JPH10254234A - 現像ロール - Google Patents

現像ロール

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JPH10254234A
JPH10254234A JP7465297A JP7465297A JPH10254234A JP H10254234 A JPH10254234 A JP H10254234A JP 7465297 A JP7465297 A JP 7465297A JP 7465297 A JP7465297 A JP 7465297A JP H10254234 A JPH10254234 A JP H10254234A
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JP
Japan
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outer peripheral
peripheral surface
developing roll
measured
value
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JP7465297A
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English (en)
Inventor
Ataru Hirayama
中 平山
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Nitto Kogyo Co Ltd
Original Assignee
Nitto Kogyo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】画像形成装置で形成される画像の品質を良好に
維持することのの出来る現像ロールを提供することであ
る。 【構成】感光体に接触し、該感光体の外周面にトナーを
供給して、該感光体の外周面に形成された潜像を顕像化
させる現像ロール10において、この現像ロール10の
外周面の光沢度を測定した場合の最大値及び最小値の夫
々の常用対数の値の差が、0.1よりも小さいことを特
徴としている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、画像形成装置に
プロセス機器として用いられる現像装置に備えられる現
像ロールに関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、電子複写装置やレーザプリン
タ等の画像形成装置にプロセス機器として用いられる装
置として、感光ドラム上にトナーを供給して、感光ドラ
ム上に形成された静電潜像を現像(顕像化)するため現
像装置が知られている。近年、トナーとして非磁性一成
分系トナーを用いる画像形成装置においては、現像装置
におけるトナーを搬送するための部品として、導電ロー
ルからなる現像ロールが用いられる場合がある。
【0003】この現像ロールとしては、金属製の芯材の
外周に導電性ゴム製のロール本体を配設し、このロール
本体の外周面を導電性の樹脂塗料でコーティングした構
成が知られており、この現像ロールの外周面とトナーと
の間の摩擦によりトナーを帯電させて吸着すると共に、
この現像ロールの外周面の表面の微細な凹凸を介して、
現像ロールの回転に応じて、トナーを感光ドラムの外周
面上に搬送するように構成されている。
【0004】このため、従来においては、画像形成装置
で形成される画像の品質に影響を与える要因として、現
像ロールの表面粗さ(所謂「うねり」を含む。)が注目
され、この表面粗さをいかに一定に保持することが出来
るかを品質管理のテーマとし、換言すれば、表面粗さが
所定範囲内に無いと判断された現像ロールは、不良とし
て廃棄されるようにして、品質管理が成されていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このように現像ローラ
の表面粗さを検査しようとすると、JIS規格に基づけ
ば、検査針を現像ローラの外周面に接触させなければな
らず、仮に、検査結果が「良好」と判断されたとして
も、この検査により現像ローラの外周面に傷が付く虞が
あり、例え検査により生じた傷とはいえ、一旦傷が付い
た現像ローラは「不良」として廃棄せざるを得ないこと
になる。
【0006】また、このような表面粗さ試験は、非常に
時間が掛かるものであり、具体的には、試験針の移動速
