JPH10254613A - 皮膚インピーダンス測定方法及び皮膚インピーダンス測定装置 - Google Patents

皮膚インピーダンス測定方法及び皮膚インピーダンス測定装置

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JPH10254613A
JPH10254613A JP5158597A JP5158597A JPH10254613A JP H10254613 A JPH10254613 A JP H10254613A JP 5158597 A JP5158597 A JP 5158597A JP 5158597 A JP5158597 A JP 5158597A JP H10254613 A JPH10254613 A JP H10254613A
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JP
Japan
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value
skin impedance
measured value
measurement
waveform portion
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Application number
JP5158597A
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English (en)
Inventor
Naohito Shiki
尚仁 志岐
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Omron Corp
Original Assignee
Omron Corp
Omron Tateisi Electronics Co
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】皮膚インピーダンスの測定結果の個人差、日内
偏差及び外乱の影響を受けることなくゲーム等の装置に
対する制御信号を正確かつリアルタイムに出力すること
ができるようにする。 【構成】閾値算出処理において、CPUは、初期設定
(s21)を行った後に皮膚インピーダンス測定部3か
らSIR信号を今回の測定値SIRnewとして読み取
り(s22)、今回の測定値SIRnewを含めた前3
回の測定値を用いてパルスノイズの除去処理を行い(s
23,s24)、測定値がそれまでの最大値を超えて変
化した場合には測定値の最大値SIRmaxを更新的に
記憶するとともに、皮膚インピーダンス信号に大きな変
化が現れない状態では記憶している測定値の最大値SI
Rmaxを徐々に減少させ、測定値の最大値SIRma
xと移動平均値AVEとの範囲内に閾値THを設定する
(n26〜n30)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、被測定者から測定し
た皮膚インピーダンスに基づく信号を外部装置の制御信
号として出力する皮膚インピーダンス測定方法及び皮膚
インピーダンス測定装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ゲーム機や学習支援装置等の人間が制御
操作を行う装置では、操作する人間の精神的、肉体的状
態が制御結果の適否や内容に影響を与える。例えば、ゲ
ーム機における遊戯結果の良否は、遊戯者の精神的、肉
体的状態によって変化する。このため、遊戯者の精神状
態に合わせてゲームの難易度を変化させることにより、
遊戯結果の平均化を図ることができるだけでなく、遊戯
者に対して精神状態のコントロールを要求するような新
たなゲーム内容を創作することも考えられる。
【0003】遊戯者等の精神状態は、掌の皮膚インピー
ダンスや心拍間隔等の生体情報に基づいて検出できるこ
とが知られている。例えば、人間の掌の皮膚は、体温を
維持する恒常機能に基づく温熱発汗作用のみならず、外
部刺激に対する反応としての精神発汗作用によっても発
汗する。したがって、人間の掌における発汗量は、交感
神経の機能状態、即ち、精神の安定状態を表す指標とな
り、発汗量の多少に応じて皮膚インピーダンスは低下ま
たは上昇するから、掌の皮膚インピーダンスを測定すれ
ば精神の安定状態を検出できることになる。
【0004】そこで、従来より、操作者の精神状態を表
す指標となる生体情報として皮膚インピーダンスを測定
し、この測定結果に基づいて操作者が操作中の装置に対
する制御信号を作成して出力する皮膚インピーダンス測
定方法及び皮膚インピーダンス測定装置が提案されてい
る。従来の皮膚インピーダンス測定方法及び測定装置で
は一般に、複数の電極を介して被測定者の掌の皮膚イン
ピーダンスを測定し、皮膚インピーダンスの測定結果の
絶対値や増減変化のピークを検出し、これらの検出結果
に基づいて外部装置の制御信号を作成するようにしたも
のがある。また、皮膚インピーダンスの測定結果を所定
の閾値と比較することにより、皮膚インピーダンスの測
定信号における凸波形部を検出し、この検出結果、また
は、凸波形部の出現頻度等を出力するようにしたものも
ある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、掌の発
