JPH10252482A - 内燃機関の可変吸気制御装置 - Google Patents

内燃機関の可変吸気制御装置

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JPH10252482A
JPH10252482A JP9060824A JP6082497A JPH10252482A JP H10252482 A JPH10252482 A JP H10252482A JP 9060824 A JP9060824 A JP 9060824A JP 6082497 A JP6082497 A JP 6082497A JP H10252482 A JPH10252482 A JP H10252482A
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intake control
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    • Y02T10/40Engine management systems

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  • Characterised By The Charging Evacuation (AREA)
  • Control Of Throttle Valves Provided In The Intake System Or In The Exhaust System (AREA)
  • Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)
  • Combined Controls Of Internal Combustion Engines (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 真に必要な場合にのみ吸気状態の切り換えを
禁止し、作動部品の耐久性を向上させながら不必要な機
関性能低下を防止する。 【解決手段】 電子制御ユニット(ECU)30からの
指令に基づいて吸気制御弁25を開閉することにより機
関1の吸気状態を変化させる。ECUは冷却水温度セン
サ37で検出した機関冷却水温度が所定値より低く吸気
制御弁の各作動部品の磨耗が生じやすくなっている時に
は、機関回転数の変化速度が所定の判定値より大きい領
域で吸気制御弁の開閉動作を禁止する。これにより、磨
耗が生じやすい状態でのみ吸気制御弁の開閉操作が禁止
されるため、作動部品の耐久信頼性の向上と、不必要な
吸気制御弁の開閉操作禁止による機関性能の低下との両
方が防止される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、内燃機関の可変吸
気制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】運転領域に応じて機関の吸気状態を切り
換えることにより機関の吸気充填効率を向上させる可変
吸気制御装置が知られている。一般に機関の吸気状態の
切換は、例えば機関の有効吸気管長や有効吸気管断面積
を変化させること、或いは気筒の吸排気弁のオーバラッ
プを変化させること等により行われる。
【0003】例えば、特開平4−303123号公報
は、機関運転状態に応じて機関の有効吸気管長を変化さ
せることにより、機関吸気充填効率を変化させる可変吸
気制御装置を開示している。機関吸気系は、その有効長
さや断面積で定まる気柱振動の共鳴周波数を有してお
り、この共鳴周波数近傍で機関が運転された場合には共
鳴過給効果により各気筒への吸気充填効率が向上し機関
出力が増大する。上記公報の装置は機関吸気通路に設け
た吸気制御弁を開閉することにより、吸気通路の有効長
さを変化させて(すなわち、機関の吸気状態を切り換え
て)共鳴周波数を変更することを可能としたものであ
る。
【0004】例えば、上記公報の装置では機関回転数が
所定値以上の領域では吸気制御弁を開弁し吸気有効管長
が短くなるようにする。これにより、吸気系の共鳴周波
数は高速側に移行し機関の高回転時に共鳴過給効果が得
られるようになる。また、上記公報の装置では機関回転
数が所定値より低い運転領域では吸気制御弁を閉弁した
ままで運転する。これにより、吸気系の共鳴周波数は低
速側に移行し、機関の低速回転時に共鳴過給効果が得ら
れるようになる。すなわち、上記公報の装置では機関回
転数が所定値以上の領域で吸気状態を切り換えるように
したことにより、機関低速運転領域から高速運転領域ま
で高い吸気充填効率を得るようにしたものである。
【0005】一方、例えば自動変速機を備えた自動車用
機関などでは急加速中等に自動変速機がシフトアップさ
れると機関回転数が一時的に低下する。このため、加速
中の機関回転数上昇により一旦吸気制御弁が開弁した場
合でもシフトアップにより回転数が低下すると吸気制御
弁が閉弁され、シフトアップ後に回転数が上昇すると吸