度は例えば0.3mm/secに設定されており、φ16mm
の現像ロールの外周面を全周に渡り検査しようとする
と、測定長さが約50.24mmとなり、この検査だけで
約3分間もかかることになる。このようにして、生産性
の観点から、全数検査は不可能であるのが実情であり、
改善が要望されている。
【0007】一方、製造した現像ローラを検査により傷
つけるのを避けようとすると、表面粗さ試験を実施する
事無く、画像形成装置に組み込み、実際に画像形成プロ
セスを実行してシート上への例えば「ハーフトーン」画
像を形成し、その濃度むらを判別する試験(所謂実機出
し試験)が実施されている。しかしながら、この実機出
し試験では、現像ローラの不良に基づく画像品質の劣化
が確認された場合には、この不良の現像ローラを取り外
し、新たな現像ローラを装着させなければならないが、
その場合でも、再度、実機出し試験を実施しなければな
らず、非常に効率の悪い点が指摘されており、改善が要
望されている。
【0008】この発明は、上述した事情に鑑みてなされ
たもので、この発明の主たる目的は、画像形成装置で形
成される画像の品質を良好に維持することのの出来る現
像ロールを提供することである。
【0009】また、この発明の更なる目的は、画像形成
装置で形成される画像の品質に影響する現像ロールの表
面状態の、この現像ロールを画像形成装置に組み込んで
画像出しをする前の検査を可能とする現像ロールを提供
することである。
【0010】また、この発明の別の目的は、画像形成装
置で形成される画像の品質に影響する現像ロールの表面
状態の定量的な測定を可能とする現像ロールを提供する
ことである。
【0011】また、この発明の他の目的は、画像形成装
置で形成される画像の品質に影響する現像ロールの表面
状態の非接触状態での検査を可能とする現像ロールを提
供することである。
【0012】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決し、
目的を達成するため、この発明に係わる現像ロールは、
請求項1の記載によれば、感光体に接触し、該感光体の
外周面にトナーを供給して、該感光体の外周面に形成さ
れた潜像を顕像化させる現像ロールにおいて、この現像
ロールの外周面の光沢度を測定した場合の最大値及び最
小値の夫々の常用対数の値の差が、0.1よりも小さい
ことを特徴としている。
【0013】またこの発明に係わる現像ロールは、請求
項2の記載によれば、感光体に接触し、該感光体の外周
面にトナーを供給して、該感光体の外周面に形成された
潜像を顕像化させる現像ロールにおいて、芯体と、この
芯体の外周に配設された導電性を有する弾性体から形成
されたロール本体と、このロール本体の外周面に被覆さ
れた導電性の皮膜とを具備し、この皮膜の外周面の光沢
度を測定した場合の最大値及び最小値の夫々の常用対数
の値の差が、0.1よりも小さいことを特徴としてい
る。
【0014】また、この発明に係わる現像ロールは、請
求項3の記載によれば、感光体に接触し、該感光体の外
周面にトナーを供給して、該感光体の外周面に形成され
た潜像を顕像化させる現像ロールにおいて、この現像ロ
ールの外周面の光沢度を、少なくとも外周面の周方向に
沿って測定した場合の最大値及び最小値の夫々の常用対
数の値の差が、0.1よりも小さいことを特徴としてい
る。
【0015】また、この発明に係わる現像ロールは、請
求項4の記載によれば、感光体に接触し、該感光体の外
周面にトナーを供給して、該感光体の外周面に形成され
た潜像を顕像化させる現像ロールにおいて、芯体と、こ
の芯体の外周に配設された導電性を有する弾性体から形
成されたロール本体と、このロール本体の外周面に被覆
された導電性の皮膜とを具備し、この皮膜の外周面の光
沢度を、該皮膜の周方向に沿って測定した場合の最大値
及び最小値の夫々の常用対数の値の差が、0.1よりも
小さいことを特徴としている。
【0016】また、この発明に係わる現像ロールは、請
求項5の記載によれば、感光体に接触し、該感光体の外
周面にトナーを供給して、該感光体の外周面に形成され
た潜像を顕像化させる現像ロールにおいて、この現像ロ
ールの外周面の光沢度を測定した場合の測定値の平均値
に対する測定値の最大値及び最小値の差の割合が20%
よりも小さいことを特徴としている。
【0017】また、この発明に係わる現像ロールは、請
求項6の記載によれば、感光体に接触し、該感光体の外
周面にトナーを供給して、該感光体の外周面に形成され
た潜像を顕像化させる現像ロールにおいて、芯体と、こ
