JPH0979309A - 筒型マウント装置 - Google Patents

筒型マウント装置

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Publication number
JPH0979309A
JPH0979309A JP24137295A JP24137295A JPH0979309A JP H0979309 A JPH0979309 A JP H0979309A JP 24137295 A JP24137295 A JP 24137295A JP 24137295 A JP24137295 A JP 24137295A JP H0979309 A JPH0979309 A JP H0979309A
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JP
Japan
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support shaft
shaft member
curvature
radius
stopper portion
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Application number
JP24137295A
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English (en)
Inventor
Mutsuhiro Hirasawa
睦弘 平沢
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Sumitomo Riko Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Riko Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 支軸部材に対して径方向に所定距離を隔てて
対向位置するストッパ部を外筒部材側に設けると共に、
それら支軸部材とストッパ部の間に緩衝ゴムを介装する
ことによってストッパ機構を構成した筒型マウント装置
において、簡単な構成をもって緩衝ゴムの耐久性を向上
せしめること。 【解決手段】 ストッパ部64の支軸部材12に対する
対向面66の対向中心点部分に、支軸部材12の外周面
の曲率半径よりも小さな曲率半径を有する円弧溝状の凹
部68を、軸方向に連続して形成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【技術分野】本発明は、自動車用エンジンマウントやデ
フマウント,メンバマウント,サスペンションブッシュ
等に用いられる筒型マウント装置に係り、特に軸直角方
向に大きな荷重が入力された際の被連結体の相対的変位
量を制限するストッパ機構を備えた筒型マウント装置に
関するものである。
【0002】
【背景技術】従来から、振動伝達系を構成する部材間に
介装される防振連結体乃至は防振支持体の一種として、
互いに径方向に所定距離を隔てて配設された円形断面の
支軸金具と外筒金具を、それらの間に介装したゴム弾性
体によって弾性的に連結せんしめた構造を有し、軸直角
方向の入力振動に対して有効な防振効果を発揮し得る筒
型マウント装置が知られており、例えばFF型自動車用
のエンジンマウント等として好適に用いられている。
【0003】ところで、このような筒型マウント装置に
おいては、過大な軸直角方向の荷重入力時における被連
結体乃至は被支持体の他部材への干渉やゴム弾性体の過
大な変形を防振すること等を目的として、支軸金具と外
筒金具の軸直角方向における相対的変位量を制限するス
トッパ機構が、好適に採用される。また、かかるストッ
パ機構は、例えば、特公昭56−12734号公報や特
開昭58−72747号公報等に記載されているよう
に、外筒金具側における支軸金具に対する軸直角方向の
対向部分に、支軸金具に対して所定距離を隔てて対向位
置し、該支軸金具に対して緩衝ゴムを介して当接せしめ
られる硬質のストッパ部を設けることによって構成され
る。
【0004】ところが、かくの如き従来構造のストッパ
機構においては、支軸金具のストッパ部への当接を頻繁
に繰り返す実験等を行ってゴム弾性体の耐久性を調べる
と、支軸金具とストッパ部との対向中心線(支軸金具と
ストッパ部との対向面間距離が最も小さくなる2点を結
ぶ、支軸金具とストッパ部との相対的変位方向線をい
う)上において、最初に亀裂等が発生し易いことが明ら
かとなった。
【0005】また、特に実開昭62−62048号公報
や実開平1−171942号公報等に記載されているよ
うに、支軸金具と外筒金具の間に非圧縮性流体が封入さ
れた流体室を形成して、流体の流動作用に基づく防振効
果を利用するようにした流体封入式の筒型マウント装置
であって、支軸金具に対して緩衝ゴムを介して当接せし
められる外筒金具側のストッパ部が流体室内に形成され
たものにおいては、流体室の大きさ等の制約からストッ
パ部の支軸金具に対する当接面積を大きく確保すること
が難しいために、緩衝ゴムにおける単位面積当たりの入
力荷重が大きくなって、支軸金具とストッパ部との対向
