JP2002191569A - 脈拍計及び脈拍数の測定方法 - Google Patents

脈拍計及び脈拍数の測定方法

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JP2002191569A
JP2002191569A JP2000394457A JP2000394457A JP2002191569A JP 2002191569 A JP2002191569 A JP 2002191569A JP 2000394457 A JP2000394457 A JP 2000394457A JP 2000394457 A JP2000394457 A JP 2000394457A JP 2002191569 A JP2002191569 A JP 2002191569A
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Takashi Mizunuma
隆 水沼
Masanori Fujita
政則 藤田
Shigeru Matsuo
松尾  茂
Kazuhiro Fukuda
和宏 福田
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Seiko Precision Inc
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 脈拍数を正確に表示できる脈拍計及び脈拍数
の測定方法を開示する。 【解決手段】 脈拍数を測定する脈拍計であって、所定
時間間隔で脈拍数の計測値を出力する脈拍センサーと、
計測値が第1所定範囲W内にあるか否かを判定する第1
判定手段(ステップ304)と、計測値が第1所定範囲
内にある場合はこれを脈拍数として表示し、第1所定範
囲内にない場合は脈拍数として表示しない第1表示手段
(ステップ305)と、第1表示手段が計測値を表示し
ない場合、脈拍センサーから出力された次の計測値が第
2所定範囲W’内あるか否かを判定する第2判定手段
(ステップ308)と、次の計測値が第2所定範囲内に
ある場合はこれを脈拍数として表示し、第2所定範囲内
にない場合は脈拍数として表示しない第2表示手段(ス
テップ305)とを備えた脈拍計。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、医療又は健康分野
における脈拍計及び脈拍数の測定方法に関する。更に詳
しくは、脈拍センサーの測定した値が脈拍値か又は誤り
値であるかを判定する技術に関する。
【0002】
【従来の技術】脈拍計において脈拍センサーの測定した
値をそのまま脈拍値として表示すると問題を生ずる場合
がある。なぜならば、脈拍センサーは、雑音や体動その
他の脈拍以外の誤った信号に影響されて誤った値を測定
値として出力することがあるからである。
【0003】信号対雑音(S/N)比は、脈拍センサー
の種類、測定する体の部位、また安静時か運動時などの
測定環境に依存する。特に、手指など計測に便利な人体
の部位に小型の脈拍センサーを装着して運動状態の脈拍
を計測する場合等は、雑音や体動等の影響により誤った
値を測定値として出力する可能性が高い。誤った値を脈
拍値として表示すると、被測定者に誤解や不安感や不信
感を与える。このため、脈拍センサーの測定した値が表
示すべき脈拍値か又は表示すべきでない誤り値かを判定
する技術が必要となる。
【0004】従来、脈拍センサーの測定した値が表示す
べき脈拍値か又は表示すべきでない誤った値かを判定す
る計測装置としては、例えば特開平9−113309号
公報に開示されるものがある。この公報に開示された従
来技術を図5Aを参照して説明する。図5Aは、縦軸に
脈拍数の測定値、横軸に計測時間を取り、計測値P1な
いしP10のうち脈拍数として表示されるものを丸印
で、表示されずに前の脈拍数表示が維持されるものをX
印で示すグラフである。この従来装置は、所定時間間隔
で計測される脈拍センサーの測定値P1ないしP10を
表示すべき脈拍値か否か判定するため、直前に表示され
た脈拍値に基づいて所定幅のウインドウwを設定し、そ
のウインドウw内に今回の測定値が入れば脈拍値として
表示し、ウインドウw外に外れれば誤り値として表示し
ない。さらに、測定値がウインドウw外の同じ側(ウイ
