬送色信号C
の位相は、水平走査ラインの1H毎に反転させており、
走査ライン間の垂直方向の色信号に変化がない場合に
は、1Hの遅延回路203を介して得た遅延信号と、入
力端子201からの非遅延信号では、搬送色信号Cの位
相も反転関係にあり、非遅延信号から遅延信号を第1の
減算回路204で減算処理することで輝度信号Yを除去
して搬送色信号Cが得られる。さらに得られた搬送色信
号Cを用いて、前記複合映像信号から搬送色信号Cを第
2の減算回路207で減算処理することで、搬送色信号
Cを除去して輝度信号Yが得られる。
【0008】しかし、水平走査ラインの1H前後の垂直
方向に輝度と色信号が変化した場合には、搬送色信号C
と輝度信号Yの完全分離ができず、輝度信号Yに搬送色
信号Cが残留し、搬送色信号Cに輝度信号Yが残留し
て、ブラウン管113に再生される映像の画質劣化の要
因となっている。この輝度信号Yと搬送色信号Cの残留
について、図11の概念波形図を用いて説明する。
【0009】図11(A)は、搬送色信号Cが輝度信号
Yの出力端子209に残留する場合の説明に用いるもの
で、図中(a)の入力信号の水平走査ラインのNライン
とN+3ラインには搬送色信号Cが存在してなく、N+
1とN+2ラインには、搬送色信号C1、C2が存在し
ている例を示している。
【0010】まず最初に搬送色信号Cが存在しないNラ
インを遅延信号とし、搬送色信号C1が存在するN+1
ラインを非遅延信号として、第1の減算回路204に入
力し、減算処理して、1/2係数回路205で利得が減
ぜられた場合、図中(c)のN+1ラインに表記する搬
送色信号C1’が色信号出力端子206に得られる。こ
の搬送色信号C1’を第2の減算回路207でN+1ラ
インの複合映像信号から減算処理しても利得の相違によ
り輝度信号出力端子209には図中(b)に示す搬送色
信号C1”が残存する。
【0011】次に、搬送色信号C1が存在するN+1ラ
インを遅延信号とし、搬送色信号C2が存在するN+2
ラインを非遅延信号として、第1の減算回路204で減
算処理すると、このN+1、N+2ラインの搬送色信号
C1、C2が加算された搬送色信号Cを抽出し、1/2
係数回路205で利得変換されて、入力されたN+2ラ
インの非遅延搬送色信号C2と同じ利得の搬送色信号C
2’が色信号出力端子206に得られる。この搬送色信
号C2’を前記非遅延信号のN+2ラインの複合映像信
号から第2の減算処理回路207で減算処理すると搬送
色信号C2が除去されて、輝度信号出力端子209に搬
送色信号Cは出力されない。
【0012】さらにまた、搬送色信号C2が存在するN
+2ラインを遅延信号とし、搬送色信号が存在しないN
+3ラインを非遅延信号として、第1の減算回路204
で減算処理すると、前述と同様の関係から、この非遅延
信号のN+3ラインには搬送色信号Cが存在しないにも
係わらず利得の減ぜられた搬送色信号C2”が色信号出
力端子206に残存し、この搬送色信号C2”と非遅延
信号であるN+3ラインの複合映像信号を第2の減算回
路207で減算処理すると輝度信号出力端子209に搬
送色信号C2”が残存する。
【0013】つまり、入力信号に搬送色信号Cが存在し
ないN+3ラインにも係わらず、色信号出力端子206
と輝度信号出力端子209にN+2ラインの搬送色信号
C2”が残存し、さらにN+1ラインの搬送色信号C1
は輝度信号出力端子209に残存することを望まないに
も係わらず残存してしまう。
【0014】次に、輝度信号Yが色信号出力端子206
に残留する場合について、図11(B)を用いて説明す
る。入力信号は、図中(a)に示すようにNラインとN
+3ラインには輝度信号Yは存在してなく、N+1ライ
ンとN+2ラインに輝度信号Y1、Y2が存在している
例を用いて説明する。
【0015】まず最初に輝度信号Yの存在しないNライ
ンの信号を遅延信号とし、輝度信号Y1が存在するN+
1ラインの信号を非遅延信号として、第1の減算回路2
04で減算処理しても色信号出力端子206に図中
(c)に示すように輝度信号Y1’が残存する。この残
存した輝度信号Y1’をN+1ラインの複合映像信号か
ら第2の減算回路207で減算処理すると、輝度信号出
力端子209に図中(b)に示す輝度信号Y1”が得ら
れる。
【0016】次に、輝度信号Y1が存在するN+1ライ
ンの信号を遅延信号とし、輝度信号Y2が存在するN+
2ラインの信号を非遅延信号として、第1の減算回路2
04で減算処理すると、色信号出力端子206には輝度
信号Yは存在しない。この第1の減算回路204で減算