の芯体の外周に配設された導電性を有する弾性体から形
成されたロール本体と、このロール本体の外周面に被覆
された導電性の皮膜とを具備し、この皮膜の外周面の光
沢度を測定した場合の測定値の平均値に対する測定値の
最大値及び最小値の差の割合が20%よりも小さいこと
を特徴としている。
【0018】また、この発明に係わる現像ロールは、請
求項7の記載によれば、感光体に接触し、該感光体の外
周面にトナーを供給して、該感光体の外周面に形成され
た潜像を顕像化させる現像ロールにおいて、この現像ロ
ールの外周面の光沢度を、少なくとも外周面の周方向に
沿って測定した場合の測定値の平均値に対する測定値の
最大値及び最小値の差の割合が20%よりも小さいこと
を特徴としている。
【0019】また、この発明に係わる現像ロールは、請
求項8の記載によれば、感光体に接触し、該感光体の外
周面にトナーを供給して、該感光体の外周面に形成され
た潜像を顕像化させる現像ロールにおいて、芯体と、こ
の芯体の外周に配設された導電性を有する弾性体から形
成されたロール本体と、このロール本体の外周面に被覆
された導電性の皮膜とを具備し、この皮膜の外周面の光
沢度を、該皮膜の周方向に沿って測定した場合の測定値
の平均値に対する測定値の最大値及び最小値の差の割合
が20%よりも小さいことを特徴としている。
【0020】また、この発明に係わる現像ロールは、請
求項9の記載によれば、前記トナーは、非磁性一成分系
であることを特徴としている。
【0021】
【発明を実施する形態】以下に、この発明に係わる現像
ロールの一実施例の構成を、画像形成装置に適用する場
合につき、添付図面を参照して詳細に説明する。
【0022】{現像ロール10の説明}この一実施例で
適用される現像ロールは、電子複写装置やレーザービー
ムプリンタや電子ファクシミリ装置等の画像形成装置に
おいて、画像担持体としての感光体(具体的には、感光
ドラム)の外周面にトナー(この一実施例においては非
磁性一成分系のトナー)を供給(搬送)し、この感光体
の外周面に形成された静電潜像を顕像化(即ち、現像)
するための現像装置において、トナー供給(搬送)部材
として備えられている。この現像ロール10は、図1に
示すように、金属製の芯金12と、この芯金12の外周
に巻回された導電性ゴム製のロール本体14と、このロ
ール本体14の外周面に被覆された導電性のコーティン
グ層16とを備えて構成されている。
【0023】ここで、芯金12は、所定の剛性を有する
と共に充分な導電性を有する金属であればよく、この一
実施例においては、鉄材から形成されている。また、ロ
ール本体14は、この一実施例においては、A4サイズ
のシートに画像形成することのできるサイズを有して形
成されており、その外径をφ16mmに設定されてい
る。また、このロール本体14は、この一実施例におい
ては、導電性のシリコーンゴムから形成されている。一
方、コーティング層16は、導電性を有するフッ素樹脂
系塗料から構成され、その膜厚を約10μmに設定され
ている。
【0024】また、この現像ロール10は、そのロール
抵抗値を、10[4]Ω(以下の説明において、[]内の数
字は、10のべき乗の数を表すものとし、従って、例え
ば10[4]は、10の4乗を示すものとする。)乃至1
0[7]Ωの範囲内に設定されている。
【0025】{現像ロール10の光沢度と画像の濃度む
らとの相関関係の検討}以上のように構成された現像ロ
ール10の品質は、これを用いた画像形成装置において
実際にシート上にハーフトーンの画像出しをした場合の
画像の濃度むらの有無に依存している。本願出願の発明
者は、現像ロール10の評価実験を多種・多数繰り返し
実施する中で、現像ロール10の外周面の光沢度のむら
と、画像の濃度むらとの間に、ある相関関係があること
を発見した。即ち、現像ロール10の外周面の光沢度の
むらが少ないものほど、画像濃度むらが少なくなること
を発見した。以下に、この相関関係について検証する。
【0026】{検証方法の説明}以下に、同一条件で製
造した20本の現像ロール10を、JIS Z8741
で規定される光沢度の測定条件で測定し、測定済みの現
像ロールを画像評価機(レーザービームプリンタ)に順
次組み込み、夫々の現像ロール毎にハーフトーン画像を
出力し、出力した画像の濃度むらと測定した光沢度との
相関関係を評価した。
【0027】{現像ロール10の光沢度の測定の説明}
先ず、光沢度の測定条件を説明する。使用した光沢度計
は、日本電色工業株式会社製のVGSー1001DPで
