JPH10253423A - 燃料量表示装置 - Google Patents

燃料量表示装置

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JPH10253423A
JPH10253423A JP9196187A JP19618797A JPH10253423A JP H10253423 A JPH10253423 A JP H10253423A JP 9196187 A JP9196187 A JP 9196187A JP 19618797 A JP19618797 A JP 19618797A JP H10253423 A JPH10253423 A JP H10253423A
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fuel
vehicle
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Yuji Taki
有司 滝
Jun Ito
潤 伊藤
Hideo Takeuchi
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 燃料残量を適切に表示する。 【解決手段】 車両内に備えられた燃料タンク内の燃料
残量を所定時間毎に検出し、検出された燃料残量の第1
の時間毎の平均値と、該第1の時間より長い時間内の移
動平均値と、を算出し(104,106,108) 、平均値が、現在
表示されている燃料残量より大きいか否か及び移動平均
値が、現在表示されている燃料残量より小さいか否かの
各々を判断する(112〜116 、124 〜128)。小さいと判断
された場合には、現在表示されている燃料残量を低下し
(118〜122)、大きいと判断された場合には、現在表示さ
れている燃料残量を増加する(130〜134)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、燃料量表示装置に
係り、より詳しくは、車両内に備えられた燃料タンク内
の燃料量を表示する燃料量表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、燃料量表示装置は、車両内に
備えられた燃料タンク内の燃料の液面位置を検出するこ
とにより燃料量(燃料残量)を検出し、コンビネーショ
ンメータ部内の所定位置に配置された表示部に、図9
(1)に示すように、検出した燃料残量に対応するよう
に表示レベルを上昇して表示するようにしている。な
お、図9(1)には、燃料残量が、略満タン量の約半分
である表示レベルが表示されている。
【0003】この燃料量表示装置は、図8に示すよう
に、0.1[秒]毎に検出した燃料残量の連続する25
[秒]間毎の平均値G1 、G2 、G3 ・・・が、連続し
て5回、即ち、約2分間、現在表示している燃料残量G
0 より大きい又は小さい場合(G0 >G1 〜G5 )に、
現在表示している表示レベルを所定量大きく又は小さく
している。
【0004】また、この燃料量表示装置は、車両のイグ
ニッションスイッチがオンされた初期の段階では、0.
1[秒]毎に検出した燃料残量の連続する25[秒]間
毎の平均値の連続する4個の平均値の平均値を表示する
ようにしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記燃
料量表示装置は、0.1[秒]毎に検出した燃料残量
を、単に、25[秒]間毎に平均しているため、例え
ば、約2分間毎に加減速を繰り返すような走行状態のと
きは、燃料タンク内の燃料の検出位置Pの液面が、図7
(3)に示すように変位(L0 +ΔL2 、L0 −ΔL3
・・・)して、上記平均値の各々が、2分間毎に、現在
表示している燃料残量より大きくなったり、小さくなっ
たりして、図8上段に示すように、表示した燃料残量が
2分間毎に大きくなったり、小さくなったりする
(G0 、G0 −1、G0 、G0 −1、G0 −2、G0
1等)。
【0006】なお、上記燃料表示装置では、図9(1)
に示すように、表示する最大レベルを満タン量(例え
ば、60リットル)に対応する通常モードで表示し、切
換スイッチが操作された場合、所定時間(例えば、6
[秒])、図9(2)に示すように、該最大レベルが所
定値(例えば、15リットル)に対応する拡大モードで
表示するものがある。なお、このように切換スイッチが
操作された場合に拡大モードに変更しているのは、燃料
残量が所定値未満の場合に自動的に拡大モードに変更
し、燃料残量が所定値以上となるまで常に拡大モードで
表示しようとすると、拡大モードの表示レベル1つ分の
燃料量は、通常モードより大きく、上記のように平均値
が大きくなったり、小さくなったりすると、燃料残量の
表示レベルが大きく変動するので、燃料残量を安定に表
示することはできないからである。
【0007】ところで、FF(Front Engine Front Driv
e)車の燃料タンクT1 は、図2(1)に示すように、F
R(Front Engine Rear Drive) 車の燃料タンクT2 (図
2(2)参照)より偏平形状(高さH1 <H2 )である
ことから、上記燃料表示装置がFF車に備えられると、
燃料の液面変動がFR車の場合より大きく変動するの
で、燃料残量の表示レベルが大きく変動する。なお、F
F車に備えられた燃料表示装置において、拡大モードで
表示する場合、更に燃料残量の表示レベルが大きく変動
する。
【0008】一方、例えば、約2分間内で加減速する走
行状態のときは、今度は、図8下段に示すように、上記
平均値G1 、G2 、G3 ・・・の各々が、現在表示して
いる燃料残量G0 より大きくなったり(G0 <G2 、G
3 )、小さくなったり(G0>G1 、G4、G5 )、す
るため、約2分間内で加減速する走行状態で長時間走行
しても、表示した燃料残量が変化されないおそれがあ
る。
【0009】また、上記燃料量表示装置は、車両が前傾
斜するような傾斜地に駐車(イグニッションスイッチオ
フ)した直後、燃料の液面が図7(2)の点線から実線
に変化しても、上記平均値が連続して5回現在表示して
いる燃料残量より大きい又は小さいならなければ更新さ