処理した信号と、前記N+2ラインの複合映像信号を第
2の減算回路207で減算処理すると、輝度信号出力端
子209に輝度信号Y2’が得られる。
【0017】さらに、輝度信号Y2が存在するN+2ラ
インの信号を遅延信号とし、輝度信号が存在しないN+
3ラインの信号を非遅延信号として、第1の減算回路2
04で減算処理すると、搬送色信号出力端子206に輝
度信号Y2”が残存し、この輝度信号Y2”と非遅延信
号のN+3ラインの複合映像信号を第2の減算回路20
7で減算処理すると、輝度信号出力端子209に輝度信
号Y2”が残存する。
【0018】つまり、入力信号に輝度信号Yが存在しな
いN+3ラインにも係わらず色信号端子206と輝度信
号出力端子209にN+2ラインの輝度信号Y2”の残
存し、N+1ラインの輝度信号Y1は、色信号出力端子
206に残存することを望まないにも係わらず輝度信号
Y1’が残存してしまう。
【0019】このように、色信号出力端子206に輝度
信号Yが残存し、輝度信号出力端子209に搬送色信号
Cが残存することは、輝度信号Yと搬送色信号Cが干渉
し、ブラウン管113に表示される画面にクロスカラー
や妨害縞等の画質劣化が生ずる課題がある。
【0020】この画質劣化を改善する方法として、2水
平ライン分の遅延回路を用いる場合があるが、アナログ
回路で実現する際には、1水平ライン期間毎、信号を遅
延させるガラス遅延線を2個用いる必要があり、また、
バイポーラ半導体集積回路で実現する際には、2水平ラ
イン分の信号処理回路を有するために、集積回路のチッ
プ面積が大きくなり、さらにディジタル回路で実現する
際には、1水平ライン期間毎の容量を有するメモリが必
要となるなど、回路構成規模の増大となり、カラーテレ
ビ受像機のコスト上昇の要因となり、余り実用的ではな
く、特に廉価なカラーテレビ受像機では採用されない課
題がある。
【0021】
【発明が解決しようとする課題】従来の映像機器で、く
し形フィルタを用いた輝度/色信号分離回路では、垂直
方向に輝度と搬送色信号が変化した際に、輝度信号と搬
送色信号の分離が十分に出来ずに、輝度信号に搬送色信
号が、かつ搬送色信号に輝度信号が残存し、この残存す
る輝度と搬送色信号の干渉によりテレビ画面にクロスカ
ラーや妨害縞等の画質劣化を生じさせる。この画質劣化
を改善するには、輝度/色信号分離回路の規模を大きく
し、高価な回路構成を採用する必要があり、廉価で高画
質の輝度/色信号分離回路が提供できない課題がある。
【0022】
【課題を解決するための手段】本発明は、輝度信号成分
と搬送色信号成分を含む複合映像信号が入力される入力
端子と、前記入力端子に結合し、前記搬送色信号付近の
周波数帯域の信号を通過させる帯域通過フィルタ手段
と、前記帯域通過フィルタ手段の出力信号を1または2
水平走査期間遅延させる遅延手段と、前記帯域通過フィ
ルタ手段から直接出力された非遅延信号から前記遅延手
段で遅延された遅延信号を減算処理する第1の減算手段
と、前記非遅延信号と遅延信号の中間値信号を生成する
中間値生成手段と、 前記非遅延信号から前記中間値信
号を減算して中間電位信号を生成する中間電位信号生成
手段と、前記第1の減算手段と前記中間電位信号生成手
段の両出力信号が入力され、そのいずれか一方の信号を
出力するセレクタ手段と、前記非遅延信号と前記遅延信
号を相関比較し、その比較出力によって前記セレクタ手
段から出力する信号を選択する相関判定手段と、前記セ
レクタ手段の出力として搬送色信号を得るとともに、前
記入力端子に入力された複合映像信号と得られた搬送色
信号とを減算して輝度信号を得る手段とを具備して成る
カラーテレビ信号の輝度/色信号分離装置である。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態について詳細に説明する。なお、図9と図10
と同一部分は同一符号を付してその詳細説明を省略す
る。
【0024】図1は本発明に係るカラーテレビ受像機用
の輝度/色信号分離装置の一実施の形態を示す回路構成
ブロック図である。入力端子201から入力された映像
複合信号は、帯域通過フィルタ202を介して、1H遅
延回路203、第1の減算回路204、相関判定回路1
0、中間値生成回路20及び第3の減算回路30に直接
入力されている。前記第1の減算回路204には、前記
帯域通過フィルタ202から直接入力された非遅延信号
V0Hと、前記1H遅延回路203で1水平ライン遅延
された遅延信号V1Hが入力されて、減算処理を行い、
第1の減算回路204の出力は1/2係数回路205を