気制御弁が再度開弁されることになり、加速中に短い時
間で吸気制御弁が開弁と閉弁とを繰り返すようになる。
このように短時間で吸気制御弁が開閉を繰り返すと、吸
気制御弁の作動頻度の増大により作動部品の磨耗が増大
して耐久信頼性が低下する問題が生じる。
【0006】そこで、上記公報の装置では機関負荷が大
きい場合には、吸気状態の切り換えを禁止(すなわち回
転数が上記所定値以下の領域でも吸気制御弁を開弁して
共鳴周波数を高速側に固定)することにより、加速中の
シフトアップ時に吸気制御弁の開閉が繰り返されること
を防止している。これにより、加速時に短時間の間に吸
気制御弁の開閉が繰り返されることが防止されるため、
作動部品の耐久信頼性低下が生じない。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記特開平4−303
123号公報の装置では、作動部品の耐久信頼性を向上
させるために、機関負荷の大きい急加速時等に一律に吸
気状態の切り換えを禁止して吸気制御弁の作動頻度を低
下させている。しかし、上記公報の装置では、吸気状態
の切り換え禁止により共鳴周波数が高速側に固定される
ため機関加速時には通常運転時に較べて機関の低回転領
域で吸気充填効率が低下することになる。また、機関冷
間運転時等では各作動部品の摩擦が大きく頻繁な作動は
部品の磨耗を招くおそれがあるが、機関暖機が進み機関
温度が十分に高くなった状態では潤滑も良好になり摩擦
が低下する。従って、機関温度が十分に高い状態ではあ
る程度頻繁な吸気状態の切り換えがあっても作動部品の
磨耗は生じない。
【0008】このため、上記公報の装置のように機関温
度(潤滑状態)にかかわらず、急加速時等に一律に吸気
状態の切り換えを禁止していると、本来必要のない状態
でも切り換え禁止が行われてしまい、不必要に機関の出
力を低下させる問題がある。本発明は上記問題に鑑み、
真に必要な状態でのみ吸気状態の切り換え禁止を行うこ
とにより、作動部品の耐久信頼性を向上させながら機関
出力の不必要な低下を防止することが可能な内燃機関の
可変吸気制御装置を提供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明に
よれば、内燃機関の運転状態に応じて、各運転状態にお
いて最大の吸気充填効率を得るように機関吸気状態を切
り換える吸気可変手段と、機関運転状態の変化が予め定
めた禁止条件に一致する場合に、前記吸気可変手段によ
る機関吸気状態の切り換えを禁止する切り換え禁止手段
と、機関温度を検出するとともに、検出した機関温度が
予め定めた温度以下である場合に前記切り換え禁止手段
による吸気状態の切り換え禁止動作を許可する禁止制御
手段と、を備えた内燃機関の可変吸気制御装置が提供さ
れる。
【0010】すなわち、請求項1の可変吸気制御装置で
は、禁止制御手段は機関温度が予め定めた温度以下の低
温時にのみ切り換え禁止手段の切り換え禁止動作を許可
する。このため、機関温度が低く作動部品の摩擦が大き
い時には吸気状態切り換えが行われる頻度が低減され作
動部品の耐久信頼性が向上する。また、機関温度が十分
に高く作動部品の摩擦が小さい時には切換禁止は行われ
ないため、最大機関性能を得られるように吸気状態が切
り換えられる。
【0011】請求項2に記載の発明によれば、内燃機関
の運転状態に応じて、各運転状態において最大の吸気充
填効率を得るように機関吸気状態を切り換える吸気可変
手段と、機関運転状態の変化が予め定めた禁止条件に一
致する場合に、前記吸気可変手段による機関吸気状態の
切り換えを禁止する切り換え禁止手段と、機関温度を検
出するとともに、検出した機関温度に応じて前記禁止条
件を設定する禁止条件設定手段と、を備えた内燃機関の
可変吸気制御装置が提供される。
【0012】すなわち、請求項2の可変吸気制御装置で
は、禁止条件設定手段は機関温度に応じて吸気切り換え
禁止の条件を変化させ、例えば機関温度が低いほど切り
換え禁止が行われやすくなるようにする。このため、機
関温度が低く作動部品の摩擦が大きくなるほど吸気状態
切り換えの頻度が低下し、作動部品の耐久信頼性が向上
する。また、機関温度が高く作動部品の摩擦が小さい状
態では切り換え禁止が行われにくくなるため機関温度が
十分に高い状態では常に機関の最大機関性能を得られる
ように吸気状態が切り換えられる。
【0013】請求項3に記載の発明によれば、更に、大
気温度を検出するとともに検出した大気温度に応じて前
記禁止条件設定手段により設定された禁止条件を補正す
る補正手段を備え、前記切り換え禁止手段は補正手段に
より補正された後の禁止条件に基づいて機関吸気状態の
切り換えを行う請求項2に記載の内燃機関の可変吸気制
御装置が提供される。
【0014】すなわち、請求項3の可変吸気制御装置で
は、大気温度に応じて補正された禁止条件に基づいて吸
気状態の切り換え禁止が行われる。このため、機関温度
がある程度高くなっているが大気温度が低いために作動
部品の実際の温度が十分に上昇していないような場合に
