JPH10251906A - 発光機能を備えた衣服体 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 車両の運転手等から警備員、警官等に対する
視認性を向上させ、交通整理、夜間誘導等の際における
安全性を高める。 【解決手段】 衣服体の表面に電源に接続されて発光す
る発光表示体が帯状に形成されて配設され、発光表示体
の近傍に反射表示体が併設されて、携帯可能な電源が接
続状態に配される。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、発光機能を備えた
衣服体に係り、交通整理，夜間誘導，警備等に用いて好
適な技術関する。

【０００２】

【従来の技術】警備員、警察官等が、交通整理時や夜間
誘導実施時に着用する衣服体には、ビーズや雲母等を樹
脂により形成した反射板を帯状に配したものがある。こ
れらの反射板は、自動車のヘッドライト等によって照射
された際に、光を反射して運転者等に注意を喚起するも
のである。

【０００３】また、発光体を手に保持して運転者に対す
る指示誘導をする場合がある。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】しかし、このような構
成であると、夜間等において、無灯火の自転車や車幅灯
のみを点灯した自動車等からは視認性が悪くなる。ま
た、発光体を手に保持した状態では、交通整理，夜間誘
導等以外の作業を実施する際に困難を生じる場合があ
る。

【０００５】本発明は、上記の事情に鑑みてなされたも
ので、以下の目的を達成しようとするものである。 車両の運転手等から警備員、警官等に対する視認性を
向上すること。 交通整理、夜間誘導等の際における安全性を高めるこ
と。 製造コストを低く抑えること。 着脱を簡単に行えること。

【０００６】

【課題を解決するための手段】衣服体の表面に電源に接
続されて発光する発光表示体が配設される。発光表示体
が帯状に形成され、かつ衣服体に対して着脱可能とされ
る。発光表示体が、エレクトロルミネッセンス素子によ
って構成される。発光表示体の近傍に反射表示体が併設
される。携帯可能な電源が接続状態に配される。衣服体
にその着脱を行うためのマジックファスナーが配され
る。発光表示体が、間欠的に点灯するか、または、短い
周期で繰り返し点灯するパターンと、非点灯パターンと
を繰り返して点灯する技術が選択される。衣服体は、例
えばメッシュ状の生地からなるとともに、頭から被って
着用するものとされ、頭部を入れるための穴と、前身ご
ろおよび後身ごろと、これら前身ごろと後身ごろに配さ
れるベルトと、該ベルトの表面に配されるマジックファ
スナーを有するものとされる。発光表示体は、例えば反
射表示体を帯状にして、矩形，円形，矢印，菱形，三角
形等の単位パターンを連続状態に配したものとされる。
電源は、バッテリー等の直流電源と、直流を交流とする
インバーターと、発光パターンを設定する制御回路部
と、スイッチとを具備するものとされ、携帯可能な構造
に小型化されて、電気ケーブルにより各部の発光表示体
に接続される。

【０００７】

【発明の実施の形態】以下、本発明に係る発光機能を備
えた衣服体の一実施形態を、図面に基づいて説明する。
図１ないし図３において、符号１は衣服体、２は発光表
示体、３は反射表示体、４は電源である。

【０００８】衣服体１は、図１ないし図２に示すよう
に、例えばメッシュ状の生地からなるとともに、頭から
被って着用するものとされ、頭部を入れるための穴１１
と、前身ごろ１２および後身ごろ１３と、これら前身ご
ろ１２と後身ごろ１３に配されるベルト１４と、該ベル
ト１４の表面に配されるマジックファスナー１５を有し
ている。

【０００９】発光表示体２は、衣服対１およびベルト１
４の表面に帯状に形成されて電源４と接続されることに
より発光する。

【００１０】該発光表示体２は、エレクトロルミネッセ
ンス（ＥＬ）素子，発光ダイオード（ＬＥＤ）等によっ
て構成され、図２例では、マジックファスナー２１によ
り衣服体１に対して取り付けられている。

【００１１】前記反射表示体３は、前述したようにビー
ズや雲母等を樹脂により形成した反射板が適応される。

【００１２】これらの発光表示体２，反射表示体３は、
図１，図２，図３（ａ）〜（ｄ）に示すように、例えば
反射表示体３を帯状にし、矩形，円形，矢印，菱形，三
角形等の単位パターンを連続に配したものである。

【００１３】電源４は、バッテリー等の直流電源と、直
流を交流とするインバーターと、発光パターンを設定す
る制御回路部と、スイッチ４１とを具備するものとさ
れ、携帯可能な構造に小型化されて、電気ケーブル４２
により各部の発光表示体２に接続される。