介して、セレクタ回路31に印加する。前記相関判定回
路10には前記帯域通過フィルタ202からの非遅延信
号V0Hが入力される端子と、前記1H遅延回路203
からの遅延信号V1Hが入力される端子を有し、後述す
る相関判定処理した出力を前記セレクタ回路31に印加
する。前記中間値生成回路20には、基準電位21に接
続された端子と、前記帯域通過フィルタ202からの非
遅延信号V0Hが入力される端子と、前記1H遅延回路
203からの遅延信号V1Hが入力される端子とを有
し、後述する中間値生成処理した出力Medを第3の減
算回路30に印加する。この第3の減算回路30では、
前記帯域通過フィルタ202からの非遅延信号V0Hと
前記中間値生成回路20からの信号Medとを減算処理
した出力をセレクタ回路31に印加する。セレクタ回路
31は、前記第1減算回路204の出力を1/2係数回
路205で係数処理された信号(V0H−V1H)/2
と前記第3の減算回路30で減算処理された信号(V0
H−Med)のいずれかを前記相関判定回路10からの
信号により選択して、色信号出力端子206と前記第2
の減算回路207に前記信号(V0H−V1H)/2ま
たは信号(V0H−Med)を出力する。なお、第2の
減算回路207の一方の端子には、前記入力端子201
に入力された複合映像信号が遅延調整回路208を介し
て印加されており、前記セレクタ回路31からの入力信
号と減算処理を行って、輝度信号出力端子209にその
減算した信号を出力する。
【0025】次に、前記相関判定回路10について、図
2を用いて説明する。この相関判定回路10の非遅延信
号V0Hと遅延信号V1Hが入力される両端子間に加算
回路11が接続され、この加算回路11の出力側には1
/2係数回路12と第1の絶対値回路13及び比較回路
16が直列に接続されている。さらに前記遅延信号V1
Hの入力端子は、2倍係数回路14と第2の絶対値回路
15及び比較回路16が直列に接続されおり、前記比較
回路16の出力は、前記セレクタ回路31に接続されて
いる。
【0026】このように構成された相関判定回路10の
動作は、加算回路11に入力された非遅延信号V0Hと
遅延信号V1Hを加算処理し、その加算処理された信号
の利得を1/2係数回路12で1/2倍に利得変換し、
かつ第1の絶対値回路13で信号の絶対値|V0H+N
1H|/2を生成して、比較回路16に出力する。一
方、2倍係数回路14に入力された遅延信号V1Hは2
倍係数回路14で信号の利得を2倍に利得変換し、かつ
第2の絶対値回路15で信号の絶対値2|V1H|を生
成して、前記比較回路16に出力する。この比較回路1
6では、前記絶対値信号|V0H+V1H|/2と2|
V1H|の大小比較を行い、その比較結果によりセレク
タ回路31を制御し、その絶対値信号が次の条件式で示
す関係を満足する場合に前記セレクタ回路31に入力さ
れている信号(V0H−V1H)/2と信号(V0H−
Med)のいずれかを前記セレクタ回路31の出力So
utとして出力する。
【0027】
【式1】 |V0H+V1H|/2≧2|V1H| の
時 Sout=(V0H−V1H)/2
【0028】
【式2】 |V0H+V1H|/2<2|V1H| の
時 Sout=(V0H−Med) 次に、前記中間値生成回路20について図3を用いて説
明する。前記非遅延信号V0Hが入力される端子には、
第1の最大値回路22と第2の最大値回路23が接続さ
れ、前記遅延信号V1Hが入力される端子には、前記第
1の最大値回路22と第3の最大値回路24が接続さ
れ、前記基準電位21は、前記第2と第3の最大値回路
23、24に接続されている。この各々の最大値回路2
2、23、24の出力は、最小値回路25に接続され、
この最小値回路25の出力は前記第3の減算回路30に
接続される構成となっている。
【0029】この中間値生成回路20の動作は、第1〜
第3の最大値回路22〜24の各々に入力される非遅延
信号V0Hと遅延信号V1Hおよび基準電位21との比
較を行い、信号電位の大きい信号を選択して、最小値回
路25に出力する。この最小値回路25では、前記第1
〜第3の最大値回路22〜24から入力され3つの信号
を比較して、信号電位の小さい信号を選択して出力す
る。つまり、第1から第3の最大値回路22〜24で選
択出力された3つの信号から電位の低い1つの信号を最
小値回路25で選択出力することにより、前記非遅延信
号V0Hと遅延信号V1H及び基準電位21の中間値信
号Medが前記第3の減算回路30に出力される。
【0030】このような構成の相関判定回路10と中間
