JPH10252327A - Id付き鍵システムと夜間金庫装置及び貸し金庫システム - Google Patents

Id付き鍵システムと夜間金庫装置及び貸し金庫システム

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JPH10252327A
JPH10252327A JP5914897A JP5914897A JPH10252327A JP H10252327 A JPH10252327 A JP H10252327A JP 5914897 A JP5914897 A JP 5914897A JP 5914897 A JP5914897 A JP 5914897A JP H10252327 A JPH10252327 A JP H10252327A
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JP
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Application number
JP5914897A
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English (en)
Inventor
Koji Nakamoto
宏二 中本
Takuji Kuruhara
拓司 久留原
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Kumahira Safe Co Inc
Original Assignee
Kumahira Safe Co Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 鍵のみで本人認証と利用履歴の記録が可能で
あり、鍵及び錠前が大型化せず、所要の解錠規制が可能
であり、従前の錠前を利用して鍵の特定を行うことがで
きるID付き鍵システムの提供と、このようなID付き
鍵システムを用いた夜間金庫装置及び貸し金庫システム
を提供する。 【解決手段】 鍵1,1′と、錠前10と制御部20と
を有するID付き鍵システムにおいて、鍵は、鍵部1
a,1a′と把持部1b,1b′とを有し、把持部には
IDデータを記録したIC2,2′を格納し、当該IC
の記録を読み出す鍵側データ端子3,3′を把持部に設
け、扉側データ端子11,11′を扉部に設け、制御部
は、データ読み出し手段20a,20b,20dとデー
タの記録手段20a,20b,20dとを備え、さら
に、ID付き鍵システムを備えた夜間金庫装置及び貸し
金庫システムとする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は解施錠装置に関
し、特に、ID(Identity)データを記憶したIC(In
tegrated Circuit)を鍵に埋め込み、解錠の際に、当該
解錠に使用された鍵のIDデータを読み取るようにした
ID付き鍵システムに関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、複数の利用者が同一の鍵を所持
する夜間金庫等においては、利用時間の記録は残せる
が、誰が利用したかがわからないために、夜間金庫の管
理者と利用者との間でトラブルの原因となることがあ
る。また、解錠に使用するシリンダー錠の鍵は複製が容
易なために、利用契約を解除した者までが同一の鍵を所
持することもあり、夜間金庫へのいたずらの原因となり
かねない。
【0003】そこで、鍵による解錠に際し、利用者に予
め交付されているIDカードのデータを読み取って本人
認証(本人の特定)を行うことがある。例えば、銀行等
における貸金庫のようなシステムにおいては、貸金庫室
に入室する際に、カードリーダにて利用者が所持するI
Dカードのデータを読み取って本人認証を行い、入室扉
を解錠している。そして、利用者はシリンダー錠の鍵に
て自己の貸金庫扉を開扉するようになっており、利用者
の特定は前記IDカードにより行っている。しかしなが
らこのようなシステムでは、利用者は、常に鍵とIDカ
ードを所持する必要がある。
【0004】そこで、利用者のIDデータを記録したI
Cをシリンダー錠の鍵に格納し、解錠のために当該鍵が
錠前に差し込まれると、錠前側に設けられた制御部が当
該鍵のIDデータを読み出して鍵使用者の特定を行うI
C付き鍵システムが実用化されている。このようなIC
付き鍵システムにおいては、鍵とIDカードとの双方を
所持する煩わしさがない利点がある。
