JP4157941B2 - Ethernet網 - Google Patents

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Description

本発明は、リアルタイム系サービス(QoS(Quality of Service)を要求されるサービス:ビデオ通信、音声会話、ストリーム伝送等)に利用する。特に、Ethernet網上で最大フレーム(パケット)レートと最大伝送遅延時間の値を決めて行う通信に利用する。
Ethernet網上でQoSを要求されるサービスを提供するため、IEEE802.1Q/pのVLAN(Virtual LAN)規格がある。これにはフレームに優先制御タグ(3bit)があり、最高優先度のタイプ、ネットワーク管理、音声、ビデオ、制御された負荷、エクセレントエフォート、ベストエフォート、(予備)、バックグラウンドの最低優先の8タイプに分類されている。これを用いて網ノード(ハブ、ブリッジ、ルータ等)で高いものから優先処理して伝送する(この順序制御には各種提案されており、厳格な優先処理やWFQ(Weighted
Fair Queuing)等が提案されている)。
しかし、この高優先のトラヒックのみでトラヒックが増加してノードが過負荷状態になると、同一優先での公平処理になるため決められた伝送品質(QoS)を満たすことができなくなる問題があった。
この対策として、IETFではRSVP(Resource Reservation
Protocol:RFC2205)、Intserv(Integrated Service)等で資源予約を行ってQoSを保証する方法が提案されている。これらの方法で実現は可能であるが、通信経路(パス選択の課題がある)にあるノード(少なくとも輻輳が生じる可能性があるノード)で資源予約の処理が必要になる。この動作が通信要求毎に必要なことから複雑であり広く用いられていない現状である。同様な動作は現在の公衆電話網で行われており通話料金計算を除いても複雑である。
ATM網で端末間をバーチャルチャネルで事前に設定しておき、網エッジ(網と端末との接続点)にあるチャネル容量管理手段とバーチャルチャネルのリンク空き容量データベース(集中配置)を用いる構成でバーチャルチャネルの端末間で容量保証した通信を行う方法が例えば特許文献1に示されている。これは、網空き資源を集中管理できる方法であるが、その管理対象であるバーチャルチャネルを事前に設定しておく必要から、大量のバーチャルチャネルを管理する問題、もしくは通信相手の制限が生じる問題があった。
特開平7−221763号公報
これらの問題点を解決するための課題としては、第一の課題として網での経路(パス)探索がある。Ethernet網はツリートポロジ(パストポロジを含む)であるために複数の経路が発生しないが、ノード(ハブ)でのフラッディング(入力伝送路以外の全ての伝送路へフレームを中継する)が発生すると網資源が無駄になる。第二の課題は、その経路上の伝送路の容量割当管理である。なお、ノードでの輻輳回避には、出力伝送路への集中条件で、バッファ溢れが発生しないバッファ量の配置で解決できる。
また、Ethernet端末間を結ぶ伝送網(伝送路とハブとで構成)でその最大遅延時間(伝送路の伝搬遅延とハブ内でのバッファ溢れ(輻輳)がない場合は送出待ち時間の合計)を決めるには、伝送経路(パス)管理と伝送路の使用伝送容量(フレームレート)管理が必要になる。
本発明は、このような背景に行われたものであって、MAC(Media Access
Control)アドレス学習機能付きスイッチングハブで構成されたEthernet網の単一パス設定機能と伝送容量の集中管理とによってハブへの制御無しで容量保証された端末間伝送を行うことができる網資源管理装置を提供することを目的とする。
第一の課題である経路(パス)探索は、伝送網として、Ethernet伝送路とMACアドレス学習機能を有するスイッチングハブとを用いることで単一パス伝送のみに制限することで実現できる。このMACアドレス学習機能を有するスイッチングハブを用いることで、MACアドレスを学習した端末間ではフラッディングが行われなくなり、端末間で単一のパスが設定される。これにより、End−to−Endの単一パス伝送が実現できる。このために、通信端末間でハブのMACアドレス学習(送信元アドレスで学習する)のためのフレームを事前に受信側から送信側へ送る必要があるが、ATMでのように事前に設定する必要が無い利点がある。
第二の課題である経路上の伝送路の容量(フレームレート)割当管理が本発明の特徴であり、Ethernet網の各伝送路の使用容量管理を端末からの要求(通信相手と伝送容量)により使用パス(前述したことから単一パスに規定できる)に沿って伝送容量を割り当て、それが可能ならば受け付け、終了要求で割り当てを解除する管理を行う。これにより伝送路の使用率を100%未満に管理することが可能になり輻輳が回避できる。
前記Ethernet網の各伝送路の使用容量管理は決められた使用可能領域(網監視情報伝送、ARP(Address Resolution Protocol:RFC826)等があるため100%未満)以下で管理して、その結果は端末へ通知する必要はあるが、スイッチングハブへは通知や制御する必要が無い。このように網資源管理装置は端末からの要求を集中して伝送路の使用容量管理ができることから、従来と比較してスイッチングハブとの通信が無い手順で実現できるため処理が非常に簡単にできる。
すなわち、本発明は、Ethernet端末と、MACアドレス学習機能付きスイッチングハブとを備え、前記端末間に伝送路と前記スイッチングハブとにより経路を設定する網資源管理装置を備えたEthernet網であって、前記網資源管理装置は、前記端末と前記スイッチングハブとの間および前記スイッチングハブ相互間の接続関係とこの接続関係に関わる前記伝送路の伝送容量とを記憶する手段と、前記端末からの通信要求に応じて前記記憶する手段を参照し前記端末間のスイッチングハブ経由の使用伝送容量を経路に沿って確保できるか否か判定する手段と、この判定する手段の判定結果に基づき確保できる場合は前記記憶する手段の当該確保による使用伝送容量分を増加して受付応答を返し、確保できない場合は拒否を返す手段と、前記端末からの通信終了通知を受けると確保した使用伝送容量を前記記憶する手段から減ずる手段とを備える。