あり、この光沢度計を用い、JIS Z8741におけ
る方法2に基づき、75度鏡面光沢を測定した(実施例
1)。次に、この光沢度計を用い、JIS Z8741
における方法3に基づき、60度鏡面光沢を測定した
(実施例2)。最後に、この光沢度計を用い、JIS
Z8741における方法4に基づき、45度鏡面光沢を
測定した(実施例3)。
【0028】実施例1の結果は表1に、実施例2の結果
は表2に、実施例3の結果は表3に、夫々示す通りであ
る。
【0029】
【表1】
【0030】
【表2】
【0031】
【表3】
【0032】これら実施例1乃至3においては、各現像
ロール10における測定位置は、軸方向に関して中央部
とし、且つ、現像ロール10を周方向に4等分し、測定
開始位置を符号Aで示すものとし、このA位置において
測定した光沢度を、表1乃至表3のA欄に記載してい
る。このA位置における光沢度の測定が終了すると、現
像ロール10を90度だけ時計方向に沿って回転させ、
その停止位置を符号Bで示すものとし、このB位置にお
いて測定した光沢度を、表1乃至表3のB欄に記載して
いる。
【0033】また、このB位置における光沢度の測定が
終了すると、現像ロール10を更に90度だけ時計方向
に沿って回転させ、その停止位置を符号Cで示すものと
し、このC位置において測定した光沢度を、表1乃至表
3のC欄に記載している。このC位置における光沢度の
測定が終了すると、現像ロール10を更に90度だけ時
計方向に沿って回転させ、その停止位置を符号Dで示す
ものとし、このD位置において測定した光沢度を、表1
乃至表3のD欄に記載している。
【0034】即ち、各現像ロール10の測定値は、各々
の軸方向に関する中央部において周方向に90度ずつず
らした4つの測定値(A、B、C、D)から構成される
ことになる。
【0035】{評価}ここで、各現像ローラ10におけ
る4つの測定値の中の最大値と最小値との夫々のロガリ
ズム(この一実施例においては、常用対数)を取り、両
常用対数値の差(ΔlogGS=logGSmax−logGSmi
n)を求め、この値を表1乃至表3のΔlogGS欄に記載
している。これら表1乃至表3から明白に理解されるよ
うに、ΔlogGS値が0.1より小さいと分類される現
像ロール10の画像の濃度むらは、全て良好(○)と目
視で判定され、ΔlogGS値が0.1以上と分類される
現像ロールの画像むらは全て不良(×)と目視で判定さ
れた。
【0036】また、これら表1乃至表3から、75度鏡
面光沢も、60度鏡面光沢も、45度鏡面光沢も、上記
測定結果に関して同様な傾向を示しており、光沢度計に
おいて何れの入射角度を設定しようとも、同様な傾向を
示すことが理解される。このことは、これを現像ロール
の検査方法に適用する場合に、重要な意味を持つ。即
ち、仮に、光沢度計における入射角度に、測定された光
沢度と画像の濃度むらとの間にある相関関係(依存性)
が存在するとなると、この入射角度を正確に規定しなけ
ればならないが、表1乃至表3から、測定された光沢度
と画像の濃度むらとの間に何らの相関関係(依存性)も
なく、従って、測定時において自由に光沢度計の入射角
度を設定することができ、検査動作が容易に実施され得
ることになり、非常に好都合である。
【0037】尚、参考までに、各現像ローラ10におけ
る4つの測定値の中の最大値と最小値との差(ΔGS=
GSmax−GSmin)を求め、この値を表1乃至表3のΔ
GS欄に記載している。これら表1乃至表3から明白に
理解されるように、ΔGS値と画像の濃度むらの良否の
判定との間には、何らの相関関係も存在しないことが、
確認された。
【0038】{現像ロール10の表面粗さの測定の説
明}ここで、従前においては、現像ロール10の評価
は、表面粗さを測定することで、実際の画像出しをする
ことなく実施していたので、比較例として、上述した光
沢度測定に用いたのと同一の20本の現像ローラ10を
用いて、各々の表面粗さを上述したと同じ測定位置で測
定し、測定した表面粗さを画像の濃度むらとの相関関係
を検討した。
【0039】先ず、表面粗さ試験を説明する。各現像ロ
ール10に対しては、軸方向と周方向との夫々に関して
表面粗さを夫々旧JISで測定し、軸方向の表面粗さ測
定を比較例1とし、周方向の表面粗さ測定を比較例2と
する。用いた表面粗さ形状測定機は、現像ロール10の
軸方向に関しては、株式会社東京精密製のサーフコム5
70Aであり、現像ロール10の周方向に関しては同社
製のサーフコム550Aである。そして、上述した光沢
