JPH10252746A - 通電式玉軸受 - Google Patents

通電式玉軸受

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Publication number
JPH10252746A
JPH10252746A JP9061331A JP6133197A JPH10252746A JP H10252746 A JPH10252746 A JP H10252746A JP 9061331 A JP9061331 A JP 9061331A JP 6133197 A JP6133197 A JP 6133197A JP H10252746 A JPH10252746 A JP H10252746A
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JP
Japan
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diameter side
raceway
ring
elastic arm
section
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JP9061331A
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Inventor
Kazutaka Yamaguchi
和孝 山口
Hideshi Shibuya
英志 渋谷
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NSK Ltd
Original Assignee
NSK Ltd
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Publication date
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16CSHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
    • F16C33/00Parts of bearings; Special methods for making bearings or parts thereof
    • F16C33/30Parts of ball or roller bearings
    • F16C33/38Ball cages
    • F16C33/42Ball cages made from wire or sheet metal strips
    • F16C33/422Ball cages made from wire or sheet metal strips made from sheet metal
    • F16C33/427Ball cages made from wire or sheet metal strips made from sheet metal from two parts, e.g. ribbon cages with two corrugated annular parts
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16CSHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
    • F16C41/00Other accessories, e.g. devices integrated in the bearing not relating to the bearing function as such
    • F16C41/002Conductive elements, e.g. to prevent static electricity
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16CSHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
    • F16C19/00Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement
    • F16C19/02Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement with bearing balls essentially of the same size in one or more circular rows
    • F16C19/04Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement with bearing balls essentially of the same size in one or more circular rows for radial load mainly