汗量は個人差だけでなく同一人における日内偏差も大き
く、皮膚インピーダンスの測定結果の絶対値、または、
一義的に設定された閾値との比較結果に基づいて被測定
者の精神状態を判定することは困難である。また、掌に
おける発汗回数も最大1分間に6回程度であり、皮膚イ
ンピーダンスの測定結果にはリアルタイム性に乏しい問
題がある。特に、皮膚インピーダンスの測定結果におけ
る複数のピーク値から凸波形部の検出のための閾値を決
定するものでは、閾値の決定に最低でも20秒程度の時
間を必要とし、ゲーム等の装置の制御信号に要求される
リアルタイム性を満足することができない。さらに、皮
膚インピーダンスの測定結果は、掌の皮膚に対する電極
の接触状態によって大きく変化し、電極の接触状態が皮
膚インピーダンスの測定信号に外乱を生じさせる問題も
ある。
【0006】この発明の目的は、皮膚インピーダンスの
今回の測定結果及び過去の測定結果に基づいて、凸波形
部の検出のための閾値をリアルタイムで変化させること
により、皮膚インピーダンスの測定結果の個人差、日内
偏差及び外乱の影響を受けることなくゲーム等の装置に
対する制御信号を正確かつリアルタイムに出力するこが
できる皮膚インピーダンスの測定方法及び皮膚インピー
ダンスの測定装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載した発明
は、複数の電極間における皮膚インピーダンスの測定信
号中の凸波形部を検出し、この検出結果を出力する皮膚
インピーダンス測定方法において、一定のサンプリング
周期で皮膚インピーダンスの測定値が入力される毎に、
測定値の移動平均値を算出するとともに、測定値の最大
値を更新的に記憶する第1の処理と、算出した移動平均
値と測定値の最大値との範囲内に閾値を設定する第2の
処理と、設定した閾値を超える測定値が入力された場合
に皮膚インピーダンスの測定信号に凸波形部を生じたと
判断する第3の処理と、を含むことを特徴とする。
【0008】請求項7に記載した発明は、複数の電極間
における皮膚インピーダンスの測定信号中の凸波形部を
検出し、この検出結果を出力する皮膚インピーダンス測
定装置において、一定のサンプリング周期で皮膚インピ
ーダンスの測定値が入力される毎に、測定値の移動平均
値を算出するとともに、測定値の最大値を更新的に記憶
する第1の処理と、算出した移動平均値と測定値の最大
値との範囲内に閾値を設定する第2の処理と、設定した
閾値を超える測定値が入力された場合に皮膚インピーダ
ンスの測定信号に凸波形部を生じたと判断する第3の処
理と、をこの順に実行する制御部を設けたことを特徴と
する。
【0009】請求項1及び7に記載した発明において
は、一定のサンプリング周期で入力される皮膚インピー
ダンスの測定値の移動平均値が算出されるとともに、測
定値の最大値が更新的に記憶され、算出した移動平均値
と測定値の最大値との範囲内に閾値が設定される。この
閾値を超える測定値が入力された場合に皮膚インピーダ
ンスの測定信号に凸波形部を生じたと判断される。測定
値の変化量に比べて移動平均値の変化量は小さく、移動
平均値と最大値との間の値を取る閾値の変化量も測定値
の変化量に比較して小さい。したがって、測定値の変化
が小さい状態では、移動平均値及び閾値には殆ど変化が
現れず、今回の測定値がこの閾値を超えることもない。
一方、測定値が急激に変化した状態でも、移動平均値及
び閾値の変化量は測定値の変化量に比べて小さいから、
今回の測定値が閾値を超える場合があり、この場合に凸
波形部を生じたと判断される。このように、測定値と比
較される閾値は、皮膚インピーダンスの測定値が入力さ
れる毎に今回の測定値及び過去の測定結果に基づいて更
新的に設定される。
【0010】請求項2に記載した発明は、前記第1〜3
の処理の前に、前々回の測定値から前回の測定値を経て
今回の測定値までの変化量が予め定められた基準値を超
え、かつ、前々回の測定値及び今回の測定値の差の符号
と前回の測定値及び今回の測定値の差の符号とが逆であ
る場合に、前回の測定値を前々回の測定値と今回の測定
値との平均値にする処理を含むことを特徴とする。
【0011】請求項8に記載した発明は、前記制御部
が、前記1〜3の処理の前に、前々回の測定値から前回
の測定値を経て今回の測定値までの変化量が予め定めら
れた基準値を超え、かつ、前々回の測定値及び今回の測
定値の差の符号と前回の測定値及び今回の測定値の差の
符号とが逆である場合に、前回の測定値を前々回の測定
値と今回の測定値との平均値にする処理を実行すること
を特徴とする。
【0012】請求項2及び8に記載した発明において
は、今回を含む前3回の測定値がパルス状に大きく変化
した場合、前回の測定値は前々回の測定値と今回の測定
値との平均値にされ、3回の測定値からパルス状の変化
が除去される。したがって、前回の測定値が閾値を超え
ることはなく、パルスノイズが凸波形部と判断されるこ
とはない。
【0013】請求項3に記載した発明は、皮膚インピー
ダンスの測定値が予め定められた上限値または下限値を
超えた時に所定時間の経過を待機する処理を含むことを
特徴とする。
【0014】請求項9に記載した発明は、前記制御部
が、皮膚インピーダンスの測定値が予め定められた上限
値または下限値を超えた時から所定時間内において前記
