JPH10249511A - 鋳造装置 - Google Patents

鋳造装置

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JPH10249511A
JPH10249511A JP5657497A JP5657497A JPH10249511A JP H10249511 A JPH10249511 A JP H10249511A JP 5657497 A JP5657497 A JP 5657497A JP 5657497 A JP5657497 A JP 5657497A JP H10249511 A JPH10249511 A JP H10249511A
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JP
Japan
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mold
gas
cavity
oxygen
casting apparatus
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JP5657497A
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Inventor
Tatsuya Masuda
田 達 也 増
Masato Kawamura
村 正 人 川
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Nissan Motor Co Ltd
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Nissan Motor Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ストークに酸素センサを設けた従来の鋳造装
置では、溶湯の熱に対する酸素センサの耐久性に不安が
あり、キャビティ内の雰囲気を直に検知することができ
ないという問題があった。 【解決手段】 鋳型3に、キャビティ2内のガスを型外
側に取出してその酸素濃度を検知する酸素検知手段15
を備えた鋳造装置1とすることにより、キャビティ2内
のガスの酸素濃度を直接検知し得るようにし、酸素検知
手段15の検知機能部分を型外側に配置して溶湯の熱に
対する耐久性を確保した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、鋳造装置に関し、
とくに、キャビティ内を不活性ガス雰囲気に置換したの
ちに溶湯の供給を行う鋳造装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】この種の鋳造装置としては、図5に示す
ようなものがあった。図5(a)に示す鋳造装置100
は、低圧鋳造を行うものであって、キャビティ101を
形成する鋳型102と、鋳型102の下側に配置され且
つ溶湯103を蓄えた保持炉104と、上端部を鋳型1
02の湯口105に接続し且つ下端部を溶湯103に浸
漬したストーク106を備えている。ストーク106
は、その上端部が内筒106aを有する2重構造になっ
ており、内筒106aの外周側である環状領域106b
に対して、不活性ガスの供給系107と酸素センサ10
8が設けてある。
【0003】上記の鋳造装置100は、保持炉104内
を加圧して、ストーク106を介して溶湯103をキャ
ビティ101内に加圧供給する際に、供給系107から
ストーク106内に不活性ガスを供給し、ストーク10
6内が不活性ガスに置換されたことを酸素センサ108
で確認したのち、キャビティ101内に溶湯103を加
圧供給する。また、キャビティ101内の溶湯103が
製品109として凝固したのちには、図5(b)に示す
ように、供給系107から環状領域106b内に不活性
ガスを供給することにより、製品108と未凝固の溶湯
103との間を不活性ガスGで分離する。これにより、
2回目以降の鋳造において、ストーク106内の溶湯1
03の表面に酸化被膜が生成されるのを防止している。
このような鋳造装置は、例えば、特開平5−13126
2号公報に記載されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、この種の鋳
造装置に用いられる酸素センサは、一般に検知部の耐熱
温度が400℃程度のものである。これに対して、例え
ばアルミニウム合金の鋳造の場合では、その溶湯の温度
は700℃前後である。
【0005】このため、上記したような従来の鋳造装置
100にあっては、溶湯103が繰り返し通過するスト
ーク106に酸素センサ108を直接設けた構造である
ことから、溶湯103の熱に対する酸素センサ108の