中心線上に位置する緩衝ゴムに対して亀裂等がより発生
し易いことも明らかとなったのである。
【0006】すなわち、本発明者の実験等により、筒型
マウント装置においてストッパ機構の耐久性の更なる向
上を図り、或いは緩衝ゴムの耐久性を確保しつつ材質や
形状の設計自由度を向上するためには、緩衝ゴムにおけ
る支軸金具とストッパ部との対向中心線上での亀裂等の
発生を防止することが、技術的に極めて重要であること
が新たに認識されるに至ったのである。
【0007】
【解決課題】ここにおいて、本発明は、上述の如き事情
を背景として為されたものであって、その解決課題とす
るところは、ストッパ機構を構成する緩衝ゴムの耐久性
が簡略な構造をもって向上された筒型マウント装置を提
供することにある。
【0008】
【解決手段】そして、かかる課題を解決するために、本
発明の特徴とするところは、円形断面の支軸部材の周り
を所定距離を隔てて囲むように外筒部材を配設すると共
に、それら支軸部材と外筒部材をゴム弾性体によって連
結する一方、外筒部材側における支軸部材に対する軸直
角方向の対向部分に、支軸部材に対して所定距離を隔て
て対向位置し、支軸部材に対して緩衝ゴムを介して当接
せしめられることにより、それら支軸部材と外筒部材の
軸直角方向の相対的変位量を制限する硬質のストッパ部
を設けてなる筒型マウント装置において、ストッパ部の
支軸部材に対する対向面を、支軸部材の外周面の曲率半
径よりも大きな曲率半径の湾曲面乃至は平坦面とすると
共に、該対向面における支軸部材に対する対向中心点部
分に、支軸部材の外周面の曲率半径よりも実質的に小さ
な曲率半径を有する円弧溝状の凹部を軸方向に連続して
形成したことにある。
【0009】このような本発明に従う構造とされた筒型
マウント装置においては、ストッパ部に形成された凹部
によって、支軸部材とストッパ部の対向中心線上での離
間距離が拡大されることとなり、それによって、かかる
対向中心線上での支軸部材とストッパ部の離間距離と、
対向中心線の周方向両側部分における支軸部材とストッ
パ部の離間距離との差が小さくされ、或いは支軸部材と
ストッパ部の離間距離が、対向中心線上よりも周方向両
側部分の方が小さくされる。なお、支軸部材とストッパ
部の対向方向における対向中心線とは、支軸部材の一つ
の径方向線であって、支軸部材とストッパ部との相対的
変位方向線をいう。
【0010】従って、支軸部材とストッパ部の対向中心
線上において、支軸部材とストッパ部の当接時における
緩衝ゴムの弾性変形量が軽減されて、該緩衝ゴムにおけ
る発生応力が周方向両側に分散されるのであり、その結
果、緩衝ゴムにおける局部的な応力集中が軽減乃至は防
止されて亀裂等の発生が抑えられ、その耐久性が有利に
向上され得るのである。
【0011】なお、凹部は、完全な円弧形の断面形状で
ある必要はなく、楕円形の断面形状等も、その曲率半径
が、支軸部材の外周面の曲率半径よりも実質的に小さい
かぎり、有効に採用され得る。
【0012】また、凹部の曲率半径は、少なくとも支軸
部材の外周面の曲率半径よりも実質的に小さければ良い
が、余り小さ過ぎると、支軸部材とストッパ部の対向中
心線上での離間距離の拡大に基づく上述の如き効果が有
効に発揮され難いことから、特に本発明においては、か
かる凹部の曲率半径を、支軸部材の外周面の曲率半径の
1/5以上とすることが望ましい。
【0013】更にまた、凹部の深さは、特に限定される
ものでなく、凹部の曲率半径や支軸部材の外径寸法等に
応じて適宜に設定されるものであるが、特に本発明にお
いては、凹部の深さを、該凹部の曲率半径寸法と略同一
かそれより小さく設定することが望ましく、それによっ
て凹部内の緩衝ゴムにおける剪断乃至は引張応力の発生
を防止することが出来る。
【0014】また、本発明においては、凹部の曲率半径
や深さ等を調節することによって、支軸部材とストッパ
部との対向方向における離間距離が、ストッパ部におけ
る凹部の周方向両側の開口縁部において最も小さくなる
ように設定することが望ましく、それによって、支軸部
材とストッパ部の対向中心線上に位置する緩衝ゴムにお
ける発生応力の分散効果が、より効果的に発揮される。
【0015】更にまた、本発明は、前記特公昭56−1
2734号公報や特開昭58−72747号公報等に記
載されている如く、専らゴム弾性体の弾性特性に基づい
て防振効果を得るようにしたソリッド構造の筒型マウン
ト装置に対して有効に適用され得ることは勿論である
が、前記実開昭62−62048号公報や実開平1−1
71942号公報等に記載されているように、支軸部材
と外筒部材の間に非圧縮性流体が封入された流体室が形
成されて、該流体室の内部にストッパ部が設けられる流
体封入式構造の筒型マウント装置に対しても、本発明は
有利に適用され得る。そして、このような流体封入式の
筒型マウント装置においては、特に、支軸部材とストッ
パ部の当接面積を大きくすることが難しく緩衝ゴムにお
ける応力集中が生じやすく、緩衝ゴムの耐久性が問題と
なり易いことから、本発明が極めて好適に採用されるこ
ととなる。
【0016】また、緩衝ゴムは、支軸部材とストッパ部
の間において、それらの何れにも非接着で介装すること
も可能であるが、好ましくは、支軸部材と緩衝ゴムの対
