JPH10252428A - 内燃機関のバルブ特性制御装置 - Google Patents

内燃機関のバルブ特性制御装置

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JPH10252428A
JPH10252428A JP5801097A JP5801097A JPH10252428A JP H10252428 A JPH10252428 A JP H10252428A JP 5801097 A JP5801097 A JP 5801097A JP 5801097 A JP5801097 A JP 5801097A JP H10252428 A JPH10252428 A JP H10252428A
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JP
Japan
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valve
cam
hydraulic
lift
intake
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Application number
JP5801097A
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English (en)
Inventor
Hiroaki Nihei
裕昭 仁平
Yoshikatsu Nakamura
吉克 中村
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Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
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Publication date
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Publication of JPH10252428A publication Critical patent/JPH10252428A/ja
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F01MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; ENGINE PLANTS IN GENERAL; STEAM ENGINES
    • F01LCYCLICALLY OPERATING VALVES FOR MACHINES OR ENGINES
    • F01L1/00Valve-gear or valve arrangements, e.g. lift-valve gear
    • F01L1/34Valve-gear or valve arrangements, e.g. lift-valve gear characterised by the provision of means for changing the timing of the valves without changing the duration of opening and without affecting the magnitude of the valve lift
    • F01L1/344Valve-gear or valve arrangements, e.g. lift-valve gear characterised by the provision of means for changing the timing of the valves without changing the duration of opening and without affecting the magnitude of the valve lift changing the angular relationship between crankshaft and camshaft, e.g. using helicoidal gear
    • F01L1/3442Valve-gear or valve arrangements, e.g. lift-valve gear characterised by the provision of means for changing the timing of the valves without changing the duration of opening and without affecting the magnitude of the valve lift changing the angular relationship between crankshaft and camshaft, e.g. using helicoidal gear using hydraulic chambers with variable volume to transmit the rotating force
    • F01L2001/34423Details relating to the hydraulic feeding circuit
    • F01L2001/34426Oil control valves
    • F01L2001/34433Location oil control valves

Landscapes

  • Valve-Gear Or Valve Arrangements (AREA)
  • Valve Device For Special Equipments (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 バルブリフト調整機構とバルブタイミング調
整機構とを併せ持つ内燃機関において、トルク変動を招
く高リフトカムプロフィールへの切替えを、油圧源の増
大や制御性の悪化を伴うことなく実施する。 【解決手段】 吸気カム15として高リフトカムを選択
して吸気バルブ11を開閉駆動するときには、バルブタ
イミングの変更による機関性能向上幅は小さい。一方、
バルブタイミングを決めるリングギヤの位置制御では、
中間位置に保持するときには微妙な油圧バランスを達成
する必要があるが、最変位位置に保持するときには一方
の油圧室の油圧を単に大きくするだけでよく、その保持
力を大きくすることができる。そこで、高リフトカムを
選択するときには、予め、リングギヤを最変位位置に保
持し、その際、最変位位置にリングギヤを変位させる側
の油圧室のみに油圧を供給して、リングギヤの固定をよ
り確実にする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、内燃機関(内燃エ
ンジン)においてバルブタイミング(弁開閉時期)、バ
ルブ開期間、バルブリフト量(弁揚程)等のバルブ特性
を制御する装置であるバルブ特性制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、自動車用エンジンにおいては、運
転状態に応じて最適なバルブ特性を達成するために動弁
系の可変機構が種々開発され実用化されつつある。バル
ブ特性としては、バルブタイミング、バルブ開期間(カ
ム作用期間)、バルブリフト量(カムリフト量)等があ
る。そして、可変動弁系としては、クランクシャフトに
対するカムシャフトの相対回転位相(カム位相)を2段
階(ON/OFF制御)的に又は連続的に可変にしてバ
ルブ開期間は一定でありながらもその開期間の中心時期
を変化させるものや、異なるプロフィールを有する複数
のカムを設けそれらを切り替えて使用することによりバ
ルブ開期間中心時期は一定でありながらもバルブ開期間
及びバルブリフト量を段階的に変化させるもの、さらに
はカムシャフト軸方向にてプロフィールが変化する三次
元カム(立体カム)を採用しカムシャフトを軸方向に移