度の測定時における測定位置と同様に各現像ロール毎に
4つの測定位置で、旧JISに従う中心線平均粗さ(R
a)、最大高さ(Rmax)、及び、十点平均粗さ(R
z)の3種類の表面粗さを測定した。
【0040】尚、測定条件としては、軸方向及び周方向
共に、測定長さを2.5mmとし、検査針の移動速度を
0.3mm/secとし、Ra測定時のCUT OFFは、0.8mm
とした。
【0041】比較例1の結果は、表4に示す通りであ
る。また、比較例2の結果は、表5に示す通りである。
【0042】
【表4】
【0043】
【表5】
【0044】この表面粗さの測定結果と、画像の濃度む
らとの相関を判断するに際して、上述した光沢度との関
連を調査する上で、表面粗さの測定値を、上述した光沢
度の測定値と同様な演算処理をした。即ち、各現像ロー
ラ10における4つの表面粗さの測定値の中の最大値と
最小値との夫々の常用対数を取り、両常用対数値の差
(ΔlogR=logRmax−logRmin)を求め、この値を表
4及び表5のΔlogR欄に記載している。これら表4及
び表5から明白に理解されるように、ΔlogR値と画像
の濃度むらとの間に、何らの相関関係も存在しないこと
が判る。
【0045】{現像ロール10の検査方法及び検査装置
の説明}以上詳述したように、本願出願の発明者により
発見された現像ロール10における光沢度と画像の濃度
むらとの相関関係を利用して、現像ロール10を非接触
で短時間の内に、実際に画像出しすることなく、即ち、
実際に現像ロール10を画像形成装置に組み込んでテス
トランさせなくても、事前に現像ロールの良否を判定す
ることのできる現像ロール10の検査方法及び検査装置
について、説明する。
【0046】この検査方法及び検査装置においては、図
2に示すように、先ず、形成された現像ロール10を、
図示しないピックアップ機構を介して、光沢度計100
の載置台102上に測定可能に設置する。この設置状態
において、現像ロール10はその芯金12の両端を回転
可能在に支持されており、自身の中心軸線回りに回転自
在になされている。尚、芯金12の一端部には、図示し
ないカップリング部材を介して、現像ロール10を回転
駆動するための回転機構104が連結されている。
【0047】この光沢度計100は、載置台102上に
載置された現像ロール10の軸方向に関しての中央部の
下部に検出光が照射されるように、現像ロール10に対
する入射角度が規定されているが、既に上述したよう
に、入射角度と画像の濃度むらとの間には何らの相関関
係(依存性)も存在しないことが判明しているので、こ
の入射角度を自由に設定することができ、検査装置の設
定が非常に容易にできることになる。
【0048】一方、このように現像ロール10が光沢度
計100上に設置されると、検査者が図示しないスター
トボタンを押すことにより(または、図示しないセンサ
により設置の完了が検出されると)、光沢度計100か
ら検査光が現像ローラ10の外周面の中央下部に向けて
照射され、これと同時に、回転機構104が起動して、
現像ローラ10を1回転(360度)だけ回転駆動す
る。これにより、光沢度計100からは、測定した光沢
度情報が出力される。
【0049】この光沢度計100の情報出力端は、情報
演算器106に接続されており、この情報演算器106
において、測定された光沢度情報の最大値の常用対数及
び最小値の常用対数が夫々演算されると共に、両者の差
(ΔlogGS)が演算され、この演算結果が出力され
る。
【0050】この情報演算器106の出力端は、比較器
108の一方の入力端に接続されており、この比較器1
08の他方の入力端には、閾値設定器110が接続され
ている。ここで、この閾値設定器110には、閾値とし
て「0.1」が設定されている。
【0051】比較器108は、閾値設定器110から出
力されてきた閾値としての「0.1」と、情報演算器1
06から出力されてきたΔlogGS値とを比較し、Δlog
GS値が「0.1」よりも小さいと判断される場合に
は、OK信号を出力し、「0.1」以上であると判断さ
れる場合には、NG信号を出力するように構成されてい
る。
【0052】ここで、OK信号が出力されると、この現
像ロール10は、図示しないピックアップ機構を介し
て、良品ストッカに一旦収納されるか、或いは、直接に
画像形成装置への組み込みステーションに搬送されるこ
とになる。一方、NG信号が出力されると、この現像ロ
ール10は、図示しないピックアップ機構を介して、不
良品ストッカに廃棄される。
【0053】{変形例の説明}この発明は、上述した一