処理を実行しないことを特徴とする。
【0015】請求項3及び9に記載した発明において
は、皮膚インピーダンスの測定値が上限値または下限値
を超えると、所定時間が経過するまで閾値の設定及び凸
波形部の検出は行われない。したがって、皮膚と電極と
が一時的に非接触状態となって測定値が上限値または下
限値を超えた後に再度接触状態となったような場合に、
皮膚インピーダンスの変動信号(SIR)に生じる不安
定期間においては、凸波形部の検出は行われず、このよ
うな不安定期間における測定値が閾値を超えたことによ
っては皮膚インピーダンス信号に凸波形部を生じたと判
断することはない。
【0016】請求項4に記載した発明は、前記第1の処
理が、今回の測定値により最大値を更新しない場合に、
最大値と移動平均値との差に基づいて算出した減算値を
最大値から減算する処理を含むことを特徴とする。
【0017】請求項10に記載した発明は、前記制御部
が、第1の処理において今回の測定値により測定値の最
大値を更新しない場合に、最大値と移動平均値との差に
基づいて算出した減算値を最大値から減算する処理を実
行することを特徴とする。
【0018】請求項4及び10に記載した発明において
は、今回の測定値が最大値を超えなかった場合に、最大
値と移動平均値との差に基づいて算出された値が最大値
から減算され、減算後の最大値を用いて閾値が算出され
る。したがって、測定値が上昇して閾値を超えた後にピ
ーク値から再び下降して移動平均値に近い値に戻った場
合、最大値と移動平均値との間の値を取る閾値もピーク
値から素早く下降し、連続する複数の凸波形部が確実に
検出される。
【0019】請求項5に記載した発明は、前記第3の処
理の後に、皮膚インピーダンス信号における凸波形部の
出現時間間隔を算出する処理、及び、算出した凸波形部
の出現時間間隔に基づいて制御パラメータを設定する処
理を含むことを特徴とする。請求項11に記載した発明
は、前記制御部が、第3の処理の後に、皮膚インピーダ
ンス信号における凸波形部の出現時間間隔を算出する処
理、及び、算出した凸波形部の出現時間間隔に基づいて
制御パラメータを設定する処理を実行することを特徴と
する。
【0020】請求項5及び11に記載した発明において
は、皮膚インピーダンスの測定値の移動平均値と最大値
とに基づいて設定された閾値を用いて皮膚インピーダン
ス信号における凸波形部が検出され、この凸波形部の出
現時間間隔に基づいて制御パラメータが設定される。皮
膚インピーダンス信号における凸波形部の出現時間間隔
は、被測定者の精神の安定状態を表す。したがって、被
測定者の精神の安定状態を的確に反映して被測定者が操
作するゲーム機等の装置の制御パラメータが設定され
る。
【0021】請求項6に記載した発明は、前記凸波形部
の出現時間間隔に基づく制御パラメータの設定処理が、
所定時間を超えて凸波形部が検出されない場合に任意の
制御パラメータを設定する処理を含むことを特徴とす
る。
【0022】請求項12に記載した発明は、前記制御部
が、凸波形部の出現時間間隔に基づく制御パラメータの
設定処理において、所定時間を超えて凸波形部が検出さ
れない場合に任意の制御パラメータを設定する処理を実
行することを特徴とする。
【0023】請求項6及び12に記載した発明において
は、皮膚インピーダンス信号において長時間凸波形部が
検出されない場合に、任意の制御パラメータが設定され
る。したがって、被測定者の精神の安定状態を検出する
ことができない場合であっても、被測定者が操作するゲ
ーム機等の装置の制御内容が変わる。
【0024】
【発明の実施の形態】図1は、この発明の実施形態の一
例である皮膚インピーダンス測定装置の構成を示すブロ
ック図である。皮膚インピーダンス測定装置1は、測定
電極2を含む皮膚インピーダンス測定部3、制御部4及
び出力部5から構成される。測定電極2は、被測定者の
掌に接触する複数の電極である。皮膚インピーダンス測
定部3は、電源、交流発生回路、フィルタ回路、演算回
路及びA/D変換回路を含み、測定電極2に対して交流
電源を印加して公知の定電流による3電極法を用いて掌
の皮膚インピーダンスの測定を行い、皮膚インピーダン
スの等価直列抵抗成分に相当するSIL信号、及び、S
IL信号の直流成分を除去した変動成分のみのSIR信
号を、ディジタルデータとして出力する。なお、便宜
上、以下の説明においては、SIL信号及びSIR信号
の正負を反転して説明する。
【0025】制御部4は、ROM及びRAMを備えたC
PUによって構成され、ROMに予め書き込まれるか、
または、CD−ROM等の記憶媒体を介して搭載された
処理プログラムにしたがって皮膚インピーダンス測定部
3から入力された測定データに対して後述する処理を実
行し、皮膚インピーダンス信号における凸波形部を検出
するとともに、この検出結果に基づいて制御データを作
成し、作成した制御データを出力部5を介してゲーム機
等の外部装置に出力する。この処理においてCPUに入
出力されるデータはRAMに割り当てられた所定のメモ
リエリアに格納される。
【0026】図2は、皮膚インピーダンス測定装置の制
御部における凸波形部の検出処理に係る処理手順を示す
フローチャートである。なお、このフローチャートは、
この発明に係る皮膚インピーダンス測定方法を説明する
ものでもある。制御部4を構成するCPUは、先ず、凸