    • F16C19/06Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement with bearing balls essentially of the same size in one or more circular rows for radial load mainly with a single row or balls
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16CSHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
    • F16C2202/00Solid materials defined by their properties
    • F16C2202/30Electric properties; Magnetic properties
    • F16C2202/32Conductivity

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 優れた耐久性及び信頼性を有する構造を安価
に実現する。 【解決手段】 波形保持器6aを構成する一方の素子8
aの外周縁及び内周縁に、外径側弾性腕部11と内径側
弾性腕部12とを設ける。このうち、外径側弾性腕部1
1の先端部を、外輪4の内周面に形成した外径側段部1
3に摺接させる。又、内径側弾性腕部12の先端部を、
内輪2の外周面に形成した内径側段部14に摺接させ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明に係る通電式玉軸受
は、例えば自動車用操舵装置に組み込んで、金属製のス
テアリングシャフトを、金属製のステアリングコラムの
内側に回転自在に支持する為に利用する。
【0002】
【従来の技術】各種回転機械装置の軸受部等、各種回転
部分を支持する為の転がり軸受として、例えば図5に示
す様な玉軸受が広く使用されている。この玉軸受は、外
周面に深溝型の内輪軌道1を有する内輪2と、内周面に
同じく深溝型の外輪軌道3を有する外輪4とを互いに同
心に配置し、上記内輪軌道1と外輪軌道3との間に複数
個の玉5、5を転動自在に設けて成る。これら複数個の
玉5、5は、波形保持器6に設けたポケット7、7内
に、転動自在に保持している。
【0003】この波形保持器6は、それぞれが金属板材
をプレス成形する事により得られる、波形で円環状に形
成された1対の素子8、8を組み合わせて成る。これら
両素子8、8は、それぞれの円周方向複数箇所に、上記
ポケット7、7を構成する為の凹部9、9を形成してい
る。そして、これら1対の素子8、8同士を上記凹部
9、9から外れた部分で突き合わせ、これら各部分を複
数のリベット10により結合固定して、円環状で円周方
向複数箇所にポケット7、7を有する保持器6としてい
る。上記各凹部9、9の内面中間部は、上記各玉5、5
の外面の曲率半径よりも僅かに大きな曲率半径を有す
る、断面円弧状の保持凹面11としている。この為、1
対の素子8、8を突き合わせると、上記凹部9、9が組
み合わされてポケット7、7を構成する。
【0004】上述した様な波形保持器6を備えた玉軸受
の使用時には、上記複数個の玉5、5の転動に伴って、
軸等、上記内輪2を外嵌固定した部材と、ハウジング
等、上記外輪4を内嵌固定した部材とが相対回転する。
この際上記複数の玉5、5は、自転しつつ上記内輪2の
周囲を公転する。又、上記波形保持器6は、上記玉5、
5の公転速度と同じ速度で、上記内輪2の周囲を回転す
る。上記内輪2の外周面と外輪4の内周面との間部分に
は、グリースその他の潤滑油等の潤滑剤を充填して、上
記相対回転が円滑に行なわれる様にする。そして、玉軸
受に振動や騒音が生じない様にすると共に、焼き付き等
の故障を防止する。尚、一部の玉軸受では、シール板や
シールド板等の密封部材により、内輪2外周面と外輪4
内周面との間の空間の両端開口を塞ぎ、この空間から潤
滑剤が漏洩したり、或はこの空間内に塵芥等の異物が進
入するのを防止する場合もある。但し、前記図5にはこ
の様な密封部材を持たない玉軸受を示している。
【0005】上述の様に構成され作用する玉軸受を使用
する装置として、例えば自動車用操舵装置がある。自動
車用操舵装置では、円筒状のステアリングコラムの内側
に、ステアリングホイールにより回転駆動されるステア
リングシャフトを回転自在に支持する為に、図5に示す
様な、深溝型の玉軸受を使用する。ところで、自動車用
操舵装置を構成するステアリングホイール部分には、警
音器(ホーン)のスイッチを設ける必要上、電気配線を
行なうが、この電気配線は、車体とは絶縁されたコード
等を流れる回路と、車体を通じて流れるアース回路とか
ら構成する。ステアリングシャフトとステアリングコラ
ムとが金属製である場合、上記玉軸受が上記アース回路
の一部を構成するが、玉軸受を構成する玉に電流を流す
と、この玉の転動面、並びに内外輪の軌道面が電気的に
腐食する為、玉軸受の耐久性が損なわれてしまう。
【0006】この為従来から、実開昭63−28921
号公報、実開平1−139123号公報、同4−885
