JPH10248636A - 液体塗布容器 - Google Patents

液体塗布容器

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JPH10248636A
JPH10248636A JP6038297A JP6038297A JPH10248636A JP H10248636 A JPH10248636 A JP H10248636A JP 6038297 A JP6038297 A JP 6038297A JP 6038297 A JP6038297 A JP 6038297A JP H10248636 A JPH10248636 A JP H10248636A
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JP
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liquid
content liquid
discharge port
content
buffer
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JP6038297A
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English (en)
Inventor
Akihito Torii
晶仁 鳥居
Takeshi Babe
健 馬部
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Shiseido Co Ltd
Original Assignee
Shiseido Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 内容液の吐出液量を2段階で調節する事によ
り、内容液の過剰な吐出を防止し、液垂れのない良好な
塗布作業を可能とする液体塗布容器を得る。 【解決手段】 内容液2を充填する容器本体1の口部3
に、肌の塗布面に接触する肌接触面5を設けて口元栓4
を装着する。この口元栓4には、内容液2を吐出する吐
出口6を設けるとともに、内容液2の流出元方向には内
容液2の流出量を抑制する緩衝部11を設ける。そし
て、緩衝部11と吐出口6とにより2段階の液量調節を
行い、内容液2の過剰な吐出による液垂れを防止可能と
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、液体化粧料や液体薬品
等の内容液を充填し、この内容液の吐出口を肌の塗布面
に接触させて、塗布作業を行う液体塗布容器に係るもの
である。
【0002】
【従来の技術】従来、オーデコロンや化粧水等の液体化
粧料や、筋肉消炎剤やかゆみ止め等の液体薬品、その他
の内容液を容器本体に充填し、この容器本体に設けた肌
接触面を、直に肌の塗布面に接触させて、内容液を塗布
する液体塗布容器が存在する。この塗布方法は、容器本
体を倒立しながら、肌接触面を肌に接触させ、この肌接
触面に開口した吐出口から内容液を吐出させる事により
行っていた。この吐出口は、肌接触面に1個又は複数個
の小さな孔を開口する事により形成している。そして、
この吐出口のみを介して内容液を外部に吐出する事によ
り、内容液の吐出液料を調節し、過剰な吐出による液垂
れを防止しようとするものである。
【0003】また、他の従来例では、メッシュ部材やス
ポンジ等を容器本体の口部に止着した液体塗布容器が存
在する。この液体塗布容器を使用する時は、容器本体を
倒立して、メッシュ部材やスポンジを肌に接触させる事
により、これらの部材を通過した内容液を肌の塗布面に
塗布するものである。このメッシュ部材の開口部や、ス
ポンジの気泡部のみを介して内容液を外部に吐出する事
により、過剰な内容液の吐出を防止し、液垂れを防ごう
とするものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
如き小さな吐出口を設けたり、メッシュ部材やスポンジ
を口部に止着して液量調節するだけでは、粘度の低い内
容液では、容器を倒立しただけで、大量に外部に吐出し
てしまう事があった。また、長時間、容器本体を倒立し
て使用すると、内容液自身の水圧も加わって、内容液が
大量に吐出されて、液垂れを起こし易いものであった。
そのため、内容液を過剰に塗布して無駄を生じたり、液
垂れした内容液が使用者の衣服に付着するような不具合
が生じていた。
【0005】本発明は上述の如き課題を解決しようとす
るものであって、液体塗布容器に於いて、内容液の液量
を2段階で調節する事により、内容液の過剰な吐出を防
止し、液垂れのない良好な塗布作業を可能とするもので
ある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は上述の如き課題
を解決するため、内容液を充填する容器本体の口部に、
肌の塗布面に接触する肌接触面を設けて口元栓を装着
し、この口元栓には、内容液を吐出する吐出口を設ける