向面における一方の側に緩衝ゴムが固着されることとな
る。それによって、緩衝ゴムの支軸部材やストッパ部に
対する擦れ等による磨耗も軽減されて、更なる耐久性の
向上が図られ得る。
【0017】なお、本発明に従う構造とされたストッパ
機構は、支軸部材を主たる振動荷重入力方向に挟んだ両
側に設けることが可能であるが、一方の側だけに設けて
も良い。
【0018】また、本発明におけるストッパ部は、必ず
しも外筒部材自体に一体形成されている必要はなく、外
筒部材に対して固定的に組み付けられた別部材によって
ストッパ部を形成することも出来る。例えば、支軸部材
と外筒部材の間に複数の流体室を形成する場合には、そ
れら流体室間での流体流動を許容するオリフィス通路を
形成するための部材を外筒部材の内周面に配設し、該オ
リフィス部材の流体室に露出される部分によってストッ
パ部を形成することができる。或いは、外筒部材自体に
ストッパ部を一体形成する場合でも、金属製の外筒部材
の他、合成樹脂製の外筒部材を採用することが可能であ
り、また、外周面上に突出する脚部等の取付部が一体成
形されたブラケット構造の外筒部材を採用することも可
能である。
【0019】
【発明の実施の形態・実施例】以下、本発明を更に具体
的に明らかにするために、本発明の実施例について、図
面を参照しつつ、詳細に説明する。
【0020】先ず、図1及び図2には、本発明の一実施
例としてのFF型自動車用エンジンマウント10が示さ
れている。このエンジンマウント10は、支軸部材とし
ての内筒金具12と外筒部材としての外筒金具14が、
互いに径方向に所定距離を隔てて且つ所定量だけ偏心し
て配設されていると共に、それら内外筒金具12,14
間にゴム弾性体16が介装されて、内外筒金具12,1
4が弾性的に連結された構造とされている。そして、か
かるエンジンマウント10は、内筒金具12と外筒金具
14の何れか一方がボデー側に、他方がパワーユニット
側に、それぞれ取り付けられることにより、それらボデ
ーとパワーユニットの間に介装されて、パワーユニット
を車体に対して防振支持せしめるようになっている。な
お、車両への装着状態下においては、パワーユニット荷
重が及ぼされてゴム弾性帯16が弾性変形することによ
り、内外筒金具12,14が略同一軸心上に位置せしめ
られると共に、防振すべき主たる振動荷重が、内外筒金
具12,14に対して、それらの略偏心方向に入力され
ることとなる。
【0021】より詳細には、内筒金具12は、厚肉の円
筒形状を有している。また、内筒金具12の径方向外方
には、所定距離を隔てて取り囲むようにして且つ所定量
だけ偏心して金属スリーブ18が配設されている。そし
て、これら内筒金具12と金属スリーブ18の間に、全
体として略厚肉の円筒形状を有するゴム弾性体16が介
装されており、該ゴム弾性体16の内周面に内筒金具1
2が、外周面に金属スリーブ18が、それぞれ加硫接着
された一体加硫成形品として形成されている。
【0022】また、金属スリーブ18には、それぞれ略
矩形状を有する第一の窓部20,第二の窓部22および
第三の窓部24が、互いに周方向に所定距離を隔てて形
成されている。更にまた、ゴム弾性体16には、内筒金
具12と金属スリーブ18の偏心方向における離隔距離
の大なる側において、外周面に開口する第一のポケット
26が形成されている一方、内筒金具12と金属スリー
ブ18の偏心方向における離隔距離の小なる側には、そ
れぞれ外周面に開口する第二のポケット28と第三のポ
ケット30が、互いに周方向に所定距離を隔てて形成さ
れている。そして、第一のポケット26が第一の窓部2
0を通じて、第二のポケット28が第二の窓部22を通
じて、第三のポケット30が第三の窓部24を通じて、
それぞれ、金属スリーブ18の外周面に開口せしめられ
ている。なお、第二の窓部22は、第三の窓部24より
も、開口部の周方向長さが大きく設定されている。
【0023】さらに、ゴム弾性体16には、内筒金具1
2と外筒金具14の偏心方向における離隔距離の小なる
側において周方向に略半周の長さで延びる肉抜部32
が、軸方向に貫通して設けられており、この肉抜部32
によって、第二のポケット28の底壁34と第三のポケ
ット30の底壁36が、何れも薄肉化されて変形容易な
可撓性膜とされている。なお、第三のポケット30の底
壁36は、第二のポケット28の底壁34よりも小面積
で且つ厚肉とされることにより、第二のポケット部28
の底壁34よりは壁剛性が大きく設定されている。
【0024】また、第一のポケット26の底部の周方向
中央部分には、内筒金具12側から突出する第一の緩衝
ゴム38が、ゴム弾性体16と一体的に形成されてい
る。この第一の緩衝ゴム38は、内筒金具12の曲率中
心と略同じ点:Oを曲率中心として、内筒金具12の外
周面の曲率半径:Rよりも大きな曲率半径:r1をもっ
て周方向に延びる円弧状の先端面40を有しており、第
一のポケット26の底部において、該第一のポケット2
6の軸方向全長に亘って連続して形成されている。
【0025】また一方、第二のポケット28の底壁34
は、内筒金具12と外筒金具14の偏心方向における離
隔距離の小なる側において、肉抜部32を挟んで、内筒
金具12に対して径方向に対向位置せしめられていると