波形部の検出処理に使用する各種のデータの初期設定を
行う(s1)。初期設定されるデータとしては、例え
ば、SIR信号と比較される閾値をバッファに格納して
おく数γ、不安定期間の検出において用いられるSIL
信号の上限値SILmax並びに下限値SILmin、
及び、不安定期間の検出中であるか否かの状態を記憶す
るフラグFc等がある。
【0027】次いで、CPUは、不安定期間の検出処理
を行う(s2〜s6)。より詳細には、CPUは、皮膚
インピーダンス測定部3から入力されたSIL信号を予
め設定された上限値SILmax及び下限値SILmi
nと比較するとともに、フラグFcの内容をチェックし
(s2)、SIL信号が上限値SILmax及び下限値
SILminの範囲外である場合、予め設定された待機
時間である20秒間が経過するまで後の処理の実行を待
機する。(s3〜s6)。
【0028】例えば、測定電極2に対して被測定者の掌
が瞬間的に接触不良を生じた場合のように、測定電極2
における接触状態に一時的な異常を発生した場合、アナ
ログ回路により構成された皮膚インピーダンス測定部3
から出力されるSIR信号は、図3に示すように接触状
態が正常になった後にも所定の不安定期間において異常
な値をとり、この不安定期間におけるSIR信号を後の
処理に用いることは適当でない。また、測定電極2にお
ける接触状態に異常を生じた場合には、SIL信号の値
は、皮膚インピーダンス測定部3が取り得る最大値また
は最小値となる。
【0029】そこで、CPUは、s2においてSIL信
号を予め設定された上限値SILmax及び下限値SI
Lminと比較し、SIL信号が上限値SILmaxま
たは下限値SILminを超えた場合に測定電極2にお
ける接触状態に異常を生じたと判断し、不安定期間に入
力されたSIR信号を後の処理に用いないようにしてい
る。
【0030】CPUは、SIL信号が上限値SILma
x及び下限値SILminの範囲外である場合には、皮
膚インピーダンス測定部3から入力されたSIR信号を
用いて閾値算出処理を実行する(s7)。この閾値算出
処理の詳細を図4のフローチャートに示す。閾値算出処
理において、CPUは、先ず、閾値算出に用いるデータ
の初期設定を行う(s21)。s21において初期設定
されるデータとしては、例えば、SIR信号の入力回数
を計数するカウンタCの計数値n、SIR信号の最大値
SIRmax並びに移動平均値AVE、最大値SIRm
axから減算する減算値の算出に用いる減算率α、最大
値SIRmaxと移動平均値AVEとの範囲内における
閾値THの値を特定する比率β、及び、パルスノイズ除
去に用いる3回分のSIR信号の変化比較量NOISE
等がある。
【0031】CPUは、次いで、皮膚インピーダンス測
定部3からSIR信号を今回の測定値SIRnewとし
て読み取る(s22)。CPUは少なくとも前回の測定
値SIRpre及び前々回の測定値SIRoldを記憶
しており、今回の測定値SIRnewを含めた前3回の
測定値を用いてパルスノイズの除去処理を行う(s2
3,s24)。このパルスノイズの除去処理では、CP
Uは、前々回の測定値SIRoldと前回の測定値SI
Rpreとの差の絶対値、及び、前回の測定値SIRp
reと今回の測定値SIRnewとの差の絶対値を算出
し、2つの絶対値の和が予め設定された変化比較量NO
ISEを超えるか否か、及び、2つの差の符号の異同を
チェックする(s23)。s23において2つの絶対値
の和が変化比較量NOISEを超え、かつ、2つの差が
逆符号である場合には、前回の測定値SIRpreを前
々回の測定値SIRoldと今回の測定値SIRnew
との平均値にする(s24)。
【0032】皮膚インピーダンス測定部3から出力され
るSIR信号には、外乱の影響によりパルス状の波形を
生じる場合がある。このパルスノイズの波形が後述する
凸波形部の検出に用いる閾値を超えた場合、後の処理に
おいて、皮膚インピーダンス信号に凸波形部を生じたと
誤検出してしまう。そこで、CPUは、s23及びs2
4の処理により、図5(A)に示すように、今回を含む
前3回の測定値がSIRold1→SIRpre1→S
IRnew1のように増加(または減少)→減少(また
は増加)の状態で変化し、この間における変化量が比較
変化量NOISEを超える場合に、中間のSIRpre
1をSIRold1とSIRnew1との平均値SIR
pre1′にすることにより、外乱の影響による凸波形
部の誤検出を生じないようにしている。
【0033】なお、SIRold2→SIRpre2→
SIRnew2のように増加(または減少)→減少(ま
たは増加)の状態で変化してもこの間における変化量が
比較変化量NOISEを超えない場合(図5(B)参
照)、または、SIRold3→SIRpre3→SI
Rnew3のようにこの間の変化量が比較変化量NOI
SEを超えても増加(または減少)→増加(または減
少)の状態で変化する場合(図5(C)参照)には、C
PUはs24の処理を実行しない。即ち、s24の処理
は、外乱の影響によって皮膚インピーダンス信号に急激
なパルス状の変化を生じた場合にのみ実行される。
【0034】この後、CPUは、SIR信号の入力回数
を計数するカウンタCの計数値nをインクリメントする
とともに(s25)、前回の測定値SIRpreを用い
