JPH10249576A - ガスシールドアーク溶接用ワイヤおよびその製造方法 - Google Patents

ガスシールドアーク溶接用ワイヤおよびその製造方法

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JPH10249576A
JPH10249576A JP5264297A JP5264297A JPH10249576A JP H10249576 A JPH10249576 A JP H10249576A JP 5264297 A JP5264297 A JP 5264297A JP 5264297 A JP5264297 A JP 5264297A JP H10249576 A JPH10249576 A JP H10249576A
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JP
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arc welding
shielded arc
die
gas shielded
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JP5264297A
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Satoru Inoue
哲 井上
Kozo Noguchi
幸三 野口
Toru Ono
徹 小野
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Nippon Steel Welding and Engineering Co Ltd
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Nippon Steel Welding and Engineering Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 コンジットケーブルの長尺化、構造物の複雑
化、大型化に伴う現場溶接での苛酷なコンジットケーブ
ルの使用などの場合においても、大きなコンジットチュ
ーブの抵抗にも耐え送給ローラ部でスリップすることな
く、またコンジットチューブ内を円滑に送給することが
できるガスシールドアーク溶接用ワイヤおよびその製造
方法を提供する。 【解決手段】 ガスシールドアーク溶接用ワイヤの素線
を、複数組のカセット型ローラダイス、次いで孔型ダイ
スで伸線を行い、所望の細径に伸線するに際して、前記
カセット型ローラダイスの少なくとも1組でワイヤ表面
に凹凸を付与することを特徴とするガスシールドアーク
溶接用ワイヤの製造方法。また、孔型ダイス伸線前のワ
イヤ表面粗度Raが0.3〜2μmであることを特徴と
する。さらに、孔型ダイスの減面率は20〜80%であ
ることも特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動溶接あるいは
半自動溶接に使用されるワイヤ送給性の優れたガスシー
ルドアーク溶接用ワイヤおよびその製造方法に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】ガスシールドアーク溶接用ワイヤを製造
する一般的な方法は、原線またはフラックス充填後の
ワイヤを2〜5mm径までローラ型ダイスあるいは孔型
ダイスで伸線する工程(一次伸線)、焼鈍工程、酸
洗工程、めっき工程、最終サイズ径まで伸線する工
程(仕上げ伸線)の順で行われる。前記〜の工程は
素線および製品の形状、物性に対応して選択されて製造
される。
【0003】これらの方法で製造された溶接用ワイヤ
は、溶接の自動化、溶接ロボットの普及やコンジットケ
ーブルの長尺化等に伴って、ワイヤの送給性の向上要求
が一層高まっている。そこで従来、ワイヤの送給性を改
善するために、特開昭61−27198号公報のよう
に、溶接用ワイヤの表面に平均粒径50〜750μmの
ショットを用いてショットブラスト加工を行い凹部を付
与し、その後潤滑油を塗布する方法や特公平4−485
53号公報のように、焼鈍工程でワイヤ表層部に粒界酸
化層を形成し、めっき後に伸線してワイヤ表面に微小亀