共に、この内筒金具12に対して偏心方向に対向位置せ
しめられた箇所において、第二のポケット28内に突出
する第二の緩衝ゴム42が、底壁34と一体的に形成さ
れている。なお、この第二の緩衝ゴム42は、内筒金具
12側に当接せしめられた状態(図示されているよう
に、肉抜部32が潰れた状態)において、内筒金具12
の曲率中心と略同じ点:Oを曲率中心として、内筒金具
12の外周面の曲率半径:Rよりも大きな曲率半径:r
2をもって周方向に延びる円弧状の先端面44を有して
おり、第二のポケット28の底部において、該第二のポ
ケット28の軸方向中央部分に所定長さで形成されてい
る。
【0026】さらに、金属スリーブ18は、各窓部2
0,22,24の周方向端縁部間に位置する部分が、そ
れぞれ、軸方向中央部分において径方向内方に凹陥され
て各窓部20,22,24間を周方向に延びる凹溝状の
小径部46とされている。そして、それぞれ半円筒形状
を有する第一及び第二のオリフィス部材48,50が、
金属スリーブ18の軸方向中央部分に対して径方向両側
から組み付けられ、各小径部46に嵌め込まれて支持さ
れることにより、各窓部20,22,24を周方向に跨
ぐようにして配設されている。なお、第一及び第二のオ
リフィス部材48,50は、アルミニウム合金等の金属
材料や合成樹脂材料等の硬質材にて形成されている。
【0027】これら第一及び第二のオリフィス部材4
8,50は、互いに組み合わせられた状態の正面図が図
3に示されていると共に、その上面図,右側面図および
左側面図が、図4,図5および図6に、それぞれ示され
ているように、互いに組み合わされることによって全体
として金属スリーブ18の外径と略同一の外径を有する
円筒形状とされて、金属スリーブ18の軸方向中央部分
に組み込まれるようになっている(図1,図2参照)。
また、第一及び第二のオリフィス部材48,50の外周
面上には、それぞれ周方向に延びる凹溝が形成されてお
り、かかる凹溝により、互いに組み合わされたオリフィ
ス部材48,50の外周面上において、周方向に略一周
半の長さで延びる第一の周方向溝52と、周方向に一周
弱の長さで延びる第二の周方向溝54が、形成されてい
る。なお、第二の周方向溝54は、第一の周方向溝52
よりも溝幅が大きくされている。
【0028】そして、図1及び図2に示されている如
く、第一の周方向溝54の両端部が連通孔56,58を
通じて第一のポケット26と第二のポケット28の各一
方に接続されていると共に、第二の周方向溝56の両端
部が連通孔60,62を通じて第一のポケット26と第
三のポケット30の各一方に接続されている。
【0029】また、第一のオリフィス部材48には、第
一のポケット28の開口部に位置せしめられる周方向中
央部分において、径方向内方に突出する第一のストッパ
部64が一体的に設けられている。この第一のストッパ
部64は、第一のポケット28よりも小さい軸方向幅
で、第一のポケット28の開口部の周方向略全長に亘っ
て位置せしめられており、第一のポケット28の底部に
形成された第一の緩衝ゴム38を介して、内筒金具12
に対して主たる振動荷重入力方向たる径方向(図1,2
中、上下方向)に所定距離を隔てて対向位置せしめられ
ている。また、この第一のストッパ部64の突出先端面
66は、内筒金具12との対向方向である径方向線に対
して直交する平坦面とされていると共に、該先端面66
の周方向中央部分、換言すれば第一の緩衝ゴム38の頂
点に対向位置せしめられる部分において、軸方向全長に
亘って連続して延びる第一の凹部68が設けられてい
る。
【0030】かかる第一の凹部68は、図1及び図3に
示されているように、内筒金具12との対向方向となる
径方向線上に曲率中心を有する円弧状断面であって、そ
の曲率半径:ra が、内筒金具12の外周面の曲率半
径:Rよりも小さく(本実施例では、ra /R=5/
9)設定されている。なお、第一の凹部68の周方向両
側開口縁部は、それぞれ、平坦面とされた先端面66に
対して滑らかに接続されている。
【0031】また一方、第二のオリフィス部材50に
は、第二のポケット28の開口部に位置せしめられる周
方向中央部分において、径方向内方に突出する第二のス
トッパ部70が一体的に設けられている。この第二のス
トッパ部70は、第二のポケット28よりも小さい軸方
向幅で、周方向に所定長さで形成されており、第二のポ
ケット28の底壁34に形成された第二の緩衝ゴム42
を介して、内筒金具12に対して主たる振動入力方向た
る径方向(図1,2中、上下方向)に所定距離を隔てて
対向位置せしめられている。また、この第二のストッパ
部70における第二の緩衝ゴム42が当接せしめられる
先端面72は、第二の緩衝ゴム42の先端面44の曲率
半径:r2と略同一の曲率半径:rb とされていると共
に、該先端面72の周方向中央部分、換言すれば第二の
緩衝ゴム42の頂点に対向位置せしめられる部分におい
て、軸方向全長に亘って連続して延びる第二の凹部74
が形成されている。
【0032】かかる第二の凹部74は、図1及び図3に
示されているように、内筒金具12との対向方向となる
径方向線上に曲率中心を有する円弧状断面であって、そ
