JPH10255593A - 自動車用コンビネーションスイッチ - Google Patents

自動車用コンビネーションスイッチ

Info

Publication number
JPH10255593A
JPH10255593A JP6034697A JP6034697A JPH10255593A JP H10255593 A JPH10255593 A JP H10255593A JP 6034697 A JP6034697 A JP 6034697A JP 6034697 A JP6034697 A JP 6034697A JP H10255593 A JPH10255593 A JP H10255593A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
knob
upper knob
moderation
moderating
fixed
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP6034697A
Other languages
English (en)
Inventor
Kiyotaka Uehira
清孝 植平
Shusaku Kawasaki
周作 川崎
Takashi Ichimura
孝 市村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority to JP6034697A priority Critical patent/JPH10255593A/ja
Publication of JPH10255593A publication Critical patent/JPH10255593A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Switches With Compound Operations (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 自動車のステアリングコラムに装着されるレ
バー操作型の自動車用コンビネーションスイッチにおい
て、構造が簡単で、部品点数が少なく、また、組立作業
性にも優れ、信頼性の高いノブ構造を提供することを目
的とする。 【解決手段】 機能スイッチを組み込んだスイッチユニ
ットに支点固定され上下、左右の少なくとも一方向に動
作し、前記スイッチユニット内の少なくとも一つの機能
スイッチを動作させるロアーノブ20と、その先端部に
回転動作可能に配置されたアッパーノブ14と、前記ロ
アーノブ20のスイッチユニット側からロアーノブ20
の中心に対して回転可能に挿通され、前記アッパーノブ
14内で弾性的に固定され、前記スイッチユニット内の
少なくとも一つの機能スイッチを動作させる操作軸15
と、前記ロアーノブ20とアッパーノブ14の内部に配
置された前記アッパーノブ14の回転ポジションを決め
る節度機能26を備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は自動車のステアリン
グコラムに装着されるレバー操作型のライトコントロー
ルスイッチユニット、ワイパーコントロールスイッチユ
ニット等の機能スイッチを具備した自動車用コンビネー
ションスイッチに関するものである。
【0002】
【従来の技術】図9〜図11を使用して従来技術につい
て説明する。
【0003】図9は従来の自動車用コンビネーションス
イッチの構成を示す側断面図、図10は同分解斜視図、
図11は同要部の斜視図である。
【0004】図9、図10において、1はアッパーノブ
であり、その内部は中空に形成され、この中空部に節度
板2を内蔵している。この節度板2は、軸線方向には係
止部2aで、また回転方向には係止部2bで連結軸3に
回転・移動しないように固定されている。連結軸3の他
方の端は、ロアーノブ4にリング4bと係止部3aで同
様に移動・回転しないように固定されている。
【0005】また、節度板2の一方の端面部には、山谷
部2cが形成されており、これと対向する円周上にばね
5によって付勢された節度球6を保持する孔部7を備
え、反対側の面には回路の切換えをするブラシ8をかし