て測定値の移動平均AVEを算出する(s26)。さら
に、CPUは、前回の測定値SIRpreを測定値の最
大値SIRmaxと比較し(s27)、前回の測定値S
IRpreが測定値の最大値SIRmaxより大きい場
合には前回の測定値SIRpreにより測定値の最大値
SIRmaxを更新し(s28)、前回の測定値SIR
preが測定値の最大値SIRmaxより小さい場合に
は測定値の最大値SIRmaxを減算する(s29)。
【0035】そして、CPUは、測定値の最大値SIR
maxと移動平均値AVEとの範囲内において、予め設
定された比率βによって定められる値を閾値THとする
(s30)。CPUは、以上のようにして算出した閾値
THを後述の処理により個数γだけバッファに格納する
とともに、前回の測定値SIRpreの値により前々回
の測定値SIRoldを更新し、今回の測定値SIRn
ewの値により前回の測定値SIRpreを更新する
(s31)。
【0036】以上の処理により、CPUは、測定値がそ
れまでの最大値を超えて変化した場合には測定値の最大
値SIRmaxを更新的に記憶するとともに、皮膚イン
ピーダンス信号に大きな変化が現れない状態では記憶し
ている測定値の最大値SIRmaxを徐々に減少させ、
測定値の最大値SIRmaxと移動平均値AVEとの範
囲内に閾値THを設定する。s29において測定値の最
大値SIRmaxを徐々に減少させるのは、測定値が一
旦最大値を取ったのちに低い値に安定した場合に、最大
値を一定にしたままで閾値THの算出を行うと、十分に
低い値に安定している移動平均値AVEに閾値THを接
近させることができなくなるため、このような状況にお
いて閾値THを素早く移動平均値AVEの値に近づける
ためである。
【0037】CPUは、閾値算出処理を終了すると、バ
ッファに格納しているγ個の閾値THのうちで最も古い
データを読み出し(s8)、今回の計測値SIRnew
と比較する(s9)。CPUは、今回の計測値SIRn
ewが閾値THを超えた場合に出力データの内容を
“1”にし(s10)、今回の計測値SIRnewが閾
値TH以下の場合に出力データの内容を“0”にする
(s11)。さらに、CPUは、s9の比較において使
用した閾値をバッファから消去し、s7の閾値算出処理
で算出した閾値を新たにバッファに書き込む(s1
2)。
【0038】以上の処理により、制御部4は、皮膚イン
ピーダンスの測定値の最大値と移動平均値との間におい
て設定した閾値と今回の測定値との比較結果に基づい
て、皮膚インピーダンス信号における凸波形部を検出す
る。このため、凸波形部の検出のための閾値を皮膚イン
ピーダンスの変化に対応してリアルタイムで変化させる
ことができ、皮膚インピーダンスの測定結果の個人差、
日内偏差及び外乱の影響を受けることなく、被測定者の
精神状態を表す指標として用いられる皮膚インピーダン
ス信号中の凸波形部を正確に検出することができる。
【0039】即ち、図6(A)及び(B)のそれぞれに
示す第1及び第2の被測定者のいずれのSIR信号に対
しても、SIR信号の変化に応じて閾値を変化させるこ
とができる。このため、皮膚インピーダンス信号におけ
る凸波形部のピーク値に大きな差がある第1及び第2の
被測定者のいずれに対しても、皮膚インピーダンス信号
における凸波形部を確実に検出することができる。ま
た、図6(C)に示すように、測定電極3が掌との接触
不良を起こすことにより皮膚インピーダンス信号値中に
生じた外乱ノイズ、及び、外部信号により皮膚インピー
ダンス信号値中に生じたパルスノイズによって閾値が変
動することはなく、また、これら外乱ノイズ及びパルス
ノイズを皮膚インピーダンス信号中の凸波形部と誤検出
することもない。
【0040】なお、制御部4から出力されるデータは、
例えば、一定時間内における“1”の出力データ数を比
較することにより一定時間内における精神の安定状態を
競うゲーム機に用いることができ、また、一定時間内に
おける“1”の出力データ数の計数値が基準値を超えた
場合に操作中の装置の動作を停止する安全機構にも用い
ることができる。
【0041】図7は、上記皮膚インピーダンス測定装置
を含むゲーム機の構成を示す図である。ゲーム機11
は、測定電極12、皮膚インピーダンス測定部13、制
御部14、表示部15及び操作部16によって構成され
る。測定電極12及び皮膚インピーダンス測定部13
は、図1に示した測定電極2及び皮膚インピーダンス測
定部3と同一である。制御部14は、例えば、ROM及
びRAMを備えたCPUにより構成され、前述の図2及
び図4の処理により皮膚インピーダンス信号において凸
波形部を検出するとともに、この凸波形部の検出結果に
基づいて後述する処理によりゲーム制御データを出力す
る。表示部15は、CRTやLCD等のディスプレイを
含み、ディスプレイにゲーム画面を表示する。操作部1
6は、キーボード、マウスまたはジョイスティク等のマ
ンマシンインタフェースを含み、遊戯者の操作入力を受
け付ける。
【0042】なお、汎用のパーソナルコンピュータにC
D−ROM等の記憶媒体を介して後述する処理プログラ
ムを搭載することより、上記の制御部14、表示部15
及び操作部16を汎用のパーソナルコンピュータによっ
て構成することができる。
【0043】図8は、上記ゲーム機の表示部に含まれる
ディスプレイの表示画面の一例を示す図である。ゲーム