裂を発生させて潤滑剤を保持するものが提案されてい
る。さらに、特公平1−15356号公報のように、ワ
イヤ表面を多孔度5〜50%の多孔質銅めっき層で被覆
し、このめっき層に潤滑剤を含ませたものが開示されて
いる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前述した特開昭61−
27198号公報にあっては、ワイヤ表面にショットブ
ラスト加工するため、所定の凹凸形状にしながら連続加
工することが困難であり実用的ではない。また、特公平
4−48553号公報においては、焼鈍工程で酸化性雰
囲気で長時間の焼鈍を行わないとワイヤ表層部に粒界酸
化層を形成することができずコスト高となる。一方、特
公平1−15356号公報にあっては、めっき被覆のコ
ントロールが難しく製造工程も複雑となる。また、ワイ
ヤ表面は、平坦な状態を想定して単にめっき層の多孔度
を定めたのであるから、送給ローラでの送給力とコンジ
ットケーブル中のコンジットチューブでの抵抗の両者の
バランスによって定まるワイヤ送給性を維持することが
できない。従って、コンジットケーブルの長尺化、構造
物の複雑化、大型化に伴う現場溶接での苛酷なコンジッ
トケーブルの使用などの場合においても、大きなコンジ
ットチューブの抵抗にも耐え送給ローラ部でスリップす
ることなく、またコンジットチューブ内を円滑に送給す
ることができるガスシールドアーク溶接用ワイヤおよび
その製造方法を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するもので、その要旨とするところは、 (1)ガスシールドアーク溶接用ワイヤの素線を、複数
組のカセット型ローラダイス、次いで孔型ダイスで伸線
を行い、所望の細径に伸線するに際して、前記カセット
型ローラダイスの少なくとも1組でワイヤ表面に凹凸を
付与することを特徴とするガスシールドアーク溶接用ワ
イヤの製造方法。 (2)孔型ダイス伸線前のワイヤ表面粗度Raが0.3
〜2μmであることを特徴とする前記(1)記載のガス
シールドアーク溶接用ワイヤの製造方法。 (3)孔型ダイスの減面率は20〜80%であることを
特徴とする前記(1)または(2)記載のガスシールド
アーク溶接用ワイヤの製造方法。
【0006】(4)前記(1)〜(3)記載の製造方法
でワイヤ表面粗度Raを0.1〜0.3μmとしたこと
を特徴とするガスシールドアーク溶接用ワイヤ。 (5)ワイヤ表面に液体潤滑剤および固体潤滑剤並びに
液体潤滑剤と固体潤滑剤の混合物のいずれかを塗布した
ことを特徴とする前記(4)記載のガスシールドアーク
溶接用ワイヤ。なお、本発明にいうワイヤ表面粗度Ra
とは、JIS B0601に準じてワイヤ表面長手方向
に測定した値をいう。また、減面率とは、次式で示した
ものである。 減面率={1−(加工後のワイヤ断面積/加工前のワイ
ヤ断面積)}×100
【0007】
【発明の実施の形態】図1はワイヤ送給の工程を示す説
明図である。溶接ワイヤ1はワイヤ供給装置(図示せ
ず)にセットされた状態から送給モータ(図示せず)の
駆動によりワイヤ送給部の平型加圧送給ローラ2および
V溝付送給ローラ3によって順次送給され、コンジット
ケーブル4から溶接トーチ5を通って溶接部に供給され
る。この時ワイヤ1は、ワイヤ送給部の平型加圧送給ロ
ーラ2およびV溝付送給ローラ3によって押圧され、ワ
イヤはその垂直荷重によりV溝付送給ローラ3内に入り
込もうとするがV溝付送給ローラ3との接触による摩擦
力が働いて送給力となる。また、例えば3〜20mのコ
ンジットケーブル4の中のコンジットチューブ(図示せ
ず)内を通過するため、ワイヤ表面の潤滑剤付着状態、
ワイヤ表面の形状によって摩擦抵抗が変わって送給性は
変化するものである。
【0008】図2は本発明に係る連続伸線ライン全体の
概要図である。ペイオフスタンド8からコイル状のワイ
ヤ素線9が巻き戻されつつ繰り出され、案内ローラ10
を介して、カセット型ローラダイス11、引き取りキャ
プスタン12の順で数組(図では4組)に分けてカセッ
ト型ローラダイス11で伸線される。前記カセット型ロ
ーラダイス11の少なくとも1組でワイヤ表面に凹凸を
付与する。次いで、潤滑剤下地圧着ダイス14によりワ
イヤ素線表面凹凸部に潤滑剤を塗布し、伸線機15を備
