JPH10257093A - ネットワーク通信システム、および、その通信方法 - Google Patents

ネットワーク通信システム、および、その通信方法

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JPH10257093A
JPH10257093A JP6107097A JP6107097A JPH10257093A JP H10257093 A JPH10257093 A JP H10257093A JP 6107097 A JP6107097 A JP 6107097A JP 6107097 A JP6107097 A JP 6107097A JP H10257093 A JPH10257093 A JP H10257093A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 所望の帯域幅が確保された通信を端末間で、
より確実に実施可能とするネットワーク通信システムお
よびその通信方法を提供する。 【解決手段】 複数の端末と、複数のルータを有し、端
末間に複数の通信経路が提供されるように、端末および
ルータが伝送路により接続されているコネクションレス
型のネットワーク通信システムにおいて、通信を開始す
る際、端末間で帯域予約のためのメッセージを、該端末
間の通信を中継可能な複数の通信経路において個別に通
信して、経路上の各ルータにパスおよび帯域幅を確保さ
せる。送信側の端末は、全てのルータが帯域幅を確保で
きた通信経路を1つ選択し、その通信経路でメッセージ
を定期的に通信してパスおよび伝送帯域幅の確保を継続
させる。そして、確保させたパスおよび伝送帯域幅を用
いてデータ通信を実施する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数のルータを含
むコネクションレス型のネットワーク通信システムおよ
び該システムによる通信方法に係り、特に、端末間で、
伝送帯域幅を確保した通信を行うことに好適な通信シス
テムおよびその通信方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】インターネットの通信システムでは、ネ
ットワーク層のプロトコルとしてIP(Internet Protoco
l)を備え、コネクションレス型のパケット配送を提供す
る。この通信システムでは、一般に、通信対象の各パケ
ットに対し、その都度、通信経路の選択等の処理を行
う。
【0003】通信経路の選択では、送信側端末から受信
側端末へ至る通信経路の内、伝送路の長さ等により決ま
るコストの累積値が最小となる経路が選択される。この
経路選択の方法としては、「E.W.Dijkstra,"A note on
two problems in connectionwith graphs," Numerische
Math., vol.1, pp.269-271, 1959」記載の手法(E.W.D
ijkstraの計算手法)が知られている。
【0004】また、上記の通信システムでは、一般に、
通信フロー毎の伝送帯域幅の確保等の、通信品質の保証
は行われない。このため、例えば、ネットワーク上の通
信が輻輳した場合には、パケットの廃棄や、伝送遅延の
大幅な増加等の不具合が生じてしまう。
【0005】この問題を解決するため、IETF(Internet
Engineering Task Force)では、RSVP(Resource Reserva
tion Protocol)を提案している。RSVPは、通信に必要な
伝送帯域幅を、エンド・ツー・エンド(端末間)で確保
する機能を提供するプロトコルである。また、RSVPは、
TCP/IPの上位に位置し、ルーティングプロトコルには依
存しない構造となっている。なお、RSVPの詳細について
は、「R. Braden, etal., "Resource ReSerVation Prot
ocol(RSVP) - Version 1 Functional Specfication,"
Internet Draft, draft-ietf-rsvp-spec-13.txt, Aug.
1996」に記載されている。
【0006】このRSVPの機能を備えた通信システムでの
動作を、図19を用いて説明する。図19には、送信側
端末1と受信側端末2との間で通信されるパケットを複
数のルータが中継する例を示している。
【0007】この通信システムでは、送信側端末1と受
信側端末2が、経路指定のためのパスメッセージp1と、
帯域予約のための予約メッセージr1を通信することで、
経路上のルータに所望の伝送帯域幅を予約する。なお、
この通信システムでは、1対1の通信(ユニキャスト)
だけでなく、1対多(マルチキャスト)の通信も可能で
ある。
【0008】通信の開始時、送信側端末1は、まず、ル
ーティングプロトコルの機能により、受信側端末2のア
ドレスを指定して、接続されたルータ3にパスメッセー
ジp1を送信する。このパスメッセージは、最小のコスト
となる1つの通信経路上のルータ3,・・・,4で順次転送
され、受信側端末2で受信される。転送の際、各ルータ
3,・・・,4は、受信したパスメッセージの内容を元に、
自ルータに搭載されたルーティングテーブルを参照し
て、通信経路上の次のルータを選択し、そのルータにパ
スメッセージを転送する。そして、パスメッセージを転
送したパスを一定時間確保する。
【0009】パスメッセージを受信した受信側端末2
は、送信側端末1に予約メッセージr1を返送することに
より、上記通信経路上の各ルータ3,・・・,4に対し伝送
帯域幅の確保を要求する。各ルータ3,・・・,4は、受信
した予約メッセージの要求する伝送帯域幅を一定時間確
保し、予約メッセージr1を転送する。伝送帯域を確保で
きない場合は、予約メッセージの転送は行わず、受信側
端末に向けてエラーメッセージ(図示せず)を返送す
る。
【0010】上記通信経路上の全てのルータ3,・・・,4
で帯域幅が確保された場合、予約メッセージが送信側端
末まで送られ、送信側端末は、データパケットd1の送信
を開始する。この後の通信において、送信側端末1と受
信側端末2は、定期的にパスメッセージp1と予約メッセ
ージr1を互いに通信し、上記経路上のルータ3,・・・,4
におけるパスおよび伝送帯域幅の確保を継続させる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の通信システ
ムでは、送信側端末と受信側端末の間の通信経路とし
て、最小コストの1つの経路が選択され、その経路上の
ルータに対し帯域の予約がなされる。このため、その経
路上に、トラヒックの輻輳等により帯域幅を確保できな
いルータが存在する場合、予約は成立せず、送信側端末
は、帯域幅を保証された通信を開始することができな
い。
【0012】ネットワークでは、動画像通信等の大容量
の通信の需要増加と、通信エリアの拡大が進んでおり、
これに伴い、1つの通信経路上で中継を行うルータの総
数や、各伝送路およびルータでの通信量が増加しつつあ
る。このため、上記従来の通信システムでは、今後、帯
域幅の予約の成立する確率が小さくなり、帯域幅を保証
した通信が益々困難になることが予想される。
【0013】そこで、本発明は、所望の帯域幅が確保さ
れた通信を端末間で、より確実に実施可能とする通信シ
ステム、および、その通信方法を提供することを目的と
する。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明では、複数の端末と、複数のルータと、複数