値生成回路20を有した図1の輝度/色信号分離装置の
動作について、図4を用いて説明する。図4(A)は搬
送色信号成分を有する信号を前記入力端子201に入力
し、図4(B)は輝度信号成分を有する信号を前記入力
端子201に入力した場合を示している。
【0031】まず最初に、図4(A)の搬送色信号Cの
分離動作について説明すると、図中(a)の水平走査ラ
インのNとN+3ラインには、搬送色信号Cは存在して
なく、水平走査ラインのN+1とN+2ラインには、搬
送色信号成分C1、C2が存在している例を示してい
る。
【0032】まず最初に、Nラインの信号を遅延信号V
1Hとし、N+1ラインの信号を非遅延信号V0Hとし
て、前記中間値生成回路20に入力すると、前記最大値
回路22〜24と最小値回路25でそれら信号が比較さ
れる。この時のNラインの信号は搬送色信号が存在せ
ず、基準電位信号であるため、この中間値生成回路20
から基準電位信号を中間値信号Medとして前記第3の
減算回路30に出力する。この第3の減算回路30の他
端には、前記N+1ラインの非遅延信号V0Hが直接入
力されており、この非遅延信号V0Hから前記基準電位
信号Medを減算した信号(V0H−Med)として、
図中(b)に示す搬送色信号C1’を有する信号を前記
セレクタ回路31に入力する。一方、セレクタ回路31
には、前記第1の減算回路204で非遅延信号V0Hか
ら遅延信号V1Hを減算処理し、その減算処理した信号
を1/2計数回路205で信号利得を1/2にした信号
(V0H−V1H)/2として、図示していないがN+
1ラインの搬送色信号C1の1/2の信号が入力され
る。
【0033】この状態時に、前記相関判定回路10で
は、遅延信号V1HであるNラインの信号と非遅延信号
V0HであるN+1ライン信号を減算回路11、係数回
路12、14及び絶対値回路13、15で減算、利得変
換及び絶対値化処理して比較回路16で、前記式1また
は式2のいずれに該当するか比較される。この場合に、
遅延信号V1HであるNラインは、前記したように基準
電位信号のため、前記条件式1が成立して、セレクタ回
路31に対して、第1の減算回路204と1/2計数回
路205から入力された(V0H−V1H)/2の信号
を選択する信号を供給し、前記セレクタ回路31の出力
Soutは図中(c)に示す搬送色信号C1”が前記色
信号出力端子206と第2の減算回路207に出力され
る。さらに第2の減算回路207では、入力端子201
から入力されたN+1ラインの複合映像信号から前記セ
レクタ回路31からの搬送色信号C1”を減算処理する
と、複合映像信号中のN+1ラインの搬送色信号C1と
セレクタ回路31からの搬送色信号C1”の利得差分が
前記第2の減算回路207の出力として得られ、輝度信
号出力端子209に図中(d)に示す搬送色信号C1”
が残存する。
【0034】次に、N+1ラインを遅延信号V1Hと
し、N+2ラインを非遅延信号V0Hとすると、前記中
間値生成回路20と第3の減算回路30で処理された信
号(V0H−Med)は、N+2ラインの搬送色信号C
2’を有する信号が前記セレクタ回路31に印加され、
一方、前記第1の減算回路204では、N+1とN+2
ライン搬送色信号C1とC2が減算処理された信号(V
0H−V1H)/2は、基準電位信号として前記セレク
タ回路31に入力される。さらに、前記相関判定回路1
0では、前記条件式2が成立して、前記セレクタ回路3
1に(V0H−Med)信号を選択出力する信号を供給
し、色信号出力端子206と第2の減算回路207に搬
送色信号C2”を出力する。この搬送色信号C2”で第
2の減算回路207に入力されるN+2ラインの複合映
像信号を減算処理すると、輝度信号出力端子209には
搬送色信号C2が除去された信号が出力される。
【0035】また次に、N+2ラインを遅延信号V1H
とし、N+3ラインを非遅延信号とすると、中間値生成
回路20と第3の減算回路30で処理された信号(V0
H−Med)は、N+3ラインの基準電位信号が前記セ
レクタ回路31に印加され、一方、前記第1の減算回路
204でN+2とN+3ラインが減算処理された信号
(V0H−V1H)/2が前記セレクタ回路31に印加
され、さらに、前記相関判定回路10では、前記条件式
2が成立して、前記セレクタ回路31に信号(V0H−
Med)を選択出力する信号を供給し、色信号出力端子
206と第2の減算回路207にN+3ラインの基準電
位信号が出力される。かつ、第2の減算回路209にお
いて、基準電位信号が出力される。N+3ラインには搬
