JPH10249624A - 刃部交換式エンドミル - Google Patents

刃部交換式エンドミル

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Publication number
JPH10249624A
JPH10249624A JP11995597A JP11995597A JPH10249624A JP H10249624 A JPH10249624 A JP H10249624A JP 11995597 A JP11995597 A JP 11995597A JP 11995597 A JP11995597 A JP 11995597A JP H10249624 A JPH10249624 A JP H10249624A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
clamp member
blade
hole
shank
cutting edge
Prior art date
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Pending
Application number
JP11995597A
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English (en)
Inventor
Tatsuo Arai
辰夫 新井
Takeshi Hirose
武史 広瀬
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Materials Corp
Original Assignee
Mitsubishi Materials Corp
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Filing date
Publication date
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Publication of JPH10249624A publication Critical patent/JPH10249624A/ja
Pending legal-status Critical Current

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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B23MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B23BTURNING; BORING
    • B23B31/00Chucks; Expansion mandrels; Adaptations thereof for remote control
    • B23B31/02Chucks
    • B23B31/10Chucks characterised by the retaining or gripping devices or their immediate operating means
    • B23B31/11Retention by threaded connection
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B23MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B23BTURNING; BORING
    • B23B31/00Chucks; Expansion mandrels; Adaptations thereof for remote control
    • B23B31/008Chucks; Expansion mandrels; Adaptations thereof for remote control with arrangements for transmitting torque
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B23MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B23CMILLING
    • B23C5/00Milling-cutters
    • B23C5/02Milling-cutters characterised by the shape of the cutter