これにより、MACアドレス学習機能付きスイッチングハブで構成されたEthernet網の単一パス設定機能と伝送容量の集中管理とによってハブへの制御無しで容量保証された端末間伝送を行うことができる。
前記端末間の伝送容量の確保に際し、前記端末からの要求に応じて片方向もしくは双方向で前記記憶する手段の使用伝送容量を増加させる手段を備えることができる(請求項2)。これにより、単方向(片方向)通信および双方向通信の両方に対応することができる。
伝送サービスの受信側となる前記端末は、伝送サービスを開始するに際し、ブロードキャストフレーム、もしくは通信要求元端末への少なくとも1フレームを送信して伝送サービスの受け入れ準備完了を通知する手段を備えることができる。この伝送サービスの受け入れ準備完了の通知により、スイッチングハブは、MACアドレスを学習するので、単一パスを設定することができる。
ストリームデータ通信の確立時に確保した伝送容量に対し、当該ストリームデータ通信中の前記端末の要求に応じて通信経路の伝送容量を確保可能な最大容量を越えない範囲で変更する手段を備えることができる。これにより、ストリームデータ通信中であっても逐次伝送容量を変更することができる。例えば、ストリームデータ通信開始時には、必要最小の伝送容量で通信を開始したが、その後、伝送容量に余裕が出来た場合には、ストリームデータ通信を当初よりも大きな伝送容量で行うことができるので、高品質なサービスを提供することができる。
SNMP(Simple Network Management Protocol)もしくはRMON(Remote
Network Monitoring) もしくはRMON2(Remote Network Monitoring MIB Version2:RFC2074)を用いて前記スイッチングハブおよび前記端末の接続関係とその伝送容量とを検出する手段を備えることができる。
前記端末からのマルチキャスト通信要求の受け付けに際し、当該マルチキャスト経路の伝送路に沿って伝送容量を確保する手段を備えることができる。これにより、マルチキャスト通信を行うのに先立って、伝送容量を確保できるので、通信の信頼性を向上させ、高品質なサービスを提供することができる。
IGMP(Internet Group Management Protocol)もしくはGMRP(GARP Multicast Registration Protocol) GVRP(GARP VLAN Registration Protocol:IEEE802.1Q)を用いてストリームデータのマルチキャスト配信のアドレス管理を行う手段を備えることができる。
SIP(Session Initiation Protocol)を用いて前記網資源管理装置と前記端末との間で通信相手および伝送容量および容量確保の可否および着信可否および容量解放の情報を伝達するための通信を行う手段を備えることができる。
また、前記網資源管理装置は、Ethernet網を構成した場合のツリー構造でのルート(root)近傍に配置されたり、あるいは、いずれかの前記スイッチングハブに含まれることができる。
本発明の他の観点は、情報処理装置にインストールすることにより、その情報処理装置に、本発明のEthernet網の網資源管理装置の各手段に相応する機能を実現させることを特徴とするプログラムである。
また、本発明のさらに他の観点は、本発明のプログラムが記録された前記情報処理装置読取可能な記録媒体である。本発明のプログラムは本発明の記録媒体に記録されることにより、前記情報処理装置は、この記録媒体を用いて本発明のプログラムをインストールすることができる。あるいは、本発明のプログラムを保持するサーバからネットワークを介して直接前記情報処理装置に本発明のプログラムをインストールすることもできる。
これにより、汎用の情報処理装置を用いて、MACアドレス学習機能付きスイッチングハブで構成されたEthernet網の単一パス設定機能と伝送容量の集中管理とによってハブへの制御無しで容量保証された端末間伝送を行うことができる網資源管理装置を実現することができる。
本発明はMACアドレス学習機能付きスイッチングハブで構成されたEthernet網の単一パス設定機能と伝送容量の集中管理とによってハブへの制御無しで容量保証された端末間伝送が可能になる。これは、従来の経路に沿ったハブへの制御や、事前にパスを設定する必要が無い等の利点がある。
また、Ethernet伝送路には全二重と半二重があるが、これは網伝送路への容量割当管理データベースでの伝送容量を半二重では1/2未満にして管理することにより対応する。
(第一実施例)
図1は本発明の実施例を示すブロック図である。1は網資源管理装置、2はEthernet端末、3はMACアドレス学習機能を有するスイッチングハブ、4はEthernet伝送路で構成されている。
図2は網伝送路への容量割当管理データベース(網トポロジと伝送路容量割当)の構成を示す図である。図3は通信接続管理データベースの構成を示す図である。網資源管理装置は管理するための網トポロジと伝送容量を基にした図2に示される網伝送路への容量割当管理データベースと図3に示される通信接続管理データベースを持つ。本発明の網資源管理装置は、経路管理を不必要とするところに特徴があるが、本実施例では、説明をわかりやすくするために、図2、図3、図9に経路情報を記載する。このような経路情報が無くとも本発明の網資源管理装置は、容量保証された端末間伝送が可能である。
網資源管理装置では各ノードのMACアドレス、IPアドレス、ノード名、スイッチングの各ポート番号、接続先ノード、各ポートにおける伝送容量、各Ethernet端末からの通信要求に対して割当てた伝送容量の和を網伝送路への容量割当管理データベースに記憶することでEthernet網を管理および監視する。
網資源管理装置はあるEthernet端末から通信要求を受信し、要求元Ethernet端末と要求先Ethernet端末のアドレスと予約伝送容量とを基に図2に示される網伝送路への容量割当管理データベースから1経路を決定し、各Ethernet伝送路の伝送容量を確保する。それを図3に示される配信元Ethernet端末のアドレス、配信先Ethernet端末のアドレス、現在使用中の伝送容量、予約したい伝送容量を記憶することができる通信接続管理データベースに記憶し、End−to−End間での通信の管理をする。