25号公報、同6−14547号公報、同6−1454
8号公報等に記載された様な通電式玉軸受が、自動車用
操舵装置等、電気が流れる部分に使用されていた。これ
ら従来から知られている通電式玉軸受は、弾性を有する
金属製の線材を、内輪の端部外周面並びに外輪の端部内
周面に形成した凹溝に係止したり、或は合成樹脂製の保
持器の一部に金属板を、この保持器を射出成形する際に
インサートしている。これら従来構造の場合には、上記
線材又は金属板が内輪と外輪とを電気的に導通させて、
玉に電流が流れる事を防止し、この玉の転動面、並びに
内外輪の軌道面が電気的に腐食する事を防止する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上述の様な構造を有す
る従来の通電式玉軸受の場合、次の様な点を改良する事
が望まれている。先ず、金属製の線材を内輪の端部外周
面並びに外輪の端部内周面に形成した凹溝に係止する構
造の場合、例えば軸受メーカーから自動車用操舵装置を
組み立てる自動車メーカーに玉軸受を搬送する際に、こ
の線材が外れる可能性があった。線材が外れた玉軸受
を、気付かずにそのまま自動車用操舵装置に組み付けた
場合、玉軸受の耐久性が損なわれる。又、線材が内輪と
外輪との一方と共に回転し、他方に対して摺動する為、
摺動部の滑り速度が速く(摺動部の単位時間当りの滑り
量が多く)なり、この摺動部の摩耗が進み易い。
【0008】これに対して、合成樹脂製の保持器の一部
に金属板をインサートする構造の場合には、金属板付の
合成樹脂製保持器の製造作業が面倒で、コストが嵩む。
本発明の通電式玉軸受は、上述の様な不都合を何れも解
消すべく、考えたものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の通電式玉軸受
は、従来から知られている通電式玉軸受と同様に、外周
面に深溝型の内輪軌道を有する内輪と、内周面に深溝型
の外輪軌道を有する外輪と、上記内輪軌道と外輪軌道と
の間に転動自在に設けられた複数の玉と、それぞれが金
属板材をプレス成形する事により得られる波形で円環状
に形成された1対の素子を組み合わせて成り、この複数
の玉を転動自在に保持する波形保持器と、上記内輪と外
輪とを電気的に導通させる通電部材とを備える。
【0010】特に、本発明の通電式玉軸受に於いては、
上記波形保持器に上記通電部材としての機能を持たせる
べく、この波形保持器を構成する上記素子の一部に、こ
の素子の外周縁から直径方向外方に突出する外径側弾性
腕部と、上記素子の内周縁から直径方向内方に突出する
内径側弾性腕部とを設けている。そして、この内径側弾
性腕部の先端部は上記内輪の一部で上記内輪軌道から外
れた部分に、上記外径側弾性腕部の先端部は上記外輪の
一部で上記外輪軌道から外れた部分に、それぞれ弾性的
に当接させている。
【0011】
【作用】上述の様に構成される本発明の通電式玉軸受の
場合、内輪と外輪とは、波形保持器を構成する素子によ
り電気的に導通されており、外輪と内輪との間で流れる
電流の大部分は、電気抵抗の小さな上記素子を通る。こ
の為、玉を流れる電流は僅少となり、玉の転動面や内外
輪の軌道面に電気的な腐食が生じる事がなくなる。又、
波形保持器である通電部材は、玉の公転速度と同期して
回転するので、この通電部材と内輪及び外輪との摺動部
の滑り速度は、これら内輪と外輪との相対速度の半分程
度になる。従って、上記各摺動部の摩耗を少なく抑え
て、通電式玉軸受の性能を安定させると共に耐久性向上
を図れる。又、通電部材を、波形保持器を構成する金属
板材製の素子により構成しているので、この保持器の製
作が特に面倒になる事がなく、玉軸受の運搬時に通電の
為の部材が脱落する事もない。
【0012】
【発明の実施の形態】図1〜2は、本発明の実施の形態
の第1例を示している。尚、本発明の特徴は、内輪2と
外輪4との間に電位差が生じた場合、波形保持器6aを
通じて電流の大部分を流す事により、玉5、5に流れる
電流を僅少にする為の構造にある。深溝型の玉軸受の構
造、並びに波形保持器6aの本体部分の構造自体は、前
述の図5に示した従来構造と同様であるから、同等部分
には同一符号を付して、重複する説明を省略若しくは簡
略にする。
【0013】本発明の通電式玉軸受の場合には、上記波
形保持器6aに上記内輪2と外輪4との間で電流を流す
為の通電部材としての機能を持たせるべく、この波形保
持器6aを構成する1対の素子8、8aのうち、一方
(図1の手前側、図2の右方)の素子8aの一部に、外
径側弾性腕部11と内径側弾性腕部12とを形成してい
る。即ち、上記一方の素子8aの一部で、ポケット7を
構成する為の凹部9の中央部分、即ち波形保持器6aの
うちで最も幅方向外方に突出した部分の上下両縁に、上
記外径側弾性腕部11及び内径側弾性腕部12の基端部
を連続させている。このうちの外径側弾性腕部11は、
上記凹部9の中央部外周縁から直径方向外方に、円周方
向に傾斜した状態で突出している。又、上記内径側弾性
腕部12は、上記凹部9の中央部内周縁から直径方向内
方に、円周方向に関して上記外径側弾性腕部11とは逆
方向に傾斜した状態で突出している。