動させることによりバルブ開期間中心時期は一定であり
ながらもバルブ開期間及びバルブリフト量を連続的に変
化させるもの、等が考案されている。
【0003】かかるバルブ特性制御装置を有する内燃機
関では、出力性能の向上に寄与する吸入効率の観点、及
びNOx の低減による排出ガス浄化性能(エミッショ
ン)の向上とポンピング損失の低減による燃費の向上と
に寄与する内部排気ガス再循環(内部EGR)の観点か
ら、機関運転状態に応じてバルブ特性が制御される。
【0004】例えば、特開平6-235305号公報は、バルブ
リフト調整機構とバルブタイミング調整機構とを併せ持
つ可変動弁装置を開示している。そのバルブリフト調整
機構は、吸気側カムシャフトに高リフトカム及び低リフ
トカムを備え、吸気バルブを開閉駆動するカムを切り替
え可能とするものである。また、そのバルブタイミング
調整機構は、クランクシャフトの回転を伝えるタイミン
グベルトによって回転駆動されるタイミングプーリとバ
ルブを駆動するカムシャフトとを、内外周にヘリカルス
プライン(ねじれた縦溝)を持つリングギヤで連結し、
そのリングギヤと一体となった可動ピストンを油圧によ
り軸方向に移動させ、2つの位置のいずれかに位置づけ
ることにより、タイミングプーリに対してカムシャフト
を相対回転せしめ、両者の回転位相をずらしてバルブタ
イミングを2段階的に変化させうるものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述の特開
平6-235305号公報の装置におけるバルブタイミング調整
機構は、2段階的にバルブタイミングを切り替えるもの
であるが、例えば、特開平7-139327号公報に開示される
ように、リングギヤを2つの最変位位置間の任意の位置
(中間位相)に位置づけ可能とすることにより、バルブ
タイミングを無段階的に即ち連続的に変化せしめる連続
可変式(リニア式)バルブタイミング調整機構も実用化
されつつある。そこで、この連続可変式バルブタイミン
グ調整機構とバルブリフト調整機構とを組み合わせれ
ば、より緻密なバルブ特性制御を実施することが可能と
なる。
【0006】しかしながら、バルブタイミングを中間位
相に保持することは、リングギヤ等の駆動部材の両側の
油圧室の油圧バランスを、油もれやトルク変動等を考慮
に入れて微妙に制御することにより、成立するものであ
る。一方、低リフトカムから高リフトカムへと切り替え
るときには、カムシャフトのトルク変動が大きくなる。
従って、バルブタイミングを中間位相に保持している場
合において、高リフトカムへ切り替えるときには、駆動
部材の位置が変位してカム位相が変動するため、ショッ
クやエミッションの悪化が生ずる。このような中間位相
の保持制御性の悪化を防止するため、油圧源を増大化し
て保持力を高めることが考えられるが、その場合には、
損失が増え、燃費が悪化してしまうという問題が生ず
る。
【0007】かかる実情に鑑み、本発明の目的は、バル
ブリフト調整機構とバルブタイミング調整機構とを併せ
持つ内燃機関において、トルク変動を招く高リフトカム
への切替えを、油圧源の増大や制御性の悪化を伴うこと
なく実施することができるバルブ特性制御装置を提供す
ることにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成すべく案
出された、本発明の第1の態様に係る、内燃機関のバル
ブ特性制御装置は、クランクシャフトに連動して回転す
る回転体からカムシャフトへと回転を伝達するととも
に、駆動部材が該駆動部材の両側に設けられた液圧室の
液圧により2つの最変位位置間の任意位置に位置付けら
れるのに応じて該カムシャフトを該回転体に対し所定角
度範囲内で相対回転せしめるバルブタイミング調整手段
と、該カムシャフトに設けられた異なるカムプロフィー
ルの中から1つのカムプロフィールを選択的にバルブに
作用せしめるバルブリフト調整手段と、を具備する、内
燃機関のバルブ特性制御装置において、高リフトのカム
プロフィールを選択するように前記バルブリフト調整手
段を制御するときには、予め、該駆動部材をいずれか一
方の最変位位置に位置付けるとともに、該一方の最変位
位置に該駆動部材を変位させる側の液圧室の液圧を他方
の液圧室の液圧より大きくして該駆動部材を該一方の最
変位位置に保持するように前記バルブタイミング調整手
段を制御する制御手段を具備することを特徴とする。
【0009】また、本発明の第2の態様によれば、前記
バルブ特性制御装置において、該駆動部材の該一方の最
変位位置への該保持は、該一方の最変位位置に該駆動部
材を変位させる側の液圧室のみに液圧を供給することに
より達成される。
【0010】高リフトのカムプロフィールを用いてバル
ブを開閉駆動するときには、カム位相(バルブタイミン
グ)の変更による内燃機関の性能向上幅は小さく、どの
ようなカム位相にあろうとも差は生じない。一方、カム
位相を決定する駆動部材の位置制御に関して述べると、
中間位置に保持するときには、微妙な油圧バランスを達
成する必要があるが、最変位位置(最遅角位置又は最進
角位置)に保持するときには、駆動部材をその最変位位
置へ変位させる側の液圧室の液圧を他方の液圧室の液圧
より単に大きくするだけでよい。すなわち、最変位位置
に駆動部材を保持するときには、その保持力を大きくす
ることができる。なお、最変位位置での保持制御におい
ても、その応答性を高めるためには中間位置での保持制
御と同様に微妙な油圧バランスを達成する必要がある
が、高リフトのカムプロフィールの使用時には、応答性
が要求されることはない。
【0011】上述の如く構成された、本発明の第1の態
様に係る、内燃機関のバルブ特性制御装置においては、
上述の知見に基づき、高リフトのカムプロフィールを選
択するようにバルブリフト調整手段を制御するときに
は、予め、駆動部材が最変位位置に位置付けられ、高リ
フトのカムプロフィールへの切替えに伴うトルク変動に
対しても高い保持力を維持することができ、油圧源を増
大化することなく、カム位相の制御性が確保され、ショ
ックやエミッションの悪化が生ずることはない。また、
本発明の第2の態様によれば、最変位位置に駆動部材を
変位させる側の液圧室のみに液圧が供給されるため、最
変位位置への駆動部材の固定がより確実となる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照して本発明
の実施形態について説明する。
【0013】図1は、本発明の一実施形態に係るバルブ
特性制御装置を備えた電子制御式内燃機関の全体概要図
である。エンジン1は、車両に内燃機関として搭載され
る直列4気筒4サイクルレシプロガソリンエンジンであ
る。エンジン1は、シリンダブロック2及びシリンダヘ
ッド3を備えている。シリンダブロック2には、上下方
向へ延びる複数のシリンダ4が紙面の厚み方向へ並設さ
れ、各シリンダ4内には、ピストン5が往復動可能に収
容されている。各ピストン5は、コネクティングロッド
6を介し共通のクランクシャフト7に連結されている。
各ピストン5の往復運動は、コネクティングロッド6を
介してクランクシャフト7の回転運動に変換される。
【0014】シリンダブロック2とシリンダヘッド3と
の間において、各ピストン5の上側は燃焼室8となって
いる。シリンダヘッド3には、その両外側面と各燃焼室
8とを連通させる吸気ポート9及び排気ポート10がそ
れぞれ設けられている。これらのポート9及び10を開
閉するために、シリンダヘッド3には吸気バルブ11及
び排気バルブ12がそれぞれ略上下方向への往復動可能
に支持されている。また、シリンダヘッド3において、
各バルブ11,12の上方には、吸気側カムシャフト1
3及び排気側カムシャフト14がそれぞれ回転可能に設
けられている。カムシャフト13及び14には、吸気バ
ルブ11及び排気バルブ12を駆動するためのカム15
及び16が取り付けられている。なお、後述するよう
に、吸気カム15は、1つの吸気バルブ11に対して複
数個設けられ、選択的に使用される。カムシャフト13