    • B23C5/10Shank-type cutters, i.e. with an integral shaft
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B23MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B23CMILLING
    • B23C2210/00Details of milling cutters
    • B23C2210/03Cutting heads comprised of different material than the shank irrespective of whether the head is detachable from the shank

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Milling Processes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 摩耗した刃部のみを交換することにより、工
具管理の手間や、工具費および加工費を低減させること
ができる刃部交換式エンドミルを提供する。 【解決手段】 クランプ部材6が刃部7を貫通した状態
で、クランプ部材6の雄ねじ部6cを刃部支持部1cの
クランプ部材螺合ねじ穴3に螺合させることにより、頭
部6aの円錐状テーパー面6eを刃部7のテーパー穴7
bに押付け、刃部7をクランプ部材6に対して高精度に
芯合せする。そして、クランプ部材6の雄ねじ部6cが
刃部支持部1cに対して若干偏心している場合でも、ク
ランプ部材6の円柱部6bが刃部支持部1cのクランプ
部材挿入穴2に嵌合することにより、クランプ部材6は
シャンク部1に対して芯合せされる。結果的に、刃部7
はシャンク部1に対して芯合せされた状態で固定され
る。刃部7が規定を超えて摩耗した場合には、エンドミ
ル全体を交換するのではなく、刃部7のみを交換する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は切削工具の一種であ
るエンドミルに関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、一般的なエンドミルは、シャ
ンク部の先端に、例えば外周面および端面に切れ刃を有
する超硬合金製の刃部(ヘッド部)が形成された構成と
され、刃部はシャンク部に対して交換不能であった。こ
のため、エンドミルの使用の進行に伴い、刃部が規定量
を超えて摩耗すると、エンドミル全体を交換していた。
また、エンドミル加工に際して、種類(刃形、刃のねじ
れ角度、刃の外径、刃のすくい角および逃げ角等)の異
なる刃部を有するエンドミルを複数本用意していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来のエンド
ミルは、刃部が摩耗した場合、エンドミル全体を交換し
なければならないので、シャンク部の部分が無駄に消費
されることになり、このため、エンドミル加工に係わる
加工コストが嵩むという問題点がある。特に、エンドミ
ル全体が高価な超硬合金により形成されている場合に
は、上記問題点は深刻なものとなる。また、エンドミル
加工に際して、種類(刃形や刃のねじれ角度や刃の外径
等)の異なる刃部を有するエンドミルを複数本用意して
おく必要があり、刃部を種類の異なるものに交換しよう
とするときには、エンドミル全体を交換しなければなら
ない。結果的に、工具の数が多くなって工具管理に手間
がかかる上に、工具費も嵩むことになる。
【0004】なお、刃部をシャンク部に対して単なるね
じ止めにより着脱可能にすることが検討されているが、
この場合、刃部をシャンク部に対して正確に芯合わせす
ることが困難であるので、刃部の触れが大きくなって寿
命が短く、到底実用的とは言えない。また、エンドミル
径が小径の場合(刃部の直径が例えば20mm以下)に
は、シャンク部の側面よりねじ込んで刃部をクランプす
るためのクランプねじの螺合深さを大きくとれず、ねじ
止めが困難である。
【0005】本発明は、上記従来技術の有する問題点に
鑑みてなされたものであり、刃部(ヘッド部)をシャン
ク部に対して着脱可能にすることにより、摩耗した刃部
のみを交換して加工コストを低減させ、また、工具管理
の手間や工具費を低減させることができるとともに、刃
部をシャンク部に対して高精度かつ容易に芯合せできる
刃部交換式エンドミルを提供することを目的としてい
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明の刃部交換式エンドミルは、先端面側より順
