JPH10250185A - 画像処理装置等に用いられるスイッチ操作装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 画像処理装置等に用いられるスイッチ操作装
置において、オペレータとのインターフェイスとしての
電源スイッチキーを本体前面に近いところに配置しなが
ら、本体背面に近いところに配置された電気回路基板と
の電気接続を行う電力線を、本体内部に引き回す必要が
なく、配線構成が複雑になったり、電源開閉のノイズが
信号線にのることを防ぐ。 【解決手段】 装置本体の前面に設けられた電源スイッ
チキー５１と本体背面に近いところに配置された電源ス
イッチ６１との間を、剛性のある材質で構成されたキー
レバー部材５２でもって機構的に連結した。これによ
り、電源スイッチキー５１を装置本体の前面に設けてい
るにも拘らず、電力線を本体内部に引き回す必要がなく
なる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、画像処理装置等に
用いられるスイッチ操作装置に係り、特に、電源スイッ
チキーの配置構成に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来、画像処理装置等において、電源コ
ードは、外観上、装置本体の背面に近い所から導出され
る。そのため、電源線を本体内部でできるだけ引き回さ
ないように、電気回路基板は背面に近いところに配置さ
れる。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような装置において、オペレータとのインターフェイ
ス、例えばスイッチ類は本体前面に近いところに在る方
が使い勝手が良い。そのためには、前面に近いスイッチ
類と背面に近い電気回路基板とを電気接続する信号線を
本体内に引き回す必要があり、複雑な構成となる。ま
た、電源操作スイッチを本体前面線側に配置する場合、
電力線をも本体内部に引き回すと、信号線に電源開閉の
ノイズが誘導によりのり易いという問題もある。

【０００４】本発明は、上述した問題点を解決するため
になされたものであり、オペレータとのインターフェイ
スとしての電源スイッチキーを本体前面に近いところに
配置しながら、本体背面に近いところに配置された電気
回路基板との電気接続を行う電力線を、本体内部に引き
回す必要がなく、配線構成が複雑になったり、電源開閉
のノイズが信号線にのるといったことのない画像処理装
置等に用いられるスイッチ操作装置を提供することを目
的とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項１の発明は、装置本体内の略後方位置に制御回
路基板が配置され、装置本体の前面に電源スイッチキー
が配置されてなる画像処理装置等に用いられるスイッチ
操作装置であって、電源スイッチキーによりＯＮ／ＯＦ
Ｆ操作される電源スイッチが制御回路基板に設けられ、
電源スイッチキーと電源スイッチの間を、剛性のある材
質で構成されたキーレバー部材でもって機構的に連結し
たものである。

【０００６】上記構成においては、装置本体の前面に設
けられた電源スイッチキーを操作すると、電源スイッチ
キーと電源スイッチの間を機構的に連結する剛性材でな
るキーレバー部材を介して、制御回路基板に設けられた
電源スイッチをＯＮ／ＯＦＦすることができる。これに
より、電源スイッチキーを装置本体の前面に設けている
にも拘らず、電力線を本体内部に引き回す必要がなくな
る。

【０００７】また、請求項２の発明は、上記請求項１に
記載の構成において、各種の操作キーや表示部が設けら
れた操作パネルが装置本体の前面上部に配置され、この
操作パネルの制御用配線をキーレバー部材でもってガイ
ドして、制御回路基板に電気接続したものである。上記
構成においては、操作パネルから制御回路基板に接続す
る制御用配線を、別個の部材やスペースを要することな
く、電源スイッチキーのキーレバー部材でもって本体内
部に配置することができる。また、この制御用配線つま
り信号線に近接して電源線が通らないので、電源線のノ
イズが信号線にのることも抑えられる。

