JP3181191B2 - アクチュエータ - Google Patents

アクチュエータ

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JP3181191B2
JP3181191B2 JP12497495A JP12497495A JP3181191B2 JP 3181191 B2 JP3181191 B2 JP 3181191B2 JP 12497495 A JP12497495 A JP 12497495A JP 12497495 A JP12497495 A JP 12497495A JP 3181191 B2 JP3181191 B2 JP 3181191B2
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H57/00General details of gearing
    • F16H57/02Gearboxes; Mounting gearing therein
    • F16H57/027Gearboxes; Mounting gearing therein characterised by means for venting gearboxes, e.g. air breathers

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  • Lock And Its Accessories (AREA)
  • General Details Of Gearings (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車のドアロック機
構等に使用されるアクチュエータに関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、自動車のドアロック機構に使用
されるアクチュエータでは、収容部材に空気抜き孔を設
けてある。この空気抜き孔は、収容部材内に収容される
モータ等の発熱によって膨張する内部空気を外部に逃が
すためのものである。これにより、収容部材が割れた
り、嵌合部分が外れたりといった問題を回避することが
できる。従来、このような空気抜き孔は、収容部材の合
わせ面に形成するようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記収
容部材に空気抜き孔を形成したアクチュエータを自動車
のドアロック機構に適用した場合、雨水等の水滴が前記
空気抜き孔から内部に侵入し、アクチュエータを損傷さ
せる恐れがある。
【0004】そこで、本発明は前記問題点に鑑み、収容
部材に内部への雨水等の侵入を効果的に防止することの
できる空気抜き孔を備えたアクチュエータを提供するこ
とを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、第1発明では、モータ及び減速ギアが収容される収
容部材を2つ割り構造とし、両者の嵌合部分に配設した
封止部材でシールしてなるアクチュエータにおいて、前
記収容部材に、水平方向に開口する空気抜き孔を穿設す
る一方、前記封止部材に前記空気抜き孔の鉛直下方部分
を覆う浸水防止部を形成したものである。
【0006】また、第2の発明では、前記空気抜き孔
は、前記収容部材の内面から水平方向に設けた内面側凹
部と、該内面側凹部より下方に、前記収容部材の外面か
ら水平方向に設けた外面側凹部とからなり、各凹部を形
成する内面部分が直接連通したものである。
【0007】
【作用】前記構成の第1の発明では、内部構成部品の発
熱等により内部空気が膨張あるいは収縮しても、空気抜
き孔により内圧が調整される。また、封止部材の浸水防
止部が空気抜き孔の下方部分に位置しているため、空気
抜き孔から侵入した水滴はそれ以上の侵入を阻止され
る。
【0008】また、前記構成の第2の発明では、空気抜
き孔は収容部材を射出成形により形成する場合、簡単な
抜き型構造のみで同時に形成することができる。形成さ
れた空気抜き孔からの水滴の侵入は、内面側凹部が外面
側凹部の鉛直上方側で連通しているので、内面側凹部ま
で至る水滴は僅かである。
【0009】
【実施例】以下、本発明の実施例を添付図面に従って説
明する。
【0010】図1は本実施例に係るアクチュエータ10
の分解斜視図を示している。このアクチュエータ10
は、収容部材であるホルダー11内に、モータ12、大
径ギア13、小径ギア14、遊星ギア15等、及び、回
転部材である取付台16、回転台17、アクションノブ
72等を収容し、外部に出力軸18を突出させた構成で