れないので、該傾斜値に駐車する前の燃料残量(平地に
駐車した場合に検出される燃料残量)L0 に対応するよ
うに表示される。一方、駐車してから所定時間経過して
液面が安定した後に、イグニッションスイッチがオンさ
れた場合、0.1[秒]毎に検出した燃料残量の連続す
る25[秒]間毎の平均値の連続する4個の平均値の平
均値を最初に表示するため、図7(2)の実線に対応す
る燃料残量L0 +ΔL1 に対応するように表示される。
よって、駐車前の燃料残量より駐車後の燃料残量が大き
い、即ち、車両に給油されないにもかかわらず、燃料が
増えたように表示される。
【0010】本発明は、上記問題点に鑑みてなされたも
ので、燃料残量を適切に表示することの可能な燃料量表
示装置を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的達成のため請求
項1記載の発明は、車両内に備えられた燃料タンク内の
燃料量を所定時間毎に検出する燃料量検出手段と、前記
燃料量を表示する表示手段と、前記燃料検出手段により
検出された燃料量の第1の時間内の第1の平均値と、該
第1の時間と異なる第2の時間内の第2の平均値と、を
算出する算出手段と、前記第1の平均値が前記表示手段
に現在表示されている燃料量より大きいか否か及び前記
第2の平均値が前記表示手段に現在表示されている燃料
量より小さいか否かの各々を判断する判断手段と、前記
判断手段により大きいと判断された場合には、前記表示
手段に現在表示されている燃料量を増加し、前記判断手
段により小さいと判断された場合には、前記表示手段に
現在表示されている燃料量を低下するように制御する制
御手段と、を備えている。
【0012】請求項2記載の発明は、請求項1記載の発
明において、前記第2の時間は、前記第1の時間より長
いことを特徴とする。
【0013】請求項3記載の発明は、車両内に備えられ
た燃料タンク内の燃料量を検出する燃料量検出手段と、
前記燃料量を表示する表示手段と、前記車両が停止状態
であるか走行開始状態であるかを検知する状態検知手段
と、前記検知手段により停止状態であることが検知され
たときの前記表示手段に表示された燃料量を記憶する記
憶手段と、前記車両に給油されたか否かを判断する判断
手段と、前記状態検知手段により走行開始状態であると
検知され、かつ、前記判断手段により給油されなかった
と判断された場合、前記記憶手段に記憶された燃料量が
前記表示手段に表示されるように制御する制御手段と、
を備えている。
【0014】請求項4記載の発明は、請求項3記載の発
明において、前記判断手段は、前記状態検知手段により
停止状態であると検知されたときの前記燃料量検出手段
により検出された第1の燃料量より前記状態検知手段に
より走行開始状態であると検知されたときの前記燃料量
検出手段により検出された第2の燃料量が大きいか否か
を判断することにより、前記車両に給油されか否かを判
断するようにしている。
【0015】請求項5記載の発明は、請求項4記載の発
明において、前記第1の燃料量は、前記状態検知手段に
より停止状態であると検知されたときから所定時間経過
したときの前記燃料量検出手段により検出された燃料量
と、更に所定時間経過したときの前記燃料量検出手段に
より検出された燃料量と、の何れか小さい値であるとし
ている。
【0016】請求項6記載の発明は、請求項3乃至請求
項5の何れか1項に記載の発明において、前記状態検知
手段は、前記走行開始状態として、イグニッションスイ
ッチがオン状態であること、車速が所定値以上であるこ
と、及び車両の内燃機関が作動状態であることの少なく
とも1つを検知するようにしている。
【0017】即ち、請求項1記載の発明に係る燃料量検
出手段は、車両内に備えられた燃料タンク内の燃料量を
所定時間毎に検出し、表示手段は、この燃料量を表示す
る。
【0018】算出手段は、燃料検出手段により検出され
た燃料量の第1の時間内の第1の平均値と、該第1の時
間と異なる第2の時間内の第2の平均値と、を算出し、
判断手段は、第1の平均値が表示手段に現在表示されて
いる燃料量より大きいか否か及び第2の平均値が表示手
段に現在表示されている燃料量より小さいか否かの各々
を判断する。
【0019】ここで、第2の時間は、第1の時間より長
くするようにしてもよく、更に、第2の平均値を、燃料
検出手段により検出された燃料量の第2の時間内の移動
平均値としてもよい。
【0020】そして、制御手段は、判断手段により大き
いと判断された場合には、表示手段に現在表示されてい
る燃料量を増加し、判断手段により小さいと判断された
場合には、表示手段に現在表示されている燃料量を低下
するように制御する。
【0021】このように、燃料検出手段により検出され
た燃料量の第1の時間内の第1の平均値と、該第1の時
間と異なる第2の時間内の第2の平均値と、を算出し、
第1の平均値が表示手段に現在表示されている燃料量よ
り大きい場合には、表示手段に現在表示されている燃料
量を増加し、第2の平均値が表示手段に現在表示されて
いる燃料量より小さい場合には、表示手段に現在表示さ
れている燃料量を低下するため、表示手段に現在表示さ
れた燃料量を増加する場合と低下する場合の各々につい
て別々の燃料量の平均値を比較できる。
【0022】よって、表示手段に現在表示された燃料量
を低下する場合の燃料量の平均値の区間(第2の時間)
を、該燃料量を増加する場合の燃料量の平均値の区間
(第1の時間)より長くすれば、表示手段に現在表示さ
れた燃料量を走行状態に応じて誤って低下した後実燃料
量を表示することを少なくすることができ(即ち、増加
表示の低減)、燃料量を安定して表示することができ
る。なお、表示手段に現在表示された燃料量を増加する
場合の燃料量の平均値の区間(第1の時間)を、該燃料
量を低下する場合の燃料量の平均値の区間(第2の時
間)より長くすれば、表示手段に現在表示された燃料量
を走行状態に応じて誤って増加した後実燃料量を表示す
ることを少なくすることができ(即ち、低下表示の低
減)、燃料量を安定して表示することができる。
【0023】更に、第2の平均値を燃料検出手段により
検出された燃料量の第2の時間内の移動平均値とすれ
ば、単に、第2の時間毎の平均値とする場合に比較する
