JPH1025080A - エレベーターのエントランス組立装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 クレーンでエントランスの枠体を吊り上げる
ことなく垂直にし、また作業台に乗らずにこの枠体にド
アを取り付けられるようにした。 【解決手段】 エレベーターのエントランスの枠体３４
を垂直方向に保持可能とするコンベア台３，４と、前記
コンベア台３を水平位置と垂直位置とに変換させる反転
機４と、この反転機４に隣接して設置され垂直方向のコ
ンベア台５をピット室１７から作業面２へ昇降させるリ
フター６とを備え、前記コンベア台３に水平位置に保持
されているエントランスの枠体３４を反転機４によって
垂直位置に変換し、コンベア台３に垂直方向に保持され
ているエントランスの枠体３４をコンベア台５へ移動さ
せ、このエントランスの枠体３４をリフター６によって
昇降させてこれにドアを取り付けるようにした。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、エレベーターのエ
ントランスの枠体にドアを取り付けるための装置に関す
る。

【０００２】

【従来の技術】従来、エレベーターの出入口にはエント
ランスが設けられているが、このエントランスは枠体と
この枠体に取り付けられるドアとからなっている。ま
ず、エントランスの枠体は、水平な作業台上でサイドジ
ャム，ヘッドジャム，シル等を組付けて製作している。
次に、エントランスの枠体にドアを取り付けなければな
らないが、このためには鉛直方向を向いているドアのレ
ベリングを出すために、エントランスの枠体をクレーン
等で吊り上げながら作業位置まで移動させ、鉛直方向に
保持した状態でドアを取り付けていた。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】組立てられたエントラ
ンスの枠体にドアを取り付けるには、まずクレーンでこ
の枠体を吊り上げて垂直にしながら作業位置まで移動さ
せ、次に垂直方向にこの枠体を保持しながらドアを取り
付けている。このとき、ドアを取り付けるには作業台に
乗って行わなければならない。このようなことから作業
が煩雑となり、作業能率が低下するという問題点があっ
た。

【０００４】本発明は、クレーンでエントランスの枠体
を吊り上げることなく垂直にし、また作業台に乗らずに
この枠体にドアを取り付けられるようにしたことを目的
とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
るために、本発明にあっては、エレベーターのエントラ
ンスの枠体を垂直方向に保持可能とする第１コンベア台
および第２コンベア台と、前記第１コンベア台を水平位
置と垂直位置とに変換させる反転機と、この反転機に隣
接して設置され垂直方向の第２コンベア台を第１高さ位
置から第２高さ位置へ昇降させるリフターとを備え、前
記第１コンベア台に水平位置に保持されているエントラ
ンスの枠体を反転機によって垂直位置に変換し、第１コ
ンベア台に垂直方向に保持されているエントランスの枠
体を第２コンベア台へ移動させ、このエントランスの枠
体をリフターによって昇降させてこれにドアを取り付け
るようにした構成としている。

【０００６】

【発明の実施の形態】以下、本発明を図面に基づいて説
明する。図１ないし図８は本発明に係るエレベーターの
エントランス組立装置の一実施例を示す図である。

【０００７】図１および図２において、符号１は作業面
２に設置されたコンベア台であり、このコンベア台１は
エレベーターのエントランスを組立てるための作業台も
兼ねている。このコンベア台１に隣接して、コンベア台
３が設けられた反転機４とコンベア台５が設けられたリ
フター６が設置されている。

【０００８】図３および図４に示すように、反転機４に
設けられたコンベア台３は、フレーム枠７に支持板材８
を介してローラ９が設けられている。また、フレーム枠
７の一端には支持部材１０を介してローラ１１が前記ロ
ーラ９に対して直角に設けられ、他端には係合保持部材
１２が設けられている。

【０００９】反転機４は、作業面２に設けられた基台１
３と、この基台１３にコンベア台３を回動自在に支持す
る支持部材１４と、コンベア台３に連結されたリンク１
５を作用させるモータ１６とからなっている。モータ１
６を駆動させると、減速機構を介してコンベア台３を水
平位置から鉛直位置に回動させる。なお、コンベア台３
が鉛直位置にあるときには、この下端は基台１３の側に
設けられたピット室１７内に位置することになる。