ある。
【0011】前記ホルダー11は、射出成形により形成
される上下一対の合成樹脂製のホルダー11a,11b
からなる。
【0012】前記第1ホルダー11aは、図2に示すよ
うに、モータ収容室19と、ギア収容室20とを有して
いる。モータ収容室19の一端壁の上縁には、中央部分
に凹所19aを有するように複数のハーネス挿通部19
bが形成され、下方には保持台21が設けられている。
また、モータ収容室19の他端壁には切欠部22が形成
され、モータ収容室19とギア収容室20と連通させて
いる。モータ収容室19の一方の側壁にはスリット部2
3が形成され、そこにはポジスター24(図1参照)が
配設されるようになっている。ポジスター24は、モー
タ12の発熱を防止するためのもので、過電流によるポ
ジスター24自身の発熱、若しくはモータ12の発熱を
受けて、モータ12への電流を制限する。また、モータ
収容室19の他方の側壁には空気抜き孔100が形成さ
れている。この空気抜き孔100は、図3(a),
(b)に示すように、第1ホルダー11aの内面から形
成された内面側凹部101と、外面から形成された外面
側凹部102とを連通させたものである。すなわち、各
凹部101,102は射出成形時の金型の抜き方向に対
してアンダーカット部を有することなく真っすぐに形成
されており、スライドコア等の複雑な構造の金型を必要
としない。また、内面側凹部101の底面は、後述する
ようにアクチュエータ10をドアロック機構90に適用
してドア本体にアクチュエータ10のモータ収容室19
側が鉛直下方に位置するように装着した場合、鉛直上方
側が深くなるような傾斜面101aが形成されている。
これにより、内面側凹部101内に侵入した水滴は溜ま
ることなく、スムーズに外面側凹部102を介して排出
される。なお、前記空気抜き孔100は第1ホルダー1
1aではなく、下記する第2ホルダー11bに設けるよ
うにしてもよいことは勿論である。
【0013】一方、ギア収容室20の底面中央部には貫
通孔25が穿設され、その周囲3箇所にはスチールボー
ル26(図1参照)を収容するための凹部27が設けら
れており、側壁内周面には内歯28が形成されている。
前記スチールボール26は凹部27内に収容された状態
でギア収容室20の底面から若干突出し、下記するよう
にギア収容室20に収容される大径ギア13と点接触す
る。これにより、大径ギア13が回転する際の摺動抵抗
が抑制され、また出力軸18に負荷がかかることもない
ので、回転がスムーズとなる。また、寸法精度をそれ程
要求されることなく、大径ギア13と下記するモータギ
ア43との噛合もスムーズとなる。
【0014】なお、前記第1ホルダー11aには外縁に
沿って突条29が形成されている。また、前記第1ホル
ダー11aの両側壁下端には、例えば、図12に示すよ
うに、側方に向かって係止爪部85を延設してもよい。
この係止爪部85は、一対の係止爪86,87と、両係
止爪86,87の間に形成される保持凹部88とからな
る。そして、一方の係止爪86の内方(係止爪87側)
基部にスリット89が形成されることにより、この係止
爪86は内方に弾性変形可能である。
【0015】前記第2ホルダー11bは、図4に示すよ
うに、前記第1ホルダー11aの上方開口部を閉塞する
略板形状で、外縁に沿って前記第1ホルダー11aの突
条29に対応する位置に溝部30が形成されている。前
記モータ収容室19を覆う矩形部31aには、前記溝部
30が両側中央部で連通するように凹所32が形成され
ている。また、前記ギア収容室20を覆う円形部31b
には、中央部に筒状軸部33が、溝部30の内方には軸
受部33を通る長手方向中心線に対して対称である円弧
状のガイド部34a,34bがそれぞれ突設されてい
る。前記筒状軸部33の周囲には薄板状の3つのターミ
ナル端子35a,35b,35cが固着され、前記ガイ
ド部の一端側(矩形部19a側)にはストッパ部36
a,36bが設けられている。
【0016】前記溝部30及び凹所32には、図5
(a)、(b)に示すように、封止部材37が係合一体
化するようになっている。封止部材37は、溝部30に
係合する外縁封止部38と、凹部32に係合するモータ
押え部39とからなる。前記外縁封止部38の一端側に
は、前記第1ホルダー11aの凹所19a内に位置する
ハーネス押え部38aが形成されている。また、この外
縁封止部38の円弧部38bには、直線部38cの近傍
に内方に向かってクッション部40が延設されている。
このクッション部40は、円弧部38bの周方向に向か
って山型に膨出しており、下記する回転台17が回転し
