JPH10252829A - セミアクティブ制振ダンパ - Google Patents

セミアクティブ制振ダンパ

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Publication number
JPH10252829A
JPH10252829A JP5520097A JP5520097A JPH10252829A JP H10252829 A JPH10252829 A JP H10252829A JP 5520097 A JP5520097 A JP 5520097A JP 5520097 A JP5520097 A JP 5520097A JP H10252829 A JPH10252829 A JP H10252829A
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JP
Japan
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cylindrical body
semi
fixed
fluid
side member
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Pending
Application number
JP5520097A
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English (en)
Inventor
Makoto Sasaki
眞 佐々木
Mitsuo Matsuno
光雄 松野
Nobuyuki Kobayashi
信之 小林
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Eneos Corp
Original Assignee
Nippon Oil Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 微小振動を制振することのできるセミアクテ
ィブ制振ダンパであって、設計パラメータの制約が少な
く、強度的に優れ、しかも、低コスト等の利点を有する
セミアクティブ制振ダンパを提供すること。 【解決手段】 内側円筒体4の挿入方向への進退に伴
い、油室12内部でのオリフィス14(電圧を印加でき
るようにしている)を流通するER流体の移動が生じ、
このときの通路抵抗により減衰力が発生し、かつ印加す
る電圧で減衰力が調整され、もって、振動がセミアクテ
ィブに制御されるように構成した。又、第2のゴム部材
8はダイヤフラムを形成し、仕切板13との間の油室1
2容積をER流体の移動に合わせて変化させ、内側円筒
体4は第1のゴム部材6を介して外側円筒体2に固着さ
れるようにし、これにより、摺動部分が皆無となり、微
小振動に好適に対応できるようにし、かつ、内側円筒体
4の移動を金属ベローズではなくゴムの変形で許容する
ようにして、金属ベローズを用いることによる問題点を
一掃するようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、セミアクティブ制
振ダンパに関し、特に、微小振動の抑制に適した電気粘
性流体(以下、ER流体と言う)を用いたセミアクティ
ブ制振ダンパに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、高精度な精密機器の制振や大型構
造物の耐震等のため、微小振幅の振動範囲内で制振を行
うことのできる微小振動用ダンパの要請が高まりつつあ
る。一般的には、振動を抑制するためにピストン・シリ
ンダ形式のパッシブ制御型のオイルダンパが用いられる
が、これは構造が比較的簡単で安価という利点はあるも
のの、動作時にピストンのシール部(摺動部)の摩擦が
大きいこと、制振対象物との取付にクレビス等を用いる
ため、取付部にガタを生じる等の理由によって、0.1
mm程度以下の振幅の微小振動には制振効果が期待でき
ない。
【0003】又、パッシブ制御より優れた制振性を付与
するためには、ER流体を用いたセミアクティブ制振ダ
ンパの使用が考えられる。しかし、このセミアクティブ
制振ダンパの場合にあっても、ピストン・シリンダ形式
のものを用いる限り、同様の問題点が生起する。一方、
特開平7−27162号公報には、上述の欠点を解消し
得る微小振動用ダンパが開示されている。
【0004】このダンパは、金属ベローズを用いて伸縮
可能な流体室を区画形成し、その伸縮に基づき内部のオ
リフィス(電圧を印加できるようにしたもの)にER流
体を通過させ、そのときの通路抵抗により減衰力を発生
させ、かつ印加する電圧で減衰力を調整し、振幅をセミ
