JPH10252819A - ダイナミックダンパ - Google Patents

ダイナミックダンパ

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JPH10252819A
JPH10252819A JP9057268A JP5726897A JPH10252819A JP H10252819 A JPH10252819 A JP H10252819A JP 9057268 A JP9057268 A JP 9057268A JP 5726897 A JP5726897 A JP 5726897A JP H10252819 A JPH10252819 A JP H10252819A
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JP
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support pin
damper mass
damper
support
tip
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JP9057268A
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Takashi Oda
隆志 小田
秀夫 ▲但▼野
Hideo Tadano
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Kinugawa Rubber Industrial Co Ltd
Original Assignee
Kinugawa Rubber Industrial Co Ltd
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16FSPRINGS; SHOCK-ABSORBERS; MEANS FOR DAMPING VIBRATION
    • F16F7/00Vibration-dampers; Shock-absorbers
    • F16F7/10Vibration-dampers; Shock-absorbers using inertia effect
    • F16F7/104Vibration-dampers; Shock-absorbers using inertia effect the inertia member being resiliently mounted

Abstract

(57)【要約】 【課題】 部品点数の増加等を招くことなく、ダンパマ
スの脱落を防止する。 【解決手段】 車体フレーム11a,11bに一対のブ
ラケット12,12をボルト13及びナット14によっ
て固定する。ダンパマス20の両端部に支持ピン22を
圧入固定する。支持ピン22の先端側をゴム弾性体23
を介してブラケット12に結合する。ボルト13の先端
部を、支持ピン22の延長上でそのピン22の端面に対
向する位置に配置する。ゴム弾性体23が破断し、さら
にダンパマス20と支持ピン22の嵌合が外れたとして
も、支持ピン22の軸方向の変位はボルト13の先端部
に規制されるため、支持ピン22がダンパマス20から
完全に抜け出ることはない。このため、ダンパマス20
は支持ピン22を介してブラケット12に確実に支持さ
れる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車の車体フレ
ーム等に取り付けられてその部分の所定周波数域の振動
を抑制するダイナミックダンパに関し、とりわけ、不測
の事態による構成部品の脱落をも確実に防止できるよう
にしたダイナミックダンパに関する。
【0002】
【従来の技術】自動車の車体フレーム等に用いられるダ
イナミックダンパとして図4に示すようなものが従来よ
り開発されている。
【0003】このダイナミックダンパは、車体フレーム
等の振動部材1に一対のブラケット2,2がボルト・ナ
ット等の係止部材3によって所定間隔をもって取り付け
られると共に、ダンパマス5の両端部に支持ピン6が嵌
着固定され、この各支持ピン6が前記各ブラケット2の
先端の円筒部4にゴム弾性体7を介して支持されてい
る。そして、このダイナミックダンパは、ゴム弾性体7
を支持ばねとしてダンパマス5が共振し、その共振作用
によって振動部材1の振動を抑制するようになってい
る。
【0004】尚、この関連技術は、例えば、特開平2−
11946号公報等に示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来のダイナミックダンパの場合、ゴム弾性体7の劣