えたタンデム配列の孔型ダイスによって所定の減面率で
伸線されたワイヤ素線9が、最終仕上げダイス16によ
って最終径に伸線され、引き取りキャプスタン12に巻
き取り後、油塗布装置17によって油塗布され巻き取り
機18に巻き取られる。
【0009】ワイヤ素線9表面に凹凸を付与するカセッ
ト型ローラダイスの一例として、図3に示すように、ワ
イヤ素線9を挟んで各々対向する一対の溝付ローラ13
a,13a′と13b,13b′からなる2つのローラ
ダイスを交互にワイヤ圧下方向が90°づつ垂直、水平
交互に配置される。このローラダイスの溝部に凹凸部を
形成させるもので、その凹凸付け加工は、ローラダイス
溝部に硬質のタングステンカーバイト等の金属あるいは
セラミックスを溶射、化学エッチング処理、あるいはレ
ーザー等の高密度エネルギー源を用いて形成される。な
お、ローラダイス溝部の表面粗さRaは、ワイヤ素線が
比較的太径で軟らかいので転写されたワイヤ素線表面粗
さRaとほぼ同一となる。従って、目標とするワイヤ表
面粗さRaをローラダイス溝に形成すればよい。
【0010】図4に前記図2の連続伸線ラインを用い
て、溶接用ワイヤを製造した時の減面率とワイヤ表面粗
さの測定例を示す。ワイヤ素線として一次伸線、焼鈍、
酸洗、めっき工程を経た線径3.2mmのJIS Z3
313に規定されるYFW−C50DRのシームレスフ
ラックス入りワイヤを用いた。カセット型ローラダイス
2組で伸線したのち、3組目のカセット型ローラダイス
でワイヤ表面に表面粗さRa0.62μmの凹凸を付与
し、さらにもう1組のカセット型ローラダイスで伸線し
てワイヤ表面粗さを0.53μmとした。次いで固体潤
滑剤と液体潤滑剤を混合した潤滑剤を潤滑剤下地圧着ダ
イスでワイヤ素線表面凹凸部に塗布し、孔型ダイスで伸
線、仕上げ伸線で最終径1.4mm(減面率81%)ま
で伸線したのち、油塗布の工程を経て巻き取り機でスプ
ールに巻き取った。
【0011】図4から明らかなように、ワイヤ素線表面
に付与された凹凸は、カセット型ローラダイスで伸線し
た場合、ワイヤ表面粗さRaの低下が比較的緩やかであ
るが、その後の孔型ダイスでの伸線においては急激にワ
イヤ表面粗度が低下する。従って、ワイヤ素線径が比較
的太径で軟らかい時点で、カセット型ローラダイスによ
ってワイヤ素線表面に凹凸を付与したのち、ワイヤ表面
粗さRaが0.3〜2μmとなったところで孔型ダイス
による伸線を行えば、目標とする表面粗さ(Ra0.1
〜0.3μm)の溶接用ワイヤを得ることができる。
【0012】前記製造方法によって最終仕上げされたワ
イヤ表面粗さRaは0.1〜0.3μmにするが、最終
径でのワイヤ表面粗さRaが0.1μm未満であると、
溶接時にワイヤ送給ローラ部でワイヤがスリップした
り、ワイヤ表面に潤滑剤を均一に保有できず、コンジッ
トチューブ内での摩擦抵抗が大きくなってワイヤ送給性
が不良となりアークが不安定となる。逆に0.3μmを
超えると、コンジットチューブ内での摩擦抵抗が大きく
なってワイヤ送給性が不良となりアークが不安定とな
る。また、潤滑剤がワイヤ表面に多く塗布されることか
ら、長時間溶接するとコンジットチューブ内に潤滑剤が
蓄積されて、さらに送給抵抗が大きくなるとともに、ワ
イヤが溶接チップに詰まって送給できなくなる場合もあ
る。
【0013】ワイヤ素線を、カセット型ローラダイスま
たは孔型ダイスで伸線したのちに、カセット型ローラダ
イスで凹凸を付与すると、線径が細く、またワイヤ素線
が減面によって加工硬化しているので均一に凹凸を付与
することができない。さらに、潤滑剤塗布も不均一とな
る。従って、溶接時にワイヤ送給ローラ部でワイヤがス
リップしたりコンジットチューブ内での摩擦抵抗が大き
くなってワイヤ送給性が不良となりアークが不安定とな
る。
【0014】孔型ダイス伸線前のワイヤ表面粗さRaが
0.3μm未満であると、最終径でのワイヤ表面粗さR
aが0.1μm未満となる。また、最終径での表面粗さ
Raを確保するためにカセット型ローラダイスでの減面
率を大きくする必要が生じるが、カセット型ローラダイ
スは構造上回転速度に限界があり、細径になった場合伸
線速度が上げられず生産性が悪くなる。逆に2μmを超
えると、伸線時に生じる金属粉が凹部に詰まり潤滑剤を