め等の手段で固定した切換板9が上記連結軸3に対して
回転自在に支持されている。ここで、ブラシ8は金属の
薄い板等の素材でつくられていて、その一部を切り起こ
して弾性を付与してある。切換板9と相対する位置には
連結軸3に固定され、ブラシ8の切り起こしの弾性力に
反発して加圧接触し、ブラシの回転に応じて接続される
複数の端子10を所定の円周上の位置にかしめ・インサ
ート成形等の手段で配置した端子板11が設けてある。
【0006】上記のブラシ8、ばね5、節度球6は図1
1に示すように組み立ての利便をはかるため切換板9に
あらかじめ組み込まれ、さらにこれが組み込まれた切換
板9には、係止部の弾性を利用して節度板2が弾性的に
組み合わせられる。また、端子板11には、インサート
成形、かしめ等の手段で端子10があらかじめ取付けら
れ、この端子10の各々には、本体部に設けられたコネ
クタ部に電気信号を取り出すためのリード線12が半田
づけ等の手段で接続されていて、これが例えばライトコ
ントロールスイッチ等の機能スイッチを構成する。
【0007】このスイッチは、図10に示すように連結
軸3にさしこまれ、さらにこの連結軸3をロアーノブ4
にリング4bで固定し、アッパーノブ1を切換板9とピ
ン13で固定することによりノブ部が構成される。この
際、リード線12はノブ部の支点側にある本体(図示せ
ず)に設けられたコネクタと接続するため、組み立て時
にロアーノブ4内の中空孔4aを通しておく必要があ
る。
【0008】次に、このように構成されたノブ部の動作
を説明する。アッパーノブ1を回転操作すると、ピン1
3によって固着された切換板9は、ロアーノブ4に固定
された連結軸3によって案内されながら回転する。この
時、係止部によって連結軸3に回転方向に固定された節
度板2は回転せず、したがって、切換板9のばね5によ
って付勢された節度球6は、節度板2の山谷部2cを円
周方向に回転移動し、操作力の強弱感覚(節度感)を発
生させながら移動して、最終的には谷の部分の位置に安
定する。この時切換板9に固着されたブラシ8は、連結
軸3に固定された端子板11と相対的に回転運動し、端
子板11上に設けられた複数の端子10間の信号の導通
又は遮断を行う。この信号は、ロアーノブ4の内部の中
空部4aを通したリード線12によってコネクタに伝え
られる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】以上のように構成した
コンビネーションスイッチのノブの構造においては、次
のような課題があった。すなわち、機能スイッチをアッ
パーノブ1・ロアーノブ4の内部の中空部に構成したた
め、信号を本体側にあるコネクタに伝えるためのリード
線12が必要であり、また、このリード線12をロアー
ノブ4の内部の孔を通してコネクタのある本体側に導く
作業が工数を要し、信頼性・生産コストの面で課題があ
った。
【0010】また、アッパーノブ1の回転に伴って切換
板9を回転させる必要があり、そのために、アッパーノ
ブ1と切換板9をピン等を圧入することによって固定連
結していたが、結合用の部品が別途必要であるという部
品点数上の課題や、ピン等を圧入する際にアッパーノブ
1の外面を傷つける可能性があるといった作業品質上の
課題があった。さらに、ピン等を挿入する方向が軸と直
角方向になり、射出成形で生産されるアッパーノブ1の
抜き方向と異なるために、金型構造が複雑になって部品
の価格の上昇を招くといったコスト面からの課題もあっ
た。
【0011】また、機能スイッチ部分においては、節度
用の節度球6と付勢用のばね5を組み立てる際に、付勢
された部品どうしを組み込む作業が煩雑であり、作業効
率を低下させるといった課題もあった。
【0012】本発明は上記のような課題を解決し、組み
立てが簡単で信頼性が改善され、部品構造も簡素であ
り、部品点数も削減されたノブの構造を持つ自動車用コ
ンビネーションスイッチを提供することを目的としたも
のである。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明の自動車用コンビ
ネーションスイッチにおいては、機能スイッチを組み込
んだスイッチユニットを本体部側に設けて、この機能ス