及び14の端部にそれぞれ設けられたタイミングプーリ
17及び18は、クランクシャフト7の端部に設けられ
たタイミングプーリ19とタイミングベルト20により
連結されている。
【0015】すなわち、クランクシャフト7の回転に伴
いタイミングプーリ19が回転すると、その回転がタイ
ミングベルト20を介してタイミングプーリ17及び1
8に伝達される。その際、タイミングプーリ19の回転
は、その回転速度が1/2に減速されてタイミングプー
リ17及び18に伝達される。タイミングプーリ17の
回転にともない吸気側カムシャフト13が回転すると、
カム15の作用により吸気バルブ11が往復動し、吸気
ポート9が開閉される。また、タイミングプーリ18の
回転に伴い排気側カムシャフト14が回転すると、カム
16の作用により排気バルブ12が往復動し、排気ポー
ト10が開閉される。こうして、クランクシャフト7に
よってカムシャフト13及び14が回転駆動せしめら
れ、吸気バルブ11及び排気バルブ12が720°周期
の一定クランク角において開閉せしめられる。
【0016】吸気ポート9には、エアクリーナ31、ス
ロットルバルブ32、サージタンク33、吸気マニホル
ド34等を備えた吸気通路30が接続されている。エン
ジン1外部の空気(外気)は、燃焼室8へ向けて吸気通
路30の各部31,32,33及び34を順に通過す
る。スロットルバルブ32は、軸32aにより吸気通路
30に回動可能に設けられている。軸32aは、ワイヤ
等を介して運転席のアクセルペダル(図示しない)に連
結されており、運転者によるアクセルペダルの踏み込み
操作に連動してスロットルバルブ32と一体で回動され
る。この際のスロットルバルブ32の傾斜角度に応じ
て、吸気通路30を流れる空気の量(吸入空気量)が決
定される。サージタンク33は、吸入空気の脈動(圧力
振動)を平滑化するためのものである。また、スロット
ルバルブ32をバイパスするアイドルアジャスト通路3
5には、アイドル時の空気流量を調節するためのアイド
ル回転速度制御弁(ISCV)36が設けられている。
【0017】吸気マニホルド34には、各吸気ポート9
へ向けて燃料を噴射するインジェクタ40が取付けられ
ている。燃料は、燃料タンク41に貯蔵されており、そ
こから燃料ポンプ42によりくみ上げられ、燃料配管4
3を経てインジェクタ40に供給される。そして、イン
ジェクタ40から噴射される燃料と吸気通路30内を流
れる空気とからなる混合気は、吸気行程において吸気バ
ルブ11を介して燃焼室8へ導入され、圧縮行程におい
てピストン5により圧縮される。
【0018】この混合気に着火するために、シリンダヘ
ッド3には点火プラグ50が取付けられている。点火時
には、点火信号を受けたイグナイタ51が、点火コイル
52の1次電流の通電及び遮断を制御し、その2次電流
が、点火ディストリビュータ53を介して点火プラグ5
0に供給される。点火ディストリビュータ53は、クラ
ンクシャフト7の回転に同期して2次電流を各気筒の点
火プラグ50に分配するものである。そして、燃焼室8
へ導入された混合気は、点火プラグ50による点火によ
って爆発・燃焼せしめられる(膨張行程)。この際に生
じた高温高圧の燃焼ガスによりピストン5が往復動し、
クランクシャフト7が回転せしめられ、エンジン1の駆
動力が得られる。
【0019】燃焼した混合気は、排気行程において排気
ガスとして排気バルブ12を介して排気ポート10に導
かれる。排気ポート10には、排気マニホルド61、触
媒コンバータ62等を備えた排気通路60が接続されて
いる。触媒コンバータ62には、不完全燃焼成分である
HC(炭化水素)及びCO(一酸化炭素)の酸化と、空
気中の窒素と燃え残りの酸素とが反応して生成されるN
x (窒素酸化物)の還元とを同時に促進する三元触媒
が収容されている。こうして触媒コンバータ62におい
て浄化された排気ガスが大気中に排出される。
【0020】特に、このエンジン1は、バルブタイミン
グ調整機構70aとバルブリフト調整機構70bとから
なるバルブ特性制御機構70を備えている。バルブタイ
ミング調整機構70aは、吸気側カムシャフト13とタ
イミングプーリ17との間に設けられ、カムシャフト1
3とタイミングプーリ17とを相対回転せしめるもので
ある。すなわち、バルブタイミング調整機構70aは、
カムシャフト13とタイミングプーリ17とを外歯と
し、内外周にヘリカルスプラインを持つリングギヤを介
して両者を連結し、このリングギヤを軸線方向に移動さ
せることによって、前述の相対回転を実現する。このリ
ングギヤの移動は、油圧源から供給される油圧力を制御
することによってなされ、その油圧力制御のためにオイ
ルコントロールバルブ(OCV)110が設けられてい
る。
【0021】次に、バルブタイミング調整機構70aの
詳細を図2〜図5に基づいて説明する。ここに、図2
は、吸気バルブタイミングの最遅角状態を達成するよう
に駆動したときのバルブタイミング調整機構の部分断面
図であり、図3は、その最遅角状態を達成するようにオ
イルコントロールバルブ(OCV)を制御したときのO
CVの部分断面図である。また、図4は、吸気バルブタ
イミングの最進角状態を達成するように駆動したときの
バルブタイミング調整機構の部分断面図であり、図5
は、その最進角状態を達成するようにOCVを制御した
ときのOCVの部分断面図である。
【0022】吸気側カムシャフト13は、そのジャーナ
ル71において、シリンダヘッド3とベアリングキャッ
プ72との間で回転可能に支持されている。カムシャフ
ト13の外周においてジャーナル71の前方(図2及び
図4の左方)近傍には、タイミングプーリ17が相対回
動可能に装着されている。タイミングプーリ17の外周
には多数の外歯73が形成され、ここにタイミングベル
ト20が掛装されている。上述したようにクランクシャ
フト7の回転は、このタイミングベルト20を介してタ
イミングプーリ17に伝達される。
【0023】カムシャフト13の前端には、インナキャ
ップ75が中空ボルト76及びピン77により一体回転
可能に取付けられている。タイミングプーリ17には、
蓋78を有するカバー79がボルト80及びピン81に
より一体回転可能に取付けられている。このカバー79
によりカムシャフト13の前端部及びインナキャップ7
5の全体が覆われている。
【0024】タイミングプーリ17及びカムシャフト1
3は、カバー79とインナキャップ75との間に介在さ
れたリングギヤ82によって連結されている。リングギ
ヤ82は略円環状をなし、タイミングプーリ17、カバ
ー79及びインナキャップ75によって囲まれた空間S
内に前後方向への往復動可能に収容されている。リング
ギヤ82の内外周には多数の歯82a,82bが設けら
れている。これに対応して、インナキャップ75の外周
及びカバー79の内周には多数の歯75a,79bが設
けられている。これらの歯82a,82b,75a,7
9bは、いずれもその歯すじがカムシャフト13の軸線
に対し交差したヘリカル歯となっている。そして、歯7
5a,82aが互いに噛合し、歯79b,82bが互い
に噛合している。これらの噛合により、タイミングプー
リ17の回転は、カバー79、リングギヤ82、インナ
キャップ75を介してカムシャフト13に伝達される。
また、各歯82a,82b,75a,79bがヘリカル
歯であることから、リングギヤ82が前後方向へ移動す
ると、インナキャップ75及びカバー79に捩じり力が
付与され、その結果、カムシャフト13がタイミングプ
ーリ17に対し相対回動する。
【0025】空間Sにおいて、リングギヤ82の前側は
第1の油圧室83をなし、後側は第2の油圧室85をな
している。各油圧室83,85に潤滑油による油圧を供
給するために、図3及び図5に示すように、エンジン1
に既設のオイルポンプ86が利用されている。オイルポ
ンプ86はクランクシャフト7に駆動連結されており、
エンジン1の運転に伴い作動してオイルパン87から潤
滑油を吸引及び吐出する。吐出された潤滑油中の異物、
金属粉等はオイルフィルタ88によって除去される。そ