【０００８】また、請求項３の発明は、上記請求項１又
は請求項２に記載の構成において、装置本体の上カバー
の開閉を検知するセンサ手段が操作パネルの近傍に設け
られ、このセンサ手段の電気配線を操作パネルの制御用
配線と共用したものである。上記構成においては、操作
パネルの制御用配線の一部を、上カバーの開閉を検知す
るセンサ手段の電気配線として用いることができる。

【０００９】また、請求項４の発明は、上記請求項１乃
至請求項３のいずれかに記載の構成において、キーレバ
ー部材は、装置本体の下カバーにスライド自在に保持さ
れ、かつ、操作パネルの制御用配線を相対移動自在にガ
イドする起立片を有しているものである。上記構成にお
いては、電源スイッチキーの操作時にキーレバー部材が
移動しても、操作パネルの制御用配線はキーレバー部材
に支障なく保持される。

【００１０】

【発明の実施の形態】以下、本発明をインクジェット式
印字装置に具体化した一実施形態について図面を参照し
て説明する。図１は印字装置の要部縦断面図、図２は電
源スイッチキー部分の斜視図、図３は図１のＡ−Ａ´線
断面図である。この印字装置は、インクジェット式の印
字機構１を備え、給紙装置２から用紙を１枚ずつ送り出
し、用紙送り装置によりその用紙を印字機構１の前面に
送り、用紙に所定の印字を行い、印字装置外に排出す
る。用紙は一定寸法の矩形状に裁断されたいわゆるカッ
トシートである。

【００１１】印字機構１には、ガイドレール１０に沿っ
て往復移動するキャリッジ１１と、キャリッジ１１に支
持されたインクカートリッジ１２及び印字ヘッド１３が
設けられる。ガイドレール１０は、給紙装置２から供給
される用紙の幅方向、すなわち用紙の表面と平行でかつ
用紙の送り方向と直交する方向に配置される。印字時に
は、キャリッジ１１が不図示の駆動源にて往復駆動され
つつ印字ヘッド１３からその下方を通過する用紙に向か
ってインク滴が吐出され、それにより用紙に文字や図形
からなる画像が印字される。給紙装置２には、用紙を積
層状態で収容するホッパ３と、ホッパ３から用紙を送り
出すための送出機構（図示なし）等が設けられる。

【００１２】この印字装置の筐体を形成する本体ケース
４は、上カバー４１と、下カバー４２と、上カバー４１
の開口４４を覆い軸４６の回りに回転して開閉可能なト
ップカバー４５（請求項記載の上カバーに相当）とから
成る。本体ケース４内の背面側から電源コード４７が導
出され、オペレータとのインターフェイスの一つである
電源スイッチ装置５のＯＮ／ＯＦＦ操作部をなす電源ス
イッチキー５１が、下カバー４２の前面に配置されてい
る。また、下カバー４２の略後方位置には、制御回路基
板６が配置され、電源スイッチキー５１により操作され
る電源スイッチ６１が制御回路基板６に設けられてい
る。そして、電源スイッチキー５１と電源スイッチ６１
の間は、剛性のある材質で構成されたキーレバー部材５
２でもって機構的に連結している。このキーレバー部材
５２は、下カバー４２に設けられたレバー保持構造７に
より移動自在に保持されている。

【００１３】また、上カバー４１の前面上部には、各種
の操作キーや表示部が設けられた操作パネル８が配置さ
れ、この操作パネル８と制御回路基板６の間は、制御用
配線であるハーネス９により電気的に接続される。この
ハーネス９は、その途中がキーレバー部材５２でもって
ガイドされる。操作パネル８は、各種部品が搭載される
操作パネル基板８１をパネル下方で上カバー４１の内側
に取り付けられ、このパネル基板８１には、各種スイッ
チ８２、トップカバー４５の開閉を検知するセンサ手段
としてのカバーオープン検知スイッチ８３、ＬＥＤ表示
器８４が搭載され、操作パネル８には、スイッチ８２に
対向してＯＮＬＩＮＥボタンや用紙送りスイッチ８５等
が配置される。