各Ethernet端末は、Ethernet端末間を結ぶEthernet伝送路でその最大遅延時間を決めるため、Ethernet伝送路の使用伝送容量(フレームレート)管理を持つ。全てのポートの伝送容量がほぼ等しいnポートのスイッチングハブでの輻輳の例では、ある1ポートを除く全ての他ポートからのフレームがその1ポートに集中する場合で、フレームレートを決める時間間隔をT(sec)とすると(n−1)×T(sec)以上のバッファを各スイッチングハブの各出力ポートに配置することで輻輳が回避できる。
そのスイッチングハブには、MACアドレス学習機能を有するものを使用する。網資源管理装置は、Ethernet端末から網資源管理装置までの経路を人手で入力される図2に示される網伝送路への容量割当管理データベースで把握できる。End−to−EndでのEthernet端末間の経路は各端末から網資源管理装置もしくはルート(root)までの経路を探索し、その冗長部分を除いた経路となる。これは必要に応じて計算してもよいが、本実施例では、説明をわかりやすくするために、図3に示される通信接続管理データベースに記憶されるものとして説明する。これは各Ethernet端末のMACアドレスを学習した後フラッディングが発生しないスイッチングハブで構成される経路と同一経路になる。
ここで、前記冗長部分の定義について図1を参照して説明する。図1において、網資源管理装置1からEthernet端末2−1までの経路は、網資源管理装置1→スイッチングハブ3−4→3−2→3−1→Ethernet端末2−1になる。また、網資源管理装置1からEthernet端末2−8までの経路は、網資源管理装置1→スイッチングハブ3−4→3−5→3−7→Ethernet端末2−8になる。このときに、Ethernet端末2−1から2−8までの経路は、Ethernet端末2−1→スイッチングハブ3−1→3−2→3−4→3−5→3−7→Ethernet2−8となる。
すなわち、実際にデータ伝送が行われるデータ送信元とデータ送信先との間の経路の他に、通信手続きのために、データ送信元あるいはデータ送信先と網資源管理装置1との間の経路が必要になる。本実施例では、通信手続きのためのデータ送信元あるいはデータ送信先と網資源管理装置1との間の経路を冗長部分と定義する。
上の例では、通信手続きのために、網資源管理装置1→スイッチングハブ3−4という経路が必要になるので、この網資源管理装置1→スイッチングハブ3−4の経路が冗長部分になる。さらに、もう一つ例を挙げると、網資源管理装置1からEthernet端末2−3までの経路は、網資源管理装置1→スイッチングハブ3−4→3−2→3−3→Ethernet端末2−3になる。このとき、Ethernet端末2−1から2−3までの経路は、Ethernet端末2−1→スイッチングハブ3−1→3−2→3−3→Ethernet2−3となる。したがって、この場合の冗長部分は、網資源管理装置1→スイッチングハブ3−4→3−2となる。
以下に、端末からの通信要求に対しての動作を図1〜図7を用いて説明する。図1に示すように、Ethernet端末2−1がEthernet端末2−8に片方向のストリームデータを転送する場合、網管理装置は要求元Ethernet端末2−1から発呼要求(CR)パケットを受信し、Ethernet端末2−1のMACアドレス(以下要求元MACアドレス)、Ethernet端末のIPアドレス(以下要求元IPアドレス)、Ethernet端末2−8のIPアドレス(以下要求先IPアドレス)、Ethernet端末2−1が利用したい予約伝送容量を知る。
網資源管理装置はこれらの情報に従い図2に示されるデータベースと図3に示される通信接続管理データベースより、伝送容量を割当て、1経路を決定する。図4はEthernet端末における着信拒否を含む通信手順を示すシーケンス図である。もし網資源管理装置において、通信要求に対する伝送容量を確保できない場合は、図4に示されるとおり切断指示(CI)、切断確認(CF)パケットにより通信要求を拒否する。
網資源管理装置は要求された伝送容量を確保できる場合、要求先Ethernet端末2−8に要求元MACアドレス、要求元IPアドレスを含む着呼(CN)パケットを送出する。その際、網資源管理装置は要求先Ethernet端末2−8に要求元Ethernet端末2−1より着呼(CA)を受信すると、接続完了(CC)パケットを返信するよう指示する。その後、網資源管理装置は要求先Ethernet端末2−8から通信の受け入れ可否を要求先MACアドレス、要求先IPアドレスを含む着呼受付(CA)パケットにより受信する。
図5は網資源管理装置による通信開始拒否を含む通信手順を示すシーケンス図である。ここで、要求先Ethernet端末2−8が通信拒否する場合、図5に示されるとおり網資源管理装置は切断指示(CI)、切断確認(CF)パケットにより通信開始を拒否する。要求先Ethernet端末2−8が通信を許可する場合、網資源管理装置は要求元Ethernet端末2−1に要求先MACアドレス、要求先IPアドレスを含む着呼(CN)パケットを送出する。
その後、網資源管理装置は、要求元Ethernet端末2−1に着呼(CA)パケットを要求先Ethernet端末2−8に送信するよう指示する。それに従い、要求元Ethernet端末2−1は要求先Ethernet端末2−8へ着呼(CA)パケットを送出し、それを受信した要求先Ethernet端末2−8は接続完了(CC)パケットを要求元Ethernet端末2−1に送出する。これによりストリームデータ通信が確立される。
Ethernet端末間でのストリームデータ転送の開始に先立って、要求先Ethernet端末は要求元Ethernet端末へ必ず接続完了(CC)パケットを送信し、通信を開始させる(請求項3)。図6はスイッチングハブの要求先MACアドレスの学習手順を説明するための図である。この接続完了(CC)パケットによって、図6に示されるようにEnd−to−End間の各スイッチングハブは要求先MACアドレスの学習を終える。ストリームデータ伝送を開始する前に、これらの通信シーケンスを行うことで、ストリームデータのフラッディングを防止することができる。なお、接続完了(CC)パケットは、ブロードキャストフレームであってもよい。