して、オイルフィルタ88を通過した潤滑油の油圧が各
油圧室83,85に供給される。
【0026】図2及び図4に示すように、オイルポンプ
86は、後述する第1の供給路により第1の油圧室83
に連通している。すなわち、シリンダヘッド3及びベア
リングキャップ72には、上下方向へ延びるヘッド油路
90が形成されている。ベアリングキャップ72には、
ヘッド油路90と平行に油孔91が形成されている。カ
ムシャフト13のジャーナル71において油孔91と対
応する箇所には、ジャーナル溝92が全周にわたって形
成されている。
【0027】カムシャフト13には、その軸線に沿って
延びるシャフト油路93が形成されている。シャフト油
路93は、その途中に配置されたボール95により前後
に区画されている。カムシャフト13には、ジャーナル
溝92及びシャフト油路93を連通させる油孔96が貫
設されている。シャフト油路93の前側は、中空ボルト
76の中心孔76aを通じて第1の油圧室83に連通さ
れている。そして、前述したヘッド油路90、油孔9
1、ジャーナル溝92、油孔96、シャフト油路93及
び中心孔76aにより第1の供給路が構成されている。
【0028】オイルポンプ86は、後述する第2の供給
路により第2の油圧室85に連通されている。すなわ
ち、ベアリングキャップ72には、油孔91と平行に油
孔98が形成されている。カムシャフト13のジャーナ
ル71において油孔98と対応する箇所には、ジャーナ
ル溝99が全周にわたって形成されている。カムシャフ
ト13には、シャフト油路93と平行にシャフト油路1
00が形成されている。シャフト油路100の後端はジ
ャーナル溝99に接続され、前端は、カムシャフト13
とインナキャップ75との間に設けられた油孔101を
介して第2の油圧室85に接続されている。そして、前
述したヘッド油路90、油孔98、ジャーナル溝99、
シャフト油路100、油孔101により第2の供給路が
構成されている。
【0029】第1の供給路及び第2の供給路の途中に
は、各油圧室83,85に供給される油圧の大きさを調
整するために、リニアソレノイドバルブからなるオイル
コントロールバルブ(OCV)110が設けられてい
る。
【0030】図2及び図3に示すように、OCV110
のケーシング111には、その内外を連通させる第1の
ポート113、第2のポート114、第3のポート11
5、第4のポート116及び第5のポート117がそれ
ぞれ設けられている。第1のポート113は油孔91に
接続され、第2のポート114は油孔98に接続されて
いる。第3及び第4のポート115,116は、ベアリ
ングキャップ72に形成された油孔118を介してオイ
ルパン87に接続されている。第5のポート117は、
ヘッド油路90、オイルフィルタ88等を介してオイル
ポンプ86に接続されている。
【0031】ケーシング111の内部には、円筒状の4
つの弁体119aを備えたスプール119が往復動可能
に収容されている。スプール119は、その前後(図3
の左右)両側に設けられたスプリング120及び電磁ソ
レノイド121の作動により軸方向へ移動せしめられ
る。
【0032】例えば図5に示すように、スプール119
が前方(図の左方)へ移動すると、第5のポート117
が第1のポート113に連通するとともに、第2のポー
ト114が第4のポート116に連通する。これらの連
通により、ヘッド油路90に供給された油圧が、OCV
110から油孔91、ジャーナル溝92、油孔96、シ
ャフト油路93及び中心孔76aを通じて第1の油圧室
83に供給される。この油圧がリングギヤ82に前側か
ら加えられると、リングギヤ82が第2の油圧室85内
の潤滑油に抗して後方へ移動しながら回動する。この回
動を伴う移動により、インナキャップ75及びカバー7
9に捩じり力が付与される。
【0033】その結果、タイミングプーリ17に対する
カムシャフト13の相対回転の角度が変えられ、吸気バ
ルブ11のバルブタイミングが進角される。すなわち、
吸気バルブ11の開弁開始時期が早められる。リングギ
ヤ82の後方への移動は、これがタイミングプーリ17
に接触したところで規制される。リングギヤ82がタイ
ミングプーリ17に接触して停止したとき、吸気バルブ
11の開弁開始時期が最も早くなる。
【0034】一方、図3に示すように、OCV110の
スプール119が後方(図の右方)へ移動すると、第5
のポート117が第2のポート114に連通するととも
に、第1のポート113が第3のポート115に連通す
る。すると、ヘッド油路90に供給された油圧が、OC
V110から油孔98、ジャーナル溝99、シャフト油
路100及び油孔101を通じて第2の油圧室85に供
給される。この油圧がリングギヤ82に後側から加えら
れることにより、リングギヤ82が第1の油圧室83内
の潤滑油に抗して前方へ移動しながら回動する。この回
動を伴う移動により、インナキャップ75及びカバー7
9に捩じり力が付与される。
【0035】その結果、タイミングプーリ17に対する
カムシャフト13の相対回転の角度が変えられ、吸気バ
ルブ11のバルブタイミングが遅角せしめられる。すな
わち、吸気バルブ11の開弁開始時期が遅らされる。リ
ングギヤ82の前方への移動は、これがカバー79に接
触することで規制される。リングギヤ82がカバー79
に接触して停止したとき、吸気バルブ11の開弁開始時
期が最も遅くなり、バルブタイミングが最遅角状態とな
る。
【0036】上記のようにバルブタイミング調整機構7
0aが構成されており、バルブタイミング調整機構70
aを駆動せしめることにより、吸気バルブ11のバルブ
タイミングが、所定のクランク角度範囲内で任意に変更
可能となる。
【0037】次に、バルブリフト調整機構70bの詳細
を図6〜図12に基づいて説明する。ここに、図6はバ
ルブリフト調整機構70bの斜視図、図7はカムを省略
したバルブリフト調整機構70bの斜視図、図8はバル
ブリフト調整機構70bの要部側断面図(a)及び同じ
く要部平断面図(b)、図9はバルブリフト調整機構7
0bの作用を説明するための側断面図(a)及び同じく
平断面図(b)、図10は摺動孔の断面図、図11はカ
ムフォロワ固定部材の斜視図、図12はキーの斜視図で
ある。
【0038】図6に示すように、カムシャフト13に
は、低リフトカム15bを挟んで両側に中リフトカム1
5a、高リフトカム15cが位置するようにそれぞれ固
定されている。この中リフトカム15a、低リフトカム
15b、高リフトカム15cは、それぞれバルブタイミ
ング(作用角)及びバルブリフト量が異なるようなカム
プロフィールを備えている。すなわち、低リフトカム1
5bは、高リフトカム15cよりも、吸気バルブのバル
ブタイミングに関しては、バルブ開時期が遅くなるよう
に、かつ、バルブ閉時期が早くなるように設定されてい
る。また、低リフトカム15bは、高リフトカム15c
よりもバルブリフト量が小さくなるようにされている。
中リフトカム15aは、バルブタイミング及びバルブリ
フト量がそれぞれ低リフトカム15b及び高リフトカム
15cのバルブタイミング(作用角)及びバルブリフト
量の間となるように設定されている。
【0039】カムシャフト13に平行して、ロッカシャ
フト135が配置され、ロッカシャフト135にはロッ
カアーム本体136が揺動可能に取り付けられている。
ロッカアーム本体136の中央部上面には、ローラ13
7が回動可能に支持され、前記低リフトカム15bに対
して当接可能とされている。また、ロッカアーム本体1
36の上面中央からは一対の腕部138が一体的に延出
され、腕部138の先端部は押圧当接部139が連結さ
れている。押圧当接部139の下方には、吸気バルブ1
1が配置され、押圧当接部139により、吸気バルブ1
1が開閉駆動せしめられる。
【0040】ロッカアーム本体136の両側部におい
て、両側上面には断面円形をなす一対のガイド孔141
が下方に向かって穿設されている。ロッカアーム本体1
36の両側部内にはロッカシャフト135の軸線と直交
する方向に断面円形の摺動孔144が一対穿設されてい
