JPH10253655A - 半導体加速度センサ - Google Patents

半導体加速度センサ

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JPH10253655A
JPH10253655A JP5952497A JP5952497A JPH10253655A JP H10253655 A JPH10253655 A JP H10253655A JP 5952497 A JP5952497 A JP 5952497A JP 5952497 A JP5952497 A JP 5952497A JP H10253655 A JPH10253655 A JP H10253655A
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acceleration sensor
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semiconductor
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diffusion resistance
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Masataka Araogi
正隆 新荻
Yutaka Saito
豊 斉藤
Kenji Kato
健二 加藤
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 熱の影響を受けにくい加速度センサを提供す
る。 【解決手段】センサ素子を機械的手法により、加速度を
受ける面に対し側面に検出部を作製する手法で、拡散抵
抗2を加速度方向にP型、N型をブリッジ回路で結線す
ることにより、熱的要因を削減した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、シリコンなどの半
導体結晶のもつピエゾ抵抗効果を利用して変位を電気信
号に変換する半導体加速度センサを含む半導体装置に係
わる。
【0002】
【従来の技術】図2は、特開平1−302167号公報
に開示されるマイクロマシニングによる半導体加速度セ
ンサを示す図であり、片持ち梁の支持体近傍にエッチン
グにより溝部23を形成し、薄肉部50を設けたもので
ある。センサの上面には拡散抵抗2があり、ブリッジ回
路を構成している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の半導体加速度セ
ンサにおいては、図2に示すように加速度を検出するた
めの拡散抵抗2が一組表面にブリッジ回路を構成する。
この加速度センサは、ピエゾ抵抗効果を利用したもの
で、応力により比抵抗の変化する現象を利用するもので
ある。ここで結晶の比抵抗変化率は次式で表せる。
【0004】△R/R=πε πはピエゾ抵抗係数、εは応力テンソル成分である。比
抵抗変化率をあげることは、感度が向上することであ
る。結晶方向とピエゾ抵抗係数を示す。
【0005】
【表1】
【0006】表1からわかるように、P型の場合〈11
1〉、N型は〈100〉で大きな値をとる。従来のセン
サ素子1においては、拡散抵抗2を有するところを薄片
化し、感度向上を行っていたため、薄膜のもつ、膨張係
数が違い。バイメタル効果によるオフセットドリフトの
影響があった。本発明においては、温度による影響をさ
ける構造を提供するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の問題点を解決する
ために、半導体ウェハ10に拡散抵抗2や出力端子4な
どの通常の半導体プロセスによりパターン形成を行う。
ここで、拡散抵抗2をp型、n型を共存させブリッジ回
路により結線する。パターン形成が素子をダイス状に切
り出す。ここでは、ダイシングによる手法を用いた。そ
の素子の拡散抵抗2を有する面を、加速度検出面に対し
直交するように支持台に実装する。片持ち梁構造の素子
の先端に重りを形成する手法により行った。なお、拡散
抵抗2は、P型を二つ、N型を二つ用いた。シリコンな
どの半導体のピエゾ抵抗係数の値は、金属材料に比べて
非常に大きく、かつ著しい異方性を示す。p型シリコン
では引っ張り応力のもとでは、比抵抗が増加し、圧縮応
力では、比抵抗が減少する。また、n型シリコンではこ
の逆である。本発明では、印加加速度方向近傍に、P型
の拡散抵抗1組、N型の拡散抵抗1組を配置することに
よって感度を有する構成とした。
【0008】具体的な内容を図6を用い説明する。印加
加速度200より図示するP型101、N型102は、
引っ張り応力を受ける。P型101は結晶方向110方
向に配置した場合歪み抵抗係数71.8を用いることが
できる。また、N型102は−31.2である。この組
