JPH10251617A - シートガスケット材料およびその製造方法 - Google Patents

シートガスケット材料およびその製造方法

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JPH10251617A
JPH10251617A JP8323797A JP8323797A JPH10251617A JP H10251617 A JPH10251617 A JP H10251617A JP 8323797 A JP8323797 A JP 8323797A JP 8323797 A JP8323797 A JP 8323797A JP H10251617 A JPH10251617 A JP H10251617A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sheet
expanded graphite
expandable graphite
graphite particles
mesh
Prior art date
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Pending
Application number
JP8323797A
Other languages
English (en)
Inventor
Katsumi Watanabe
勝美 渡辺
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nichias Corp
Original Assignee
Nichias Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Nichias Corp filed Critical Nichias Corp
Priority to JP8323797A priority Critical patent/JPH10251617A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 膨張黒鉛の特性を最大限に生かした良好なシ
ール性を有するシートガスケット材料を提供することで
ある。 【解決手段】 シートガスケット材料6は、目開き10
0メッシュ以下の金属メッシュ1の両表面全体を覆うよ
うに膨張黒鉛粒子3が圧着されシート状に形成されてい
る。膨張黒鉛粒子3は金属メッシュ1内に満遍なく入り
込んで強固に一体化され、密着性が向上している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、シートガスケット
に係り、特に自動車、産業機械、化学プラント等の一般
産業用に使用される膨張黒鉛系シートガスケット材料お
よびその製造方法の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、耐熱性の高いシートガスケット材
料としては、石綿ジョイントシートが広く使用されてい
た。しかし、石綿ジョイントシートはバインダーにゴム
を使用しているため高温で長期間使用するとゴムが劣化
してしまい、シール性能が急激に低下する。そこで、最
近では石綿に代わる素材としてシール性、圧縮復元性、
耐応力緩和性、耐薬品性に優れた膨張黒鉛をシート状に
加工したものがガスケット等のシート材として使用され
るようになってきた。
【0003】前記膨張黒鉛シートの従来の製造方法とし
ては、例えば粉末圧延機が用いられ、薬品処理した膨張
黒鉛粉末をホッパー等から、一対または数対の圧延ロー
ル間に供給し、圧延により膨張黒鉛シートを製造してい
る。
【0004】この膨張黒鉛シートは、ガスケットに打ち
抜かれ使用される場合もあるが、膨張黒鉛シート単体で
は膨張黒鉛粒子間の結合力だけで強度を保持しているた
めに強度が足りないことから、これを改善するために各
種膨張黒鉛系シートガスケット材料が考案されている。
【0005】前記膨張黒鉛系シートガスケット材料とし
ては、ツメを立てた金属薄板の両面に膨張黒鉛シートを
ロール加工等により、上記ツメを利用して圧着した金属
膨張黒鉛複合シートがある。また、別の構造としては、
金属薄板の両面に膨張黒鉛シートを接着剤または熱融着
樹脂で貼り合わせた金属膨張黒鉛複合シートがある。さ
らに別の構造としては、アラミド繊維、ガラス繊維、カ
ーボン繊維等の耐熱性繊維からなる不織布の両面に膨張
黒鉛シートを接着剤または熱融着樹脂で貼り合わせた繊
維膨張黒鉛複合シートがある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、近時環境問
題に対する意識の高まり等からガスケットの使用時の微
少な漏れも問題とされるようになり、上述した従来のロ
ール等で圧着するタイプの膨張黒鉛系シートガスケット
材料では膨張黒鉛シートと補強材との間に生じるわずか
な隙間からガスの浸透漏洩が発生するという問題があっ
た。また、膨張黒鉛シートと補強材とを接着剤または熱
融着樹脂で貼り合わせた構造の場合でも、ガスケット材
が接着剤または熱融着樹脂の溶融温度以上(約300℃
以上)の高温で使用される場合に該接着剤または熱融着
樹脂が溶融または消失することにより応力緩和が大きく
なり、シール性が低下するという欠点があった。すなわ
ち、いずれの従来技術とも膨張黒鉛シートと補強材との
複合方法に問題があり、シール性が完全ではなかった。
【0007】本発明は、以上の問題点を鑑みてなされた
もので、膨張黒鉛と補強材としての織物との接合を有機
物を含むことなく行ない、さらに密着性を向上すること
で膨張黒鉛の特性を最大限に生かした膨張黒鉛シートガ
スケット材料およびその製造方法を提供することを目的
としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1の発明のシートガスケット材料は、目開き
100メッシュ以下の織物の両表面全体を覆うように膨
張黒鉛粒子を圧着してシート状に形成したことを要旨と
する。
【0009】請求項2の発明のシートガスケット材料の
製造方法は、目開き100メッシュ以下の織物を巻き取
りながらその両表面全体を覆うように膨張黒鉛粒子を供
給し圧着してシートを形成することを要旨とする。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態としては、例
えば図1に示す装置にて、例えば、線径0.1mm、幅
500mmのステンレス線製平織り金属メッシュ1(目
開き80メッシュ)の表面全体を覆うようにホッパー2
から膨張黒鉛粒子3を供給し予備圧延機4を通して圧着
し、さらに仕上げ圧延機5にて厚さ0.8mm、幅50
0mmのシート6を形成し、巻き取りロール7にて連続
的に巻き取る。シート6の斜視図を図2に示す。