る(図6,7参照)。また、図10に示すように摺動孔
144の互いに180°反対の両側部には、断面半円を
なす摺動溝145が摺動孔144と平行をなすように形
成されている。摺動孔144及び摺動溝145はガイド
孔141の下部と連通している。ガイド孔141には、
それぞれ有蓋円筒状をなすカムフォロワ142が摺動可
能に挿入されている。各カムフォロワ142の上部であ
る先端部には、中リフトカム15a、高リフトカム15
cにそれぞれ当接される被押圧部143が形成されてい
る。カムフォロワ142の基端面には、バネ収納孔14
2aが穿設され、バネ収納孔142a内にはコイルスプ
リング147が収納されている。コイルスプリング14
7は、その下部がロッカアーム本体136に当接係止さ
れるとともに、上部がバネ収納孔142aの内底面に係
止されてカムフォロワ142を上方へ付勢する。また、
コイルスプリング147の付勢力は、吸気バルブ11の
図示しない弁バネの付勢力よりも小さくされている。
【0041】ガイド孔141の内周面の上下方向にはキ
ー溝148が形成され、キー溝148には、キー149
が嵌合されている。また、カムフォロワ142の外側面
の上下方向には断面コ字状の嵌合溝150が形成され、
キー149に対して摺動可能に嵌合されている。そし
て、キー149が嵌合溝150に嵌合されていることに
より、カムフォロワ142はガイド孔141の軸心を中
心とした相対回動が防止されている。なお、151はキ
ー溝148の上部に圧入嵌合されたキー抜け防止部材で
ある。
【0042】また、摺動孔144の内底部には、摺動孔
144と同一径の断面円形をなすとともに共通軸心を有
する油圧室146が形成されている。油圧室146は、
ロッカアーム本体136の油路136a、ロッカシャフ
ト135の軸心方向に沿って形成された油路135a等
を介して、オイルポンプ86に接続されている。油圧室
146内には、低円柱状をなすピストン152が往復摺
動可能に嵌合されている。ピストン152の先端の周部
には、係合溝153が周回状に形成されている。
【0043】カムフォロワ拘束部材としての一対のカム
フォロワ固定部材154は、各摺動溝145に対して摺
動可能に嵌合され、その基端内側面に突出した係合部1
55が係合溝153に係入されている。従って、ピスト
ン152が油圧室146内を軸心方向に沿って往復動す
ると、カムフォロワ固定部材154はピストン152と
ともに一体的に移動する。すなわち、カムフォロワ固定
部材154は図8に示すように、カムフォロワ142の
移動軌跡上から退避した、カムフォロワ142の往復動
を許容する許容位置と、図9に示すように、カムフォロ
ワ142の移動軌跡上に位置して、カムフォロワ142
の移動を阻止すべくカムフォロワ142の下部端面に当
接してカムフォロワ142を拘束する拘束位置との間を
移動可能とされている。
【0044】カムフォロワ固定部材154の内側面は平
面とされるとともに、その先端部の内側面は斜状の平面
とされ、逃げ面156が形成されている(図8(b)、
図11参照)。また、カムフォロワ固定部材154の先
端部上面は、平面とされて当接面157が形成されてい
る。そして、この当接面157におけるカムフォロワ固
定部材154の上下厚みβは、図8(a)に示すよう
に、カムフォロワ142の非固定時(非拘束時)のとき
移動量αよりも大きくされている。
【0045】キー149の下部両側には、図12に示す
ように規制突起158が突設され、その先端面は平面に
形成されて各カムフォロワ固定部材154の内側面に摺
接可能に係合されている。そして、規制突起158によ
り、各カムフォロワ固定部材154の先端部は互いに内
方への移動が規制されている。
【0046】また、キー149の下部の油圧室側側面に
は円柱状のバネ係止突起159が突設されている。そし
て、バネ係止突起159とピストン152のキー側端面
間には、カムフォロワ拘束部材を付勢する付勢部材とし
てのコイルスプリング160が介装され、常時キー14
9とピストン152とを互いに離間する方向へ付勢して
いる。
【0047】さて、上記のように構成されたバルブリフ
ト調整機構70bの作用を説明する。なお、中リフトカ
ム15aにて駆動されるカムフォロワ142の作動と、
高リフトカム15cにて駆動されるカムフォロワ142
の作動とは、同様であるため、高リフトカム15cの作
動について説明する。
【0048】図8(a),(b)は、エンジンが低速で
回転している状態において、高リフトカム15cにて駆
動されるカムフォロワ142側のバルブリフト調整機構
70bの状態を示している。この状態は、オイルポンプ
86によりオイルパン87からくみ上げられオイルフィ
ルタ88により濾過された作動油が油路135a,13
6aに供給されるのがオイルコントロールバルブ162
によって停止されて、コイルスプリング160の付勢力
により、ピストン152が油圧室146の内底面に当接
した状態とされ、従って、カムフォロワ固定部材154
が許容位置に位置している状態である。
【0049】この結果、カムフォロワ142は、カムフ
ォロワ固定部材154にて固定(拘束)されていないた
め、フリーの状態である。この状態で高リフトカム15
cのカムリフトが生じても、吸気バルブ11の弁バネの
付勢力により、吸気バルブ11と、ロッカアーム本体1
36とは、偏倚しているため、高リフトカム15cにて
カムフォロワ142が被当接部143にて押圧されて
も、コイルスプリング147に抗して、図8(a)の実
線に示す下方位置と、二点鎖線で示す上方位置との間を
上下動する。この結果、ロッカアーム本体136は、高
リフトカム15cにては駆動されない。
【0050】従って、ロッカアーム本体136は、低リ
フトカム15b又は中リフトカム15aのカムリフトが
生じたときに、同カムによりローラ17を介して押圧さ
れることにより、ロッカシャフト135を中心に揺動
し、吸気バルブ11を開閉駆動する。
【0051】次に、図9(a),(b)は、エンジンが
高速で回転している状態において、高リフトカム15c
にて駆動されるカムフォロワ142側のバルブリフト調
整機構70bの状態を示している。この状態は、図8の
状態から、オイルポンプ86によりオイルパン87から
くみ上げられオイルフィルタ88により濾過された作動
油がオイルコントロールバルブ162を介して油路13
5a,136aに供給され、コイルスプリング160の
付勢力に抗して、ピストン152が油圧室146の内底
面から離間した状態とされ、従って、カムフォロワ固定
部材154が拘束位置に位置している状態である。
【0052】前記図8の状態から図9の状態に移行する
場合、高リフトカム15cのカムリフトが生じていない
ときに行われる。高リフトカム15cのカムリフトが生
じていないときは、コイルスプリング147の付勢力に
より、カムフォロワ固定部材154は、図8(a)の二
点鎖線に位置し、その下部は、図9(a)の位置に位置
している。
【0053】この状態で、オイルパン87からオイルポ
ンプ86、オイルフィルタ88、オイルコントロールバ
ルブ162及び油路135a,136aを介して作動油
の供給がなされると、ピストン152がコイルスプリン
グ160に抗して油圧により作動される。このピストン
152が油圧室146を摺動するときに、カムフォロワ
固定部材154は、キー149の規制突起158にて内
方への変位が規制された状態で、摺動溝145を摺接す
る。そして、カムフォロワ固定部材154は、その先端
部の当接面157にてカムフォロワ142の下面に当接
し、カムフォロワ142を拘束する。なお、図8
(a)、図9(a)においては、説明の便宜上、高リフ
トカム15cは省略しているが、被押圧部143は常時
高リフトカム15cに対して当接されているため、カム
フォロワ142が図9(a)の実線位置より上方に移動
することはない。
【0054】そして、次に高リフトカム15cのカムリ
フトが生じたとき、カムフォロワ142はカムフォロワ
固定部材154にて拘束され、ロッカアーム本体136