て、そのスプリング受部61が当接する際の衝撃を緩和
する役割を果す。また、前記外縁封止部38は、中央部
で一方(前記溝部30側)に突出する略く字形断面とな
っている。前記モータ押え部39は、モータ12に直接
当接して、モータ12から発生する騒音及び振動を吸収
する役割を果す。モータ押え部39の押え面側には3個
の突起39aが形成されており、確実にモータ12を保
持できるようになっている。また、モータ押え部39の
押え面の一端側には浸水防止部39bが突設されてい
る。この浸水防止部39bは、封止部材37を前記第1
ホルダー11aに取り付けた際、内面側凹部101の一
部、詳しくは下記するアクチュエータ10の使用時に鉛
直下方部分を覆うようになっている。
【0017】前記モータ12は、図1に示すように、両
端部に設けた軸受部41(一方は図示せず)に先端側に
突出する回転軸42を支持した構成で、この回転軸42
にはモータギア43が装着されるようになっている。モ
ータギア43には、例えば、図6に示すように、各歯部
43aの中央に切欠43bを有するステンレス製(SU
S304)の曲がり歯傘歯車を使用することができる。
モータギア43はモータ12の細い回転軸42に圧入に
て固定されているため、金属材料にて形成して耐久性を
向上させているものである。前記モータ12は、回転軸
42にモータギア43を装着した状態で、前記第1ホル
ダー11aのモータ収容室19に収容されるようになっ
ている。モータ収容室19に収容されたモータ12は、
両軸受部41を保持台21及び切欠部22によって保持
される。この状態では、モータギア43はギア収容室2
0側に位置決めされる。
【0018】前記大径ギア13は、例えば、図7に示す
ように、合成樹脂(例えば、「ジュラコン(登録商
標)」で形成され、前記モータギア43と同様な曲がり
歯傘歯車で構成されている。そして、外周縁部に形成さ
れたまがり歯部44が前記モータ12の回転軸42に設
けたモータギア43と噛合し、減速機構を構成するよう
になっている。また、大径ギア13の中央部は若干突出
し、その中心には係合内歯45を備えた係合孔46が形
成されており、まがり歯部44と係合孔46との間の平
担部分には環状で僅かに突出する突条部47が設けられ
ている。なお、この突条部47は、下記する取付台16
との接触面積を小さくしてその回転をスムーズに行わせ
るために設けたものである。
【0019】前記小径ギア14は、図8に示すように、
焼結加工により形成される平歯車が適用可能である。小
径ギア14は、中央部に貫通孔50が穿設され、各歯部
48は下方側が外径の小さい小径部49を有している。
小径ギア14は、その小径部49を前記大径ギア13の
係合孔46にがたつきがないように圧入状態で挿通さ
れ、各歯部48を係合内歯45に噛合されることによ
り、大径ギア13と一体的に回転するようになってい
る。すなわち、前記小径ギア14は、小径部49を大径
ギア13の係合内歯45に噛合させるだけで、簡単に大
径ギア13との回り止めが可能である。また、小径部4
9の形成範囲を制限するだけで、簡単に大径ギア13と
一体化した場合の高さ寸法を所望値に設定することがで
きる。しかも、小径ギア14の形成に必要な金型構造は
簡単で済む上、焼結材にとって困難な後加工もなく、製
作コストを低減することができる。
【0020】前記遊星ギア15は合成樹脂で形成され、
図1に示すように、取付台16に載置される一対の平歯
車で構成されている。各遊星ギア15の中央部には、上
面側から凹部51が形成され、その中心には挿通孔(図
示せず)が穿設されている。
【0021】前記取付台16は、図1に示すように、略
扇形状で、円弧中心に前記小径ギア14が挿通する挿通
孔52を有し、円弧側上面に3箇所から軸部53を突設
した構成となっている。そして、前記軸部53のうち、
両側2箇所のものは、各遊星ギア15の挿通孔に挿通し
て凹部51内に突出するようになっている。
【0022】前記回転台17は、図9(a),(b)に
示すように、略円盤形状で、大径部54と小径部55と
から構成されている。
【0023】回転台17の一方の面には、図9(a)に
示すように、大径部54の外縁に沿って第1ガイド部5
6が突設され、第1ガイド部56の内方に所定間隔で第
2ガイド部57が突設されることにより、両者の間にリ
ターンスプリング58(図1参照)が配設されるスプリ
ング溝59が形成されている。第1ガイド部56の上面
中央部には内方に向かって抜止め部60が延設されてい
る。第1ガイド部56及び第2ガイド部57の両端部に
は内方に迫り出すスプリング受部61が形成され、両者