の伝送路を有し、前記端末間に複数の通信経路が提供さ
れるように、前記端末およびルータが前記伝送路により
接続されているコネクションレス型のネットワーク通信
システムにおいて、前記各端末は、通信を開始する際、
重複なしに選択したセッション番号と、前記通信の要求
する伝送帯域幅を表す帯域情報とを設定した複数のパス
メッセージを、受信側の端末に宛てて送信する手段と、
送信側の端末より前記パスメッセージを受信し、前記通
信が可能な場合、当該パスメッセージ内のセッション番
号と帯域情報を設定した予約メッセージを返送する手段
と、受信側の端末より前記予約メッセージを受信し、受
信した予約メッセージの内の1つの予約メッセージに設
定されているセッション番号を、前記通信用に選択する
手段と、選択したセッション番号を設定した前記パスメ
ッセージを定期的に送信し、データパケットを受信側の
端末へ宛てて送信する手段とを有し、各ルータは、前記
各端末に対応して、当該端末への通信を転送可能な全て
の通信経路で、次の転送先となるルータが全て登録され
ているテーブルと、新規の前記パスメッセージを受信
し、当該パスメッセージの宛先の端末に対応して登録さ
れているルータの内の1つを、重複なしに選択する手段
と、選択したルータへ前記パスメッセージを転送し、当
該転送時のパスをセッション番号に対応して一定時間確
保する手段と、新規の前記予約メッセージを受信し、当
該予約メッセージ内の帯域情報が表す伝送帯域幅を確保
できる場合、当該予約メッセージ内のセッション番号に
対応して確保しているパスについて前記伝送帯域幅を一
定時間確保する手段と、伝送帯域幅が確保できた場合、
同じセッション番号のパスメッセージとは逆の方向に前
記予約メッセージを転送すると共に、前記パスによりデ
ータパケットを転送する手段と、同じセッション番号の
パスメッセージ、もしくは、同じセッション番号の予約
メッセージが受信された場合、当該メッセージを同じパ
スで転送すると共に、前記セッション番号に対応する前
記パスおよび伝送帯域幅の確保を継続させる手段とを有
するネットワーク通信システムを提供する。
【0015】このようなネットワーク通信システムで
は、例えば、図1に示すようなメッセージのやり取りに
より、帯域幅を確保した通信が実施される。すなわち、
図1の例で、送信側の端末11が送信した、異なるセッ
ション番号(d1,d2,・・・)の設定された複数のパスメッセ
ージは、複数のルータ21,・・・ ,81により形成された
複数の通信経路により個別に受信側の端末91まで転送
される。パスメッセージに応じて受信側の端末91が返
送した予約メッセージは、対応するパスメッセージと同
じ通信経路により送信側の端末11まで転送される。こ
の間、各ルータは、予約メッセージが要求する伝送帯域
幅を確保し、確保できた場合のみ予約メッセージを転送
する。つまり、送信側の端末11まで予約メッセージを
転送した通信経路では帯域幅の予約が成立したことにな
る。送信側の端末11は、受信した予約メッセージの内
の1つに設定されているセッション番号(図1の例ではi
d1)を選択し、そのセッション番号を設定したパスメッ
セージのみを定期的に送信する。また、受信側の端末9
1も、同パスメッセージに対応する予約メッセージを定
期的に送信する。これにより、選択されたセッション番
号(id1)に対応する通信経路では、パスおよび帯域幅の
確保が維持され、データパケットの通信が行われる。
【0016】このようなネットワーク通信システムで
は、端末間の複数の通信経路に対し帯域幅の予約を図
り、予約の成立した通信経路の内の1つを通信に利用す
るため、所望の帯域幅が確保された通信を、上述の従来
例より確実に実施することができる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下で、本発明の実施の形態を、
図面を用いて説明する。
【0018】実施形態1 図2は、本発明の実施の形態に係るネットワーク通信シ
ステムの構成の一例である。図2の通信システムは、複
数の端末と、複数のルータと、これら装置を互いに接続
する複数の伝送路により構成される。端末としては、例
えば、通信機能を備えた計算機が用いられる。
【0019】図2の通信システムにおいて、端末間の通
信は、1または複数のルータを介して行われる。また、
端末間には、1または複数の通信経路が存在している。
例えば、端末11と端末91の間には、ルータ21,3
3,72,81を介する経路と、ルータ21,32,7
2,81を介する経路と、ルータ21,31,71,8
1を介する経路と、ルータ21,34,44,74,8
1を介する経路と、ルータ21,35,74,81を介
する経路の、計5つの経路が存在する。
【0020】また、図2の各ルータ間には、予めコスト
が定められている。ここで、コスト(通信コスト)は、
伝送路の長さ等により決まる定数であり、一般に、小さ
い方が通信において好ましい。各ルータは、自ルータの
名前と、宛先別のコスト等を設定したリンク状態パケッ
トLSP(Link State Pacet)を、他のルータに送信する。
図3に、リンク状態パケットLSPの内容の一例を示す。
例えば、図3(a)は、ルータ35が送信するリンク状態
パケットLSPの内容を示し、ルータ35とルータ21と
の間のコストが2で、ルータ74との間のコストが1で
あることを表している。通信したリンク状態パケットLS
Pを基に、各ルータは、経路情報を生成し、自ルータ内
のメモリ上に形成したルーティングテーブルに記録す
る。
【0021】ここで、経路情報の生成方法について説明
する。
【0022】従来の経路選択の方法である、E.W.Dijkst
raの計算手法では、コストが最小となる経路のみを選択
する。すなわち、自装置のコストを0として、目的の装
置へ行くことのできる経路と、その経路でのコストの累
計値を求め、求めた経路とコストを記録する。同じ目的
の装置へつながる別の経路を見つけた場合、コストが小
い方の経路を記録し、コストの高い経路は記録から消去
する。そして、これを繰り返すことによって、最小コス
トの経路を得る。この方法によれば、例えば、図2のネ
ットワークでルータ21を起点として経路選択を行った
場合、図4に示すツリー構造により表される経路情報が
得られる。なお、図4中の()内の値は起点からのコスト
の累計値を表し、□内の値はルータに付された符号を表
す。
【0023】これに対し、本実施形態の通信システムで
は、全ての経路の情報を得る。具体的には、自装置のコ
ストを0として、目的の装置へ行くことのできる経路
と、その経路におけるコストの累積値を求める。そし
て、求めた経路上で自装置の次に位置する装置と、コス
トの累計値とを、経路情報としてルーティングテーブル
に記録する。これを繰り返し、目的の装置へ行くことの
できる全ての経路について、上記経路情報を記録する。
【0024】本方法によれば、例えば、図2のネットワ
ークでルータ21を起点とした場合、図5に示すツリー
構造により表される経路情報が得られる。図5におい
て、例えば、ルータ21および81間の経路に着目する
と、コストが3となる経路が2つ、コストが4となる経
路が3つ存在することが分かる。なお、他のルータを起
点とする場合の情報も、上記と同じ方法で得ることがで
きる。
【0025】この方法により各ルータのルーティングテ
ーブルに記録された経路情報の一例を、図6に示す。な
お、図では、便宜上、端末11から端末91へ至る経路
の経路情報のみを示している。また、宛先アドレスとル