の曲率半径:rc が、内筒金具12の外周面の曲率半
径:Rよりも小さく(本実施例では、rc /R=4/
9)設定されている。なお、第二の凹部74の周方向両
側開口縁部は、それぞれ、曲率半径:rb の湾曲面とさ
れた先端面72に対して滑らかに接続されている。
【0033】そして、図1及び図2に示されているよう
に、このような構造とされた第一及び第二のオリフィス
部材48,50が組み付けられた後、金属スリーブ18
には、外筒金具14が外挿されて絞り加工により外周面
に嵌着固定されている。また、外筒金具14の内周面に
は、略全面に亘って薄肉のシールゴム層76が設けられ
ており、金属スリーブ18との嵌着面が流体密にシール
されている。これによって、第一のポケット26,第二
のポケット28および第三のポケット30が、何れも開
口部を外筒金具14によって流体密に覆蓋されて、それ
ぞれ内部に所定の非圧縮性流体が封入されてなる受圧室
78,第一の平衡室80および第二の平衡室82が形成
されていると共に、第一の周方向溝52および第二の周
方向溝54が外筒金具14によって流体密に覆蓋され
て、受圧室78と第一の平衡室80を相互に連通する第
一のオリフィス通路84および受圧室78と第二の平衡
室82を相互に連通する第二のオリフィス通路86が形
成されている。
【0034】なお、これら受圧室78,第一及び第二の
平衡室80,82の封入流体としては、例えば水やアル
キレングリコール,ポリアルキレングリコール,シリコ
ーン油等が適宜に採用され得る。また、流体の封入は、
例えば、外筒金具12の金属スリーブ18に対する外
挿,嵌着操作を非圧縮性流体中で行うこと等によって、
有利に為され得る。なお、第一のオリフィス部材48
は、軸方向両側面の周方向中央部分に切欠部88が設け
られて、周方向中央部分の軸方向幅が狭くされており、
かかる切欠部88によって第一のポケット26の内周面
との間に隙間が形成されて、流体充填時のエア抜き通路
として利用され得るようになっている。
【0035】このような構造とされたエンジンマウント
10においては、内外筒金具12,14間の主たる振動
入力方向(図1,2中、上下方向)に振動荷重が入力さ
れると、受圧室78と第一及び第二の平衡室80,82
の間に相対的な内圧変動が惹起されることにより、受圧
室78と第一の平衡室80の間および受圧室78と第二
の平衡室82の間で、第一のオリフィス通路84および
第二のオリフィス通路86を通じての流体流動が生ぜし
められることとなり、以て、それら第一及び第二のオリ
フィス通路84,86を通じて流動する流体の共振作用
等の流動作用に基づいて、所定の防振効果が発揮される
のである。なお、特に本実施例では、第一のオリフィス
通路84を通じて流動する流体の共振作用に基づいて、
シェイク等の低周波振動に対する減衰効果が発揮される
ように、また第二のオリフィス通路86を通じて流動す
る流体の共振作用に基づいて、アイドリング振動等の高
周波振動に対する絶縁効果が発揮されるように、第一及
び第二のオリフィス通路84,86の流路長さや断面積
等がチューニングされている。また、第一及び第二のオ
リフィス通路84,86は、何れも、常時開口状態にあ
るが、低周波振動の入力時には、入力振動振幅が大きい
ことから、第一の平衡室80と第二の平衡室82の壁剛
性の違いによって、第一のオリフィス通路84を通じて
の流体流動量が有効に確保される一方、高周波振動の入
力時には、第一のオリフィス通路84の流通抵抗の増加
によって、第二のオリフィス通路86を通じての流体流
動量が有効に確保されることとなり、それによって、両
オリフィス通路84,86による目的とする防振効果を
共に有効に得ることが出来るのである。
【0036】また、かかるエンジンマウント10におい
ては、過大な振動荷重が入力された際、内筒金具12が
第一の緩衝ゴム38を介して第一のストッパ部64に当
接することによってバウンド方向のストッパ機能が発揮
されると共に、内筒金具12が第二の緩衝ゴム42を介
して第二のストッパ部70に当接することによってリバ
ウンド方向のストッパ機能が発揮されることとなり、そ
れによって、内筒金具12と外筒金具14の相対的変位
量、延いてはバワーユニットのボデーに対する相対的変
位量が制限されるようになっている。
【0037】ここにおいて、第一のストッパ部64およ
び第二のストッパ部70にあっては、何れも、バウンド
/リバウンド方向(主たる振動入力方向)において内筒
金具12の中心軸が対向位置せしめられる部分(当接中
央部分)に対して、第一の凹部68および第二の凹部7
4が形成されており、且つこれら第一の凹部68および
第二の凹部74の曲率半径:ra ,rc が内筒金具12
の外周面の曲率半径:Rよりも小さくされていることか
ら、かかる当接中央部分において、内筒金具12とスト
ッパ部64,70との対向面間距離が大きくされてい
る。
【0038】すなわち、ストッパ機構による変位量制限
時には、内筒金具12と第一のストッパ部64乃至は第
二のストッパ部70の間で、第一の緩衝ゴム38乃至は
第二の緩衝ゴム42が挟圧されることとなるが、その
際、当接中央部分に第一の凹部68および第二の凹部7
4が形成されていない場合には、当接中央部分におい
て、内筒金具12がストッパ部64,70の先端面6
