JPH10250123A - 多色感熱・熱転写記録方法および装置 - Google Patents

多色感熱・熱転写記録方法および装置

Info

Publication number
JPH10250123A
JPH10250123A JP9083413A JP8341397A JPH10250123A JP H10250123 A JPH10250123 A JP H10250123A JP 9083413 A JP9083413 A JP 9083413A JP 8341397 A JP8341397 A JP 8341397A JP H10250123 A JPH10250123 A JP H10250123A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
recording
thermal
recording sheet
thermal transfer
sheet
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP9083413A
Other languages
English (en)
Inventor
Yukio Sawano
行男 沢野
Sohei Shibazaki
宗平 芝崎
Masaaki Hashizume
正昭 橋爪
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Holdings Corp
Japan Radio Co Ltd
Nagano Japan Radio Co Ltd
Original Assignee
Japan Radio Co Ltd
Nagano Japan Radio Co Ltd
Fuji Photo Film Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Japan Radio Co Ltd, Nagano Japan Radio Co Ltd, Fuji Photo Film Co Ltd filed Critical Japan Radio Co Ltd
Priority to JP9083413A priority Critical patent/JPH10250123A/ja
Publication of JPH10250123A publication Critical patent/JPH10250123A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Printers Characterized By Their Purpose (AREA)
  • Dot-Matrix Printers And Others (AREA)
  • Electronic Switches (AREA)
  • Impression-Transfer Materials And Handling Thereof (AREA)
  • Color, Gradation (AREA)
  • Heat Sensitive Colour Forming Recording (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 感熱記録シートに感熱記録と熱転写とを併用
して多色記録を行う場合に、記録シートの幅が変わって
も容易に対応でき、シャトルユニットの位置調整が不要
であり、駆動機構が複雑にならず、小型化に適し、記録
シートの幅が小さければその幅に応じてプリント速度も
速くすることができ、インクリボンの使用量の差が小さ
くする。 【解決手段】 熱転写インクリボンを収容するカセット
と1つのサーマルヘッドとの組を記録シートの幅方向に
所定間隔空けて複数組保持するシャトルユニットを持
ち、このシャトルユニットを記録シートの幅方向へ移動
させながら記録シートの幅方向にほぼ等寸法に分割した
それぞれの記録範囲で各組が独立に感熱・熱転写記録を
行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、感熱記録シートに感熱
記録と熱転写記録とを併用して多色記録を行う多色感熱
・熱転写記録方法と、この方法の実施に直接使用する装
置とに関するものである。
【0002】
【従来の技術】感熱記録シートにサーマルヘッド(発熱
ヘッド)を用いて感熱記録する一方、この感熱記録シー
トに熱転写ドナーシート(インクリボン)を重ねて熱転
写記録を行うようにして記録可能な色の数を増やした記
録装置が提案されている。
【0003】この方法で幅が広い記録シートに記録する
場合には、サーマルヘッドおよびインクリボンを記録シ
ートの幅方向に長い距離移動させなければならず、記録
速度が著しく遅くなる。そこで記録シートの幅方向に複
数のサーマルヘッドおよびインクリボンを配置してお
き、これらを並行して作動させることが考えられている
(例えば特開平8−258427号)。