次、クランプ部材挿入穴およびクランプ部材螺合ねじ穴
が同心に形成されたシャンク部と、前記シャンク部の前
記先端面に装着され、かつ、この先端面側より順次、ク
ランプ部材貫通穴、および前記先端面より遠いほど径が
大きくなるテーパー穴が同心に形成された刃部と、前記
シャンク部の前記クランプ部材螺合ねじ穴と螺合可能な
雄ねじ部、前記シャンク部の前記クランプ部材挿入穴と
嵌合する円柱部、および刃部の前記テーパー穴と対応す
るような円錐状テーパー面を有する頭部からなるクラン
プ部材とを備え、前記クランプ部材が前記刃部の前記ク
ランプ部材貫通穴を貫通した状態で、前記クランプ部材
の前記雄ねじ部を前記シャンク部の前記クランプ部材螺
合ねじ穴に螺合させることにより、前記頭部の前記円錐
状テーパー面を前記刃部の前記テーパー穴に押付けるこ
とを特徴とするものである。
【0007】また、他の本発明は、請求項1に記載の刃
部交換式エンドミルにおいて、前記クランプ部材挿入穴
の径の公差の等級と、前記円柱部の径の公差の等級とが
互いに等しくなっており、前記シャンク部および前記ク
ランプ部材に互いに対応するようなマークがそれぞれ施
されていることを特徴とするものである。
【0008】さらに、他の発明は、請求項1に記載の刃
部交換式エンドミルにおいて、前記クランプ部材は、前
記シャンク部の前記クランプ部材螺合ねじ穴と螺合可能
な雄ねじ部と、前記シャンク部の前記クランプ部材挿入
穴に嵌合可能であるとともに、前記クランプ部材挿入穴
の径よりも大きな外径を有しかつ先端に通じるスリット
を有する円環部と、前記刃部の前記テーパー穴と対応す
るような円錐状テーパー面を有する頭部とから構成さ
れ、前記クランプ部材が前記刃部の前記クランプ部材貫
通穴を貫通した状態で、前記クランプ部材の雄ねじ部を
前記シャンク部の前記クランプ部材螺合ねじ穴に螺合さ
せ、また、前記円環部を前記シャンク部の前記クランプ
部材挿入穴に挿入して縮径させるとともに、前記頭部の
前記円錐状テーパー面を前記刃部の前記テーパー穴に押
付けることを特徴とするものである。
【0009】そして、前記シャンク部に対する前記刃部
の回り止め機構を備えている。
【0010】以下、本発明の作用について説明する。請
求項1に記載の発明では、一本のシャンク部に対して複
数の刃部を用意しておく。刃部が規定量を超えて摩耗し
た場合には、エンドミル全体を交換するのではなく、ク
ランプ部材を弛めて、その雄ねじ部とシャンク部のクラ
ンプ部材螺合ねじ穴との螺合を解除し、摩耗した刃部を
シャンク部から取外し、新たな刃部をシャンク部に装着
する。このように、一本のシャンク部と同種の刃部を複
数用意しておき、摩耗した刃部のみを交換することによ
り、工具管理に手間がかからない。これと同様に、エン
ドミル加工に際して、一本のシャンク部と種類の異なる
刃部を複数用意し、刃部のみを交換する。
【0011】また、クランプ部材が刃部のクランプ部材
貫通穴を貫通した状態で、クランプ部材の雄ねじ部をシ
ャンク部のクランプ部材螺合ねじ穴に螺合させることに
より、クランプ部材の頭部の円錐状テーパー面を刃部の
テーパー穴に押付ける。これにより、刃部はクランプ部
材に対して高精度に芯合せされる。そして、クランプ部
材の雄ねじ部がシャンク部に対して若干偏心している場
合でも、クランプ部材の円柱部がシャンク部のクランプ
部材挿入穴に嵌合することにより、クランプ部材はシャ
ンク部に対して芯合せされる。結果的に、刃部はシャン
ク部に対して芯合せされた状態で固定される。
【0012】請求項2に記載の発明では、クランプ部材
を交換する際には、シャンク部のマークに相当するマー
クを有するクランプ部材を選択することにより、自動的
にシャンク部に対して公差の等級の合ったクランプ部材
を組み付けることとなり、シャンク部に対するクランプ
部材の芯合せ、ひいてはシャンク部に対する刃部の芯合
せをさらに高精度に行える。
【0013】請求項3に記載の発明では、クランプ部材
が刃部のクランプ部材貫通穴を貫通した状態で、クラン
プ部材の雄ねじ部をシャンク部のクランプ部材螺合ねじ
穴に螺合させ、また、クランプ部材の円環部を、そのス
リットが狭くなる作用により容易に縮径させた状態でシ
ャンク部のクランプ部材挿入穴に挿入することにより、
この際円環部がクランプ部材挿入穴の壁面を押圧するの
で、クランプ部材をシャンク部に対してさらに高精度に
芯合せできる。また、請求項1と同様に、クランプ部材
の頭部の円錐状テーパー面を刃部のテーパー穴に押付け
ることにより、刃部はシャンク部に対して高精度に芯合
せされる。
【0014】請求項4に記載の発明では、刃部のシャン
ク部に対する空転を確実に防止できる。