の間は第2ホルダー11bのガイド部34a,34bが
移動するためのガイド溝62となっている。
【0024】また、小径部55の中央には、環状軸受部
63が設けられ、その内周には前記第2ホルダー11b
の環状軸部33が位置するようになっている。また、環
状軸受部63の両側対称位置には、外周面に沿って円弧
孔64がそれぞれ穿設され、これらに直交する位置には
円弧壁65がそれぞれ突設されている。円弧壁65の周
囲には絶縁プレート66が回転自在に配設されるように
なっている。
【0025】前記絶縁プレート66は、図1に示すよう
に、合成樹脂材料を環状に成形したもので、表裏面の対
称位置に一対の突起67,68がそれぞれ突設されてい
る。そして、一方の面には突起67によりコンタクトプ
レート69が一体化され、他方の面には突起68により
アクションノブ72が一体化されるようになっている。
【0026】前記コンタクトプレート69は、図1に示
すように、導電性及びばね性を有する薄板を環状に打ち
抜いたものである。コンタクトプレート69には、対称
位置に前記突起67に係合する貫通孔70が穿設され、
これらと直交する位置に膨出加工により、各ターミナル
端子35a,35b,35cに接触する接点71がそれ
ぞれ形成されている。そして、コンタクトプレート69
の回転位置に応じてターミナル端子35aと35b又は
35bと35cを接続するようになっている。また、コ
ンタクトプレート69は、接点71で最も突出するよう
に屈曲されている。
【0027】前記アクションノブ72は、図1に示すよ
うに、略楕円形状で、中央部には楕円孔73が穿設され
ており、長手方向両端からは膨出部74がそれぞれ延設
されている。膨出部74は、楕円中心から所定角度をな
す扇形であり、その中央には前記絶縁プレート66の突
起68が係止する切欠部75が形成されている。
【0028】一方、前記回転台17の他方の面には、図
9(b)に示すように、大径部54に前記取付台16に
形成した各軸部53が係合する筒状部76,77がそれ
ぞれ形成されている。ただし、中央部の筒状部77は組
立時に遊星ギア15が干渉しないように略三角形に形成
されている。
【0029】また、小径部55では、前記アクションノ
ブ72を環状軸受部63の底面63aに当接させた状態
で、アクションノブ72の膨出部74が前記円弧孔64
に位置し、しかも、この円弧孔64が膨出部74よりも
広い角度範囲で形成されているため、アクションノブ7
2が所定角度の範囲内で自由に回動する、いわゆる遊び
が形成されることになる。
【0030】前記アクションノブ72の切欠部75に
は、前記円弧孔64を介して突出する前記絶縁プレート
66の突起68が係止することにより、両者は一体的に
回転するようになっている。なお、78は、防水用のO
リングである。
【0031】前記出力軸18は、図1に示すように、金
属製棒材で、上端部に鍔部18aが形成され、下端部は
略矩形状に切り欠かれている。出力軸18の下端部は、
前記小径ギア14の貫通孔50を挿通し、前記下方側ホ
ルダー11aの底面から突出した位置でOリング78を
介して出力レバー79が一体化されるようになってい
る。また、出力軸18の上端鍔部18aにはアクション
ノブ72が係合して一体的に回転するようになってい
る。
【0032】なお、80はタイトねじで、下方側ホルダ
ー11aに上方側ホルダー11bを装着する場合に使用
される。また、81はワイヤハーネスで、モータ12、
ポジスター24、ターミナル端子35b及び、ターミナ
ル端子35a又は35cのいずれか一方にそれぞれ接続
される電線81aで構成されている。
【0033】前記各構成部材からなるアクチュエータ1
0は、次のようにして組み立てる。
【0034】まず、大径ギア13の係合孔46に小径ギ
ア14の小径部49を挿通し、両者を一体化する。ま
た、回転台17の環状軸受部63の底面63aにアクシ
ョンノブ72を配置すると共に、反対側から円弧孔64
を介して絶縁プレート66の突起68を突出させて前記
アクションノブ72の切欠部75に係止することによ
り、これらを一体化する。この状態では、アクションノ
ブ72は前記円弧孔64内を所定角度の範囲内で回動可
能であり、いわゆる遊びが形成される。さらに、前記絶
縁プレート66には突起67によりコンタクトプレート
69を一体化する。
【0035】そして、取付台16の両端の軸部53が遊
星ギア15の挿通孔に挿通するようにして取付台16に
遊星ギア15を載置した後、前記回転台17の筒状部7
6,77を遊星ギア15の凹部51内で前記軸部53と
係合させることにより、遊星ギア15を取付台16と回