イッチをスイッチユニットに支点固定され上下・左右の
少なくとも一方向に動くロアーノブによって動作させる
とともに、上記の機能スイッチの少なくとも一つを上記
のロアーノブの先端に回転動作可能に配置され上記スイ
ッチユニット側からロアーノブの中心に対して回転可能
に挿通された操作軸と弾性的に固定したアッパーノブに
よって操作する構造をもち、更に上記アッパーノブとロ
アーノブの内部には、アッパーノブの回転ポジションを
決め、操作軸の回転位置を規定するための節度機構を備
えるように構成したものである。
【0014】このように本発明によれば、アッパー及び
ロアーの両ノブの内部に機能スイッチを収納することが
なくなり、したがって、ノブの構造が簡潔になり、リー
ド線による配線に伴う作業の困難性も解消することがで
き、信頼性と生産性が向上する。更に、操作軸とアッパ
ーノブを弾性的に固定結合することにより、他の部品を
用いることなく簡単・確実に組立ができる。更にアッパ
ーノブの節度機構に弾性を有する部材を用いて節度球と
ばねによる付勢構造をなくすことにより、組立時の作業
性を向上させることも可能となる。
【0015】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の発明
は、機能スイッチを組み込んだスイッチユニットに支点
固定され上下、左右の少なくとも一方向に動作し前記ス
イッチユニット内の少なくとも一つの機能スイッチを動
作させるロアーノブと、その先端部に回転動作可能に配
置されたアッパーノブと、前記ロアーノブのスイッチユ
ニット側からロアーノブの中心に対して回転可能に挿通
され、前記アッパーノブ内で弾性的に固定され前記スイ
ッチユニット内の少なくとも一つの機能スイッチを動作
させる操作軸と、前記ロアーノブとアッパーノブの内部
に配置された前記アッパーノブの回転ポジションを決め
る節度機能を備えた自動車用コンビネーションスイッチ
であり、アッパーノブ・ロアーノブの内部に機能スイッ
チを収納することがなくなり、したがって、ノブの構造
が簡潔になり、リード線による配線に伴う作業の困難度
も解消することができ、信頼性と生産性が向上する。
【0016】本発明の請求項2に記載の発明は、操作軸
はその根元部にロアーノブの挿通入り口でストップする
段差部とスイッチユニット内のスイッチを動作させる回
動部を持ち、その先端部にアッパーノブと位置決めされ
るガイド部と固定される溝部を持ち、ロアーノブは前記
操作軸の挿通入り口とストッパー部と前記アッパーノブ
の回転軸受け部を持ち、アッパーノブは前記操作軸のガ
イド部と係合する穴と前記溝部にはめあう弾性固定部を
有している請求項1記載の自動車用コンビネーションス
イッチであり、操作軸の溝部と、アッパーノブの弾性固
定部でアッパーノブを弾性的に固定結合することによ
り、他の部品を用いることなく簡単・確実に組立てがで
きるという作用を有する。
【0017】本発明の請求項3に記載の発明は、アッパ
ーノブはその先端が中空状態で構成されており、その先
端中空部には前記操作軸を弾性固定した弾性固定部の外
周をガイドするガイド手段を設けたカバーで覆ってなる
請求項1または2に記載の自動車用コンビネーションス
イッチであり、カバーに設けた弾性固定部の外周を規制
するガイド手段を設けることにより、アッパーノブが操
作軸の引き抜き方向に強制的に引っ張られた場合にも、
弾性固定部がタワむことによって操作軸とアッパーノブ
の嵌合が外れる不具合を防止する作用を有するものであ
る。
【0018】本発明の請求項4に記載の発明は、節度機
構はロアーノブ、アッパーノブ、節度板、弾性体より構
成され、前記節度板には少なくともアッパーノブの回転
ポジションを規定する略山形の節度山が回転ポジション
数に応じて設けられて前記ロアーノブ、アッパーノブの
いずれかに固定され、前記弾性体は、前記節度板の節度
山の谷部と係合してポジション規定可能な節度突起を持
ち前記ロアーノブ、アッパーノブいずれかの前記節度板
の固定されていない側に前記節度板と対向するように固
定されてなり、さらに回転ポジションの初端と終端を規
定するストッパーとなる突起と壁面を前記ロアーノブ、
アッパーノブ、節度板、弾性体のいずれかに設けてなる