【0004】この既提案の方法は、記録シートの幅方向
を複数の記録範囲に分割し、各記録範囲の一端をそれぞ
れホームポジションとする。そして1つのサーマルヘッ
ドと、インクリボンを収容するカセットとを保持するシ
ャトルユニット(キャリッジ)を各記録範囲ごとに別々
に設けるものである。ここに各シャトルユニットは、対
応する記録範囲の一端(ホームポジション)に待機し、
記録が始まると並行して同方向に同時に移動するもので
あった。
【0005】
【従来技術の問題点】この既提案の方法は、記録シート
の幅が変化する場合に都合が悪いものである。例えば複
数の記録範囲を最大記録幅を等分割した寸法に予め固定
しておき、記録シートの幅が変わってもホームポジショ
ンは常に一定の位置にすることが考えられるが、この場
合には記録シートの幅が狭い時に一部のシャトルユニッ
トが使用されなかったりその記録する範囲が狭くなる。
このため記録シートの幅が小さい割にプリント速度が速
くならず、インクリボンの使用量に大きな差が生じてイ
ンクリボンの交換時期のバラツキが大きくなる。
【0006】また各シャトルユニットが分担する記録範
囲を、記録シートの幅が変化する度に変更することも考
えられる。しかしこの場合には各シャトルユニットを記
録シートの幅に対応して独立に移動させる必要が生じ
る。このためシャトルユニットの駆動機構が複雑になり
大型化するという問題が生じる。
【0007】
【発明の目的】本発明はこのような事情に鑑みなされた
ものであり、記録シートの幅が変わっても容易に対応で
き、シャトルユニットの位置調整が不要であり、駆動機
構が複雑にならず、小型化に適し、記録シートの幅が小
さければその幅に応じてプリント速度も速くすることが
でき、インクリボンの使用量の差が小さくなる多色感熱
・熱転写記録方法を提供することを第1の目的とする。
【0008】この発明はこの方法の実施に直接使用する
多色感熱・熱転写記録装置を提供することを第2の目的
とする。
【0009】
【発明の構成】本発明によれば第1の目的は、感熱記録
シートに感熱記録と熱転写とを併用して多色記録を行う
多色感熱・熱転写記録方法において、熱転写インクリボ
ンを収容するカセットと1つのサーマルヘッドとの組を
記録シートの幅方向に所定間隔空けて複数組保持するシ
ャトルユニットを持ち、このシャトルユニットを記録シ
ートの幅方向へ移動させながら記録シートの幅方向にほ
ぼ等寸法に分割したそれぞれの記録範囲で各組が独立に
感熱および熱転写記録を行うことを特徴とする多色感熱
・熱転写記録方法により達成される。
【0010】同色のインクリボンを収容するカセットを
共通のカセットホルダに収容し、このカセットホルダを
各組のサーマルヘッドに対して記録シートの送り方向ま
たはその逆方向に移動させることにより、感熱記録と熱
転写とを選択することができる。カセットホルダはシャ
トルユニットがホームポジションへ戻る間に記録シート
の送り方向または逆方向に移動して、次の感熱記録また
は熱転写記録に備えるのがよい。
【0011】第2の目的は、感熱記録シートに、感熱記
録と熱転写とを併用して多色記録を行う多色感熱・熱転
写記録装置において;前記感熱記録シートの記録面側で
記録シートの幅方向に往復動するシャトルユニットと;
前記記録シートの反記録面側を横断するプラテンと;記
録シートの幅方向に互いに所定間隔空けてシャトルユニ
ットに保持され、前記プラテン上で記録シートの記録面
に接触する記録位置と記録面から離れた復帰位置との間
で移動可能な複数のサーマルヘッドと;熱転写インクリ
ボン入りの複数のカセットを前記各サーマルヘッドに対
応して記録シートの幅方向に互いに所定間隔空けて収容
し、感熱記録または熱転写記録に対応して記録シートの
送り方向へ往復移動するようにシャトルユニットに保持
されたカセットホルダと;記録シートの幅に基づいて各
サーマルヘッドによる記録範囲を求め、カセットホルダ
を感熱記録または熱転写記録に対応して移動させると共
に各サーマルヘッドが分担する記録範囲で各サーマルヘ
ッドを独立に作動させる制御装置と;を備えることを特
徴とする多色感熱・熱転写記録装置、により達成され
る。
【0012】この場合に2つのカセットホルダを備え、
それぞれのカセットホルダをサーマルヘッドを挟んでそ
の両側にそれぞれ待機させるように構成することができ
る。
【0013】
【実施態様】図1は本発明の一実施態様である画像処理
装置の斜視図、図2はその内部構造を示す透視図、図3
は側面の透視図、図4は正面の透視図、図5はスキャナ
の押え蓋の上面に設けた操作パネルを示す図、図6は制
御系統のブロック図、図7はカセットホルダの斜視図、
図8はカセット駆動機構の平面図、図9と図10は図8
におけるIX-IX線断面とX-X線断面図、図11はカセッ
トホルダの支持機構を一部断面した斜視図、図12はカ
セットの正面図、図13はサーマルヘッドの斜視図であ