アクティブに制御するものである。かかるダンパは、内
部には摺動部分が一切なく、制振対象物にはフランジ等
により一体的に取り付けられる構造であるため、上述し
た欠点を解消して微小振動に好適に対応できる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、かかる
セミアクティブ制振ダンパにあっては、前述した金属ベ
ローズの使用に伴って以下のような問題点が生起する。 (1)金属ベローズは、かなり大きなバネ効果を有する
ものである上、その成形も比較的に難しく、細かい機械
的特性を得られないため、設計パラメータの制約が大き
くなる。
【0006】(2)金属ベローズが弱い薄板から構成さ
れるものであるため、これをケーシング内に収めて保護
する必要があり、大型化する上での、又、ER流体の圧
力変動に伴う疲労強度上の制約もある。 (3)金属ベローズ自体は比較的高価であり、標準以外
のサイズを用いると更にコスト高となる。
【0007】(4)ベローズのヒダの部分のER流体は
減衰に寄与しないため、使用するER流体を多く必要と
する。 本発明は以上のような従来の要請を満足し、かつ従来の
課題を解決するためなされたものであり、微小振動を制
振することのできるセミアクティブ制振ダンパであっ
て、設計パラメータの制約が少なく、強度的に優れ、し
かも、低コスト等の利点を有するセミアクティブ制振ダ
ンパを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、請求項1に係る発明は、作動流体が封入される流体
室を内部に区画壁により区画形成し、該区画壁には2つ
の開放部が形成された固定側部材と、前記固定側部材の
一方の開放部に隙間をもって挿入される可動側部材と、
前記可動側部材及び前記一方の開放部の区画壁に固着さ
れて前記隙間を閉塞する弾性変形可能な材料からなる第
1の閉塞部材と、他方の開放部の区画壁に固着されて該
開放部を閉塞する弾性変形可能な材料からなる第2の閉
塞部材と、前記2つの開放部間において前記流体室を2
つに隔てる隔壁と、前記隔壁に設けられたオリフィス
と、を含んで構成されるセミアクティブ制振ダンパであ
って、前記作動流体を、印加される電圧によって粘性が
変化する電気粘性流体とする一方、前記オリフィスに設
けられ、相互に対向する少なくとも一対の電極と、前記
オリフィスの電極間に電圧を印加する電圧印加手段と、
ダンパに固定接続される制振対象物に取り付けられ、該
制振対象物の振動を検出する振動センサと、前記振動セ
ンサの検出値に基づいて、振動を減衰させるべく前記オ
リフィスの電極間に印加した電圧を変化させる信号を前
記電圧印加手段に出力する電圧制御手段と、を含んで構
成されことを特徴とする。
【0009】請求項2に係る発明は、前記固定側部材
は、両端部が前記開放部となるべく開放された筒体から
構成されることを特徴とする。請求項3に係る発明は、
前記固定側部材は、一端部が前記開放部の一方となるべ
く開放され、他端部が閉塞された第1の筒体と、該第1
の筒体の開放端に隙間をもって挿入されて前記可動側部
材を形成し、第1の筒体の開放端への挿入側端部が閉塞
されて前記隔壁を形成すると共に、反対側端部が前記開
放部の他方となるべく開放された第2の筒体とを含んで
構成され、前記第1の閉塞部材が、前記第1の筒体の内
周面と前記第2の筒体の外周面とに固着されて前記隙間
を閉塞し、前記第2の閉塞部材が、前記第2の筒体の開
放端を閉塞することを特徴とする。
【0010】請求項4に係る発明は、前記固定側部材
は、両端部が前記開放部となるべく開放された筒体から
構成され、前記筒体の一端部から挿入されて他端部まで
延出されると共に、前記第1の閉塞部材が、前記筒体の
他端部にて前記可動側部材に固着され、前記隔壁に前記
可動側部材が挿通し、前記オリフィスが前記隔壁と可動
側部材との間の隙間によって形成されることを特徴とす
る。
【0011】請求項5に係る発明は、前記固定側部材と
前記可動側部材とに夫々フランジが一体形成されたこと
を特徴とする。かかる本発明の作用について説明する。
可動側部材の挿入方向への進退に伴い、流体室内部での
オリフィス(電圧を印加できるようにしている)を流通
するER流体の移動が生じ、このときの通路抵抗により
減衰力が発生し、かつ印加する電圧で減衰力が調整さ
れ、もって、振動がセミアクティブに制御される。
【0012】特に、第2の閉塞部材はダイヤフラムを形
成し、隔壁との間の流体室容積をER流体の移動に合わ
せて変化させる。そして、可動側部材は第1の閉塞部材
を介して固定側部材に固着されており、これにより、摺
動部分が皆無となり、微小振動に好適に対応できるよう
になる。又、可動側部材の移動を金属ベローズではなく
