JPH10250988A - 継ぎ足しジブの長さ検出装置 - Google Patents

継ぎ足しジブの長さ検出装置

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JPH10250988A
JPH10250988A JP5780697A JP5780697A JPH10250988A JP H10250988 A JPH10250988 A JP H10250988A JP 5780697 A JP5780697 A JP 5780697A JP 5780697 A JP5780697 A JP 5780697A JP H10250988 A JPH10250988 A JP H10250988A
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jib
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detecting
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JP5780697A
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Taiji Mitani
泰司 三谷
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Tadano Ltd
Original Assignee
Tadano Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 継ぎ足しジブの長さ検出を高い信頼性の下で
実現し得るようにした継ぎ足しジブの長さ検出装置を提
供する。 【解決手段】 電源14,22と電流検出手段15,2
3とを、ブーム4側若しくは上記継ぎ足しジブ5の基端
部5aと、該継ぎ足しジブ5の先端部5bの両位置にそ
れぞれ配置し、長さ検出指令手段12から上記継ぎ足し
ジブ5の長さ検出の指令信号を受けた時、選択手段13
により、上記ブーム4側若しくは上記継ぎ足しジブ5の
基端部5a側に配置した上記電源14と上記電流検出手
段15とを動作させての第1の検出制御と、上記継ぎ足
しジブ5の先端部5b側に配置した上記電源22と電流
検出手段23とを動作させての第2の検出制御とを択一
的に実行させ、これら各検出制御の検出結果を判別手段
17において判別しこれらが不一致の時には警報手段3
0から所定の警報を発する。これにより、継ぎ足しジブ
の誤検出が未然に排除され、高い信頼性の下でのジブ長
さ検出が実現される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、継ぎ足しジブの長
さ検出装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】例えば、起伏自在な伸縮ブームの先端
に、複数のジブを継ぎ足してなる継ぎ足しジブを連結し
該継ぎ足しジブを使用して吊荷作業を行うジブ付きのク
レーン装置においては、該クレーン装置の転倒を防止す
るために過負荷防止装置を装備し、クレーン装置全体の
安定度を常時監視するようにしている。この場合、上記
継ぎ足しジブの長さはクレーン装置全体としての転倒側
モーメントに大きな影響を与えるものであることから、
上記過負荷防止装置を有効に機能させてクレーン装置の
安全性を確保する上においては上記継ぎ足しジブの長さ
を精度良く検出してその長さ情報を上記過負荷防止装置
に制御情報の一つとして取り込むことが必要となる。
【0003】かかる継ぎ足しジブの長さ検出を自動的に
行う方法の一つとして、上記継ぎ足しジブを構成する各
ジブのそれぞれに所定の抵抗を備え該各ジブを継ぎ足し
た時に該各抵抗が並列接続されるように構成するととも
に、並列接続された上記各抵抗に電源を供給し流れる電
流を電流検出手段にて検出することで上記継ぎ足しジブ
の長さを検出するようにしたものが知られている。
【0004】即ち、「n」個のジブを継ぎ足して継ぎ足
しジブを構成する場合において、該各ジブにそれぞれ備
えられた抵抗の抵抗値を「R」とし、これら各抵抗を並
列接続してその配線に一定電圧「V0」をかけると、こ