と一体的に固定されて移動できないため、ロッカアーム
本体136が揺動されて、吸気バルブ11が作動せしめ
られる。
【0055】なお、この高リフトカム15cのカムリフ
トが生じたとき、カムフォロワ142は被押圧部143
にて高リフトカム15cから押圧され、この押圧力はカ
ムフォロワ142の下部に当接しているカムフォロワ固
定部材154が受ける。そして、カムフォロワ固定部材
154は、図10に示すように摺動溝145の内周面下
部145a、すなわち、ロッカアーム本体136にて支
持されているため、カムフォロワ固定部材154には、
摺動溝145の内周面下部145aとカムフォロワ14
2との間において圧縮力のみが働くことになり、カムフ
ォロワ固定部材154に対してせん断力が働くことはな
い。
【0056】また、この実施形態では、摺動溝145の
内周面下部145aにおいて、カムフォロワ固定部材1
54から作用する押圧力の大部分は、ロッカアーム本体
136が受けることになる。そして、摺動溝145の内
周面下部145aにおいては断面円弧状とされているた
め、カムフォロワ固定部材154から働く押圧力の一部
はベクトル分解されて、内方に働く。従って、キー14
9の規制突起158は、カムフォロワ固定部材154か
らの分圧された押圧力を受ける。このとき、図10にお
いて示すように、キー149の各規制突起158は互い
に対称に形成されており、また、カムフォロワ固定部材
154も互いに対称となるように形成されているため、
両規制突起158が受ける押圧力は互いに等しく、従っ
て、キー149はこれら押圧力にて変位することはな
い。
【0057】次に、図9の状態から、図8の状態に移行
する場合、オイルコントロールバルブ162によって作
動油の供給が停止されると、コイルスプリング160の
付勢力により、ピストン152が油圧室146の内底部
に当接するまで移動する。従って、ピストン152とと
もに移動してカムフォロワ固定部材154は、許容位置
に位置した状態となる。
【0058】この結果、カムフォロワ142は、カムフ
ォロワ固定部材154にて固定(拘束)されないフリー
の状態となる。従って、この状態では高リフトカム15
cのカムリフトが生じても、吸気バルブ11の弁バネの
付勢力により、吸気バルブ11とロッカアーム本体13
6とは、偏倚しているため、高リフトカム15cにてカ
ムフォロワ142が被当接部143にて押圧されても、
コイルスプリング147に抗して、図8(a)の実線に
示す下方位置と、二点鎖線で示す上方位置との間を上下
動する。この結果、ロッカアーム本体136は、高リフ
トカム15cにては駆動されない。
【0059】上述のようにバルブリフト調整機構70b
が構成されており、このバルブリフト調整機構70bを
制御することにより、中リフトカム15a、低リフトカ
ム15b及び高リフトカム15cの中から1つのカムを
選択して吸気バルブ11に作用せしめることが可能とな
る。
【0060】図1に示すように、エンジン1には以下の
各種センサが取付けられている。シリンダブロック2に
は、エンジン1の冷却水の温度(冷却水温THW)を検
出するための水温センサ174が取付けられている。吸
気通路30には、吸入空気量(質量流量GA)を検出す
るための熱式エアフローメータ170が取り付けられて
いる。吸気通路30においてエアクリーナ31の近傍に
は、吸入空気の温度(吸気温THA)を検出するための
吸気温センサ173が取付けられている。吸気通路30
において、スロットルバルブ32の近傍には、その軸3
2aの回動角度(スロットル開度TA)を検出するため
のスロットル開度センサ172が設けられている。ま
た、スロットルバルブ32が全閉状態のときには、アイ
ドルスイッチ182がオンとなり、その出力であるスロ
ットル全閉信号がアクティブとなる。サージタンク33
には、その内部の圧力(吸気圧PM)を検出するための
吸気圧センサ171が取付けられている。排気通路60
の途中には、排気ガス中の残存酸素濃度を検出するため
のO2 センサ175が取付けられている。
【0061】ディストリビュータ53には、クランクシ
ャフト7の回転に同期して回転するロータが内蔵されて
おり、クランクシャフト7の基準位置を検出するために
ロータの回転に基づいてクランク角(CA)に換算して
720°CAごとに基準位置検出用パルスを発生させる
クランク基準位置センサ180が設けられ、また、クラ
ンクシャフト7の回転速度(エンジン回転速度NE)を
検出するためにロータの回転に基づいて30°CAごと
に回転速度検出用パルスを発生させ回転速度センサ18
1が設けられている。なお、車両には、実際の車速を表
す出力パルスを発生させる車速センサ183が取り付け
られている。
【0062】さらに、エンジン1には、クランクシャフ
ト7上のロータと電磁ピックアップとからなるクランク
角センサ184が設けられている。ロータは磁性体から
なり、その外周に複数の歯が等角度毎に形成されてい
る。電磁ピックアップは、クランクシャフト7の回転に
伴い、ロータが回転して歯がその電磁ピックアップの前
方を通過する毎に、パルス状のクランク角度信号を発生
する。そして、クランク基準位置センサ180による基
準位置信号の発生後に、クランク角センサ184からの
クランク角度信号のパルス数を計測することでクランク
シャフト7の回転角度(クランク角)を検出することが
可能である。
【0063】同様に、エンジン1には、カム角センサ1
85が設けられている。同センサ185は、吸気側カム
シャフト13上のロータと電磁ピックアップとからな
る。ロータは磁性体からなり、その外周に複数の歯が等
角度毎に形成されている。電磁ピックアップは、カムシ
ャフト13の回転に伴い、ロータが回転して歯がその電
磁ピックアップの前方を通過する毎に、パルス状のカム
角度信号を発生する。このカム角度信号と前記クランク
角度信号とに基づいてカムシャフト13の回転位相とク
ランクシャフト7の回転位相との位相差を算出すること
により、吸気バルブ11の実バルブタイミングを検出す
ることができる。
【0064】図1に示すエンジン電子制御装置(エンジ
ンECU)190は、燃料噴射制御、点火時期制御、ア
イドル回転速度制御などに加え、本発明に係るバルブ特
性制御を実行するマイクロコンピュータシステムであ
り、そのハードウェア構成は、図13のブロック図に示
される。リードオンリメモリ(ROM)193に格納さ
れたプログラム及び各種のマップに従って、中央処理装
置(CPU)191は、各種センサ及びスイッチからの
信号をA/D変換回路(ADC)195又は入力インタ
フェース回路196を介して入力し、その入力信号に基
づいて演算処理を実行し、その演算結果に基づき駆動制
御回路197a〜197eを介して各種アクチュエータ
用制御信号を出力する。ランダムアクセスメモリ(RA
M)194は、その演算・制御処理過程における一時的
なデータ記憶場所として使用される。また、バックアッ
プRAM199は、バッテリ(図示せず)に直接接続さ
れることにより電力の供給を受け、イグニションスイッ
チがオフの状態においても保持されるべきデータ(例え
ば、各種の学習値)を格納するために使用される。ま
た、これらのECU内の各構成要素は、アドレスバス、
データバス、及びコントロールバスからなるシステムバ
ス192によって接続されている。
【0065】燃料噴射制御は、基本的には、エンジン1
回転当たりの吸入空気質量に基づいて、所定の目標空燃
比を達成する燃料噴射量すなわちインジェクタ40によ
る噴射時間を演算し、所定のクランク角に達した時点で
燃料を噴射すべく、駆動制御回路197aを介してイン
ジェクタ40を制御するものである。なお、エンジン1
回転当たりの吸入空気質量は、熱式エアフローメータ1
70により計測される吸入空気質量流量と回転速度セン
サ181から得られるエンジン回転速度とから算出され
る。そして、かかる燃料噴射量演算の際には、スロット
ル開度センサ172、吸気温センサ173、水温センサ
174等の各センサからの信号に基づく基本的な補正、
