JPH10251054A - 通気性耐火物 - Google Patents

通気性耐火物

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Publication number
JPH10251054A
JPH10251054A JP9059682A JP5968297A JPH10251054A JP H10251054 A JPH10251054 A JP H10251054A JP 9059682 A JP9059682 A JP 9059682A JP 5968297 A JP5968297 A JP 5968297A JP H10251054 A JPH10251054 A JP H10251054A
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JP
Japan
Prior art keywords
raw material
alumina
weight
refractory
sio
Prior art date
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Pending
Application number
JP9059682A
Other languages
English (en)
Inventor
Tatsuya Ouchi
龍哉 大内
Shuichi Hara
周一 原
Masaki Yamamoto
正樹 山本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kurosaki Refractories Co Ltd
Original Assignee
Kurosaki Refractories Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Kurosaki Refractories Co Ltd filed Critical Kurosaki Refractories Co Ltd
Priority to JP9059682A priority Critical patent/JPH10251054A/ja
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  • Porous Artificial Stone Or Porous Ceramic Products (AREA)
  • Compositions Of Oxide Ceramics (AREA)
  • Treatment Of Steel In Its Molten State (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 基本的にアルミナ質とムライトからなる原料
を主原料とする通気性耐火物の高温稼働時の過焼結によ
る緻密化を防止し、ポーラスプラグとして使用したのバ
ブリング信頼性を向上すること。 【解決手段】 Al23をムライト組成よりも多い85
〜98重量%含有し、SiO2の含有量が1〜15重量
%であり、Al23とSiO2の両成分の合計量が98
重量%以上のアルミナ・シリカ原料を5〜50重量%を
有し、残部が微粉状の耐火物原料からなり、全耐火物原
料中のSiO2含有量が1〜10重量%である通気性耐
火物である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、溶鋼中へガスを吹
き込むことにより、溶鋼撹拌に伴う溶鋼温度の均一化、
溶鋼成分の均質化、2次精錬効果の向上及び非金属介在
物の浮上除去等のために取鍋等の底に取り付けられるポ
ーラスプラグとして多く使用される通気性耐火物に関す
る。
【0002】
【従来の技術】このポーラスプラグは、通常、繰り返し
使用され、そのライフは5〜30回であり、その重要な
特性はバブリング信頼性である。
【0003】このバブリング信頼性とは、必要な時に必
ずガスを吐出することができることであり100%の信
頼性が必要である。必要な時にガスを吐出できないと所
定の溶鋼成分や溶鋼温度を得ることができず、溶鋼を再
び転炉や電気炉に戻さなければならず製造工程がここで
中断してしまう場合がある。
【0004】従来からこのポーラスプラグに用いられる
通気性耐火物としては、1500°C以上で焼成して得
られるアルミナ系耐火物が一般的であった。例えば、特
開平2−307863公報には、Al23含有量94%
以上の球状アルミナ質原料と耐スポーリング性を向上す
るためのムライト原料からなる主骨材を70〜90重量
%使用し、これに、アルミナ微粉、粘土微粉、酸化クロ
ム微粉の中の少なくとも1種の微粉を配合したものを1
720°Cで焼成した通気性耐火物が開示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、ステンレス
鋼のような特殊鋼の精錬では、その溶鋼の処理温度は約
1800〜1850℃と普通鋼に比べて非常に高い。こ
の温度では従来のムライト原料を使用した通気性耐火物
は、使用中にガスの吐出量が不足したり吐出させること
が困難となる場合があり、バブリング信頼性が低下して
しまう問題がある。
【0006】この原因は、ポーラスプラグの稼働面部分