る。また図14は代表的な色付け処理の流れ図、図15
はプリント動作の流れ図、図16はシャトルユニットの
動作を示す図、図17はプリント出力例を示す図、図1
8はプリント原理説明図である。
【0014】
【装置の概要】まず図1〜4に基づきこの装置の各部の
配置構造を説明する。図1において符号10は横長の筐
体であり、その中央付近の前上面は上方へ開閉可能な蓋
12となっている。この蓋12を開くことにより、後記
するカセットを交換することができる。
【0015】筐体10の内部には、図2、3に示すよう
にプリンタ14が収容されている。このプリンタ14は
横向きに平行に配設されたペーパーロール16と、プラ
テン18とを有する。このプラテン18はペーパーロー
ル16の手前側に位置し、ペーパーロール16の下縁か
ら引出されたペーパー20はプラテン18の上に掛け回
される。そしてこのペーパー20はローラ22、24に
挟まれて送られ、筐体10の前面下方から手前側へ排出
可能となっている。
【0016】プリンタ14は、またペーパーロール16
の前方で左右方向に走行するシャトルユニット26を持
つ。このシャトルユニット26は水平かつ平行な2本の
ガイドレール28,28に保持されている。このシャト
ルユニット26には2つのカセットホルダ30(30
A、30B)が前後に移動可能に保持される。各カセッ
トホルダ30には、同一色のインクリボン熱転写ドナー
シートのカセット32が横方向に3つずつ収容されてい
る。
【0017】シャトルユニット26にはプラテン18の
上方で上下動する3つのサーマルヘッド34が取付けら
れている。各サーマルヘッド34はカセットホルダ30
に収納したカセット32と同じ間隔を持ち、このサーマ
ルヘッド34を上昇位置にしてカセットホルダ30をプ
ラテン18の上方へ移動させた時に、このカセットホル
ダ30の3つのカセット32のインクリボン上に位置す
る。シャトルユニット26にはまた、3つのカセット3
2のインクリボンを巻取るためのリールに係脱する3本
の回転軸36が設けられている。
【0018】このプリンタ14は後記するように多色感
熱・熱転写記録方式のものであり、ここに用いるペーパ
ー20は感熱記録シートであって、例えば白地に黒を感
熱発色するものが用いられる。カセットホルダ30A、
30Bにそれぞれ収容された3つのカセット32にはペ
ーパー20の感熱発色の色と異なる同一色のインクリボ
ンが収容されている。その構造については後記する。
【0019】図1,3で40はカッタであり、筐体10
の前面下方にあってプリントペーパー20を切断する。
すなわちこのカッタ40はペーパー20の上方で左右へ
移動可能であり、指先で押下げて左右へ移動することに
よりペーパー20をカットするものである。
【0020】42はスキャナであり、筐体10の上面の
中央付近に位置する。このスキャナ42は図4に示すよ
うに、筐体10に上方から載せられた押え蓋44と、こ
の押え蓋44と筐体10との間に原稿46を挟んで右か
ら左へ送る搬送機構と、筐体10内に収容されたCCD
ラインセンサ48と、原稿46の搬送方向に直交する主
走査ライン上の画像をこのラインセンサ48に導く光学
系とを備える。
【0021】搬送機構は図4に示すように原稿46を上
下から挟んで右から左へ送る4個の送りローラ50で構
成され、筐体10側の2つのローラ50はモータ(図示
せず)によって回転駆動される。光学系は適宜数のミラ
ー52と、レンズ54とで構成される。なお56は光源
である。
【0022】58は操作パネルであり、スキャナ42の
押え蓋44の上面に取付けられている。操作パネル58
の操作については後記する。
【0023】プリンタ14と、スキャナ42と、操作パ
ネル58などとは、それぞれインターフェース60a〜
60cを介してバス62に接続される(図6)。
【0024】バス62にはまたCPU64、ROM6
6、RAM68などが接続される。ROM66にはCP
U64の動作プログラムや種々の定数などがメモリされ
ている。CPU64はこの動作プログラムに従って種々
の制御を行う制御装置70(図2、4)となるもので、
プリンタ14の制御装置を兼ねる。この制御装置70は
この装置を作動させる際には、図14の動作流れ図に従
った制御を行い、プリント時にはプリンタ14を図15
に従って制御する。
【0025】
【プリンタ】次にプリンタ14を説明する。このプリン
タ14は感熱紙をプリントペーパー20とする一方、熱
転写インクリボン(熱転写記録ドナーシート)による熱
転写を重ねて行うようにしたものである。同一色のイン
クリボンを収容する3つのカセット32は図7に示すよ
うに共通のカセットホルダ30(30A、30B)に収
納される。シャトルユニット26の前面には2本のアー
ム80,80(図8,9,11)が手前へ突出し、両ア
ーム80,80の先端は連結板82で連結されている。
【0026】両アーム80,80は水平かつ互いに平行
であり、両アーム80,80と平行な2本のガイドロッ