化や破断だけであれば円筒部4が支持ピン6を支持して
ダンパマス5の脱落を確実に防止することができるが、
さらに、支持ピン6とダンパマス5の嵌合が外れ、図5
に示すように支持ピン6がダンパマス5から完全に抜け
出ると、その支持ピン6の抜けた側の円筒部4がダンパ
マス5の脱落防止に寄与しなくなるという不具合があ
る。
【0006】これに対し、ダンパマスの周域をブラケッ
ト等で完全に囲繞したり、別体の脱落防止部材を付設す
ることも考えられるが、このようにした場合には、重量
の増加や占有スペースの増大を来したり、部品点数の増
加によるコストアップを招くという別の不具合を生じ
る。
【0007】そこで本発明は、重量の増加、占有スペー
スの増大、部品点数の増加等の不具合を招くことなく、
ダンパマスの脱落を確実に防止することのできるダイナ
ミックダンパを提供しようとするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は上述した課題を
解決するための手段として、ダンパマスの両端部に一対
の支持ピンが嵌着固定され、振動部材に取り付けられる
一対のブラケットに、この各支持ピンの先端部がゴム弾
性体を介して支持されて成るダイナミックダンパにおい
て、前記ブラケットを振動部材に取り付けるための係止
部材の頭部を、前記支持ピンの延長上でその先端面に対
向する位置に配置するようにした。ゴム弾性体が破断
し、さらにダンパマスと支持ピンの嵌合が外れた場合で
あっても、支持ピンが所定量軸方向に変位したところ
で、その先端面が係止部材の頭部に当接するため、支持
ピンがダンパマスから完全に抜け出るようなことはな
い。したがって、この場合にあってもダンパマスは支持
ピンを介して確実に脱落を防止される。
【0009】また、ダンパマスに対する支持ピンの嵌合
代は、支持ピンの先端面から係止部材の頭部までの距離
と、ダンパマスの軸方向の最大変位量との和よりも大き
く設定することが好ましい。このようにした場合には、
支持ピンが係止部材の頭部に当接し、その状態でダンパ
マスが逆側のブラケット方向に変位したときであって
も、支持ピンは相変わらずダンパマスに係合されつづ
け、ダンパマスは支持ピンを介して確実に脱落を防止さ
れる。
【0010】
【発明の実施の形態】次に、本発明の一実施例を図1〜
図3に基づいて説明する。
【0011】図1,図2は、本発明にかかるダイナミッ
クダンパ10を振動部材である車体フレーム11a,1
1bに取り付けた状態を示すもので、これらの図面に示
すように、この実施例の場合、取付用の一対のブラケッ
ト12,12が離間した別々の車体フレーム11a,1
1bにボルト13及びナット14によって取り付けられ
ている。
【0012】各ブラケット12は、断面略L字型のブラ
ケット本体9と断面コ字型の支持片16とから成り、ブ
ラケット本体9の垂立壁15に支持片16の底壁17が
溶接等によって結合されている。そして、ブラケット本
体9の垂立壁15と支持片16の底壁17の略中央部に
は所定径の貫通孔18,19が夫々同心に形成されてい
る。
【0013】一方、ダンパマス20は円柱状に形成さ
れ、その各端面中央に設定深さのピン穴21が形成され
ると共に、その各ピン穴21に支持ピン22の基部が圧
入固定されている。そして、ダンパマス20から突出し
た各支持ピン22の先端部はゴム弾性体23を介して各
対応する支持片16の上下の内壁面に結合され、さらに
各支持ピン22の先端部は支持片16とブラケット本体
9の貫通孔19,18に対して遊挿されている。したが
って、ダンパマス20に突設された支持ピン22はゴム
弾性体23を介してブラケット12に支持されると共
に、このブラケット12に形成された貫通孔19,18
によって径方向の変位を規制されるようになっている。
【0014】ところで、この実施例においては、ボルト
13及びナット14がブラケット12を車体フレーム1
1a,11bに取り付けるための係止部材を成すが、係
止部材の頭部を成すボルト13の先端部は、支持ピン2
2の延長上でそのピン22の先端面に対向する位置に配
置されている。
【0015】そして、ダイナミックダンパ10を車体に
取り付けた初期状態におけるダンパマス20と支持片1
6の隙間A、支持片16の底壁17から支持ピン22の
先端面までの距離B、ダンパマス20に対する支持ピン
22の嵌合代C、支持ピン22の先端面からボルト13
の先端部までの距離Dは以下のような関係に設定されて
いる。
【0016】B>A C>A+D このダイナミックダンパ10は以上のような構成である
ため、車体フレーム11a,11bの上下方向の振動は
ゴム弾性体23を支持ばねとするダンパマス20の共振
によって抑制され、ダンパマス20の軸方向及び径方向