と、実燃料量への追従性を向上させることができる。
【0024】次に、請求項3記載の発明を説明する。即
ち、本発明に係る燃料量検出手段は、車両内に備えられ
た燃料タンク内の燃料量を検出し、表示手段は、燃料量
を表示する。
【0025】状態検知手段は、車両が停止状態であるか
走行開始状態であるかを検知する。即ち、状態検知手段
は、走行開始状態として、車両のイグニッションスイッ
チがオン状態に切り替わったこと、車両の車速が所定値
(初速速度)以上となったこと、及び車両の内燃機関が
作動状態であることの少なくとも1つを検知する。
【0026】ここで、走行開始状態として車両の内燃機
関が作動している状態を採用したのは次の理由からであ
る。即ち、給油のためにイグニッションスイッチをオフ
状態に切り替え、未だ給油中等において、車両内設備、
例えば、パワーウィンドウやオーディオ等を作動させる
ために、イグニッションスイッチをオン状態に切り替え
る場合がある。よって、車両のイグニッションスイッチ
がオン状態に切り替わったことでは、走行開始状態を精
度よく検知することができない。一方、走行開始するた
めには車両の内燃機関が作動しなければならない。そこ
で、走行開始状態として、車両の内燃機関が作動状態で
あることを用いるものである。
【0027】なお、車両の内燃機関が作動状態であるか
否かは、車両の内燃機関が作動開始されたか、車両の内
燃機関が自力で作動し続けることができる状態となった
か否かを判断することにより、判断することができる。
【0028】ここで、車両の内燃機関が作動開始された
か否かは、例えば、エンジンキーシリンダー内に挿入さ
れたイグニッションキーが、スタート位置に位置された
か否かを判断したり、セルフ・スタータからの所謂スタ
ータ信号がハイ状態となったか否かを判断することによ
り、検知することができる。
【0029】また、車両の内燃機関が自力で作動し続け
ることができる状態となったか否かは、例えば、スター
タ信号の状態に基づいて検知することができる。即ち、
スタート信号がハイ状態からロー状態となった場合に、
車両の内燃機関が作動状態に切り替わったと判断するこ
とができる。
【0030】状態検知手段は、イグニッションスイッチ
がオフ状態に切り替わった時から所定時間経過したか否
かを検知したり、車両の車速が所定速度未満となった時
から所定時間経過したか否かを検知したり、内燃機関が
否作動状態に切り替わった時から所定時間経過したか否
かを検知したりして、停止状態であることを検知するよ
うにしてもよい。
【0031】記憶手段は、検知手段により停止状態であ
ることが検知されたときの前記表示手段に表示された燃
料量を記憶する。
【0032】判断手段は、車両に給油されたか否かを判
断する。なお、判断手段は、状態検知手段により停止状
態であると検知されたときの燃料量検出手段により検出
された第1の燃料量より状態検知手段により走行開始状
態であると検知されたときの前記燃料量検出手段により
検出された第2の燃料量が大きいか否かを判断すること
により、車両に給油されか否かを判断するようにしても
よい。この場合、第1の燃料量と第2の燃料量との差が
所定値未満か否かを判断することにより、車両に給油さ
れか否かを判断するようにしてもよい。なお、所定値
は、車両に通常給油される燃料量の最小値である。この
ように、第1の燃料量と第2の燃料量とを比較して、給
油されたか否かを判断することから、給油されたか否か
を検出するためのセンサ等を省略し、部品点数を少なく
することができる。
【0033】なお、第1の燃料量は、状態検知手段によ
り停止状態であると検知されたときから所定時間経過し
たときの燃料量検出手段により検出された燃料量と、更
に所定時間経過したときの燃料量検出手段により検出さ
れた燃料量と、の何れか小さい値としてもよい。
【0034】ここで、状態検知手段により停止状態であ
ると検知されたときから所定時間経過したときの燃料量
検出手段により検出された燃料量は、車両が停止してか
ら、燃料タンク内の燃料の液面が安定していない状態で
検出される場合がある。そこで、更に所定時間経過した
ときの燃料量を検出し、先に検出された燃料量と後に検
出された燃料量とを比較し、後に検出された燃料量が先
に検出された燃料量より小さければ、後に検出された燃
料量は、より液面が安定した状態で検出された燃料量で
あると判断することができる。一方、後に検出された燃
料量が先に検出された燃料量より大きければ、後に検出
された燃料量は、車両への給油中に検出された燃料量で
あると判断することができる。
【0035】このように、第1の燃料量を、状態検知手
段により停止状態であると検知されたときから所定時間
経過したときの燃料量検出手段により検出された燃料量
と、更に所定時間経過したときの燃料量検出手段により
検出された燃料量と、の何れか小さい値とすれば、液面
がより安定した状態のときの燃料量及び給油により燃料
量がある程度多くなる前の燃料量を第1の燃料量として
採用することができる。よって、精度の良い第1の燃料
量を採用することができる。
【0036】なお、その他、判断手段は、センサを新た
に備え、該センサにより、車両の給油口の開閉蓋が開放
されたか否かを判断したり、車両の給油口内に給油筒が
挿入されたか否かを判断したり、燃料タンクに燃料が給
油されたか否かを判断したりして、車両に給油されたか
否かを判断するようにしてもよい。
【0037】そして、制御手段は、状態検知手段により
走行開始状態であると検知され、かつ、判断手段により
給油されなかったと判断された場合、記憶手段に記憶さ
れた燃料量が表示手段に表示されるように制御する。
【0038】このように、停止状態であることが検知さ
れたときの表示手段に表示された燃料量を記憶し、走行
開始状態であると検知され、かつ、判断手段により給油
されなかったと判断された場合、記憶手段に記憶された
燃料量を表示することから、傾斜地に駐車しても駐車前
後に表示する燃料量を一致させることができ、車両に給
油されなかったにもかかわらず、燃料が変化したように
表示することを防止することができる。
【0039】なお、車両の速度を検出する速度検出手段
を更に備え、記憶手段は、速度検出手段により検出され