【００１４】このような発光機能を備えた衣服体は、衣
服体１を被り、ベルト１４を止めることにより着用され
る。

【００１５】夜間等に着用した状態で、電源４を入れる
と、設定されている発光パターンに基づき、発光表示体
２が連続的に点灯、または図４（ａ），（ｂ）に示すよ
うに間欠的に点灯される。

【００１６】図４（ｂ）例では、短い周期で繰り返し点
灯させた後に非点灯させるパターンを繰り返すようにし
ている。

【００１７】発光機能を備えた衣服体を着用した状態
で、ヘッドライトを点灯した車両が接近した場合には、
反射表示板３からの反射光により、運転者から容易に識
別が可能である。このときに、発光表示体２が発光す
る。

【００１８】無灯火の自転車や自動車等が接近した場合
には、発光体２が発光することにより、識別可能とな
る。

【００１９】また、図１に示すように、発光体Ｌを手に
持って、交通整理，夜間誘導等を行っている場合である
と、不用意に発光体Ｌを手からはなした状態でも、反射
表示板３の反射光と発光表示体２の発光との両方により
着用者の上半身が周囲から浮かび上がることによって運
転者から視認することができる。

【００２０】なお、装着時において、電源４は、着衣の
ポケットに携帯可能とされ、ベルト等に固定することも
可能である。

【００２１】発光表示体２は、衣服体１に縫いつける、
または接着剤や両面テープ等により接着することも可能
である。

【００２２】

【発明の効果】本発明の発光機能を備えた衣服体によれ
ば、以下の効果を奏する。 （１）衣服体の表面に発光する発光表示体と反射表示体
とが配され、反射表示板の反射光と発光表示体の発光と
により着用者の上半身が周囲から浮かび上がることによ
って、車両の運転手等から警備員、警官等に対する視認
性を向上することができる。 （２）点滅等の発光パターンの設定により、視認性を著
しく向上することができる。 （３）視認性の向により、交通整理、夜間誘導等の際に
おける安全性を高めることができる。 （４）ＥＬ素子、ＬＥＤ等を利用することにより、製造
コストを低くすることができる。 （５）マジックファスナーにより、着脱自在とされてい
るため、着脱を簡単に行えることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】 本発明に係る発光機能を備えた衣服体の一実
施形態における着用状態を示す斜視図である。

【図２】 本発明に係る発光機能を備えた衣服体の一実
施形態における展開状態を示す斜視図である。

【図３】 発光表示体の他の実施形態を示す拡大図であ
る。

【図４】 発光素子の発光状態の時間変化を示す図であ
る。

【符号の説明】

１…衣服体 ２…発光表示体 ３…反射表示体 ４…電源 １１…穴 １２…前身ごろ １３…後身ごろ １４…ベルト １５…マジックファスナー ２１…マジックファスナー ４１…スイッチ ４２…電気ケーブル Ｌ…発光体

Claims (8)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 衣服体（１）の表面に電源（４）に接続
   されて発光する発光表示体（２）が配設されることを特
   徴とする発光機能を備えた衣服体。
2. 【請求項２】 発光表示体（２）が帯状に形成され、か
   つ衣服体（１）に対して着脱可能とされることを特徴と
   する請求項１記載の発光機能を備えた衣服体。
3. 【請求項３】 発光表示体（２）が、エレクトロルミネ
   ッセンス素子によって構成されることを特徴とする請求
   項１または２記載の発光機能を備えた衣服体。
4. 【請求項４】 発光表示体（２）の近傍に反射表示体
   （３）が併設されることを特徴とする請求項１、２また
   は３記載の発光機能を備えた衣服体。
5. 【請求項５】 携帯可能な電源（４）が接続状態に配さ
   れることを特徴とする請求項１、２、３または４記載の
   発光機能を備えた衣服体。
6. 【請求項６】 衣服体（１）にその着脱を行うためのマ
   ジックファスナー（１５）が配されることを特徴とする
   請求項１、２、３、４または５記載の発光機能を備えた
   衣服体。
7. 【請求項７】 発光表示体（２）が、間欠的に点灯する
   ことを特徴とする請求項１、２、３、４、５または６記
   載の発光機能を備えた衣服体。
8. 【請求項８】 発光表示体（２）が、短い周期で繰り返
   し点灯するパターンと、非点灯パターンとを繰り返して
   点灯することを特徴とする請求項１、２、３、４、５ま
   たは６記載の発光機能を備えた衣服体。