【0005】しかしながら従来におけるIC付き鍵シス
テムにおいては、鍵に、データ出力端子やクロック端
子,出力イネーブル端子,電源端子などの各端子を備え
ることから、各端子が短絡しないように所定の間隔を持
って当該各端子を配列させる必要があって、鍵及び錠前
双方が大型化し、また、錠前には、前記各端子に対応し
た接触部を備える必要があることから専用の錠前を必要
とし、さらには、各端子や接触部への配線等の作業が複
雑かつ面倒であるという様々な問題がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は前記のような
問題点に鑑みて創案されたものであり、解錠に使用され
た鍵のみにて、利用者を特定する本人認証と利用履歴を
記録することができ、また鍵及び錠前が大型化すること
なく各部の配線も簡略化でき、必要に応じて解錠規制を
かけることができるID付き鍵システムの提供をその目
的としている。また、従前の錠前をそのまま利用して、
使用された鍵の特定を行うことができるID付き鍵シス
テムの提供をその目的としている。さらに、前記ID付
き鍵システムを使用した夜間金庫装置及び貸し金庫シス
テムの提供をその目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は前記問題点を解
決するために、請求項1記載の発明においては、鍵部
(1a,1a′)と把持部(1b,1b′)とからなる
鍵(1,1′)と、扉部(A)に取付けられる錠前(1
0)と、制御部(20)とを有するID付き鍵システム
において、前記把持部にはIDデータを記録したIC
(2,2′)を格納するとともに当該IDデータを読み
出すための鍵側データ端子(3,3′)を当該鍵が錠前
に差し込まれた際に扉部に相対する位置に設け、前記鍵
部を導電性を有するように形成して前記ICのグランド
端子とするとともに前記錠前を導電性を有するように形
成して前記制御部に接続し、前記扉部には前記鍵側デー
タ端子と接触して前記IDデータを読み出すための扉側
データ端子(11,11′)を設け、前記制御部は前記
扉側データ端子に接続されて、前記鍵側データ端子と扉
側データ端子とが接触した際に前記IDデータを読み出
すデータ読出し手段(20)と、このデータ読出し手段
にて読み出されたデータを記録する記録手段(20)と
を備える構成とするものである。
【0008】また、請求項2記載の発明においては、鍵
部と把持部とからなる鍵と、扉部に取付けられる錠前
と、制御部とを有するID付き鍵システムにおいて、前
記把持部にはIDデータを記録したICを格納するとと
もに当該IDデータを読み出すための鍵側データ端子及
び錠前への鍵の挿入を検出する鍵側検出端子(5)を、
当該鍵が錠前に差し込まれた際に扉部に相対する位置に
設け、前記鍵部は導電性を有するように形成して前記I
Cのグランド端子とするとともに前記錠前を導電性を有
するように形成して前記制御部に接続し、前記扉部には
前記鍵側データ端子と接触して前記IDデータを読み出
すための扉側データ端子及び前記鍵側検出端子と接触し
て前記鍵の挿入を検出するための扉側検出端子(13)
を設け、前記制御部は前記扉側データ端子及び扉側検出
端子に接続されて、前記鍵側検出端子と扉側検出端子と
が接触した際に前記鍵の挿入を検出する検出手段(2
0)と、前記鍵側データ端子と扉側データ端子とが接触
した際に前記IDデータを読み出すデータ読出し手段
と、このデータ読出し手段にて読み出されたデータを記
録する記録手段とを備える構成とするものである。
【0009】また、請求項3記載の発明においては、解
施錠の際の鍵の回転を阻止するための回転阻止手段(1
2,20)を前記錠前に備えるとともに、前記データ読
出手段にてデータが読み出された際に、当該データを照
合して解錠の可否を判断する照合手段(20)と、この
照合手段による照合により解錠が可とされた際に前記回
転阻止手段を制御して鍵の回転を可能とする回転阻止制
御手段(20)とを前記制御部に備える構成とするもの
である。
【0010】さらに、請求項4及び請求項5記載の発明
においては、前記ID付き鍵システムを夜間金庫装置の
投入口部に備え、また、貸し金庫システムにおける金庫
室への入室扉および/または各貸し金庫の扉部に備える
構成とするものである。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明の第一の実施の形態を図面
を参照して説明する。図1は、本発明に係るID付き鍵
システムに使用される鍵の正面外観図である。この鍵1