実施例の構成及び手順に限定されることなく、この発明
の要旨を逸脱しない範囲で種々変形可能である。
【0054】例えば、上述した一実施例の説明において
は、光沢度情報のロガリズムを穫るために常用対数を取
るように説明したが、この発明はこのような演算に限定
されることなく、底をeとする自然対数を取るようにし
ても、同様な傾向を得るものである。但し、このように
自然対数を取る場合に置いては、これに対応して閾値の
値が変更されることは言うまでもないまた、上述した一
実施例の説明においては、情報演算器106に於いて、
光沢度情報の最大値(GSmax)及び最小値(GSmin)
を抽出し、これら最大値及び最小値の常用対数(logGS
max;logGSmin)を夫々演算し、両者の差(ΔlogG
S)を求めるように説明したが、この発明は、このよう
な手順に限定されることなく、各現像ロール10の75
度測定値、60度測定値、45度測定値の夫々に対し
て、最大値及び最小値の差分(MAX−MIN)を求め、次
に、4つの測定値の平均値(AVG)を求め、この平均値(A
VG)に対する前記差分(MAX−MIN)の比の値を百分率
(%)で求める演算を実行し、この百分率(%)の値を
良否の判定基準として用いるようにしても良い。
【0055】75度光沢度に関する百分率(%)の結果
を表6に、60度光沢度に関する百分率(%)の結果を
表7に、45度光沢度に関する百分率(%)の結果を表
8に、夫々示す。
【0056】
【表6】
【0057】
【表7】
【0058】
【表8】
【0059】これら表6乃至表8から明白に理解される
ように、百分率(%)が20%より小さいと分類される
現像ロール10の画像の濃度むらは、全て良好(○)と
目視で判定され、百分率(%)が20%以上と分類され
る現像ロールの画像むらは全て不良(×)と目視で判定
された。
【0060】このように、この情報演算器106におい
ては、単に常用対数や自然対数のようにロガリズムを演
算するだけではなく、百分率を求める演算でも、その演
算結果を用いて、20%を閾値として現像ロール10の
良否判断をすることが可能である。
【0061】尚、この百分率を求める演算に於いては、
上述したように分母に測定情報の平均値(AVG)を用いる
ことに限定されることなく、最大値(MAX)を用いても、
最小値(MIN)を用いても、同様の傾向が確認されてお
り、重複する説明を避けるためにそれら演算結果を示す
表の掲載は省略するが、何れの数値を分母に用いたとし
ても、20%を閾値として現像ロール10の良否判断を
実施することができるものである。
【発明の効果】以上詳述したように、この発明によれ
ば、画像形成装置で形成される画像の品質を良好に維持
することのの出来る現像ロールが提供されることにな
る。
【0062】また、この発明によれば、画像形成装置で
形成される画像の品質に影響する現像ロールの表面状態
の、この現像ロールを画像形成装置に組み込んで画像出
しをする前の検査を可能とする現像ロールが提供される
ことになる。
【0063】また、この発明によれば、画像形成装置で
形成される画像の品質に影響する現像ロールの表面状態
の定量的な測定を可能とする現像ロールが提供されるこ
とになる。
【0064】また、この発明によれば、画像形成装置で
形成される画像の品質に影響する現像ロールの表面状態
の非接触状態での検査を可能とする現像ロールが提供さ
れることになる。
【0065】
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係わる現像ロールの構成を示す側面
図である。
【図2】この発明に係わる現像ロールが検査される検査
装置の構成を概略的に示すブロック図である。
【符号の説明】
10 現像ロール 12 芯金 14 ロール本体 16 コーティング層 100 光沢度計 102 載置台 104 回転機構 106 情報演算器 108 比較器 110 閾値設定器

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】感光体に接触し、該感光体の外周面にトナ
    ーを供給して、該感光体の外周面に形成された潜像を顕
    像化させる現像ロールにおいて、 この現像ロールの外周面の光沢度を測定した場合の最大
    値及び最小値の夫々の常用対数の値の差が、0.1より
    も小さいことを特徴とする現像ロール。
  2. 【請求項2】感光体に接触し、該感光体の外周面にトナ
    ーを供給して、該感光体の外周面に形成された潜像を顕