は、吸気状態の切り換え禁止が行われやすくなる。この
ため、作動部品の実際の温度に応じた切り換え禁止が行
われるようになり、作動部品の耐久信頼性が一層向上す
る。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照して本発明
の実施形態について説明する。図1は、本発明の可変吸
気制御装置を自動車用6気筒機関に適用した場合の装置
概略構成を示す図である。図1において、符号1でその
全体を示すのは自動車用6気筒内燃機関、C1からC6
はそれぞれ2つの吸気弁50a、50bと2つの排気弁
60a、60bとを備えた、機関1の6つの気筒を示し
ている。機関1は、エアクリーナ(図示せず)に接続さ
れる共通の吸気通路2と、吸気通路2上に配置されたス
ロットル弁6とを備えている。スロットル弁6下流側で
は、吸気通路は2つの分岐通路21a、21bに分岐
し、サージタンク3に接続されている。
【0016】本実施形態では、サージタンク3内部は隔
壁3cにより2つの独立した区画3aと3bとに分割さ
れており、隔壁3c上に設けられた吸気制御弁25を開
弁することにより必要に応じて区画3aと3bとを連通
させることが可能となっている。また、本実施形態では
気筒C1からC6は互いに点火順序の連続しない3つの
気筒ずつの2つの気筒群に分割され、それぞれの気筒の
吸気枝管は気筒群毎にサージタンク3の同じ区画に接続
されている。すなわち、図1の例では、気筒C1からC
6は、互いに点火順序の連続しないC1、C2、C3の
気筒からなる気筒群とC4、C5、C6の気筒からなる
気筒群とに分割されており、気筒C1、C2、C3の吸
気枝管41、42、43はサージタンク3の区画3a
に、気筒C4、C5、C6の吸気枝管44、45、46
はサージタンク3の区画3bに、それぞれ接続されてい
る。
【0017】図1に25aで示すのは、吸気制御弁25
を開閉駆動するアクチュエータである。アクチュエータ
25aは、負圧アクチュエータ、ソレノイドアクチュエ
ータ等の適宜な形式のアクチュエータとされ、後述する
ECU30からの切り換え信号に応じて吸気制御弁25
を開弁し、サージタンク3内の区画3aと3bとを連通
させる。ECU(電子制御ユニット)30はRAM、R
OM、CPU、入出力ポートを双方向性バスで相互に接
続した公知の構成のディジタルコンピュータである。E
CU30は、機関1の点火時期制御や燃料噴射制御等の
基本制御を行う他、本実施形態では運転条件に応じて吸
気制御弁25を開閉し、機関1の吸気状態を予め定めた
パターンに従って切り換える可変吸気制御を行ってい
る。この可変吸気制御のため、本実施形態ではECU3
0には機関クランク軸(図示せず)に配置されたクラン
ク軸回転角センサ35から機関回転数NEに比例した周
波数のパルス信号が入力されている他、スロットル弁6
に配置されたスロットル開度センサ36からスロットル
弁6の開度TAに比例した電圧信号が、また機関冷却水
通路に配置された冷却水温度センサ37から機関冷却水
温度THWに応じた電圧信号と、吸気通路2に配置され
た吸気温度センサ39から吸気温度TAIに応じた電圧
信号が、それぞれ図示しないADコンバータを介して入
力されている。ECU30は、クランク軸回転角センサ
35からのパルス信号周波数に基づいて機関1の回転数
NEを算出し、回転数NEに基づいて吸気制御弁25を
開閉する可変吸気制御を行う。また後述するように、E
CU30は機関回転数NEの変化速度に応じて吸気制御
弁25の切り換え動作を禁止する制御と、機関冷却水温
度THWに応じてこの切り換え禁止を許可する制御とを
行う。なお、本実施形態では、後述するように上記吸気
温度センサ39で検出した吸気温度TAIを大気温度と
して使用して後述の制御を行うが、別途大気温度を計測
可能なセンサを車両外部等に設けてもよい。
【0018】次に、吸気制御弁25の開閉による機関1
の吸気状態の切り換えについて図2を用いて説明する。
図2(A) は、吸気制御弁25を開弁した状態を示す。吸
気制御弁25が開弁した状態ではサージタンク3の区画
3a、3bが連通して1つの大きな容積部が形成され
る。このため、サージタンク3(区画3a、3b)には
気柱振動の腹が形成されるようになり、サージタンク3
が吸気通路の開放端と同様に機能するようになる。この
ため、吸気制御弁25開弁時の各気筒の有効吸気管長
は、それぞれ各気筒からサージタンク3までの吸気枝管
41から46の長さL1(図2(A) )に等しくなる。
【0019】一方、吸気制御弁25閉弁時にはサージタ
ンク3は隔壁3cにより分割され、区画3a、3bはそ
れぞれが独立した小さな容積部として機能することにな
り、区画3a、3bには気柱振動の腹は形成されなくな
る。このため、図2(B) に示すように、吸気制御弁25
閉弁時には分岐通路21a、21bの合流部が吸気通路
の開放端として機能するようになり、各気筒の有効吸気
管長はL2に等しくなる。
【0020】すなわち、本実施形態では吸気制御弁25
を開弁すると有効吸気管長は閉弁時より短くなる(図2