【0014】これら外径側、内径側、両弾性腕部11、
12はそれぞれ、自由状態でそれぞれの先端部を上記波
形保持器6aの幅方向中央側に変位させる方向の弾力を
付与している。又、これら外径側、内径側、両弾性腕部
11、12はそれぞれの先端部を、外輪4の内周面に形
成した外径側段部13並びに内輪2の外周面に形成した
内径側段部14に対向させている。従って、上記波形保
持器6aに転動自在に保持した複数個の玉5、5を、内
輪2の外周面に形成した内輪軌道1及び外輪4の内周面
に形成した外輪軌道3に係合させて、上記波形保持器6
aの幅方向位置を規制した状態では、上記外径側弾性腕
部11の先端部は上記外径側段部13に、上記内径側弾
性腕部12の先端部は上記内径側段部14に、それぞれ
弾性的に当接する。
【0015】従って、上記波形保持器6aを含む構成各
部材を組み合わせて、深溝型の玉軸受を構成した状態で
は、上記外輪4と内輪2とが、上記波形保持器6aを構
成する一方の素子8aを介して、電気的に導通する。
尚、これら外径側、内径側、両弾性腕部11、12の傾
斜方向は、それぞれ外輪4及び内輪2と波形保持器6a
との相対回転方向との関係で規制する。即ち、上記外径
側、内径側、両弾性腕部11、12の先端縁が、上記各
段部の側面に食い込まない様にする。具体的には、図1
で波形保持器6aが静止していると仮定した場合、内輪
2は図1の反時計方向に、外輪4は同じく時計方向に、
それぞれ回転する。但し、上記外径側、内径側、両弾性
腕部11、12の先端部を、上記各段部13、14が凸
面となる方向に湾曲させる等により、これら各弾性腕部
11、12の先端縁が上記各段部13、14に食い込ま
ない様にすれば、上記外輪4及び内輪2と波形保持器6
aとの相対回転方向とを特に規制する必要はなくなる。
言い換えれば、両方向回転の玉軸受に本発明を適用でき
る。
【0016】上述の様に構成される本発明の通電式玉軸
受の場合、上記外輪4と内輪2とは、波形保持器6aを
構成する1対の金属板製の素子8、8aのうち、上記外
径側、内径側、両弾性腕部11、12を形成した一方の
素子8aにより電気的に導通されており、上記外輪4と
内輪2との間で流れる電流の大部分は、電気抵抗の小さ
な上記一方の素子8aを通る。即ち、上記外径側、内径
側、両弾性腕部11、12と、外輪4の内周面に形成し
た外径側段部13及び内輪2の外周面に形成した内径側
段部14との間には、グリース等の潤滑剤が存在しない
か、仮に存在しても極く僅かである。従って、これら各
弾性腕部11、12と各段部13、14との当接部の抵
抗は小さい。これに対して、前記各玉5、5の転動面と
前記内輪軌道1及び外輪軌道3との間には、グリース等
の潤滑剤の膜が存在する。従って、これら各玉5、5の
転動面と上記内輪軌道1及び外輪軌道3との当接部の抵
抗は比較的大きい。この為、上記外輪4と内輪2との間
で流れる電流の大部分は、上記一方の素子8aを通る。
この結果、上記各玉5、5を流れる電流は僅少となり、
これら各玉5、5の転動面や、上記内輪軌道1及び外輪
軌道3に電気的な腐食が生じる事がなくなる。
【0017】又、上記外径側、内径側、両弾性腕部1
1、12は波形保持器6aと共に回転するので、これら
各弾性腕部11、12と上記各段部13、14との摺動
部の滑り速度は、これら内輪2と外輪4との相対速度の
半分程度になる。言い換えれば、上記各摺動部の単位時
間当りの滑り量を、少なく抑える事ができる。従って、
上記摺動部の摩耗を少なく抑えて、通電式玉軸受の性能
を安定させると共に耐久性向上を図れる。
【0018】又、上記外径側、内径側、両弾性腕部1
1、12は、上記一方の素子8aと同時に形成でき、こ
の一方の素子8aを他方の素子8とを結合すると同時に
上記波形保持器6aに装着できるので、この波形保持器
6aの製作が面倒になる事がない。即ち、本発明の通電
式玉軸受を構成する波形保持器6aは、上記一方の素子
8aに外径側、内径側、両弾性腕部11、12を設けた
以外、一般的な波形保持器と同様である。従って、上記
波形保持器6aのコストが嵩む事はない。
【0019】更に、上記外径側、内径側、両弾性腕部1
1、12は、上記波形保持器6aに一体的に結合されて
いるので、この波形保持器6aを通電式玉軸受に組み付
けた後は、外れる事はない。従って、玉軸受の搬送中に
外輪4と内輪2とを導通させる為の部材が外れる事がな
く、導通させる為の部材が外れた玉軸受を組み込む事で
この玉軸受の耐久性を損なう事がない。
【0020】次に、図3〜4は、本発明の実施の形態の
第2例を示している。本例の場合にも、波形保持器6b
に内輪2と外輪4との間で電流を流す為の通電部材とし
ての機能を持たせるべく、この波形保持器6bを構成す
る1対の素子8、8bのうち、一方(図3の手前側、図
4の右方)の素子8bの一部に、外径側弾性腕部11a
と内径側弾性腕部12aとを形成している。即ち、上記
一方の素子8bの一部で、ポケット7を構成する為の凹
部9の中央部分、即ち波形保持器6bのうちで最も幅方
向外方に突出した部分の上下両縁に、上記外径側弾性腕
部11a及び内径側弾性腕部12aの基端部を連続させ