【0015】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施形態について
図面を参照して説明する。図1は本発明の刃部交換式エ
ンドミルの第1実施形態(請求項1の技術)の一部を断
面にした正面図、図2(a)および(b)はそれぞれ、
図1の左側面図および右側面図、図3は図1に示した刃
部およびその近傍の拡大図である。
【0016】図1に示すように、符号1はシャンク部
(ホルダ)を示し、このシャンク部1の主な構成は、フ
ライス盤(不図示)のスピンドルに装着される、超硬合
金で形成された大径部1aと、この大径部1aと同心状
に一体となった超硬合金製の小径部1bと、この小径部
1bの先端に同心状にろう付けにより固着され、かつ後
述する刃部(ヘッド部)7を装着される、鋼で形成され
た刃部支持部1cとである。刃部支持部1cの先端面1
eには後述するキー挿入凹部1dが形成されている。大
径部1aの一端面にはセンタ孔4が形成されている。な
お、シャンク部1は、大径部1a、小径部1bおよび刃
部支持部1cからなる段形状のものに限らず、シャンク
部1をその全長において同径のストレート形状にしても
よい。
【0017】図1および図3に示すように、刃部支持部
1cには、その先端面1e側より順次、クランプ部材挿
入穴2およびクランプ部材螺合ねじ穴3が同心に形成さ
れ、さらに、このクランプ部材螺合ねじ穴3に通じ、か
つ小径部1bとの接触端に通じる貫通穴3aが形成され
ている。
【0018】符号7は刃部(ヘッド部)を示し、この刃
部7は本例では多枚刃9(図2(a)参照)式の切れ刃
部である。刃部7の軸方向一端部および他端部にはそれ
ぞれ、これと同心にクランプ部材貫通穴7aおよび頭部
挿入穴7cが形成され、頭部挿入穴7cの径は、クラン
プ部材貫通穴7aの径よりも大径になっている。また、
頭部挿入穴7cとクランプ部材貫通穴7aとはテーパー
穴7bにより通じている。すなわち、刃部7は、刃部支
持部1cの先端面1eに装着され、かつ、この先端面1
e側より順次、クランプ部材貫通穴7a、前記先端面1
eより遠いほど径が大きくなるテーパー穴7b、および
頭部挿入穴7cが同心に形成されている。
【0019】刃部7の後端面(刃部支持部1cへの接触
面)の180度異なる位置に、径方向に延びるはキー挿
入溝8a,8bが2つ形成されている。なお、キー挿入
溝の個数は1つでもよい。刃部支持部1cのキー挿入凹
部1dに回り止めキー5の略半分が挿入され、残る半分
が刃部7のキー挿入溝8aに収容されていることによ
り、刃部7はシャンク部1に対しては回転しない。上記
説明から明らかなように、回り止めキー5、キー挿入凹
部1dおよびキー挿入溝8a,8bにより、回り止め機
構が構成されている。なお、本例では、刃部7の外直径
(エンドミル径)は20mm以下になっており、また、
刃部7は超硬合金で形成されているが、これに限られ
ず、CBN焼結体や耐摩耗合金やセラミックス等でもよ
い。
【0020】前記刃部7はクランプ部材6により刃部支
持部1cにクランプされている。すなわち、クランプ部
材6は、刃部支持部1cのクランプ部材螺合ねじ穴3と
螺合可能な雄ねじ部6cと、クランプ部材挿入穴2と嵌
合する円柱部6bと、刃部7のテーパー穴7bに対応す
るような円錐状テーパー面6eを有する頭部6aとから
構成されている。この頭部6aの先端面には、図示しな
いレンチの先端が嵌め込まれるレンチ溝6dが形成され
ている。
【0021】クランプ部材6を、刃部7の頭部挿入穴7
c、テーパー穴7bおよびクランプ部材貫通穴7aに貫
通させて、雄ねじ部6cを刃部支持部1cのクランプ部
材螺合ねじ穴3に螺合させることにより、頭部6aの円
錐状テーパー面6eを刃部7のテーパー穴7bに押付け
ることができる。これにより、刃部7はクランプ部材6
に対して高精度に芯合せされる。なお、クランプ部材貫
通穴7aとクランプ部材6の円柱部6bとの間には若干
の隙間Sが存在する。そして、クランプ部材6の雄ねじ
部6cが刃部支持部1cに対して若干偏心していたり曲
がっている場合でも、クランプ部材6の円柱部6bが刃
部支持部1cのクランプ部材挿入穴2に嵌合することに
より、クランプ部材6はシャンク部1に対して芯合せさ
れる。結果的に、刃部7はシャンク部1に対して芯合せ
された状態で固定される。また、本実施形態のものは、
エンドミル径が小径の場合(直径が例えば20mm以
下)でも、従来のようなシャンク部の側面よりねじ込ん
だクランプねじにより、刃部をクランプするものと比較
して、クランプ部材の螺合深さを大きく設定できるの
で、刃部を確実にクランプして芯合せすることができ
る。
【0022】本実施形態では、一本のシャンク部1に対