このスイッチングハブにおけるアドレス学習機能にはエージング機能(学習したMACアドレスを保持する時間)があり、デフォルトで300secとIEEE802.1.Dに記載されている。よって、ストリームデータ通信の確立後、要求先Ethernet端末が300sec以下にストリームデータがない場合は、割込み(IT)パケットを送信する。End−to−End間の各スイッチングハブは要求先Ethernet端末が送信する割込み(IT)パケットによって要求先MACアドレスの学習を持続する。
ストリームデータ通信を切断したい場合は切断要求(CQ)、切断指示(CI)、切断確認(CF)パケットにより行われる。この通信切断はどちらの端末から行ってもよい。
以上示した手順では、途中のスイッチングハブと通信を行うことなしに通信確立と切断が行えるので網内処理を簡単に行うことができる。この通信シーケンスで用いられるパケット種別と機能を図7に示す。
(第二実施例)
第一実施例で示した通信確立までの通信シーケンスを用いて双方向通信を行う動作を図2および図3と図6から図8を用いて説明する。
図8は第二実施例の通信手順を説明するためのシーケンス図である。図8に示すように、Ethernet端末2−1がEthernet端末2−8と双方向ストリームデータ通信する場合、網管理装置は要求元Ethernet端末2−1から発呼要求(CR)パケットを受信し、Ethernet端末2−1のMACアドレス(以下要求元MACアドレス)、Ethernet端末のIPアドレス(以下要求元IPアドレス)、Ethernet端末2−8のIPアドレス(以下要求先IPアドレス)、Ethernet端末2−1が利用したい予約伝送容量を知る。網資源管理装置はこれらの情報に従い図2に示される網伝送路への容量割当管理データベースと図3に示される通信接続管理データベースより、伝送容量を割当て、1経路を決定する。もし網資源管理装置において、通信要求に対する伝送容量を確保できない場合は図5に示されるとおり切断指示(CI)、切断確認(CF)パケットにより通信要求を拒否する。
網資源管理装置は要求された伝送容量を確保できる場合、要求先Ethernet端末2−8に要求元MACアドレス、要求元IPアドレスを含む着呼(CN)パケットを送出する。その際、網資源管理装置は要求先Ethernet端末2−8に要求元Ethernet端末2−1より着呼(CA)を受信すると、接続完了(CC)パケットを返信するように指示する。その後、網資源管理装置は要求先Ethernet端末2−8から通信の受け入れ可否を要求先MACアドレス、要求先IPアドレスを含む着呼受付(CA)パケットにより受信する。ここで、要求先Ethernet端末2−8が通信拒否する場合、図5に示されるとおり網資源管理装置は切断指示(CI)、切断確認(CF)パケットにより通信開始を拒否する。
要求先Ethernet端末2−8が通信を許可する場合、網資源管理装置は要求元Ethernet端末2−1に要求先MACアドレス、要求先IPアドレスを含む着呼(CN)パケットを送出する。要求先Ethernet端末2−8が通信を許可する場合、要求先Ethernet端末2−8は網資源管理装置へ着呼受付(CA)パケットを送出する際に、要求先Ethernet端末2−8が利用したい予約伝送容量を同時に伝える。この予約伝送容量は必ずしも要求元Ethernet端末が指定した予約伝送容量と同じ容量でなくてよい。
もし網資源管理装置が要求先Ethernet端末2−8が要求する伝送容量を確保できない場合、網資源管理装置は図5に示されるとおり切断指示(CI)パケットによりその要求を止め、再度要求先Ethernet端末2−8に予約伝送容量を尋ねる。その際、使用可能な最大伝送容量を伝えることができる。
要求先Ethernet端末2−8が指定する伝送容量を網資源管理装置で確保できた場合、網資源管理装置は要求元Ethernet端末2−1に要求先MACアドレス、要求先IPアドレスを含む着呼(CN)パケットを送出し、着呼(CN)パケットをEthernet端末2−8へ送出するように指示する。それに従い、要求元Ethernet端末2−1は要求先Ethernet端末2−8へ着呼(CA)パケットを送出し、それを受信した要求先Ethernet端末2−8は接続完了(CC)パケットを要求元Ethernet端末2−1に送出する。これにより双方向通信が確立される。
(第三実施例)
第一実施例に示した一旦確立されたストリームデータ転送において、後で確保された伝送容量に変更を加えることが可能であることを図2および図3および図9を用いて説明する。
End−to−End間で通信が確立された後、網資源管理装置が伝送容量の変更を行う要求元Ethernet端末から要求先IPアドレスと変更を行いたい伝送容量を指定した発呼要求(CR)パケットを受信する。その後、網資源管理装置は、変更したい伝送容量を図3に示される通信接続管理データベースの予約伝送容量フィールドに記し、図2に示される網伝送路への容量割当管理データベースより予約伝送容量に記された伝送容量を確保する。
その後、網資源管理装置は着呼受付(CA)パケットにて、伝送容量を変更したことを要求元Ethernet端末へ伝達する。要求に対する伝送容量を確保できない場合は、切断指示(CI)パケットを要求元Ethernet端末へ送信し、その要求を拒否する。
図9は伝送容量の割当て過程を説明するための図である。図9の例では、網資源管理装置は、配信元端末2−1と配信先端末2−8との間で10Mbpsの帯域を確保している。ここで、予約伝送容量として6Mbpsが要求されると網資源管理装置は、確保している10Mbpsの帯域の内6Mbpsを割当てる。図9の例は、予め網管理装置が確保している帯域よりも要求された帯域の方が小さいので要求を受け付けることができた例である。もし、予め網資源管理装置が確保している帯域よりも大きい帯域が要求された場合には、この要求は拒否される。
このように、通信を確立した後でも、網資源管理装置が通信を行っているEthernet端末のどちらか一方から切断要求を受信しない限り、通信が途切れることなく伝送容量の変更要求を何度でも行うことができる。