ータ名も、共に、図2の各装置に付した符号で表してい
る。例えば、ルータ21のルーティングテーブルには、
図6(a)に示すように、宛先となる端末91のアドレス
に対応して、コストの累積値が3となる経路の次ルータ
としてルータ31,32の名前が登録され、コストの累
積値が4となる経路の次ルータとしてルータ33,3
4,35の名前が登録されている。
【0026】次に、各装置の構成について説明する。
【0027】図7に、上記各端末の構成例を示す。
【0028】図示する端末は、ディスプレイ等の表示部
115と、キーボード116と、ハードディスク装置等
の外部記憶装置117と、計算機本体118とを有す
る。計算機本体118は、CPU、各種メモリ、通信イ
ンタフェース回路等(図示せず)を備えている。CPU
等の処理により、計算機本体118では、RSVPのプロト
コル等に基づき通信処理を行う通信制御部101と、利
用者の指示に応じた処理を行う上位アプリケーション部
112と、伝送路を介して通信を行う入出力インターフ
ェース部113とが実現される。
【0029】端末の通信制御部101は、図8に示すRS
VP構成部111’と、複数のタイマ114とを有する。
図8において、RSVP構成部111’は、RSVPの処理を行
うRSVP処理部120と、メッセージおよびデータパケッ
トの管理および通信を行うトラヒック処理部125とを
有する。
【0030】RSVP処理部120は、パスメッセージや予
約メッセージ等を作成する機能を有するアプリケーショ
ン部121と、その指令を基にセッション番号の決定等
のプロトコル処理を行うRSVPプロトコル処理部122と
を有する。このRSVPプロトコル処理部122では、通信
状態の管理にタイマ114を用いる。
【0031】トラヒック処理部125は、要求された帯
域幅を自装置で確保できるか否かを判定する受付判定部
127と、品質クラスの決定を行うQOSクラス決定部1
26と、通信制御を行うパケットスケジューラ部128
により構成される。
【0032】通信の開始時、送信側端末のRSVP構成部1
11’は、帯域予約のためパスメッセージを送信する。
受信側端末のRSVP構成部111’では、送られたパスメ
ッセージの指定する通信が可能な場合、予約メッセージ
を返送する。なお、これら処理部120,125は、通
信インタフェース回路とCPUが協調して行う処理によ
り実現される。通信インタフェース回路とCPUへの処
理の割り当ては任意であるが、本実施形態では、プロト
コル処理等、プログラム処理が有効な部分はCPUに割
り当てている。
【0033】図9に、上記各ルータの構成を示す。
【0034】図示するルータは、プロトコル等に基づき
通信処理を行う通信制御部101と、複数の入出力イン
ターフェース部102〜107を有する。通信制御部1
01は、図10に示すRSVP構成部101’と、図6で述
べた情報が記録されたルーティングテーブル108と、
複数のタイマ109とを有する。入出力インターフェー
ス部102〜107は、伝送路毎に設けられ、他のルー
タや端末である装置25〜30に個別に接続される。な
お、通信制御部101の機能は、ハードウェア回路や、
CPUのプログラム処理により実現することができる。
【0035】ルータのRSVP構成部101’も、図10に
示すように、RSVP処理部130と、トラヒック処理部1
35とを有する。ルータのRSVP構成部101’は、RSVP
処理部130が、アプリケーション部121の代わり
に、ルーティングプロトコル処理部131を有する点を
除き、端末のRSVP構成部111と同じ機能を実現する。
ルーティングプロトコル処理部131は、ルーティング
テーブルにアクセスし、リンク状態パケットLSPや経路
情報の生成を行う。
【0036】図9の例では、データパケットの伝送方向
を基準に、装置25〜27を送信側、装置28〜30を
受信側としている。帯域予約のための通信において、ル
ータ24は、送信側より送られたパスメッセージを受信
側に転送すると共に、受信側より送られた予約メッセー
ジを送信側に転送する。この場合、ルータ24から見
て、送信側の装置25〜27は前転送元(プリビアス・
ホップス)に属し、右側の装置28〜30は次転送先
(ネクスト・ホップス)に属する。
【0037】ここで、本通信システムで伝送される各種
メッセージを、図11〜図14を用いて説明する。
【0038】メッセージは、図11に示すフォーマット
を持つヘッダ部と、図12に示すフォーマットを持つ1
または複数のオブジェクト部により構成される。ヘッダ
部内のメッセージ・タイプ(Msg Type)により、メッセー
ジは、7つのタイプ(1=パスメッセージ、2=予約メッセ
ージ、4=予約エラーメッセージなど)に分類される。ま
た、このメッセージ・タイプによって、メッセージを構
成するオブジェクト部の種類および数は変化する。各オ
ブジェクト部は、ヘッダ情報(Length,Class-Num,C-Typ
e)と、オブジェクト情報(Object contents)からなり、
ヘッダ情報内のクラス番号(Class-Num)により、そのオ
ブジェクトの種類(2=SESSIN,3=RSVP_HOP,5=Time_Value
s等)を示す。各オブジェクトのデータ長はヘッダ情報
内のレングス(length)に設定され、メッセージ全体のデ
ータ長は、ヘッダ部内のRSVPレングス(RSVP Length)に
設定される。
【0039】パスメッセージのオブジェクト部の内容を
図13に示し、予約メッセージのオブジェクト部の内容
を図14に示す。なお、図中の[]は、オプションのオブ
ジェクトを示す記号である。
【0040】パスメッセージと予約メッセージにおい
て、SESSIONオブジェクトには、宛先アドレス、プロト
コルID、宛先ポート番号等が設定される。RSVP_HOPオブ
ジェクトには、自装置のIPアドレスが通信方向別に設定
される。すなわち、パスメッセージではプリビアスホッ
プのIPアドレス(PHOP)、予約メッセージではネクストホ
ップのIPアドレス(NHOP)がそれぞれ設定される。TIME_V
ALUESオブジェクトには、メッセージ送信の時間間隔を
指定する値が設定される。パスメッセージにおいて、SE
NDER_TEMPLATEオブジェクトにはデータパケットのフォ
ーマットが設定され、SENDER_TSPECオブジェクトにはデ
ータパケットのトラヒックの特徴を指定するデータが設
定される。予約メッセージにおいて、STYLEオブジェク
トには帯域を確保していく際の4つの方式(固定フィル
タ方式(FF),ワールドカード・フィルタ方式等)の内の
いずれかを指定する値が設定される。例えば、STYLEオ
ブジェクトが固定フィルタ方式を指定する場合、図13
のflow_descriptor_listオブジェクトは、サービスクラ
スの規定を含み要求するQOSが設定されたFLOWSPECオブ
ジェクトと、送信側アドレスが設定されたFILTER_SPEC
オブジェクトから構成される。
【0041】次に、本通信システムの動作を、図14を
用いて説明する。なお、ここでは、端末11から端末9
1へ通信を行う場合を例に説明を行う。
【0042】図14に、本実施形態におけるセッション
セットアップの手順の一例を示す。
【0043】通信の開始時、送信側の端末である端末1
1では、まず、アプリケーション部121が、受信側の
端末91宛のパスメッセージを生成し、そこに設定した
SESSIONオブジェクトを提示して、RSVPプロトコル処理
部122にセッション番号を要求する。このオブジェク
トには、宛先アドレス(DestAddress)と、データフロー