して同種の複数の刃部7を用意しておく。刃部7が規定
量を超えて摩耗した場合には、エンドミル全体を交換す
るのではなく、クランプ部材6を弛めて、その雄ねじ部
6cと刃部支持部1cのクランプ部材螺合ねじ穴3との
螺合を解除し、摩耗した刃部7を刃部支持部1cから取
外し、新たな刃部(不図示)を刃部支持部1cに装着す
る。この後、例えば、刃部の外周面を研磨することによ
り、刃部7のシャンク部1に対する芯出しを行う。この
ように、一本のシャンク部1と複数の刃部7を用意して
おき、摩耗した刃部7のみを交換することにより、工具
管理に手間がかからないとともに、工具費を低減させる
ことができる。これと同様に、エンドミル加工に際し
て、一本のシャンク部1と、種類の異なる刃部7を複数
用意し、刃部7のみを交換することにより、エンドミル
加工コストを低減できる。
【0023】また、上記のように、クランプ部材6が刃
部7を貫通する状態で、クランプ部材6の雄ねじ部6c
をシャンク部1のクランプ部材螺合ねじ穴3に螺合させ
ることにより、クランプ部材6の頭部6aの円錐状テー
パー面6eを刃部7のテーパー穴7bに押付ける。これ
により、刃部7はシャンク部1に対して高精度に芯合せ
された状態で固定され、結果的に、刃部7の触れが低減
して、その寿命が延びる。
【0024】さらに、本実施形態の刃部交換式エンドミ
ルは現物合わせ(現合)にて組立られる。詳述すると、
シャンク部1のクランプ部材挿入穴2を、基準寸法φ1
0を目標に研削加工し、複数のシャンク部1を製作す
る。この後、各シャンク部1のクランプ部材挿入穴2の
径の実寸法をそれぞれ測定して公差の等級を求め、これ
に基づいてグループ分けする。1つのシャンク部1の実
寸法に合わせてクランプ部材6の円柱部6bの外周を研
削加工し、公差の等級を測定する。1つのシャンク部1
に対してクランプ部材6を複数本用意しておく。公差の
等級が互いに等しいシャンク部1およびクランプ部材6
に、対応するマークを例えば刻印によりそれぞれ施す。
例えば、シャンク部1にその公差の等級に応じてマーク
A,B,C・・・のいずれかを刻印し(図1中符号20
参照)、一方、マークAが刻印されたシャンク部1と公
差の等級が等しいクランプ部材6にマークa,a’,
a”・・・をそれぞれ刻印し(図1および図2中の符号
21参照)、マークBが刻印されたシャンク部と公差の
等級が等しいクランプ部材にマークb,b’,b”・・
・をそれぞれ刻印する。
【0025】そして、対応するマーク(例えばAとa,
a’,a”・・・、Bとb,b’,b”・・・、Cと
c,c’,c”・・・等)を有するシャンク部1とクラ
ンプ部材6とを組み合わせることにより、自動的に公差
の等級が互いに等しいシャンク部1およびクランプ部材
6が組み合わされる。例えばシャンク部1のクランプ部
材挿入穴2の最大許容寸法および最小許容寸法がそれぞ
れ10+0.05mm,10+0mmの場合に、このシ
ャンク部1に装着するクランプ部材6として、円柱部6
bの径の最大許容寸法および最小許容寸法がそれぞれ1
0+0.05mm,10+0mmのものが自動的に選択
される。このように、本実施形態では、工具管理(シャ
ンク部1およびクランプ部材6の管理)が整然となるば
かりか、クランプ部材6を交換する際には、シャンク部
1のマークA(符号20参照)に相当するマークa(符
号21参照)を有するクランプ部材6を選択することに
より、自動的にシャンク部1に対して公差の等級の合っ
たクランプ部材6を組み付けることとなる。また、シャ
ンク部1に対するクランプ部材6の芯合せ、ひいてはシ
ャンク部1に対する刃部7の芯合せをさらに高精度に行
える。
【0026】図4は本発明の刃部交換式エンドミルの第
2実施形態(請求項2の技術)における刃部およびその
近傍の正面図、図5の(a)および(b)はそれぞれ、
図4に示したクランプ部材の斜視図および右側面図であ
る。図4に示すように、シャンク部の小径部1bの端面
には、これと同径で鋼製の刃部支持部10cがろう付け
により固着され、この刃部支持部10cには、その先端
面10d側より順次、クランプ部材挿入穴13aおよび
クランプ部材螺合ねじ穴13bが同心に形成されてい
る。刃部支持部10cの先端面10dには後述するピン
挿入凹部15が形成されている。
【0027】刃部14にはこれと同心状にクランプ部材
貫通穴14aが形成され、このクランプ部材貫通穴14
aの先端部側は先太りのテーパー穴14bになってい
る。刃部14の後端面(刃部支持部10cへの接触面)
にはピン挿入凹部16が形成されている。刃部支持部1
0cのピン挿入凹部15に回り止めピン13の略半分が
挿入され、残る半分が刃部7のピン挿入凹部16に収容