とともに、内容液の流出元方向に液体化粧料の流出量を
抑制する緩衝部を設ける事により、この緩衝部と吐出口
とにより2段階の液量調節を行い、内容液の過剰な吐出
による液垂れを防止可能として成るものである。
【0007】また、吐出口は、内容液の流出元方向に漏
斗状に形成しても良い。
【0008】また、緩衝部は、内容液の流通孔を1個又
は複数個設けた板状部材により形成しても良い。
【0009】また、緩衝部は、漏斗状に形成し、この漏
斗状緩衝部の、内容液の流出元方向を径小として流通孔
を設けても良い。
【0010】また、緩衝部は、連続気泡体により形成し
ても良い。
【0011】また、緩衝部は、メッシュ部材により形成
しても良い。
【0012】また、吐出口は、メッシュ部材の開口部に
より形成するとともにこのメッシュ部材を、口元栓に複
数個開口した緩衝部の表面に止着して形成しても良い。
【0013】
【作用】本発明は上述の如く構成したものであるから、
液体塗布容器から液体化粧料や液体薬品等の内容液を吐
出して、肌への塗布作業を行うには、容器本体を倒立状
態に保持しながら、口元栓の肌接触面を肌の塗布面に接
触させる。すると、容器本体内の内容液が、吐出口方向
に流動し、吐出口よりも流動元側に配置された緩衝部に
到達する。この緩衝部には、液体の流量を調節する手段
が適宜設けてあるから、内容液がこの緩衝部を通過する
事により、吐出口側に流出する内容液の流量が制限され
て、第1段階の液量調節が行われる。次に、この緩衝部
で流量調節された内容液は、口元栓に設けた吐出口を通
過して外部に吐出されるから、この吐出口でも液量が制
限されて、第2段階の液量調節が行われる。そして、こ
の吐出口の径や数を適宜に形成する事により、内容液の
種類や性質、使用目的に応じた液量に調節して外部に吐
出する事ができる。
【0014】このように、内容液は緩衝部と吐出口によ
り、2段階で液量調節されるから、内容液が外部に過剰
に吐出される事がない。そのため、使用者は液垂れの起
こりにくい、良好な内容液の塗布作業を行う事ができ
る。
【0015】また、口元栓の肌接触面に開口する吐出口
は、流出元側を径小に、流出先の肌接触面側を径大に形
成する事により、内容液の流出元方向に漏斗状に形成し
ても良い。すると、流出元側が径小であるから、容器本
体側から吐出口に流入する液体内容物の液量が制限され
て、過剰な内容液の吐出を良好に防止する事が可能とな
る。一方、吐出口の流出先側を径大に形成しているか
ら、いったん吐出口内に流入した内容液は、吐出口の通
路に詰まる事なく、スムーズに外部に流出する。
【0016】また、緩衝部は、内容液の流通孔を1個又
は複数個設けた板状部材により形成すれば、内容液はこ
の流通孔を介して吐出口側に流動し、液量の調節が行わ
れる。そして、この流通孔の径や形状、数等を適宜に調
節する事により、緩衝部を介して吐出口側に流動する内
容液の液量を、適宜に調節可能となる。
【0017】また、緩衝部は、漏斗状に形成し、この漏
斗状の緩衝部の流出元方向を径小として流通孔を設ける
事により形成すれば、内容液は、この流通孔を介して吐
出口側に流動し、液量調節が行われる。そして、容器本
体を倒立した際に、緩衝部の漏斗状の外周面に沿って、
内容液は容器本体の外周方向に大部分が流動するし、流
通孔への水圧も分散されるから、流通孔から吐出口方向
に流出する内容液の量が制限される。
【0018】そして、容器本体を正位置に戻すと、吐出
口と緩衝部との間隔に流入した液体化粧料が、緩衝部の
漏斗状の内周面に沿って流通孔方向に流動し、この流通
孔から容器本体の内部に確実に落下する。ちなみに、緩
衝部を内容液の流出先方向を径小として漏斗状に形成す
る方法もあるが、この緩衝部では、容器本体を倒立した
時に、内容液が流通孔方向に集中して流動するととも
に、流通孔方向に大きな水圧が加わる。そのため、流出
孔を小さく形成しても、流通孔を介して吐出口側に内容
液が流出し易くなり、うまく液量調節できなくなる虞れ
があるから、緩衝部を流出元方向を径小として漏斗状に
形成するのが好ましい。
【0019】また、緩衝部は、連続した気泡体を口元栓
の流出元方向に配置する事により形成しても良い。する
と、容器内部の内容液は、この連続気泡体の無数に入り
組んだ気泡部分を通過して、吐出口側にゆっくりと流出
する。この連続気泡体の厚さや気泡の大きさを調節する
事により、容器本体から緩衝部を通過して吐出口側へ流
出する液量を適宜に調節する事ができる。また、連続気
泡体は、ニトルリゴム、ウレタン、ポリエステル等を発
泡させて形成したスポンジを用いる事ができる。これら
の材料を用いる事により、緩衝部を廉価で簡単に形成す
る事ができる。その他には、ガラスビーズ焼結体等の連
続気泡体で緩衝部を形成しても良い。この緩衝部を用い
ても、内容液の液量調節を良好に行う事ができるし、ス
ポンジ等に比べて、耐久性や耐薬品性に優れたものとな
る。
【0020】また、緩衝部は、メッシュ部材により形成
すれば、このメッシュ部材の繊維が交差してできる開口