ゴムの変形で許容するため、金属ベローズを用いること
による上記欠点を一掃することが可能となる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて説明する。図1は、本発明に係るセミアクティ
ブ制振ダンパの第1の実施形態を示す縦断面図である。
この図において、ダンパ1は、固定側部材としての外側
円筒体2を有し、この外側円筒体2はその円筒軸方向の
両端が開放されている。
【0014】かかる外側円筒体2の一端部(図中左側)
には、固定側フランジ3が一体的に設けられており、こ
の固定側フランジ3には、固定壁等の取付時にボルトを
挿通させるための複数のボルト孔(図示せず)が周方向
に適宜間隔をもって設けられている。前記外側円筒体2
の他端部(図中右側)には、可動側部材をなす小径の内
側円筒体4が、他端部側から一端部側に向けて、外周側
に隙間5をもって同軸上に挿入される。
【0015】前述の隙間5は、リング状に形成された第
1の閉塞部材、即ち、弾性変形可能な材料としてのゴム
材が用いられた第1のゴム部材6で完全に閉塞される。
前記第1のゴム部材6は、外側円筒体2の内周面(固定
側部材の一方の開放部の区画壁)と内側円筒体4外周面
とに夫々固着されて、その弾性変形範囲内で、内側円筒
体4の外側円筒体2に対する相対移動を許容する。
【0016】そして、内側円筒体4の一端側の挿入端は
開放され、他端側は一体的に設けられた可動側フランジ
7で閉塞される。尚、この可動側フランジ7にも複数の
ボルト孔(図示せず)が設けられている。一方、外側円
筒体2の一端部には、その内周面(固定側部材の他方の
開放部の区画壁)に固着された第2のゴム部材8が設け
られている。この第2のゴム部材8は、本実施形態では
リング状に形成され、その軸芯部には内側円筒体4と同
径の閉塞円筒体9が挿入され、固着される。
【0017】そして、第1のゴム部材6と第2のゴム部
材8とは厚さ(径方向の)が等しく形成される。閉塞円
筒体9は、一端側の端部が端壁部10によって閉塞さ
れ、他端側の端部は閉塞される。第1のゴム部材6と第
2のゴム部材8の固着には接着剤が用いられ、固着後は
向き合う端面同士が夫々離間されかつ面一とされる。こ
のようにして、外側円筒体2の内部は外部から完全に遮
断され、かつその内部には作動流体としてのER流体1
1が封入される。これにより、外側円筒体2は流体室た
る油室12を形成することになる。
【0018】更に、外側円筒体2の内部中央には、油室
12を仕切るための仕切板13(隔壁)が設けられ、仕
切板13の軸芯部には所定サイズのオリフィス14が設
けられている。これによって、油室12は、他端側の第
1油室15と一端側の第2の油室16とに分割され、か
つこれらはオリフィス14を通じてのみ連通されること
になる。
【0019】尚、内側円筒体4と閉塞円筒体9との内部
にもER流体11が封入される。又、オリフィス14の
相互に対向する2部位には、一対の電極18a,18b
が設けられており、電極18a,18bに接続された電
圧印加手段としての高電圧装置85によってオリフィス
14を流れるER流体に電圧が印加されるようにする。
【0020】又、ダンパとは固定接続されている制振対
象物82には、振動センサ83が取り付けられており、
この振動センサ83による検出値に基づいてオリフィス
14の電極18a,18b間の電圧を変化させる電圧制
御手段としてのコントローラ84が設けられている。
尚、上記の例では、オリフィス14の相互に対向する2
部位に一対の電極18a,18bを設け、この電極18
a,18b間に電圧を印加する構成としたが、例えば、
オリフィス14に、相互に対向する複数対の電極を設
け、夫々対向する対の電極間に電圧を印加する構成とし
ても良い。
【0021】ここで、本発明のセミアクティブ制振ダン
パにおいては、作動流体としては、印加される電圧によ
って粘性が変化するER流体を用いる。ER流体として
は、公知の分散系或いは均一系ER流体を用いることが
好ましいが、分散粒子の沈降による不都合を考慮する
と、均一系ER流体が特に好ましい。
【0022】分散系ER流体としては、シリカ、イオン
交換樹脂、ポリアクリル酸の金属塩等の含水微粒子、ア
ルミニウム、炭素質粉末等の導電性微粒子、ポリアニリ
ン、ポリアセンキノリン等の有機半導体微粒子等の粒子
を電気絶縁性液体に分散させた流体が挙げられる。均一
系ER流体としてはニトロメタン、ニトロベンゼン等の
極性液体、液晶性化合物、強誘電性ポリマー溶液等を電
気絶縁性液体に含有させた流体が挙げられる。
【0023】電気絶縁性液体としては、シリコーン系オ
イル、塩化パラフィン等のハロゲン化パラフィン、鉱
油、塩化ジフェニル、セバシン酸ブチル、トランスオイ
