JPH10252A - ゴルフクラブシャフト - Google Patents
ゴルフクラブシャフトInfo
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- JPH10252A JPH10252A JP8175497A JP17549796A JPH10252A JP H10252 A JPH10252 A JP H10252A JP 8175497 A JP8175497 A JP 8175497A JP 17549796 A JP17549796 A JP 17549796A JP H10252 A JPH10252 A JP H10252A
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- point
- diameter
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- Pending
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- Golf Clubs (AREA)
Abstract
スチック製ゴルフクラブシャフトを提供する。 【解決手段】 炭素繊維強化プラスチック製中空管から
なるゴルフクラブシャフトにおいて、該シャフトの中間
部にシャフトの外径が太径側先端に向けて急激に増加す
る段部Aを有し、かつ該段部Aの長さLがシャフト全長
の3〜15%の範囲にあり、さらに、該段部の外径の急
激増始端部2aの位置がシャフト全長に対する細径側先
端2bからの距離の比で表わして30〜70%の範囲に
あることを特徴とするゴルフクラブシャフト。
Description
チック(CFRP)製中空管からなるゴルフクラブシャ
フト(以下、単にシャフトとも言う)に関するものであ
る。
ルフクラブシャフトは、その太径側先端から細径側に向
けて外径を連続的にかつ徐々に小さくしたもので、その
縦断面における外径線は非常にゆるやかなテーパー形状
となっている。そして、そのシャフトの剛性もシャフト
の太径側先端から細径側先端に向けて連続的にかつ徐々
に小さくなっている。このようなシャフト特性を待った
従来のシャフトでは、ゴルフクラブのスウィングにとっ
て最も重要な要素であるスィング起動時の「タメ」を感
じるタイミングが非常につかみにくく、安定したスウィ
ングを行うことが困難になり、その結果、打球の弾道が
不安定となり、飛距離、方向性にバラツキを生じる等の
問題を有した。特公昭60−40309号公報には、中
間部に外径が急激に変化するテーパー状段部を設けたシ
ャフトが示されている。このシャフトはキックポイント
がそのテーパー状段部に現われて、その段部より細径先
端側のシャフト部分がしなりやすくなり、打球時のフィ
ーリングが向上する。しかしながら、このシャフトの場
合、その段部の長さがシャフト全長に対して17.5〜
25%長いため、依然としてスウィング起動時の「タ
メ」を感じるタイミングがつかみにくく、スウィングの
安定性の点では未だ不満足のものである。
定性に向上した炭素繊維強化プラスチック製ゴルフクラ
ブシャフトを提供することをその課題とする。
解決すべく鋭意研究をかさねた結果、本発明を完成する
に至った。即ち、本発明によれば、炭素繊維強化プラス
チック製中空管からなるゴルフクラブシャフトにおい
て、該シャフトの中間部にシャフトの外径が太径側先端
に向けて急激に増加する段部Aを有し、かつ該段部Aの
長さLがシャフト全長の3〜15%の範囲にあり、さら
に、該段部の外径の急激増始端部2aの位置がシャフト
全長に対する細径側先端2bからの距離の比で表わして
30〜70%の範囲にあることを特徴とするゴルフクラ
ブシャフトが提供される。
シャフトの製作技術として従来一般的に採用されている
フィラメントワイデイング製法(FW製法)やシートワ
インデイング製法(SW製法)等によって製造すること
ができる。この場合、シャフトの中空管を形成する樹脂
としては、各種の熱硬化性樹脂、通常、エポキシ樹脂が
用いられる。図1に、本発明のシャフトの外径線図を示
す。この図において、Aは段部、Lは段部Aの長さ、1
aは太径側先端、1bは段部Aの外径の急激増加終端
部、1cは太径側管壁厚さ変化点、2aは段部Aの外径
の急激増加始端部、2bは細径側先端、2cは太径側管
壁厚さ変化点を示す。図1において、シャフトにおける
段部Aはテーパー状に形成され、シャフトの外径は、そ
の外径の急激増加始端部2aから太径側先端に向けて急
激に増加し、外径の急増加終端部1bにおいてその外径
の急激増加は終止する。段部Aの太径側に向けての外径
