JP5206340B2 - 自動車のエンジンマウント構造 - Google Patents
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このため、空間制限の制限レベルが高い、すなわちスペースに余裕のないエンジンルーム内に配置した際においても、エンジンルーム内のスペースを有効活用することができ、利用者の満足度を向上することができる。
このため、エンジンを有するパワートレインを確実に吊下げ支持することができる。
また、ブッシュを所定量以上変形させる荷重は、例えば急激なクラッチミート等の反動のように、比較的大きなエンジン回転方向Rの回転力であることを含む。
上記構成によれば、被支持部材と車体側支持部材間のバネ定数を高め、被支持部材と車体側支持部材間の荷重伝達性能を向上することができる。
このため、締結部材と車体側支持部材間の荷重伝達を低減でき、より確実にエンジンを有するパワートレインを吊下げ支持することができる。
詳しくは、締結部材及び被支持部材上部を、前記エンジン回転方向に長く形成しているため、エンジン回転方向の大加重に対して十分に対向できる締結状態を確保することができる。また、車体に固定される車体側支持部材から該締結部材を支持するブッシュの剪断方向の弾性力によって、十分なクッション性を有する態様で支持することができる。
さらにまた、前記嵌合部よりも平面視中心側に前記締結孔を配置したことによって、該締結部材と前記被支持部材上部との締結力の偏りを抑えることができる。
このため、該締結部材と前記被支持部材上部との締結がより堅固となる吊下げ支持を実現することができる。
上記ボルトは、前記締結孔の上方から挿通する、上部にボルトヘッドを備えた雄ネジボルトや、被支持部材上部から上方に延出し、前記締結孔の下方から挿通するウェルドボルトであることを含む。
このため、前記被支持部材と前記締結部材とを上方から容易に、且つ確実に締結することができ、締結作業の作業性能を向上することができる。
上記構成によれば、前記開口部と前記被支持部材とが当接する程度のエンジン回転方向の大荷重より大きな加重によりブッシュがさらに変形した場合であっても、上側ストッパ部によって前記締結部材及び前記車体側支持部材の接近が規制されるため、前記締結部材から前記車体側支持部材への荷重伝達のピークを規制し、前記被支持部材と前記締結部材との締結力の低下、すなわち、締結状態に緩みが生じることを防止している。
このため、前記被支持部材と前記締結部材との締結状態の保持性能を向上することができる。
このため、車両旋回時の剛性感を向上することができる。
上記構成によれば、制振性の高い鋳鉄ブロックをコンパクトに配設することになる。詳しくは、回転中心となるパワートレインから回転方向に離れた位置に有る締結部材を比重の高い鋳鉄ブロックで構成することにより、共振調整を容易に行うことができる。また、減衰性能が高い素材である鋳鉄ブロックで締結部材を構成することにより、制振性能を向上することができる。
このため、ブッシュ接着性と制振性の高い鋳鉄ブロック製の締結部材をコンパクトに配設でき、スペース性能をさらに向上することができる。
まず、図1から図5により、本発明の全体構成について説明する。図1は本発明の左側エンジンマウント1の斜視図を示し、図2は車両100の斜視図による左側エンジンマウント1についての説明図を示し、図3は車両100に設置された状態の左側エンジンマウント1の前後方向断面図を示し、図4は同状態の左側エンジンマウント1の平面図を示し、図5は左側エンジンマウント1の分解斜視図を示している。
詳述すると、パワートレイン120は、右側に配置された横置きのエンジン120aと、該エンジン120aの左側で一段低配置された変速機ケース120bと、図示省略するクラッチとを一体的に構成している。
なお、固定ボルト131は、フロント左サイドフレーム130の内部に溶接されたウェルドナット131aに螺合するが、後述する車体側ブラケット40をフロント左サイドフレーム130に固定するボルトを兼用している。
前記スカート部23は、後述する車体側ブラケット40の開口した開口周縁部41aを巻き込みモールディングするとともに、平面視内側に後述するストップラバー50の嵌合を許容し、締結頭部61に対する車体前後方向Lに開口隙間23bを有する中空部23aを備えている。
左側エンジンマウント1は、エンジン120aを有するパワートレイン120に固定されたPT側ブラケット60と、PT側ブラケット60の締結頭部61に吊下げボルト10で締結される締結コア30と、締結コア30の締結台座部32の高さ方向の一部を囲い、且つ弾性を有するマウントラバーブッシュ20を介して締結コア30を支持すると共に、フロント左サイドフレーム130に固定される車体側ブラケット40とを備え、締結コア30の下方のPT側ブラケット60が遊嵌する遊嵌開口41を車体側ブラケット40に備え、エンジン120aが回転するエンジン回転方向Rにおいて、遊嵌開口41とPT側ブラケット60との間に、マウントラバーブッシュ20を所定量以上変形させる荷重、例えば急激なクラッチミート等の反動のように、比較的大きなエンジン回転方向Rの回転力の付加により、遊嵌開口41とPT側ブラケット60とが当接する幅の開口隙間23bを形成した。
したがって、大きな回転力の入力によって締結コア30が車体側ブラケット40に接触して吊下げボルト10の螺合が緩むことをより確実に防止することができる。