ル等が挙げられる。次に、かかる構成のセミアクティブ
制振ダンパ1の作用について説明する。ダンパ1は、例
えば、固定側フランジ3を固定側の構造物に固定し、可
動側フランジ部7を振動構造物(図1では制振対象物8
2)に固定する。
【0024】かかるダンパ1の取付は、上記の逆であっ
ても構わないし、互いに相対移動する構造物間を連結す
るように取り付ければ、その向きは限定されない。従っ
て、「固定側」,「可動側」という用語は便宜上用いて
いるにすぎない。又、ダンパ1は、その軸方向を振動方
向に一致させるようにして用いる。図1は、水平方向の
使用例を示しているが、縦や斜めにして用いることも当
然可能である。
【0025】図2は、構造物の振動により可動側フラン
ジ7が軸方向に引っ張られたときの様子を示す(Fは引
張力)。これによると、内側円筒体4が同時に引っ張ら
れて移動し、これと共に第1のゴム部材6が軸方向に伸
びて剪断的に変形するようになる。このようになると、
第1の油室15の容積が増加し、該油室15が負圧とな
るため、この負圧に引っ張られて、第2の油室16のE
R流体がオリフィス14を通じて第1の油室15に移動
する。そして、第2の油室16も同様に負圧となるた
め、この負圧を相殺するように第2のゴム部材8が引張
方向に剪断変形し、第2の油室16の容積をER流体移
動分だけ減少させる。
【0026】又、図示しないが、反対側の押込力を受け
た際には、内側円筒体4の押込みにより、第1の油室1
5のER流体がオリフィス14を通じて第2の油室16
に押込まれる。そして、第2のゴム部材8は押込み方向
に剪断変形し、第2の油室16の容積をER流体移動分
だけ増加する。このように、第2のゴム部材8は、ER
流体の移動に合わせて適宜変形し、第2の油室16の容
積を変化させるダイヤフラムを形成する。
【0027】尚、ここでは、第2のゴム部材8に閉塞円
筒体9が一体的に取り付けられるため、これによって、
第2のゴム部材8の剛性が強化され、第2のゴム部材8
と第1のゴム部材6との厚さが等しくなって、ダンパ1
の調整が容易となる。かかる構成のセミアクティブ制振
ダンパ1にあっては、ER流体がオリフィス14を通過
する際の通路抵抗が減衰力を発生させ、かつオリフィス
14に印加する電圧(電圧制御手段により最適電圧が決
定される)で減衰力が最適に設定され、これによって、
振動を効果的に抑制することができる。
【0028】このとき、従来のオイルダンパとは異な
り、何ら摺動部分がなく、構造物に対応可能となり、微
小振動を効果的に抑制することができる。尚、第1のゴ
ム部材6があらゆる方向にも変形可能であるため、径方
向や斜め方向、或いは、捩じり方向からの力にもその弾
性変形範囲内で対処が可能であり、これによって、クレ
ビス等を用いる必要のない剛構造のフランジ結合が可能
となる。
【0029】又、かかるダンパ1においては、ゴムを用
いてダンパ1の伸縮を許容する点に大きな特徴がある。
これについて説明すると、ゴムは金属ベローズよりも遙
かに成形が容易で、そのサイズ(厚さや長さ等)及び硬
さ等を自由に選択できる。従って、従来の金属ベローズ
ダンパよりもきめ細かい機械的特性(バネ定数等)を得
ることができる。
【0030】これにより、設計パラメータの選択幅が拡
がり、制振対象構造物に合わせて最適設定が可能とな
る。又、ゴムは金属ベローズよりも遙かに安価であるた
め、高性能なダンパを安価に提供することができる。し
かも、かかるダンパ1は構造がシンプルであり、かつ小
型、コンパクトであるのもその特徴の一つであると言
え、特に、外側円筒体2がケーシングを兼ねて、外部に
露出しているため、従来のような保護ケーシングを必要
としないこともも小型、コンパクト化に寄与している。
【0031】又、第1及び第2のゴム部材6,8の剪断
長(軸方向に沿った長さ)も長くとることができ、これ
によってバネ定数を大きくとれると共に局部的な応力集
中を防止でき、疲労強度を大幅に向上して、信頼性,耐
久性を高めることができる。ここで、ゴム材料として
は、各種のものを自由に選択できるが、ER流体に侵さ
れないゴム材料がより好ましいことは言うまでもない。
【0032】ER流体に侵され易いゴム材料を用いる場
合には、ER流体とゴム部材が直接接触しないように、
膜等で遮断すれば良く、例えば、ER流体と接触するゴ
ム部材面をER流体で侵されないフッ素樹脂等で被覆す
る方法等が挙げられる。又、内側円筒体4や閉塞円筒体
9を中実としたり、別の形状に変えたり、或いは、閉塞
円筒体9を省略する等の変形も可能である。
【0033】尚、金属ベローズはその長手方向の伸縮の
みが可能で、曲げ方向の変形は極めて僅かしか許容しな
いため、第1及び第2のゴム部材6,8を金属ベローズ