ンドウwの上限を越える側やウインドウwの下限を下回
る側)に連続して所定回数、例えば3回、外れれば、3
回目の測定値を脈拍値と判定して表示する(P10参
照)。
【0005】この従来装置によれば、測定値を表示する
ためのウインドウwは直前表示された脈拍値に基づいて
変位し、しかも、測定値が3度連続してウインドウ外の
同じ側に外れれば、3度目の値P10を脈拍値として表
示し、誤り値を排除しながら安静時と運動時の脈拍変化
に対応した脈拍数を表示しようとするものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、図5Aに示す
ようにこの従来技術によれぱ、ウインドウw外の同じ側
に所定回数(例えば3回)さえ外れれば、たとえその測
定値P10のように明かに誤っているような値であって
も脈拍値として表示されてしまうという問題点を有す
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記した従来
技術の問題点を解決するために、脈拍数を測定する脈拍
計であって、所定時間間隔で脈拍数の計測値を出力する
脈拍センサーと、計測値が第1所定範囲内にあるか否か
を判定する第1判定手段と、計測値が第1所定範囲内に
ある場合はこれを脈拍数として表示し、第1所定範囲内
にない場合は脈拍数として表示しない第1表示手段と、
第1表示手段が計測値を表示しない場合、脈拍センサー
から出力された次の計測値が前記計測値を含む第2所定
範囲内にあるか否かを判定する第2判定手段と、次の計
測値が第2所定範囲内にある場合はこれを脈拍数として
表示し、第2所定範囲内にない場合は脈拍数として表示
しない第2表示手段とを備えた脈拍計を提供する。かか
る構成の脈拍計によれば、脈拍数の正常範囲値と想定さ
れる第1所定範囲から逸脱した測定値も第2所定範囲内
で2度続けて測定されれば脈拍数として表示されるた
め、測定値は雑音等による誤り値ではなく、むしろ正し
い脈拍数を表していると判定して表示を行なう。このた
め、精度の高い脈拍数の計測を行なうことができる。ま
た、第1所定範囲内から逸脱した測定値が第2所定範囲
内で2度続けて測定されなければ表示されないため、雑
音等による誤り値を表示してしまう可能性を低くでき
る。
【0008】上記脈拍計において、脈拍数の正常範囲値
と想定される第1所定範囲の幅よりも、第2所定範囲の
幅を小さくすることができる。かかる構成によれば、誤
った測定値を表示してしまう可能性をさらに低くでき
る。
【0009】上記脈拍計において、第1所定範囲が第1
又は第2表示手段により現在表示されている脈拍数に基
づいて定められる幅を有し、第2所定範囲が第1又は第
2表示手段により表示されなかった直前の計測値に基づ
いて定められる幅を有することができる。かかる構成に
よれば、正常範囲値と想定される第1所定範囲の幅を現
在表示されている脈拍数に基づいて定め、正常範囲値外
にあると想定される第2所定範囲の幅を表示されてない
測定値に基づいて定めているので、脈拍数が広範囲に変
動する場合においても、正確に表示することができる。
【0010】上記脈拍計において、第1所定範囲の幅が
現在表示されている脈拍数の±50%の幅を有し、第2
所定範囲の幅が表示されなかった直前の計測値の±10
%の幅を有することができる。かかる構成によれば、脈
拍数が広範囲に変動する場合においても、正確に表示す
ることができる。
【0011】上記脈拍計において、所定時間間隔が可変
であり、所定時間が長ければ、第1所定範囲の幅を大き
くすることができる。かかる構成によれば、計測する時
間間隔が長くなれば長くなるほど、脈拍数の変動する範
囲も大きくなり得るため、第1所定範囲の幅を大きくす
ることにより、正確な脈拍数の測定ができる。
【0012】上記脈拍計において、第1所定範囲が予め
定められた幅を有し、第2所定範囲が第1又は第2表示
手段により表示されなかった直前の計測値に基づいて定
められる幅を有することができる。かかる構成によれ
ば、正常範囲値と想定される第1所定範囲の幅を予め定
められた値に固定するため、簡潔な構成とすることがで
きる。
【0013】上記脈拍計において、第1所定範囲の予め
定められた幅を1分間当たり40ないし100の脈拍数
の間に設け、第2所定範囲の幅を表示されなかった直前