実行中のディスプレイ20には、複数のターゲット円2
1及び照準22が表示される。このゲームでは、マウス
等の操作により照準22を画面中を移動するターゲット
円21に一致させて所定のキー操作を行うことにより加
点される。このとき、皮膚インピーダンス信号における
凸波形部の検出結果に基づいてターゲット円21の大き
さ及び移動範囲を変化させる。
【0044】具体的には、画面中におけるターゲット円
21の大きさS及び位置座標x,yを、例えば、 S=200−D ・・・(1)式 x=D×sin(A・rad) ・・・(2)式 y=D×cos(B・rad) ・・・(3)式 により決定する。したがって、ターゲット円21の大き
さS及び位置座標x,yはパラメータDの値に応じて変
化する。制御部14において、皮膚インピーダンス測定
部13から入力される測定値に基づいてパラメータDを
算出する。上記(2)式及び(3)式において、A及び
Bは任意の定数であり、radは0〜360の範囲にお
いて一定の割合で変化する変数である。
【0045】図9は、上記ゲーム機における制御部の処
理手順を示すフローチャートである。制御部13のCP
Uは、先ず、各データの初期設定を行う(s41)。s
41で初期設定されるデータとしては、凸波形部の出現
時間間隔の測定に用いる今回の出現時刻データTnew
並びに前回の出現時刻データTold、パラメータDの
算出に用いられるσ並びにδ、及び、基準値T等があ
る。次いで、CPUは、現在時刻を読み出して今回の出
現時刻データTnewの内容とし(s42)、皮膚イン
ピーダンス信号における凸波形部の検出処理を実行する
(s43)。この凸波形部の検出処理は、前述の図2及
び図4に示した処理と同様の処理とすることができ、こ
こではその詳細な説明は省略する。
【0046】CPUは、s43の処理において、凸波形
部を検出した場合には、今回の出現時刻Tnewと前回
の出現時刻Toldとの差を予め設定された基準値Tと
比較する(s44,s45)。s45において今回の出
現時刻Tnewと前回の出現時刻Toldとの差が基準
値Tより大きい値であれば、パラメータDの変更処理を
実行する(s46)。パラメータDは今回の出現時刻T
newと前回の出現時刻Toldとの差、即ち、ピーク
間隔によって決定される。さらに、CPUは、前回の出
現時刻Toldを今回の出現時刻Tnewで更新し(s
47)、パラメータDの値から“1”を減算する(s4
8)。このs48の処理は、s43の凸波形部検出処理
において凸波形部を検出しなかった場合、即ち、皮膚イ
ンピーダンス信号のピークとピークとの間においてもパ
ラメータDの値を変更するための処理である。
【0047】この後、CPUは、パラメータDの値が負
の値になった場合には、パラメータDの値を“0”にし
(s49,s50)、パラメータDの値が“0”である
期間を計時するカウンタEの計数値eをインクリメント
する(s51)。このカウンタEの計数値eが所定値ω
を超えると、CPUは、パラメータDの値として“0”
から“σ”までの乱数を設定し(s52,s53)、カ
ウンタEの計数値eを“0”にして(s54)、パラメ
ータDを出力する(s55)。
【0048】以上の処理により、制御部13は、図10
(A)及び(B)に示すように、SIR信号が閾値を超
えるピーク値をとったときに、前回のピーク値との時間
間隔に応じた大きさの制御パラメータを出力する。この
制御パラメータの大きさは、s46の処理により、SI
R信号におけるピーク間隔が長くなるにしたがって小さ
くされる。また、s48の処理により、出力する制御パ
ラメータの値を徐々に小さくすることによって制御パラ
メータは三角波形のデータとなる。このため、図10
(C)に示すように、SIR信号において時間間隔が極
めて接近した複数の凸波形部は1つのピーク波形とされ
るため、掌における発汗が所定の時間的間隔をおいて生
じるという実状に則した状態で制御パラメータを出力す
ることができる。
【0049】このように、制御部13は、遊戯者の掌の
皮膚インピーダンス信号におけるピーク間隔に応じてパ
ラメータDを算出し、このパラメータDの値を用いて前
述の(1)式〜(3)式により、ディスプレイ20にお
いて表示するターゲット円21の大きさS及び表示座標
x,yを決定する。上述の処理では、原則として皮膚イ
ンピーダンス信号におけるピーク間隔が長くなるにした
がってパラメータDの値が小さくなり、ターゲット円2
1の大きさが大きくなるとともに、移動範囲が狭くなる
傾向にある。
【0050】一方、掌の皮膚インピーダンス信号におけ
るピーク間隔は、被測定者の精神の安定状態を表す指標
となることが知られており、被測定者の精神が安定した
状態では皮膚インピーダンス信号におけるピーク間隔は
長くなる傾向にある。したがって、このゲーム機では、
遊戯者の精神が安定している程照準22をターゲット円
21に一致させ易くなり、高得点が得られることにな
る。
【0051】但し、上記s49〜s54の処理により、
皮膚インピーダンス信号におけるピークが所定期間以上
継続して出現しない場合には、乱数処理によってパラメ
ータDの値が設定され、ディスプレイ20に表示される
ターゲット円21が小さくされるとともに、その移動範
囲が拡大され、ゲームの趣向が損なわれることはない。
【0052】なお、前述のように、パラメータDの算出