が高温にさらされ、ムライト原料粒子が軟化変形したり
あるいは周囲の球状アルミナ質原料と焼結が進み過焼結
状態となることで気孔が小さくなったりもしくは閉塞し
てしまうためと考えられる。一方、原料粒子の軟化変形
や過焼結を防止するためにムライト原料を使用せず、融
点の高いアルミナの含有量を増やすと過焼結は防止でき
るが、耐スポーリング性が低下してくるため、使用時の
熱衝撃でポーラスプラグに亀裂が生じたり、割れたりす
るため、ポーラスプラグの耐用性が低下してしまう問題
がある。
【0007】本発明において解決すべき課題は、基本的
にアルミナ質とムライトからなる原料を主原料とする通
気性耐火物の高温稼働時の原料粒子の軟化変形や過焼結
を防止し、ポーラスプラグとして使用した時のバブリン
グ信頼性を向上することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の通気性耐火物
は、Al23を85〜98重量%とSiO2を1〜15
重量%を含有し、Al23とSiO2の両成分の合計量
が98重量%以上のアルミナ・シリカ原料を5〜50重
量%を有し、残部がアルミナ系耐火原料からなり、全耐
火物原料中のSiO2含有量が1〜10重量%であるこ
とを特徴とする。
【0009】本発明で使用するアルミナ・シリカ原料
は、融点の高いAl23量をムライト組成より増やして
おり、鉱物組成としてコランダムとムライトを有し、ム
ライト原料と比較すると融点が高くかつ耐食性に優れ、
アルミナ原料と比較すると低膨張であると言う特徴を有
している。従って、ポーラスプラグの原料として使用し
た場合には、1800〜1850℃の高温下の使用条件
でも軟化変形しにくく過焼結にもなりにくい効果が得ら
れる。
【0010】つまり、従来のムライト原料は、使用時に
高温になるとムライト原料粒子そのものが軟化変形した
り、あるいは周囲のアルミナ骨材と反応し過焼結となる
ため、気孔がつぶれていたと考えられるが、アルミナ・
シリカ原料は、骨材中でムライト以外のコランダム部が
ムライトの軟化を防止したり過焼結になるのを抑制して
いるので、気孔がつぶれにくい。
【0011】さらに、本発明では、高温使用時の過焼結
を防止するために、材料全体のSiO2量を規定した。
ムライト原料中のSiO2量を減少しても、他の原料中
のSiO2量についても規定しないと他の原料中のSi
2により、軟化変形や過焼結により気孔が閉塞してし
まうためである。つまり焼結助剤として粘土等のSiO
2含有原料を使用したりあるいは耐スポーリング性を補
うためにムライト原料等を使用することができるが、全
体のSiO2をある水準以下に押さえておかないと、ア
ルミナ・シリカ原料による効果が発揮できない。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明において使用するアルミナ
・シリカ原料は電融原料でも焼結原料でもどちらでも使
用可能である。
【0013】 このアルミナ・シリカ原料中のAl23
有量は、85〜98重量%が良く、85重量%未満の場
合には、SiO2成分が多くなるので耐熱性が低下し使
用時に組織が過焼結しやすくなる問題があり、98重量
を越えるとSiO2量が不足しムライト量が少なくなる
ので耐スポーリング性が不足してしまう。
【0014】このアルミナ・シリカ原料は、使用時の軟
化と過焼結を防止するためには、融点を下げる不純物は
できるだけ少ない方が好ましく、Al23とSiO2
合わせた含有量が、98重量%以上が良い。これより純
度が低い場合には不純物のために、原料の融点が低下す
るために、使用時に過焼結になりやすい。
【0015】このアルミナ・シリカ原料の使用量は5〜
50重量%が好ましく5重量%より少ない場合には、耐
スポーリング性が不十分となり、50重量%より多いと
使用時に過焼結になりやすい。
【0016】また、使用する粒度については、骨材とし
て使用したほうがより原料の特性を生かすことができ、
このましくは0.1以上mmである。
【0017】本発明で使用するアルミナ系原料とは本発
明のアルミナ・シリカ以外のアルミナ質原料を主成分と
するもので、例えば、球状アルミナ、焼結アルミナ、電
融アルミナ、アルミナ・ジルコニアあるいはアルミナ・
スピネル等の1種または2種以上を主成分としこれに電
融ムライト、合成ムライト、シャモット、粘土、ジルコ
ニアムライトあるいは酸化クロム等の1種または2種以
上を少量含有するものである。
【0018】ただし、アルミナ系原料中のSiO2量が
多くなるとアルミナ・シリカ原料を使用した効果がなく
なる。つまり、従来のムライト中のSiO2量を減ら
し、原料粒子の軟化変形あるいは他の骨材との過焼結を
防止しているのに対して、併用するアルミナ系原料中の
SiO2量が多すぎると、この部分自体が軟化変形した
り過焼結となってしまう。従って、アルミナ系原料中の
SiO2量の規定が必要である。
【0019】しかしながら、アルミナ系原料の使用量
は、アルミナ・シリカ原料の使用量によって変わるた
め、アルミナ系原料中のシリカ量を規定することは無意
味である。従って、原料全体のSiO2含有量を規定す
ることで、アルミナ・シリカ原料の使用量に応じて、ア
ルミナ系原料のSiO2量が規定されるように全体の耐
火原料中のSiO2量を規定したのである。