の増加割合は、外径の急激増加始端部2aでのシャフト
外径に対する外径の急激増加終止端部1bでのシャフト
外径の比が1.2〜2、好ましくは1.4〜1.6とな
るような割合である。外径の増加割合が前記範囲より小
さいと、シャフト剛性の急激な変化が得られないため、
スウィング安定性の向上したシャフトが得られなくな
り、一方、前記範囲より大きくなると、シャフトの製作
が困難になる。
する割合で、3〜15%、好ましくは5〜10%であ
る。シャフト全長に対するLの割合が前記範囲よりも長
くなると、シャフトの細径側長さ(2aと2bとの間の
長さ)及びシャフトの太径側長さ(1aと1bとの間の
長さ)が短くなり、本発明のシャフトの特徴であるシャ
フトの細径側でのローキックポイントシャフトの効果と
シャフトの太径側でのハイキックポイントシャフトの効
果を出現させにくくなる。また、シャフト全長に対する
Lの割合が前記範囲よりも小さくなると、段部Aへの応
力集中によりシャフトの機械的強度が低下するようにな
る。シャフトの段部Aの外径の急激増加始端部2aの位
置は、シャフト全長に対するシャフトの細径側先端2b
からの距離の比で表わして、30〜70%、好ましくは
35〜65%である。
を示す。本発明シャフトの管壁厚さは、太径側先端1a
から段部Aに向けてゆるやかに増加するが、シャフトの
太径側の中間点1cの点からその増加割合を増し、さら
に1bの点から2aの点までその増加割合を急激に増
す。2aの点から細径側先端に向けてゆっくりと減少
し、シャフト細径側の中間点2cから細径側先端2bに
向けてゆっくりと増加する。シャフトの2aの点は管壁
厚さの極大点を形成し、2cの点は管壁厚さの極小点を
形成する。シャフトの太径側の中間点1cの位置は、シ
ャフトの太径側長さ(1aと1bとの間の長さ)に対す
る太径側先端1aからの距離(1aと1cとの間の長
さ)の比で、50〜95%、好ましくは75〜90%で
ある。一方、シャフトの細径側の中間点2cの位置は、
シャフトの細径側長さ(2bと2aとの間の長さ)に対
する細径側先端2bからの距離(2bと2cとの間の長
さ)の比で30〜90%、好ましくは40〜80%であ
る。太径側(1aから1bの間)の外径は、通常、12
〜17mm程度であり、その内径は、通常、10〜15
mm程度であり、その管壁厚さは、通常、0.5〜2.
5mm程度である。一方、細径側(2bと2aとの間)
の外径は、通常、7〜12mm程度であり、その内径
は、通常、2〜8mm程度であり、その管壁厚さは、通
常、1〜3mmである。
示す。図3において、シャフトの剛性は、1aから2b
に向けてシャフトの太径側先端1aから1cの点まで徐
々に減少し、1cの点から1bの点まで急激に増加し、
1bの点から2aの点まで急激に減少し、2aの点から
2cの点までやや急激に減少し、2cの点からシャフト
の細径側先端2bまでやや急激に増加する。シャフトの
剛性分布線は、1cの点で極小点、1bの点で極大点、
2cの点で極小点を形成する。本発明のシャフトは、図
3に示したその剛性分布線図からわかるように、シャフ
トの中間部に剛性の極大点を有するもので、それより太
径側先端に向けてややゆっくりと剛性を減少した後、ゆ
っくりと増加する。これによりハイキックポイントシャ
フトの調子が得られ、スウィング起動時に「タメ」を感
じるタイミングをとりやすくなる。一方、前記剛性の極
大点より細径側先端に向けて急激に剛性を減少させたの
ち、ややゆっくりと増加させる。これにより、ローキッ
クポイントシャフトの調子が得られる。
じるタイミングをとりやすいシャフトは、ハイッキック
ポイントシャフトと呼ばれ、シャフトの太径側と細径側
との剛性比率が比較的小さい(細径側が硬い)シャフト
であるが、このようなシャフトの場合、非力なゴルファ
ーでは打球が上がらず、飛距離がでないという欠点があ
る。一方、ローキックシャトと呼ばれているシャフトの
太径側と細径側との剛性比率が比較的大きい(細径側が
軟らかい)シャフトの場合には、非力なゴルファーでも
打球が上がり、飛距離もでるが、スウイング起動時のタ
イミングがつかみにくく、打球のバラツキが大きいとい
う欠点がある。これに対し、本発明のシャフトの場合
は、ハイッキックポイントシャフトとローキックポイン
トシャフトの欠点が補われ、それらの利点が相乗的に発
現されたものである。
する。
シャフトの管壁厚さを有するアイアン用シャフトを作製
した。このシャフトにおける具体的構成は次の通りであ