に置き換えるような変形は不可能である。次に、図3に
基づいて、本発明に係るセミアクティブ制振ダンパの第
2の実施形態を説明する。
【0034】この実施形態にあっては、ダンパ21が外
側円筒体22を有し、外側円筒体2かはその一端部(図
中左側)が閉塞されて固定側フランジ23を一体的に有
しており、その他端部(図中右側)は開放されている。
固定側フランジ23には、先の実施形態と同様に、固定
壁等の取付時にボルトを挿通させるための複数のボルト
孔(図示せず)が周方向に適宜間隔をもって設けられて
いる。
【0035】前記外側円筒体22の開放端には内側円筒
体24が隙間25をもって同軸に挿入される。そして、
この隙間25は、外側円筒体22と内側円筒体24とに
固着された第1のゴム26で閉塞される。内側円筒体2
4の一端側の挿入端は閉塞され、他端は開放される。そ
して、この閉塞端には、オリフィス34が設けられ、開
放端は第2のゴム部材28で閉塞される。内側円筒体2
4の他端には可動側フランジ27が一体的に設けられ
る。この可動側フランジ27には、複数のボルト穴(図
示せず)と中心穴37とが設けられ、この中心穴37に
よって、第2のゴム部材28は外部と連通される。
【0036】外側円筒体22と内側円筒体24夫々の内
部にはER流体31が封入され、これにより油室32が
形成される。更に、オリフィス34には一対の電極91
a,91bが設けられており、オリフィス34を流れる
ER流体に電圧が印加されるようにする。この際、オリ
フィス34に複数対の電極を設置するようにしても良
い。又、ダンパと固定接続される制振対象物92に取り
付けられた振動センサ93により制振対象物92の振動
を検出し、この検出値に基づいて前記オリフィス34の
電極91a,91b間の電圧を変化させる高電圧装置9
5を制御する電圧制御手段としてのコントローラ94が
設けられている。
【0037】かかる実施形態の構成においては、内側円
筒体24が固定側部材と可動側部材とを兼用している。
即ち、内側円筒体24は、外側円筒体22と共にER流
体31を封入して油室32を区画形成すると共に、一方
の開放部である外側円筒体22の開放端に隙間25をも
って挿入される。そして、この内側円筒体24は、その
他端側の開放端によって固定側部材の他方の開放部を形
成する。
【0038】又、かかる開放部を閉塞する第2のゴム部
材28は、ここでは単なる円板状に形成されている。し
かし、上記の実施形態と同様に他の部材を固着すること
は自由である。そして、内側円筒体24の閉塞端部は油
室32を仕切る隔壁を形成している。ここでは、電極を
備えたオリフィス34が端面部に設けられているが、油
室32に没入されている部分のどこに設けても良く、周
方向に沿う側壁に設けるようにしても構わない。そし
て、これによって、内側円筒体24と外側円筒体22と
の間には、第1の油室35が形成され、内側円筒体24
の内部には第2の油室36が形成される。
【0039】かかる実施形態についても作用・効果は先
の実施形態と同様であり、その動作原理についてのみ簡
単に説明する。即ち、図4に示すように、可動側フラン
ジ27が引張力Fで引っ張られると、内側円筒体24の
移動により第1の油室35が容量増加して負圧となる。
このため、負圧に引っ張られて、第2の油室36のER
流体がオリフィス34を通じて、第1の油室35に移動
する。そして、第2の油室36も同様に負圧となるた
め、この負圧を相殺するように第2のゴム部材28が引
張方向と反対方向に弾性変形し、第2の油室36の容積
をER流体移動分だけ減少させる。このとき、中心穴3
7からは空気の吸い込みがなされる。尚、内側円筒体2
4の周壁側に横穴38を設け、これから空気を吸い込む
ようにしても良い。
【0040】又、図示しないが、反対側の押込力を受け
た際には、内側円筒体24の押し込みにより、第1の油
室35のER流体がオリフィス34を通じて第2の油室
36に押し込まれる。そして、第2のゴム部材28は、
押込方向と反対方向に弾性変形し、第2の油室36の容
積をER流体移動分だけ増加する。ここでも、第2のゴ
ム部材28は、内部圧力の増減に応じて第2の油室36
の容積を変化させるダイヤフラムを形成する。
【0041】さらに、これにおいても、ER流体がオリ
フィス34を通過する際の流体の粘性による通路抵抗が
減衰力を発生させ、かつオリフィス34に印加する電圧
(電圧制御手段により最適電圧は決められる)により流
体の見かけの粘性を変化させて減衰力を最適に調整し、
これにより、振動を効果的に抑制することができる。特
に、かかるダンパー21は、特に軸方向の長さをあまり
大きく採れない場合に有効である。
【0042】次に、図5に基づいて、本発明に係るセミ
アクティブ制振ダンパの第3の実施形態を説明する。こ