のタイプを示すIPプロトコル番号(Protocol Id)と、宛
先ポート番号(DstPort)等が含まれる。
【0044】要求を受けたRSVPプロトコル処理部122
では、複数(m個)のセッション番号(id1, id2,・・・,i
dm)を、重複のないように決定する。そして、決定した
セッション番号(session)と、指定されたオブジェクト
内の宛先アドレス(DestAddress)等からなるパス状態情
報PSB(Path State Block)をm個個別に生成し、メモリ
に登録する。さらに、RSVPプロトコル処理部122で
は、タイマを起動し、決定したセッション番号をアプリ
ケーション部121へ返す。
【0045】アプリケーション部121は、上記パスメ
ッセージをm個複製し、返されたm個のセッション番号
を各パスメッセージに個別に設定する。これらm個のパ
スメッセージは、QOSクラス決定部126およびパケッ
トスケジューラ部128の処理を経て、パスメッセージ
p001,p002,・・・,p0m1としてルータ21へ順次送信され
る。
【0046】一方、送信側端末に接続されたルータ21
では、送信側端末11からパスメッセージを受信する
と、RSVPプロトコル処理部132が、対応するパス状態
情報PSBが登録されているか否かを調べる。対応するパ
ス状態情報PSBが登録されていない場合は、パスメッセ
ージの設定内容から新たにパス状態情報PSBを生成し、
メモリに登録する。このパス状態情報PSBには、前転送
元のアドレス、セッション番号等が含まれる。そして、
RSVPプロトコル処理部132では、タイマーを起動
し、タイマーでタイムアウトが計測されるまでパス状態
情報PSBの登録を維持する。ここで、タイマーは、パス
メッセージのTIME_VALUESオブジェクトに設定された時
間に所定の時間を加えた時間だけ計測を行う。
【0047】ルータ21のルーティングプロトコル処理
部131では、受信したパスメッセージ内の宛先アドレ
スを、ルーティングテーブル(図6(a))で検索して、
次転送先のルータ(次ルータ)を1つ決定する。このと
き、既に受信したパスメッセージと同じ宛先アドレスを
持ち、セッション番号が異なるパスメッセージについて
は、異なる次ルータを決定する。上述のように、端末1
1,91間には5つの経路が存在し、ルータ21から見
た次ルータも、ルータ31,32,33,34,35の
計5つがある。このため、次ルータとしては、例えば、
セッション番号id1に対しルータ31、id2に対しルータ
32、id3に対しルータ33、id4に対しルータ34、id
5に対しルータ35を決定する。受信された各パスメッ
セージは、QOSクラス決定部136とパケットスケジュ
ーラ部138の処理を経て、パスメッセージp002,p02
2,p042,p062,p082として、次ルータへそれぞれ転送
される。
【0048】ここで、送信側端末に接続されたルータ2
1では、同じ宛先のパスメッセージの総数mが、同宛先
に到る全ての経路での次ルータの総数n(本例では5
個)以下の場合は、m個の次ルータを選択する。このと
き、例えば、コストの累積値の小さい経路の次ルータを
優先的に決定する。逆に、mがnよりも大きい場合は、
n個の次ルータを選択し、m−n個のパスメッセージ(p
01m・・・)に対しては、それぞれ、送信側端末11にエラ
ーメッセージ(p0m2・・・)を返送する。このエラーメッセ
ージ(p0m2・・・)を受信した送信側端末11では、対応す
るパス状態情報PSBの登録を抹消し、そのセッションの
管理を終了する。
【0049】他のルータも、パスメッセージを受信する
と、上記ルータ21と同様の動作を行う。すなわち、パ
ス状態情報PSBの検索および登録、次ルータ(または、
受信側端末)の決定、タイマの起動、パスメッセージの
転送を行う。これにより、n個のパスメッセージp002,
p022,p042,p062,p082は、それぞれ、p003〜p005,p02
3〜p025, p043〜p045, p063〜p066, p083〜p085となっ
て転送され、受信側の端末である端末91で受信され
る。
【0050】こうして、送信側端末11から受信側端末
91に到る全ての経路のルータにおいて、パス状態情報
PSBが登録され、パスが確保される。
【0051】パスメッセージを受信した受信側端末91
では、RSVPプロトコル処理部122が、パス状態情報PS
Bおよび予約状態情報RSB(Reservation State Block)が
メモリに登録されいるかどうかを調べる。一方、受信側
端末91のアプリケーション部121は、受信した各パ
スメッセージの設定内容を基に、予約メッセージを生成
する。
【0052】対応するパス状態情報PSBおよび予約状態
情報RSBが存在しない場合、RSVPプロトコル処理部12
2は、受信したパスメッセージの設定内容を基に、パス
状態情報PSBおよび予約状態情報RSBを生成し、メモリに
登録する。そして、タイマを起動し、タイムアウトとな
るまでその登録を維持する。ここで、予約状態情報RSB
には、セッション番号、ネクストホップアドレス(next
hop)、フィルタスペック表(Filter_spec_list)等が含ま
れる。
【0053】さらに、RSVPプロトコル処理部122は、
受付判定部127に対し、今回の通信で要求される帯域
幅が確保できるか否かを問い合わせる。これを受けた受
付判定部127では、送信する予約メッセージ内のFLOW
SPECオブジェクトの設定内容を基に、要求される帯域幅
を確保できるか否かを判定する。要求される帯域を確保
できる場合、アプリケーション部121は、対応するパ
ス状態情報PSBに設定された、プリビアスホップのIPア
ドレス(PHOP)を送信先として、予約メッセージを順次送
信する。受信した各パスメッセージp005, p025, p045,
p066, p085について以上の処理が繰り返され、受信側端
末91からは、予約メッセージr006,r026,r046,r06
7,r086が順次送信される。
【0054】予約メッセージを受信した各ルータも、予
約状態情報RSBの検索および登録、タイマの起動、帯域
確保のための処理を行い、帯域が確保できた場合、予約
メッセージを前転送元のルータまたは端末に転送する。
ここで、前転送元のルータまたは端末は、同じセッショ
ン番号を持つパス状態情報PSB内のアドレスにより決定
される。これにより、予約メッセージは、同じセッショ
ン番号の設定されたパスメッセージが転送された通信経
路を逆方向に転送される。他の通信による帯域予約等に
より、要求された帯域幅を確保できない場合、ルータ
は、受信側端末91に宛ててエラーメッセージを返送
し、当該セッションの管理を終了する。
【0055】こうして、予約メッセージは、経路上の全
てのルータで帯域の確保がなされた場合のみ、送信側端
末11まで転送される。つまり、送信側端末11まで予
約メッセージを転送した通信経路では、全てのルータで
帯域予約が成立し、要求した帯域が確保されたことにな
る。本例では、セッション番号id1とid4の経路において
のみ帯域予約が成立し、セッション番号id2,id3,id5
の経路では、それぞれエラーメッセージr028,r048,r0
88が受信側端末91に返送される。
【0056】受信側端末91では、エラーメッセージを
受信すると、対応する予約状態情報RSBの登録を削除
し、当該セッションの管理を終了する。また、受信側端
末91では、予約状態情報RSBの登録状態を調べ、セッ
ション番号id1及びid4のRSB等、登録が維持されている