保持しなくなるから、溶接時にコンジットチューブ内で
の摩擦抵抗が大きくなってワイヤ送給性が不良となりア
ークが不安定となる。
【0015】孔ダイス伸線前のワイヤ素線表面にカセッ
ト型ローラダイスでワイヤ表面粗さRaを0.3〜2μ
mとしたのちに、孔型ダイス伸線による減面率が20%
未満であると、目標とする最終ワイヤ径でのワイヤ表面
粗さRaが0.3μmを超える。逆に孔型ダイス伸線に
よる減面率が80%を超えると、目標とする最終ワイヤ
径でのワイヤ表面粗さRaが0.1μm未満となる。
【0016】
【実施例】以下、実施例により本発明をさらに詳細に説
明する。まず、JIS Z3112に規定されるYGW
11のソリッドワイヤ原線およびJIS Z3313に
規定されるYFW−50DRのフラックスを15%充填
したシームレスフラックス入りワイヤを一次伸線、焼
鈍、酸洗およびめっき工程を経た各種径のワイヤ素線を
試作した。次いで、図2に示す装置を用いて最終径まで
伸線してスプール巻ワイヤとした。ワイヤ表面に凹凸を
付与するカセット型ローラダイスは、溝部に各種粒径の
タングステンカーバイトを溶射したものを用いた。ワイ
ヤ素線表面への凹凸付与のカセット型ローラダイスの設
置位置、孔型ダイス伸線前のワイヤ素線表面粗さRa、
孔型ダイスによる減面率および最終径のワイヤ表面粗さ
Raを表1に示す。なお、カセット型ローラダイスは、
2〜4組使用し、1組当たり10〜30%の減面率で伸
線した。
【0017】また、潤滑剤下地圧着ダイスでは、二硫化
モリブデン、ろうおよびカリ石鹸を主とする固体潤滑剤
を動物油に混合した潤滑剤を使用し、孔型ダイスには、
合成油とアニオン活性剤を主成分とする潤滑剤で3〜1
0個の孔型ダイスで所定の減面率に伸線し、最終仕上げ
ダイスで最終径に伸線して油塗布装置でワイヤ表面にパ
ーム油を塗布した。溶接は、図1に示す装置で6m長さ
のコンジットケーブル4を用い、図5に示すコンジット
ケーブル4をループ径D150mmを2回付して、表2
に示す溶接条件でビードオンプレートで行った。
【0018】ワイヤの送給性の測定は、ワイヤ送給装置
から送り出されたワイヤ1に負荷が加わるとワイヤ送給
部の反力によってワイヤ1が後退するがこの時に生じる
力をロードセル6によって送給抵抗Rとして測定する。
また、ワイヤ送給ローラ部でのスリップ率Sは、送給ロ
ーラの周速(TG)と溶接トーチ5の部分にメジャリン
グローラ7を設置してワイヤ通過速度(PG)を測定し
て下記式で算出する。 スリップ率S=(TG−PG)100/TG 安定した溶接ができる範囲内である送給抵抗Rは6kg
以下、スリップ率は5%以下である。それらの測定結果
も表1にまとめて示す。
【0019】
【表1】
【0020】
【表2】
【0021】表1において、試験No1〜5が本発明に
よるガスシールドアーク溶接用ワイヤの製造方法によっ
て製造されたガスシールドアーク溶接用ワイヤの例、試
験No6〜10が比較例である。本発明による試験No
1〜5は、カセット型ローラダイスによる伸線の過程で
ワイヤ素線表面に凹凸が付与され、孔型伸線前のワイヤ
表面粗さRaおよび孔型ダイスによる減面率が適正であ
るので最終径のワイヤ表面粗さが適正となって、溶接時
にループ径150mmで2ターン付したコンジットケー
ブルを使用しても送給抵抗Rおよびスリップ率が低く、
極めて優れたワイヤ送給性が得られた。
【0022】比較例中試験No6は、カセット型ローラ
ダイスを用いず孔型ダイスのみで縮径率80%を超えて
伸線したので、試験No7は、孔型ダイス伸線前のワイ
ヤ表面粗さRaが低いので、また試験No9は、孔型ダ
イスでの減面率が高いので、何れも最終径のワイヤ表面
粗さRaが低くなり、溶接時にワイヤ送給ローラ部でワ
イヤがスリップしてスリップ率が高くなるとともに、ワ
イヤ表面に潤滑剤を均一に保有できず、コンジットチュ
ーブ内での摩擦抵抗が大きくなってワイヤ送給性が不良
となりアークが不安定となった。試験No8は、孔型ダ
イス伸線前のワイヤ素線表面粗さRaが高いので、伸線
時に生じた金属粉が凹部に詰まり潤滑剤を保持できず、
溶接時に送給抵抗Rが大きくなってアークが不安定とな
った。試験No10は、孔型ダイスでの減面率が低いの
で、最終径のワイヤ表面粗さRaが高くなり送給抵抗R
が大きくなってアークが不安定となった。