の実施形態のダンパ41は、第1の実施形態で示したダ
ンパ1(図1参照)と略同様であり、以下、異なる部分
について説明し、同一の部分については同一符号を附し
て説明を簡単にする。
【0043】即ち、第1の実施形態における内側円筒体
4は、一端側(図中、左側)まで延出されて、閉塞円筒
体9と一体をなし、これによって、前記内側円筒体4よ
りも長い内側円筒体44が形成されている。従って、内
側円筒体44はその一端部が第2のゴム部材8に固着さ
れ、他端部(図中右側)が第2のゴム部材6に固着され
る。又、その内部はER流体が封入されていない単なる
空間部となっている。
【0044】そして、仕切板53は、その中心部の中心
穴57に内側円筒体44を隙間をもって挿通されてお
り、この隙間58によって周方向に沿うオリフィス54
を区画形成している。オリフィス54には、一対の電極
101a,101bが設けられ、該一対の電極101
a,101b間に電圧が印加できるようにしてある。か
かる実施形態によると、図6に示すように、可動側フラ
ンジ7が引張力Fで引っ張られたときには、第2の油室
16のER流体が第2のゴム部材8によって引張方向に
押され、オリフィス54を通じて第1の油室15に移動
するようになる。又、逆に、図示しないが、反対側の押
込力を受けた際には、ER流体1の油室15のER流体
が第1のゴム部材6によって押込方向に押され、オリフ
ィス54を通じて第2の油室16に移動するようにな
る。
【0045】このように、かかる実施形態のダンパ41
にあっては、引っ張り、押し込みのいずれの方向に対し
てもER流体を押し出して反対側の油室に移動するよう
になっている。前述の第1及び第2の実施形態にあって
は、引張方向のときに負圧を利用してER流体を吸引す
るようにしているが、油室の圧力変動が大きくなり、負
圧があまり大きくなると気泡が発生し、減衰特性に影響
する。
【0046】この第3の実施形態では、引張方向のとき
にもER流体を積極的に押し出して移動するため、負圧
が大きくなることを防止し、気泡の発生、減衰特性の悪
化を防止できる。特に、かかる実施形態のダンパ41
は、特に大きな減衰力を必要とする大型構造物にも適用
できる。
【0047】尚、内側円筒体44の代わりに中実の軸を
用いる変形例も可能である。以上のように本発明を、第
1,第2及び第3の実施形態に基づいて説明したが、本
発明は他にも次のような変形態様が可能である。例え
ば、図7に示す変形態様では、例えば、第1の実施形態
における第1のゴム部材6を、ゴム層17aと金属層1
8aとを径方向に沿って交互に積層するようにした積層
構造としたものである。具体的には、ゴム層17aと金
属層18aとを夫々薄肉円筒状に形成されたゴムと金属
から構成し、これらを交互に嵌め合わせて接着財で接着
することにより、第1のゴム部材6を形成している。
【0048】尚、ゴム層17aを最外周と最内周とに設
けて、外側円筒体2と内側円筒体4夫々に固着するのが
好ましい。このようにすると、ゴム部分の径方向厚さが
薄くなって、第1のゴム部材6の剪断変形を抑制できる
ようになり、特に厚さが厚い場合や内圧が高い場合等に
は好適となる。尚、これらの積層数は任意に設定でき
る。
【0049】又、図8に示す変形態様では、例えば、第
1の実施形態における第1のゴム部材6を、ゴム層17
bと金属層18bとを軸方向に沿って交互に積層するよ
うにした積層構造としたものである。具体的には、ゴム
層17bと金属層18bとを軸方向に比較的薄い厚さを
有する円環状のゴムと金属から形成し、これらを交互に
重ね合わせて接着剤で接着することにより、第1のゴム
部材6を形成するようにしている。
【0050】ここで、金属層18bの外周側と内周側に
は隙間19が設けられており、外側円筒体2と内側円筒
体4とにはゴム層17bのみが固着されて、第1のゴム
部材6の剪断変形を許容している。このようにすると、
特に、第1のゴム部材6の軸方向の剛性を高められ、内
圧が高い場合に有利となる。尚、以上の説明した変形態
様の構造は、前述した第1〜第3のいずれの実施形態に
おいても、又、第2のゴム部材に対しても採用すること
ができる。
【0051】次に、これらダンパの各種機器への適用例
として、代表的なものを以下に説明する。図9は、プラ
ント設備等の配管への適用例であり、この場合は、配管
61と固定壁62とを結ぶようにダンパ1(21,41
でも良い)を設置する。このようにすることで配管61
の振動は確実に抑制される。
【0052】図10は、エンジンの防振支持に用いる例
で、この場合は、エンジン63とエンジンヘッド64と
を結んで、ダンパ1を設置する。こうすることで、エン
ジン63からエンジンヘッド64への振動伝達を確実に