は、後述するシリンダー錠の錠前10(図3参照)の鍵
孔に差し込まれる鍵部1aと、解施錠の際に把持される
把持部1bとから成っている。前記鍵部1aは導電性の
金属部材にて形成されおり、また、把持部1bは、全体
が樹脂部材等の絶縁体にて形成されている。この把持部
1bには、当該鍵1を特定するためのIDデータを記録
したIC2が埋め込まれている。IC2へのIDデータ
の登録は、把持部1bに埋め込む前に行う。突出する端
子3は、IC2に接続された鍵側データ端子である。
【0012】図2は鍵1の内部回路を示す図である。先
ず、IC2は、データ線2aにて前記鍵側データ端子3
に接続されている。また、GND(グランド)線2bに
てGND端子4に接続されている。本発明においては、
前記のように鍵部1aを導電性部材にて形成してGND
端子4として使用する。データ線2aとGND線2bは
絶縁されている。前記鍵部1aは、その表面に導電性の
ある塗料を塗布することにより導電性をもたせるように
してもよい。
【0013】図3は、例えば、夜間金庫の投入口扉(以
下,扉に限らず前記扉部として、枠体等の錠前の取り付
け面一般を含む)や、貸金庫システムにおける金庫室
扉,貸金庫扉等の扉に取り付けられた錠前部分の部分縦
断側面図と制御部の構成を示すブロック図である。図に
おいて、扉Aに取り付けられて鍵1が差し込まれる錠前
10は導電性部材にて形成されるシリンダー錠の錠前で
あり、GND線10aにてID付き鍵システム全体を制
御するための制御部20に接続されている。また、扉A
の前面部であって錠前10の取り付け位置近傍には、扉
側データ端子11が取り付けられている。この扉側デー
タ端子11は、解錠または施錠のために鍵1が錠前10
に差し込まれた際に、当該鍵1に設けられた前記鍵側デ
ータ端子3と接触する位置に取り付けられてデータ線1
0bにて制御部20に接続されている。また、前記錠前
は、導電性部材にて形成する代わりに、差し込まれた前
記鍵1aに接触する接触部を設け、この接触部から前記
制御部20に接続するようにしてもよい。
【0014】符号12は前記回転阻止手段としてのソレ
ノイドであり、後述するようにIDデータが登録されて
いない鍵が使用されると、錠前10の図示しない解施錠
機構の回転を阻止しているソレノイド12の係止杆12
aが作動しないことから解錠できないようになってい
る。
【0015】制御部20は、装置制御を行うCPU20
aと、システムプログラムや解錠の可否を照合するため
の多数のIDデータを記録するとともに鍵の利用履歴を
記録するためのメモリ20bと、利用履歴を記録する際
の計時用タイマ20c及び信号授受を行うためのインタ
ーフェース20dから概略構成されている。このインタ
ーフェース20dには、前記GND線10aとデータ線
10bが接続されている。また、メモリ20bへのID
データの登録,更新等のデータの書き換えや、メモリ2
0bに記録された鍵1の利用履歴の読み出しを常時又は
必要に応じて可能とするためのインターフェースへの接
続端子20eを設けてある。
【0016】前記制御部20は、扉Aの裏面に取り付け
てもよく扉A内に格納するようにしてもよい。また、各
接続線を延出して、装置本体とは離れた場所に制御部2
0を設けるようにしてもよい。装置各部に電力を供給す
るための電源部及びその配線の図示は省略しているが、
作動用電力は、電池と商用電源のいずれから供給するよ
うにしてもよい。電池を用いる場合には停電時において
も作動不能にならない利点がある。
【0017】以上のように構成されるID付き鍵システ
ムの作動を図4のフローチャートを参照して説明する。
先ず、制御部20は、図示しない電源部より電力の供給
を受けて常時作動状態にある。CPU20aは、メモリ
20bに格納されているシステムプログラムに基づいて
装置各部を制御し、インターフェース20dを介して扉
側データ端子11にデータ読み出しのコマンドを送出し
続ける。
【0018】このような状態において、解錠または施錠
のために錠前10に鍵1が差し込まれると、鍵1の鍵側
データ端子3と、扉Aに配設されている扉側データ端子
11が接触する。また、GND端子である鍵1の鍵部1
aとGND線10aが接続される。これにより、鍵1の
IC2と制御部20は電気的に接続され、データ線10
bを介してIC2に電力が供給される。IC2において
は、この電力の供給を受けて作動を開始し、CPU20
aから送出される前記データ読み出しコマンドの受信が
可能な状態となる。
【0019】次に、前記データ読み出しのコマンドを受