ド84,84がシャトルユニット26と連結板82との
間に掛け渡されている。カセットホルダ30A、30B
はこれらガイドロッド84,84に案内されて前後に移
動する。アーム80,80の先端とシャトルユニット2
4との間には、図9,11に示すように上下一対のベル
ト86(86A,86B)が往復動可能に張り渡されて
いる。上のベルト86Aは一方のカセットホルダ30A
に連結されている。下のベルト86Bは他方のカセット
ホルダ30Bに連結されている。
【0027】ベルト86A,86Bはシャトルユニット
26内のモータ(図示せず)によってそれぞれ独立に走
行し、ベルト86Aの走行によりカセットホルダ30A
を前後に移動させることができる。同様にベルト86B
の走行によりカセットホルダ30Bを前後に移動させる
ことができる。ここに両カセットホルダ30A、30B
は、図8,9,10に示すように、プラテン18の上方
位置(プリント位置P1)とプラテン18の手前側およ
び後側(退出位置P2,P3)との間で移動する。
【0028】カセット32は図12に示すようにインク
リボン32Aの供給リール32Bと巻取りリール32C
とを収容する。カセットホルダ30には、3つのカセッ
ト32の巻取りリール32Cに前記回転軸36が貫通す
る窓(図示せず)が設けられている。この回転軸36は
一方のカセットホルダ30B内の巻取りリール32Cを
貫通してプリント位置P1まで延出している。
【0029】またサーマルヘッド34は図10,13に
示すように、基端がシャトルユニット26に軸支され他
端が上下に揺動するアーム34Aの先端(揺動端)に横
向きの水平な軸34Bにより保持されている。3つのサ
ーマルヘッド34を保持する3本のアーム34Aは、後
側のカセットホルダ30Bに収容した3つのカセット3
2のインクリボン32Aの上を貫通して、プラテン18
の上方(プリント位置P1)に延出している。
【0030】アーム34Aはカセットホルダ30を前後
に移動する際には上昇してインクリボン32Aとの干渉
を防ぎ、プリント時には下降してサーマルヘッド34を
インクリボン32Aまたはプリントペーパー20に接触
させる。なおサーマルヘッド34には図12,13に示
すように、インクリボン32Aをプリントペーパー20
に密着させるためのローラ34Cが取付けられている。
【0031】従って両カセットホルダ30A、30Bを
退出位置P2,P3に置いた待機状態(図3,8)では
サーマルヘッド34が直接プリントペーパー20に接触
し、感熱記録を行うことができる。またカセットホルダ
30Aをプリント位置P1に移動した状態(図9,1
0)では、カセットホルダ30Aのカセット32のイン
クリボン32Aにサーマルヘッド34が接触し、熱転写
記録を行うことができる。
【0032】感熱紙からなるペーパー20は、図18の
(A)に示すように支持体20Aと感熱記録層20Bと
を持つものである。感熱記録層20Bはロイコ染料と顕
色剤とを含む。またインクリボン32Aは支持体32A
aと、熱転写層32Abとを持つ。この熱転写層32A
bは、前記感熱記録層20Bのロイコ染料と顕色剤との
発色反応を抑制する減感性物質と、有色染料および有色
顔料の一方または両方とを含む。
【0033】ここに用いるロイコ染料、顕色剤、減感性
物質、有色染料(顔料)については、同一出願人により
出願された特願平5−264997号に詳しく説明され
ているので、ここではその説明を繰り返さない。
【0034】このペーパー20の感熱記録層20B側の
面にサーマルヘッド34を接触させれば、感熱記録層2
0Bのロイコ染料と顕色剤の反応により発色(感熱発
色)する。この実施例の場合には黒に発色する。図18
の(A)で20Cはこの発色した部分を示す。サーマル
ヘッド34を所定座標位置で発熱させれば所定の座標位
置だけを黒く発色させることができる。
【0035】このように感熱発色したペーパー20にイ
ンクリボン32Aを載せてサーマルヘッド34で加熱す
ると、図18の(B)に示すように熱転写による着色が
行われる。すなわちインクリボン32Aの熱転写層32
Abの減感性物質が感熱記録層20Bの発色を抑制する
一方、この熱転写層32Abに含まれる有色染料(また
は顔料)がペーパー20の表面に転写される。
【0036】感熱記録層20Bの発色が減感性物質で抑
制されるので、有色染料(顔料)の発色が感熱記録層2
0Bの発色と混色せず、鮮やかかつきれいになる。図1
8(B)の20Dは減感性物質により感熱記録層20B
の発色が抑制された部分を示す。また20Eは転写され
たインクリボン32Aの有色染料(顔料)の部分を示
す。
【0037】
【色付け編集操作】次にこの実施態様による色付け編集
処理の操作を図14を用いて説明する。まず過去の色付
けデータが残っている場合には、操作パネル58の色付
データ表示LCD100(図5)が点灯しているから、
このLCD100が点灯していれば操作パネル58のオ