されていることにより、刃部7は刃部支持部1cに対し
ては回転しない。
【0028】前記刃部14はクランプ部材11(図5参
照)により刃部支持部10cにクランプされている。す
なわち、図4および図5に示すように、クランプ部材1
1は、刃部支持部10cのクランプ部材螺合ねじ穴13
bと螺合可能な雄ねじ部11cと、クランプ部材挿入穴
13aと嵌合する円環部11bと、刃部14のテーパー
穴14bと対応するような円錐状テーパー面11dを有
する頭部11aと、基部11e(図4参照)とから構成
されている。詳述すると、基部11eの一端には頭部1
1aが形成され、基部11eの他端の中心には雄ねじ部
11cが一体的に突設され、さらに、基部11eの外周
部には、前記雄ねじ部11よりも短い円環部11bが一
体的に突設されている。
【0029】前記円環部11bの外径は、刃部支持部1
0cのクランプ部材挿入穴13aに挿入されていない状
態では、このクランプ部材挿入穴13aの径よりも若干
大きくなっており、さらに、円環部11bにはその先端
に通じるようなスリット12が周方向90°おきに4つ
形成されている。スリット12の数は4つに限らない。
なお、頭部11aの端面には、第1実施形態と同様に、
図示しないレンチの先端が嵌め込まれるレンチ溝(不図
示)が形成されている。
【0030】本実施形態では、クランプ部材11が刃部
14のクランプ部材貫通穴14aを貫通した状態で、ク
ランプ部材11の雄ねじ部11cを刃部支持部10cの
クランプ部材螺合ねじ穴13bに螺合させるとともに、
クランプ部材11の円環部11bを、そのスリット12
が狭くなる作用により容易に縮径させた状態でクランプ
部材挿入穴13aに挿入することにより、この際円環部
12がクランプ部材挿入穴13aの壁面を押圧するの
で、クランプ部材11を刃部支持部10cに対してさら
に高精度に芯合せできる。また、第1実施形態と同様
に、クランプ部材11の頭部11aの円錐状テーパー面
11dを刃部14のテーパー穴14bに押付けることに
より、刃部14はクランプ部材11に対して高精度に芯
合せされる。なお、クランプ部材貫通穴14aとクラン
プ部材11の円環部11bとの間に若干の隙間Sが存在
する。
【0031】上記各実施形態においては、刃部(ヘッド
部)はソリッドタイプのものであるが、これに限られ
ず、スローアウエイタイプの切れ刃を有する刃部(ヘッ
ド部)を備えたエンドミルにも本発明を適用できる。ま
た、シャンク部を超硬合金製の大径部および小径部と、
鋼製の刃部支持部とで構成するものに限らず、シャンク
部の全てを超硬合金あるいは鋼で構成してもよい。
【0032】
【発明の効果】本発明は、以上説明したとおりに構成さ
れているので、以下に記載するような効果を奏する。請
求項1に記載の発明は、刃部をシャンク部に着脱自在で
強固に取付けることができるとともに、抜けや空転をも
防止できる。
【0033】また、1つのシャンク部に対して複数の刃
部を用意しておく。刃部が規定量を超えて摩耗した場合
には、エンドミル全体を交換するのではなく、クランプ
部材を弛めて、その雄ねじ部とシャンク部のクランプ部
材螺合ねじ穴との螺合を解除し、摩耗した刃部をシャン
ク部から取外し、新たな刃部をシャンク部に装着する。
このように、一本のシャンク部と複数(同種あるいは異
種)の刃部を用意しておき、摩耗した刃部のみを交換す
ることにより、工具管理に手間がかからないとともに、
工具費やエンドミル加工コストを低減できる。
【0034】さらに、クランプ部材が刃部を貫通した状
態で、クランプ部材の雄ねじ部をシャンク部のクランプ
部材螺合ねじ穴に螺合させ、また、クランプ部材の円柱
部をシャンク部のクランプ部材挿入穴に嵌合させること
により、クランプ部材の頭部の円錐状テーパー面を刃部
の前記テーパー穴に押付ける。これにより、エンドミル
が小径な場合でも、クランプ部材の螺合深さを大きく設
定できて、刃部はシャンク部に対して高精度に芯合せさ
れた状態で固定され、結果的に、刃部の触れを低減させ
てその寿命を延ばすことができる。
【0035】請求項2に記載の発明は、上記効果の他、
工具管理(シャンク部およびクランプ部材の管理)が整
然となるばかりか、クランプ部材を交換する際には、シ
ャンク部のマークに相当するマークを有するクランプ部
材を選択することにより、シャンク部に対して自動的に
公差の等級の合ったクランプ部材が組付けられるので、
シャンク部に対するクランプ部材の芯合せ、ひいてはシ
ャンク部に対する刃部の芯合せをさらに高精度に行え
る。
【0036】請求項3に記載の発明は、クランプ部材の
円環部を縮径させて刃部支持部のクランプ部材挿入穴に
挿入し、この際円環部がクランプ部材挿入穴の壁面を押