に用いられる皮膚インピーダンス信号のピーク間隔の検
出処理は、図2及び図4において説明した処理により実
行される。即ち、ゲーム機11においても、皮膚インピ
ーダンスの測定値の最大値と移動平均値との間において
設定した閾値と今回の測定値との比較結果に基づいて皮
膚インピーダンス信号のピークが検出される。このた
め、ゲーム機11においても、皮膚インピーダンス信号
のピークを検出するための閾値は皮膚インピーダンスの
変化に対応してリアルタイムで設定される結果、皮膚イ
ンピーダンス信号のピークは皮膚インピーダンスの測定
結果の個人差、日内偏差及び外乱の影響を受けることな
く正確に検出される。このことから、ゲーム機11にお
けるゲームの難易度を、遊戯者の精神の安定状態に的確
に対応させて変化させることができる。
【0053】
【発明の効果】請求項1及び7に記載した発明によれ
ば、一定のサンプリング周期で入力される皮膚インピー
ダンスの測定値の移動平均値を算出し、算出した移動平
均値と測定値の最大値との範囲内に閾値を設定し、この
閾値を超える測定値が入力された場合に皮膚インピーダ
ンスの測定信号における凸波形部と判断することによ
り、皮膚インピーダンスの測定値が入力される毎に今回
の測定値及び過去の測定結果に基づいて測定値と比較さ
れる閾値を設定し、凸波形部の検出のための閾値を皮膚
インピーダンスの変化に対応させてリアルタイムで変化
させることができ、皮膚インピーダンスの測定結果の個
人差、日内偏差及び外乱の影響を受けることなく、皮膚
インピーダンス信号中の凸波形部を正確に検出すること
ができる。
【0054】請求項2及び8に記載した発明によれば、
今回を含む前3回の測定値がパルス状に大きく変化した
場合、前回の測定値を前々回の測定値と今回の測定値と
の平均値にすることにより、3回の測定値からパルス状
の変化を除去することができ、パルスノイズを凸波形部
と誤検出することを確実に防止できる。
【0055】請求項3及び9に記載した発明によれば、
皮膚インピーダンスの測定値が上限値または下限値を超
えると、所定時間が経過するまで閾値の設定及び凸波形
部の検出を行わないようにし、皮膚インピーダンスの変
動信号に生じる不安定期間において閾値を超える測定値
を凸波形部と誤検出することを確実に防止できる。
【0056】請求項4及び10に記載した発明によれ
ば、今回の測定値が最大値を超えなかった場合に、最大
値と移動平均値との差に基づいて算出された値を最大値
から減算することにより、閾値をピーク値から素早く下
降させることができ、連続する複数の凸波形部のそれぞ
れを確実に検出することができる。
【0057】請求項5及び11に記載した発明によれ
ば、皮膚インピーダンスの測定値の移動平均値と最大値
とに基づいて設定した閾値を用いて皮膚インピーダンス
信号における凸波形部を検出し、この凸波形部の出現時
間間隔に基づいて制御パラメータを設定することによ
り、被測定者の精神の安定状態を的確に反映して被測定
者が操作するゲーム機等の装置を制御することができ
る。
【0058】請求項6及び12に記載した発明によれ
ば、皮膚インピーダンス信号において長時間凸波形部を
検出しない場合に、任意の制御パラメータを設定するこ
とにより、被測定者の精神の安定状態を検出することが
できない場合であっても、被測定者が操作するゲーム機
等の装置を制御することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施形態の一例である皮膚インピー
ダンス測定装置の構成を示すブロック図である。
【図2】皮膚インピーダンス測定装置の制御部における
凸波形部の検出処理に係る処理手順を示すフローチャー
トである。
【図3】同文書要約装置のディスプレイに表示される初
期画面の一例を示す図である。
【図4】同皮膚インピーダンス測定装置の制御部におけ
る閾値算出処理の詳細を説明するフローチャートであ
る。
【図5】同閾値算出処理においてパルスノイズの影響を
除去するための処理状態を説明する図である。
【図6】同閾値算出処理によって算出された閾値の変化
状態を説明する図である。
【図7】この発明の実施形態に係る皮膚インピーダンス
制御方法を用いたゲーム機の構成を示す図である。
【図8】同ゲーム機のディスプレイに表示される表示画
面の一例を示す図である。
【図9】同ゲーム機の制御部における処理手順の一部を
示すフローチャートである。
【図10】同ゲーム機の制御部から出力される制御パラ
メータの出力状態を説明する図である。
【符号の説明】
1−皮膚インピーダンス測定装置 2,12−測定電極 3,13−皮膚インピーダンス測定部 4,14−制御部 15−表示部 16−操作部 20−ディスプレイ

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数の電極間における皮膚インピーダンス
    の測定信号中の凸波形部を検出し、この検出結果を出力
    する皮膚インピーダンス測定方法において、 一定のサンプリング周期で皮膚インピーダンスの測定値
    が入力される毎に、測定値の移動平均値を算出するとと
    もに、測定値の最大値を更新的に記憶する第1の処理
    と、算出した移動平均値と測定値の最大値との範囲内に
    閾値を設定する第2の処理と、設定した閾値を超える測