耐久性に不安があり、また、ストーク106の環状領域
106bに溶湯103が詰まった場合に誤った判断が成
される恐れが多分にあると共に、製品に直接影響がある
キャビティ内の雰囲気を直に検知することができないと
いう問題があり、このような問題を解決することが課題
であった。
【0006】
【発明の目的】本発明は、上記従来の課題に着目して成
されたもので、キャビティ内のガスの酸素濃度を検知す
る機能を備えた鋳造装置であって、溶湯の熱に対する検
知機能部分の耐久性を確保することができると共に、キ
ャビティ内の酸素濃度を正確に検知することができる鋳
造装置を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明に係わる鋳造装置
は、請求項1として、鋳型に、キャビティ内のガスを型
外側に取出してその酸素濃度を検知する酸素検知手段を
備えた構成とし、請求項2として、鋳型に、キャビティ
からエアベントを介して型外側に開放したガス取出し孔
を設けると共に、ガス取出し孔の型外側に、酸素センサ
を設けた構成とし、請求項3として、ガス取出し孔が、
その型外側に流体継手の一方であるプラグを備えてお
り、酸素センサが、プラグに脱着自在な流体継手の他方
であるソケット内に収容してある構成とし、請求項4と
して、ソケットに、酸素センサをその検知部をプラグ側
にして収容すると共に、同ソケットに、検知部よりも反
プラグ側の位置にガス抜き孔を設けた構成としており、
上記の構成を課題を解決するための手段としている。
【0008】
【発明の作用】本発明の請求項1に係わる鋳造装置で
は、酸素検知手段により、キャビティ内のガスを型外側
に取出してその酸素濃度を検知するので、キャビティ内
のガスの酸素濃度が直接検知されると共に、検知機能部
分が溶湯から離れた型外側に配置されるので、溶湯の熱
に対する検知機能部分の耐久性が確保される。
【0009】本発明の請求項2に係わる鋳造装置では、
キャビティ内のガスがエアベントを介してガス取出し孔
から型外側に取出され、そのガスの酸素濃度を型外側に
設けた酸素センサにより検知するので、キャビティ内の
ガスの酸素濃度が直接検知されると共に、溶湯の熱に対
する酸素センサの耐久性が確保される。
【0010】本発明の請求項3に係わる鋳造装置では、
ガス取出し孔に対する酸素センサの取付けに流体継手で
あり且つ互いに脱着自在なプラグとソケットを採用した
ので、外気に全く左右されることなく型外側に取出した
ガスの酸素濃度をより正確に検知し得ると共に、プラグ
からソケットとともに酸素センサを取外すことにより、
酸素センサのメンテナンスにもきわめて容易に対処し得
る。
【0011】本発明の請求項4に係わる鋳造装置では、
ソケットに酸素センサをその検知部をプラグ側にして収
容し、検知部よりも反プラグ側の位置にガス抜き孔を設
けたので、プラグからソケット内に流入したガスが酸素
センサの検知部を通過したのちにガス抜き孔から外部に
排出されることとなり、型外側に取出したガスの酸素濃
度をより正確に検知し得ると共に、ソケット内で一定の
ガスの流れが形成されるので、ガスの酸素濃度の検知を
連続的に行い得るものとなる。
【0012】
【発明の効果】本発明の請求項1に係わる鋳造装置によ
れば、キャビティ内のガスを型外側に取出してその酸素
濃度を検知する酸素検知手段を採用したことから、キャ
ビティ内の酸素濃度を正確に検知することができ、しか
も、連続的に検知することが可能であって、これにより
キャビティ内の雰囲気制御を行うことも可能となる。ま
た、検知機能部分が溶湯から離れた型外側に配置される
ことから、溶湯の熱に対する検知機能部分の耐久性を確
実に確保することができ、検知機能部分の信頼性などを
高めることができる。
【0013】本発明の請求項2に係わる鋳造装置によれ
ば、キャビティ内のガスの酸素濃度を検知する機能を備
えた鋳造装置において、ガスを型外側に取出して直接検
知することができ、これにより検知精度を大幅に高める
ことができ、しかも、連続的に検知することが可能であ
って、これによりキャビティ内の雰囲気制御を行うこと
も可能となる。また、酸素センサが溶湯から離れた型外
側に配置されることから、溶湯の熱に対する酸素センサ
の耐久性を確実に確保することができ、酸素センサの信
頼性などを高めることができる。
【0014】本発明の請求項3に係わる鋳造装置によれ
ば、請求項2と同様の効果を得ることができるうえに、
ガス取出し孔に対する酸素センサの取付けに流体継手で
あり且つ互いに脱着自在なプラグとソケットを採用した
ことから、外気に全く左右されることなく型外側に取出
したガスの酸素濃度をより正確に検知することができる
と共に、ソケットとともに酸素センサを取外すことがで
きるので、酸素センサのメンテナンスにもきわめて容易
に対処することができる。また、酸素センサを取外すこ