請求項1,2,3のいずれか1つに記載の自動車用コン
ビネーションスイッチであり、ポジション規定可能な節
度突起を持つ弾性体を用いて節度機構を構成すること
で、構造の簡略化と作業性の向上の作用を有するもので
ある。
【0019】本発明の請求項5に記載の発明は、節度機
構はロアーノブ、アッパーノブ、弾性体より構成され、
前記ロアーノブ、アッパーノブのいずれか一方の内面の
互いに対向する位置にアッパーノブの回転ポジションを
規定する略山形の節度山を回転ポジション数に応じて設
け、前記ロアーノブ、アッパーノブのいずれか他方に前
記節度山の谷部と係合してポジション規定可能な節度突
起を持つ弾性体を固定し、さらに回転ポジションの初端
と終端を規定するストッパーとなる突起と壁面を前記ロ
アーノブ、アッパーノブ、弾性体のいずれかに設けてな
る請求項1,2,3,4のいずれか1つに記載の自動車
用コンビネーションスイッチであり、節度山部をロアー
ノブ、アッパーノブのいずれか一方の内断面にノブと一
体に成形で構成することにより、節度機構の構造の簡略
化と部品点数の削減の効果を有するものである。
【0020】本発明の請求項6に記載の発明は、節度機
構はロアーノブ、アッパーノブ、弾性体より構成され、
前記ロアーノブ、アッパーノブのいずれか一方の内面径
方向にアッパーノブの回転ポジションを規定する略山形
の節度山を回転ポジション数に応じて設け、前記ロアー
ノブ、アッパーノブのいずれか他方にリング状の前記節
度山谷部と係合してポジション規定可能な略R形状の節
度ポイントを持つ弾性体を固定し、さらに回転ポジショ
ンの初端と終端を規定するストッパーとなる突起と面を
前記ロアーノブ、アッパーノブ、弾性体のいずれかに設
けてなる請求項1,2,3,4のいずれか1つに記載の
自動車用コンビネーションスイッチであり、いずれか一
方のノブの内筒壁面に節度山を設けることによって、組
み立て時の弾性力による反発を少なくし、組立性の向上
の作用を有するものである。
【0021】本発明の請求項7に記載の発明は、弾性体
は板バネ部材よりなり、ロアーノブ、アッパーノブのい
ずれかに固定される固定部と、節度板の節度山の谷部と
係合する節度突起と前記節度突起に弾性を生起せしめる
アーム部とを持っている請求項1,2,3,4,5,6
のいずれか1つに記載の自動車用コンビネーションスイ
ッチであり、板バネ部材で弾性体を構成することによっ
て、信頼性が高く、安価な構造で構成できるという作用
を有するものである。
【0022】本発明の請求項8に記載の発明は、弾性体
はプラスチックス材よりなり、ロアーノブ、アッパーノ
ブのいずれに固定される固定部と、節度板の節度山の谷
部と係合する節度突起と前記節度突起に弾性を生起せし
めるアーム部とを持っている請求項1,2,3,4,
5,6のいずれか1つに記載の自動車用コンビネーショ
ンスイッチであり、弾性体をプラスチック材で構成する
ことにより、多量生産が可能で、摺動性に富んだ構成を
提供できるという作用を有するものである。
【0023】以下、本発明の一実施の形態について、図
1と図2を用いて説明する。図1は本発明に係わる自動
車用コンビネーションスイッチのノブ構造の構成を示す
側断面図、図2は分解斜視図である。
【0024】図1、図2において、14はアッパーノブ
であり、その内部には操作軸15のガイド部と位置決め
・嵌合する穴16と操作軸15の嵌合溝部17に嵌合す
る突起部18をもった弾性固定部19を有している。ア
ッパーノブ14は例えば、ABS等の弾性を有する樹脂
で成形にて作成される。したがって、この弾性固定部1
9はアッパーノブ14を形成する材料の弾性を利用して
所定の寸法だけタワミが生じるような形状に成形されて
いる。また、20はロアーノブであり、その先端部分は
スイッチユニット部に少なくとも上下左右何れか一方向
に動作が可能な状態で支持されていて、上記の動作によ
って上記スイッチユニットの内部にそれぞれ構成されて
いる機能スイッチを動作させるように配置されている。
【0025】また、このロアーノブ20の内部に設けら
れたガイド部21によって、操作軸15は回転自在に保
持されており、操作軸15のスイッチユニット側の先端
にはスイッチユニットの上記の機能スイッチを回転動作