2 センサ175からの信号に基づく空燃比フィードバ
ック補正、そのフィードバック補正値の中央値が理論空
燃比となるようにする空燃比学習補正等が加えられる。
【0066】また、点火時期制御は、回転速度センサ1
81から得られるエンジン回転速度及びその他のセンサ
からの信号により、エンジンの状態を総合的に判定し、
最適な点火時期を決定し、駆動制御回路197bを介し
てイグナイタ51に点火信号を送るものである。
【0067】また、アイドル回転速度制御は、アイドル
スイッチ182からのスロットル全閉信号及び車速セン
サ183からの車速信号によってアイドル状態を検出す
るとともに、水温センサ174からのエンジン冷却水温
度等によって決められる目標回転速度と実際のエンジン
回転速度とを比較し、その差に応じて目標回転速度とな
るように制御量を決定し、駆動制御回路197cを介し
てISCV36を制御して空気量を調節することによ
り、最適なアイドル回転速度を維持するものである。
【0068】以下、本発明に係るバルブ特性制御につい
て詳細に説明する。バルブ特性制御は、運転状態に応じ
て、吸気バルブ11に作用するカムを選択すべくバルブ
リフト調整機構70bを制御するとともに、吸気バルブ
11の目標バルブタイミング(カム位相)を設定してバ
ルブタイミング調整機構70aを制御するものである。
具体的には、バルブリフト制御は、選択されるべきカム
に応じてオイルコントロールバルブ162を制御する。
また、バルブタイミング制御は、吸気側カムシャフト1
3の回転位相がクランクシャフト7の回転位相に対して
所望の位相差を保つように、すなわちカムシャフト13
をタイミングプーリ17に対し特定の角度だけ相対回転
せしめるように、前記したクランク角センサ154及び
カム角センサ155からの信号に基づいてオイルコント
ロールバルブ110をフィードバック制御する。
【0069】図14は、吸気バルブ及び排気バルブのバ
ルブリフト量がクランク角に応じてどのように変化する
かを示す特性図である。この図に示されるように、排気
バルブのリフト曲線の形は一定であり、かつ、リフト中
心時期も固定されている。一方、吸気バルブのリフト曲
線の形は高リフト、中リフト及び低リフトの3種類があ
り、かつ、リフト中心時期は最遅角時期と最進角時期と
の間の任意の時期(中間位相)に設定可能であり、しか
も、リフト曲線波形とリフト中心時期とは相互に独立し
て制御されることができる。
【0070】前述したように、リフト中心時期すなわち
バルブタイミングを中間位相に保持することは、リング
ギヤ82の両側の油圧室83及び85の油圧バランス
を、油もれやトルク変動等を考慮に入れて微妙に制御す
ることにより、成立するものである。一方、高リフトカ
ム15cへと切り替えるときには、カムシャフト13の
トルク変動が大きくなる。従って、バルブタイミングを
中間位相に保持している場合において、高リフトカム1
5cへと切り替えるときには、リングギヤ82の位置が
変位してカム位相が変動することにより、ショックやエ
ミッションの悪化が生ずるおそれがある。このような中
間位相の保持制御性の悪化を防止するため、油圧源を増
大化して保持力を高めることが考えられるが、その場合
には、損失が増え、燃費が悪化してしまうという問題が
生ずる。
【0071】ところで、高リフトカム15cを用いて吸
気バルブ11を開閉駆動するときには、バルブタイミン
グ(位相)の変更による内燃機関の性能向上幅は小さ
く、どのようなバルブタイミングにあろうとも差は生じ
ない。一方、バルブタイミングを決定するリングギヤ8
2の位置制御に関して述べると、中間位置に保持すると
きには、前記の如く微妙な油圧バランスを達成する必要
があるが、最変位位置(最遅角位置又は最進角位置)に
保持するときには、リングギヤ82をその最変位位置へ
変位させる側の油圧室の油圧を他方の油圧室の油圧より
単に大きくするだけでよい。すなわち、最変位位置にリ
ングギヤ82を保持するときには、その保持力を大きく
することができる。なお、最変位位置での保持制御にお
いても、その応答性を高めるためには中間位置での保持
制御と同様に微妙な油圧バランスを達成する必要がある
が、高リフトカム15cの使用時には応答性が要求され
ることはない。
【0072】そこで、本実施形態においては、高リフト
カム15cを選択するようにバルブリフト調整機構70
bを制御するときには、予め、リングギヤ82が最変位
位置に位置付けられ、高リフトカム15cへの切替えに
伴うトルク変動に対しても高い保持力を維持することが
できるようにしている。その際、最変位位置にリングギ
ヤ82を変位させる側の油圧室のみに油圧を供給するこ
とにより、最変位位置へのリングギヤ82の固定をより
確実なものとしている。
【0073】図15及び図16は、以上の知見を具体化
すべくCPU191にて実行されるバルブ特性制御ルー
チンの処理手順を示すフローチャートである。このルー
チンは、所定の周期で実行されるように構成されてい
る。まず、回転速度センサ181の出力に基づいて現在
のエンジン回転速度NEを検出するとともに、熱式エア
フローメータ170の出力に基づき現在の吸入空気質量
流量GAを検出する(ステップ1002)。次いで、 GN←GA/NE なる演算により、エンジン負荷(エンジン1回転当たり
の吸入空気質量)GNを算出する(ステップ100
4)。
【0074】次いで、ステップ1006では、求められ
たエンジン負荷GN及びエンジン回転速度NEに基づき
図示しない所定のマップを参照することにより、現在の
運転状態が高リフトカム15cを選択すべき領域にある
か否かを判定し、高リフトカムを使用すべき運転状態の
ときにはステップ1008に進み、そうでないときには
ステップ1016に進む。ステップ1008では、現在
既に高リフトカム15cが選択されているか否かを、フ
ラグFHが1か0かに基づき判定し、現在既に高リフト
カム15cによる駆動状態(FH=1)にあるときには
本ルーチンを終了し、そうでない(FH=0)ときには
ステップ1010に進む。
【0075】ステップ1010では、バルブタイミング
が最進角位置となるようにバルブタイミング制御機構7
0aを制御する。これにより、リングギヤ82は最変位
位置の一方である最進角位置に位置づけられる。次のス
テップ1012では、高リフトカム15cを選択するよ
うにバルブリフト調整機構70bを制御する。次いで、
ステップ1014では、高リフトカム選択フラグFHを
1にセットするとともに中リフトカム選択フラグFMを
0にリセットして、本ルーチンを終了する。
【0076】ステップ1006にて判定結果がNOとな
ったときに実行されるステップ1016では、エンジン
負荷GN及びエンジン回転速度NEに基づき現在の運転
状態が中リフトカム15aを選択すべき領域にあるか否
かを判定し、中リフトカムを使用すべき運転状態のとき
にはステップ1018に進み、そうでないときにはステ
ップ1024に進む。ステップ1018では、現在既に
中リフトカム15aが選択されているか否かを、フラグ
FMが1か0かに基づき判定し、現在既に中リフトカム
15aによる駆動状態(FM=1)にあるときにはステ
ップ1030に進み、そうでない(FM=0)ときには
ステップ1020に進む。ステップ1020では、中リ
フトカム15aを選択するようにバルブリフト調整機構
70bを制御する。次いで、ステップ1022では、高
リフトカム選択フラグFHを0にリセットするとともに
中リフトカム選択フラグFMを1にセットして、ステッ
プ1030に進む。
【0077】ステップ1016にて判定結果がNOとな
ったときに実行されるステップ1024では、低リフト
カム15bにて運転すべき状態にあると判断されるた
め、“FH=0かつFM=0”が成立するか否か、すな
わち現在既に低リフトカム15bが選択されているか否
かを判定し、現在既に低リフトカム15bによる駆動状
態にあるときにはステップ1030に進み、そうでない
(FH=1又はFM=1)ときにはステップ1026に
進む。ステップ1026では、低リフトカム15bを選