の計測値の±10%の幅を持つようにすることができ
る。かかる構成によれば、脈拍数の正常範囲値と想定さ
れる第1所定範囲の幅を1分間当たり40ないし100
の脈拍数の間に設けることにより装置を簡潔にし、かつ
第2所定範囲の幅を表示されなかった直前の計測値の±
10%の幅とすることにより正確な脈拍数の計測を行な
うことができる。
【0014】上記脈拍計において、第1及び第2表示手
段は、計測値を表示しない場合は直前の表示を維持する
ことができる。かかる構成によれば、脈拍数の表示を中
断したり誤った計測値を表示することなく正確な脈拍数
でもって更新表示することができる。
【0015】上記脈拍計において、計測値が第1所定範
囲内になく第1表示手段により表示されない場合は、所
定時間間隔よりも短い時間間隔で脈拍センサーにより脈
拍を計測して次の計測値を得るようにしてもよい。かか
る構成によれば、計測値が正常範囲値外の場合は、比較
的短い時間間隔で次の計測値を得るようにして、測定の
高速化と脈拍数の表示の正確性を図ることができる。
【0016】上記脈拍計において、計測値が第1所定範
囲内になくて第1表示手段により表示されない場合は、
計測値が第1所定範囲外の上又は下側に存在するかを判
定する第3判定手段と、次の計測値が第3判定手段によ
り判定された第1所定範囲外の同じ側に存在する場合
は、次の計測値を表示する第3表示手段と、をさらに備
えてもよい。かかる構成によれば、測定値が脈拍数の正
常範囲値と想定される第1所定範囲外の上又は下側の同
じ側へ連続して2回以上逸脱すれば、これを脈拍の正常
な変動と判定して測定値を表示することにより、脈拍数
をその変化に従って迅速に表示することができる。ま
た、必要のない再測定を減らすことが可能となる。
【0017】本発明の別の観点によれば、脈拍数を測定
する方法であって、所定時間間隔で脈拍数を計測して計
測値を出力し、計測値が第1所定範囲内にあるか否かを
判定し、計測値が第1所定範囲内にある場合はこれを脈
拍数として表示し、第1所定範囲内にない場合は脈拍数
として表示せず、前記ステップで計測値が表示されない
場合、次の計測値が前記計測値を含む第2所定範囲内に
あるか否かを判定し、次の計測値が第2所定範囲内にあ
る場合はこれを脈拍数として表示し、第2所定範囲内に
ない場合は脈拍数として表示しない、各ステップを有す
る方法が提供される。かかる方法によれば、脈拍数の正
常範囲値と想定される第1所定範囲から逸脱した測定値
も第2所定範囲内で2度続けて測定されれば脈拍数とし
て表示されるため、測定値は雑音等による誤り値ではな
く、むしろ正しい脈拍数を表示していると判定して表示
を行なう。このため、精度の高い脈拍数の計測を行なう
ことができる。また、第1所定範囲内から逸脱した測定
値が第2所定範囲内で2度続けて測定されなければ表示
されないため、雑音等による誤り値を表示してしまう可
能性を低くできる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照して本発明
の好適な実施の形態について説明する。図1は、本発明
の一実施の形態による脈拍計1の外観を示す。脈拍計1
は例えばLEDと光センサーの組合せ又は圧力センサー
などの脈拍センサー2を有する。脈拍センサー2は指又
は腕に巻き付けられるための帯4に取り付けられてい
て、指又は腕から脈拍を計測し、ケーブルを介して脈拍
計1の本体へ送る。脈拍計1の本体には液晶等の表示部
3(第1及び第2表示手段)が設けられていて、計測さ
れた1分間当たりの脈拍数を表示する。
【0019】図2は、本発明の一実施の形態による脈拍
計1の回路のブロック図である。脈拍センサー2は所定
時間間隔(例えば1分間)毎に数秒間、脈波の変化を信
号として発生する。この信号は増幅器21で増幅された
後、バンドパスフイルタ22でフイルタリングされる。
A/D変換部23でアナログからデジタルへ変換され
る。デジタル変換された信号は制御部24で1分間当た
りの脈拍数の計測値に変換される。さらに制御部24に
おいて以下に説明する方法で、この脈拍数の計測値が脈
拍数として表示部3に表示すべき値か又は誤った値とし
て表示しない値かを判定する。もし計測値が表示すべき
脈拍数と判定された場合は、その計測値でもって表示部
3の表示を更新する。もし計測値が表示すべきでない誤