た速度が所定速度以上となった後に前記検知手段により
停止状態であることが検知されたときの前記表示手段に
表示された燃料量を記憶するようにしてもよい。
【0040】このように、所定速度以上となった後に検
知手段により停止状態であることが検知されたときの表
示された燃料量を記憶し、走行開始状態であると検知さ
れ、かつ、判断手段により給油されなかったと判断され
た場合、記憶手段に記憶された燃料量を表示すれば、所
定速度以上となった後に検知手段により停止状態である
ことが検知された、即ち、完全に停止状態となったとき
の表示された燃料量を表示することができるので、停止
状態であることが検知されてからすぐに走行開始状態で
あることが検知されても、表示に影響を及ぼさないよう
にすることができる。
【0041】
【発明の実施の形態】以下、本発明の第1の実施の形態
を図面を参照して詳細に説明する。
【0042】本形態に係る燃料量表示装置は、図1に示
すように、車両のインストルパネル内に配置された制御
手段としてのマイクロコンピュータ(以下、マイコンと
いう)10と、車両の一対の後輪間に設けられた燃料タ
ンク28内に蓄えられた燃料残量を検出する、燃料量検
出手段としての燃料計26と、を備えている。
【0043】本形態の燃料量表示装置はFF車に備えら
れているため、燃料タンク28は、図2(1)に示すよ
うに、偏平形状となっている。なお、本形態の燃料量表
示装置は、FF車ばかりでなく、FR車に備えるように
してもよい。この場合、燃料タンク30は、図2(2)
に示す形状となる。
【0044】マイコン10は、図3に示すように、CP
U12、ROM14、RAM16、及び入出力ポート1
8を備え、これらはバス20を介して相互に接続されて
いる。
【0045】入出力ポート18には、前述した燃料計2
6の他、車速センサ22、イグニッションスイッチ(以
下、IGスイッチという)24、及び、図示しないコン
ビネーションメータ部内の所定位置に配置された表示手
段としての表示装置44が接続されている。
【0046】なお、表示装置44の表示部には、図9
(1)、図9(2)に示すように、燃料残量(燃料量)
に対応して表示レベルが上昇するように表示する。な
お、本形態では、燃料残量が所定値(15リットル)未
満となった場合、図9(2)に示すように、自動的に拡
大モードに変更し、燃料残量が所定値以上となるまで、
拡大モードを継続する。
【0047】ここで、燃料計26は、燃料タンク28内
に蓄えられた燃料の液面に浮かせたフロートに連動して
動き、かつ、電圧が印加される摺動子、摺動子に接し、
かつ、燃料タンクの床面に垂直に配置された抵抗、及び
摺動子の電圧(アナログ値)をディジタル値に変換し
て、マイコン10に出力するA/D変換器を備えてい
る。即ち、燃料の液面位置の昇降に伴い摺動子が昇降
し、これにより、抵抗が変化して、摺動子の電圧の大き
さが変化する。よって、入力した電圧によって、燃料の
液面位置を検出することができ、よって、燃料残量を検
出することができる。なお、本形態では、所定時間(例
えば、0.1[秒])毎に、燃料残量を検出してマイコ
ン10に出力する。
【0048】図4には、マイコン10に電源が投入され
たときスタートし、かつ、所定時間(例えば、0.1
[秒])毎に繰り返し実行される制御ルーチンが示され
ており、ステップ102で、燃料計26から出力された
燃料残量を取り込み、ステップ104で、t秒間毎の燃
料残量の平均値Gを計算する。即ち、図5(1)に示す
ように、燃料残量を取り込んだ回数をカウントし、カウ
ント値がt秒間分の値(t秒/本ルーチンが繰り返し実
行される所定時間)となった場合、t秒間分取り込んだ
燃料残量を積算し、t秒間分積算した積算値(ΣS1
x (合計X個))をt秒間に取り込んだ燃料残量数
(t秒間分の値)Xで割ることにより、t秒間毎の燃料
残量の平均値G1 、G2 、G3 、・・・を計算する。
【0049】ステップ106で、t秒間毎の燃料残量の
平均値GのT1 分間の移動平均Hを計算する。即ち、図
5(2)に示すように、t秒間毎の燃料残量の平均値G
が計算される毎に、今回計算された平均値Gから過去T
1 分の平均値Gの平均値を計算する。例えば、今回平均
値G5 が計算された場合には、過去T1 分の平均値G 1
〜G5 の平均値H1 を計算し、今回平均値G6 が計算さ
れた場合には、過去T 1 分の平均値G2 〜G6 の平均値
2 を計算する。
【0050】ステップ108で、t秒間毎の燃料残量の
平均値GのT2 分間の移動平均Iを計算する。即ち、図
5(3)に示すように、t秒間毎の燃料残量の平均値G
が計算される毎に、今回計算された平均値Gから過去T
2 分の平均値Gの平均値を計算する。例えば、今回平均
値G12が計算された場合には、過去T2 分の平均値G 1
〜G12の平均値I1 を計算し、今回平均値G13が計算さ
れた場合には、過去T 2 分の平均値G2 〜G13の平均値
2 を計算する。
【0051】なお、ステップ104〜108は、本発明
の算出手段を構成する。ステップ110で、車速vが、
第1の速度v1 以下(v≦v1 )であるか、第1の
速度v1 より大きく第2の速度v2 以下(v1 <v≦v
2 )であるか、第2の速度v2 より大きい(v2
v)かを判断する。
【0052】車速vが第1の速度v1 以下(v≦v1
である場合()は、ステップ112で、T2 分間の移
動平均Iが現在表示している燃料残量より小さいこと
が、連続してn1 (例えば、36)回続いたか否かを判
断する。即ち、T2 分間の移動平均Iが現在表示してい
る燃料残量より小さいか否かを判断し、小さいと判断し
た場合にはカウント値を1カウントアップし、大きいと
判断した場合にはカウント値をリセットし、カウント値
がn1 以上であるか否かを判断することにより、上記移
動平均Iが現在表示している燃料残量より小さいことが
連続してn1 回続いたか否かを判断する。
【0053】連続してn1 回続いた場合には、ステップ
118で、現在の表示している燃料残量を表示レベルを
1つ下げる。一方、連続してn1 回続いていない場合に
は、ステップ124で、t秒間毎の平均値が現在表示し
ている燃料残量より大きいことが、連続してn1 回続い