(A) )。気柱振動の共鳴周波数は有効吸気管長が短いほ
ど高くなるため、吸気制御弁25を開弁すると本実施形
態では共鳴過給により吸気充填効率の増大が得られる機
関回転数領域が高回転側に移行し、機関高速運転時の機
関出力トルクが増大する。また、逆に吸気制御弁25閉
弁時には各気筒の有効吸気管長が長くなり(図2(B)
)、共鳴過給による吸気充填効率の増大が得られる領
域は低回転側に移行するため、機関低速運転時の出力ト
ルクが増大する。
【0021】なお、上述のように本実施形態では有効吸
気管長を切り換えることにより気柱振動の共鳴周波数を
変化させて機関吸気充填効率を変えているが、有効吸気
管断面積を変化させることによっても共鳴周波数を変化
させることができる。また、吸気弁と排気弁との少なく
とも一方の開閉タイミングを変化させることのできる可
変バルブタイミング装置を備えた機関では、吸気弁と排
気弁とのバルブオーバラップ量や吸気弁の閉弁時期を変
化させることによっても吸気充填効率を変化させること
ができる。以下の実施形態では、上記のように機関有効
吸気管長を変化させることにより吸気充填効率を変化さ
せる場合を例にとって本発明を説明しているが、本発明
は有効吸気管断面積やバルブタイミングを変化させるこ
とにより機関吸気充填効率を変化させる場合や、他の方
法により機関吸気充填効率を変化させる場合についても
同様に適用可能である。
【0022】次に、本実施形態における可変吸気制御に
ついて説明する。図3は吸気制御弁25開閉に伴う機関
出力トルク特性の変化を示す。図3において、横軸は回
転数NE、縦軸は機関最大出力トルクを表しており、図
3のカーブA(破線)は吸気制御弁25開弁時の最大出
力トルクを、カーブB(一点鎖線)は吸気制御弁25閉
弁時の最大出力トルクをそれぞれ示している。
【0023】図3に示すように、機関高回転領域(例え
ば回転数NE≧4000RPM)では吸気制御弁25開
弁状態(カーブA)のほうが吸気制御弁25閉弁状態
(カーブB)よりも機関最大出力トルクが大きく、機関
低回転領域(NE≦2000RPM)では逆に吸気制御
弁25閉弁状態(カーブB)の方が開弁状態(カーブ
A)より機関最大出力トルクが大きくなっている。ま
た、本実施形態の機関1の出力特性は図3に示すよう
に、回転数NEが2000から2400RPMの領域で
は吸気制御弁25を開弁した方が機関最大出力トルクが
増大し、2400から4000RPMの領域では逆に吸
気制御弁25を閉弁した方が機関最大出力トルクが増大
するようになっている。
【0024】図4(B) は、本実施形態における通常の吸
気切り換えパターンを示している。本実施形態では、吸
気制御弁25を機関1の運転状態(機関回転数)に応じ
て開閉し、それぞれの回転数領域でより大きな出力トル
クが得られるように吸気制御弁25の状態を制御してい
る。すなわち、本実施形態では、回転数NEが、NE≦
2000RPM及び、2400RPM≦NE<4000
RPMの2つの回転数領域では吸気制御弁25を閉弁
し、回転数NEが、NE≧4000RPM及び、200
0RPM<NE<2400RPMの2つの回転数領域で
は吸気制御弁25を開弁するように回転数NEに応じて
吸気制御弁25を制御している。図4(B)に示したよう
に吸気制御弁25を開閉制御することにより、機関1の
最大出力トルクは、図4(A) に実線で示したように変化
するため、機関1の全回転数領域において比較的高い機
関出力トルクを得ることができる。なお、図4(A) のカ
ーブA、カーブBは図3と同様、それぞれ吸気制御弁2
5開弁時と閉弁時の機関出力トルク特性を示している。
【0025】ところが、図4(B) に示した吸気制御弁の
切り換えパターン(以下図4(B) の切り換えパターンを
「通常パターン」と呼ぶ)で常に吸気制御弁25を制御
していると問題が生じる場合がある。例えば、急加速時
等で機関回転数の上昇速度が早い場合には、図4(B) の
通常パターンでは吸気制御弁25はNE≦2000RP
M(以下領域という)では閉弁しており、2000R
PM<NE<2400RPM(以下領域)では開弁、
2400RPM≦NE<4000RPM(領域)では
閉弁、NE≧4000RPM(領域)では開弁する。
すなわち、急加速時等で回転数が短時間で領域から
まで上昇すると、吸気制御弁25は短時間の間に閉弁
(領域)→開弁(領域)→閉弁(領域)→開弁
(領域)の動作を繰り返すことになる。機関温度が低
く潤滑油粘度が高いような場合には、吸気制御弁25の
可動部分やアクチュエータ25aの潤滑も不十分であり
各部品間の摩擦が増大している。このような状態で上述
のように短時間で吸気制御弁の開閉操作を繰り返すと、
吸気制御弁25の可動部分やアクチュエータ25a等の
作動部品の磨耗が生じやすくなり、これらの部品の耐久
信頼性が低下する問題が生じる場合がある。また、急減
速等により機関回転数が短時間で低下した場合も同様な
問題が生じる。そこで、本実施形態では機関回転数の変
化速度が大きい場合には、図4(B) の領域における開