転台17で回転自在に保持した状態とする。
【0036】続いて、第1ホルダー11aのギア収容室
20の凹部27内にスチールボール26を配置し、小径
ギア14が上方に突出するようにして大径ギア13及び
小径ギア14を収容する。この状態では、大径ギア13
はスチールボール26によって3点のみで回転自在に支
持され、摩擦抵抗が小さくなっている。
【0037】次に、モータ12を、その回転軸42にモ
ータギア43を取り付けた状態で、ポジスター24と共
に第1ホルダー11aのモータ収容室19に収容する。
このとき、大径ギア13が前述のようにスチールボール
26に支持されることにより安定した状態で回転可能で
あるため、モータギア43と大径ギア13のまがり歯部
44とには確実な噛合状態が得られることになる。
【0038】また、前記小径ギア14の貫通孔50に出
力軸18を挿通し、出力軸18の下端部を第1ホルダー
11aの下面から突出させる。このとき、出力軸18の
上端鍔部18aが小径ギア14の上面に当接してそれ以
上の挿通が阻止される。そこで、出力軸18の下端部に
Oリング78を介して出力レバー79を一体化する。
【0039】その後、前記第1ホルダー11aのギア収
容室20に取付台16と回転台17とで保持した遊星ギ
ア15を収容する。このとき、遊星ギア15を前記小径
ギア14及び前記ギア収容室20の内歯28に噛合す
る。また、前記出力軸18の鍔部18aが、取付台16
の挿通孔52を介してアクションノブ72の貫通孔73
に係合する。そして、前記回転台17のスプリング溝5
9にリターンスプリング58を配設する(図11(a)
参照)。
【0040】最後に、予めターミナル端子35a,35
b,35cが固着してある第2ホルダー11bの溝部3
0に封止部材37を取り付け、そのモータ押え部39を
凹所32内に位置させ、第2ホルダー11bで第1ホル
ダー11aの上方開口部を閉塞し、タイトねじ80にて
両者を一体化する(図11(b)参照)。このとき、前
記モータ押え部39がモータ12に直接当接する。な
お、モータ押え部39が直線部38c間に形成され、こ
のモータ押え部39によって封止部材37の形状が保た
れているため、封止部材37の溝部30への取付が容易
に行える。この組立では、前記回転台17は中立位置、
すなわち第2ホルダー11bの両ガイド部34a,34
bに対して中央部に位置決めしておく必要がある。ま
た、モータ12、ポジスター24、ターミナル端子35
a,35b,35cに接続した電線81aからなるワイ
ヤハーネス81をホルダー11の一端部に束ねておく必
要がある。
【0041】なお、前記回転台17には抜止め部60が
形成されているため、リターンスプリング58は回転台
17を組み付ける前にそのスプリング溝59に収容して
おくようにしても外れる心配はない。
【0042】このようにして完成したアクチュエータ1
0は、例えば、図12に示すドアロック機構90に適用
可能である。すなわち、ドアロック機構90は、ベース
プレート91に複数のレバー92,93等を回動自在に
取り付けた従来周知の構造をしており、ドア本体内に装
着される。この装着状態では、アクチュエータ10はモ
ータ収容室19側が鉛直下方側に位置するように位置決
めされる。前記ドアロック機構90では、図示しないア
ウターあるいはインナーハンドルの操作により、各レバ
ー93等が回動してドアが開放できるようになってい
る。また、キー(図示せず)あるいはインナーロックノ
ブ94を操作することにより、前記レバー92等が回動
してドアをロック状態またはアンロック状態とすること
ができるようになっている。
【0043】前記ベースプレート91からは保持部95
が延設されており、そこには両側から先端縁部が近接す
る方向に屈曲するように形成された断面略L字形の係止
受爪96がそれぞれ延設されている。
【0044】前記係止爪部85を備えたアクチュエータ
10では次のようにして前記ベースプレート91の保持
部95に装着することができる。すなわち、第1ホルダ
ー11aの底面側を前記保持部95上で図12中矢印で
示すようにスライドさせる。これにより、アクチュエー
タ10の係止爪86が係止受爪96に当接して内方に弾
性変形し、係止受爪96が保持凹部88に係合した時点
で弾性復帰して係止状態が形成される。そして、出力レ
バー79とレバー92とを動作レバー97で連結するこ
とにより、アクチュエータ10の動作をドアロック機構
90に伝達可能となる。
【0045】次に、前記構成からなるアクチュエータ1
0の動作について説明する。
【0046】モータ12を駆動して回転軸42を正回転
させると、大径ギア13及び小径ギア14が同一方向に