にしたがって動作させる回動部22が設けてある。操作
軸15の軸線方向の位置はロアーノブ20のガイド部2
1に当接する段差部23によって規制されていて、これ
により操作軸15は、反対側の先端部に弾性固定部19
によって弾性固定されたアッパーノブ14とロアーノブ
20を所定の位置関係を保ちつつ、相対的に回転自在に
連結している。
【0026】また、アッパーノブ14とロアーノブ20
の内部には、前記アッパーノブ14の回転ポジションを
決める節度板24と弾性体25から構成された節度機構
26が配置されていて、アッパーノブ14はこの節度機
構26によって決められる位置にのみ停止するように構
成されている。更に、アッパーノブ14の弾性固定部1
9を形成するために設けられたノブの先端部に穴を覆う
ためカバー27を弾性爪28でアッパーノブ14に嵌着
する。
【0027】上記のように構成されたノブ機構におい
て、本体内に設けられたスイッチユニットに内蔵された
ライトコントロールスイッチ、ワイパーコントロールス
イッチ、ターンコントロールスイッチ等の機能スイッチ
は、ロアーノブ20の上下・左右何れかの運動、あるい
は節度機構26によって回転位置決めされるアッパーノ
ブ14の回転動作にしたがって回転する操作軸15の回
動部22によって動作する。
【0028】例えば、アッパーノブ14によってライト
コントロールスイッチを制御する場合には、アッパーノ
ブ14を回転操作すると、節度板24と弾性体25で構
成される節度機構26によってあらかじめ決められた角
度だけ操作軸15がロアーノブ20に対して回転し、先
端の回動部22がスイッチユニット内のライトコントロ
ールスイッチを動作させる。また、ロアーノブ20をス
イッチユニットの、例えば左右方向に動かすことにより
ロアーノブ20はターンスイッチを動作させる。この両
者の動作は、各々独立して構成されており、スイッチユ
ニット内の各種の機能スイッチを各々独立して切り替え
動作させることが可能である。
【0029】上記のように構成されたノブ構造において
は、機能スイッチを全て本体内のスイッチユニット内に
配置することができるため、従来技術のように、ロアー
ノブの内部を通してリード線等で配線する作業が不要と
なり、作業効率が大幅に向上する。
【0030】更にアッパーノブ14と操作軸15を結合
させるために、アッパーノブ14に一体に形成された弾
性を有する突起部18をもった弾性固定部19を設ける
ことで、組立時には節度機構26を予め組み込んだロア
ーノブ20とアッパーノブ14を、操作軸15に設けた
嵌合溝部17に弾性的にはめ込むだけで、両ノブの結合
固定が可能となり、組立てが簡素であって従来の技術の
ような連結軸等の結合用の部品および節度機構をアッパ
ーノブに連結するピン等の部品も不要となる。
【0031】また、図3(a),(b)には本発明に係
わる他の実施の形態を示す。全体の構成は前記の実施の
形態1と同じであるので省略し、異なる構造部のみを説
明する。
【0032】図3(a),(b)において、27はカバ
ーでありアッパーノブ14の先端部の穴に嵌合するよう
に形成されている。カバー27のアッパーノブ14側の
内面にはガイド部29が形成されていて、このガイド部
29は、カバー27がアッパーノブ14に嵌合固定され
た状態で、アッパーノブ14の操作軸15の嵌合溝部1
7と嵌合した弾性固定部19の突起部18の高さ寸法以
下の隙間を保って、弾性固定部19を覆う位置に来るよ
うに配置されている。
【0033】したがって、このようなガイド部29をも
つカバー27を、アッパーノブ14と操作軸15とを弾
性嵌合させた後で、アッパーノブ14に嵌着させること
によって、仮にこの操作軸15の軸線方向に大きな引き
抜き力が作用し、そのためにアッパーノブ14の弾性固
定部19が弾性力に逆らって抜け方向にタワむ場合にも
ガイド部29がタワミ量を規制するので、突起部18は
嵌合溝部17より外れることはない。
【0034】したがって、ノブの引き抜き強度の向上が
図れるという効果がある。また、図4、図5は本発明に
係わる節度機構26の一実施の形態を示すものである。
【0035】図4、図5において、24は節度板であ