抑制できる。尚、エンジン93の荷重(重量)は、バネ
構造のマウント部材65で受けられるので、ダンパ1に
は荷重が印加されない。
【0053】図11は、精密機器用の示す除振台66へ
の適用例である。この例では、支持台67の振動はダン
パ1で吸収されて、除振台66には伝達されなくなる。
尚、除振台66の荷重(重量)は同様にバネ構造のマウ
ント部材68で受けられる。
【0054】図12は、プラント架台やビル等の鉄骨構
造物69への適用例を示している。この例においては、
各スラブ間にダンパ1を設置し、鉄骨構造物69の風や
地震等による揺れを抑制するようにしている。ここで、
各スラブを区画する横材70からは斜材71が下方に一
体的に延出され、斜材71の下端とその下方の横材70
とを結ぶように、ダンパ1が水平に設置されている。
【0055】これは、鉄骨構造物69の揺れに伴って、
上下の横材70同士が水平方向に相対移動することによ
る。そして、この相対移動を減衰することで、鉄骨構造
物69の揺れは確実に抑制されることになる。以上、本
発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は上
記実施形態に限定されず、他の種々の実施形態を採るこ
とが可能である。
【0056】例えば、各円筒体を矩形筒体等の別形状の
ものに代えたり、構造物への取り付けにフランジを用い
ず、溶接等により一体的に固着するようにしても構わな
い。又、かかるダンパは、第1及び第2のゴム部材の変
形量を増やすことにより、微小振動のみならず中程度の
振幅を有する振動にも対応可能となる。
【0057】
【発明の効果】以上説明したように、本発明(請求項1
〜5に係る発明)によると、設計パラメータの選択幅を
拡大でき、制振対象構造物に合わせて最適設計が可能と
なると共に、コンパクトで高性能な微小振動制振用ダン
パを安価に提供することができる。
【0058】特に、ダンパは構造がシンプルであり、か
つ小型、コンパクトであるのもその特徴の一つであると
言え、特に、固定側部材がケーシングを兼ねて、外部に
露出しているため、従来のような保護ケーシングを必要
としないこともも小型、コンパクト化に寄与している。
そして、特に、請求項3に係る発明においては、固定側
部材を、一端部が前記開放部の一方となるべく開放さ
れ、他端部が閉塞された第1の筒体と、該第1の筒体の
開放端に隙間をもって挿入されて前記可動側部材を形成
し、第1の筒体の開放端への挿入側端部が閉塞されて前
記隔壁を形成すると共に、反対側端部が前記開放部の他
方となるべく開放された第2の筒体とを含んで構成する
ようにしたから、特に軸方向の長さをあまり大きく採れ
ない場合に有効である。
【0059】又、請求項4に係る発明においては、固定
側部材を、両端部が前記開放部となるべく開放された筒
体から構成して、前記筒体の一端部から挿入されて他端
部まで延出させると共に、第1の閉塞部材を、筒体の他
端部にて可動側部材に固着され、隔壁に可動側部材が挿
通し、オリフィスが隔壁と可動側部材との間の隙間によ
って形成される構成としたから、引張方向のときにもE
R流体を積極的に押し出して移動するため、負圧が大き
くなることを防止し、気泡の発生、減衰特性の悪化を防
止できるという利点があり、特に大きな減衰力を必要と
する大型構造物にも適用できる。
【0060】更に、請求項5に係る発明によると、例え
ば、固定側フランジを固定側の構造物に、可動側フラン
ジ部を振動構造物(制振対象物)に、夫々容易に固定す
ることができ、ダンパの取付性を向上できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係るER流体を用いたセミアクティ
ブ制振ダンパの第1の実施形態を示す縦断面図
【図2】 同上の第1の実施形態における動作時の様子
を示す縦断面図
【図3】 本発明に係るER流体を用いたセミアクティ
ブ制振ダンパの第2の実施形態を示す縦断面図
【図4】 同上の第2の実施形態における動作時の様子
を示す縦断面図
【図5】 本発明に係るER流体を用いたセミアクティ
ブ制振ダンパの第3の実施形態を示す縦断面図
【図6】 同上の第3の実施形態における動作時の様子
を示す縦断面図
【図7】 本発明の実施形態の変形態様の一例を示す縦
断面図
【図8】 本発明の実施形態の変形態様の別の例を示す
縦断面図
【図9】 本発明に係るセミアクティブ制振ダンパの機
器への適用例を示す斜視図
【図10】 本発明に係るセミアクティブ制振ダンパの機
器への適用例を示す概略正面図
【図11】 本発明に係るセミアクティブ制振ダンパの機
器への適用例を示す概略正面図
【図12】 本発明に係るセミアクティブ制振ダンパの機
器への適用例を示す概略正面図
【符号の説明】