った値と判定された場合は、表示部3の表示は更新され
ずに以前の脈拍数の表示を維持する。
【0020】図3は、本発明の一実施の形態による脈拍
計1の制御部24において、計測された脈拍数を表示す
べきか又は否かを判定する方法を説明するフローチャー
トである。図5Bは、図3のフローチャートによる判定
方法の結果を説明するために縦軸に脈拍数の測定値、横
軸に計測時間を取ったグラフであり、計測値のうち脈拍
数として前の値を更新して表示されるものを丸印で、表
示されずに前の脈拍数表示が維持されるものをX印で示
している。
【0021】次に図3と図5Bを参照してこの実施の形
態の判定方法を説明する。まず所定時間間隔(例えば1
分間)ごとに脈拍測定が開始され(ステップ301)、
脈拍センサー2により数秒間脈拍の計測が行なわれて制
御部24により1分間当たりの脈拍数の計測値に変換さ
れる(ステップ302)。計測値は制御部24内のバッ
フア(図示しない)に格納される(ステップ303)。
そして、バッフア内の計測値が1分間当たり例えば80
ないし120の脈拍数の範囲(第1所定範囲)Wに入る
か否かを判定し(ステップ304)、この範囲Wの脈拍
数は正常値の範囲内であるため、もし計測値がこの範囲
W内に入れば表示部3の表示を更新して脈拍数として表
示する(ステップ305)。そして判定を終了する(ス
テップ306)。なお、第1所定範囲Wは上記に限ら
ず、適宜変更可能である。例えば、35−130の脈拍
数としてもよい。
【0022】ステップ304において、もし計測値がこ
の範囲(第1所定範囲)W内に入らなければ再測定が行
なわれて、再度脈拍センサー2から脈拍信号を検出して
1分間当たりの脈拍数に変換した測定値を得る(ステッ
プ307)。この再測定(ステップ307)は、前のス
テップ304で表示しない判定がされたら直ちに、又は
所定時間間隔よりも短い一定時間(例えば10秒)後に
行なっても良い。再測定された測定値が上記の判定で表
示しなかったバッフア内の測定値の例えば±10%以内
の範囲(第2所定範囲)W’内に入るか否かを判定し
(ステップ308)、もし入れば連続して同じような測
定値が短時間間隔で得られる場合は計測値が誤り値でな
くむしろ脈拍数を表していると考えられるため、再測定
された値を脈拍数として更新表示する(ステップ30
5)。もし再測定値がバッフア内の測定値の±10%の
範囲W’内に入らなければ誤り値として判定して(ステ
ップ308)、先の測定値及び再測定値を表示すること
なく、表示部3の表示を継続したまま(ステップ30
9)、判定を終了する(ステップ306)。
【0023】この図3のフローチャートの判定方法によ
れば、図5Bに示されるように従来技術の図5Aと同じ
計測値P1ないしP10に対して、明かに異常な値P1
0を脈拍数として表示することを回避でき、しかも、P
6を脈拍数として更新表示できる。従って、従来技術よ
り正確な表示が可能である。
【0024】図4は、本発明の別の実施の形態による脈
拍計1の制御部24において、計測された脈拍数を表示
すべきか又は否かを判定する方法を説明するフローチャ
ートである。図5Cは、図4のフローチャートによる判
定方法の結果を説明するために縦軸に脈拍数の測定値、
横軸に計測時間を取ったグラフであり、計測値のうち脈
拍数として前の値を更新して表示されるものを丸印で、
表示されずに前の脈拍数表示が維持されるものをX印で
示している。
【0025】図4と図5Cを参照してこの実施の形態の
判定方法を説明する。まず所定時間間隔(例えば1分
間)ごとに脈拍測定が開始され(ステップ401)、脈
拍センサー2により数秒間脈拍の計測が行なわれて制御
部24により1分間当たりの脈拍数の計測値に変換され
る(ステップ402)。この計測値は制御部24内の直
前バッフア(図示しない)に格納される(ステップ40
3)。そして、直前バッフア内の計測値が現在表示中の
前回バッフア(図示しない)(ステップ406)内に記
憶されている脈拍数の±50%の範囲(第1所定範囲)
Wに入るか否かを判定する(ステップ404)。この±
50%の範囲W内の脈拍数は表示中のものと較べて変動
範囲が所定範囲内にあり正常であると考えられる。この
所定の範囲は脈拍数は通常の生活では急激に変化しない
という一般認識に基づき設定される。測定の時間間隔が