閉動作を禁止して吸気制御弁作動部品の耐久信頼性低下
が生じることを防止している。
【0026】図5は、機関回転数の変化速度が大きい場
合の吸気制御弁の切り換えパターン図5(B) (以下図5
(B) の切り換えパターンを「禁止パターン」と呼ぶ)
と、このパターンで運転した場合の機関最大出力トルク
(図5(A) 実線)を示している。図5(B) に示すよう
に、禁止パターンでは領域での吸気制御弁25の開弁
が行われないため、回転数NEが2000RPMと24
00RPMとにおける吸気制御弁開閉操作が行われなく
なり吸気制御弁作動部品の作動頻度が低減されている。
【0027】ところが、図5(B) の禁止パターンで吸気
制御弁25を制御した場合には機関最大出力トルクは図
5(A) 実線に示したようになるため、領域では最大の
吸気充填効率を得ることができず通常パターンにおける
機関最大出力トルクより低下することになる。このた
め、禁止パターンでは図5領域での加速性能の悪化等
の問題が生じる。一方、機関暖機が進み吸気制御弁作動
部品の温度が十分に高くなると、潤滑油粘度も低下して
これらの部品の作動時の摩擦が低下する。このため、機
関温度が高い場合には比較的短時間で吸気制御弁25の
開閉が繰り返された場合であっても必ずしも作動部品の
磨耗は生じず、これらの部品の耐久信頼性が低下するこ
とはない。
【0028】そこで、本実施形態では機関冷却水温度T
HWを検出し、冷却水温度が所定値より低く、作動部品
の摩擦増大が耐久信頼性に影響を与えるような場合にの
み図5(B) の禁止パターンによる吸気制御弁の開閉制御
を許可するようにし、機関冷却水温度THWが所定値よ
り高い場合には回転数変化速度にかかわらず図4(B)の
通常パターンで吸気制御弁の開閉制御を行うようにして
いる。これにより、部品の耐久信頼性向上のために真に
必要な場合にのみ図5(B) の禁止パターンによる制御が
許可されるため、不必要に機関性能が低下する問題が生
じない。
【0029】図6は上述の本実施形態における可変吸気
制御動作を示すフローチャートである。本制御動作はE
CU30により一定時間毎に実行されるルーチンにより
行われる。図6においてルーチンがスタートすると、ス
テップ601では別途算出された機関回転数NEが読み
込まれ、更にスロットル開度TAと機関冷却水温度TH
Wとがそれぞれ対応するセンサから読み込まれる。
【0030】次いで、ステップ603では現在のスロッ
トル開度TAが所定値αより大きいか否かが判断され
る。ここで、αは機関が中程度以上の負荷で運転されて
いるか否かの判定値であり、αは本実施形態では例えば
40度程度のスロットル開度に設定されている。ステッ
プ603でTA≦αであった場合、すなわち現在機関が
中負荷以下の負荷で運転されている場合には、ルーチン
はステップ617に進み吸気制御弁25を開弁した後終
了する。すなわち、本実施形態では機関が軽負荷または
中負荷で運転されている場合には吸気制御弁を全回転数
領域で開弁状態に保持し可変吸気制御は行わない。軽中
負荷運転では機関の大出力は要求されないため吸気制御
弁を固定して運転しても運転上の問題は生じない。この
ため本実施形態では、軽中負荷運転時には吸気制御弁を
固定して運転を行い吸気制御弁の開閉操作による作動部
品の寿命低下を防止している。
【0031】ステップ603でTA>αであった場合に
は、次にステップ605で機関回転数NEが2000R
PMより大きいか否か、そしてステップ607で機関回
転数NEが4000RPMより小さいか否かが判断され
る。ステップ605でNE≦2000RPMであった場
合にはステップ619で吸気制御弁を閉弁してルーチン
を終了する。また、ステップ607でNE≧4000R
PMであった場合にはステップ617で吸気制御弁を開
弁してルーチンを終了する。すなわち、本実施形態では
図4(B) 、図5(B) に示すように通常パターン、禁止パ
ターンともNE≦2000RPMの領域では吸気制御弁
は常に閉弁され、NE≧4000RPMの領域では吸気
制御弁は常に開弁される。このため、これらの領域では
機関の回転数変化速度を考慮することなく回転数領域に
応じて吸気制御弁の開閉が行われる。
【0032】ステップ605と607との両方の条件が
成立した場合、すなわち2000RPM<NE<400
0RPMの場合、ルーチンはステップ609から615
を実行し、機関回転数の変化速度が大きい場合の切り換
え禁止制御、及びこの禁止制御を冷却水温度THWが低
い場合にのみ許可する制御を行う。すなわち、ステップ
609ではステップ601で読み込んだ機関冷却水温度
THWの値が予め定めた一定値THW0 より低いか否か
を判定する。そして、現在の冷却水温度が低く作動部の
摩擦が増大していると考えられる場合(ステップ609
でTHW<THW0 の場合)には、ステップ611、6
13で図5(B) の禁止パターンを選ぶか否かを判断す
る。
【0033】すなわち、ステップ611では機関回転数
の変化速度ΔNEが算出され、次いでステップ613で