信したIC2は、登録されているIDデータをデータ線
10bから制御部20に向けて送出する。制御部20に
おいてはインターフェース20dを介して当該IDデー
タを受信すると(ステップS1)、この受信したIDデ
ータをメモリ20bに格納されている照合用データに基
づいて照合する(ステップS2)。この照合の結果、受
信したIDデータが適正に登録されたIDデータである
と判断すると(ステップS3)、インターフェース20
dを介し接続線10cからソレノイド12に作動信号を
送出する。ソレノイド12は、当該作動信号を受信して
作動し、錠前10の解施錠時における回転を阻止してい
た係止杆12aが後退し、錠前10は、解錠のための回
転が可能な状態となる(ステップS4)。この状態にお
いて錠前10に差し込まれた鍵1を回転操作することよ
り解錠される。この解錠と同時に、制御部20において
は鍵1のIDコードを、計時用タイマ20cの計時によ
る解錠日時とともに、鍵1の利用履歴としてメモリ20
bに記録する。
【0020】前記ステップS3において、前記照合の結
果、受信したIDデータが登録されていない場合にはエ
ラー作動となり、ソレノイド12に対する前記作動信号
が送出されない。したがってソレノイド12が作動しな
いことから鍵1の解錠のための回転操作ができず解錠不
能である(ステップS5)。制御部20においては、こ
の解錠不能の場合でもIDデータの照合があった事実を
その時間とともにメモリ20bに記録する。以上のよう
な構成により、例えば、同一形状の鍵を各利用者が所持
する夜間金庫装置等においては、紛失した鍵や、取引停
止となった者の持つ鍵のIDデータをメモリ20bに登
録することにより、多数の同一形状の鍵の中のある特定
の鍵に対する解錠規制を簡単に行うことができる。
【0021】別な実施の形態として、ソレノイド12
と、このソレノイド12の解錠制御手段を備えず、解施
錠の利用履歴のみ記録するようにしてもよい。図3及び
後述する図7においては、ソレノイド12と接続線10
cが削除されることになる。この場合は、鍵1,1′が
解施錠のために錠前10に差し込まれて鍵側データ端子
3と扉側データ端子11が接触すると、制御部20は前
記手順にて鍵1のIDデータを読み取り、これをメモリ
20bに記録する。この構成においては、特定の鍵に対
する前記解錠規制を行うことはできないが、錠前への装
置の取り付けが容易であり、使用された鍵の特定を、既
設の錠前をそのまま利用して行うことができる利点があ
る。
【0022】次に、図5ないし図7は、第二の実施の形
態を説明する図であり、図5は、鍵1′の正面外観図,
図6はその内部回路の説明図,図7は、例えば夜間金庫
の投入口扉や貸金庫室の入室扉,貸金庫扉等の扉に取り
付けられた錠前10の部分縦断側面図とこの錠前10に
接続された制御部20を示す図である。図において、こ
の第二の実施の形態は、錠前10に鍵1′が挿入された
ことを検出するための検出端子として、鍵側検出端子5
を鍵1′に設けるとともに、当該鍵1′が錠前10に差
し込まれた際に、前記鍵側検出端子5に接触する扉側検
出端子13を当該扉Aに設ける点が異なり、他の構成は
同一である。
【0023】すなわち、把持部1b′には、鍵側データ
端子3′と鍵側検出端子5とが突出して設けられてお
り、IC2′はデータ線2a′にて鍵側データ端子3′
に接続され、また、GND線2b′にてGND端子4′
に接続されている。この場合、鍵1′の鍵部1a′がG
ND端子4′となっている。さらに、鍵検出端子5は鍵
検出線2c,GND線2b′にてGND端子4′に接続
されている。
【0024】錠前10が取り付けられる扉Aには、鍵
1′の使用の際に、当該鍵1′に設けられている鍵側デ
ータ端子3′及び鍵側検出端子5にそれぞれ接触する位
置に、扉側データ端子11′と扉側検出端子13が突出
して設けられている。そして、扉側データ端子11′は
データ線10bにて制御部20に接続され、扉側検出端
子13は検出線10dにて制御部20に接続されてい
る。錠前10からはGND線10aにて制御部20に接
続されている。制御部20はメモリ20b(図3参照)
に格納されるシステムプログラムが異なるだけであり、
他の構成は前記第一の実施の形態と同様である。
【0025】第二の実施の形態の作動についても第一の
実施の形態と基本的に同一であり、異なるのは鍵1′が
錠前10に差し込まれると、先ず、鍵側検出端子5と扉
側検出端子13とが接触するとともにGND端子として
の鍵部1a′がGND線10aと接続され、扉側検出端