    像化させる現像ロールにおいて、 芯体と、 この芯体の外周に配設された導電性を有する弾性体から
    形成されたロール本体と、 このロール本体の外周面に被覆された導電性の皮膜とを
    具備し、 この皮膜の外周面の光沢度を測定した場合の最大値及び
    最小値の夫々の常用対数の値の差が、0.1よりも小さ
    いことを特徴とする現像ロール。
  3. 【請求項3】感光体に接触し、該感光体の外周面にトナ
    ーを供給して、該感光体の外周面に形成された潜像を顕
    像化させる現像ロールにおいて、 この現像ロールの外周面の光沢度を、少なくとも外周面
    の周方向に沿って測定した場合の最大値及び最小値の夫
    々の常用対数の値の差が、0.1よりも小さいことを特
    徴とする現像ロール。
  4. 【請求項4】感光体に接触し、該感光体の外周面にトナ
    ーを供給して、該感光体の外周面に形成された潜像を顕
    像化させる現像ロールにおいて、 芯体と、 この芯体の外周に配設された導電性を有する弾性体から
    形成されたロール本体と、 このロール本体の外周面に被覆された導電性の皮膜とを
    具備し、 この皮膜の外周面の光沢度を、該皮膜の周方向に沿って
    測定した場合の最大値及び最小値の夫々の常用対数の値
    の差が、0.1よりも小さいことを特徴とする現像ロー
    ル。
  5. 【請求項5】感光体に接触し、該感光体の外周面にトナ
    ーを供給して、該感光体の外周面に形成された潜像を顕
    像化させる現像ロールにおいて、 この現像ロールの外周面の光沢度を測定した場合の測定
    値の平均値に対する測定値の最大値及び最小値の差の割
    合が20%よりも小さいことを特徴とする現像ロール。
  6. 【請求項6】感光体に接触し、該感光体の外周面にトナ
    ーを供給して、該感光体の外周面に形成された潜像を顕
    像化させる現像ロールにおいて、 芯体と、 この芯体の外周に配設された導電性を有する弾性体から
    形成されたロール本体と、 このロール本体の外周面に被覆された導電性の皮膜とを
    具備し、 この皮膜の外周面の光沢度を測定した場合の測定値の平
    均値に対する測定値の最大値及び最小値の差の割合が2
    0%よりも小さいことを特徴とする現像ロール。
  7. 【請求項7】感光体に接触し、該感光体の外周面にトナ
    ーを供給して、該感光体の外周面に形成された潜像を顕
    像化させる現像ロールにおいて、 この現像ロールの外周面の光沢度を、少なくとも外周面
    の周方向に沿って測定した場合の測定値の平均値に対す
    る測定値の最大値及び最小値の差の割合が20%よりも
    小さいことを特徴とする現像ロール。
  8. 【請求項8】感光体に接触し、該感光体の外周面にトナ
    ーを供給して、該感光体の外周面に形成された潜像を顕
    像化させる現像ロールにおいて、 芯体と、 この芯体の外周に配設された導電性を有する弾性体から
    形成されたロール本体と、 このロール本体の外周面に被覆された導電性の皮膜とを
    具備し、 この皮膜の外周面の光沢度を、該皮膜の周方向に沿って
    測定した場合の測定値の平均値に対する測定値の最大値
    及び最小値の差の割合が20%よりも小さいことを特徴
    とする現像ロール。
  9. 【請求項9】前記トナーは、非磁性一成分系であること
    を特徴とする請求項前記何れか1項に記載の現像ロー
    ル。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6205314B1 (en) * 1998-07-01 2001-03-20 Kyocera Mita Corporation Developing roller with a coating layer, developer restricting mechanism and developing device incorporating same
JP2007121561A (ja) * 2005-10-26 2007-05-17 Fuji Xerox Co Ltd 現像剤担持体、現像剤担持体の製造方法、現像装置及び画像形成装置
JP2016099527A (ja) * 2014-11-21 2016-05-30 信越ポリマー株式会社 現像ローラ、現像装置及び画像形成装置

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