は、この回転数の変化速度の絶対値|ΔNE|が所定値
RA(RAは正の一定値)より小さいか否かが判断され
る。ここで、ΔNEは例えば、今回ルーチン実行時のN
Eの値と前回ルーチン実行時のNEの値との差として算
出される。|ΔNE|≧RAであった場合、すなわち回
転数変化速度が大きい場合にはルーチンはステップ61
9に進み吸気制御弁を閉弁してルーチンを終了する。こ
の場合には機関回転数が2000RPM<NE<400
0RPMの範囲では常に吸気制御弁が閉弁状態に保持さ
れ、吸気制御弁は図5(B) に示した禁止パターンに応じ
て制御されるようになる。これにより、低温時の頻繁な
吸気制御弁開閉動作が防止され吸気制御弁作動部品の耐
久信頼性が向上する。
【0034】ステップ613で|ΔNE|<RAであっ
た場合には、すなわち回転数変化速度が大きくない場合
にはステップ615に進み、NE<2400か否かが判
断され、NE<2400RPMであればステップ617
に進み吸気制御弁が開弁され、NE≧2400RPMで
あればステップ619に進み吸気制御弁が閉弁される。
すなわち、この場合には図4(B) に示した通常パターン
が選択されることとなる。
【0035】一方、ステップ609でTHW≧THW0
であった場合、すなわち機関温度が十分に高く、作動部
の摩擦が十分に低くなっていると考えられる場合には、
ステップ609から直接ステップ615に進む。これに
より、機関暖機完了後には回転数変化速度にかかわらず
図4(B) に示した通常パターンで吸気制御弁が開閉され
るようになるため、機関最大出力低下時にも加速性能の
悪化等の問題が防止される。
【0036】なお、上記機関冷却水温度THWの判定値
THW0 (ステップ609)は禁止パターンに基づいて
吸気制御弁を制御していると頻繁な作動による作動部品
の耐久信頼性低下が許容できなくなるような冷却水温度
であり、|ΔNE|の判定値RA(ステップ613)
は、頻繁な開閉操作が生じ低温時に吸気制御弁の作動部
品の耐久信頼性の低下を生じる可能性のある回転数変動
速度の大きさである。THW0 、RAの値は機関の種
類、吸気系の構成等に応じて最適値が異なってくるた
め、実際の機関を用いて実験などにより適宜設定するこ
とが好ましい。
【0037】次に、図7を用いて本発明の可変吸気制御
の上記とは別の実施形態について説明する。図6の実施
形態では、機関冷却水温度THWが所定値より低い場合
には一律に吸気制御弁の切り換え禁止を許可していたの
に対して、本実施形態では冷却水温度THWに応じて切
り換え禁止を行うか否かの回転数変動の判定値RBの値
を変更するようにした点が図6の実施形態と相異してい
る。
【0038】前述のように、作動部品温度が低い場合に
は部品の摩擦が増大するため磨耗などが生じやすくな
る。しかし、作動部品の摩擦は温度の低下につれて徐々
に増大するものである。また、本来切り換え禁止を必要
とする作動頻度(回転数変化速度)は作動部品の摩擦に
応じて異なってくる。例えば、冷却水温度THWが極め
て低いような場合は摩擦もかなり大きくなっているた
め、作動による磨耗が極めて生じやすくなっており、作
動頻度が少なくても部品の耐久信頼性が低下しやすい。
しかし、冷却水温度が高くなるにつれて摩擦は減少し磨
耗が生じにくくなるため、許容できる作動頻度は徐々に
増大する。従って、実際には吸気制御弁の切り換えを禁
止すべき作動頻度(回転数変化速度)は冷却水温度TH
Wに応じて変化する。
【0039】そこで、本実施形態では回転数変化速度の
判定値RB(図6の判定値RAに相当する)の値を機関
冷却水温度が低いほど小さくなるように設定している。
これにより、冷却水温度が低くなるほど小さな回転数変
化速度でも切り換え禁止が行われるようになり、温度が
低いほど切り換え禁止が行われやすくなる。このため、
冷却水温度が低いほど吸気制御弁の作動頻度が低下する
ようになり機関温度に応じて最適な切り換え禁止制御を
行うことが可能となる。
【0040】図7は、本実施形態の可変吸気制御動作を
示すフローチャートである。本制御動作は、ECU30
により一定時間毎に実行されるルーチンにより行われ
る。図7において、ステップ701から707は図6ス
テップ601から607と、ステップ715から719
はステップ615から619とそれぞれ同一のステップ
である。
【0041】すなわち、図7のルーチンでは、ステップ
709でステップ701で読み込んだ冷却水温度THW
の値に基づいて図8に示した関係から判定値RBを設定
する。そして、ステップ711で回転数変化速度ΔNE
を算出するとともに、ステップ713ではこの回転数変
化速度の絶対値(|ΔNE|)が上記判定値RBより小
さいか否かを判定する。そして、|ΔNE|≧RBであ
った場合(回転数変化速度が大きい場合)にはステップ
719に進み吸気制御弁の切り換えを禁止し、|ΔNE
|<RBであった場合(回転数変動が小さい場合)には
ステップ715に進み、切り換え禁止は行わずに通常パ
ターンの切り換えを行う。