の過大変位はダンパマス20と支持片16の端面相互の
当接、及び、支持ピン22と貫通孔19,18との当接
によって夫々規制される。
【0017】また、万が一ダンパマス20の両側のゴム
弾性体23が共に破断することがあったとしても、この
ダイナミックダンパ10においては、支持片16の底壁
17から支持ピン22の先端面までの距離Bがダンパマ
ス20と支持片16の隙間Aよりも大きく設定されてい
るため、支持ピン22の先端部はブラケット12の貫通
孔19,18によって確実に支持され、ダンパマス20
が脱落するといった事態は回避される。
【0018】そして、図3に示すように、ゴム弾性体2
3が破断し、かつ、ダンパマス20と支持ピン22の嵌
合が外れるようなことがあったとしても、このダイナミ
ックダンパ10の場合、ボルト13の先端部が支持ピン
22の延長上でピン22の先端面に対向して配置されて
いるため、支持ピン22の軸方向の変位がこのボルト1
3の先端部によって確実に規制され、支持ピン22の基
部がダンパマス20のピン穴21から完全に抜け出るよ
うなことはない。とりわけ、このダイナミックダンパ1
0にあっては、ダンパマス20に対する支持ピン22の
嵌合代Cが、ダンパマス20と支持片16の隙間Aと支
持ピン22の先端面からボルト13の先端部までの距離
Dとの和よりも大きく設定されているため、支持ピン2
2がボルト13の先端部に当接した状態でダンパマス2
0が逆方向に最大変位したとしても、支持ピン22の基
部がピン穴21から完全に抜け出るようなことは決して
ない。したがって、この場合にもダンパマス20は支持
ピン22を介してブラケット12に確実に支持されるこ
ととなり、ダンパマス20が脱落するといった事態は回
避される。
【0019】このダイナミックダンパ10は以上のよう
にダンパマス20の脱落を確実に防止することができる
が、既存部品であるボルト13の配置を工夫することに
よって支持ピン22の変位を規制するようにしたため、
低コストでの製造が可能であって、しかも、重量の増加
や占有スペースの増大といった不具合を生じることもな
い。
【0020】尚、この発明の実施例は以上で説明したも
のに限るものではなく、例えば、支持ピン22の変位を
規制する規制部材の頭部とはボルト13の先端部に限ら
ず、ナット14部分であっても良い。
【0021】
【発明の効果】以上のように本発明は、ブラケットを振
動部材に取り付けるための係止部材の頭部を、支持ピン
の延長上でその先端面に対向する位置に配置して、係止
部材の頭部で支持ピンの軸方向の変位を規制できるよう
にしたため、ゴム弾性体の破断とダンパマスからの支持
ピンの抜けが同時に生じても、支持ピンがダンパマスか
ら完全に抜け出てダンパマスが脱落することがなくな
り、しかも、ブラケットを大型化したり、特別な部品を
追加するものでないことから、重量の増加、占有スペー
スの増大、部品点数の増加等の不具合も生じない。した
がって、本発明によれば、何ら不具合を生じることなく
ダンパマスの脱落をより確実に防止することができる。
そして、さらに構造が極めてシンプルであることから、
製造コストの低減を図ることもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す部分断面正面図。
【図2】同実施例を示す側面図。
【図3】同実施例を示す断面図。
【図4】従来の技術を示す断面図。
【図5】同技術を示す断面図。
【符号の説明】
10…ダイナミックダンパ、 11a,11b…車体フレーム(振動部材)、 12…ブラケット、 13…ボルト(係止部材)、 14…ナット(係止部材)、 20…ダンパマス、 22…支持ピン、 23…ゴム弾性体。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ダンパマスの両端部に一対の支持ピンが
    嵌着固定され、振動部材に取り付けられる一対のブラケ
    ットに、この各支持ピンの先端部がゴム弾性体を介して
    支持されて成るダイナミックダンパにおいて、 前記ブラケットを振動部材に取り付けるための係止部材
    の頭部を、前記支持ピンの延長上でその先端面に対向す
    る位置に配置したことを特徴とするダイナミックダン
    パ。
  2. 【請求項2】 前記ダンパマスに対する支持ピンの嵌合
    代を、支持ピンの先端面から前記係止部材の頭部までの
    距離と、ダンパマスの軸方向の最大変位量との和よりも
    大きく設定したことを特徴とする請求項1に記載のダイ
    ナミックダンパ。
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