の配線内を流れる電流「I」は、「I=n×(V0
R)」として求められる。従って、この検出電流「I」
に基づいて、継ぎ足しジブにおける現在の継ぎ足し数、
即ち、継ぎ足しジブの長さを自動的に求めることができ
るものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、このような
継ぎ足しジブの長さ検出方法によれば、簡易に継ぎ足し
ジブの長さを検出できるものの、ジブ長さの検出結果の
信頼性という点においては改善の余地がある。即ち、継
ぎ足しジブを構成する各ジブのそれぞれに抵抗を備え、
該各ジブの継ぎ足し状態においては該各ジブの各抵抗が
並列接続されるように構成しているので、例えば継ぎ足
された上記各ジブのうちのいずれかの抵抗配線に断線が
生じていた場合とか、ジブ間の接続部位において電気的
な接触不良が生じていた場合等においては、かかる支障
のあるジブを除いた残余の各ジブのみの長さが検出され
これが継ぎ足しジブ全体の長さ情報として制御に取り込
まれることになり、結果的に実際の継ぎ足しジブの長さ
とは異なる長さ(誤情報)に基づいて過負荷防止制御が
為される恐れが生じることになる。
【0006】そこで本発明では、継ぎ足しジブの長さ検
出を、該継ぎ足しジブを構成する各ジブのそれぞれに抵
抗を備えて配線内を流れる電流に基づいて電気的に検出
するようにしたものにおいて、継ぎ足しジブの長さ検出
を高い信頼性の下で実現することを目的としてなされた
ものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明ではかかる課題を
解決するための具体的手段として、起伏自在なブーム4
の先端4bに、複数のジブ5A,5B,・・を継ぎ足し
てなる継ぎ足しジブ5を連結可能とする一方、上記継ぎ
足しジブ5の上記各ジブ5A,5B,・・のそれぞれに
抵抗Rを備え該各ジブ5A,5B,・・を継ぎ足した時
に該各抵抗R,R,・・が並列接続されるように構成す
るとともに、並列接続された上記各抵抗R,R,・・に
電源14,22を供給し流れる電流を電流検出手段1
5,23にて検出することで上記継ぎ足しジブ5の長さ
を検出するようにした継ぎ足しジブの長さ検出装置にお
いて、上記電源14,22と上記電流検出手段15,2
3とを、上記ブーム4側若しくは上記継ぎ足しジブ5の
基端部5aと、該継ぎ足しジブ5の先端部5bとにそれ
ぞれ配置するとともに、上記継ぎ足しジブ5の長さ検出
の指令信号を出力する長さ検出指令手段12と、上記長
さ検出指令手段12からの指令信号を受けて、上記ブー
ム4側若しくは上記継ぎ足しジブ5の基端部5a側に配
置した上記電源14と上記電流検出手段15とを動作さ
せて上記継ぎ足しジブ5の長さ検出を行う第1の検出制
御と、上記継ぎ足しジブ5の先端部5b側に配置した上
記電源22と電流検出手段23とを動作させて上記継ぎ
足しジブ5の長さ検出を行う第2の検出制御とを択一的
に実行させる選択手段13と、上記各電流検出手段1
5,23からの検出信号を受けて該各電流検出手段1
5,23においてそれぞれ検出した上記継ぎ足しジブ5
の長さが一致しているかどうかを判別する判別手段17
と、上記判別手段17からの判別信号を受けて長さが一
致していない時には所定の警報を発する警報手段30と
を備えたことを特徴としている。
【0008】
【発明の効果】本発明の継ぎ足しジブの長さ検出装置に
よれば、上記電源14,22と上記電流検出手段15,
23とを、上記ブーム4側若しくは上記継ぎ足しジブ5
の基端部5aと、該継ぎ足しジブ5の先端部5bの両位
置にそれぞれ配置し、上記長さ検出指令手段12から上
記継ぎ足しジブ5の長さ検出の指令信号を受けた時、上
記選択手段13により、上記ブーム4側若しくは上記継
ぎ足しジブ5の基端部5a側に配置した上記電源14と
上記電流検出手段15とを動作させて上記継ぎ足しジブ
5の長さ検出を行う第1の検出制御と、上記継ぎ足しジ
ブ5の先端部5b側に配置した上記電源22と電流検出
手段23とを動作させて上記継ぎ足しジブ5の長さ検出
を行う第2の検出制御とが択一的に実行され、該各検出
制御においてそれぞれ上記継ぎ足しジブ5の長さが検出
される。そして、これら各検出制御における各ジブ長さ
の検出結果が一致しているが否かが上記判別手段17に