圧することにより、クランプ部材のシャンク部に対する
芯合わせの精度がさらに向上する。
【0037】請求項4に記載の発明は、上記効果の他、
刃部のシャンク部に対する空転を確実に防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の刃部交換式エンドミルの第1実施形
態の一部を断面にした正面図である。
【図2】 (a)および(b)はそれぞれ、図1の左側
面図および右側面図である。
【図3】 図1に示した刃部およびその近傍の拡大図で
ある。
【図4】 本発明の刃部交換式エンドミルの第2実施形
態における刃部およびその近傍の正面図である。
【図5】 (a)および(b)はそれぞれ、図4に示し
たクランプ部材の斜視図および右側面図である。
【符号の説明】
S 隙間 1 シャンク部 1a 大径部 1b 小径部 1c,10c 刃部支持部 1d キー挿入凹部 1e,10d 先端面 2,13a クランプ部材挿入穴 3,13b クランプ部材螺合ねじ穴 3a 貫通穴 4 センタ穴 5 回り止めキー 6,11 クランプ部材 6a,11a 頭部 6b 円柱部 6c,11c 雄ねじ部 6d レンチ溝 6e,11d 円錐状テーパー面 7,14 刃部 7a,14a クランプ部材貫通穴 7b,14b テーパー穴 7c 頭部挿入穴 8a,8b キー挿入溝 9 切れ刃 11b 円環部 11e 基部 12 スリット 13 回り止めピン 15,16 ピン挿入凹部 20,21 マーク(刻印)

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 先端面側より順次、クランプ部材挿入穴
    およびクランプ部材螺合ねじ穴が同心に形成されたシャ
    ンク部と、 前記シャンク部の前記先端面に装着され、かつ、この先
    端面側より順次、クランプ部材貫通穴、および前記先端
    面より遠いほど径が大きくなるテーパー穴が同心に形成
    された刃部と、 前記シャンク部の前記クランプ部材螺合ねじ穴と螺合可
    能な雄ねじ部、前記シャンク部の前記クランプ部材挿入
    穴と嵌合する円柱部、および刃部の前記テーパー穴と対
    応するような円錐状テーパー面を有する頭部からなるク
    ランプ部材とを備え、 前記クランプ部材が前記刃部の前記クランプ部材貫通穴
    を貫通した状態で、前記クランプ部材の前記雄ねじ部を
    前記シャンク部の前記クランプ部材螺合ねじ穴に螺合さ
    せることにより、前記頭部の前記円錐状テーパー面を前
    記刃部の前記テーパー穴に押付けることを特徴とする刃
    部交換式エンドミル。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の刃部交換式エンドミル
    において、前記クランプ部材挿入穴の径の公差の等級
    と、前記円柱部の径の公差の等級とが互いに等しくなっ
    ており、前記シャンク部および前記クランプ部材に互い
    に対応するようなマークがそれぞれ施されていることを
    特徴とする刃部交換式エンドミル。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の刃部交換式エンドミル
    において、 前記クランプ部材は、前記シャンク部の前記クランプ部
    材螺合ねじ穴と螺合可能な雄ねじ部と、前記シャンク部
    の前記クランプ部材挿入穴に嵌合可能であるとともに、
    前記クランプ部材挿入穴の径よりも大きな外径を有しか
    つ先端に通じるスリットを有する円環部と、前記刃部の
    前記テーパー穴と対応するような円錐状テーパー面を有
    する頭部とから構成され、 前記クランプ部材が前記刃部の前記クランプ部材貫通穴
    を貫通した状態で、前記クランプ部材の雄ねじ部を前記
    シャンク部の前記クランプ部材螺合ねじ穴に螺合させ、
    また、前記円環部を前記シャンク部の前記クランプ部材
    挿入穴に挿入して縮径させるとともに、前記頭部の前記
    円錐状テーパー面を前記刃部の前記テーパー穴に押付け
    ることを特徴とする刃部交換式エンドミル。
  4. 【請求項4】 前記シャンク部に対する前記刃部の回り
    止め機構を備えている請求項1乃至請求項3のいずれか
    1項に記載の刃部交換式エンドミル。
JP11995597A 1997-01-10 1997-05-09 刃部交換式エンドミル Pending JPH10249624A (ja)

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