【００１０】リフター６は図５および図６に示すよう
に、ピット室１７に設置され、このピット室１７内の基
台１８と、基台１８上のＸ字状のリンク１９と、このリ
ンク１９上の作業板２０とからなっている。作業板２０
上にコンベア台５が鉛直方向に立設され、このコンベア
台５は補助ブラケット２１によって補強されている。コ
ンベア台５はフレーム枠材２２に支持板材２３を介して
設けられたローラ２４と、フレーム枠材２２の下端に設
けられたローラ２５と、上端に設けられた係合保持部材
２６とからなっている。リンク１９を駆動手段（図示せ
ず）によって作動させると、コンベア台５は昇降する。

【００１１】リフター６にはこれに隣接してコンベア台
２７が図７および図８に示すように、作業面２上に立設
されており、このコンベア台２７は前記同様にフレーム
枠材２８，ローラ２９，ローラ３０，係合保持部材３１
等からなっている。この係合保持部材３１は、コンベア
台２７に設けられたハンドル３２を回すと、ロッド３３
を介して開閉する。

【００１２】ヘッドジャム，サイドジャム，シル等が組
み付けられたエントランスの枠体３４が、コンベア台１
から反転機４に設けられ水平方向を向いているコンベア
台３へ送られると、この反転機４によってこの水平方向
のコンベア台３を回動して鉛直方向に向け、このコンベ
ア台３上のエントランスの枠体３４を鉛直方向に立て
る。

【００１３】立てられたエントランスの枠体３４は、コ
ンベア台３のローラ１１によって円滑に移動可能であ
り、隣のコンベア台５へと移動させる。このとき、コン
ベア台５はリフター６によってピット室１７における下
方位置（第１高さ位置）にある。このように、コンベア
台５がピット室１７における下方位置にあると、エント
ランスの枠体３４にドアを吊すようにして取り付ける作
業は、作業台に乗らずに自然体で作業面２の上から行う
ことができ、エントランスの枠体３４はエントランス３
５となる。

【００１４】エントランスの枠体３４にドアが取り付け
られると、このエントランス３５を保持するコンベア台
５はリフター６によって上昇させる。そうすると、この
コンベア台５とコンベア台２７とは同一面上の位置（第
２高さ位置）となり、コンベア台５上のエントランス３
５をコンベア台２７へ移動させることができる。

【００１５】コンベア台２７にエントランス３５が保持
されると、作業者は作業面２上から自然体でこのエント
ランス３５にスプリングクローザー等の部品を取り付け
ることとなる。

【００１６】

【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
第１コンベア台に水平位置に保持されているエントラン
スの枠体を反転機によって垂直位置に変換し、第１コン
ベア台に垂直方向に保持されているエントランスの枠体
を第２コンベア台へ移動させ、このエントランスの枠体
をリフターによって昇降させてドアを取り付けるように
したので、クレーンでエントランスの枠体を吊す必要が
なくなり、また作業者は作業台に乗らずに自然体でドア
取付作業を行うことができる。したがって、作業が簡便
となり、作業能率を向上させることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明に係るエレベーターのエントランス組立
装置の一実施例を示す正面図。

【図２】同上平面図。

【図３】反転機の正面図。

【図４】反転機の平面図。

【図５】リフターの正面図。

【図６】図５中Ａ矢視図。

【図７】コンベア台の正面図。

【図８】図７中Ｂ矢視図。

【符号の説明】

３…コンベア台、４…反転機、５…コンベア台、６…リ
フター、３４…エントランスの枠体。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 日比野 郁夫 千葉県山武郡芝山町小池字水口2700−１ 日本オーチス・エレベータ株式会社 芝山 工場内

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 エレベーターのエントランスの枠体を垂
   直方向に保持可能とする第１コンベア台および第２コン
   ベア台と、前記第１コンベア台を水平位置と垂直位置と
   に変換させる反転機と、この反転機に隣接して設置され
   垂直方向の第２コンベア台を第１高さ位置から第２高さ
   位置へ昇降させるリフターとを備え、前記第１コンベア
   台に水平位置に保持されているエントランスの枠体を反
   転機によって垂直位置に変換し、第１コンベア台に垂直
   方向に保持されているエントランスの枠体を第２コンベ
   ア台へ移動させ、このエントランスの枠体をリフターに
   よって昇降させてこれにドアを取り付けるようにしたこ
   とを特徴とするエレベーターのエントランス組立装置。