り、アッパーノブ14の回転ポジションを決める略山形
の節度山谷部30が設けられている。この節度板24
は、アッパーノブ14あるいはロアーノブ20に例えば
溝と突起の嵌合等の手段で固定され、この節度板24と
相対する位置に、節度板24の節度山谷部30の谷部と
係合して位置規定が可能な断面略U字状の節度突起31
を備えた弾性体25が配置されており、更にこれらのい
ずれかの部品に回転運動の始点と終点を規定する突起3
2と壁面33が備えられている。図4では、節度板24
に突起32と壁面33を設けてある。
【0036】このように弾性を有する材料あるいは形状
をもった弾性体25と節度板24で節度機構26を構成
することにより、従来の技術のようにばねと節度球で機
構を構成する場合に比べ、部品点数が減少し、更に組立
作業も簡単になる。
【0037】ここで、節度感を発生するための弾性体と
しては、弾性を有する材料であれば何でもよい。図5
は、ばね性を有する金属板を弾性体25として用いた例
であり、この場合はプレスで段差部を形成することによ
って節度突起31を形成することで、機構部の小型化・
薄型化が可能である。
【0038】図6は、上記の弾性体25として弾性を有
する樹脂材料を用いた例を示したものであり、複雑な形
状でも容易に形成が可能であり、また、摺動特性の優れ
た樹脂を用いることにより、切換感触が滑らかで、切換
音の静かな節度機構が実現可能となる。
【0039】図7は、節度機構26の他の実施の形態を
示したものであり、ここで節度山谷部30は、ロアーノ
ブ20と一体で成形にて形成される。このように構成す
ることにより、節度板を別部品で作成して組み込む必要
性がなく作業性が向上するとともに、部品点数の削減が
可能となる。
【0040】図8は、節度機構26のさらに他の実施の
形態を示したものであり、節度山谷部30は、ロアーノ
ブ20の円筒内壁面34に一体で形成される構成とし、
弾性体25の節度用突起31も図6に示すようにこれに
相対するように円筒外壁面35に配置して構成してもよ
い。このように構成することにより、節度機構26の組
付け時に弾性体25の反発力に逆らって弾性体25と節
度山谷部30を組み立てる必要が無いため、組み込む作
業性が向上する。
【0041】なお、図7、図8ではロアーノブ20に節
度山谷部30を形成したが、これはアッパーノブ14側
に形成しても全く同様の効果が得られるのは明らかであ
る。また、図8では、ロアーノブ20と節度山谷部30
を一体に形成したが、円筒部に山谷部を持った別部品を
ロアーノブ20またはアッパーノブ14に別途装着して
構成しても同じ効果が得られることは明らかである。
【0042】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば構造
が簡単で、部品点数が少なく、また、組立作業性にも優
れ、信頼性の高いノブ構造を有する自動車用コンビネー
ションスイッチを提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態の自動車用コンビネーシ
ョンスイッチの構成を示す側断面図
【図2】同分解斜視図
【図3】(a)同カバー構造を示す断面図 (b)同カバーの斜視図
【図4】同節度機構の構成を示す斜視図
【図5】同弾性体を示す斜視図
【図6】同弾性体の他の実施の形態を示す斜視図
【図7】同節度山谷部の実施の形態を示す斜視図
【図8】同節度山谷部の他の実施の形態を示す斜視図
【図9】従来の自動車用コンビネーションスイッチの構
成を示す側断面図
【図10】同分解斜視図
【図11】同要部の斜視図
【符号の説明】
14 アッパーノブ 15 操作軸 16 穴 17 嵌合溝部 18 突起部 19 弾性固定部 20 ロアーノブ 21 ガイド部 22 回動部 23 段差部 24 節度板 25 弾性体 26 節度機構 27 カバー 28 弾性爪 29 ガイド部 30 節度山谷部 31 節度突起 32 突起 33 壁面 34 内筒内壁面 35 内筒外壁面

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 機能スイッチを組み込んだスイッチユニ
    ットに支点固定され上下、左右の少なくとも一方向に動