大きくなれば脈拍数の変化幅も大きくなる可能性が高
い。従って、所定時間間隔が1分間の場合は±50%の
幅を第1所定範囲と設定し、所定時間間隔が20秒の場
合は±20%の幅を第1所定範囲と設定してもよい。も
し直前バッフア内の計測値がこの第1所定範囲W内に入
れば表示部3の表示を更新して脈拍数として表示する
(ステップ405)。そしてこの表示されている脈拍数
を前回バッフアに収納し(ステップ406)、判定を終
了する(ステップ407)。
【0026】ステップ404において、もし直前バッフ
ア内の計測値が前回バッフア内の表示中の脈拍数の±5
0%の範囲(第1所定範囲)W内に入らなければ再測定
が行なわれ、再度脈拍センサー2から脈拍信号を検出し
て1分間当たりの脈拍数に変換した測定値を得る(ステ
ップ408)。この再測定(ステップ408)は、前の
ステップ404で表示しない判定がされたら直ちに、又
は所定時間よりも短い一定時間間隔(例えば10秒)後
に行なっても良い。再測定された測定値をバッフア(図
示しない)内に収納する(ステップ409)。再測定さ
れた測定値が上記の判定で表示しなかった直前バッフア
内の測定値の例えば±10%以内の範囲(第2所定範
囲)W’内に入るか否かを判定し(ステップ410)、
もし入れば連続して同じような測定値が短時間間隔で得
られる場合は計測値が誤り値でなくむしろ脈拍数を表し
ていると考えられるため、再測定された値を脈拍数とし
て更新表示し(ステップ405)、前回バッフアに収納
して(ステップ406)、判定を終了する(ステップ4
07)。
【0027】もしバッフア内の再測定値が直前バッフア
内の測定値の±10%の範囲W’内に入らなければ、次
に前回バッフア内の表示中の値の±10%の範囲内に入
るか否かを判定する(ステップ411)。もし入れば、
表示中の脈拍数と同じような値であるから、正しい脈拍
数であることが推測されしかも表示値からの変動も大き
くなく不安感を与えないためこの再測定値を表示する
(ステップ405)。もし入らなければ、誤り値として
判定して先の測定値も再測定値も表示することなく、表
示部3の表示を継続したまま(ステップ412)、判定
を終了する(ステップ407)。
【0028】この図4のフローチャートの判定方法によ
れば、図5Cに示されるように従来技術の図5Aと同じ
計測値P1ないしP10に対して、明かに異常な値P1
0を脈拍数として表示することを回避でき、しかも、P
6を脈拍数として更新表示できる。従って、従来技術よ
り正確な表示が可能である。
【0029】図6は、さらに別の実施の形態の判定方法
を示すフローチャートである。この判定方法において
は、所定時間間隔(例えば1分間)ごとに脈拍測定が開
始され(ステップ601)、脈拍センサー2により数秒
間脈拍の計測が行なわれて制御部24により1分間当た
りの脈拍数の計測値に変換される(ステップ602)。
この計測値は制御部24内のバッフア(図示しない)に
格納される(ステップ603)。そして、バッフア内の
計測値が所定の範囲(第1所定範囲)、例えば1分間当
たり40ないし100の脈拍数の範囲に入るか否かを判
定する(ステップ604)。この範囲は脈拍数は通常の
生活では正常であるという認識に基づき、もしバッフア
内の計測値がこの第1所定範囲内に入れば、表示部3の
表示を更新して脈拍数として表示する(ステップ60
5)。そしてこの脈拍数を前回バッフア(図示しない)
に収納して(ステップ606)、判定を終了する(ステ
ップ607)。ここまでは図3の判定方法と同じであ
る。
【0030】ステップ604において、もしバッフア内
の計測値が第1所定範囲内に入らなければ、バッフア内
の計測値及び前回バッフア内に収納されている測定値が
共に第1所定範囲外の上方にあるか否かを判定し(ステ
ップ608)、もし両方とも上方にあれば、バッフア内
の計測値でもって表示を更新する(ステップ605)。
もしそうでなければ、バッフア内の計測値及び前回バッ
フア内に収納されている測定値が共に第1所定範囲外の
下方にあるか否かを判定し(ステップ609)、もし両
方とも下方にあれば、バッフア内の計測値でもって表示
を更新する(ステップ605)。これは測定値と表示中
の脈拍数が共に第1所定範囲外の上方又は下方の同じ側
に存在すれば、測定値が第1所定範囲外であっても表示