択するようにバルブリフト調整機構70bを制御する。
次いで、ステップ1028では、高リフトカム選択フラ
グFH及び中リフトカム選択フラグFMをともに0にリ
セットして、ステップ1030に進む。
【0078】ステップ1018、1022、1024又
は1028に次いで実行される(すなわち、高リフトカ
ム選択時でないときに実行される)ステップ1030で
は、エンジン負荷GN及びエンジン回転速度NEに基づ
き図示しない所定のマップを参照することにより、現在
の運転状態に応じたバルブタイミングを目標値として求
め、その目標値に基づきバルブタイミング調整機構70
aを制御する。
【0079】以上、本発明の実施形態について述べてき
たが、もちろん本発明はこれに限定されるものではな
く、様々な実施形態を案出することが可能である。例え
ば、本実施形態においては、バルブタイミング調整機構
としてヘリカルスプライン付きリングギヤを駆動部材と
するものを採用したが、ベーンを駆動部材とするいわゆ
るベーン式のバルブタイミング調整機構を用いた場合に
も本発明は適用可能である。また、本実施形態では、バ
ルブリフト調整機構としてカム切替え方式によるものを
採用したが、いわゆる三次元カム(立体カム)方式のバ
ルブリフト調整機構を用いた場合にも本発明は適用可能
である。さらに、排気バルブに対しても同様のバルブ特
性制御装置を設けることにより、一層緻密な制御を達成
することができるようにしてもよい。
【0080】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
バルブリフト調整機構とバルブタイミング調整機構とを
併せ持つ内燃機関において、トルク変動を招く高リフト
カムプロフィールへの切替えを、油圧源の増大や制御性
の悪化を伴うことなく実施することができるバルブ特性
制御装置が提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るバルブ特性制御装置
を備えた電子制御式内燃機関の全体概要図である。
【図2】吸気バルブタイミングの最遅角状態を達成する
ように駆動したときのバルブタイミング調整機構の部分
断面図である。
【図3】吸気バルブタイミングの最遅角状態を達成する
ようにオイルコントロールバルブ(OCV)を制御した
ときのOCVの部分断面図である。
【図4】吸気バルブタイミングの最進角状態を達成する
ように駆動したときのバルブタイミング調整機構の部分
断面図である。
【図5】吸気バルブタイミングの最進角状態を達成する
ようにオイルコントロールバルブ(OCV)を制御した
ときのOCVの部分断面図である。
【図6】バルブリフト調整機構の斜視図である。
【図7】カムを省略したバルブリフト調整機構の斜視図
である。
【図8】(a)はバルブリフト調整機構の要部側断面
図、(b)は同じく要部平断面図である。
【図9】(a)はバルブリフト調整機構の作用を説明す
るための側断面図、(b)は同じく平断面図である。
【図10】バルブリフト調整機構における摺動孔の断面
図である。
【図11】バルブリフト調整機構におけるカムフォロワ
固定部材の斜視図である。
【図12】バルブリフト調整機構におけるキーの斜視図
である。
【図13】エンジンECUのハードウェア構成を示すブ
ロック図である。
【図14】吸気バルブ及び排気バルブのバルブリフト量
がクランク角に応じてどのように変化するかを示す特性
図である。
【図15】エンジンECU内のCPUにて実行されるバ
ルブ特性制御ルーチンの処理手順を示すフローチャート
(1/2)である。
【図16】エンジンECU内のCPUにて実行されるバ
ルブ特性制御ルーチンの処理手順を示すフローチャート
(2/2)である。
【符号の説明】
1…直列4気筒4サイクルレシプロガソリンエンジン 2…シリンダブロック 3…シリンダヘッド 4…シリンダ 5…ピストン 6…コネクティングロッド 7…クランクシャフト 8…燃焼室 9…吸気ポート 10…排気ポート 11…吸気バルブ 12…排気バルブ 13…吸気側カムシャフト 14…排気側カムシャフト 15…吸気側カム 15a…中リフトカム 15b…低リフトカム 15c…高リフトカム 16…排気側カム 17,18,19…タイミングプーリ(回転体) 20…タイミングベルト 30…吸気通路 31…エアクリーナ 32…スロットルバルブ 32a…スロットルバルブの軸 33…サージタンク 34…吸気マニホルド 35…アイドルアジャスト通路 36…アイドル回転速度制御弁(ISCV) 40…インジェクタ 41…燃料タンク 42…燃料ポンプ 43…燃料配管 50…点火プラグ 51…イグナイタ 52…点火コイル 53…点火ディストリビュータ 60…排気通路 61…排気マニホルド 62…触媒コンバータ 70…バルブ特性制御機構 70a…バルブタイミング調整機構 70b…バルブリフト調整機構 82…リングギヤ(駆動部材) 83,85…油圧室(液圧室) 110…オイルコントロールバルブ(OCV) 142…カムフォロワ 154…カムフォロワ固定部材 162…オイルコントロールバルブ(OCV) 170…エアフローメータ 171…吸気圧センサ 172…スロットル開度センサ 173…吸気温センサ 174…水温センサ 175…O2 センサ 180…クランク基準位置センサ 181…回転速度センサ 182…アイドルスイッチ 183…車速センサ 184…クランク角センサ 185…カム角センサ 190…エンジン電子制御装置(エンジンECU)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 クランクシャフトに連動して回転する回
    転体からカムシャフトへと回転を伝達するとともに、駆
    動部材が該駆動部材の両側に設けられた液圧室の液圧に
    より2つの最変位位置間の任意位置に位置付けられるの
    に応じて該カムシャフトを該回転体に対し所定角度範囲
    内で相対回転せしめるバルブタイミング調整手段と、 該カムシャフトに設けられた異なるカムプロフィールの
    中から1つのカムプロフィールを選択的にバルブに作用
    せしめるバルブリフト調整手段と、 を具備する、内燃機関のバルブ特性制御装置において、 高リフトのカムプロフィールを選択するように前記バル
    ブリフト調整手段を制御するときには、予め、該駆動部
    材をいずれか一方の最変位位置に位置付けるとともに、
    該一方の最変位位置に該駆動部材を変位させる側の液圧
    室の液圧を他方の液圧室の液圧より大きくして該駆動部
    材を該一方の最変位位置に保持するように前記バルブタ
    イミング調整手段を制御する制御手段を具備することを
    特徴とする、内燃機関のバルブ特性制御装置。
  2. 【請求項2】 該駆動部材の該一方の最変位位置への該
    保持は、該一方の最変位位置に該駆動部材を変位させる
    側の液圧室のみに液圧を供給することにより達成される
    ことを特徴とする、請求項1に記載の内燃機関のバルブ
    特性制御装置。
JP5801097A 1997-03-12 1997-03-12 内燃機関のバルブ特性制御装置 Pending JPH10252428A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002221014A (ja) * 2001-01-26 2002-08-09 Nissan Motor Co Ltd 内燃機関及びその制御システム
US6655329B2 (en) * 2000-11-20 2003-12-02 Avl List Gmbh Variable valve train for a cam activated lifting valve of an internal combustion engine
CN107542510A (zh) * 2016-06-29 2018-01-05 福特环球技术公司 用于扭矩控制的方法与系统

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