【００１４】また、トップカバー４５は、上カバー４１
の操作パネル８と一部オーバラップするが、操作パネル
８の操作部が露出するための開口部を持ち、さらに、こ
のトップカバー４５には、上記カバーオープン検知スイ
ッチ８３を押圧する爪４５ａや、ＬＥＤ表示器８４の導
光体４５ｂが設けられている。カバーオープン検知スイ
ッチ８３の電気配線は、操作パネル８の各種制御信号の
伝送を行う上記ハーネス９と共用している。ハーネス９
は、操作パネル基板８１に設けられたコネクタ９１と制
御回路基板６に設けられたコネクタ９２との間に連結さ
れている。なお、トップカバー４５を開くことで、上カ
バー４１の開口４４を開き、本体ケース４内の印字機構
１の保守点検やインクカートリッジ１２の交換を行う。
カバーオープン検知スイッチ８３によりトップカバー４
５が開かれたことを検知するのは、記録動作が停止され
るようにするためである。

【００１５】次に、上記電源スイッチ装置５のキーレバ
ー部材５２及びレバー保持構造７の詳細構成について、
図１に図２及び図３を加えて説明する。電源スイッチキ
ー５１が一端に設けられたキーレバー部材５２は、樹脂
成型品で成り、印字機構１の下方で下カバー４２の下部
に装置本体の前後方向に横たわって、下カバー４２の内
底面に一体的に形成されたレバー保持構造７にスライド
自在に保持される。このキーレバー部材５２は、全体が
断面略逆Ｕ字形状の基体を有し、その長さ方向両側下部
に鍔部５２ａを、先端部にスイッチ押圧片５２ｂ及び復
元力を付与するためのばね性をもたらす折り曲げ片５２
ｃを持ち、さらに基体から長さ方向互い違いに上方へ立
設され、ハーネス９を相対移動自在にガイドするための
起立片５２ｄ，５２ｅが形成されている。

【００１６】レバー保持構造７は、下カバー４２から立
ち上げたレール状支柱７１ａと、壁７１ｂと、間隔をお
いて設けられたリブ７１ｃとから成り、これらレール状
支柱７１ａ、壁７１ｂ及びリブ７１ｃによりキーレバー
部材５２の鍔部５２ａをスライド自在に挟持している。
そして、上記スイッチ押圧片５２ｂは制御回路基板６に
設けられたスイッチ６１に対面してこれを押圧操作し得
るようになっている。

【００１７】上記のように本実施形態の画像処理装置等
に用いられるスイッチ操作装置においては、オペレータ
とのインターフェイスとしての電源スイッチキー５１を
本体前面に近いところに配置して操作性を向上しなが
ら、この電源スイッチキー５１と本体背面に近いところ
に配置された制御回路基板６のスイッチ６１とをキーレ
バー部材５２を用いて機構的に連結したので、電気接続
を行う電力線を、本体内部に引き回す必要がなく、配線
構成が複雑になったり、電源開閉のノイズが操作パネル
８から制御信号の伝送を行うハーネス９にのるといった
ことがなくなる。また、ハーネス９はキーレバー部材５
２の起立片５２ｄ，５２ｅによりガイドされるので、ハ
ーネス９を配置するために、特別な取り付け部材やスペ
ースを削減でき、省スペースとなる。また、トップカバ
ー４５の開閉を検知するカバーオープン検知スイッチ８
３の電気配線を操作パネル８からのハーネス９と共用し
ているので、同検知スイッチ８３の配線のために、別個
に配線を必要とせず、既存の配線を有効に利用できる。

【００１８】なお、本発明は上記実施形態の構成に限ら
れず種々の変形が可能である。例えば、上記では、イン
クジェット式印字装置について説明したが、その他の画
像処理装置に同様に適用し得る。