    定値が入力された場合に皮膚インピーダンスの測定信号
    に凸波形部を生じたと判断する第3の処理と、を含むこ
    とを特徴とする皮膚インピーダンス測定方法。
  2. 【請求項2】前記第1〜3の処理の前に、前々回の測定
    値から前回の測定値を経て今回の測定値までの変化量が
    予め定められた基準値を超え、かつ、前々回の測定値及
    び今回の測定値の差の符号と前回の測定値及び今回の測
    定値の差の符号とが逆である場合に、前回の測定値を前
    々回の測定値と今回の測定値との平均値にする処理を含
    む請求項1に記載の皮膚インピーダンス測定方法。
  3. 【請求項3】皮膚インピーダンスの測定値が予め定めら
    れた上限値または下限値を超えた時に所定時間の経過を
    待機する処理を含む請求項1または2に記載の皮膚イン
    ピーダンス測定方法。
  4. 【請求項4】前記第1の処理が、今回の測定値により最
    大値を更新しない場合に、最大値と移動平均値との差に
    基づいて算出した減算値を最大値から減算する処理を含
    む請求項1〜3のいずれかに記載の皮膚インピーダンス
    測定方法。
  5. 【請求項5】前記第3の処理の後に、皮膚インピーダン
    ス信号における凸波形部の出現時間間隔を算出する処
    理、及び、算出した凸波形部の出現時間間隔に基づいて
    制御パラメータを設定する処理を含む請求項1〜4のい
    ずれかに記載の皮膚インピーダンス測定方法。
  6. 【請求項6】前記凸波形部の出現時間間隔に基づく信号
    を出力処理が、所定時間を超えて凸波形部が検出されな
    い場合に任意の制御パラメータを設定する処理を含む請
    求項1から5のいずれかに記載の皮膚インピーダンス測
    定方法。
  7. 【請求項7】複数の電極間における皮膚インピーダンス
    の測定信号中の凸波形部を検出し、この検出結果を出力
    する皮膚インピーダンス測定装置において、 一定のサンプリング周期で皮膚インピーダンスの測定値
    が入力される毎に、測定値の移動平均値を算出するとと
    もに、測定値の最大値を更新的に記憶する第1の処理
    と、算出した移動平均値と測定値の最大値との範囲内に
    閾値を設定する第2の処理と、設定した閾値を超える測
    定値が入力された場合に皮膚インピーダンスの測定信号
    に凸波形部を生じたと判断する第3の処理と、をこの順
    に実行する制御部を設けたことを特徴とする皮膚インピ
    ーダンス測定装置。
  8. 【請求項8】前記制御部が、前記1〜3の処理の前に、
    前々回の測定値から前回の測定値を経て今回の測定値ま
    での変化量が予め定められた基準値を超え、かつ、前々
    回の測定値及び今回の測定値の差の符号と前回の測定値
    及び今回の測定値の差の符号とが逆である場合に、前回
    の測定値を前々回の測定値と今回の測定値との平均値に
    する処理を実行する請求項7に記載の皮膚インピーダン
    ス測定装置。
  9. 【請求項9】前記制御部が、皮膚インピーダンスの測定
    値が予め定められた上限値または下限値を超えた時から
    所定時間内において前記処理を実行しない請求項7また
    は8に記載の皮膚インピーダンス測定装置。
  10. 【請求項10】前記制御部が、第1の処理において今回
    の測定値により測定値の最大値を更新しない場合に、最
    大値と移動平均値との差に基づいて算出した減算値を最
    大値から減算する処理を実行する請求項7〜9のいずれ
    かに記載の皮膚インピーダンス測定装置。
  11. 【請求項11】前記制御部が、第3の処理の後に、皮膚
    インピーダンス信号における凸波形部の出現時間間隔を
    算出する処理、及び、算出した凸波形部の出現時間間隔
    に基づいて制御パラメータを設定する処理を実行する請
    求項7〜10のいずれかに記載の皮膚インピーダンス測
    定装置。
  12. 【請求項12】前記制御部が、凸波形部の出現時間間隔
    に基づく信号を出力する処理において、所定時間を超え
    て凸波形部が検出されない場合に任意の制御パラメータ
    を設定する処理を実行する請求項11に記載の皮膚イン
    ピーダンス測定装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010088672A (ja) * 2008-10-08 2010-04-22 Square Enix Co Ltd ビデオゲーム処理装置、ビデオゲーム処理方法、およびビデオゲーム処理プログラム
WO2016084486A1 (ja) * 2014-11-25 2016-06-02 ソニー株式会社 解析装置、解析方法およびプログラム
JP2016137038A (ja) * 2015-01-27 2016-08-04 日本電信電話株式会社 R−r間隔補間方法および心拍変動計測装置
CN115251879A (zh) * 2022-06-29 2022-11-01 芯海科技(深圳)股份有限公司 生物阻抗测量方法、装置、设备及存储介质

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