送色信号が存在しないために、色信号出力端子206と
輝度信号出力端子209に不要な搬送色信号Cが残存供
給することはない。
【0036】つまり、搬送色信号Cが存在しない水平ラ
インから搬送色信号Cが存在する水平ラインに変化直後
には、輝度信号出力端子209に搬送色信号Cの利得の
小さい信号が残存するが、搬送色信号Cが存在する水平
ラインから、搬送色信号が存在しない水平ラインに変化
しても色信号出力端子206と輝度信号出力端子209
に対しては、搬送色信号を出力することもなく不要な搬
送色信号を残存させることがない。
【0037】次に、図4(B)を用いて輝度信号Yの分
離動作について説明する。入力信号N及びN+3ライン
には輝度信号Yが存在してなく、N+1及びN+2ライ
ンに輝度信号Y1、Y2がそれぞれに存在している。
【0038】最初にNラインの信号を遅延信号V1Hと
し、N+1ラインの信号を非遅延信号V0Hとしたと
き、中間値生成回路20では、Nラインの遅延信号V1
Hの基準値信号が中間値として第3の減算回路30に入
力され、前記N+1ラインの非遅延信号V0Hの輝度信
号Y1から減算した(V0H−Med)として、輝度信
号Y1’がセレクタ回路31に出力される。一方、第1
の減算回路204では、非遅延信号のN+1ラインの輝
度信号Y1から遅延信号のNラインの基準電位信号を減
算し、1/2係数回路205で利得変換された(V0H
−V1H)/2として、輝度信号Y1が前記セレクタ回
路31に出力されている。この状態時に、前記相関判定
回路10では、前記遅延及び非遅延信号V0H、V1H
の相関処理を行い、前記条件式1が成立して、前記選択
回路31に対して、前記第1の減算回路204の出力
(V0H−V1H)/2を選択出力する信号を供給す
る。このセレクタ回路31で選択された輝度信号Y1”
が前記色信号出力端子206と第2の減算回路207に
出力する。前記第2の減算回路207では、入力端子2
01から入力された複合映像信号と前記セレクタ回路3
1の出力の輝度信号Y1”を減算処理して輝度信号Y
1”が輝度信号出力端子209に出力される。
【0039】次に、N+1ラインを遅延信号V1Hと
し、N+2ラインを非遅延信号V0Hとすると、前記中
間値生成回路21と第3の減算回路30の出力(V0H
−Med)として基準電位信号が得られ、前記第1の減
算回路204と1/2係数回路205の出力(V0H−
V1H)/2として輝度信号Y1とY2の減算値である
基準電位信号が出力される。この状態時での前記相関値
判定回路10では、遅延及び非遅延信号V1H、V0H
の相関判定を行い前記条件式2が成立して、前記セレク
タ回路31に(V0H−Med)の信号、即ち輝度信号
Y1およびY2が除去された基準電位信号を選択出力す
る選択信号が供給され、色信号出力端子206には輝度
信号Yは残存しない、一方第2の減算回路207では、
N+2ラインの複合映像信号から前記セレクタ回路31
からの出力の基準電位信号を減算処理すると、輝度信号
出力端子209に輝度信号Y2’が得られる。
【0040】さらに、N+2ラインを遅延信号V1Hと
し、N+3ラインを非遅延信号V0Hとすると、前記セ
レクタ回路31に入力される(V0H−Med)は基準
電位信号となり、(V0H−V1H)/2は輝度信号Y
2となる。この状態時の相関判定回路10は、前記条件
式2が成立して、前記セレクタ回路31に(V0H−M
ed)である基準電位信号を選択出力する選択信号を供
給し、前記色信号出力端子206には輝度信号Y2が残
存しなく、かつ第2の減算回路207においても輝度信
号Yが存在しない複合映像信号から基準電位信号を減算
するために輝度信号出力端子209にも輝度信号Yを残
存させることもない。
【0041】つまり、輝度信号が存在しない水平ライン
から、その直後の輝度信号が存在する水平ラインに変化
直後には、色信号出力端子206に利得の小さい輝度信
号Yが残存するが、輝度信号Yが存在する水平ラインか
ら輝度信号Yの存在しない水平ラインに変化しても輝度
及び色信号出力端子206、209に対しては輝度信号
Yを出力することもなく、不要な輝度信号Yを残存させ
ることもない。
【0042】上記に説明したように、従来、輝度または
搬送色信号が存在する水平ライン及び輝度または搬送色
信号が存在しない水平ラインが継続して伝送された際
に、輝度または色信号出力端子に輝度あるいは搬送色信
号が残存してクロスカラーや妨害縞として画質の劣化を
招いていたが、本発明は、搬送色信号または輝度信号が
存在しない水平ラインから搬送色信号または輝度信号が