たか否かを判断する。
【0054】連続してn1 回続いた場合、ステップ13
0で、現在表示している燃料残量を表示レベルを1つ上
げて、本ルーチンを終了する。なお、ステップ124
で、連続してn1 回続いていないと判断された場合に
は、本ルーチンを終了する。
【0055】車速vが第1の速度v1 より大きく第2の
速度v2 以下(v1 <v≦v2 )である場合()に
は、ステップ114で、T2 分間の移動平均Iが現在表
示している燃料残量より小さいことが、連続してn
2 (<n1 :例えば、12)回続いたか否かを判断す
る。
【0056】連続してn2 回続いた場合には、ステップ
120で、現在の表示している燃料残量を表示レベルを
1つ下げる。一方、連続してn2 回続いていない場合に
は、ステップ126で、t秒間毎の平均値が現在表示し
ている燃料残量より大きいことが、連続してn2 回続い
たか否かを判断する。
【0057】連続してn2 回続いた場合、ステップ13
2で、現在表示している燃料残量を表示レベルを1つ上
げて、本ルーチンを終了する。なお、ステップ126
で、連続してn2 回続いていないと判断された場合に
は、本ルーチンを終了する。
【0058】車速vが第2の速度v2 より大きい(v2
<v)場合()、ステップ116で、T1 分間の移動
平均値H(なお、移動平均値Iでもよい)が現在表示し
ている燃料残量より小さいことが、連続してn3 (<n
2 :例えば、5)回続いたか否かを判断する。
【0059】連続してn3 回続いた場合には、ステップ
122で、現在の表示している燃料残量を表示レベルを
1つ下げる。一方、連続してn3 回続いていない場合に
は、ステップ128で、t秒間毎の平均値が現在表示し
ている燃料残量より大きいことが、連続してn3 回続い
たか否かを判断する。
【0060】連続してn3 回続いた場合、ステップ13
4で、現在表示している燃料残量を表示レベルを1つ上
げて、本ルーチンを終了する。なお、ステップ128
で、連続してn1 回続いていないと判断された場合に
は、本ルーチンを終了する。
【0061】なお、ステップ112〜116、ステップ
124〜128は、本発明の判断手段を構成する。
【0062】以上説明したように第1の実施の形態によ
れば、現在表示している燃料残量の表示レベルを下げる
条件として、表示レベルを上げる場合より長い時間の移
動平均値が現在表示している燃料残量より小さいことが
所定回数連続することとしている。
【0063】このように、比較的長い時間の平均値を求
めているので、路面状態が悪かったり、急減速状態とな
るような運転により、燃料液面が下降しても検出した燃
料残量が平滑化するので、安定して燃料残量を表示する
ことができる。即ち、現在表示している燃料残量の表示
レベルが誤って下がることを極めて少なくすることがで
き、これにより、誤って下がった後、実燃料残量に対応
するように燃料残量の表示レベルが上がることを極めて
少なくすることができる。
【0064】よって、安定して燃料残量を表示すること
ができるため、自動的に拡大モードに変更しても安定し
て燃料残量を表示することができる。このため、切換ス
イッチを省略することができ、構成を簡素化することが
できる。
【0065】更に、上記のように安定して燃料残量を表
示することができるので、本燃料量表示装置をFF車等
いずれの車種にも備えることができる。
【0066】また、燃料残量の検出値が変動するので平
滑化するために単純に長い時間毎の平均値を計算するの
ではなく、比較的長い時間の移動平均値を計算している
ので、実燃料残量に精度よく追従させることができる。
【0067】なお、現在表示している燃料残量の表示レ
ベルを下げる又は上げる条件として、平均値が現在表示
している燃料残量より小さい又は大きいことが連続する
回数を、車速が小さくなるに従い多くするようにしてい
るので、加減速を頻繁に繰り返す低速状態(例えば、暖
気中、渋滞中)でも安定して燃料残量を表示することが
できる。
【0068】以上説明した実施の形態では、現在表示し
ている燃料残量の表示レベルを下げる条件として、表示
レベルを上げる場合より長い時間の移動平均値が現在表
示している燃料残量より小さいことが所定回数連続する
こととしているが、本発明はこれに限定されるものでな
く、現在表示している燃料残量の表示レベルを上げる条
件として、表示レベルを下げる場合より長い時間の移動
平均値が現在表示している燃料残量より小さいことが所
定回数連続することとしてもよい。これにより、現在表
示されている燃料残量を誤って増加した後実燃料残量を
表示する、即ち、低下するように表示(増加から低下)
することを少なくすることができ、燃料残量を安定して
表示することができる。
【0069】次に、本発明の第2の実施の形態を説明す
る。本形態は前述した第1の実施の形態の構成と同様の
構成であるので、その説明を省略する。
【0070】図6には、本形態のマイコンに電源が投入
されたときスタートする制御ルーチンが示されており、
ステップ202で、IGスイッチがオン状態か否かを判
断し、IGスイッチがオフ状態である場合には、ステッ
プ218で、フラグFがセットされているか否かを判断
する。
【0071】フラグFがセットされていなければステッ
プ202に戻り、フラグFがセットされていれば、ステ
ップ220で、IGスイッチがオフ状態に切り替わった
時から所定時間t1 経過した時から所定時間(例えば、
0.5[秒])経過するまでの間に、所定時間毎に燃料
残量を取り込むと共に、取り込んだ複数の燃料残量の平
均値(第1の燃料量)を計算する。
【0072】ここで、所定時間t1 は、燃料の液面変動
が安定する時間であり、例えば、10[秒]等である。
なお、急ストップ停車すると、燃料の液面変動が安定す
るのに約30[秒]必要であるので、所定時間t1 は、
30[秒]としてもよい。また、所定時間t1 は、停車
してIGスイッチオフしてから給油されるまでに通常必
要とする時間より短い時間である。即ち、所定時間t1
は、長すぎると、給油中の燃料残量が検出され、短すぎ
ると、液面変動が安定する前の燃料残量が検出される。
以上より、所定時間t1 は、燃料の液面変動が安定する