【0023】
【発明の効果】以上述べたように、本発明のガスシール
ドアーク溶接用ワイヤおよびその製造方法によれば、コ
ンジットケーブルの長尺化、構造物の複雑化、大型化に
伴う現場溶接での苛酷なコンジットケーブルの使用など
の場合においても、大きなコンジットチューブの抵抗に
も耐え送給ローラ部でスリップすることなく、またコン
ジットチューブ内を円滑に送給することができるガスシ
ールドアーク溶接用ワイヤおよびその製造方法を提供す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ワイヤ送給の工程を示す説明図である。
【図2】本発明に係る連続伸線処理ライン全体の概要図
である。
【図3】本発明に係るワイヤ素線表面に凹凸を付与する
溝付ロールを示す説明図である。
【図4】図2の連続処理ラインを用いた場合の減面率と
ワイヤ表面粗度Raの測定例を示す説明図である。
【図5】本発明の実施例に用いたコンジットケーブルを
示す図である。
【符号の説明】
1 ワイヤ 2 平型加圧ローラ 3 V溝付き送給ローラ 4 コンジットケーブル 5 溶接トーチ 6 ロードセル 7 メジャリングローラ 8 ペイオフスタンド 9 ワイヤ素線 10 案内ローラ 11 カセット型ローラダイス 12 引き取りキャプスタン 13a,13a′,13b,13b′ 溝付ローラ 14 潤滑剤下地圧着ダイス 15 伸線機 16 最終仕上げダイス 17 油塗布装置 18 巻き取り機

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ガスシールドアーク溶接用ワイヤの素線
    を、複数組のカセット型ローラダイス、次いで孔型ダイ
    スで伸線を行い、所望の細径に伸線するに際して、前記
    カセット型ローラダイスの少なくとも1組でワイヤ表面
    に凹凸を付与することを特徴とするガスシールドアーク
    溶接用ワイヤの製造方法。
  2. 【請求項2】 孔型ダイス伸線前のワイヤ表面粗度Ra
    が0.3〜2μmであることを特徴とする請求項1記載
    のガスシールドアーク溶接用ワイヤの製造方法。
  3. 【請求項3】 孔型ダイスの減面率は20〜80%であ
    ることを特徴とする請求項1または2記載のガスシール
    ドアーク溶接用ワイヤの製造方法。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3記載の製造方法でワイヤ表
    面粗度Raを0.1〜0.3μmとしたことを特徴とす
    るガスシールドアーク溶接用ワイヤ。
  5. 【請求項5】 ワイヤ表面に液体潤滑剤および固体潤滑
    剤並びに液体潤滑剤と固体潤滑剤の混合物のいずれかを
    塗布したことを特徴とする請求項4記載のガスシールド
    アーク溶接用ワイヤ。
JP5264297A 1997-03-07 1997-03-07 ガスシールドアーク溶接用ワイヤおよびその製造方法 Pending JPH10249576A (ja)

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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100405855B1 (ko) * 2001-04-19 2003-11-14 고려용접봉 주식회사 용접용 무도금 와이어
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KR100494015B1 (ko) * 2000-03-31 2005-06-10 현대종합금속 주식회사 아아크 용접용 와이어
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US7485829B2 (en) 2003-08-26 2009-02-03 Kabushiki Kaisha Kobe Seiko Sho (Kobe Steel, Ltd.) Method of producing solid wire for welding

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