おいて判別され、一致していない場合、即ち、例えば配
線中の断線とかジブ継ぎ足し部位での電気的な接触不良
等の発生のためジブ長さの検出の信頼性が確保できない
と判断される場合には、上記判別手段17からの判別信
号を受けて上記警報手段30から所定の警報が発せられ
る。
【0009】即ち、本発明の継ぎ足しジブの長さ検出装
置Zによれば、上記継ぎ足しジブ5の長さ検出を、該継
ぎ足しジブ5の長さ方向の両側からそれぞれ実施し、こ
の両側での検出結果を比較することで、例えば継ぎ足し
ジブ5内の配線の断線等に基づく誤検出を未然に排除す
るようにしているので、該継ぎ足しジブ5の長さ検出が
高い信頼性の下で行われることになるものである。
【0010】
【発明の実施の形態】図1には、本発明にかかる継ぎ足
しジブの長さ検出装置Zを備えたクレーン車1を示して
いる。このクレーン車1は、車両2上に旋回自在に搭載
した旋回台3に、多段伸縮式の伸縮ブーム4の基端部4
aを起伏自在に連結するとともに、該伸縮ブーム4の先
端4bには継ぎ足しジブ5を着脱自在に連結している。
【0011】上記継ぎ足しジブ5は、所定長さの複数の
ジブ5A,5B,・・を所要個数だけ継ぎ足して構成さ
れるものであるが、この継ぎ足しジブ5の長さ(即ち、
継ぎ足し個数)は、クレーン車1全体としての安定性能
に大きな影響をもつものであり、このためこの実施形態
のものにおいては、この継ぎ足しジブ5の長さを自動的
に且つ精度良く検出するために本発明にかかる次述の長
さ検出装置Zを備えている。
【0012】上記長さ検出装置Zは、上記伸縮ブーム4
の先端部4bに配置された後述の第1制御器10と、上
記継ぎ足しジブ5の先端部5b(即ち、先端側のジブ5
Dの先端部)に配置された後述の第2制御器20と、上
記各ジブ5A,5B,・・を継ぎ足してなる上記継ぎ足
しジブ5に配設されたジブ内配線35とで構成される。
尚、上記ジブ内配線35は、図2に示すように、上記各
ジブ5A,5B,・・を順次継ぎ足して継ぎ足しジブ5
を構成した状態において、該各ジブ5A,5B,・・の
それぞれに備えた各配線35A,35B,・・が相互に
接続されて構成されるものであり、且つこのジブ内配線
35においては上記各抵抗R,R,・・が並列接続され
るようになっている。
【0013】以下、この長さ検出装置Zの具体的構成を
図2を参照して詳述する。
【0014】上記第1制御器10 上記第1制御器10は、制御手段11と長さ検出指令手
段12と選択手段13と定電圧出力手段14と電流検出
手段15とA/D変換器16と判別手段17及び警報出
力手段18とを備えて構成される。
【0015】上記制御手段11は、例えば過負荷防止制
御等の作動制御を行うとともに本発明の要旨である上記
継ぎ足しジブ5の長さ検出制御を行うものであって、該
過負荷防止制御の実行に伴って上記継ぎ足しジブ5の長
さ検出の必要が生じた場合には後述の定電圧出力手段1
2に制御信号Aを出力するとともに、後述の判別手段1
7から確定長さ信号Eを受けて過負荷防止制御を行うも
のである。
【0016】上記長さ検出指令手段12は、上記制御手
段11からの制御信号Aを受けて、次述の選択手段13
に対して上記継ぎ足しジブ5の長さ検出の指令信号Bを
出力するものである。
【0017】上記選択手段13は、上記長さ検出指令手
段12からの指令信号Bを受けて、次述の定電圧出力手
段14と後述の第2制御器20における定電圧出力手段
22とを択一的に作動させてジブ長さの検出を行わしめ
るべく該定電圧出力手段14に選択信号C1を、上記制
御手段21を介して上記定電圧出力手段22に選択信号
2を、所定の時間差をもって出力するものである。
【0018】上記定電圧出力手段14は、特許請求の範
囲中の「電源」に該当するものであって、抵抗R1を備
え且つ上記ジブ内配線35の一端に接続される器内配線
36を設けており、上記選択手段13から選択信号C1
が入力された時には上記器内配線36に一定電圧を出力
するものである。
【0019】上記電流検出手段15は、上記定電圧出力
手段14から上記器内配線36に一定電圧が出力された
場合に該器内配線36とこれに接続された上記ジブ内配
線35とでなる配線内を流れる電流を検出してその電流
値信号を次述のA/D変換器16に出力するものであ
る。