予約状態情報RSBに対応する予約メッセージを、登録の
リフレッシュのため、定期的にに送信する。この送信
は、例えば、TIME_VALUESオブジェクトに設定された時
間の間隔で行われる。
【0057】一方、予約メッセージを受信した送信側端
末11では、アプリケーション部121が、その予約メ
ッセージに設定されているセッション番号を抽出する。
同じ宛先の予約メッセージが複数受信された場合には、
その内の1つのセッション番号を選択する。このとき、
例えば、最初に受信した予約メッセージのセッション番
号(本例では、id1)を選択すると、伝送遅延の最も小
さい経路を選択することができる。そして、送信側端末
11では、選択したセッションid1を設定したパスメッ
セージp011を送信し、以降、登録のリフレッシュのた
め、同パスメッセージを定期的に送信する。
【0058】以上により、送信側端末11で選択された
セッション番号に対応する通信経路上では、パスメッセ
ージおよび予約メッセージが定期的に転送される。パス
メッセージを受信したルータおよび受信側端末91で
は、受信したパスメッセージに対応するパス状態情報PS
Bが既に登録されている場合、そのパス状態情報PSBに対
応するタイマを再起動し、その登録を維持させる。同様
に、予約メッセージを受信したルータおよび送信側端末
11も、受信した予約メッセージに対応する予約状態情
報RSBが既に登録されている場合、その予約状態情報RSB
に対応するタイマを再起動し、その登録を維持させる。
一方、選択されなかったセッション番号に対応する経路
では、パスメッセージおよび予約メッセージが転送され
なくなり、対応するパス状態情報PSBおよび予約状態情
報RSBは、タイマのタイムアウトに応じて登録を削除さ
れる。
【0059】そして、送信側端末11のアプリケーショ
ン部121では、受信側端末91宛のデータパケットを
生成し、データ通信を開始する。このデータパケット
は、QOSクラス決定部126およびパケットスケジュー
ラ部128の処理を経て送信され、選択されたセッショ
ン番号id1に対応して確保されたパスおよび帯域幅を利
用して、データパケットp012〜p014として、受信側端末
91まで転送される。
【0060】データパケットの送信が終了すると、送信
側端末11のアプリケーション部121は、定期的に送
信していたパスメッセージの送信を終了する。これによ
り、選択されたセッション番号id1に対応する登録もタ
イムアウトにより自動的に削除され、同セッションの管
理は終了する。
【0061】以上のように、本実施形態の通信システム
では、受信側端末につながる複数の経路に対してRSVPに
よる帯域予約を行い、予約の成立した経路のうちの1つ
を用いてデータ転送を行うことができる。これにより、
最小コストの経路で帯域予約を行う従来の方法に対し、
帯域予約が成立する確立、すなわち、所望の帯域幅での
データ通信が実施可能となる確立を高めることができ
る。また、この通信システムでは、複数の経路に対する
帯域予約を並行して実施することができるため、短時間
に帯域予約を成立させることができる。さらに、この通
信システムでは、送信側端末11が、宛先の装置につな
がる複数経路の情報を知らなくても済むという利点もあ
る。
【0062】ところで、以上の手順では、帯域予約が成
立し、かつ、通信対象として選択されなかったセッショ
ン(id4)の管理の終了は、パスメッセージの送信停止に
応じて行われるが、送信側端末11からパス解除(PathT
ear)メッセージを送信することで実施することもでき
る。この手順の具体例を、図16を用いて説明する。
【0063】図16において、セッション番号id1およ
びid4の経路での予約の成立に応じて、送信側端末11
は、選択したid1に対応してパスメッセージp111を送信
する一方、選択しないid4に対応してパス解除メッセー
ジp171を送信する。このパス解除メッセージは、id4の
経路で受信側端末91まで順次転送される。このメッセ
ージを受信したルータおよび受信側端末では、タイマの
タイムアウトを待つことなく、RSVPプロトコル処理部
が、対応するパス状態情報PSBおよび予約状態情報RSBの
登録を削除する。これにより、id4に対応するセッショ
ンの管理は全て終了する。
【0064】この手順によれば、帯域予約が成立し、か
つ、通信対象に選択されなかった経路上のルータに対
し、確保している帯域を速やかに解放させることがで
き、他の通信に与える影響を低減することができる。
【0065】実施形態2 次に、本発明の第2の実施形態に係る通信システムにつ
いて説明する。
【0066】本発明の第2の実施形態に係る通信システ
ムでは、セッションセットアップの手順が実施形態1と
異なる。その他、通信システムの構成等は、図2〜図1
0で説明したものと同じであり、以下の説明でも同じ名
称および符号を用いる。
【0067】図17に、本実施形態におけるセッション
セットアップの手順の一例を示す。
【0068】通信の開始時、端末11では、まず、アプ
リケーション部121が、受信側の端末91宛のパスメ
ッセージを生成し、そこに設定したSESSIONオブジェク
トを提示して、RSVPプロトコル処理部122にセッショ
ン番号を要求する。要求を受けたRSVPプロトコル処理部
122では、1個のセッション番号(id1)を決定し、
決定したセッション番号と、提示されたオブジェクト内
の宛先アドレス等からなるパス状態情報PSBを生成し、
メモリに登録する。さらに、RSVPプロトコル処理部12
2では、タイマを起動し、決定したセッション番号をア
プリケーション部121へ返す。アプリケーション部1
21は、返されたセッション番号を上記パスメッセージ
に設定し、そのパスメッセージp201をルータ21へ送信
する。
【0069】送信側端末に接続されたルータ21では、
送信側端末11からパスメッセージを受信すると、RSVP
プロトコル処理部132が、対応するパス状態情報PSB
がメモリに登録されているか否かを調べる。対応するパ
ス状態情報PSBが登録されていない場合は、パスメッセ
ージの設定内容から新たにパス状態情報PSBを生成し、
メモリに登録する。そして、 タイマーを起動し、タイ
ムアウトとなるまでパス状態情報PSBの登録を維持す
る。ルーティングプロトコル処理部131では、受信し
たパスメッセージ内の宛先アドレスを、ルーティングテ
ーブル(図6(a))で検索して、次ルータを1つ決定す
る。このとき、既に受信したパスメッセージと同じ宛先
アドレスを持ち、セッション番号が異なるパスメッセー
ジについては、異なる次ルータを決定する。なお、コス
トの累積値が小さい経路のルータを優先的に選択するよ
うにしてもよい。そして、ルーティングプロトコル処理
部131は、決定した次ルータ(ルータ31)へパスメ
ッセージを送信する。
【0070】他のルータも、パスメッセージを受信する
と、上記ルータ21と同様に、パス状態情報PSBの登
録、次ルータ(または、受信側端末)の決定を行い、パ
スメッセージの転送を行う。これにより、パスメッセー
ジp201は、p202〜p205となって転送され、受信側端末9
1で受信される。
【0071】パスメッセージを受信した受信側端末91
では、RSVPプロトコル処理部122が、パス状態情報PS
Bおよび予約状態情報RSBが登録されいるかどうかを調べ
る。一方、受信側端末91のアプリケーション部121
は、受信した各パスメッセージの設定内容を基に、予約
メッセージを生成する。対応するパス状態情報PSBおよ