とにより、鋳造前の段取りを行う際の酸素センサの損傷
防止を図ることができ、さらに、鋳造を行うに際しては
酸素センサを簡単に且つ確実に取付けることができる。
【0015】本発明の請求項4に係わる鋳造装置によれ
ば、請求項3と同様の効果を得ることができるうえに、
プラグからソケット内に流入したガスが酸素センサの検
知部を通過したのちにガス抜き孔から外部に排出される
ことから、型外側に取出したガスの酸素濃度をより正確
に検知し得ると共に、ソケット内で一定のガスの流れが
形成されるので、ガスの酸素濃度の検知を連続的に行う
ことができ、これにより、キャビティ内の雰囲気制御や
溶湯供給のタイミングなどの制御を容易に且つ正確に行
うことができる。
【0016】
【実施例】以下、図面に基づいて、本発明に係わる鋳造
装置の一実施例を説明する。
【0017】図1に示す鋳造装置1は、低圧鋳造装置で
あり、アルミニウム合金製の自動車用のロードホイール
を製造するものであって、軸線を上下方向としたロード
ホイールに対応するキャビティ2を形成する鋳型3と、
鋳型3の下側に配置した保持炉4と、上端部を鋳型3の
湯口5側に接続し且つ下端部を保持炉4の溶湯6内に浸
漬させたストーク7を備えている。この実施例では、鋳
型3とストーク7の間に、ストーク7とほぼ同じ径を有
する筒状のフィーダ8が設けてある。
【0018】鋳型3は、ロードホイールの内部に対応す
る上部型9と、湯口5を有する下部型10と、ロードホ
イールの外周に対応する側部型11を備えている。ここ
で、上部型9は、図示の状態から上方向に移動可能であ
り、また、側部型11は、円周方向に複数に分割してあ
るとともに半径方向に移動可能であり、これにより製品
の取出しを行うようにしてある。
【0019】また、鋳型3は、湯口5に酸化被膜除去用
のフィルタ12を備えると共に、キャビティ2内に対し
て、不活性ガスのガス供給手段13と、空気の吸引排出
手段14と、キャビティ2内のガスを型外側に取出して
その酸素濃度を検知する酸素検知手段15を備えてい
る。
【0020】フィルタ12は、アルミニウム合金の溶湯
に対して充分な耐熱性を有する金網をキャップ状に成形
したものであって、開放部分を下向きにして湯口5を遮
る状態に取付けてある。
【0021】不活性ガスのガス供給手段13は、不活性
ガスとしてのアルゴンガスを蓄えたガスボンベ16と、
鋳型3の側部型11において型内外を連通させる状態に
形成したガス供給路17と、加圧ボンベ16とガス供給
路17を接続するガス供給管18と、ガス供給管18の
途中を開閉するガス用バルブ19を備えている。
【0022】空気の吸引排出手段14は、減圧用ポンプ
20と、鋳型3の側部型11において型内外を連通させ
る状態に形成した空気排出路21と、減圧用ポンプ20
と空気排出路21を接続する空気排出管22を備えてい
る。このとき、空気排出路21は、不活性ガスの供給の
際に効率の良い空気の排出を行うために、先のガス供給
路17の反対側においてキャビティ2の上端部近傍に設
けてある。
【0023】酸素検知手段15は、キャビティ2の上端
部近傍に設けてあって、図2にも示すように、側部型
(鋳型3)11に、キャビティ2からエアベント23を
介して型外側に開放したガス取出し孔24を設けると共
に、ガス取出し孔24の型外側に、酸素センサ25を備
えた構成になっている。
【0024】エアベント23には例えば多孔質材が用い
られる。また、ガス取出し孔24の型外側には流体継手
の一方であるプラグ26が固定してある。プラグ26
は、円筒部26aの先端部に連結部26bを設けたもの
であって、円筒部26aの基端部において側部型11に
固定してある。
【0025】酸素センサ25は、先端に検知部25aを
有すると共に、保持部材27によって基端が保持してあ
り、流体継手の他方であるソケット28に収容してあ
る。ソケット28は、円筒部28aの先端部に、プラグ
26の連結部26aに対して気密的に装着される連結部
28bを備えており、円筒部28aの基端部に、酸素セ
ンサ25の保持部材27が嵌合固定してある。これによ
り、酸素センサ25は、ソケット28に対して、先端の
検知部25aをプラグ側に向けて略同軸状態に収容され
ており、保持部材27から導き出したコード29により
図外の測定機器に電気的に接続してある。さらに、ソケ
ット28には、酸素センサ25の検知部25aよりも反
プラグ側(図2において左側)の位置にガス抜き孔30
が設けてある。
【0026】なお、上記のプラグ26およびソケット2
8の各連結部26b,28bは、例えば、一方に、ばね
により付勢されたスリーブや係止用のボールを備えると
共に、他方に、ボールの係止部を備えた従来既知の構成
を有するものであって、互いに脱着自在である。
【0027】保持炉4は、溶湯6を蓄える本体31と蓋