【0020】上記A/D変換器16は、上記電流検出手
段15からの電流値信号を受けてこれをデジタル信号に
変換し、これを上記継ぎ足しジブ5の長さに対応した長
さ信号D1として次述の判別手段17に出力するもので
ある。
【0021】上記判別手段17は、上記A/D変換器1
6からの長さ信号D1と、後述の第2制御器20におけ
る制御手段21からの長さ信号D2とを受けてこれらを
比較し、これらの一致・不一致を判別するものである。
そして、これら各長さ信号D1,D2が一致している場合
には、上記制御手段11に確定ジブ長さ信号Eを出力し
て該確定ジブ長さ信号Eが上記制御手段11において例
えば過負荷防止制御における情報として使用されるのを
許容する。これに対して、上記各長さ信号D1,D2が不
一致である場合には、次述の警報出力手段18に警報信
号Fを出力するものである。
【0022】上記警報出力手段18は、上記警報出力手
段18から警報信号Fが入力された場合に、上記警報手
段30に警報出力Gを出力し、該警報手段30をして所
定の警報を発しせしめるものである。
【0023】第2制御器20 第2制御器20は、制御手段21と定電圧出力手段22
と電流検出手段23とA/D変換器24とを備えて構成
される。
【0024】上記制御手段21は、上記第1制御器10
側の選択手段13から選択信号C2を受けて本発明の要
旨である上記継ぎ足しジブ5の長さ検出制御を行うもの
であって、該選択信号C2の入力に対応して次述の定電
圧出力手段22を作動させるとともに、後述のA/D変
換器24からの長さ信号D2を受けてこれを上記第1制
御器10の判別手段17に出力するものである。
【0025】上記定電圧出力手段22は、特許請求の範
囲中の「電源」に該当するものであって、抵抗R2を備
え且つ上記ジブ内配線35の一端に接続される器内配線
37を設けており、上記制御手段21を介して上記第1
制御器10の上記選択手段13から選択信号C2が入力
された時、上記器内配線37に一定電圧を出力するもの
である。
【0026】上記電流検出手段23は、上記定電圧出力
手段22から上記器内配線37に一定電圧が出力された
場合に該器内配線37とこれに接続された上記ジブ内配
線35とでなる配線内を流れる電流を検出してその電流
値信号を次述のA/D変換器24に出力するものであ
る。
【0027】上記A/D変換器24は、上記電流検出手
段23からの電流値信号を受けてこれをデジタル信号に
変換し、これを上記継ぎ足しジブ5の長さに対応した長
さ信号D2として上記制御手段21に出力するものであ
る。
【0028】長さ検出装置Zの作動説明 続いて、上記長さ検出装置Zの実際の作動等を説明す
る。例えば、上記継ぎ足しジブ5を使用してのクレーン
作業を開始するに際して、過負荷防止装置に種々のクレ
ーン情報を取り込む段階において上記継ぎ足しジブ5の
長さ情報の取り込みが必要となった場合には、上記制御
手段11から長さ検出指令手段12に制御信号Aが出力
され、該長さ検出指令手段12においてはこの制御信号
Aを受けて上記第1制御器10による長さ検出制御(特
許請求の範囲中の「第1の検出制御」に該当する)と上
記第2制御器20による長さ検出制御(特許請求の範囲
中の「第2の検出制御」に該当する)とを択一的に実行
させるべく上記定電圧出力手段14に選択信号C1を、
上記制御手段21に選択信号Cを、それぞれ出力す
る。
【0029】ここでは、選択の一例として、上記第1制
御器10側における検出制御を上記第2制御器20側に
おける検出制御に優先させるように構成した場合につい
て説明する。
【0030】先ず、第1制御器10側においては、上記
選択手段13からの選択信号Cを受けて上記定電圧出
力手段14により上記器内配線36に一定電圧が印加さ
れる。この場合、上記第2制御器20側の定電圧出力手
段22による電圧印加は停止されているため、上記第1
制御器10側の上記器内配線36とこれに接続された上
記ジブ内配線35との間において電流が流れ、上記ジブ
内配線35の並列接続された抵抗R,R,・・の数に対
応した電流値(換言すれば、上記継ぎ足しジブ5を構成
する上記各ジブ5A,5B,・・の継ぎ足し個数で規定
される上記継ぎ足しジブ5の長さに対応した電流値)
が、上記電流検出手段15において検出される。そし