ールクリヤキー102を押してこの過去の色付けデータ
を消去しておく。色付けしない場合すなわち単色でプリ
ントする場合(単色モード)には(ステップ200)、
そのまま原稿46をスキャナ42にセットし(ステップ
212)、プリントさせればよい。
【0038】なおこの発明に係るプリンタ14は、感熱
記録シートを用いた感熱記録と、インクリボンによる熱
転写記録とを併用するものである。カセットホルダ30
Aと30Bには予め希望色のインクリボン32Aを入れ
たカセット32を収容しておく。色付けを行う時には
(ステップ200)、まず図17に示す色付けシート1
00(100A,100B)を作成する(ステップ20
2)。色付けシート100は薄い白紙であればよく、原
稿46と略同一寸法である。色付けシート100を原稿
46に重ねて同一色に色付けする範囲を黒のマーカーを
用いて黒線で囲む。例えば色付けシート100Aには
「SALE!」を黒線で囲む。また色付けシート100
Bには「50%」と「70%」を黒線で囲む。
【0039】次に一方の色付けシート100Aをスキャ
ナ42にセットして(ステップ204)、色指定キー1
04Aまたは104Bを押す。色指定キー104Aはカ
セットホルダ30Aによる色付けを指示する。色指定キ
ー104Bはカセットホルダ30Bによる色付けを指定
する。なお色指定キー104A,104Bはそれぞれ3
つずつのキーで構成されるが、3つのキーは色付けの濃
さを区別するものである。従って色付けシート100A
の範囲をカセットホルダ30Aの色に色付けするなら色
指定キー104Aの中の希望の濃さのキーを押す。
【0040】色指定キー104Aまたは104Bを押す
と、スキャナ42が始動して色付けシート100Aに描
いた黒線の範囲を読取り、メモリする。同様に他の色付
けシート100Bをスキャナ42にセットして、色指定
キー104Bまたは104Aを押して、色付けシート1
00Bに書いた黒線の範囲を読取りメモリする(ステッ
プ210)。なお図5で106はカセット交換キーであ
る。このキー106を押すとカセットホルダ30A、3
0Bは共に手前側へ移動して、サーマルヘッド34およ
び回転軸36と干渉しない位置に来る。この状態でカセ
ット32を交換することができる。
【0041】色付けの設定が終了すると(ステップ21
0)、次に原稿46をスキャナ42にセットする(ステ
ップ212)。そしてプリント条件を設定する(ステッ
プ214)。まず標準出力か写真出力か反転出力かカラ
ー出力かの出力モードをキー108で選択し、プリント
サイズをキー110で設定し、プリントコントラストを
キー112で設定する。これらの設定により出来上がる
プリント結果を本番プリントの前に確認したい場合に
は、テストプリントキー114を押す(ステップ21
6)。
【0042】するとスキャナ42が作動開始して原稿4
6の画像を読取り、本番プリントより小さい画像(例え
ばA7サイズ)をプリント出力する(ステップ21
8)。このプリント動作はこの読取り中の画像に、すで
に入力された色付けデータに基づいた色付けを並行して
行い、色付けを設定されていない範囲は感熱記録により
黒にプリントする。すなわちスキャナ42に連動しなが
ら、プリンタ14にプリントさせるように行われる。
【0043】このように小さく出力された確認プリント
の結果を見て、さらに修正があれば修正部分に対して再
度色編集を行う。本番プリントを行うためには、再び原
稿46をスキャナ42にセットし(ステップ220)、
スタート/ストップキー116を押す。すると原稿46
をスキャナ42で読取り、色付け設定されていない部分
を黒にしながら同時に色付け処理を並行して行い、図1
7に示すように拡大プリント出力する(ステップ22
2)。このようにスキャナ42で原稿46を読取りなが
ら並行してプリンタ14に出力するので、画像メモリの
容量が少なくて済む。
【0044】
【プリンタの動作】この発明では1つのサーマルヘッド
34を用いて感熱発色と熱転写とを行う。すなわちシャ
トルユニット26をホームポジションHPに置き(図1
6)、このホームポジションHP上のサーマルヘッド3
4−1を図16の(A)に示すようにペーパー20に接
触させて感熱記録を行う(図15、ステップ300)。
【0045】ここに図16の(A)はA1サイズ(幅が
555mm)のプリントペーパー20をプリントする場合
を示し、この実施態様では3つのサーマルヘッド34は
それぞれA1サイズの幅を3分割した185mmの間隔で
配置され、各サーマルヘッド34はそれぞれ範囲D1
2,D3を分担する。同様に図16の(B)はB1サイ
ズ(幅684mm)の場合を、(C)は幅870mmの場合
を示す。これらの範囲D1,D2,D3は、操作パネル5
8のキー110で設定されたプリントサイズに基づいて
制御装置70が演算により求める。
【0046】図16(A)の場合は各サーマルヘッド3
4は範囲D1,D2,D3の先頭に位置するので、プリン