時間と停車してIGスイッチオフしてから給油されるま
でに通常必要とする時間との調和点として定まる。
【0073】そして、ステップ222で、フラグFをリ
セットして、ステップ202に戻る。
【0074】一方、IGスイッチがオン状態であれば、
ステップ204で、初期表示モードか、即ち、IGスイ
ッチがオフ状態からオン状態に切り替わり、表示装置4
4に燃料残量を最初に表示するモードか否かを判断す
る。
【0075】初期表示モードでなければ、ステップ21
4に進む。なお、初期表示モードでない場合には、通常
表示モードであり、別ルーチン(例えば、図4)によ
り、燃料表示制御が行われる。初期表示モードであれ
ば、ステップ206で、IGスイッチがオン状態に切り
替わった時から所定時間t2 (例えば、0.5)[秒]
経過するまでの間に所定時間毎に取り込んだ複数の燃料
残量の平均値(第2の燃料量)を計算する。
【0076】ステップ208で、IGスイッチがオフ状
態に切り替わった時から所定時間t 1 経過した時から所
定時間経過するまでの間に所定時間毎に取り込んだ複数
の燃料残量の平均値(第1の燃料量)と、IGスイッチ
がオン状態に切り替わった時から所定時間t2 経過する
までの間に所定時間毎に取り込んだ複数の燃料残量の平
均値(第2の燃料量)と、の差(IGスイッチオン時と
オフ時の平均値の差)を計算すると共に、この差が所定
値V0 以上か否かを判断する。
【0077】ここで、所定値V0 は、車両に通常給油さ
れる燃料量の最小値であり、例えば、6[リットル]等
である。なお、拡大モード時では、例えば、3[リット
ル]とする。
【0078】差が所定値V0 以上である場合には、給油
されたと判断できので、ステップ210で、第2の燃料
量に対応する表示レベル(IGスイッチオン時の平均値
レベル)で表示する。これにより、給油後にIGスイッ
チが最初にオン状態に切り替わった時の実燃料残量を正
確に表示することができる。
【0079】但し、IGスイッチがオン状態に切り替わ
った時に取り込んだ燃料残量が略満タン量であれば、略
満タン量に対応する表示レベルで表示する。これによ
り、ドライバーに違和感を与えることを防止することが
できる。
【0080】一方、差が所定値V0 未満である場合に
は、ステップ212で、IGスイッチがオフされたとき
に表示されていた燃料残量(第1の燃料量)を表示(前
回からの表示変更無し)して、ステップ214に進む。
【0081】ステップ214で、車速が所定速度v
0 (例えば、6)[km/h]以上か否かを判断する。
車速が所定速度v0 [km/h]以上でなければ、フラ
グFをリセット状態のままステップ202に戻る。一
方、車速が所定速度v0 [km/h]以上となった場合
には、ステップ216で、フラグFをセットして、ステ
ップ202に戻る。
【0082】以上説明したように本ルーチンでは、IG
スイッチがオフされた場合には、ステップ218〜22
2が実行され、フラグFがリセットされ、一方、IGス
イッチがオンされ、ステップ204〜214が実行され
て、車速が所定速度V0 以上か否かを判断し、車速が所
定速度V0 以上でなければ、フラグFをセットしないよ
うにしている。
【0083】よって、給油のために停車してIGスイッ
チがオフされ、フラグFがリセットされ、その後、走行
開始前に、車両内設備の作動、例えば、パワーウィンド
ウの昇降のためにIGスイッチをオンしかつ車両内設備
の作動終了のためにIGスイッチをオフしても、車速が
所定速度V0 以上でないのでフラグFがセットされな
い。このように、車速が所定速度V0 以上とならなけれ
ばフラグFがセットされないので、車両内設備の作動終
了のためにIGスイッチをオフしたときに第1の燃料量
が更新されず、給油のために停車して最初にIGスイッ
チがオフされたときに計算された第1の燃料量が維持さ
れる。よって、その後、走行開始するために再度IGス
イッチがオンされた場合、今回IGスイッチがオンされ
たときに計算された第2の燃料量と、給油のために停車
して最初にIGスイッチがオフされたときに計算された
第1の燃料量と、を比較することができ、給油したにも
かかわらず表示レベルが上昇しないことが生ずることを
防止することができる。
【0084】以上説明した第2の実施の形態によれば、
IGスイッチがオフ状態に切り替わった時から所定時間
経過した時から所定時間経過するまでの間に所定時間毎
に取り込んだ燃料残量の平均値(第1の燃料量)と、I
Gスイッチがオン状態に切り替わった時から所定時間経
過するまでの間に所定時間毎に取り込んだ燃料残量の平
均値(第2の燃料量)と、の差が所定値未満である場合
には、IGスイッチがオフされたときに表示されていた
燃料残量を表示するため、傾斜地に駐車しても駐車前後
の表示レベルを一致させることができ、車両に給油され
ていなにもかかわらず、燃料が増えたように表示するこ
とを防止することができる。
【0085】以上説明した第2の実施の形態では、IG
スイッチがオフ状態に切り替わった時から所定時間経過
した時から所定時間経過するまでの間に取り込んだ燃料
残量の平均値と、IGスイッチがオン状態に切り替わっ
た時から所定時間経過するまでの間に取り込んだ燃料残
量の平均値と、の差が所定値以上か否かを判断すること
により、給油されたか否かを判断しているが、本発明は
これに限定されるものでなく、IGスイッチがオフ状態
に切り替わった時から所定時間経過した時から所定時間
経過するまでの間に取り込んだ燃料残量の平均値が、I
Gスイッチがオン状態に切り替わった時から所定時間内
に取り込んだ燃料残量の平均値より、小さいか否かを判
断したり、車両の給油口の開閉蓋が開放されたか否かを
判断したり、車両の給油口内に給油筒が挿入されたか否
かを判断したり、燃料タンクに燃料が給油されたか否か
を判断したりして、車両に給油されたか否かを判断する
ようにしてもよい。また、前述した第2の実施の形態で
は、ステップ202(図6)で、IGスイッチがオン状
態か否かを判断しているが、本発明はこれに限定される
ものでなく、車速が所定値以上か否かを判断するように
してもよい。
【0086】次に、本発明の第3の実施の形態を説明す
る。本形態は前述した第1の実施の形態の構成と略同様