体32で構成してあって、内部を加圧するための空気供
給手段33や溶湯6の保温手段などを備えている。空気
供給手段33は、空気供給源34と、保持炉4の蓋体3
2に取付けた空気導入管35と、空気供給源34と空気
導入管35を接続する空気供給管36と、空気供給管3
6の途中を開閉する空気用バルブ37を備えている。
【0028】ストーク7は、単純な筒状を成すものであ
って、保持炉4の蓋体32を上下に貫通した状態で設け
てある。このストーク7は、構造が簡単であるため、比
較的安価であり、溶湯6が詰まったり溶損したりする恐
れもないので、メンテナンスがきわめて容易である。
【0029】次に、上記の構成を備えた鋳造装置1の動
作を説明する。
【0030】鋳造装置1において鋳造を行うには、ま
ず、空気供給手段33の空気用バルブ37を開放して保
持炉4内に空気を供給することにより、同保持炉4内を
加圧する。これにより、溶湯6がストーク7内を上昇す
る。また、ストーク7内の溶湯6の表面には空気との接
触によって酸化被膜が生成されている。
【0031】次に、鋳造装置1は、保持炉4から圧送さ
れてきた溶湯6がフィルタ12に達する直前に加圧速度
を減少させ、ガス供給手段13のガス用バルブ19を開
放して、キャビティ2内に不活性ガス(アルゴンガス)
を供給すると共に、吸引排出手段14の減圧用ポンプ2
0を作動させて、キャビティ2内の空気を吸引排出す
る。これにより、キャビティ2内は速やかに不活性ガス
雰囲気に置換される。また、ストーク7内には不活性ガ
スが供給されないので、その分不活性ガスの使用量が節
減されている。
【0032】このとき、鋳造装置1では、酸素検知手段
15により、キャビティ2内のガスがエアベント23を
介してガス取出し孔24から型外側に取出されており、
そのガスをプラグ26からソケット28に流入させ、さ
らにソケット28のガス抜き孔30から外部に排出して
いる、また、このようなガスの一定の流れに対して、ガ
ス抜き孔30よりもプラグ26側に酸素センサ25の検
知部25aが位置しているので、同酸素センサ25によ
ってガスの酸素濃度を常に検知している。
【0033】そして、酸素センサ25により、ガスの酸
素濃度すなわちキャビティ2内の不活性ガスの置換率が
所定の値になったことを検知したのちには、不活性ガス
の供給および空気の吸引排出を停止すると共に、再び空
気供給手段33で加圧速度を増大させることにより、フ
ィルタ12を通してキャビティ2内に溶湯6を加圧供給
する。これにより、溶湯6の表面の酸化被膜や溶湯6中
の介在物はフィルタ12により確実に除去され、キャビ
ティ2内においては不活性ガスによって新たな酸化被膜
の生成が防止される。
【0034】このように、上記実施例の鋳造装置1で
は、酸素検知手段15により、キャビティ2内のガスを
型外側に取出してその酸素濃度を検知するので、キャビ
ティ2内のガスの酸素濃度が直接検知されることとな
り、また、プラグ26に気密的に装着されるソケット2
8内に酸素センサ25を収容したので、外気に全く左右
されることなく型外側に取出したガスの酸素濃度をより
正確に検知し得ることとなり、さらに、ソケット28内
で一定のガスの流れが形成されるので、ガスの酸素濃度
の検知が連続的に行われることとなり、キャビティ2内
の雰囲気制御や溶湯供給のタイミングなどの制御を容易
に且つ正確に行い得るものとなる。
【0035】また、上記実施例の鋳造装置1では、酸素
濃度の検知機能部分である酸素センサ25が溶湯6の熱
影響を受けにくい型外側に配置されているので、溶湯6
の熱に対する酸素センサ25の耐久性が確保されること
となり、しかも、酸素センサ25をプラグ26に対して
脱着自在なソケット28に収容してあるので、メンテナ
ンスや鋳造前の段取りの際に、ソケット28とともに酸
素センサ25を取外すことが容易であり、再びプラグ2
6に装着することもきわめて簡単である。
【0036】図3は、本発明に係わる鋳造装置の他の実
施例を説明する図である。なお、先の実施例と同一の構
成部位は、同一符号を付して詳細な説明を省略する。
【0037】図示の鋳造装置41は、重力鋳造により中
空状製品を製造するものであって、キャビティ42を形
成する鋳型43に、ガスボンベ16、ガス供給路17、
ガス供給管18およびガス用バルブ19から成る不活性
ガスのガス供給手段13を備えると共に、同鋳型43
に、キャビティ42内のガスを型外側に取出してその酸
素濃度を検知する酸素検知手段15を備えている。鋳型
43は、上型43aと下型43bとで構成され、キャビ
ティ42内には、中空状製品の中空部を形成する中子4
4が取付けてある。
【0038】酸素検知手段15は、先の実施例と同様
に、エアベント23を介して型外側に開放したガス取出
し孔24と、ガス取出し孔24の型外側に固定したプラ