(第四実施例)
第一実施例での図2に示す網伝送路への容量割当管理データベースは人手で入力されるのに対し、第四実施例では、網資源管理装置がリモートによりEthernet端末の接続関係とその伝送容量の検出をする。
網資源管理装置は、スイッチングハブに実装されたSNMPもしくはRMONもしくはRMON2の網管理プロトコルを用いて網資源管理装置から各スイッチングハブのMIB(Management Information Base)情報を収集する。MIB(管理情報ベース)はネットワーク管理の標準規格で、エージェント(管理対象機器)は様々なネットワーク情報やその機器自体の情報を変数として保持している。これらを総称してMIBと呼び、ネットワーク監視のマネージャはこうしたエージェントの持つMIB情報をSNMPの利用により収集し、ネットワークや機器の状態(スイッチングハブの各ポート毎)を監視することができる。
これらにより、網資源管理装置では図2に示される網伝送路への容量割当管理データベースに各ノードのMACアドレス、IPアドレス、スイッチングハブの各ポート番号、接続先ノード、スイッチングハブの各ポートにおける伝送容量、各Ethernet端末からの通信要求に対して割当てた伝送容量の和、網資源管理装置と各ノード間の経路を記憶し、定期的にこの網伝送路への容量割当管理データベースを更新させることで網資源管理装置はEthernet網を管理および監視する。
網資源管理装置はあるEthernet端末から通信要求を受信したとき、要求元Ethernet端末と要求先Ethernet端末のアドレスと予約伝送容量を図2に示される網伝送路への容量割当管理データベースから1経路を決定し、各Ethernet伝送路の伝送容量を確保する。それを図3に示される通信接続管理データベースに記憶し、End−to−End間での通信の管理をする。
各Ethernet端末は、Ethernet端末間を結ぶEthernet伝送路でその最大遅延時間を決めるため、Ethernet伝送路の使用伝送容量(フレームレート)管理がいる。その一例として、TCPVegasがある。一般的に使用されているTCPRenoは、セグメントロスを利用して大きくなりすぎたウィンドウサイズの調整を行う。従ってセグメントロスの発生直後にウィンドウサイズが必要以上に小さくなるため、スループットが低下する。
一方、TCPVegasは送信したセグメントのRTT(Round Trip Time)を観測し、その変動をウィンドウサイズの調整に利用する。つまりRTTが大きくなればネットワークが輻輳していると判断してウィンドウサイズを小さくし、RTTが小さくなれば逆にウィンドウサイズを増加させる。
これにより、送信レートの制御を行うことができる。なお、ウィンドウ内の時間に集中して送出するのではなく、フレーム間隔を空けて送る方法をとるとピークレートを下げられるのでスイッチングハブでのバッファ容量の低減が図れる利点がある。
Ethernet網を構成するスイッチングハブには、MACアドレス学習機能を有するものを使用する。網資源管理装置は、Ethernet端末から網資源管理装置までの経路を図2に示される網伝送路への容量割当管理データベースで把握できる。End−to−EndでのEthernet端末間の経路は、網資源管理装置までの経路からその冗長部分を除いた経路とし、図3に示される通信接続管理データベースに記憶される。これは各Ethernet端末のMACアドレスを学習した後のスイッチングハブで構成される経路と同一経路になる。
また、上記で述べたMIBを搭載したスイッチングハブ(インテリジェントスイッチングハブ)は、telnetによりリモート制御することができるので、Ethernet端末も網資源管理装置と同様にIPアドレスを持つ。よって、網資源管理装置は伝送容量のみならず、tracerouteコマンドを使用することで経路調査を確実に行うことができる。
(第五実施例)
第一実施例において、ストリームデータのマルチキャスト配信のグループを事前に網資源管理をするための動作の一例を図10〜図14を用いて説明する。
IGMPの構成要素は、網資源管理装置およびスイッチングハブの両方で稼動する。スイッチングハブは、各Ethernet端末がIGMPパケットによってマルチキャストグループに加入、またはグループから脱退した場合にIGMPをサポートする網資源管理装置から通知を受ける。
図10は第五実施例の通信手順を説明するためのシーケンス図である。図10に示されるように網資源管理装置はマルチキャスト配信に参加したいEthernet端末2−5、またはマルチキャスト配信に参加させたいEthernet端末2−5の情報を持つEthernet端末2−1から参加させるEthernet端末2−5のMACアドレス、IPアドレスを含む参加要求(JR)パケットを受信する。その後、網資源管理装置はマルチキャスト配信に参加させるEthernet端末2−5までの経路とマルチキャスト配信で使用中の伝送容量に、参加するEthernet端末2−5の容量増加分を確保できるか否かを判断するため、通信接続管理データベースと網伝送路への容量割当管理データベースによりマルチキャスト配信の全経路の伝送路の空き容量を検索する。伝送容量の確保が可能なら、マルチキャスト経路の伝送路に沿って伝送容量を網伝送路への容量割当管理データベース上で全て確保する。参加要求に対する伝送容量を確保できない場合は切断指示(CI)、切断確認(CF)パケットにより通信要求を拒否する。
各データベースの更新後、網資源管理装置はストリームデータ配信中のEthernet端末2−1に参加させたいEthernet端末2−5のMACアドレス、IPアドレスを含む参加着呼(JN)パケットを送出する。その後、網資源管理装置はストリームデータ配信中のEthernet端末2−1から通信の受け入れ可否をストリームデータ配信中のEthernet端末2−1のMACアドレス、要求先IPアドレスを含む参加受付(JA)パケットにより受信する。