て、この電流検出手段15における検出電流値は、上記
A/D変換器16を介して上記継ぎ足しジブ5の長さ信
号D1として上記判別手段17に入力される。この判別
手段17への長さ信号D1の入力によって、上記第1制
御器10側におけるジブ長さの検出制御そのものは終了
し、この終了を受けて上記選択手段13から上記第2制
御器20側の制御手段21に選択信号C2が出力され、
該第2制御器20側での検出制御が開始される。
【0031】上記第2制御器20側での検出制御は、上
記選択手段13から上記制御手段21を介して上記定電
圧出力手段22に選択信号C2が入力され、これを受け
て該定電圧出力手段22により上記器内配線37に一定
電圧が印加されることで開始される。そして、この定電
圧出力手段22による一定電圧の印加に伴って、上記器
内配線37とこれに接続された上記ジブ内配線35との
間に電流が流れ、この電流値が上記電流検出手段23に
おいて検出される。この電流検出手段23において検出
された電流値は上記A/D変換器24を介して上記制御
手段21に長さ信号D2として入力され、さらにこの制
御手段21から上記第1制御器10側の判別手段17に
出力される。この判別手段17への長さ信号D2の出力
によって上記第2制御器20側での検出制御が終了す
る。
【0032】一方、上記第1制御器10の上記判別手段
17においては、上記第1制御器10側のA/D変換器
16からの長さ信号D1と、上記第2制御器20側の制
御手段21からの長さ信号D2とを受けて、この二つの
長さ信号D1,D2の一致・不一致が判別される。そし
て、これら各長さ信号D1,D2が一致している場合(即
ち、上記継ぎ足しジブ5の基端側に位置する上記第1制
御器10において検出されるジブ長さと、上記継ぎ足し
ジブ5の先端側に位置する上記第2制御器20において
検出されるジブ長さとが一致しており、上記継ぎ足しジ
ブ5の上記ジブ内配線35の断線、あるいは該継ぎ足し
ジブ5を構成する上記各ジブ5A,5B,・・の接続部
位における電気的な接触不良等の不都合が発生しておら
ず、これらいずれの検出値も上記継ぎ足しジブ5の実際
の長さに対応するものと考えられる場合)には、上記判
別手段17から上記制御手段11に確定ジブ長さ信号E
が出力され該確定ジブ長さ信号Eが該制御手段11にお
いて、例えば過負荷防止制御における情報として使用さ
れる。
【0033】これに対して、上記判別手段17での判別
の結果、上記各長さ信号D1,D2が不一致である場合
(即ち、上記ジブ内配線35に断線等の不都合が生じて
いると考えられる場合)には、上記警報出力手段18に
警報信号Fを出力し、上記警報手段30から所定の警報
を発することで、作業者に上記不都合の発生を報知して
適切な処置を促すとともに、これらの長さ信号D1,D2
に基づく過負荷防止制御の実行を阻止する。尚、上記警
報手段30による警報としては、例えば、警報音とか警
報音声の発生、あるいは警報ランプの点灯とかディスプ
レイへの警報表示等が考えられる。
【0034】このように、この実施形態の長さ検出装置
Zによれば、上記継ぎ足しジブ5の長さ検出を、該継ぎ
足しジブ5の長さ方向の両側からそれぞれ実施し、この
両側での検出結果を比較することで、例えば継ぎ足しジ
ブ5内の配線の断線等に基づく誤検出が未然に排除され
るので、該継ぎ足しジブ5の長さ検出が高い信頼性の下
で行われることになる。
【0035】尚、上記継ぎ足しジブ5を使用してのクレ
ーン作業中において該継ぎ足しジブ5の長さは変化しな
いので、上述の如き継ぎ足しジブ5の長さ検出制御は、
上記実施形態のように、継ぎ足しジブ5を使用してのク
レーン作業の開始時における過負荷防止装置へのジブ情
報の取り込み時にのみ実施すれば良い。従って、上記第
1制御器10及び第2制御器20の各定電圧出力手段1
4,22の電圧出力時間は短く、上記ジブ内配線35の
発熱という問題も極めて少ないので、例えば上記各電流
検出手段15,23における検出電流を大きくしてノイ
ズの影響を可及的に排除することで、より高精度の長さ
検出を実現することができる。
【0036】その他 (1) 上記実施形態においては、上記第1制御器10
を上記伸縮ブーム4の先端部4bに配置しているが、本
発明はかかる構成に限定されるものではなく、例えば図