1,21,41 ダンパ 2,22 外側円筒体 4,24,44 内側円筒体 5,25 隙間 6,26 第1のゴム部材 8,28 第2のゴム部材 11,31 ER流体 12,32 油室 13,53 仕切板 14,34,54 オリフィス 81a,81b,91a,91b,101a,101b
電極

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】作動流体が封入される流体室を内部に区画
    壁により区画形成し、該区画壁には2つの開放部が形成
    された固定側部材と、 前記固定側部材の一方の開放部に隙間をもって挿入され
    る可動側部材と、 前記可動側部材及び前記一方の開放部の区画壁に固着さ
    れて前記隙間を閉塞する弾性変形可能な材料からなる第
    1の閉塞部材と、 他方の開放部の区画壁に固着されて該開放部を閉塞する
    弾性変形可能な材料からなる第2の閉塞部材と、 前記2つの開放部間において前記流体室を2つに隔てる
    隔壁と、 前記隔壁に設けられたオリフィスと、 を含んで構成されるセミアクティブ制振ダンパであっ
    て、 前記作動流体を、印加される電圧によって粘性が変化す
    る電気粘性流体とする一方、 前記オリフィスに設けられ、相互に対向する少なくとも
    一対の電極と、 前記オリフィスの電極間に電圧を印加する電圧印加手段
    と、 ダンパに固定接続される制振対象物に取り付けられ、該
    制振対象物の振動を検出する振動センサと、 前記振動センサの検出値に基づいて、振動を減衰させる
    べく前記オリフィスの電極間に印加した電圧を変化させ
    る信号を前記電圧印加手段に出力する電圧制御手段と、 を含んで構成されことを特徴とするセミアクティブ制振
    ダンパ。
  2. 【請求項2】前記固定側部材は、両端部が前記開放部と
    なるべく開放された筒体から構成されることを特徴とす
    る請求項1記載のセミアクティブ制振ダンパ。
  3. 【請求項3】前記固定側部材は、一端部が前記開放部の
    一方となるべく開放され、他端部が閉塞された第1の筒
    体と、該第1の筒体の開放端に隙間をもって挿入されて
    前記可動側部材を形成し、第1の筒体の開放端への挿入
    側端部が閉塞されて前記隔壁を形成すると共に、反対側
    端部が前記開放部の他方となるべく開放された第2の筒
    体とを含んで構成され、前記第1の閉塞部材が、前記第
    1の筒体の内周面と前記第2の筒体の外周面とに固着さ
    れて前記隙間を閉塞し、前記第2の閉塞部材が、前記第
    2の筒体の開放端を閉塞することを特徴とする請求項1
    記載のセミアクティブ制振ダンパ。
  4. 【請求項4】前記固定側部材は、両端部が前記開放部と
    なるべく開放された筒体から構成され、前記筒体の一端
    部から挿入されて他端部まで延出されると共に、前記第
    1の閉塞部材が、前記筒体の他端部にて前記可動側部材
    に固着され、前記隔壁に前記可動側部材が挿通し、前記
    オリフィスが前記隔壁と可動側部材との間の隙間によっ
    て形成されることを特徴とする請求項1記載のセミアク
    ティブ制振ダンパ。
  5. 【請求項5】前記固定側部材と前記可動側部材とに夫々
    フランジが一体形成されたことを特徴とする請求項1〜
    4のうちいずれか1つに記載のセミアクティブ制振ダン
    パ。
JP5520097A 1997-03-10 1997-03-10 セミアクティブ制振ダンパ Pending JPH10252829A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2019005269A1 (en) * 2017-06-26 2019-01-03 Hrl Laboratories, Llc ISOLATOR OF VIBRATION OF FLUID AND ELASTOMER

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2019005269A1 (en) * 2017-06-26 2019-01-03 Hrl Laboratories, Llc ISOLATOR OF VIBRATION OF FLUID AND ELASTOMER
US10788095B2 (en) 2017-06-26 2020-09-29 Hrl Laboratories, Llc Fluid and elastomer vibration isolator

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