    作し前記スイッチユニット内の少なくとも一つの機能ス
    イッチを動作させるロアーノブと、その先端部に回転動
    作可能に配置されたアッパーノブと、前記ロアーノブの
    スイッチユニット側からロアーノブの中心に対して回転
    可能に挿通され前記アッパーノブ内で弾性的に固定され
    前記スイッチユニット内の少なくとも一つの機能スイッ
    チを動作させる操作軸と、前記ロアーノブとアッパーノ
    ブの内部に配置された前記アッパーノブの回転ポジショ
    ンを決める節度機構を備えた自動車用コンビネーション
    スイッチ。
  2. 【請求項2】 操作軸はその根元部にロアーノブの挿通
    入り口でストップする段差部とスイッチユニット内のス
    イッチを動作させる回動部を持ち、その先端部にアッパ
    ーノブと位置決めされるガイド部と固定される溝部を持
    ち、ロアーノブは前記操作軸の挿通入り口とストッパー
    部と前記アッパーノブの回転軸受け部を持ち、アッパー
    ノブは前記操作軸のガイド部と係合する穴と前記溝部に
    はめあう弾性固定部を有している請求項1に記載の自動
    車用コンビネーションスイッチ。
  3. 【請求項3】 アッパーノブはその先端が中空状態で構
    成されており、その先端中空部には前記操作軸を弾性固
    定した弾性固定部の外周をガイドするガイド手段を設け
    たカバーで覆ってなる請求項1または2に記載の自動車
    用コンビネーションスイッチ。
  4. 【請求項4】 節度機構はロアーノブ、アッパーノブ、
    節度板、弾性体より構成され、前記節度板には少なくと
    もアッパーノブの回転ポジションを規定する略山形の節
    度山が回転ポジション数に応じて設けられて前記ロアー
    ノブ、アッパーノブのいずれかに固定され、前記弾性体
    は前記節度板の節度山の谷部と係合してポジション規定
    可能な節度突起を持ち前記ロアーノブ、アッパーノブ何
    れかの前記節度板の固定されていない側に前記節度板と
    対向するように固定され、さらに回転ポジションの初端
    と終端を規定するストッパーとなる突起と壁面を前記ロ
    アーノブ、アッパーノブ、節度板、弾性板のいずれかに
    設けてなる請求項1,2,3のいずれか1つに記載の自
    動車用コンビネーションスイッチ。
  5. 【請求項5】 節度機構はロアーノブ、アッパーノブ、
    弾性体より構成され、前記ロアーノブ、アッパーノブの
    いずれか一方の内面の互いに対向する位置にアッパーノ
    ブの回転ポジションを規定する略山形の節度山を回転ポ
    ジション数に応じて設け、前記ロアーノブ、アッパーノ
    ブのいずれか他方に前記節度山の谷部と係合してポジシ
    ョン規定可能な節度突起を持つ弾性体を固定し、さらに
    回転ポジションの初端と終端を規定するストッパーとな
    る突起と壁面を前記ロアーノブ、アッパーノブ、弾性体
    のいずれかに設けてなる請求項1,2,3,4のいずれ
    か1つに記載の自動車用コンビネーションスイッチ。
  6. 【請求項6】 節度機構はロアーノブ、アッパーノブ、
    弾性体より構成され、前記ロアーノブ、アッパーノブの
    いずれか一方の内面径方向にアッパーノブの回転ポジシ
    ョンを規定する略山形の節度山を回転ポジション数に応
    じて設け、前記ロアーノブ、アッパーノブのいずれか他
    方にリング状の前記節度山谷部と係合してポジション規
    定可能な略R形状の節度ポイントを持つ弾性体を固定
    し、さらに回転ポジションの初端と終端を規定するスト
    ッパーとなる突起と面を前記ロアーノブ、アッパーノ
    ブ、弾性体のいずれかに設けてなる請求項1,2,3,
    4のいずれか1つに記載の自動車用コンビネーションス
    イッチ。
  7. 【請求項7】 弾性体は板バネ部材よりなり、ロアーノ
    ブ、アッパーノブのいずれかに固定される固定部と、節
    度板の節度山の谷部と係合する節度突起と前記節度突起
    に弾性を生起せしめるアーム部とを持っている請求項