グ26と、酸素センサ25を収容するとともにガス抜き
孔30を有し且つプラグ26に対して脱着自在なソケッ
ト28を備えている。
【0039】上記の酸素検知手段15を備えた鋳造装置
41においても、先の実施例と同様の作用および効果を
得ることができる。
【0040】図4は、本発明に係わる鋳造装置のさらに
他の実施例を説明する図である。
【0041】図示の鋳造装置51は、層流充填による鋳
造を行うものであって、キャビティ52を形成する鋳型
53の下側に保持台54を備え、この保持台54の下側
に加圧充填機構55を備えている。鋳型53は、上型5
3aと下型53bとで構成してある。
【0042】加圧充填機構55は、保持台54の下側に
リンク機構56を介して回動可能に取付けたフレーム5
7を備え、フレーム57の下部に、ピストンロッド58
を上向きにした加圧シリンダ59を備えると共に、フレ
ーム57の上部に、溶湯6が注入されるスリーブ60
と、ピストンロッド58の先端に取付けられてスリーブ
60内を摺動する加圧チップ61を備えている。
【0043】この加圧充填機構55は、図示の状態から
ピストンロッド58を下げることによって、スリーブ6
0の部分である上端部を保持台54から抜き出し、さら
に、リンク機構56により全体を傾斜させた状態にし
て、スリーブ60内に溶湯6を注入する。そして、再び
図示のように上端部を保持台54に挿入してスリーブ6
0をキャビティ52に下端部に合致させたのち、ピスト
ンロッド58を上昇させることにより、加圧チップ61
を介してスリーブ60内の溶湯6をキャビティ52に加
圧充填する。
【0044】上記の鋳造装置51において、保持台54
には、ガスボンベ16、ガス供給路17、ガス供給管1
8およびガス用バルブ19から成る不活性ガスのガス供
給手段13が設けてあり、鋳型53の上型53aには、
先の各実施例と同様に、キャビティ52内のガスを型外
側に取出してその酸素濃度を検知する酸素検知手段15
が設けてあり、この鋳造装置51においても、先の実施
例と同様の作用および効果を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わる鋳造装置の一実施例として低圧
鋳造用の鋳造装置を説明する断面図である。
【図2】図1に示す酸素検知手段を拡大し且つソケット
を外した状態にして説明する断面図である。
【図3】本発明に係わる鋳造装置の他の実施例として重
力鋳造用の鋳造装置を説明する断面図である。
【図4】本発明に係わる鋳造装置のさらに他の実施例と
して層流充填による鋳造用の鋳造装置を説明する断面図
である。
【図5】従来の鋳造装置において加圧前の状態(a)お
よび加圧後の状態(b)を説明する各々断面図である。
【符号の説明】
1 41 51 鋳造装置 2 42 52 キャビティ 3 4 53 鋳型 15 酸素検知手段 23 エアベント 24 ガス取出し孔 25 酸素センサ 25a 検知部 26 プラグ 28 ソケット 30 ガス抜き孔

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鋳型に、キャビティ内のガスを型外側に
    取出してその酸素濃度を検知する酸素検知手段を備えた
    ことを特徴とする鋳造装置。
  2. 【請求項2】 鋳型に、キャビティからエアベントを介
    して型外側に開放したガス取出し孔を設けると共に、ガ
    ス取出し孔の型外側に、酸素センサを設けたことを特徴
    とする鋳造装置。
  3. 【請求項3】 ガス取出し孔が、その型外側に流体継手
    の一方であるプラグを備えており、酸素センサが、プラ
    グに脱着自在な流体継手の他方であるソケット内に収容
    してあることを特徴とする請求項2に記載の鋳造装置。
  4. 【請求項4】 ソケットに、酸素センサをその検知部を
    プラグ側にして収容すると共に、同ソケットに、検知部
    よりも反プラグ側の位置にガス抜き孔を設けたことを特
    徴とする請求項3に記載の鋳造装置。
JP5657497A 1997-03-11 1997-03-11 鋳造装置 Pending JPH10249511A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2000045979A3 (en) * 1999-02-01 2000-12-07 Popov Dimitar Tomov Method and apparatus for casting metal articles
JP2011083776A (ja) * 2009-10-13 2011-04-28 Sukegawa Electric Co Ltd 鋳造装置

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