ここで、ストリームデータ配信中のEthernet端末2−1が通信拒否する場合、網資源管理装置は切断指示(CI)、切断確認(CF)パケットによりEthernet端末2−5の参加を拒否する。ストリームデータ配信中のEthernet端末2−1が通信を許可する場合、網資源管理装置は参加させるEthernet端末2−5までの経路を要求タイプ、マルチキャストグループアドレス、およびEthernet端末2−5のMACアドレスを含むIGMP Joinメッセージをスイッチングハブへ送信し、各スイッチングハブの転送テーブルを自動的に変更する。
その後、網資源管理装置はEthernet端末2−5にストリームデータ配信中のEthernet端末2−1のMACアドレス、IPアドレスを含む参加着呼(JN)パケットを送出する。その際、網資源管理装置はEthernet端末2−5に参加完了(CC)パケットをストリームデータ配信中のEthernet端末2−1へ送出するよう指示する。それに従い、Ethernet端末2−5は参加完了(CC)パケットをストリームデータ配信中Ethernet端末2−1に送出し、マルチキャスト通信が確立される。
Ethernet端末2−5がマルチキャストグループから脱退する場合、網資源管理装置はEthernet端末2−5から切断要求(CQ)パケットを受信すると、網資源管理装置はEthernet端末2−5が確保した伝送容量に対して、マルチキャスト経路に含まれる全伝送路の伝送容量を開放し、各スイッチングハブへIGMP Leaveメッセージを送信する。これにより,Ethernet網上で確立されたマルチキャスト経路からEthernet端末2−5を脱退させる。
また、図11はマルチキャストグループQueryの送信手順を含む第五実施例の通信手順を説明するためのシーケンス図である。図10に示されるマルチキャスト経路が確立されたとき、図11に示されるように網資源管理装置は定期的にマルチキャストグループQueryを各Ethernet端末へ送信する。Ethernet端末がこのマルチキャストグループQueryに応答する場合、網資源管理装置は各スイッチングハブに対して転送テーブルからのグループ削除を要求しない。マルチキャストグループにとどまらないEthernet端末は、網資源管理装置からのQueryに応答しない。数回のQueryの後で,マルチキャストグループに属するEthernet端末から応答が得られなかった場合、網資源管理装置はそのEthernet端末までの経路において確保している伝送容量と経路を開放し、スイッチングハブにIGMP Leaveメッセージを送信する。これにより、網資源管理装置は各スイッチングハブへ転送テーブルのマルチキャストグループからQueryに応答しないEthernet端末を削除するよう要求する。
また、GARPを基に動作するGMRPの構成要素は、スイッチングハブ上およびEthernet端末上の両方で稼動する。Ethernet端末上でGMRPは、IGMPと組み合わせて使用する。スイッチングハブはEthernet端末からレイヤ2GMRPトラフィックとレイヤ3IGMPトラフィックの両方を受信する。スイッチングハブでは受信したGMRPトラフィックを使用して、レイヤ2でEthernet端末が接続されているEthernet網内のマルチキャストを制限する。
図12はIGMP JionおよびGMRP Joinメッセージを含む第五実施例の通信手順を説明するための図である。図12に示されるEthernet端末2−5がマルチキャストグループに加わる場合、網資源管理装置は参加要求(JR)パケット、参加着信(JN)パケット、参加受付(JA)パケット、参加着信(JN)パケットによりマルチキャスト経路とその経路に対する伝送容量を確保し、Ethernet端末2−5のマルチキャストグループへの参加を許可する。その際、網資源管理装置はEthernet端末2−5に参加完了(CC)パケットをストリームデータ配信中のEthernet端末2−1へ送出するよう指示する。マルチキャストグループへの参加を許可されたEthernet端末2−5はスイッチングハブ3−6へIGMP Joinメッセージを送信する。Ethernet端末2−5からIGMP Joinメッセージを受信したスイッチングハブは、IGMP Joinメッセージを基にGMRP Joinメッセージを生成し、他のスイッチングハブへマルチキャストグループにEthernet端末2−5が参加することを伝える。その後、Ethernet端末2−5は参加完了(CC)パケットをストリームデータ配信中のEthernet端末2−1に送出し、マルチキャスト通信が確立される。
Ethernet端末2−5がマルチキャストグループから脱退する場合、網資源管理装置はEthernet端末2−5から切断要求(CQ)パケットを受信すると、網資源管理装置はEthernet端末2−5までの経路とその経路に対して確保した伝送容量を開放し,Ethernet端末2−5へ切断確認(CF)パケットを送信し、Ethernet端末2−5をマルチキャストグループから脱退させる。Ethernet端末2−5が網資源管理装置へ切断要求(CQ)パケットを送信した後、Ethernet端末2−5はスイッチングハブへIGMP leaveメッセージを送信する。Ethernet端末2−5からIGMP Leaveメッセージを受信したスイッチングハブは、IGMP Leaveメッセージを基にGMRP Leaveを生成し、他のスイッチングハブへEthernet端末2−5がマルチキャストグループから脱退することを伝える。
また、図13はSNMP trapを含む第五実施例の通信手順を説明するためのシーケンス図である。図12に示されるマルチキャスト経路が確立されたとき、図13に示されるようにスイッチングハブは定期的にマルチキャストグループQueryを各Ethernet端末へ送信する。Ethernet端末がこのマルチキャストグループQueryに応答する場合、スイッチングハブは何も実行しない。マルチキャストグループにとどまらないEthernet端末は、leave メッセージを送信するか、スイッチングからのQueryに応答しない。スイッチングハブから送出される数回のQueryの後、マルチキャストグループに属するEthernet端末から応答が得られなかった場合、スイッチングハブはGMRP leaveメッセージにより、このEthernet端末をマルチキャストグループから脱退させる。この際、網資源管理装置はスイッチングハブからGMRP leaveメッセージを発行したことをSNMP trapにより削除するEthernet端末のMACアドレスを通知される。脱退させるEthernet端末のMACアドレスを含むSNMP trapを受信した網資源管理装置は、マルチキャスト経路内全てのマルチキャストグループから脱退するEthernet端末に割当てた容量分を低減する。