6,72に最も接近せしめられて、緩衝ゴム38,42
の圧縮率が最も大きくなる。しかし、当接中央部分に第
一及び第二の凹部68,74が形成されていることによ
って、内筒金具12とストッパ部64,70の先端面6
6,72の対向面間距離が大きくされていることから、
当接中央部分とその周方向両側部分とにおける対向面間
距離の差が小さく乃至は逆転(即ち、当接中央部分より
もその周方向両側部分の方が、内筒金具12に対する対
向面間距離が小さく)されているのであり、それによっ
て、第一及び第二の緩衝ゴム38,42に作用する圧縮
力が、当接中央部分から周方向両側に分散されて、当接
中央部分における圧縮率延いては発生応力が拡散的に軽
減されることとなる。
【0039】しかも、当接中央部分の周方向両側部分に
おいては、第一及び第二の緩衝ゴム38,42の肉厚
が、当接中央部分よりも実質的に大きくされていること
から、第一及び第二の緩衝ゴム38,42に作用する圧
縮力が当接中央部分から周方向両側に分散されることに
より、第一及び第二の緩衝ゴム38,42における圧縮
率および発生応力の軽減効果がより一層効率的に達成さ
れ得るのである。
【0040】それ故、上述の如き構造とされたエンジン
マウント10においては、ストッパ機構の作用時に第一
及び第二の緩衝ゴム38,42に生ぜしめられる局部的
な弾性変形や応力集中が防止されることから、第一及び
第二の緩衝ゴム38,42における亀裂等の損傷が防止
されて、耐久性の向上が達成されるのである。
【0041】また、特に、本実施例における第二のスト
ッパ部70にあっては、先端面72が湾曲面形状とされ
ていることから、ストッパ機構の作用時において、内筒
金具12と第二のストッパ部70の間での挟圧力が第二
の緩衝ゴム42の略全体に亘って有効に及ぼされること
となり、当接中央部分から周方向両側への圧縮力の分散
がより一層効率的に図られて、耐久性の更なる向上効果
が達成され得る。
【0042】因みに、本発明者が、本実施例構造のエン
ジンマウント10と、第一及び第二の凹部68,74を
設けない比較例構造のエンジンマウントとについて、そ
れぞれ、主振動入力方向に振動荷重を及ぼしてストッパ
機構を繰返し作用させ、緩衝ゴム38,42に亀裂等の
損傷が発生するまでの時間を測定する耐久試験を行った
ところ、本実施例構造のエンジンマウント10は、比較
例構造のエンジンマウントに比して、略2倍の耐久性を
発揮することが確認された。
【0043】さらに、本実施例のエンジンマウント10
においては、凹部68,74が形成されて凹凸形状とさ
れたストッパ部64,70の先端面66,72が、直
接、緩衝ゴム38,42の先端面40,44に対向位置
せしめられて当接するようになっていることから、緩衝
ゴム38,42がストッパ部64,70に当接した際、
凹凸形状とされた先端面66,72によって緩衝ゴム3
8,42の滑り防止作用が発揮されることとなり、スト
ッパ部64,70の先端面66,72上における緩衝ゴ
ム38,42の相対的な変位(すべり)に起因する異音
や磨耗,損傷等も効果的に軽減乃至は防止されるといっ
た利点がある。
【0044】なお、上記第一の実施例では、オリフィス
通路84,86を形成するためのオリフィス部材48,
50によってストッパ部64,70が形成されていた
が、かかるストッパ部は、外筒部材側に固着される各種
の部材によって形成することが可能であり、或いは、外
筒部材自体によってストッパ部を構成することも可能で
ある。その一具体例としてのブッシュ90を、第二実施
例として、図7及び図8に示す。
【0045】すなわち、かかるブッシュ90は、互いに
同一軸心上で径方向に所定距離を隔てて配設された内筒
金具92と金属スリーブ94が、それらの間に介装され
た厚肉円筒形状のゴム弾性体96によって連結されてい
ると共に、該金属スリーブ94の外周面に外筒金具98
が嵌着固定されている。また、ゴム弾性体96には、主
たる振動入力方向(図7中、上下方向)に対向位置する
部分において、一対のポケット部100,100が設け
られており、金属スリーブ94に形成された一対の窓部
104,104を通じて外周面に開口せしめられてい
る。更にまた、金属スリーブ94における一対の窓部1
04,104の周方向端縁部間には、それぞれ、軸方向
中央部分を周方向に延びる凹溝108が形成されている
と共に、各凹溝108の中央部分において、一対のポケ
ット部100,100を相互に連通する周溝110が形
成されている。そして、金属スリーブ94に外嵌固定さ
れた外筒金具96によって、各一対のポケット部10
0,100および周溝110,110が覆蓋されること
により、それぞれ内部に所定の非圧縮性流体が封入され
た一対の流体室112,112と、それらの流体室11
2,112間での流体流動を許容する一対のオリフィス
通路114,114が形成されており、以て、振動入力
時に、これらのオリフィス通路114を通じて流動する
流体の流動作用に基づいて所定の防振効果が発揮される
ようになっているのである。
【0046】かくの如きブッシュ90において、流体室
112の内部には、内筒金具92側から、該内筒金具9
2の外周面と略同一の曲率中心を有する湾曲先端面をも