み合わせを用いることにより感度がでる。この構成によ
れば、ブリッジを組む拡散抵抗を4つとも近傍に設置で
き、支持部より離すことができる。温度による影響が少
なく、感度のよい加速度センサを提供できるようにした
ものである。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明の構成を図1に基づいて具
体的に説明する。図1(a)は本発明の加速度センサの
上面図、図1(b)は正面図、図1(c)は側面図であ
る。半導体加速度センサは半導体ウェハ10から切り出
した拡散抵抗2および出力端子4などが形成された直方
体の構造体であり、この構造体のことを以降センサ素子
1と呼ぶ。センサ素子1の側面100に拡散抵抗2およ
び出力端子4等をパターン形成してあり、片面もしくは
両側面に拡散抵抗2および出力端子4がある構成であ
る。拡散抵抗2は、本発明では、P型、N型の拡散抵抗
2を用いた。拡散抵抗を形成するにあたり、ロコスプロ
セスを用い行った。拡散抵抗2の配置は、本発明では、
加速度方向をP型、下方をN型とした。出力端子4に
は、電気信号を取り出すためのバンプを形成してある。
ここでは、金バンプ3を形成した。センサ素子1の大き
さは、長さlが6mm(L1=4mm、L2=2m
m)、幅wが0.6mm、厚さ0.12とした。出力端
子4のバンプの大きさは、0.1×0.08mmとし、
高さは0.1mmである。拡散抵抗2の配置を説明す
る。拡散抵抗2の大きさは、長さ0.25mm×0.0
1mmであり、加速度方向のたん部より10ミクロン内
側にP型の拡散抵抗2、10ミクロン間をあけ、N型の
拡散抵抗を配置した。
【0010】半導体加速度センサの構成は、センサ素子
1、センサ素子1から電気信号を取り出し、さらにセン
サ素子1を支持するための台座11、感度を得るための
重り、パッケージ30が主な構成である。検出原理は、
側面100の拡散抵抗2が、印加加速度によりセンサ素
子1がたわみ、側面に配置された拡散抵抗2が、抵抗値
変化し、加速度を検出する方式である。本発明において
は、4つの拡散抵抗2が変化するフルブリッジ回路の構
成を使用した。
【0011】製造方法を図4、図5を用いて説明する。
初めに図4(a)に示すように、半導体ウェハ10に、
拡散抵抗2や出力端子4をパターン形成する。この時、
半導体ウェハ10は(100)を用い、〈110〉方向
にパターンを配列した。また、切り出しのためのスクラ
イブラインを形成しておく。さらに、出力端子4部分に
金バンプを形成する。ここまでの工程を、半導体ウェハ
10の両面について行う。なお、パターン形成のなかに
は、増幅回路や温度補償回路などを形成してももちろん
良い「図4(a)」。
【0012】つぎに、スクライブラインを基準にダイシ
ング装置により素子を取り出す。素子には、バンプが形
成されているためダイシング装置のステージへの固定方
法が難しいが、本実施例では、ワックスによる固定で行
った。もちろん粘着材を塗布してあるテープを用いても
良い。半導体ウェハ10から、拡散抵抗2、出力端子4
を有するセンサ素子1を取り出した「図4(b)」。
【0013】次に図5(a)に示すように、センサ素子
1に感度を得るための重り3を付加した。重り3の材料
は、モリブデンなどの金属を用いると良い。この状態の
ものを台座11上に設置する。台座11には、センサ素
子1の両側面からの電気的情報を取り出すため、図示し
ない配線を付帯してある。本実施例では、セラミックを
もちいた。配線は金により行った。台座11に図示しな
い接着剤によりセンサ素子1を固定する。台座11の配
線とセンサ素子1との電気的接続は、本実施例において
は、異方性導電膜を用いた。異方性導電膜とは、接着剤
中に小さな導電粒子が分散されているものである。熱圧
着により電極間は粒子が挟まれ電気的に導通され、かつ
隣接電極間の絶縁は保たれ、同時に機械的な接合も接着
剤の硬化によって図れるものである。この方式により、
バンプと出力端子4が導電粒子を介在して導通が得られ
る。この方法は、センサ素子1への機械的応力もかから
ないために良い方法である。もちろんワイヤにより接続
する方法でもよい「図5(b)」。
【0014】本発明のP型拡散抵抗101、N型拡散抵
抗102を用いた場合の、加速度に対する加速度センサ
の出力結果を説明する。長さlが6mm(L1=4m
m、L2=2mm)、幅wが0.6mm、厚さ0.12
mmとした。また、重り3を端部に60mgとした。拡
散抵抗の配置は、印加加速度方向の面側に、拡散抵抗2
を配置した。この拡散抵抗は、ブリッジ回路で結線さ
れ、印加加速度200側のa面110側にP型、そのす
ぐ下にN型を形成した。本発明では、拡散抵抗の長さは
250ミクロン、幅10ミクロンとし、P型とN型の間
は10ミクロンとした。b面側の支持部近傍には拡散抵
抗がない構造とした。このような構成により、支持部の