以上のように、IGMPとGMRPをサポートしている網資源管理装置およびスイッチングハブおよびEthernet端末を用いてマルチキャスト配信を行う場合、IGMPおよびGMRPを用いてマルチキャスト配布木を配信する。
また、網資源管理装置で確保する伝送容量はEthernet端末2−1からEthernet端末2−8までの経路とEthernet端末2−1からEthernet端末2−5までの経路の冗長部分を除いた経路のみで、Ethernet端末2−1とEthernet端末2−8間で確保されている同一伝送容量でよい。
例えば、既存のマルチキャストグループに属するEthernet端末が相互に10Mbpsで通信を行っているときに、新たにマルチキャストグループに参加するEthernet端末が2Mbpsでデータ伝送を希望する場合には、既存のマルチキャストグループに属するEthernet端末が相互に通信を行っていた10Mbpsの伝送容量に、新たに2Mbpsを加えて12Mbpsとする。これにより、マルチキャストグループに属する全てのEthernet端末が相互にデータ伝送を行うことができる。
また、GMRPと同様の動作をするGVRPを用いると,End−to−Endまたはマルチキャスト経路のEthernet端末間でMACアドレス学習により決定する一経路を動的なVLANを構成することで確保し、不要なブロードキャストや未知のユニキャストトラフィックを取り除ける。この通信シーケンスで用いられるパケット種別と機能を図14に示す。
(第六実施例)
第一実施例で示した呼処理は他のプロトコルを適用することもできる。その一例として、IP電話などで広く用いられているSIP(Session Initiation Protocol:RFC2543)を用いて、双方向ストリームデータ伝送を行う一例を図2および図3、図15から図19を用いて説明する。
Ethernet端末2−1がEthernet端末2−8にストリームデータを転送する場合、網資源管理装置は要求元Ethernet端末2−1からINVITEリクエストを受信し、要求元IPアドレス、要求先IPアドレス、利用したい予約帯域幅を知る。網資源管理装置は、これらの情報に従い図2に示されるデータベースと図3に示される通信接続管理データベースより、伝送容量を割当て、1経路を決定する。
図15は第六実施例の通信手順を説明するためのシーケンス図である。また、図16はEthernet端末におけるCANCEL送信手順を含む第六実施例の通信手順を説明するためのシーケンス図である。網資源管理装置において、通信要求に対する双方向での伝送容量を確保できない場合は、図16に示されるSIPメソッドのCANCELにより通信要求を拒否する。
図15に示すように、網資源管理装置は要求された双方向での伝送容量を確保できる場合、要求先Ethernet端末2−8に要求元Ethernet端末2−1のIPアドレス(以下要求元IPアドレス)、要求先Ethernet端末のIPアドレス(以下要求元IPアドレス)を含むINVITEリクエストを送信する。その後、網資源管理装置は要求先Ethernet端末2−8から通信の受け入れ可否をSIPのレスポンスコードにより受信する。
図17は網資源管理装置におけるCANCEL送信手順を含む第六実施例の通信手順を説明するためのシーケンス図である。ここで、要求先Ethernet端末2−8が通信拒否する場合、図17に示されるとおりCANCELにより通信開始を拒否する。要求先Ethernet端末2−8が通信を許可する場合、網資源管理装置は要求元Ethernet端末2−1に要求先IPアドレス、要求先IPアドレスを含むPRACKリクエストを送出する。その際、網資源管理装置は要求元Ethernet端末2−1にPRACKリクエストを要求先Ethernet端末2−8へ転送するように指示する。それに従い要求元Ethernet端末2−1はPRACKリクエストを要求先Ethernet端末2−8に転送し、それを受信した要求先Ethernet端末2−8はSIPの200OKのレスポンスコードを要求元Ethernet端末2−1に送出することで同一伝送容量の双方向通信が確立される。
最後の200OKのレスポンスコードによって、End−to−End間の各スイッチングハブは要求先MACアドレスの学習を終える。
また、いったん確立されたセッションにINVITE/200/ACKのシーケンスを再度実行することにより、後で変更を加えることが可能である。ある1つの種類のSIPリクエストが完了するまでの間は、それと同じ種類のリクエストを再度送信することはできない。また、どちらかのEthernet端末からBYEが送信されない限りメディアセッションはそのまま継続される。通信切断は、SIPメソッドのBYEにより行われる。これはどちらの端末から行ってもよい。
以上に示されるように、SIPで用いられる通信シーケンスによっても同様に行うことができる。ここで、SIPメソッドを図18に、SIPのレスポンスコードの種類を図19に示す。
第六実施例では、SIPを一例として説明したが、同様に呼処理としてH.323を適用することができる。
(第七実施例)
網資源管理装置の配置は、高速のEthernet伝送路に接続しているスイッチングハブに接続、あるいは、そのスイッチングハブに内蔵する。本実施例のように、高速のEthernet伝送路に接続されている場合には通信手続きのためのトラヒックが一部に偏って集中してもその影響を低減できる。しかし、望ましくは、図1に示すように、Ethernet網を構成した場合のツリー構造でのルート(root)近傍に配置する。これにより、ツリートポロジの特定の枝に、通信手続きのためのトラヒックが偏って集中することを避けることができる。
(第八実施例)
本発明は、汎用の情報処理装置にインストールすることにより、その情報処理装置に本発明の網資源管理装置の各手段に相応する機能を実現させるプログラムとして実現することができる。このプログラムは、記録媒体に記録されて情報処理装置にインストールされ、あるいは通信回線を介して情報処理装置にインストールされることにより当該情報処理装置に、本発明の網資源管理装置の各手段にそれぞれ相応する機能を実現させることができる。