る。 (1)シャフト全長:978mm (2)太径側 (i)長さ(1aと1bとの間の長さ):518mm (ii) 太径側先端1a 外径:15.25mm 管壁厚さ:1.25mm (iii)管壁厚さ変化点1c 位置:太径側先端1aからの距離で427mm 外径:14.00mm 管壁厚さ:1.35mm (3)細径側 (i)長さ(2aと2bとの間の長さ):400mm (ii) 細径側先端2b 外径:9.4mm 管壁厚さ:2.65mm (iii)管壁厚さ変化点2c 位置:細径側先端2bからの距離で275mm 外径:9.7mm 管壁厚さ:1.95mm (4)段部A (i)長さL:60mm (ii) 外径の急激増加開始端部2a 位置:2bからの距離で400mm 外径:10.5mm 管壁厚さ:2.0mm (iii)外径の急激増加終端部1b 位置:1aからの距離で518mm 外径:14.1mm 管壁厚さ:1.55mm
けて#3アイアンゴルフクラブを作製し、初級、中級及
び上級のゴルファー、シニアプロゴルファーを含めて数
10人に打球評価をさせたところ、上級ゴルファーには
ハイキックポイントシャフトの利点であるスウィングが
とりやすく、力強いスウィングが可能であることが確認
され、また、非力なゴルファーでも高弾道で飛距離の伸
びた打球が得られることが確認された。
トシャフトとローキックポイントシャフトの両方の利点
を有し、初級ゴルファ−及び上級ゴルファ−用ゴルフク
ラブシャフトとして好適のものである。
Claims (3)
- 【請求項1】 炭素繊維強化プラスチック製中空管から
なるゴルフクラブシャフトにおいて、該シャフトの中間
部にシャフトの外径が太径側先端に向けて急激に増加す
る段部Aを有し、かつ該段部Aの長さLがシャフト全長
の3〜15%の範囲にあり、さらに、該段部の外径の急
激増始端部2aの位置がシャフト全長に対する細径側先
端2bからの距離の比で表わして30〜70%の範囲に
あることを特徴とするゴルフクラブシャフト。 - 【請求項2】 シャフトにおける段部Aと太径側先端1
aとの間に管壁厚さの変化点1cを有し、段部Aと細径
側先端2bとの間に管壁厚さの変化点2cを有する請求
項1のゴルフクラブシャフト。 - 【請求項3】 シャフトにおける段部Aの外径の急激増
加終端部1bがシャフト剛性の極大点を形成する請求項
1又は2のゴルフクラブシャフト。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8175497A JPH10252A (ja) | 1996-06-14 | 1996-06-14 | ゴルフクラブシャフト |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8175497A JPH10252A (ja) | 1996-06-14 | 1996-06-14 | ゴルフクラブシャフト |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10252A true JPH10252A (ja) | 1998-01-06 |
Family
ID=15997081
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8175497A Pending JPH10252A (ja) | 1996-06-14 | 1996-06-14 | ゴルフクラブシャフト |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10252A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014033831A (ja) * | 2012-08-09 | 2014-02-24 | Nhk Spring Co Ltd | ゴルフ・シャフト |
-
1996
- 1996-06-14 JP JP8175497A patent/JPH10252A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014033831A (ja) * | 2012-08-09 | 2014-02-24 | Nhk Spring Co Ltd | ゴルフ・シャフト |
US9295888B2 (en) | 2012-08-09 | 2016-03-29 | Nhk Spring Co., Ltd. | Shaft for golf club having rigidity improved at intermediate part |
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Legal Events
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