【0042】図8は、ステップ709で判定値RBの設
定に用いる、RBと機関冷却水温度THWとの関係を示
す図である。図8に示すように、判定値RBは冷却水温
度THWが低くなるほど小さな値に設定され、冷却水温
度THWが低いほど、より小さな回転数変化速度であっ
ても吸気制御弁の禁止パターンの切り換えが行われるよ
うになり、切り換え禁止が行われやすくなる。
【0043】次に、図9を用いて本発明の別の実施形態
について説明する。前述の図6の実施形態では、機関回
転数の変化速度を実際に算出し、冷却水温度が低い場合
にはこの変化速度に基づいて切り換え禁止を行うか否か
を決定していた(ステップ611、613)。しかし、
本実施形態では変速機のギヤシフト位置に応じて切り換
え禁止の判定を行う点が図6の実施形態と相違してい
る。例えば機関出力軸に接続された変速機が低速ギヤ
(例えばファーストまたはセカンドギヤ)にシフトされ
ている場合には、変速比が大きいため機関回転数の変化
速度は大きくなる。また、変速機が高速ギヤ(例えばサ
ードギヤまたはそれ以上のギヤ)にシフトされている場
合には変速比は比較的小さく機関回転数の変化速度は小
さくなる。このため、実際に機関回転数の変化速度を算
出する代わりに変速機のシフト位置に応じて切り換え禁
止の判定を行うことにより、前述の実施形態と同様な制
御が可能となる。
【0044】図9は、本実施形態の可変吸気制御を示す
フローチャートである。本ルーチンは、図6のルーチン
と同様一定時間毎にECU30により実行される。図9
のフローチャートは、ステップ911、913のみが図
6と相異し、他のステップは図6のものと同一である。
すなわち、図9においてルーチンがスタートすると、ス
テップ901からステップ907では、図6ステップ6
01から607と同様に、機関負荷と回転数とに応じて
吸気制御弁の開閉が行われる。
【0045】また、図9ステップ911では、回転数変
化速度ΔNEを算出する代わりに、変速機シフト位置S
Pが読み込まれる。本実施形態では、変速機にはシフト
位置を検出するシフト位置センサ(図示せず)が配置さ
れており、変速機のシフト位置をECU30に入力して
いる。そして、ステップ913では現在のシフト位置が
セカンドギヤより高速ギヤか否か(SP>2)を判定
し、現在ファーストまたはセカンドギヤで運転が行われ
ている場合(SP≦2)には回転数変化速度が大きいと
考えられるためステップ919に進み吸気制御弁の切り
換えを禁止する。また、サードギヤ以上で運転されてい
る場合(SP>2)には、回転数変化が小さいためステ
ップ915に進み通常パターンの切り換えを行う。ま
た、本実施形態においても図6の実施形態と同様に、ス
テップ909で機関冷却水温度THWが判定値THW0
以上の場合には、ステップ909から直接ステップ91
5に進み、変速機シフト位置にかかわらず通常パターン
での吸気制御弁の開閉が行われる。
【0046】上述のように、本実施形態によれば変速機
のシフト位置に応じて吸気切り換えパターンを選択する
ことにより、実際の機関回転数変化速度を検出すること
なく前述の実施形態と同様の効果を得ることが可能とな
っている。次に、図10を用いて本発明の別の実施形態
について説明する。前述の図7の実施形態では、機関冷
却水温度に応じて回転数変化速度の判定値RBの値を設
定することにより、作動部品の摩擦(温度)状態に応じ
た切り換え禁止制御を行っていた。ところが、実際には
作動部品の温度は機関冷却水温度以外の要因によっても
影響される。例えば、大気温度が低い場合には作動部品
の温度上昇は冷却水温度上昇より遅れるため、必ずしも
冷却水温度と作動部品温度とが正確に対応しない場合が
ある。そこで、本実施形態では、機関冷却水温度THW
に基づいて設定された上記判定値RBを大気温度TAI
に応じて補正することにより、より正確に作動部品温度
に応じた切り換え制御を行うようにしている。
【0047】図10は、本実施形態の可変吸気制御を示
すフローチャートである。本ルーチンは、図7のルーチ
ンと同様一定時間毎にECU30により実行される。図
10のフローチャートは、ステップ1001でNE、T
A、THWに加えて吸気温度TAIが吸気温度センサ3
9から読み込まれる点、及びステップ1009と101
1(図7ステップ709、711に想到する)との間に
ステップ1009a、1009bが追加されている点が
のみが図7のフローチャートと相違しており、ステップ
1003から1009及びステップ1011から101
9は、それぞれ図7ステップ703から709及びステ
ップ711から719と同一の操作を表している。
【0048】すなわち、本実施形態では、ステップ10
09aで吸気温度(大気温度)TAIに基づいて図11
に示す関係から大気温度補正係数KTAIを設定し、こ
の補正係数KTAIをステップ1009で求めた判定値
RBに乗ずることにより補正するとともに、ステップ1
011では補正後の判定値(RB×KTAI)に応じて
切り換え禁止を行うか否かを判定する。
【0049】図11は、大気温度補正係数KTAIと大