び予約状態情報RSBが存在しない場合、RSVPプロトコル
処理部122は、受信したパスメッセージの設定内容を
基に、パス状態情報PSBおよび予約状態情報RSBを生成
し、メモリに登録する。そして、タイマを起動し、タイ
ムアウトとなるまで登録を維持する。さらに、RSVPプロ
トコル処理部122は、受付判定部127に対し、今回
の通信で要求される帯域幅が確保できるか否かを問い合
わせる。要求される帯域を確保できる場合、アプリケー
ション部121は、対応するパス状態情報PSBに設定さ
れた、プリビアスホップのIPアドレス(PHOP)を送信先と
して、予約メッセージr206を送信する。また、受信側端
末91では、登録が維持されている予約状態情報RSBに
対応する予約メッセージを、登録のリフレッシュのた
め、定期的に送信する。
【0072】予約メッセージを受信した各ルータも、予
約状態情報RSBの生成および登録と、帯域確保のための
処理を行い、帯域が確保できた場合、予約メッセージを
前転送元のルータまたは端末に転送する。これにより、
予約メッセージは、同じセッション番号の設定されたパ
スメッセージが転送された通信経路を逆方向に転送され
る。要求された帯域幅を確保できない場合、ルータは、
受信側端末91に宛ててエラーメッセージを返送し、当
該セッションの管理を終了する。本例では、予約メッセ
ージr206に対しルータ71が、帯域幅を確保できず、エ
ラーメッセージを返送する。受信側端末91では、エラ
ーメッセージを受信すると、対応する予約状態情報RSB
の登録を削除し、当該セッションの管理を終了する。
【0073】一方、送信側端末11は、送信したパスメ
ッセージに対応する予約メッセージが受信されない状態
で、タイマがタイムアウトとなった場合、上述の処理を
繰り返し、新たなセッション番号を設定したパスメッセ
ージp221を送信する。このパスメッセージp221は、ルー
タ21から次ルータ31へ転送され、1つ目のパスメッ
セージp201とは異なる通信経路で受信端末91まで転送
される。
【0074】本例では、パスメッセージp221に対応する
予約メッセージも送信側端末11まで転送されず、3つ
目のパスメッセージp241に対応する予約メッセージr251
が初めて送信側端末11で受信されるものとしている。
予約メッセージを受信した送信側端末11では、アプリ
ケーション部121が、その予約メッセージに設定され
ているセッション番号(本例では、id3)を抽出する。
そして、抽出したセッションid3を設定したパスメッセ
ージp253を送信し、以降、登録のリフレッシュのため、
同パスメッセージを定期的に送信する。
【0075】以上により、セッション番号id3に対応す
る通信経路上では、パスメッセージおよび予約メッセー
ジが定期定期に転送され、同経路上の送信側端末11、
ルータ、受信側端末91では、タイマの再起動により、
そのパス状態情報PSBおよび予約状態情報RSBの登録が維
持される。
【0076】そして、送信側端末11のアプリケーショ
ン部121では、受信側端末91宛のデータパケットを
生成し、データ通信を開始する。このデータパケット
は、セッション番号id3に対応して確保されたパスおよ
び帯域幅を利用して、受信側端末91まで転送される。
データパケットの送信が終了すると、送信側端末11の
アプリケーション部121がパスメッセージの送信を終
了することで、上記経路上の同セッションの管理は全て
終了する。なお、送信側端末11でのパス解除メッセー
ジの送信により、直ちにセッションの管理を終了させる
ようにしてもよい。
【0077】以上のように、本実施形態の通信システム
では、通信を中継可能な複数の経路について、その1つ
の経路毎にパスおよび帯域の確保を図るため、第1の実
施形態に対し、システム内の他の通信に与える影響をよ
り低減することができる。
【0078】実施形態3 次に、本発明の第3の実施形態に係る通信システムにつ
いて説明する。
【0079】本実施形態に係る通信システムも、セッシ
ョンセットアップの手順が上記2つの実施形態と異な
る。その他、通信システムの構成等は、図2〜図9で説
明したものと同じであり、以下の説明でも同じ名称およ
び符号を用いる。
【0080】図17に、本実施形態でのセッションセッ
トアップの手順の一例を示す。
【0081】本実施形態の各端末は、通信により、接続
されたルータ内のルーティングテーブルの経路情報を得
る。送信側端末11では、ルータ21から得た経路情報
(図6(a)参照)から、端末91から端末11へ至る通
信経路が5つ存在し、その内、コストの累積値が3の経
路が2つ、コストの累積値が4の経路が3つあることを
知ることができる。
【0082】通信の開始時、送信側端末11では、ま
ず、アプリケーション部121が、受信側の端末91宛
のパスメッセージを生成し、そこに設定したSESSIONオ
ブジェクトを提示して、RSVPプロトコル処理部122に
セッション番号を要求する。この際、コストの累積値が
最小となる経路の数p(本例では、2)も一緒に提示す
る。要求を受けたRSVPプロトコル処理部122では、p
個のセッション番号(id1, id2)を、重複のないように
決定する。そして、決定したセッション番号と、指定さ
れたオブジェクト内の宛先アドレス等からなるパス状態
情報PSBをp個個別に登録し、タイマを起動する。アプ
リケーション部121は、上記パスメッセージをp個複
製し、決定されたp個のセッション番号を各パスメッセ
ージに個別に設定する。そして、設定したパスメッセー
ジp301,p321をルータ21へ順次送信する。
【0083】ルータ21では、送信側端末11からパス
メッセージを受信すると、RSVPプロトコル処理部132
が、対応するパス状態情報PSBが登録されているか否か
を調べ、対応するパス状態情報PSBが登録されていない
場合は、パス状態情報PSBをメモリに登録する。そし
て、タイマを起動し、タイムアウトとなるまでパス状態
情報PSBの登録を維持する。ルーティングプロトコル処
理部131では、受信したパスメッセージ内の宛先アド
レスを、ルーティングテーブル(図6(a))で検索し
て、次転送先のルータ(次ルータ)を1つ決定する。こ
のとき、既に受信したパスメッセージと同じ宛先アドレ
スを持ち、セッション番号が異なるパスメッセージにつ
いては、異なる次ルータを決定する。本例では、セッシ
ョン番号id1に対しルータ31、id2に対しルータ32を
決定している。そして、受信された各パスメッセージ
は、パスメッセージp302,p322として、それぞれ次ルー
タへ転送される。
【0084】他のルータも、パスメッセージを受信する
と、上記ルータ21と同様に、パス状態情報PSBの登
録、次ルータ(または、受信側端末)の決定、パスメッ
セージの転送を行う。これにより、p個のパスメッセー
ジp302,p322は、それぞれ、p303〜p305, p323〜p325
となって、異なる経路で転送され、受信側の端末である
端末91で受信される。
【0085】パスメッセージを受信した受信側端末91
では、RSVPプロトコル処理部122が、パス状態情報PS
Bおよび予約状態情報RSBが登録されいるかどうかを調べ
る。一方、受信側端末91のアプリケーション部121
は、受信した各パスメッセージの設定内容を基に、予約
メッセージを生成する。対応するパス状態情報PSBおよ
び予約状態情報RSBが存在しない場合、RSVPプロトコル
処理部122は、受信したパスメッセージの設定内容を
基にパス状態情報PSBおよび予約状態情報RSBを登録し、
タイマを起動して、タイムアウトとなるまで登録を維持