回転し、これに伴って小径ギア14に噛合する両遊星ギ
ア15が回転を開始する。遊星ギア15は小径ギア14
の外に第1ホルダー11aの内歯28にも噛合している
ため、この内歯28に対する噛合位置が変化する。
【0047】前記遊星ギア15の移動により、回転台1
7はリターンスプリング58の付勢力に抗して取付台1
6と共に回転する。このとき、リターンスプリング58
は回転台17の外側の第1ガイド部56から内方に向か
って抜止め部60が延設されているため、リターンスプ
リング58が踊っていわゆるうねりが発生したり、外側
に撓んだリターンスプリング58が外れたりすることは
ない。また、前述のように、回転台17の円弧孔64と
アクションノブ72との間には所定の遊びが形成されて
いるため、モータ12が駆動して回転台17が所定寸法
回転した後にアクションノブ72の回転が始まることに
なる。さらに、回転台17は、その端部を封止部材37
に一体的に設けたクッション部40に当接して回転範囲
を規制されると共に、衝突する際の衝撃を吸収されるの
で、動作をスムーズに行わせることができる。
【0048】そして、アクションノブ72が回転すれ
ば、これと一体化した出力軸18が回転し、出力レバー
79、動作レバー97を介して、自動車のドアロック機
構90を構成するレバー92が回動し、ドアロック状態
が解除される。
【0049】ドアロック状態の解除後は、モータ12の
駆動を中止すれば、リターンスプリング58の付勢力に
より回転台17が自動的に中立位置に復帰する。
【0050】また、モータ12を駆動して回転軸42を
逆回転すると、前記同様にして大径ギア13、小径ギア
14、遊星ギア15、回転台17、アクションノブ7
2、出力軸18、出力レバー79、動作レバー97を介
してドアロック機構が駆動し、ドアロック状態が形成さ
れる。
【0051】このように、前記アクチュエータ10で
は、モータ12の駆動によりドアロック機構を駆動する
ようになっており、モータ12から振動及び騒音が発生
するが、前記実施例では、モータ12に封止部材37に
一体化したモータ押え部39が直接当接してこの振動及
び騒音を吸収する。これにより、モータ12からの振動
及び騒音が外部に伝達することがない。
【0052】なお、前記アクチュエータ10は右用と左
用のドアロック機構に使い分けできるようになってお
り、右用に使用される場合には、ワイヤハーネス81は
ターミナル端子35aと35bに接続され、35cには
接続されていない。そして、左用に使用される場合に
は、ワイヤハーネス81はターミナル端子35bと35
cに接続され、35aには接続されていない。
【0053】ドアロック機構90がロック状態にあると
きには、コンタクトプレート69の接点71が、ターミ
ナル端子35a又は35cのうち、ワイヤハーネス81
と接続されていない方のターミナル端子に接触し、35
bと35a又は35c間に通電回路は形成されておら
ず、ドアロック機構90がアンロック状態にあるときに
は、コンタクトプレート69の接点71が、ターミナル
端子35a又は35cのうち、ワイヤハーネス81と接
続されている方のターミナル端子に接触し、35bと3
5a又は35c間に通電回路を形成するようになってお
り、ドアロック機構90がドアロック状態かドアアンロ
ック状態かを判別できる。
【0054】そして、モータ12を制御する回路を設け
ることにより、ドアロック状態のときには、モータ12
を駆動して回転軸42を正回転させてドアアンロック状
態にし、ドアアンロック状態のときには、モータ12を
駆動して回転軸42を逆回転させてドアロック状態にす
ることができる。
【0055】金属材料であるモータギア43と小径ギア
14は直接噛合しておらず、金属同士のギアの噛合部は
ないので、金属音が発生することがない。
【0056】また、出力軸18がギア14の支軸となっ
ているので、それだけ部品点数が少なく、また、大径ギ
ア13の回転中心位置を通って、下方側ホルダー11a
の底面から突出されているため、この出力軸18に一体
化された出力レバー79が下方側ホルダー11aの底面
よりはみ出すことがなく、効率的なスペースを確保する
ことができる。
【0057】さらに、インナーロックノブ94等を手動
操作してレバー92を回動させた場合、前記同様、ドア
をロック状態又はアンロック状態とすることができる。
この場合、前記遊びのため、ドアロックアクチュエータ
10では、動作レバー97、出力レバー79を介して出
力軸18及びアクションノブ72のみが回動するだけで
あり、インナーロックノブ94等の操作に余分な力が必