タヘッド27の移動開始に伴って3つのサーマルヘッド
34は同時に感熱記録を開始する。図16(B)、
(C)の場合にはシャトルユニット26およびカセット
ホルダ30がホームポジションHPから範囲D1内を移
動開始する時には、ホームポジションHP上の最初のサ
ーマルヘッド34−1だけが下降して感熱記録を行う。
カセットホルダ30がさらに移動して隣のサーマルヘッ
ド34−2が範囲D2に入るとこのサーマルヘッド34
−2が下降し最初のサーマルヘッド34−1と並行して
感熱プリントが行われる。
【0047】さらにカセットホルダ30が移動して最初
のサーマルヘッド34−1が範囲D1を出るとこのサー
マルヘッド34−1が上昇し、最後のサーマルヘッド3
4−3が範囲D3に入ると下降してこの範囲D3の記録が
始まる。このようにカセットホルダ30の移動中にサー
マルヘッド34−1,34−2,34−3が対応する範
囲D1,D2,D3に入ると、そのサーマルヘッド34だ
けが下降して記録を行う。
【0048】このようにして感熱記録が終わると(ステ
ップ300)、シャトルユニット26およびカセットホ
ルダ30をホームポジションHPに戻し(ステップ30
2)、カセットホルダ30Aをプリント位置(P1)に
移動してセットする(ステップ304)。そしてシャト
ルユニット26を移動しながらカセットホルダ30Aの
カセット32により所定の希望色による熱転写を行う
(ステップ306)。この時のサーマルヘッド34の動
作は前記の感熱記録時と同じである。
【0049】次にシャトルユニット26をホームポジシ
ョンHPに戻し(ステップ308)、熱転写が終わりで
なければ(ステップ310)、カセットホルダ30Aを
退出位置(P2)に戻す一方、カセットホルダ30Bを
プリント位置(P1)に移す(ステップ312)。そし
てこのカセットホルダ30Bのカセット32により、所
定の希望色に熱転写記録を行う。
【0050】以上の動作をペーパー20を間欠的に送り
ながら繰り返す(ステップ314、316)。プリント
が終われば、ペーパー20を所定量送り、カッタ40で
カットする。
【0051】なお熱転写を行うと、熱転写層32Abに
含まれていた有色染料(顔料)やワックス類がペーパー
20に移るから、この熱転写記録の後にサーマルヘッド
34を直接ペーパー20に接触させて感熱発色させる
と、ペーパー20上の有色染料(顔料)やワックス類が
サーマルヘッド34に付着する。このため、美しいプリ
ントができなくなる。そこで本発明では感熱記録を先行
させて行い、その後熱転写記録を行うようにした。この
ようにしたために1つのサーマルヘッド34による多色
プリントが可能になるものである。
【0052】以上の実施態様は1つのカセットホルダ3
0に3つのカセット32を収容しているが、1,2ある
いは3以上のカセットを収容したものであってもよい。
色付けシート100は2色以上に着色する場合はその色
数に従い2枚以上用意するのは勿論であり、この場合に
はカセットホルダ30の数も増やして着色可能な色の数
を増やすのが望ましい。また各サーマルヘッド34は記
録シート20の送り方向に2以上並べ、一体化して上下
動可能にしたものであってもよい。
【0053】
【発明の効果】請求項1の発明は以上のように、記録シ
ートの幅方向に移動するシャトルユニットに、インクリ
ボンのカセットと1つのサーマルヘッドとの組を記録シ
ートの幅方向に所定間隔空けて複数組設け、このシャト
ルユニットを記録シートの幅方向に移動させながら記録
シートの幅方向にほぼ等寸法に分割したそれぞれの記録
範囲で各組が独立に感熱・熱転写記録を行う。
【0054】従って記録シートの幅が変われば記録範囲
の寸法を求めてこの新しい記録範囲で各組が独立して記
録を行うことになる。このため各組を予めそれぞれの記
録範囲に移動させておくことが不用であり、全ての組を
全て一体に移動すればよいから駆動機構が複雑にならず
小型化に適する。
【0055】また記録シートの幅が小さくなれば、各記
録範囲が変化して各サーマルヘッドが記録を開始するタ
イミングが変わるだけであり、シャトルユニットが移動
する範囲が少なくなるからプリント速度が記録シートの
幅の減少に応じて速くなる。さらに複数のカセットが分
担する記録範囲がほぼ等しいから、カセットごとのイン
クリボンの使用量が均一化する。
【0056】ここに同色のインクリボンのカセットを共
通のカセットホルダに収容し、このカセットホルダを記
録シートの送り方向に往復移動させることにより感熱記
録と熱転写とを選択することができる(請求項2)。こ
の場合にカセットホルダをホームポジションへ戻す間に
カセットホルダを移動して、次の感熱記録または熱転写
記録に備えれば、プリントの高速化に適する(請求項
3)。
【0057】請求項4の発明によれば、この方法の実施
に直接使用する装置が得られる。この場合に、2つのカ
セットホルダをサーマルヘッドを挟んでその両側に待機