って突出する緩衝ゴム116が、ゴム弾性体96と一体
的に形成されている。また、外筒金具98は、主たる振
動入力方向に対向位置する両側部分(流体112の外周
壁部を構成する部分)が、それぞれ、主たる振動入力方
向線に直交する平坦なストッパ部118とされて、内筒
金具92に形成された緩衝ゴム116の湾曲先端面に対
して、主たる振動入力方向に所定距離を隔てて対向位置
せしめられている。更にまた、かかるストッパ部118
のうち、緩衝ゴム116の頂部に対向位置せしめられた
周方向中央部分(当接中央部分)は、軸方向全長に亘っ
て、径方向外方に凸となる円弧状に湾曲されており、そ
れによって、内筒金具12の外周面の曲率半径よりも小
さな曲率半径の内周面を有する凹部120が形成されて
いる。なお、かかる凹部120の周方向両側開口縁部
は、それぞれ、ストッパ部118の平坦面に対して滑ら
かに接続されている。
【0047】従って、このような構造とされたブッシュ
90にあっても、ストッパ部118の当接中央部分に凹
部120が形成されて、内筒金具92とストッパ部11
8との対向面間距離が大きくされることにより、当接中
央部分とその周方向両側部分とにおける対向面間距離の
差が小さく乃至は逆転されていることから、緩衝ゴム1
16に作用する圧縮力が、当接中央部分から周方向両側
に分散されて、前記第一の実施例と同様な緩衝ゴム11
6の耐久性の向上効果が有効に発揮され得るのである。
【0048】また、前記第一及び第二の実施例において
示したエンジンマウント10およびブッシュ90は、何
れも、流体室の内部にストッパ機構が構成された筒型マ
ウント装置に本発明を適用したものであって、それによ
り、ストッパ機構を構成する内筒金具側と外筒金具側の
当接部の面積が流体室サイズによって制限されるため
に、特に、緩衝ゴムに大きな応力が発生し易く耐久性を
確保し難いという特質がある流体封入式の筒型マウント
装置において、緩衝ゴムにおける発生応力を抑えて耐久
性を向上するという、極めて実用的且つ現実的な課題に
則した実施例を示したものであるが、本発明は、流体室
を備えないソリッドタイプの筒型マウント装置に対して
も、適用可能である。その一具体例としてのブッシュ1
22を、第三実施例として、図9に示す。なお、本実施
例では、図中、前記第二の実施例と同様な構造とされた
部材および部位に対して、それぞれ、第二の実施例と同
一の符号を付することにより、その詳細な説明を省略す
る。
【0049】すなわち、本実施例のブッシュ122は、
互いに径方向に所定距離を隔てて配設された内筒金具9
2と外筒金具98が、それらの間に介装された厚肉円筒
形状のゴム弾性体96によって直接に連結されていると
共に、内筒金具92を挟んで主たる振動入力方向に対向
位置する部分において、ゴム弾性体96を軸方向に貫通
して延びる一対の肉抜部124,124が設けられてお
り、かかる肉抜部124の形成部位において、内筒金具
92と外筒金具98のストッパ部118が、緩衝ゴム1
16を介して、主たる振動入力方向である径方向に対向
位置せしめられているのである。
【0050】そして、このような構造とされたブッシュ
122においても、ストッパ部118の当接中央部分に
形成された凹部120によって、緩衝ゴム116に作用
する圧縮力が当接中央部分から周方向両側に分散される
こととなり、以て、前記第二の実施例と同様な緩衝ゴム
116の耐久性の向上効果が有効に達成され得るのであ
る。
【0051】以上、本発明の実施例について詳述してき
たが、これらは文字通りの例示であって、本発明は、か
かる具体例にのみ限定して解釈されるものではない。
【0052】例えば、前記実施例では、バウンド方向と
リバウンド方向の両方向において、本発明に従う構造と
されたストッパ機構が設けられていたが、それらの何れ
か一方の側だけに、本発明に従う構造とされたストッパ
機構を設けることも、勿論、可能である。
【0053】また、ストッパ部は、少なくとも緩衝ゴム
よりも硬質の部材にて形成されていれば良く、硬質ゴム
等によって形成することも可能である。
【0054】さらに、前記第三の実施例において、外筒
金具98の代わりに合成樹脂製の外筒部材を採用するこ
とも可能であり、特にその場合には、内筒金具92とゴ
ム弾性体96の一体加硫成形品をセットした成形型内に
所定の樹脂材料を充填することにより、凹部120を有
する所定のストッパ部を備えた外筒部材を形成すると同
時に、ゴム弾性体96に対して樹脂材料の充填圧に基づ
く予圧縮を及ぼすことも可能である。また、合成樹脂製
の外筒部材を採用する場合には、外筒部材に対して、外
周面上に突出する取付用脚部等を一体形成することが容
易であり、そのような取付部を備えたブラケット構造の
外筒部材も、本発明において有利に採用され得る。
【0055】加えて、前記実施例では、本発明を自動車
用のエンジンマウントやブッシュに適用したものの具体
例を示したが、本発明は、その他、デフマウントやボデ
ーマウント、或いは自動車以外の各種装置に用いられる
筒型マウント装置に対して、何れも有利に適用され得る
ことは、勿論である。
【0056】その他、一々列挙はしないが、本発明は、
当業者の知識に基づいて種々なる変更,修正,改良等を
加えた態様において実施され得るものであり、また、そ