近くに拡散抵抗を有しない構成にしたため、支持部での
熱膨張係数の違いによる影響を受けない構造ができた。
p型拡散の場合歪み抵抗係数は、結晶方向が〈110〉
の場合71.8で、N型の場合31.8である。このと
きの電圧出力は、5mVであり、ほぼ仕様を満足した。
【0015】また、温度によるオフセット電圧の変動に
おいては、0度から85度の範囲で、1mVであり良好
な結果を得た。良好な結果は、支持部との間における、
熱膨張係数の違いが、支持部近傍に拡散抵抗がないこと
により受けず良好な結果が得られた。
【0016】
【発明の効果】この発明は、以上説明したような構成に
より、拡散抵抗を支持部より離すことができ下記の効果
を有する。 ダイシングなど、機械的切削により行うことにより、
熱影響の少ない加速度センサを作製できる。 加速度センサとしての感度の向上が図れる。 容易に、低価格で提供できるデバイスを作製でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の半導体加速度センサの示す三面図であ
る。
【図2】従来の本発明の半導体加速度センサを示す斜視
図である。
【図3】本発明の半導体加速度センサのを示す斜視図で
ある。
【図4】本発明の半導体加速度センサの製造方法を示す
工程図である。
【図5】本発明の半導体加速度センサの製造方法を示す
工程図である。
【図6】本発明の半導体加速度センサの拡散抵抗の配置
を示す図である。
【符号の説明】
1 センサ素子 2 拡散抵抗 3 重り 4 出力端子 10 半導体ウェハ 11 台座 30 パッケージ 50 薄肉部 100 側面 101 P型拡散抵抗 102 N型拡散抵抗 110 a面 111 b面 200 印加加速度
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 加藤 健二 千葉県千葉市美浜区中瀬1丁目8番地 株 式会社エスアイアイ・アールディセンター 内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 物理量変化を検出する感歪み部を有する
    基体と、前記基体の少なくとも一端を固定するための支
    持体と、前記基体と支持体が接続手段により接続された
    半導体加速度センサにおいて、前記感歪部が拡散抵抗で
    形成され、前記拡散抵抗がp層、およびn層よりなるこ
    とを特徴とする半導体加速度センサ。
  2. 【請求項2】 前記基体の端部に重りを有することを特
    徴とする半導体加速度センサ。
  3. 【請求項3】 前記基体の感歪部が印加加速度を受ける
    面の側面に有することを特徴とする半導体加速度セン
    サ。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の半導体加速度センサにお
    いて、前記拡散抵抗がブリッジ回路で構成され、四つの
    拡散抵抗のうち、二つの拡散抵抗がP層、他の二つがN
    層であることを特徴とする半導体加速度センサ。
  5. 【請求項5】 請求項1記載の半導体加速度センサにお
    いて、前記基体の感歪部が印加加速度を受ける面の側面
    に形成される構成で、ブリッジ回路を構成する四つの拡
    散抵抗が、加速度を受ける面近傍に配置することを特徴
    とする半導体加速度センサ。
  6. 【請求項6】 請求項1記載の半導体加速度センサにお
    いて、前記拡散抵抗が感歪み部を有する基体の長手方向
    と平行に配置されることを特徴とする半導体加速度セン
    サ。
  7. 【請求項7】 半導体基板の片面もしくは両面にP型、
    n型の拡散抵抗を形成する工程と、切削により切り出し
    素子とする工程、前記素子の拡散抵抗を有する面が加速
    度方向に対し平行に設置し支持体に実装する工程からな
    ることを特徴とする半導体加速度センサ。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001304997A (ja) * 2000-04-27 2001-10-31 Toyota Central Res & Dev Lab Inc 半導体圧力センサ
JP2010185725A (ja) * 2009-02-10 2010-08-26 Honda Motor Co Ltd 多軸力覚センサおよび加速度センサ

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2001304997A (ja) * 2000-04-27 2001-10-31 Toyota Central Res & Dev Lab Inc 半導体圧力センサ
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