存在する水平ラインに代わった直後に色信号出力端子に
輝度信号が、及び輝度信号出力端子に搬送色信号が残存
するが、その残存信号の利得は小さく、かつ残存する水
平ラインも1ラインのみであり、テレビ映像を視聴する
人の目では判別できない程度のクロスカラーや妨害縞と
なり、また輝度または搬送色信号が継続して存在する水
平ラインで構成された映像には、画質の劣化のない優れ
た画質の映像の提供を可能とした。
【0043】次に本発明の他の実施形態について説明す
る。図5から8を用いて説明するが、図1〜3及び図9
〜10と同一部分は同一符号を付し詳細説明を省略す
る。
【0044】図5は、図1に示した輝度/色信号分離装
置の第1の減算回路204を削除して、第3の減算回路
30からの出力信号(V0H−Med)を直接セレクタ
回路31に入力する回路網と前記1/2係数回路205
で利得変換された出力信号(V0H−Med)/2を前
記セレクタ回路31に出力する回路網とを設け、前記相
関判定回路10から次の条件式を満足する選択信号を前
記セレクタ回路31に供給する。
【0045】
【式3】 |V0H+V1H|/2≧|V1H|×2
の時 Sout=(V0H−Med)/2
【0046】
【式4】 |V0H+V1H|/2<|V1H|×2
の時 Sout=(VOH−Med) このような構成により、図1に示した輝度・色信号分離
回路に比して、減算回路の削減ができ、かつ図4で説明
したとまったく同じ機能効果が得られ、搬送色信号及び
輝度信号が存在するまたは存在しない水平ラインが継続
して伝送された場合でも色信号及び輝度信号の出力端子
に不要な信号が残存することがなく、回路構成コストの
廉価で同一機能を有する輝度/色信号分離回路が提供で
きる。
【0047】さらに、図6は、図2の相関判定回路10
の他の実施形態を示したもので、加算回路11の出力は
第1の絶対値回路13に直接接続し、遅延信号V1Hが
入力する端子と第2の絶対値回路15間に乗算回路61
と加算回路62が直列に接続されている。前記乗算回路
61は、定数kにより、遅延信号V1Hの利得変換し、
前記加算回路62で、係数αを加算して、次の条件式を
成立する選択信号を前記セレクタ回路31にする。
【0048】
【式5】 |V0H+V1H|/2≧|V1H|×k+
α の時 Sout=(V0H−V1H)/2
【0049】
【式6】 |V0H+V1H|/2<|V1H|×k+
α の時 Sout=(VOH−Med) これにより、前記相関判定回路10の判定条件の自由度
が向上し、かつ水平ライン中に包含された搬送色信号ま
たは輝度信号と誤認されるノイズによる相関判定の誤動
作の解消が可能としたもので、前記式5と6の条件式で
乗算回路61のkの値は、搬送色信号の相関がなく非遅
延信号V0Hと遅延信号V1Hが同じ位相極性であり、
振幅が変化している映像において処理の選択自由度を向
上させるものである。具体的には、図7の波形図を用い
て説明すると、図7(A)は、k=1と設定し、入力信
号として、N水平ラインに振幅a/2の信号を有し、N
+1水平ラインに振幅aの信号を有する場合、色信号出
力端子206には、図中cに示すように振幅a/4の信
号が得られ、輝度信号出力端子209には振幅3a/4
の信号が得られる。一方、図7(B)は、k=4と設定
し、NおよびN+1水平ラインには、図7(A)と同じ
振幅の入力信号とした場合、色信号出力端子206と輝
度信号出力端子209には、振幅a/2の信号がそれぞ
れ得られる。つまり、入力信号が白黒の縦縞の映像の
際、k=1の場合は解像度が向上していることになる
が、前記入力信号の位相が反転した際には、k=1の場
合は、搬送色信号と輝度信号の干渉が多くなる。次に、
k=3とした場合は、図示していないが、|V0H+V
1H|=|V1H|Kの関係が成立するが、入力信号の
S/Nが低下し、信号中にランダムノイズが重畳される
と、そのノイズにより相関判定の結果がいずれかに分か
れることが発生する。仮に前記ノイズで前記条件式5が
成立した場合、色信号出力端子206に出力されるSo
utは、 Sout={acosWt−(a/2)co
sWt}/2=(a/4)cosWt の信号が得られ
る。ただし、W=2πfscである。輝度信号出力端子
209に出力されるYoutは、 Yout=(3a/
4)cosWt の信号が得られる。次に、前記条件式
6が成立した場合、色信号出力端子206にはSout
=acosWtの信号が、輝度信号出力端子209には
Yout=0の信号が得られる。したがって、ノイズに