要となることもない。
【0058】ところで、前記アクチュエータ10はモー
タ12の発熱等により内部の空気が膨張するが、前記空
気抜き孔100を介して外部と連通しているため、内圧
が上昇してホルダー11a,11b等に割れ等が発生す
るといったことがない。また、雨水等の水滴が前記空気
抜き孔100を介して内部に侵入しようとしても、この
空気抜き孔100が内面側凹部101と外面側凹部10
2とから構成された入り組んだ構成となっており、しか
もアクチュエータ10はモータ収容室19側が鉛直下方
側に位置するように配設され、内面側凹部101は外面
側凹部の上方に位置しているので、内面側凹部101に
至るものは少量である。また、内面側凹部101の鉛直
下方側は封止部材37の浸水防止部39bによって覆わ
れているため、内面側凹部101に侵入した水滴も内部
への侵入は確実に阻止されて外面側凹部102を介して
排出される。さらに、内面側凹部101の底面は傾斜面
となっているため、侵入した水滴がこの内面側凹部10
1に溜まることもない。
【0059】なお、前記アクチュエータ10は、ヒータ
コントロール装置のレバー機構等の所定角度移動させる
ものや、所定量移動させるものに使用することができる
ものである。
【0060】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、第1の
発明に係るアクチュエータによれば、空気抜き孔が封止
部材の浸水防止部によって鉛直下方側を覆われているの
で、この浸水防止部により水滴を阻止して内部構成部品
が損傷に至ることを防止することができる。
【0061】また、第2の発明に係るアクチュエータに
よれば、空気抜き孔がアンダーカット部のない内面側凹
部と外面側凹部とから構成されているので、射出成形す
る場合の金型構造を簡素化することができ、安価に製作
することができる。しかも、前記内面側凹部は外面側凹
部と鉛直上方で連通されているため、水滴は内面側凹部
に侵入しにくく、封止部材の浸水防止部によりさらに確
実に内部への侵入を阻止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本実施例に係るアクチュエータの分解斜視図
である。
【図2】 図1に示す第1ホルダーの平面図である。
【図3】 図2の第1ホルダーに封止部材を取り付ける
前のIII─III線断面図(a)及び封止部材を取り付けた
後のIII─III線断面図(b)である。
【図4】 図1に示す第2ホルダーの平面図である。
【図5】 図1に示す封止部材の平面図(a)及びV─V
線断面図(b)である。
【図6】 図1に示すモータギアの断面図である。
【図7】 図1に示す大径ギアの拡大斜視図である。
【図8】 図1に示す小径ギアの部分断面正面図であ
る。
【図9】 図1に示す回転台の平面図(a)及び背面図
(b)である。
【図10】 図1に示す回転台及びアクションノブの回
転状態を示す平面図である。
【図11】 図1に示すアクチュエータの組立状態を示
す平面図(a)、断面図(b)及び裏面図(c)であ
る。
【図12】 本実施例に係るアクチュエータが適用され
るドアロック機構の一例を示す斜視図である。
【符号の説明】
11 ホルダー(収容部材) 12 モータ 13 大径ギア 14 小径ギア 15 遊星ギア 16 取付台(回転部材) 17 回転台(回転部材) 18 出力軸(出力部材) 19 モータ収容室 20 ギア収容室 28 内歯 37 封止部材 39b 浸水防止部 43 モータギア 72 アクションノブ(回転部材) 100 空気抜き孔 101 内面側凹部 102 外面側凹部

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 モータ及び減速ギアが収容される収容部
    材を2つ割り構造とし、両者の嵌合部分に配設した封止
    部材でシールしてなるアクチュエータにおいて、 前記収容部材に、水平方向に開口する空気抜き孔を穿設
    する一方、前記封止部材に前記空気抜き孔の鉛直下方部
    分を覆う浸水防止部を形成したことを特徴とするアクチ
    ュエータ。
  2. 【請求項2】 前記空気抜き孔は、前記収容部材の内面
    から水平方向に設けた内面側凹部と、該内面側凹部より
    下方に、前記収容部材の外面から水平方向に設けた外面
    側凹部とからなり、各凹部を形成する内面部分が直接連
    通していることを特徴とする請求項1に記載のアクチュ
    エータ。
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