させるようにすれば、両カセットホルダの移動距離が最
短になり、動作の高速化に適する(請求項5)。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施態様である拡大プリント装置の
斜視図
【図2】その内部構造を示す透視図
【図3】側面の透視図
【図4】正面の透視図
【図5】スキャナの押え蓋の上面に設けた操作パネルを
示す図
【図6】制御系統を示すブロック図
【図7】カセットホルダの斜視図
【図8】プリンタの平面図
【図9】図8におけるIX-IX線断面図
【図10】図8におけるX-X線断面図
【図11】カセットホルダの移動機構を示す斜視図
【図12】カセットの正面図
【図13】サーマルヘッドの支持構造を示す斜視図
【図14】色付け処理の流れ図
【図15】プリント動作の流れ図
【図16】シャトルユニットの動作を示す図
【図17】プリント出力例を示す図
【図18】プリント原理説明図
【符号の説明】
10 筐体 14 プリンタ 18 プラテン 20 プリントペーパー(記録シート) 26 シャトルユニット 30 カセットホルダ 32 カセット 32A インクリボン(熱転写ドナーシート) 34 サーマルヘッド 36 回転軸 42 スキャナ 46 原稿 58 操作パネル 70 制御装置 100(100A,100B) 色付けシート D1,D2,D3 記録範囲
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI B41M 5/34 B41M 5/18 N (72)発明者 橋爪 正昭 長野県長野市稲里町下氷鉋1163番地 長野 日本無線株式会社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 感熱記録シートに感熱記録と熱転写とを
    併用して多色記録を行う多色感熱・熱転写記録方法にお
    いて、熱転写インクリボンを収容するカセットと1つの
    サーマルヘッドとの組を記録シートの幅方向に所定間隔
    空けて複数組保持するシャトルユニットを持ち、このシ
    ャトルユニットを記録シートの幅方向へ移動させながら
    記録シートの幅方向にほぼ等寸法に分割したそれぞれの
    記録範囲で各組が独立に感熱および熱転写記録を行うこ
    とを特徴とする多色感熱・熱転写記録方法。
  2. 【請求項2】 同色のインクリボンを収容する各組のカ
    セットは共通のカセットホルダに収容され、カセットホ
    ルダが各組のサーマルヘッドに対して記録シートの送り
    方向またはその逆方向へ移動して感熱記録と熱転写との
    いずれかを選択する請求項1の多色感熱・熱転写記録方
    法。
  3. 【請求項3】 カセットホルダはシャトルユニットがホ
    ームポジションへ戻る間に記録シートの送り方向または
    その逆方向へ移動する請求項2の多色感熱・熱転写記録
    方法。
  4. 【請求項4】 感熱記録シートに、感熱記録と熱転写と
    を併用して多色記録を行う多色感熱・熱転写記録装置に
    おいて、 前記感熱記録シートの記録面側で記録シートの幅方向に
    往復動するシャトルユニットと、 前記記録シートの反記録面側を横断するプラテンと、 記録シートの幅方向に互いに所定間隔空けてシャトルユ
    ニットに保持され、前記プラテン上で記録シートの記録
    面に接触する記録位置と記録面から離れた復帰位置との
    間で移動可能な複数のサーマルヘッドと、 熱転写インクリボン入りの複数のカセットを前記各サー
    マルヘッドに対応して記録シートの幅方向に互いに所定
    間隔空けて収容し、感熱記録または熱転写記録に対応し
    て記録シートの送り方向へ往復移動するようにシャトル
    ユニットに保持されたカセットホルダと、 記録シートの幅に基づいて各サーマルヘッドによる記録
    範囲を求め、カセットホルダを感熱記録または熱転写記
    録に対応して移動させると共に各サーマルヘッドが分担
    する記録範囲で各サーマルヘッドを独立に作動させる制
    御装置と、を備えることを特徴とする多色感熱・熱転写
    記録装置。
  5. 【請求項5】 2つのカセットホルダを備え、各カセッ
    トホルダはサーマルヘッドを挟んでその両側に位置する
    待機位置と、サーマルヘッドと記録シートとの間にイン
    クリボンを進入させる熱転写位置との間で移動する請求
    項4の多色感熱・熱転写記録装置。
