JPH10249358A - 紙パルプ排水の処理方法及び処理設備 - Google Patents
紙パルプ排水の処理方法及び処理設備Info
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- JPH10249358A JPH10249358A JP9056074A JP5607497A JPH10249358A JP H10249358 A JPH10249358 A JP H10249358A JP 9056074 A JP9056074 A JP 9056074A JP 5607497 A JP5607497 A JP 5607497A JP H10249358 A JPH10249358 A JP H10249358A
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- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02W—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO WASTEWATER TREATMENT OR WASTE MANAGEMENT
- Y02W10/00—Technologies for wastewater treatment
- Y02W10/10—Biological treatment of water, waste water, or sewage
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- Activated Sludge Processes (AREA)
- Removal Of Specific Substances (AREA)
- Treatment Of Water By Oxidation Or Reduction (AREA)
Abstract
合物を効果的に分解除去することができる新規な紙パル
プ排水の処理方法及び処理設備の提供。 【解決手段】 有機塩素化合物を含む紙パルプ排水中に
還元性物質またはそれを含む還元水を混合して化学的還
元処理を行った後、この排水中の有機塩素化合物を活性
汚泥と共に曝気して有機塩素化合物を酸化分解する。こ
れによって、漂白排水などの紙パルプ排水中の有機塩素
化合物を効果的に分解除去することができる。
Description
ら出る産業排水を生物学的に処理する紙パルプ排水の処
理方法及び処理設備に関するものである。
パルプ工場等で発生する産業排水や下水などの生活排水
中には多量の有機物が含まれていることから、河川や海
洋に放流する前に活性汚泥処理などの微生物を利用した
生物学的排水処理によって浄化処理が行われるようにな
っている。
図3に示すように先ず最終沈殿池から返送される活性汚
泥を加えられた後、曝気槽aに送られ、曝気槽a底部に
設けられた多孔式散気管bから噴き出される空気によっ
て約4〜6時間以上曝気処理され、活性汚泥中に含まれ
ている好気性微生物等の働きによって排水中の有機物が
酸化分解される。次に、この曝気槽aで有機物が分解さ
れた排水はその後活性汚泥と共に最終沈殿池cに送ら
れ、ここで約2〜3時間以上放置されることによって清
浄な上澄液と活性汚泥とに層分離されるた後、この上澄
液は処理水として河川などに放流され、活性汚泥は返送
用ポンプdで必要量だけ返送ラインeから返送されて再
利用され、残った余剰の汚泥は図示しないシックナー等
に送られて処分されることになる。
うな有機物を含む排水のうち、紙パルプ工場から排出さ
れる紙パルプ排水、特に漂白排水(白水)と呼ばれる排
水中には、漂白の際に用いられた塩素が排水中の有機物
と複雑に化合した有機塩素化合物(AOX=Adsorbable
Organic Halide )が含まれている。
したような従来の活性汚泥法では分解でき難く、曝気時
間を長くするなどの工夫をしてもせいぜい全体の40%
程度しか除去することができないといった不都合があっ
た。
を用いた場合では50〜60%の有機塩素化合物が除去
される場合があるとの報告があるが、AOX除去法とし
て確立されたものではない。
解決するために案出されたものであり、その目的は、紙
パルプ排水中の有機塩素化合物を効果的に分解除去する
ことができる新規な紙パルプ排水の処理方法及び処理設
備を提供するものである。
に本発明は、有機塩素化合物を含む紙パルプ排水中に還
元性物質又は嫌気性処理水や硫化物含有水等の還元水を
混合して化学的還元処理を行って含まれている有機塩素
化合物を分解するようにしたものである。
水処理のみの場合より有機塩素化合物を効果的に除去す
ることができる。