以上説明したように、本発明はMACアドレス学習機能付きスイッチングハブで構成されたEthernet網の単一パス設定機能と伝送容量の集中管理とによってハブへの制御無しで容量保証された端末間伝送が可能になる。これは、従来の経路に沿ったハブへの制御や、事前にパスを設定する必要が無い等の利点がある。これにより、通信手順を簡単化させることができ、装置構成を簡単化させるとともに、ネットワークの負荷を軽減させることができる。
本発明の実施例を示すブロック図。 網伝送路への容量割当管理データベースの構成を示す図。 通信接続管理データベースの構成を示す図。 Ethernet端末における着信拒否を含む通信手順を示すシーケンス図。 網資源管理装置による通信開始拒否を含む通信手順を示すシーケンス図。 スイッチングハブの要求先MACアドレスの学習手順を説明するための図。 第一実施例の通信シーケンスで用いられるパケット種別と機能を示す図。 第二実施例の通信手順を説明するためのシーケンス図。 伝送容量の割当て変更過程を説明するための図。 第五実施例の通信手順を説明するためのシーケンス図。 マルチキャストグループQueryの送信手順を含む第五実施例の通信手順を説明するためのシーケンス図。 IGMP Jion(GMRP Join)メッセージを含む第五実施例の通信手順を説明するための図。 SNMP trapを含む第五実施例の通信手順を説明するためのシーケンス図。 第五の通信シーケンスで用いられるパケット種別と機能を示す図。 第六実施例の通信手順を説明するためのシーケンス図。 Ethernet端末におけるCANCEL送信手順を含む第六実施例の通信手順を説明するためのシーケンス図。 網資源管理装置におけるCANCEL送信手順を含む第六実施例の通信手順を説明するためのシーケンス図。 SIPメソッドを示す図。 SIPのレスポンスコードの種類を示す図。
符号の説明
1 網資源管理装置
2−1〜2−8 Ethernet端末
3−1〜3−7 MACアドレス学習機能付きスイッチングハブ
4−1〜4−14 Ethernet伝送路

Claims (11)

  1. Ethernet(登録商標)端末と、MAC(Media Access Control)アドレス学習機能付きスイッチングハブとを備え、前記端末間に伝送路と前記スイッチングハブとにより経路を設定する網資源管理装置を備えたEthernet網であって、
    前記網資源管理装置は、
    前記端末と前記スイッチングハブとの間および前記スイッチングハブ相互間の接続関係とこの接続関係に関わる前記伝送路の伝送容量とを記憶する手段と、
    前記端末からの通信要求に応じて前記記憶する手段を参照し前記端末間のスイッチングハブ経由の使用伝送容量を経路に沿って確保できるか否か判定する手段と、
    この判定する手段の判定結果に基づき確保できる場合は前記記憶する手段の当該確保による使用伝送容量分を増加して受付応答を返し、確保できない場合は拒否を返す手段と、
    前記端末からの通信終了通知を受けると確保した使用伝送容量を前記記憶する手段から減ずる手段と
    を備え
    伝送サービスの受信側となる前記端末は、伝送サービスを開始するに際し、ブロードキャストフレーム、もしくは通信要求元端末への少なくとも1フレームを送信して伝送サービスの受け入れ準備完了を通知する手段を備えた
    ことを特徴とするEthernet網
  2. 前記網資源管理装置は、前記端末間の伝送容量の確保に際し、前記端末からの要求に応じて片方向もしくは双方向で前記記憶する手段の使用伝送容量を増加させる手段を備えた請求項1記載のEthernet網
  3. 前記網資源管理装置は、ストリームデータ通信の確立時に確保した伝送容量に対し、当該ストリームデータ通信中の前記端末の要求に応じて通信経路の伝送容量を確保可能な最大容量を越えない範囲で変更する手段を備えた請求項1記載のEthernet網
  4. 前記網資源管理装置は、SNMP(Simple Network Management Protocol)もしくはRMON(Remote Network Monitoring)もしくはRMON2(Remote Network Monitoring MIB Version2)を用いて前記スイッチングハブおよび前記端末の接続関係とその伝送容量とを検出する手段を備えた請求項1記載のEthernet網
  5. 前記網資源管理装置は、前記端末からのマルチキャスト通信要求の受け付けに際し、当該マルチキャスト経路の伝送路に沿って伝送容量を確保する手段を備えた請求項1記載のEthernet網
  6. 前記網資源管理装置は、IGMP(Internet Group Management Protocol)もしくはGMRP(GARP Multicast Registration Protocol)もしくはGVRP(GARP VLAN Registration Protocol)を用いてストリームデータのマルチキャスト配信のアドレス管理を行う手段を備えた請求項記載のEthernet網
  7. 前記網資源管理装置は、SIP(Session Initiation Protocol)を用いて前記網資源管理装置と前記端末との間で通信相手および伝送容量および容量確保の可否および着信可否および容量解放の情報を伝達するための通信を行う手段を備えた請求項1記載のEthernet網
  8. 前記網資源管理装置は、網を構成した場合のツリー構造でのルート(root)近傍に配置された請求項1記載のEthernet網
  9. 前記網資源管理装置は、いずれかの前記スイッチングハブに含まれる請求項1記載のEthernet網
  10. 情報処理装置にインストールすることにより、その情報処理装置に、請求項1ないしのいずれかに記載のEthernet網の網資源管理装置の各手段に相応する機能を実現させることを特徴とするプログラム。
  11. 請求項10記載のプログラムが記録された前記情報処理装置読み取り可能な記録媒体。
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