の構成であるので、同一部分には同一の符号を付して、
その説明を省略し、異なる部分のみを説明する。
【0087】図10に示すように、マイコン10内に設
けられた入出力ポート18には、セルフ・スタータ(所
謂、セルモータ)50が接続されている。即ち、図示し
ないエンジンキーシリンダ内に挿入されたエンジンキー
が所定のスタート位置まで回動されるとセルフ・スター
タ50が作動し、ハイ状態のスタータ信号が入出力ポー
ト18に入力され、図示しない内燃機関が完全に作動す
る、即ち、自力で作動し続けることのできる状態となる
と、セルフ・スタータ50の作動が終了し、スタータ信
号がロー状態となる。
【0088】次に、本実施の形態の作用を説明する。本
実施の形態の作用は、前述した第2の実施の形態とほぼ
同様であるが、前述したスタータ信号がハイ状態からロ
ー状態となったとき割り込んで、図11に示した制御ル
ーチンを更に実行する。
【0089】即ち、スタータ信号がハイ状態からロー状
態となったとき(本制御ルーチンがスタートしたとき)
からt2 [秒]間に、所定時間毎に取り込んだ燃料残量
の平均値を計算する。
【0090】次のステップ304で、スタータ信号がロ
ー状態となった時の平均値(上記ステップ302で計算
された値)と、IGスイッチ24がオフとなった時の平
均値(ステップ220(図6参照)で計算された値)
と、の差が所定値V1 以上か否かを判断する。
【0091】ここで、所定値V1 は、車両に通常給油さ
れる燃料量の最小値であり、所定値V0 と等しい値であ
るが異なる値としてもよい。
【0092】ステップ304で所定値V1 未満と判断さ
れた場合には、給油されなかったと判断できるため、ス
テップ310に進み、前回からの表示を変更せずに、本
ルーチンを終了する。
【0093】ステップ304で所定値v1 以上と判断さ
れた場合には、ステップ306で、フラグFがセットさ
れているか否かを判断する。
【0094】ここで、通常、本ルーチンがスタートする
前のIGスイッチオフ時においては、フラグFがリセッ
トされる(ステップ222(図6)参照)。よって、こ
の場合には、ステップ306が否定判定され、ステップ
308で、スタータ信号がロー状態となった時の平均値
(ステップ302で計算された値)を表示して、本ルー
チンを終了する。
【0095】このように、スタータ信号がロー状態とな
った時の平均値と、IGスイッチ24がオフとなった時
の平均値と、の差が所定値V1 以上である場合には、給
油されたものと判断でき、よって、スタータ信号がロー
状態となった時の平均値を表示するようにしている。
【0096】しかし、スタータ信号がハイ状態からロー
状態となって、エンジンが完全に可動し、既に車速が所
定速度v0 [km/h]以上となった後の走行開始直後
に、所謂、エンストが発生すると、燃料の液面が激しく
変動する。このため、エンスト発生後に再度走行開始す
るため、スタータ信号がハイ状態からロー状態となって
ステップ302か実行されて得られた値は正確ではな
い。
【0097】ところで、車速が所定速度v0 [km/
h]以上となった後に、エンストが発生しても、IGス
イッチはオン状態のままであり、フラグFがリセットさ
れない。なお、エンストが発生しても、車速が所定速度
v0 [km/h]以上とならなければ、燃料の液面が激
しく変動することもない。
【0098】そこで、ステップ306で、フラグFがセ
ットされているか否かを判断することにより、燃料の液
面が激しく変動するようなエンストが発生したか否かを
判断することができ、このようなエンストが発生したと
判断された場合には、ステップ302で得られた値は正
確ではないので、ステップ310で、前回からの表示を
変更せずに、本ルーチンを終了する。なお、燃料の液面
が激しく変動することのないエンストが発生した場合
は、ステップ302で得られた値は正確であると共に、
車速が所定速度v0 [km/h]以上とならないためフ
ラグFはセットされない。よって、ステップ308に進
む。
【0099】ここで、前述した第2の実施の形態におけ
るステップ208のように、IGスイッチ24がオンと
なった時とIGスイッチ24がオフとなった時との平均
値を比較するのみでは、給油のためにIGスイッチをオ
フ状態に切り替え、給油中に、車両内設備を作動させる
ためにIGスイッチをオンにし、その後、給油が終了し
た場合(IGスイッチはオン状態のまま)、IGスイッ
チオン時の平均値が表示されても、IGスイッチオン時
から給油終了時までの間の時間が長ければ、IGスイッ
チオン時の平均値が給油終了時の燃料残量より少なく、
実際の燃料残量を表示することができない。なお、その
後、通常表示モードにより、表示部の表示レベルが実際
の燃料残量に追従するが、実際の燃料残量になるまでに
時間がかかる。
【0100】しかしながら、本第3の実施の形態では、
スタータ信号がロー状態となった時の平均値を用いるた
め、前述したように給油中にIGスイッチをオンして
も、走行を開始しようとする時の平均値とIGスイッチ
24がオフとなった時の平均値とを比較することができ
る。よって、表示部の表示レベルを、実際の燃料残量に
正確かつ迅速に対応させることができる。
【0101】次に変形例を説明する。以上説明した第2
の実施の形態及び第3の実施の形態では、IGスイッチ
がオフ状態に切り替わった時から所定時間t1 経過した
時から所定時間経過するまでの間に燃料残量を所定時間
毎に取り込むと共に、取り込んだ複数の燃料残量の平均
値(第1の燃料量)を計算している(ステップ22
0)。
【0102】ここで、所定時間t1 は、前述したよう
に、燃料の液面変動が安定する時間と停車してIGスイ
ッチオフしてから給油されるまでに通常必要とする時間
との調和点として定まる。即ち、所定時間が長ければ、
燃料の液面変動が充分安定するが給油され初め、この一
方、所定時間が短ければ、給油されないが燃料の液面変
動が充分安定しない。よって、燃料の液面変動が安定し
かつ給油されていない状態の正確な燃料残量を計算する
ことができない。
【0103】そこで、本変形例では、前述したステップ
220(図6参照)において、図12に示したサブルー
チンを実行する。即ち、ステップ402で、IGスイッ