た後、この排水を従来のように活性汚泥と共に曝気する
ことでさらに有機塩素化合物の分解除去率をさらに向上
させることができる。
の処理設備としては、有機塩素化合物を含む紙パルプ排
水中に上記還元水または還元性物質を混合攪拌して化学
的還元処理を行う還元槽と、この還元槽からでた排水を
活性汚泥と共に曝気して有機塩素化合物を酸化分解処理
する曝気槽と、曝気槽からでた排水を上澄み液と活性汚
泥とに層分離する最終沈殿池と、この最終沈殿池で得ら
れた活性汚泥の一部を上記曝気槽側に返送する返送ライ
ンとを備えたものである。
態を添付図面を参照しながら説明する。
法を実施する処理設備の一形態を示す説明図、図2はそ
の変形例である。また、図中aは有機塩素化合物を含む
紙パルプ排水(漂白排水)を活性汚泥と共に曝気処理す
る曝気槽(曝気槽)、bはこの曝気槽中に空気を噴き出
す多孔式の散気管、cは曝気槽aの下流側に付設された
最終沈殿池、dは最終沈殿池c内の活性汚泥を抜き出す
返送ポンプ、eは返送ポンプdから抜き出された活性汚
泥の一部を再び曝気槽a側に戻す返送ラインである。
備は曝気槽aの上流側に、紙パルプ排水を導入する還元
槽1を付設すると共に、この還元槽1に還元性の嫌気水
を導入する嫌気水導入ライン2を接続したものである。
また、この還元槽1と曝気槽aは流通孔のある仕切り板
3で仕切られており、還元槽1内の紙パルプ排水がこの
仕切り板3を通過してそのまま曝気槽a内に流れ込むよ
うになっている。
Bリアクタ等の嫌気性処理槽4が設けられており、有機
塩素化合物を含まない通常の有機性排水を嫌気性微生物
で分解して発生した還元性を有する嫌気性処理水を還元
水として還元槽1側に供給するようになっている。尚、
この還元槽1にはモーターと攪拌羽根等からなる攪拌手
段5が設けられており、還元槽1内の水を強制的に攪拌
するようになっている。
紙パルプ排水は還元槽1に流れ込み、嫌気水導入ライン
2から導入される還元水が混入された後、攪拌手段5に
よって均一に混合攪拌される。尚、この還元水の混合割
合は特に規定されるものではないが容量比で紙パルプ排
水1に対して還元水1前後の割合が好ましい。
紙パルプ排水は仕切り板3の流通口を通過して曝気槽a
内に流れ込み、活性汚泥と共に散気管bから噴出される
空気によって数時間程度曝気される。この2段階の処理
により含まれている有機塩素化合物が還元的分解と酸化
的分解の両方を受けて除去されることになる。尚、実験
の結果、この設備での有機塩素化合物の分解除去率は後
述するように約70%に達し、従来の活性汚泥法のみに
比べてその除去率が大幅に向上することが実証されてい
る。
水は、従来と同様に最終沈殿池cに送られ、ここで数時
間沈殿処理を施されることによって上澄液と活性汚泥層
とに層分離した後、上澄液は処理水として河川などに放
流されると共に、活性汚泥層を形成する活性汚泥の一部
は返送ラインeから曝気槽aの上流側へ返送され、余剰
の活性汚泥は図示しないシックナーなどに送られて処理
された後、埋設或いは焼却処分されることになる。
紙パルプ排水を活性汚泥処理する前に、この排水中に還
元水を混入させるようにしたため、その後の活性汚泥処
理がより促進されて、紙パルプ排水中の有機塩素化合物
の除去率が大幅に向上することとなる。尚、本実施の形
態では、曝気槽aを構成する槽体の上流側を仕切って還
元槽1と曝気槽aを一体化したものであるが、この還元
槽1は曝気槽aの上流側に設置されていれば、独立した
ものであっても良いことは勿論である。
示したものである。
槽等で発生した嫌気性処理水を還元水として用いたもの
であるが、本実施の形態はこのような還元水に代わり、
硫化物(S,FeS,Na2 S,H2 S等)等の還元物
質、またはこれらを含む硫化物含有水を還元水として用
いたものである。そして、本実施の形態においても、上
記実施の形態と同様に紙パルプ排水中の有機塩素化合物
を効果的に除去することが可能となる。尚、この硫化物
またはその含有水は化学工場などから排出される還元性
の工場排水でも良いし、または成分調整して人工的に作
ったものでも良い。
た結果であり、試料として実際に紙パルプ工場から排出
された酸性の漂白排水(有機塩素化合物含有率:100
mg/l)を採取し、この漂白排水10mlに対して、
同量のNaOH溶液を加えて中和した場合(比較例)、
同量のNa2 S溶液を添加した場合(実施例1)、同量
の嫌気性処理水を添加した場合(実施例2)のそれぞれ
の有機塩素化合物(AOX)の濃度(mg/l)を示し
たものである。
び2の場合ではいずれも単なる希釈に比べAOX濃度が
大幅に減少し、全AOXの50%以上が除去された。こ
れに対し、単にNaOH溶液を加えた比較例の場合で
は、実施例の場合と違って殆ど除去されなかった。