子13がGNDの電位となり、これを制御部20が検出
することにより、鍵の挿入を検出するようにした点であ
る。このような構成により、制御部20においてはID
データの読み取り信号を常時送出することなく前記鍵の
挿入を検出してからデータ線10bを介してIDデータ
の読み取り信号を送信することから、装置各部の制御を
無駄なく的確に行うことができるようになる。この第二
の実施の形態においても、前記のようにソレノイド12
の解錠制御手段を備えない構成とすることも可能であ
る。
【0026】夜間金庫装置(図示せず)の現金を投入す
る投入口扉の解施錠手段として本発明にかかるシステム
を用いる場合には、制御部20のメモリ20bには、開
扉に使用された鍵のIDデータが記録されて、使用され
た鍵1,1′を特定することができる。このような構成
により、多数の利用者が同一形状の鍵を所持する夜間金
庫装置の利用者をその利用時間とともに記録することが
できる。前記回転阻止手段としてのソレノイド12を備
える形態においては、無断複製された鍵での解錠を規制
することができる。
【0027】また、貸金庫(図示せず)の各扉に用いた
場合には、前記夜間金庫と同様に利用記録が残せるとと
もに不正な合鍵による解錠を阻止できる。また、貸金庫
を設置した金庫室に入室するための扉の解錠にもこの鍵
を用いることにより、各利用者が保持する鍵の形状がそ
れぞれに異なっていても、各利用者の鍵を金庫室の扉の
錠前に差し込むことにより当該鍵のIDデータを判断
し、この判断に基づいて金庫室扉を、例えば電気的に解
錠するようにすることもできる。すなわち、各利用者が
所持するそれぞれに形状の異なる鍵を、金庫室扉の解錠
手段とすることができる。利用者は、解錠された金庫室
の入出扉を開けて入室し、自己の貸し金庫の扉に設けら
れた錠前10を前記鍵1,1′にて解錠し、この解錠さ
れた扉を開き、内箱を引き出して物品の出し入れを行
う。
【0028】このように、金庫室へ入室するための図示
しない扉にも本発明に係るID付き鍵シスムテを実施す
れば、銀行側が解錠等の関与をせずに、利用者の所持す
る鍵1,1′の照合や利用履歴の記録を行いつつ、当該
鍵1,1′のみで利用することができる無人の貸し金庫
システムとすることができる。また、各貸し金庫の扉毎
にID付き鍵システムを備えることにより、従来のよう
な多数の配線が不要となり、設置が容易となる。なお、
本発明にかかるID付き鍵システムは、前記説明の夜間
金庫や貸金庫システムに限らず、鍵を使用して解施錠を
行うすべての装置、システムに実施することができる。
【0029】
【発明の効果】以上説明のように本発明によれば、解錠
に使用された鍵のみにて当該鍵の使用者を特定する本人
認証と、当該鍵の利用履歴を記録することができるID
付き鍵システムとすることができる。これにより、従来
のように本人認証を行うために例えばIDカードを併用
する煩わしさがなくなるとともに、偽造しやすい磁気ス
トライプカードによる本人認証に比べて不正解錠に対す
る安全性が向上する。また、回転阻止手段を設ける構成
により、所定の鍵に対して必要に応じて解錠規制をかけ
ることができるID付き鍵システムを実現することがで
きる。このような回転阻止手段を設けない構成において
は、既設の錠前をそのまま利用することができることか
ら、簡易な工事と低廉な費用にて、使用された鍵の利用
履歴を記録することができるID付き鍵システムとする
ことができる。また、従来におけるID付き鍵システム
に比べて鍵と錠前部との接触端子が少なくてすむことか
ら、配線等の工事を簡単かつ迅速に行うことができるよ
うになるとともに、全体のシステムをコンパクトに構成
することが可能になる。さらに、前記ID付き鍵システ
ムを使用した夜間金庫装置及び貸し金庫システムを実現
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ID付き鍵システムに使用される鍵の正面外観
図である。
【図2】鍵1の内部回路を示す図である。
【図3】夜間金庫の投入口扉Aに取り付けられた錠前1
0部分の縦断側面図と制御部20の構成を示すブロック
図である。
【図4】本発明の作動を示すフローチャートである。
【図5】鍵1′の正面外観図である。
【図6】鍵1′の内部回路の説明図である。
【図7】錠前10の部分縦断側面図とこの錠前10に接
続された制御部20を示す図である。
【符号の説明】