をすることにより、被測定者の脈拍の変化に対応できる
ように、できるだけ速やかに表示をするものである。
【0031】もし、いずれにも該当しなけば、再測定が
行なわれて、再度センサー2から脈拍信号を検出して1
分間当たりの脈拍数に変換した測定値を得る(ステップ
610)。この再測定された測定値が上記の判定で表示
しなかったバッフア内の測定値の例えば±10%以内の
範囲(第2所定範囲)内に入るか否かを判定し(ステッ
プ611)、もし入れば連続して同じような測定値が短
時間間隔で得られる場合は計測値が誤り値でなくむしろ
脈拍数を表していると考えられるため、再測定された値
を脈拍数として更新表示する(ステップ605)。もし
再測定値がバッフア内の測定値の±10%の範囲内に入
らなければ誤り値として判定して、先の測定値及び再測
定値を表示することなく、表示部3の表示を継続し(ス
テップ612)、判定を終了する(ステップ607)。
【0032】本実施の形態では、ステップ608、60
9により計測値が第1所定範囲外であっても直ちに再測
定を行なわず、前回の計測値も第1所定範囲外の同じ側
にあれば表示をし、再測定動作をしない。このため脈拍
の変化が測定間隔に対して早く変化するような被験者に
ついても有効と思われる測定値を直ちに表示でき、必要
のない再測定動作をなくすることができるという効果が
ある。
【0033】以上説明した実施の形態を変えて、再測定
を直ちに実行せずに次の所定時間間隔後の測定タイミン
グ時に再測定を行なうようにしてもよい。このようにす
れば測定の処理回数が少なくなり、消費電力も少なくす
ることができて装置の簡略化と省電力化を図ることがで
きる。なお、上述した各実施の形態において、第1及び
第2所定範囲は上記に限らず、適宜変更可能である。
【0034】
【発明の効果】本発明の脈拍計によれば、脈拍数の測定
値が雑音等の影響を受けた誤り値の場合はその測定値を
できるだけ排除できるので、より正確な測定値を表示で
きるという効果が得られる。従って、雑音や体動等によ
る誤った脈拍数を表示することを回避でき、被測定者に
誤判断や不安感や不信感を与えることがない。また、被
測定者の脈拍数が正常値と異なる場合でも正確な脈拍数
を表示できるので、被測定者の急な容体の変化に伴なう
脈拍数の変化をも表示することが可能である。従って、
本発明の脈拍計を使用すれば異常値は再測定され、より
確実に脈拍数を検出することができるので、自動緊急通
報装置として使用しても早期発見及び通報が可能とな
り、救命率の向上も期待できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施の形態による脈拍計の外形を
示す図。
【図2】 本発明の一実施の形態による脈拍計の回路の
ブロック図。
【図3】 本発明の一実施の形態による脈拍計の測定値
の判定方法を説明するフローチャート。
【図4】 本発明の別の実施の形態による脈拍計の測定
値の判定方法を説明するフローチャート。
【図5A】 従来の脈拍計による脈拍の測定値と表示値
の判定方法を説明するために横軸に時間、縦軸に脈拍数
を取ったグラフ。
【図5B】 図3に示す本発明の一実施の形態による脈
拍の測定値と表示値の判定方法を説明するために横軸に
時間、縦軸に脈拍数を取ったグラフ。
【図5C】 図4に示す本発明の別の実施の形態による
脈拍の測定値と表示値の判定方法を説明するために横軸
に時間、縦軸に脈拍数を取ったグラフ。
【図6】 本発明のさらに別の実施の形態による脈拍計
の測定値の判定方法を説明するフローチャート。
【符号の説明】
1 脈拍計 2 脈拍センサー 3 表示部 4 帯 W 第1所定範囲 W’ 第2所定範囲 P1ないしP10 測定値
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 松尾 茂 千葉県習志野市茜浜一丁目1番1号 セイ コープレシジョン株式会社内 (72)発明者 福田 和宏 千葉県習志野市茜浜一丁目1番1号 セイ コープレシジョン株式会社内 Fターム(参考) 4C017 AA10 AB01 AB03 AC03 AC26 BC11 BD06 CC01

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 脈拍数を測定する脈拍計であって、 所定時間間隔で脈拍数の計測値を出力する脈拍センサー