よって、相関判定の結果が分かれると搬送色信号が輝度
信号の出力に現れて映像にちらつきが生ずる。このノイ
ズによるちらつきを予想し得るノイズ振幅に対して、α
の値を定めることにより、ノイズによる相関判定の影響
を除去できる。
【0050】さらにまた、前記説明はNTSC方式のカ
ラーテレビ信号をくし形フィルタを用いているが、PA
L方式のカラーテレビ信号の輝度/色信号分離において
は、NTSC方式とPAL方式の搬送色信号の伝送方式
の相違から1水平走査期間の遅延回路を2水平走査期間
の遅延回路に置き換えるのみで実現できることは明かで
ある。
【0051】図8は、NTSC方式とPAL方式の両テ
レビ信号に対応できる輝度/色信号分離回路を示すもの
で、遅延回路71は、1H遅延と2H遅延に切り替え可
能と複合映像信号の入力端子201と前記遅延回路71
間にNTSC/PAL判別回路72を接続配置し、前記
入力端子201に入力されたテレビ信号が前記NTSC
/PAL判別回路72でNTSC方式の際には、遅延回
路71を1H遅延に切り替え、PAL方式の際には、遅
延回路72を2H遅延に切り替えるのみで、前記と同様
に輝度と色信号出力端子206、209に不要な信号が
残存しない輝度/色信号分離回路が実現できる。
【0052】なお、本発明を構成する各種回路は、アナ
ログによる回路構成のみならず、ディジタルによる回路
構成でも実現可能で、複合映像信号のアナログ信号をデ
ィジタル信号に変換して入力し、各回路にクロック信号
を供給し、輝度信号と色信号を抽出後にディジタル信号
からアナログ信号に変換することで実現できる。
【0053】また、上記説明では、テレビ受像機におけ
る輝度/色信号分離装置を用いているが、テレビ信号を
記録再生する磁気録画再生機器の輝度/色信号分離装置
にも使用できることは明かである。
【0054】
【発明の効果】上記したように本発明は、輝度信号ある
いは搬送色信号を有する水平走査ラインの直後の前記輝
度あるいは搬送色信号がない水平走査ラインに変化した
際に、その直前の水平走査ラインに有する輝度と搬送色
信号を確実に除去して、輝度と搬送色信号の干渉をなく
し、クロスカラーや妨害縞を廉価な回路構成で確実に解
消するカラーテレビ用の輝度/色信号分離装置が提供で
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る輝度/色信号分離装置の一実施の
形態の回路構成を示す回路ブロック図である。
【図2】本発明に係る輝度/色信号分離装置に用いる相
関判定回路の構成を示す回路ブロック図である。
【図3】本発明に係る輝度/色信号分離装置に用いる中
間値生成回路の構成を示す回路ブロック図である。
【図4】本発明に係る輝度/色信号分離装置の動作説明
に用いる波形図である。
【図5】本発明に係る輝度/色信号分離装置の他の実施
形態の回路構成を示す回路ブロック図である。
【図6】本発明に係る輝度/色信号分離装置に用いる相
関判定回路の他の実施形態を示す回路ブロック図であ
る。
【図7】本発明に係る輝度・色信号分離装置に用いる相
関判定回路の他の実施形態の動作説明に用いる波形図で
ある。
【図8】本発明に係る輝度/色信号分離装置の他の実施
形態の回路構成を示す回路ブロック図である。
【図9】従来のカラーテレビ受像機の回路構成を示す回
路ブロック図である。
【図10】従来のカラーテレビ受像機に用いられている
輝度/色信号分離回路の回路構成を示す回路ブロック図
である。
【図11】従来のカラーテレビ受像機に用いられている
輝度/色信号分離回路の動作説明用の波形図である。
【符号の説明】
10…相関判定回路、20…中間値生成回路、21…基
準電位、30…第3の減算回路、31…セレクタ回路、
201…入力端子、202…帯域フィルタ回路、203
…遅延回路、204…第1の減算回路、205…1/2
係数回路、206…色信号出力端子、207…第2の減
算回路、208…遅延調整回路、209…輝度信号出力
端子。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 輝度信号成分と搬送色信号成分を含む複
    合映像信号が入力される入力端子と、 前記入力端子に結合し、前記搬送色信号付近の周波数帯
    域の信号を通過させる帯域通過フィルタ手段と、 前記帯域通過フィルタ手段の出力信号を1または2水平
    走査期間遅延させる遅延手段と、 前記帯域通過フィルタ手段から直接出力された非遅延信
    号から前記遅延手段で遅延された遅延信号を減算処理す