する。さらに、RSVPプロトコル処理部122は、受付判
定部127に対し、今回の通信で要求される帯域幅が確
保できるか否かを問い合わせる。要求される帯域を確保
できる場合、アプリケーション部121は、対応するパ
ス状態情報PSBに設定された、プリビアスホップのIPア
ドレス(PHOP)を送信先として、予約メッセージを順次送
信する。
【0086】予約メッセージを受信した各ルータも、予
約状態情報RSBの生成および登録と、帯域確保のための
処理を行い、帯域が確保できた場合、予約メッセージを
前転送元のルータまたは送信側端末に転送する。これに
より、予約メッセージは、同じセッション番号の設定さ
れたパスメッセージが転送された通信経路を逆方向に転
送される。要求された帯域幅を確保できない場合、ルー
タは、受信側端末91に宛ててエラーメッセージを返送
し、当該セッションの管理を終了する。
【0087】受信側端末91では、エラーメッセージを
受信すると、対応する予約状態情報RSBの登録を削除
し、当該セッションの管理を終了する。また、受信側端
末91では、予約状態情報RSBの登録状態を調べ、登録
が維持されている予約状態情報RSBに対応する予約メッ
セージを、登録のリフレッシュのため、定期的に送信す
る。本例では、セッション番号id1およびid2に対応する
各予約メッセージに対し、共にエラーメッセージが受信
側端末91に返送される。
【0088】送信側端末11では、送信したパスメッセ
ージに対応する予約メッセージが受信されない状態で、
タイマがタイムアウトとなった場合、次にコストの累積
値が小さい経路の数(本例では、3)をpとして上述の
処理を繰り返し、新たなセッション番号(id3,id4,id5)
を設定したパスメッセージを送信する。これにより送信
されたパスメッセージp341,p361,p381は、ルータ21か
ら、まだ選択されていない次ルータ33,34,35へ
転送され、異なる通信経路で受信端末91まで転送され
る。
【0089】一方、予約メッセージを受信した送信側端
末11では、アプリケーション部121が、その予約メ
ッセージに設定されているセッション番号を抽出する。
同じ宛先の予約メッセージが複数受信された場合には、
その内の1つのセッション番号を選択する。このとき、
例えば、最初に受信した予約メッセージのセッション番
号(本例では、id3)を選択すると、伝送遅延の最も小
さい経路を選択することができる。そして、送信側端末
11では、選択したセッションid3を設定したパスメッ
セージp353を送信し、以降、登録のリフレッシュのた
め、同パスメッセージを定期的に送信する。
【0090】以上により、セッション番号id3に対応す
る通信経路上では、パスメッセージおよび予約メッセー
ジが定期定期に転送され、同経路上の送信側端末11、
ルータ、受信側端末91では、タイマの再起動により、
そのパス状態情報PSBおよび予約状態情報RSBの登録が維
持される。
【0091】そして、送信側端末11のアプリケーショ
ン部121では、受信側端末91宛のデータパケットを
生成し、データ通信を開始する。このデータパケット
は、セッション番号id3に対応して確保されたパスおよ
び帯域幅を利用して、受信側端末91まで転送される。
データパケットの送信が終了すると、送信側端末11の
アプリケーション部121がパスメッセージの送信を終
了することで、上記経路上の同セッションの管理は全て
終了する。
【0092】なお、送信側端末11でのパス解除メッセ
ージの送信により、データ通信に用いたセッションや、
帯域予約が成立したが選択をしなかったセッションの管
理を直ちに終了させるようにしてもよい。
【0093】以上のように、本実施形態の通信システム
では、通信を中継可能な複数の経路をグループ化し、そ
のグループ毎にパスおよび帯域の確保を図るため、第1
の実施形態に対しシステム内の他の通信に与える影響を
低減すると共に、第2の実施形態に対し帯域予約の成立
に要する時間を短縮することができる。
【0094】
【発明の効果】以上で説明したように、本発明によれ
ば、所望の帯域幅が確保された通信を端末間で、より確
実に実施可能とする通信システム、および、その通信方
法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明におけるセッションセットアップ手順の
一例を示す図。
【図2】本発明の実施形態を説明するためのネットワー
クの一例を示す図。
【図3】図2のネットワークにおけるリンクステートパ
ケットの一例。
【図4】従来方法により得られる経路情報を表すツリー
構造の一例。
【図5】本発明により図2を基に得られる経路情報を表
すツリー構造の一例。
【図6】図2の各ルータのルーティングテーブル内の経
路情報の一例。
【図7】端末の構成例を示すブロック図。
【図8】端末の通信制御部の構成例を示す図。
【図9】ルータの構成例を示すブロック図。
【図10】ルータの通信制御部の構成例を示す図。
【図11】メッセージパケットのヘッダ部のフォーマッ
ト図。
【図12】メッセージパケットのオブジェクト部のフォ
ーマット図。
【図13】パスメッセージの構成図。
【図14】予約メッセージの構成図。
【図15】実施形態1でのセッションセットアップ手順
の一例を示す図。
【図16】同セッションセットアップ手順の他の例を示
す図。
【図17】実施形態2でのセッションセットアップ手順
の一例を示す図。
【図18】実施形態3でのセッションセットアップ手順
の一例を示す図。
【図19】従来のRSVPセッションセットアップ手順の説
明図。
【符号の説明】
11、12、13、14、15、91、92、93・・
・端末 21、24、25、26、27、28、29、30、3
1、32、33、34、35、44、71、72、7
4、81、3m・・・ルータ 51、52、53、54、55、56、57、58、5
9、60、61、62、63、64・・・伝送路 p001〜p005、p021〜p025、p041〜
p045、p061〜p081、p0m1・・・パスメ
ッセージ p0m2・・・パスエラーメッセージ r006〜r010、r026、r027、r046、
r047、r067〜r070、r086、r087・
・・予約メッセージ r028,r029、r048、r049、r088、
r089・・・予約エラーメッセージ p011、r018、r071・・・リフレッシュ r072、r019・・・タイムアウト p012、p013、p014・・・データパケット p101・・・パスメッセージ、p171・・・パス遮
断メッセージ p112、p113、p114・・・データパケット r119・・・タイムアウト p201〜p205・・・パスメッセージ r206、r207・・・予約メッセージ r208、r209・・・予約エラーメッセージ p221、p222・・・パスメッセージ、 r226・・・予約メッセージ r227・・・予約エラーメッセージ p241〜p245・・・パスメッセージ r246〜r251・・・予約メッセージ r252・・・予約メッセージ、p253・・・パスメ
ッセージ、 p254・・・データパケット r254・・・タイムアウト p301〜p305、p321〜p325・・・パスメ
ッセージ r306、r307、r326、r327・・・予約メ
ッセージ r308、r309、r328、r329・・・予約エ
ラーメッセージ p341〜p345、p361〜p366、p381〜
p385・・・パスメッセージ r346〜r350、r367〜371・・・予約メッ