1,1′ 鍵 1a,1a′ 鍵部 1b,1b′ 把持部 2,2′ IC 2a,2a′ データ線 2b,2b′ GND(グランド)線 3,3′ 鍵側データ端子 4,4′ GND(グランド)端子 10 錠前 10a GND線 10b データ線 11,11′ 扉側データ端子 12 ソレノイド 20 制御部 20a CPU 20b メモリ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI E05G 1/08 E05G 1/08

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鍵部と把持部とからなる鍵と、扉部に取
    付けられる錠前と、制御部とを有するID付き鍵システ
    ムにおいて、 前記把持部にはIDデータを記録したICを格納すると
    ともに当該IDデータを読み出すための鍵側データ端子
    を当該鍵が錠前に差し込まれた際に扉部に相対する位置
    に設け、 前記鍵部を導電性を有するように形成して前記ICのグ
    ランド端子とするとともに前記錠前を導電性を有するよ
    うに形成して前記制御部に接続し、 前記扉部には前記鍵側データ端子と接触して前記IDデ
    ータを読み出すための扉側データ端子を設け、 前記制御部は前記扉側データ端子に接続されて、前記鍵
    側データ端子と扉側データ端子とが接触した際に前記I
    Dデータを読み出すデータ読出し手段と、このデータ読
    出し手段にて読み出されたデータを記録する記録手段と
    を備えたことを特徴とするID付き鍵システム。
  2. 【請求項2】 鍵部と把持部とからなる鍵と、扉部に取
    付けられる錠前と、制御部とを有するID付き鍵システ
    ムにおいて、 前記把持部にはIDデータを記録したICを格納すると
    ともに当該IDデータを読み出すための鍵側データ端子
    及び錠前への鍵の挿入を検出する鍵側検出端子を当該鍵
    が錠前に差し込まれた際に扉部に相対する位置に設け、 前記鍵部を導電性を有するように形成して前記ICのグ
    ランド端子とするとともに前記錠前を導電性を有するよ
    うに形成して前記制御部に接続し、 前記扉部には前記鍵側データ端子と接触して前記IDデ
    ータを読み出すための扉側データ端子及び前記鍵側検出
    端子と接触して前記鍵の挿入を検出するための扉側検出
    端子を設け、 前記制御部は前記扉側データ端子及び扉側検出端子に接
    続されて、前記鍵側検出端子と扉側検出端子とが接触し
    た際に前記鍵の挿入を検出する検出手段と、前記鍵側デ
    ータ端子と扉側データ端子とが接触した際に前記IDデ
    ータを読み出すデータ読出し手段と、このデータ読出し
    手段にて読み出されたデータを記録する記録手段とを備
    えたことを特徴とするID付き鍵システム。
  3. 【請求項3】 解施錠の際の鍵の回転を阻止するための
    回転阻止手段を前記錠前に備えるとともに、前記データ
    読出手段にてデータが読み出された際に、当該データを
    照合して解錠の可否を判断する照合手段と、この照合手
    段による照合により解錠が可とされた際に前記回転阻止
    手段を制御して鍵の回転を可能とする回転阻止制御手段
    とを前記制御部に備えたことを特徴とする請求項1また
    は請求項2記載のID付き鍵システム。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし請求項3いずれかに記載
    のID付き鍵システムを夜間金庫の投入口部に備えたこ
    とを特徴とする夜間金庫装置。
  5. 【請求項5】 請求項1ないし請求項3いずれかに記載
    のID付き鍵システムを貸し金庫システムにおける金庫
    室への入室扉および/または各貸し金庫の扉部に備えた
    ことを特徴とする貸し金庫システム。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002070375A (ja) * 2000-09-05 2002-03-08 Fujitsu Ltd 電子鍵および電子鍵システム
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US8248206B2 (en) 2007-04-16 2012-08-21 Tokai Riken Co., Ltd. Key management box
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