気温度TAIとの関係を示している。図11に示すよう
に大気温度補正係数KTAIは大気温度TAIが低くな
るにつれて小さな値に設定される。このため、ステップ
1011で使用する判定値(RB×KTAI)は冷却水
温度THWが同一であっても大気温度TAIが低いほど
小さな値となる。すなわち、本実施形態では冷却水温度
THWが同一であっても、大気温度TAIが低く作動部
品の温度が低くなっているほど回転数変化速度の判定値
が小さくなり、吸気制御弁の切り換え禁止が行われやす
くなる。
【0050】このため、本実施形態では、作動部品の摩
擦(温度)状態により正確に対応した切り換え禁止制御
が行われる。
【0051】
【発明の効果】各請求項に記載の発明によれば、真に必
要な場合にのみ吸気状態の切り換えを禁止することによ
り作動部品の耐久信頼性を向上させながら、不必要な機
関性能の低下を防止することができるという共通の効果
を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を自動車用機関に適用した場合の実施形
態の概略構成を示す図である。
【図2】吸気制御弁の開閉による有効吸気管長の変化を
説明する図である。
【図3】吸気制御弁の開閉による機関出力特性の変化を
示す図である。
【図4】図1の機関の通常の吸気制御弁切り換えパター
ン(通常パターン)を説明する図である。
【図5】図1の機関の吸気制御弁切り換え禁止を行う場
合の切り換えパターン(禁止パターンを説明する図であ
る。
【図6】図1の装置の可変吸気制御動作の一例を説明す
るフローチャートである。
【図7】図1の装置の図6とは別の可変吸気制御動作の
例を説明するフローチャートである。
【図8】図7のフローチャートに使用する判定値の設定
を示すグラフである。
【図9】図1の装置の図6、図7とは別の可変吸気制御
動作の例を説明するフローチャートである。
【図10】図1の装置の図6から図9とは別の可変吸気
制御動作の例を説明するフローチャートである。
【図11】図10のフローチャートに使用する判定値の
設定を示すグラフである。
【符号の説明】
1…内燃機関本体 2…吸気通路 3…サージタンク 21a、21b…分岐通路 25…吸気制御弁 30…ECU 37…冷却水温度センサ 39…吸気温度センサ 41〜46…吸気枝管 C1〜C6…気筒

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内燃機関の運転状態に応じて、各運転状
    態において最大の吸気充填効率を得るように機関吸気状
    態を切り換える吸気可変手段と、 機関運転状態の変化が予め定めた禁止条件に一致する場
    合に、前記吸気可変手段による機関吸気状態の切り換え
    を禁止する切り換え禁止手段と、 機関温度を検出するとともに、検出した機関温度が予め
    定めた温度以下である場合に前記切り換え禁止手段によ
    る吸気状態の切り換え禁止動作を許可する禁止制御手段
    と、を備えた内燃機関の可変吸気制御装置。
  2. 【請求項2】 内燃機関の運転状態に応じて、各運転状
    態において最大の吸気充填効率を得るように機関吸気状
    態を切り換える吸気可変手段と、 機関運転状態の変化が予め定めた禁止条件に一致する場
    合に、前記吸気可変手段による機関吸気状態の切り換え
    を禁止する切り換え禁止手段と、 機関温度を検出するとともに、検出した機関温度に応じ
    て前記禁止条件を設定する禁止条件設定手段と、を備え
    た内燃機関の可変吸気制御装置。
  3. 【請求項3】 更に、大気温度を検出するとともに検出
    した大気温度に応じて前記禁止条件設定手段により設定
    された禁止条件を補正する補正手段を備え、前記切り換
    え禁止手段は補正手段により補正された後の禁止条件に
    基づいて機関吸気状態の切り換えを行う請求項2に記載
    の内燃機関の可変吸気制御装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008075524A (ja) * 2006-09-20 2008-04-03 Yamaha Motor Co Ltd 吸気制御装置、及び鞍乗型車両
JP2009167876A (ja) * 2008-01-15 2009-07-30 Fuji Heavy Ind Ltd エンジンの吸気制御装置
JP2012031870A (ja) * 2011-10-12 2012-02-16 Yamaha Motor Co Ltd 吸気制御装置、及び鞍乗型車両

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JP2012031870A (ja) * 2011-10-12 2012-02-16 Yamaha Motor Co Ltd 吸気制御装置、及び鞍乗型車両

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