チ24がオフとなったときから所定時間t0 経過したか
否かを判断する。
【0104】ここで、所定時間t0 は、所定時間t1
同じ時間でもよく、所定時間t1 より若干短い時間でも
よい。
【0105】所定時間t0 経過した場合、ステップ40
4で、所定時間t0 経過してから所定時間t3 経過する
までの間に所定時間毎に取り込んだ燃料残量の平均値A
0 を計算し、これをIGスイッチオフのデータとする。
【0106】次のステップ406で、更に所定時間t4
経過した、即ち、IGスイッチ24がオフとなったとき
から所定時間t0 +t4 経過したか否かを判断する。所
定時間t0 +t4 経過した場合、ステップ408で、所
定時間t4 内に所定時間毎に取り込んだ燃料残量の平均
値A1 を計算する。
【0107】ステップ410で、平均値A1 が平均値A
0 未満か否かを判断する。A1 <A 0 の場合には、ステ
ップ412で、平均値A1 をIGスイッチオフのデータ
とする。なお、A1 ≧A0 の場合には、本ルーチンを終
了する、即ち、平均値A0 をIGスイッチオフのデータ
とする。
【0108】このように、IGスイッチオフのデータ
を、IGスイッチがオンのときから所定時間経過したと
きの燃料量の平均値と、更に所定時間経過したときの燃
料量の平均値と、の何れか小さい値とすれば、液面がよ
り安定した状態のときの燃料量及び給油により燃料残量
がある程度多くなる前の燃料量の平均値をIGスイッチ
オフ時のデータとして採用することができる。よって、
精度の良いIGスイッチオフ時のデータを採用すること
ができる。
【0109】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、走行状態
のいかんや傾斜地への駐車に係わらず安定して燃料量を
表示することができる、という効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態のマイコンと燃料計との配置
位置を示した図である。
【図2】燃料タンクの形状を示した図である。
【図3】第1の実施の形態のブロック図である。
【図4】メインルーチンを示すフローチャートである。
【図5】平均値、移動平均値を求める方法を説明する図
である。
【図6】第2の実施の形態のメインルーチンを示すフロ
ーチャートである。
【図7】燃料タンクの液面状態を示した図である。
【図8】従来技術における平均値を求める方法を説明す
る図である。
【図9】燃料残量の表示態様を示した図である。
【図10】第3の実施の形態のブロック図である。
【図11】第3の実施の形態において、スタータ信号が
ハイ状態からロー状態となったときに割り込んで実行す
る、割り込み制御ルーチンを示すフローチャートであ
る。
【図12】変形例における図6のステップ220のサブ
ルーチンを示すフローチャートである。
【符号の説明】
10 マイコン(制御手段) 16 RAM(記憶手段) 24 IGスイッチ 26 燃料計(燃料量検出手段) 44 表示装置(表示手段)

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両内に備えられた燃料タンク内の燃料
    量を所定時間毎に検出する燃料量検出手段と、 前記燃料量を表示する表示手段と、 前記燃料検出手段により検出された燃料量の第1の時間
    内の第1の平均値と、該第1の時間と異なる第2の時間
    内の第2の平均値と、を算出する算出手段と、 前記第1の平均値が前記表示手段に現在表示されている
    燃料量より大きいか否か及び前記第2の平均値が前記表
    示手段に現在表示されている燃料量より小さいか否かの
    各々を判断する判断手段と、 前記判断手段により大きいと判断された場合には、前記
    表示手段に現在表示されている燃料量を増加し、前記判
    断手段により小さいと判断された場合には、前記表示手
    段に現在表示されている燃料量を低下するように制御す
    る制御手段と、を備えた燃料量表示装置。
  2. 【請求項2】 前記第2の時間は、前記第1の時間より
    長いことを特徴とする請求項1記載の燃料量表示装置。
  3. 【請求項3】 車両内に備えられた燃料タンク内の燃料
    量を検出する燃料量検出手段と、 前記燃料量を表示する表示手段と、 前記車両が停止状態であるか走行開始状態であるかを検
    知する状態検知手段と、 前記検知手段により停止状態であることが検知されたと
    きの前記表示手段に表示された燃料量を記憶する記憶手
    段と、 前記車両に給油されたか否かを判断する判断手段と、 前記状態検知手段により走行開始状態であると検知さ
    れ、かつ、前記判断手段により給油されなかったと判断
    された場合、前記記憶手段に記憶された燃料量が前記表
    示手段に表示されるように制御する制御手段と、 を備えた燃料量表示装置。
  4. 【請求項4】 前記判断手段は、前記状態検知手段によ
    り停止状態であると検知されたときの前記燃料量検出手
    段により検出された第1の燃料量より前記状態検知手段
    により走行開始状態であると検知されたときの前記燃料
    量検出手段により検出された第2の燃料量が大きいか否
    かを判断することにより、前記車両に給油されか否かを
    判断する請求項3記載の燃料量表示装置。
  5. 【請求項5】 前記第1の燃料量は、前記状態検知手段
    により停止状態であると検知されたときから所定時間経
    過したときの前記燃料量検出手段により検出された燃料
    量と、更に所定時間経過したときの前記燃料量検出手段
    により検出された燃料量と、の何れか小さい値である請
    求項4記載の燃料量表示装置。
  6. 【請求項6】 前記状態検知手段は、前記走行開始状態
    として、イグニッションスイッチがオン状態であるこ
    と、車速が所定値以上であること、及び車両の内燃機関
    が作動状態であることの少なくとも1つを検知する請求
    項3乃至請求項5の何れか1項に記載の燃料量表示装
    置。
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