のような実施態様が、本発明の趣旨を逸脱しない限り、
何れも、本発明の範囲内に含まれるものであることは、
言うまでもないところである。
【0057】
【発明の効果】上述の説明から明らかなように、本発明
に従う構造とされた筒型マウント装置においては、スト
ッパ部の支軸部材に対する対向面上に凹部が形成されて
いることにより、ストッパ部の支軸部材に対する対向中
心点部分における対向面間距離が大きくされて、緩衝ゴ
ムに作用する圧縮力が対向中心点部分から周方向両側に
分散されるのであり、その結果、緩衝ゴムにおける局部
的な応力集中が回避乃至は軽減されて、緩衝ゴムの耐久
性が向上され得るのである。
【0058】しかも、本発明においては、ストッパ部に
特定の凹部を形成するという極めて簡単な構成をもっ
て、緩衝ゴムの耐久性、延いては筒型マウント装置の耐
久性を飛躍的に向上せしめ得たのであり、そこに、マウ
ント装置の製作性やコスト性等に関する実用上極めて大
きな効果も存するのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の実施例としてのエンジンマウン
トを示す横断面図である。
【図2】図1におけるII−II断面図である。
【図3】図1に示されたエンジンマウントを構成するオ
リフィス部材を示す正面図である。
【図4】図3における上面図である。
【図5】図3における右側面図である。
【図6】図3における左側面図である。
【図7】本発明の第二の実施例としてのブッシュを示す
横断面図である。
【図8】図7におけるVIII−VIII断面図である。
【図9】本発明の第三の実施例としてのブッシュを示す
横断面図である。
【符号の説明】
10 エンジンマウント 12,92 内筒金具 14,98 外筒金具 16,96 ゴム弾性体 18 94 金属スリーブ 38 第一の緩衝ゴム 42 第二の緩衝ゴム 48 第一のオリフィス部材 50 第二のオリフィス部材 64 第一のストッパ部 68 第一の凹部 70 第二のストッパ部 74 第二の凹部 78 受圧室 80 第一の平衡室 82 第二の平衡室 84 第一のオリフィス通路 86 第二のオリフィス通路 90,122 ブッシュ 112 流体室 114 オリフィス通路 116 緩衝ゴム 118 ストッパ部 120 凹所

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 円形断面の支軸部材の周りを所定距離を
    隔てて囲むように外筒部材を配設すると共に、それら支
    軸部材と外筒部材をゴム弾性体によって連結する一方、
    該外筒部材側における該支軸部材に対する軸直角方向の
    対向部分に、該支軸部材に対して所定距離を隔てて対向
    位置し、該支軸部材に対して緩衝ゴムを介して当接せし
    められることにより、それら支軸部材と外筒部材の軸直
    角方向の相対的変位量を制限する硬質のストッパ部を設
    けてなる筒型マウント装置において、 前記ストッパ部の前記支軸部材に対する対向面を、該支
    軸部材の外周面の曲率半径よりも大きな曲率半径の湾曲
    面乃至は平坦面とすると共に、該対向面における該支軸
    部材に対する対向中心点部分に、該支軸部材の外周面の
    曲率半径よりも実質的に小さな曲率半径を有する円弧溝
    状の凹部を軸方向に連続して形成したことを特徴とする
    筒型マウント装置。
  2. 【請求項2】 前記凹部の曲率半径が、前記支軸部材の
    外周面の曲率半径の1/5以上とされている請求項1に
    記載の筒型マウント装置。
  3. 【請求項3】 前記支軸部材と前記ストッパ部との対向
    方向における離間距離が、該ストッパ部における前記凹
    部の周方向両側の開口縁部において最も小さくされてい
    る請求項1又は2に記載の筒型マウント装置。
  4. 【請求項4】 前記支軸部材と前記外筒部材の間に、非
    圧縮性流体が封入された流体室が形成されていると共
    に、該流体室の内部に前記ストッパ部が設けられている
    請求項1乃至3の何れかに記載の筒型マウント装置。
  5. 【請求項5】 前記支軸部材と前記ストッパ部の対向面
    における少なくとも一方の側に、前記緩衝ゴムが固着さ
    れている請求項1乃至4の何れかに記載の筒型マウント
    装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010115987A (ja) * 2008-11-12 2010-05-27 Mazda Motor Corp 自動車のエンジンマウント構造
CN107323243A (zh) * 2017-06-30 2017-11-07 安徽江淮汽车集团股份有限公司 一种汽车悬置总成

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JP2010115987A (ja) * 2008-11-12 2010-05-27 Mazda Motor Corp 自動車のエンジンマウント構造
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