1に鎖線図示するように、上記継ぎ足しジブ5の基端部
5aに配置したり(符号10′参照)、上記旋回台3側
に配置したり(符号10″参照)することができるもの
である。
【0037】(2) 図2に示すように、この実施形態
の長さ検出装置Zにおいては、上記第1制御器10と第
2制御器20との間で情報通信を行うことが必要であ
る。この場合、この通信線として専用の配線を設けるの
が一般的であるが、上記長さ検出装置Zの構成上、上記
第1制御器10と第2制御器20との間には上記ジブ内
配線35が配設されているので、このジブ内配線35を
通信線として共用することもでき、かかる構成とした場
合には配線の簡略化によるコストダウンが期待できるも
のである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる継ぎ足しジブの長さ検出装置を
備えたクレーン車の要部側面図である。
【図2】本発明にかかる継ぎ足しジブの長さ検出装置の
システム構成図である。
【符号の説明】
1はクレーン車、2は車両、3は旋回台、4は伸縮ブー
ム、5は継ぎ足しジブ、10は第1制御器、11は制御
手段、12は長さ検出指令手段、13は選択手段、14
は定電圧出力手段、15は電流検出手段、16はA/D
変換器、17は判別手段、18は警報出力手段、20は
第2制御器、21は制御手段、22は定電圧出力手段、
23は電流検出手段、24はA/D変換器、30は警報
手段、35はジブ内配線、36及び37は器内配線であ
る。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 起伏自在なブーム(4)の先端(4b)
    に、複数のジブ(5A),(5B),・・を継ぎ足して
    なる継ぎ足しジブ(5)を連結可能とする一方、 上記継ぎ足しジブ(5)の上記各ジブ(5A),(5
    B),・・のそれぞれに抵抗(R)を備え該各ジブ(5
    A),(5B),・・を継ぎ足した時に該各抵抗
    (R),(R),・・が並列接続されるように構成する
    とともに、 並列接続された上記各抵抗(R),(R),・・に電源
    (14),(22)を供給し流れる電流を電流検出手段
    (15),(23)にて検出することで上記継ぎ足しジ
    ブ(5)の長さを検出するようにした継ぎ足しジブの長
    さ検出装置であって、 上記電源(14),(22)と上記電流検出手段(1
    5),(23)とを、上記ブーム(4)側若しくは上記
    継ぎ足しジブ(5)の基端部(5a)と、該継ぎ足しジ
    ブ(5)の先端部(5b)とにそれぞれ配置するととも
    に、 上記継ぎ足しジブ(5)の長さ検出の指令信号を出力す
    る長さ検出指令手段(12)と、 上記長さ検出指令手段(12)からの指令信号を受け
    て、上記ブーム(4)側若しくは上記継ぎ足しジブ
    (5)の基端部(5a)側に配置した上記電源(14)
    と上記電流検出手段(15)とを動作させて上記継ぎ足
    しジブ(5)の長さ検出を行う第1の検出制御と、上記
    継ぎ足しジブ(5)の先端部(5b)側に配置した上記
    電源(22)と電流検出手段(23)とを動作させて上
    記継ぎ足しジブ(5)の長さ検出を行う第2の検出制御
    とを択一的に実行させる選択手段(13)と、 上記各電流検出手段(15),(23)からの検出信号
    を受けて該各電流検出手段(15),(23)において
    それぞれ検出した上記継ぎ足しジブ(5)の長さが一致
    しているかどうかを判別する判別手段(17)と、 上記判別手段(17)からの判別信号を受けて長さが一
    致していない時には所定の警報を発する警報手段(3
    0)と、を備えたことを特徴とする継ぎ足しジブの長さ
    検出装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011026092A (ja) * 2009-07-28 2011-02-10 Kobe Steel Ltd 組立て構造体の組立て状態認識装置およびそれを用いるクレーン

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