【００１９】

【発明の効果】以上のように請求項１の発明に係るスイ
ッチ操作装置によれば、装置本体の前面に設けられた電
源スイッチキーの操作が、剛性材でなるキーレバー部材
を介して装置本体内の略後方位置に配置された電源スイ
ッチに伝達されるので、電源ＯＮ／ＯＦＦのための電力
線を本体内部に引き回す必要がなくなり、配線構成を簡
単にすることができる。また、電源スイッチキーのよう
なオペレータとのインターフェイスが装置本体の前面に
設けられているので、操作性が良い。

【００２０】また、請求項２の発明に係るスイッチ操作
装置によれば、上記請求項１の効果に加えて、電源スイ
ッチキーのキーレバー部材でもって操作パネルから制御
回路基板に接続する制御用配線をガイドするので、この
制御用配線を本体内部に配置するために別個の部材やス
ペースを必要とせず、省スペースとなる。また、信号線
としての制御用配線に電力線のノイズがのることも低減
される。

【００２１】また、請求項３の発明に係るスイッチ操作
装置によれば、上記請求項１の効果に加えて、上カバー
の開閉を検知するセンサ手段の電気配線を操作パネルの
制御用配線と共用しているので、センサ手段の配線のた
めに、別個に配線を必要とせず、既存の配線を有効に利
用でき、また、上記と同様、信号線としての制御用配線
に電力線のノイズがのることが低減される。

【００２２】また、請求項４の発明に係るスイッチ操作
装置によれば、上記請求項１の効果に加えて、操作パネ
ルの制御用配線をキーレバー部材により相対移動自在に
ガイドしているので、電源スイッチキーの操作時にキー
レバー部材が移動しても、操作パネルの制御用配線はキ
ーレバー部材に支障なく保持され、省スペース化が図れ
る。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施形態による印字装置の要部縦断
面図である。

【図２】電源スイッチキー部分の斜視図である。

【図３】図１のＡ−Ａ´線断面図である。

【符号の説明】

１ 印字機構 ４ 本体ケース ４２ 下カバー ４５ トップカバー（上カバーに相当） ５ 電源スイッチ装置 ５１ 電源スイッチキー ５２ キーレバー部材 ５２ｄ，５２ｅ 起立片 ６ 制御回路基板 ６１ 電源スイッチ ７ レバー保持構造 ８ 操作パネル ８３ カバーオープン検知スイッチ ９ ハーネス（制御用配線）

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 装置本体内の略後方位置に制御回路基板
   が配置され、装置本体の前面に電源スイッチキーが配置
   されてなる画像処理装置等に用いられるスイッチ操作装
   置であって、 前記電源スイッチキーによりＯＮ／ＯＦＦ操作される電
   源スイッチが前記制御回路基板に設けられ、 前記電源スイッチキーと電源スイッチの間を、剛性のあ
   る材質で構成されたキーレバー部材でもって機構的に連
   結したことを特徴とする画像処理装置等に用いられるス
   イッチ操作装置。
2. 【請求項２】 各種の操作キーや表示部が設けられた操
   作パネルが装置本体の前面上部に配置され、この操作パ
   ネルの制御用配線を前記キーレバー部材でもってガイド
   して、前記制御回路基板に電気接続したことを特徴とす
   る請求項１記載の画像処理装置等に用いられるスイッチ
   操作装置。
3. 【請求項３】 装置本体の上カバーの開閉を検知するセ
   ンサ手段が前記操作パネルの近傍に設けられ、このセン
   サ手段の電気配線を前記操作パネルの制御用配線と共用
   したことを特徴とする請求項１又は請求項２に記載の画
   像処理装置等に用いられるスイッチ操作装置。
4. 【請求項４】 前記キーレバー部材は、装置本体の下カ
   バーにスライド自在に保持され、かつ、前記操作パネル
   の制御用配線を相対移動自在にガイドする起立片を有し
   ていることを特徴とする請求項１乃至請求項３のいずれ
   かに記載の画像処理装置等に用いられるスイッチ操作装
   置。