【0020】シリカ成分は10重量%より多いと、耐熱
性が不足し軟化変形や過焼結になりやすく、1重量%以
下では、焼成時に焼結不足となり十分な強度が得られな
い問題がある。
【0021】これらの原料に対してバインダ一等を添加
し、混練後成形し乾燥、焼成することで、高温使用でも
バブリング信頼性に優れた通気性耐火物が得られる。
【0022】
【実施例】表1に示す配合物に、水とバインダーを添加
し混練後、オイルプレスで成形し、乾燥後1600°C
以上の温度で焼成することで通気性耐火物を得た。この
際にアルミナとシリカの組成比の異なる各々のアルミナ
・シリカ原料を使用して製造した。
【0023】
【表1】 製品の評価は、焼成後のサンプルを1850°Cの雰囲
気で3時間保持する加熱テス卜を行った後、サンプルを
カットして過焼結の度合いを観察し、合わせて通気率を
測定した。また、耐スポーリング性を評価するために、
50×50×50mmの試験片を1000°Cの炉に投
入し3分キープ後取り出す操作を繰り返して損傷状態を
観察した。この結果を表2に示す。
【0024】
【表2】 表2に示す実施例1は、表1に示す配合においてAl2
3 98重量%、SiO2 2重量%からなるアルミナ
・シリカ原料を使用したもので、焼成後、加熱テストを
行ったあとサンプルをカットし断面を観察したところ、
過焼結ではなく良好であり、通気率も問題なかった。ス
ポーリングテストにおいても良好であった。実施例2〜
4についても、同様に良好な結果を示している。
【0025】これに対して、アルミナが規定量より多い
アルミナが99%の比較例1は耐スポーリングに問題が
あり、一方アルミナが少ない比較例2及び3では過焼結
となった。さらに不純物の多い原料を使用した比較例5
及び6は、過焼結となり不良であった。
【0026】表3にアルミナ・シリカ原料の添加量に関
する実施例を示す。同表の実施例及び比較例にはAl2
3 95重量%、SiO2 5重量%からなるアルミナ
・シリカ電融原料を使用し、表2と同様な方法で製造し
評価した。
【0027】
【表3】 実施例7から実施例12までは、本発明の範囲内であり
良好である。比較例7はアルミナ・シリカ原料の添加量
が3重量%と少ないため、その使用効果が得られず、耐
スポーリング性に劣る結果となった。比較例8はアルミ
ナ・シリカ原料が60重量%と多すぎるため、過焼結と
なり不良であった。
【0028】表4に、シリカ含有量の影響について検討
した結果を示す。同表においては、Al23 90重量
%、SiO2 10重量%からなるアルミナ・シリカ原
料を使用し、表2と同様な方法で製造し評価した。
【0029】
【表4】 同表の実施例13は、配合全体のSiO2が3.3重量
%であり、過焼結ではなくしかも耐スポーリング性も良
好であった。実施例14及び実施例15も同様であっ
た。
【0030】しかし、比較例9はSiO2が11.5重
量%であり、過焼結となり不良であった。
【0031】
【発明の効果】アルミナ・シリカ原料を使用すること
で、従来のムライト原料を使用した材料より耐熱性が向
上し、使用中の組織の過焼結がなくなり、ポーラスプラ
グに使用したときのバブリング信頼性が向上する。
【0032】なお、本発明の通気性耐火物はポーラスプ
ラグのみならず、タンデッシュの上ノズル用その他の気
体導入耐火部材としても有効である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 Al23を85〜98重量%とSiO2
    を1〜15重量%を含有し、Al23とSiO2の両成
    分の合計量が98重量%以上のアルミナ・シリカ原料を
    5〜50重量%と、残部がアルミナ系耐火原料からな
    り、全耐火物原料中のSiO2含有量が1〜10重量%
    であることを特徴とする通気性耐火物。
JP9059682A 1997-03-13 1997-03-13 通気性耐火物 Pending JPH10251054A (ja)

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JP9059682A JPH10251054A (ja) 1997-03-13 1997-03-13 通気性耐火物

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JP9059682A JPH10251054A (ja) 1997-03-13 1997-03-13 通気性耐火物

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JPH10251054A true JPH10251054A (ja) 1998-09-22

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ID=13120226

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JP9059682A Pending JPH10251054A (ja) 1997-03-13 1997-03-13 通気性耐火物

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