最終沈殿池を組み合わせた廃水処理設備を形成し、同様
に紙パルプ工場から排出される漂白排水(有機塩素化合
物含有率:80mg/l)の分解除去率を測定した、実
施例1に関する結果を表2に示す。
方法に係る実施例1の場合ではAOX濃度が大幅に減少
し、全AOXの約70%が除去されることが確認され
た。
紙パルプ排水を活性汚泥処理するに際して、予めこの排
水中に硫化物などの還元性物質又は還元性の嫌気性処理
水を加えることによって排水中の有機塩素化合物を従来
より高率で除去することができる。
すような優れた効果を発揮することができる。
などの紙パルプ排水中の有機塩素化合物の除去率を大幅
に向上させることができる。
て嫌気性処理槽から排出される嫌気性処理水を用いるこ
とで嫌気性処理水を有効利用できるため、通常の有機性
排水の嫌気性処理の後処理と、紙パルプ排水の活性汚泥
処理とを同時に行うことが可能となり、効率的に有機性
排水処理を行うことができる。
る。
Claims (4)
- 【請求項1】有機塩素化合物を含む紙パルプ排水中に還
元性物質又は還元性物質を含む還元水を混合して化学的
還元処理を行って有機塩素化合物を分解するようにした
ことを特徴とする紙パルプ排水の処理方法。 - 【請求項2】 有機塩素化合物を含む紙パルプ排水中に
還元性物質又は還元性物質を含む還元水を混合して化学
的還元処理を行った後、この排水中の有機塩素化合物を
活性汚泥と共に曝気して有機塩素化合物を分解するよう
にしたことを特徴とする紙パルプ排水の処理方法。 - 【請求項3】 上記還元性物質を含む還元水が嫌気性処
理水又は硫化物含有水であることを特徴とする請求項1
又は2に記載の紙パルプ排水の処理方法。 - 【請求項4】 有機塩素化合物を含む紙パルプ排水中に
還元性物質又は還元性物質を含む還元水を混合攪拌して
化学的還元処理を行う還元槽と、この還元槽からでた排
水を活性汚泥と共に曝気して有機塩素化合物を分解処理
する曝気槽と、曝気槽からでた排水を上澄み液と活性汚
泥とに層分離する最終沈殿池と、この最終沈殿池で得ら
れた活性汚泥の一部を上記曝気槽側に返送する返送ライ
ンとを備えたことを特徴とする紙パルプ排水の処理設
備。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP05607497A JP4096372B2 (ja) | 1997-03-11 | 1997-03-11 | 紙パルプ排水の処理方法及び処理設備 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP05607497A JP4096372B2 (ja) | 1997-03-11 | 1997-03-11 | 紙パルプ排水の処理方法及び処理設備 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10249358A true JPH10249358A (ja) | 1998-09-22 |
JP4096372B2 JP4096372B2 (ja) | 2008-06-04 |
Family
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Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP05607497A Expired - Fee Related JP4096372B2 (ja) | 1997-03-11 | 1997-03-11 | 紙パルプ排水の処理方法及び処理設備 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4096372B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013128929A (ja) * | 2013-03-29 | 2013-07-04 | Swing Corp | 有機性排水処理装置および処理方法 |
-
1997
- 1997-03-11 JP JP05607497A patent/JP4096372B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2013128929A (ja) * | 2013-03-29 | 2013-07-04 | Swing Corp | 有機性排水処理装置および処理方法 |
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JP4096372B2 (ja) | 2008-06-04 |
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