    1,2,3,4,5,6のいずれか1つに記載の自動車
    用コンビネーションスイッチ。
  8. 【請求項8】 弾性体はプラスチックス材よりなり、ロ
    アーノブ、アッパーノブのいずれかに固定される固定部
    と、節度板の節度山の谷部と係合する節度突起と前記節
    度突起に弾性を生起せしめるアーム部とを持っている請
    求項1,2,3,4,5,6のいずれか1つに記載の自
    動車用コンビネーションスイッチ。
JP6034697A 1997-03-14 1997-03-14 自動車用コンビネーションスイッチ Pending JPH10255593A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6034697A JPH10255593A (ja) 1997-03-14 1997-03-14 自動車用コンビネーションスイッチ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6034697A JPH10255593A (ja) 1997-03-14 1997-03-14 自動車用コンビネーションスイッチ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH10255593A true JPH10255593A (ja) 1998-09-25

Family

ID=13139523

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6034697A Pending JPH10255593A (ja) 1997-03-14 1997-03-14 自動車用コンビネーションスイッチ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH10255593A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101431216B1 (ko) * 2008-07-31 2014-08-19 한국단자공업 주식회사 축과 레버 연결장치

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101431216B1 (ko) * 2008-07-31 2014-08-19 한국단자공업 주식회사 축과 레버 연결장치

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5155245B2 (ja) スイッチ付き回転型電気部品
JP4777911B2 (ja) 複合操作型入力装置
JP3734353B2 (ja) 回転型電気部品の操作機構
JPH09274830A (ja) 複合操作型電気部品
JP4832317B2 (ja) 複合操作型入力装置
EP1312503B1 (en) Lever switch for vehicle
KR20020025685A (ko) 스위치장치
JPH10255593A (ja) 自動車用コンビネーションスイッチ
JP2007059500A (ja) 回転式電子部品及びその組立方法
JPS605523Y2 (ja) クリック付可変抵抗器
JP3181191B2 (ja) アクチュエータ
JP3680382B2 (ja) スイッチレバー
JP3416400B2 (ja) 複合操作型電気部品
JP3404441B2 (ja) 複合操作型電気部品
JP3708823B2 (ja) モータ
JP3680435B2 (ja) スイッチレバーおよびその製造方法
KR100220333B1 (ko) 복합조작형 전기부품
JPS61263012A (ja) 操作軸付プツシユ式スイツチ
JP2000277308A (ja) 回転型電気部品
JP3037806B2 (ja) クリック感触付き電気部品の製造方法
KR200203387Y1 (ko) 가변저항기
JP2000222983A (ja) ロータリースイッチの接触片取付構造
JP3682823B2 (ja) コンビネーションスイッチ
JPH10334766A (ja) 回転型電気部品
JP3380682B2 (ja) 電気部品