    と、 前記計測値が第1所定範囲内にあるか否かを判定する第
    1判定手段と、 前記計測値が前記第1所定範囲内にある場合はこれを脈
    拍数として表示し、前記第1所定範囲内にない場合は表
    示しない第1表示手段と、 前記第1表示手段が前記計測値を表示しない場合、前記
    脈拍センサーから出力された次の計測値が前記計測値を
    含む第2所定範囲内にあるか否かを判定する第2判定手
    段と、 前記次の計測値が前記第2所定範囲内にある場合はこれ
    を脈拍数として表示し、前記第2所定範囲内にない場合
    は表示しない第2表示手段と、 を備えたことを特徴とする脈拍計。
  2. 【請求項2】 前記第1所定範囲の幅が、前記第2所定
    範囲の幅よりも大きいことを特徴とする請求項1に記載
    の脈拍計。
  3. 【請求項3】 前記第1所定範囲が、前記第1又は第2
    表示手段により現在表示されている脈拍数に基づいて定
    められる幅を有し、 前記第2所定範囲が、前記第1又は第2表示手段により
    表示されなかった直前の計測値に基づいて定められる幅
    を有することを特徴とする請求項1または2に記載の脈
    拍計。
  4. 【請求項4】 前記第1所定範囲の幅が現在表示されて
    いる脈拍数の±50%の幅を有し、 前記第2所定範囲の幅が表示されなかった直前の計測値
    の±10%の幅を有することを特徴とする請求項3に記
    載の脈拍計。
  5. 【請求項5】 前記所定時間間隔が可変であり、所定時
    間が長ければ、前記第1所定範囲の幅を大きくすること
    を特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の脈拍
    計。
  6. 【請求項6】 前記第1所定範囲が予め定められた幅を
    有し、 前記第2所定範囲が前記第1又は第2表示手段により表
    示されなかった直前の計測値に基づいて定められる幅を
    有することを特徴とする請求項1に記載の脈拍計。
  7. 【請求項7】 前記第1所定範囲の前記予め定められた
    幅が1分間当たり40ないし100の脈拍数の間にあ
    り、前記第2所定範囲の幅が表示されなかった直前の計
    測値の±10%の幅を有することを特徴とする請求項6
    に記載の脈拍計。
  8. 【請求項8】 前記第1及び第2表示手段は、計測値を
    表示しない場合は直前の表示を維持することを特徴とす
    る請求項1ないし7のいずれかに記載の脈拍計。
  9. 【請求項9】 前記計測値が前記第1所定範囲内になく
    て前記第1表示手段により表示されない場合は、前記所
    定時間間隔よりも短い時間間隔で前記脈拍センサーによ
    り前記次の計測値を得る手段をさらに有する請求項1な
    いし8のいずれかに記載の脈拍計。
  10. 【請求項10】 前記計測値が前記第1所定範囲内にな
    くて前記第1表示手段により表示されない場合は、前記
    計測値が前記第1所定範囲外の上又は下側に存在するか
    を判定する第3判定手段と、次の計測値が前記第3判定
    手段により判定された前記第1所定範囲外の同じ側に存
    在する場合は、前記次の計測値を表示する第3表示手段
    と、をさらに有する請求項1ないし9のいずれかに記載
    の脈拍計。
  11. 【請求項11】 脈拍数を測定する方法であって、 所定時間間隔で脈拍数を計測して計測値を出力し、 前記計測値が第1所定範囲内にあるか否かを判定し、 前記計測値が前記第1所定範囲内にある場合はこれを脈
    拍数として表示し、前記第1所定範囲内にない場合は脈
    拍数として表示せず、 前記ステップで計測値が表示されない場合、次の計測値
    が前記計測値を含む第2所定範囲内にあるか否かを判定
    し、 前記次の計測値が前記第2所定範囲内にある場合はこれ
    を脈拍数として表示し、前記第2所定範囲内にない場合
    は脈拍数として表示しない、 各ステップを有することを特徴とする脈拍数の測定方
    法。
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