また、フロント左サイドフレーム130に固定される車体側ブラケット40から締結コア30を支持するマウントラバーブッシュ20の剪断方向の弾性力によって、十分なクッション性を有する態様で支持することができる。
このため、締結コア30と締結頭部61との締結がより堅固となる吊下げ支持を実現することができる。
このため、PT側ブラケット60と締結コア30との締結状態の保持性能を向上することができる。
この発明の被支持部材は、PT側ブラケット60に対応し、
以下、同様に、
被支持部材上部は、締結頭部61に対応し、
ネジ部材は、吊下げボルト10に対応し、
締結部材は、締結コア30に対応し、
ブッシュは、マウントラバーブッシュ20に対応し、
車体は、フロント左サイドフレーム130に対応し、
車体側支持部材は、車体側ブラケット40に対応し、
自動車のエンジンマウント構造は、左側エンジンマウント1に対応し、
開口部は、遊嵌開口41に対応し、
隙間は、開口隙間23bに対応し、
ストッパ部材は、ストップラバー50に対応し、
締結孔は、挿通貫通孔34に対応し、
嵌合部は、嵌合貫通孔35に対応し、
締結部は、締結穴61bに対応し、
被嵌合部は、嵌合凸部61cに対応し、
締結部材の上面は、瓢箪凹部33の底面33aに対応し、
隙間は、間隙41bに対応し、
上側ストッパ部は、ストッパ部22bに対応し、
空洞部は、隙間溝22aに対応し、
エンジン回転方向に直交する方向は、車体幅方向Wに対応し、
支持部は、支持面22cに対応し、
ブッシュを所定量以上変形させる荷重は、急激なクラッチミート等の反動による回転力に対応するも、
この発明は、前述の実施形態に限定されるものではなく、あらゆる吊下げ方式のエンジンマウントに適用する実施形態を含むものである。
例えば、締結コア30をアルミ等の軽量な金属で形成し、ダイナミックダンパーを備えて制振効果を向上させたエンジンマウント構造でこの発明を実施してもよい。
10…吊下げボルト
11…ボルトヘッド
20…マウントラバーブッシュ
22a…隙間溝
22b…ストッパ部
22c…支持面
23b…開口隙間
30…締結コア
33…瓢箪凹部
33a…底面
34…挿通貫通孔
35…嵌合貫通孔
40…車体側ブラケット
41…遊嵌開口
41b…間隙
50…ストップラバー
60…PT側ブラケット
61…締結頭部
61b…締結穴
61c…嵌合凸部
120…パワートレイン
120a…エンジン
130…フロント左サイドフレーム
R…エンジン回転方向
W…車体幅方向
Claims (7)
- エンジンを有するパワートレインに固定された被支持部材と、
該被支持部材上部に、ネジ部材を介して締結される締結部材と、
該締結部材の上下方向における少なくとも一部、もしくは該締結部材と前記被支持部材上部の締結部分付近を囲い、且つ弾性を有するブッシュを介して該締結部材を支持すると共に、車体に固定される車体側支持部材とを備えた自動車のエンジンマウント構造において、
前記車体側支持部材に、前記締結部材の下方から、前記被支持部材が遊嵌する開口部を備え、
前記エンジンが回転するエンジン回転方向において、
該開口部と前記被支持部材との間に、前記ブッシュを所定量以上変形させる荷重の付加により、前記開口部と前記被支持部材とが当接する幅の隙間を形成した
自動車のエンジンマウント構造。 - 前記締結部材の下方における前記被支持部材と前記開口部との間の前記隙間に、前記ブッシュよりも硬質な弾性を有するストッパ部材を配設した
請求項1に記載の自動車のエンジンマウント構造。 - 前記締結部材と、該締結部材と締結される前記被支持部材上部との夫々を、前記エンジン回転方向に長く形成し、
前記締結部材に、前記ネジ部材の挿通を許容する締結孔と、前記被支持部材上部と対向する側に配置した嵌合部とを、平面視中心からエンジン回転方向に離間した位置に設け、
前記被支持部材上部におけるそれぞれの対応位置に、
前記ネジ部材を構成する締結部と、前記嵌合部に嵌合する被嵌合部とを設け、
前記締結孔を、前記嵌合部よりも平面視中心側に配置した
請求項1または2に記載の自動車のエンジンマウント構造。 - 前記ネジ部材を、前記締結孔を挿通し、前記締結部材を上下方向に貫通する1本のボルトで構成し、
前記ボルトの上部に設けられたボルトヘッドまたは前記ボルト上部と螺合するナットと、前記締結部材の上面との間の摩擦により、前記被支持部材と前記締結部材との締結力を保持する
請求項3に記載の自動車のエンジンマウント構造。 - 前記締結部材と前記車体側支持部材との間における前記エンジン回転方向に隙間を設けると共に、前記締結部材及び前記車体側支持部材の接近を規制する上側ストッパ部を設けた
請求項1から4のうちいずれかに記載の自動車のエンジンマウント構造。 - 前記パワートレインのエンジンを横置きエンジンで構成し、
前記ブッシュには、
前記車体側支持部材と前記締結部材との間における前記エンジン回転方向に空洞部を有し、前記エンジン回転方向に直交する方向に前記締結部材の支持部を設けた
請求項1から5のうちいずれかに記載の自動車のエンジンマウント構造。 - 前記締結部材を、鋳鉄ブロックで構成した
請求項1から6のうちいずれかに記載の自動車のエンジンマウント構造。
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