JP9083413A 1997-03-18 1997-03-18 多色感熱・熱転写記録方法および装置 Pending JPH10250123A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9083413A JPH10250123A (ja) 1997-03-18 1997-03-18 多色感熱・熱転写記録方法および装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9083413A JPH10250123A (ja) 1997-03-18 1997-03-18 多色感熱・熱転写記録方法および装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH10250123A true JPH10250123A (ja) 1998-09-22

Family

ID=13801760

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP9083413A Pending JPH10250123A (ja) 1997-03-18 1997-03-18 多色感熱・熱転写記録方法および装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH10250123A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008087232A (ja) * 2006-09-29 2008-04-17 Edm Kk 多連サーマルプリンタ
WO2016017145A1 (ja) * 2014-08-01 2016-02-04 セイコーエプソン株式会社 印刷媒体、印刷媒体ユニットおよび印刷装置

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008087232A (ja) * 2006-09-29 2008-04-17 Edm Kk 多連サーマルプリンタ
JP4672629B2 (ja) * 2006-09-29 2011-04-20 イーデーエム株式会社 多連サーマルプリンタ
WO2016017145A1 (ja) * 2014-08-01 2016-02-04 セイコーエプソン株式会社 印刷媒体、印刷媒体ユニットおよび印刷装置
JP2016034701A (ja) * 2014-08-01 2016-03-17 セイコーエプソン株式会社 印刷媒体、印刷媒体ユニットおよび印刷装置
US9636926B2 (en) 2014-08-01 2017-05-02 Seiko Epson Corporation Print medium, print medium unit and printing device
CN106660384A (zh) * 2014-08-01 2017-05-10 精工爱普生株式会社 印刷介质、印刷介质单元和印刷装置
CN106660384B (zh) * 2014-08-01 2019-06-28 精工爱普生株式会社 印刷介质、印刷介质单元和印刷装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2629527B2 (ja) テープ印字装置
US6010258A (en) Display system, display method, ink ribbon, printer and image formation apparatus
JPH10202964A (ja) カラーサーマルプリント方法及びプリンタ
JPH10250123A (ja) 多色感熱・熱転写記録方法および装置
JPH10262139A (ja) 多色プリント方法
US5961227A (en) Thermal recording apparatus
JPH10250124A (ja) プリンタの制御方法
JP2988206B2 (ja) 感熱製版装置
US7052193B2 (en) Scratch card printer and method of printing information on a scratch card
JP3504375B2 (ja) 多色感熱・熱転写記録方法、装置および熱転写ドナーシート
JPH08258427A (ja) 多色感熱・熱転写記録方法および装置
JP3596934B2 (ja) 多色感熱・熱転写記録方法および装置
JP3593258B2 (ja) 熱転写記録方法
JP3352339B2 (ja) 熱転写記録方法
JP2939084B2 (ja) 画像記録装置
JP2574861B2 (ja) 画像記録装置
JPH06218968A (ja) 画像記録装置
JP2001047716A (ja) カラープリンタ、カラープリンタにおけるインクリボンの巻き取り方法、及びコンピュータ読み取り可能な記録媒体
JPH10202925A (ja) 記録方法および記録装置
JPH09226216A (ja) 熱転写プリンタおよびその記録方法
JP3338313B2 (ja) 熱転写プリンタ
JPH09216445A (ja) 熱転写プリンタ
JPS61169265A (ja) サ−マルプリンタ
JPS61143154A (ja) 熱転写式記録装置
JPS60112458A (ja) 画像形成装置