    る第1の減算手段と、 前記非遅延信号と遅延信号の中間値信号を生成する中間
    値生成手段と、 前記非遅延信号から前記中間値信号を減算して中間電位
    信号を生成する中間電位信号生成手段と、 前記第1の減算手段と前記中間電位信号生成手段の両出
    力信号が入力され、そのいずれか一方の信号を出力する
    セレクタ手段と、 前記非遅延信号と前記遅延信号を相関比較し、その比較
    出力によって前記セレクタ手段から出力する信号を選択
    する相関判定手段と、 前記セレクタ手段の出力として搬送色信号を得るととも
    に、前記入力端子に入力された複合映像信号と得られた
    搬送色信号とを減算して輝度信号を得る手段とを具備し
    て成ることを特徴とするカラーテレビ信号の輝度/色信
    号分離装置。
  2. 【請求項2】 輝度信号成分と搬送色信号成分を含む複
    合映像信号が入力される入力端子と、 前記入力端子に結合し、前記搬送色信号付近の周波数帯
    域の信号を通過させる帯域通過フィルタ手段と、 前記帯域通過フィルタ手段の出力信号を1または2水平
    走査期間遅延させる遅延手段と、 前記帯域通過フィルタ手段から出力された非遅延信号と
    前記遅延手段で遅延された遅延信号の中間値信号を生成
    する中間値生成手段と、 前記非遅延信号から前記中間値信号を減算して中間電位
    信号を生成する中間電位信号生成手段と、 前記中間電位信号生成手段で生成された信号の利得を制
    御する係数手段と、 前記中間電位信号生成手段で生成された信号と前記係数
    手段で利得制御された信号が入力され、いずれか一方の
    信号を選択して出力するセレクタ手段と、 前記非遅延信号と前記遅延信号を相関比較し、その比較
    出力によって前記セレクタ手段から出力する信号を選択
    する相関判定手段と、 前記セレクタ手段の出力として搬送色信号を得るととも
    に、前記入力端子に入力された複合映像信号と得られた
    搬送色信号とを減算して輝度信号を得る手段とから成る
    ことを特徴とするカラーテレビ信号の輝度/色信号分離
    装置。
  3. 【請求項3】 前記中間値生成手段は、前記非遅延信号
    と遅延信号及び基準電位が各々入力される第1、第2、
    第3の端子と、 前記第1と第2、第2と第3、及び第1と第3の端子に
    それぞれ入力された信号同志を比較し、最大値レベルの
    信号を出力する第1、第2、及び第3の最大値比較手段
    と、 前記各最大値比較手段からの出力が入力され、その中か
    ら最小値レベルの信号を出力する最小値比較手段と、 を具備したことを特徴とする請求項1または2記載のカ
    ラーテレビ信号の輝度/色信号分離装置。
  4. 【請求項4】 前記相関判定手段は、前記非遅延信号と
    遅延信号を加算し、その加算値を絶対値に変換する第1
    の絶対値手段と、 前記遅延信号を絶対値に変換する第2の絶対値手段と、 前記第1と第2の絶対値手段で生成した絶対値の大小を
    比較する比較手段と、 を具備し、前記比較手段の出力に応じて前記セレクタ手
    段による選択を制御することを特徴とした請求項1及び
    2に記載のカラーテレビ信号の輝度/色信号分離装置。
  5. 【請求項5】 前記相関判定手段は、前記非遅延信号と
    遅延信号を加算し、その加算値を絶対値に変換する第1
    の絶対値手段と、 前記遅延信号の利得を制御した後、絶対値に変換する第
    2の絶対値手段と、 前記第1と第2の絶対値手段で生成した絶対値の大小を
    比較する比較手段と、 を具備し、前記比較手段の出力に応じて前記セレクタ手
    段による選択を制御することを特徴とした請求項1、
    2、4に記載のカラーテレビ信号の輝度/色信号分離装
    置。
  6. 【請求項6】 前記遅延手段は、前記帯域通過フィルタ
    手段から出力される信号を1水平走査期間または2水平
    走査期間遅延するように切り替え可能とし、前記入力端
    子に供給される複合映像信号の種類を判別するテレビ信
    号方式判別手段を備え、この方式判別手段によって前記
    入力端子に入力されたテレビ信号の方式を判別し、その
    判別結果により前記遅延手段での遅延時間を選択的に切
    り替えることを特徴とした請求項1または2記載のカラ
    ーテレビ信号の輝度/色信号分離装置。
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