セージ r386、r387・・・予約メッセージ r388、r389・・・予約エラーメッセージ r351、r352・・・予約メッセージ r372、r376・・・タイムアウト p353・・・パスメッセージ p354、p355・・・データパケット 111’・・・端末のRSVP構成部 101’・・・ルータのRSVP構成部 120・・・端末のRSVP処理部 130・・・ルータのRSVP処理部 125・・・端末のトラヒック処理部 121・・・アプリケーション部 131・・・ルーティングプロトコル処理部 122、132・・・RSVPプロトコル処理部 126、136・・・QOSクラス決定部 127、137・・・受付判定部 128、138・・・パケットスケジューラ部 102〜107・・・入出力インタフェース部

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数の端末と、複数のルータと、複数の伝
    送路を有し、前記端末間に複数の通信経路が提供される
    ように、前記端末およびルータが伝送路により接続され
    ているコネクションレス型のネットワーク通信システム
    において、 前記各端末は、通信を開始する際、重複なしに選択した
    セッション番号と、前記通信の要求する伝送帯域幅を表
    す帯域情報とを設定した複数のパスメッセージを、受信
    側の端末に宛てて送信する手段と、送信側の端末より前
    記パスメッセージを受信し、前記通信が可能な場合、当
    該パスメッセージ内のセッション番号と帯域情報を設定
    した予約メッセージを返送する手段と、受信側の端末よ
    り前記予約メッセージを受信し、受信した予約メッセー
    ジの内の1つの予約メッセージに設定されているセッシ
    ョン番号を、前記通信用に選択する手段と、選択したセ
    ッション番号を設定した前記パスメッセージを定期的に
    送信すると共に、データパケットを受信側の端末へ宛て
    て送信する手段とを有し、 前記各ルータは、前記各端末に対応して、当該端末への
    通信を転送可能な全ての通信経路で、次の転送先となる
    ルータが全て登録されているテーブルと、新規の前記パ
    スメッセージを受信し、当該パスメッセージの宛先の端
    末に対応して登録されているルータの内の1つを、重複
    なしに選択する手段と、選択したルータへ前記パスメッ
    セージを転送し、当該転送時のパスをセッション番号に
    対応して一定時間確保する手段と、新規の前記予約メッ
    セージを受信し、当該予約メッセージ内の帯域情報が表
    す伝送帯域幅を確保できる場合、当該予約メッセージ内
    のセッション番号に対応して確保しているパスについて
    前記伝送帯域幅を一定時間確保する手段と、伝送帯域幅
    が確保できた場合、同じセッション番号のパスメッセー
    ジとは逆の方向に前記予約メッセージを転送すると共
    に、前記パスによりデータパケットを転送する手段と、
    同じセッション番号のパスメッセージ、もしくは、同じ
    セッション番号の予約メッセージが受信された場合、当
    該メッセージを同じパスで転送すると共に、前記セッシ
    ョン番号に対応する前記パスおよび伝送帯域幅の確保を
    継続させる手段とを有することを特徴とするネットワー
    ク通信システム。
  2. 【請求項2】請求項1記載のネットワーク通信システム
    において、 前記各端末の、前記通信用のセッション番号を選択する
    手段は、一番最初に受信した予約メッセージに設定され
    ているセッション番号を選択することを特徴とするネッ
    トワーク通信システム。
  3. 【請求項3】請求項1記載のネットワーク通信システム
    において、 前記各端末の、前記複数のパスメッセージを送信する手
    段は、1つの前記パスメッセージを送信し、一定時間内
    に予約メッセージが受信されないのに応じて、1つの前
    記パスメッセージを送信することを繰り返すことを特徴
    とするネットワーク通信システム。
  4. 【請求項4】請求項1記載のネットワーク通信システム
    において、 前記各端末は、 他の各端末について、当該端末を宛先とした通信を転送
    可能な各通信経路における通信コストの累積値を取得
    し、宛先の端末について、同じ累積値の通信経路の数
    を、累積値毎に求める手段を有し、 前記複数のパスメッセージを送信する手段は、コストの
    累積値が最も小さい通信経路の数だけ前記パスメッセー
    ジの送信を行い、一定時間内に予約メッセージが受信さ
    れないのに応じて、コストの累積値が次に小さい通信経
    路の数だけ前記パスメッセージの送信を行うことを繰り
    返すことを特徴とするネットワーク通信システム。
  5. 【請求項5】複数の端末と、複数のルータと、複数の伝
    送路を有し、前記端末間に複数の通信経路が提供される
    ように前記端末およびルータが前記伝送路により接続さ
    れているコネクションレス型のネットワーク通信システ
    ムで、帯域の確保された通信を実施する通信方法におい
    て、 前記各端末は、通信を開始する際、重複なしに選択した
    セッション番号と、前記通信の要求する伝送帯域幅を表
    す帯域情報とを設定した複数のパスメッセージを、受信
    側の端末に宛てて送信する行程と、送信側の端末より前
    記パスメッセージを受信し、前記通信が可能な場合、当
    該パスメッセージ内のセッション番号と帯域情報を設定
    した予約メッセージを返送する行程と、受信側の端末よ
    り前記予約メッセージを受信し、受信した予約メッセー
    ジの内の1つの予約メッセージに設定されているセッシ
    ョン番号を、前記通信用に選択する行程と、選択したセ
    ッション番号を設定した前記パスメッセージを定期的に
    送信すると共に、データパケットを受信側の端末へ宛て
    て送信する行程とを有し、 前記各ルータは、新規の前記パスメッセージを受信し、
    前記各端末に対応して、当該端末への通信を転送可能な
    全ての通信経路で、次の転送先となるルータが全て登録
    されているテーブルを利用して、受信したパスメッセー
    ジの宛先の端末に対応して登録されているルータの内の
    1つを、重複なしに選択する行程と、選択したルータへ
    前記パスメッセージを転送し、当該転送時のパスをセッ
    ション番号に対応して一定時間確保する行程と、新規の
    前記予約メッセージを受信し、当該予約メッセージ内の
    帯域情報が表す伝送帯域幅を確保できる場合、当該予約
    メッセージ内のセッション番号に対応して確保している
    パスについて前記伝送帯域幅を一定時間確保する行程
    と、伝送帯域幅が確保できた場合、同じセッション番号
    のパスメッセージとは逆の方向に前記予約メッセージを
    転送すると共に、前記パスによりデータパケットを転送
    する行程と、同じセッション番号のパスメッセージ、も
    しくは、同じセッション番号の予約メッセージが受信さ
    れた場合、当該メッセージを同じパスで転送すると共
    に、前記セッション番号に対応する前記パスおよび伝送
    帯域幅の確保を継続させる行程とを有することを特徴と
    する通信方法。
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