ている。このうちの外径側弾性腕部11aは、上記凹部
9の中央部外周縁から直径方向外方に、円周方向に傾斜
した状態で突出している。又、上記内径側弾性腕部12
aは、上記凹部9の中央部内周縁から直径方向内方に、
円周方向に関して上記外径側弾性腕部11aとは逆方向
に傾斜した状態で突出している。
【0021】これら外径側、内径側、両弾性腕部11
a、12aのうち、外径側弾性腕部11aは、自由状態
でその先端部を上記波形保持器6bの直径方向外方に変
位させる方向の弾力を付与している。これに対して上記
内径側弾性腕部12aは、自由状態でその先端部を上記
波形保持器6bの直径方向内方に変位させる方向の弾力
を付与している。又、上記外径側弾性腕部11aはその
先端部を、外輪4の内周面端部で外輪軌道3から外れた
部分に、上記内径側弾性腕部12aはその先端部を、内
輪2の外周面端部で内輪軌道1から外れた部分に、それ
ぞれ対向させている。従って、上記波形保持器6bに転
動自在に保持した複数個の玉5、5を、内輪2の外周面
に形成した内輪軌道1及び外輪4の内周面に形成した外
輪軌道3に係合させて、上記波形保持器6bの幅方向位
置を規制した状態では、上記外径側弾性腕部11aの先
端部は上記外輪4の内周面端部で外輪軌道3から外れた
部分に、上記内径側弾性腕部12aの先端部は内輪2の
外周面端部で内輪軌道1から外れた部分に、それぞれ弾
性的に当接する。
【0022】従って、上記波形保持器6bを含む構成各
部材を組み合わせて、深溝型の玉軸受を構成した状態で
は、上記外輪4と内輪2とが、上記波形保持器6bを構
成する一方の素子8bを介して、電気的に導通する。
尚、本例の場合も、これら外径側、内径側、両弾性腕部
11a、12aの傾斜方向は、それぞれ外輪4及び内輪
2と波形保持器6bとの相対回転方向との関係で規制す
る。即ち、上記外径側、内径側、両弾性腕部11a、1
2aの先端縁が、上記外輪4の内周面及び内輪2の外周
面に食い込まない様にする。具体的には、図3で波形保
持器6bが静止していると仮定した場合、内輪2は図3
の反時計方向に、外輪4は同じく時計方向に、それぞれ
回転する。本例の場合も、上記外径側、内径側、両弾性
腕部11a、12aの先端縁部で上記外輪4の内周面及
び内輪2の外周面に摺接する部分を凸円弧状に湾曲させ
れば、外輪4及び内輪2と波形保持器6bとの回転方向
を規制する必要がなくなる。
【0023】上述の様に構成する本例の構造の場合も、
前述した第1例の構造の場合と同様に、玉5、5を流れ
る電流を僅少にして、これら玉5、5の転動面や内輪軌
道1及び外輪軌道4に電気的な腐食が生じる事を防止す
る。又、摺動部の摩耗を少なく抑えて、通電式玉軸受の
性能を安定させると共に耐久性向上を図る。更に、保持
器の製作を特に面倒にする事なく、玉軸受の運搬時に通
電の為の部材が脱落する事を確実に防止できる。
【0024】
【発明の効果】本発明は、以上に述べた通り構成され作
用する為、安価でしかも優れた耐久性及び信頼性を備
え、しかも低トルクの通電式玉軸受を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の第1例を示す正面図。
【図2】図1のA−A断面図。
【図3】本発明の実施の形態の第2例を示す正面図。
【図4】図3のB−B断面図。
【図5】一般的な深溝型の玉軸受を示す、部分切断斜視
図。
【符号の説明】
1 内輪軌道 2 内輪 3 外輪軌道 4 外輪 5 玉 6、6a、6b 波形保持器 7 ポケット 8、8a、8b 素子 9 凹部 10 リベット 11、11a 外径側弾性腕部 12、12a 内径側弾性腕部 13 外径側段部 14 内径側段部

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外周面に深溝型の内輪軌道を有する内輪
    と、内周面に深溝型の外輪軌道を有する外輪と、上記内
    輪軌道と外輪軌道との間に転動自在に設けられた複数の
    玉と、それぞれが金属板材をプレス成形する事により得
    られる波形で円環状に形成された1対の素子を組み合わ
    せて成り、この複数の玉を転動自在に保持する波形保持
    器と、上記内輪と外輪とを電気的に導通させる通電部材
    とを備えた通電式玉軸受に於いて、上記波形保持器に上
    記通電部材としての機能を持たせるべく、この波形保持
    器を構成する上記素子の一部に、この素子の外周縁から
    直径方向外方に突出する外径側弾性腕部と、上記素子の
    内周縁から直径方向内方に突出する内径側弾性腕部とを
    設けており、この内径側弾性腕部の先端部は上記内輪の
    一部で上記内輪軌道から外れた部分に、上記外径側弾性
    腕部の先端部は上記外輪の一部で上記外輪軌道から外れ
    た部分に、それぞれ弾性的に当接させている事を特徴と
    する通電式玉軸受。
JP9061331A 1997-03-14 1997-03-14 通電式玉軸受 Pending JPH10252746A (ja)

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