【0011】本発明者らは接着剤または熱融着樹脂等を
使用せずに膨張黒鉛複合シートを形成するために、金属
メッシュに膨張黒鉛を圧着することを検討した。まずは
じめに膨張黒鉛シートを金属メッシュに接着剤等を用い
ることなく、ロールプレスの荷重により圧着することを
試みたが、その密着性は低く、膨張黒鉛複合シートを曲
げると金属メッシュがはがれてしまった。
【0012】そこで本発明者らはさらに検討を行ない、
シート化される以前の膨張黒鉛、すなわち天然黒鉛・キ
ッシュ黒鉛・熱分解黒鉛など高度に結晶構造の発達した
黒鉛を濃硫酸と硝酸との混酸または濃硫酸と過マンガン
酸カリウムとの混液など強酸化性の処理液で酸処理して
黒鉛層間化合物を生成させ、これを水洗いしてから急激
に加熱して黒鉛結晶のC軸方向に膨張処理をして得られ
た膨張黒鉛粒子を金属メッシュに圧着すると、両者の密
着性が良好で曲げ等により分離することのない複合シー
トを得ることができることが判った。この複合シートを
リング状に打ち抜いてガスケットを形成し、試験用フラ
ンジに装着したところ、わずかな浸透漏洩も見られない
シール性の優れた膨張黒鉛製ガスケットを得ることがで
きる。
【0013】シート化される以前の膨張黒鉛粒子を用い
ると金属メッシュとの密着性が向上するのは、膨張黒鉛
粒子が金属メッシュ内に満遍なく入り込むことにより強
固に一体化が起こることによるものと推定している。こ
の時、目開き100メッシュを越えるものを複合材とし
ての織物として用いると、膨張黒鉛粒子がメッシュ内に
入り込む隙間が少ないために充分な一体化が図れない。
【0014】
【実施例】以下、実施例により本発明を具体的に説明す
る。 [実施例1] 図2に示すように、金属メッシュ1の表
面全体を覆うように膨張黒鉛粒子3を圧着した厚さ0.
8mmの前記シート6から外径80mm、内径60mm
のリングを打ち抜いた膨張黒鉛系ガスケットを得た。 [比較例1] ツメを立てた厚さ0.2mmの金属薄板
の両面に厚さ0.38mmの膨張黒鉛シートをロール加
工等により、上記ツメを利用して固着した厚さ0.8m
mの金属膨張黒鉛複合シートを製作し、このシートから
外径80mm、内径60mmのリングを打ち抜いた膨張
黒鉛系ガスケットを得た。 [比較例2] 厚さ0.2mmの金属薄板の両面に厚さ
0.38mmの膨張黒鉛シートを接着剤で貼り合わせた
厚さ0.8mmの金属膨張黒鉛複合シートを製作し、こ
のシートから外径80mm、内径60mmのリングを打
ち抜いた膨張黒鉛系ガスケットを得た。
【0015】上記実施例1および比較例1,2のリング
状膨張黒鉛系ガスケットを試験用フランジに組み込み面
圧300kgf/cm2で締め付け、まず初期のシール
性を測定するためにこのフランジに10kgf/cm2
Gの窒素ガスを負荷したときの1時間の漏れ量を水中置
換法で測定する。次にこのガスケットを組み込んだ試験
用フランジを400℃で16時間加熱後常温まで放冷す
るサイクルを10回行なった後に、加熱サイクル後のシ
ール性を測定するためにフランジに10kgf/cm2
Gの窒素ガスを負荷したときの1時間の漏れ量を水中置
換法で測定した。
【0016】上述の方法により測定した初期および加熱
サイクル後の漏洩量を表1に示す。
【0017】
【表1】
【0018】表1に示す如く、本発明による実施例1で
得られた膨張黒鉛系ガスケットは、比較例1,2で得ら
れた膨張黒鉛系ガスケットに比べてシール性が改善され
ていることが確認された。なお、今回の実施例は複合材
料として目開き80メッシュの金属メッシュを使用して
いるが、目開き100メッシュ以下のものであれば、芳
香族ポリアミド繊維、炭素繊維、耐炎化繊維、ガラス繊
維、セラミック繊維等の織物を用いることができるのは
言うまでもない。
【0019】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、従
来のものと比較して、膨張黒鉛の特性である良好なシー
ル性を最大限に生かしたシートガスケット材料を得るこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のシートガスケット材料を製造する装置
の概略図である。
【図2】本発明のシートガスケット材料の斜視図であ
る。
【符号の説明】
1 金属メッシュ 2 ホッパー 3 膨張黒鉛粒子 4 予備圧延機 5 仕上げ圧延機 6 シート 7 巻き取りロール

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 目開き100メッシュ以下の織物の両表
    面全体を覆うように膨張黒鉛粒子を圧着してシート状に
    形成したことを特徴とするシートガスケット材料。
  2. 【請求項2】 目開き100メッシュ以下の織物を巻き
    取りながらその両表面全体を覆うように膨張黒鉛粒子を
    供給し圧着してシートを形成したことを特徴とするシー
    トガスケット材料の製造方法。
JP8323797A 1997-03-17 1997-03-17 シートガスケット材料およびその製造方法 Pending JPH10251617A (ja)

Priority Applications (1)

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JP8323797A JPH10251617A (ja) 1997-03-17 1997-03-17 シートガスケット材料およびその製造方法

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JP8323797A JPH10251617A (ja) 1997-03-17 1997-03-17 シートガスケット材料およびその製造方法

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JPH10251617A true JPH10251617A (ja) 1998-09-22

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015036194A (ja) * 2013-08-10 2015-02-23 コーホク印刷株式会社 インデックス付き冊子の製本方法及びこの製本方法で製本されたインデックス付き冊子

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2015036194A (ja) * 2013-08-10 2015-02-23 コーホク印刷株式会社 インデックス付き冊子の製本方法及びこの製本方法で製本されたインデックス付き冊子

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