部を通過して内容液が吐出口方向に流動し、液量調節を
行う事ができる。このメッシュ部材は、例えば、ポリエ
ステル、ナイロン等の織布や不織布を用いる事ができ
る。そして、メッシュ部材の開口部を形成する繊維の密
度や布地の厚さを調節する事により、内容液の流出量を
適宜に調節する事ができる。
【0021】また、口元栓の表面に、メッシュ部材を止
着し、このメッシュ部材の開口部により内容液の吐出口
を形成しても良い。そして、口元栓の上面に、1個又は
複数の内容液の流通孔を開口する事により、緩衝部を形
成する。すると、容器本体内の内容液は、緩衝部の流通
孔を通過する時と、メッシュ部材の吐出口を通過する時
とで、2段階に液量調節され、過剰に吐出する事がない
ものとなる。また、肌接触面にメッシュ部材が配置さ
れ、このメッシュ部材を肌に接触させて内容液の塗布作
業を行えるから、肌触りが良好でムラのない塗布作業を
行う事ができる。
【0022】
【実施例】以下本発明の一実施例を、図面に於いて説明
すれば、(1)は容器本体で、液体化粧料や液体薬品等の
内容液(2)を充填している。この容器本体(1)の口部
(3)には、口元栓(4)を装着し、この口元栓(4)の天面
を、図1に示す如く、半球状に形成する事により、使用
者の脇の下の窪み等のカーブ面に良好にフィットする肌
接触面(5)を形成している。また、口元栓(4)には、肌
接触面(5)の中央に内容液(2)を吐出する吐出口(6)を
1個設けている。この吐出口(6)には、図1に示す如
く、内容液(2)の流出元方向に、筒状に突出形成して内
容液(2)の流通路(7)を設けるとともに、この流出元側
に突出した流入口(8)を径小に形成する事により、流通
路(7)を漏斗状に形成している。また、流入口(8)は、
内径を0.2mm〜1.0mmとすれば、表面張力が有
効に作用して、内容液(2)の流通路(7)内への過剰な流
入を防止する事ができる。
【0023】また、口元栓(4)の内周には、内容液(2)
の流出元方向に、内容液(2)の流通孔(10)を複数個設
けた板状部材を配置する事により、内容液(2)の流出量
を調節可能な緩衝部(11)を形成している。また、この
緩衝部(11)の流通孔(10)は、本実施例では、板状部
材を円筒状に開口して形成しているが、流出元方向に漏
斗状に開口して形成したり、円弧状や直線状に開口して
形成しても良い。
【0024】また、容器本体(1)の口部(3)外周には、
キャップ本体(12)を装着する事により、未使用時に口
元栓(4)を被覆保護している。そして、キャップ本体
(12)は、天面の内側に密閉部(13)を突設し、キャッ
プ本体(12)を容器本体(1)に装着した時に、密閉部
(13)で口元栓(4)の吐出口(6)を密閉する事により、
内容液(2)の流出を防止している。
【0025】上記の如く形成した液体塗布容器(14)か
ら内容液(2)を吐出するには、容器本体(1)の口部(3)
から、キャップ本体(12)を外す。そして、容器本体
(1)を倒立して保持しながら、口元栓(4)の肌接触面
(5)を使用者の肌に接触させる。このように容器本体
(1)を倒立する事により、容器本体(1)内部の内容液
(2)が吐出口(6)方向に流動しようとする。この内容液
(2)の流動方向には、緩衝部(11)を配置しているか
ら、この緩衝部(11)に突き当たって内容液(2)の流動
はストップするが、緩衝部(11)に開口した流通孔(1
0)を介して吐出口(6)側へ内容物(2)の流動が行われ
る。このように、緩衝部(11)によって、第1段階の液
量調節が行われ、吐出口(6)側に過剰な内容液(2)が流
動しないものとなる。
【0026】そして、緩衝部(11)を通過して吐出口
(6)側に流動した内容液(2)は、吐出口(6)から外部に
吐出される際に第2段階の液量調節が行われる。その過
程は、まず内容液(2)が吐出口(6)の流入口(8)から流
通路(7)内に流入する。その際に、流入口(7)を径小に
形成しているから、流通路(7)内に流入する内容液(2)
の液量が制限される。そして、液量調節された内容液
(2)は、流通路(7)を通過して、吐出口(6)から外部に
吐出されるが、この流通路(7)は、肌接触面(5)方向を
径大にして漏斗状に形成しているから、内容液(2)が目
詰まりする事がなく、スムーズに流通路(7)内を流動し
て外部に吐出される。また、流通路(7)を長尺に形成し
ている事により、流通路(7)内を通過する際に、内容液
(2)には流動抵抗が働く。そのため、内容液(2)の流動
速度が遅くなり、この作用によっても単位時間当たりに
外部に吐出される液量が調節される。
【0027】このように、緩衝部(11)と吐出口(6)と
で、2段階の液量調節を行う事により、内容液(2)の過
剰な吐出を防止する事ができる。そのため、肌接触面
(5)には、適量の内容液(2)が吐出される。そして、肌
接触面(5)を肌に接触させながら動かす事により、内容
液(2)を半球状の肌接触面(5)で、肌に満遍なく塗布す
る事が可能となり、液垂れする事のない良好な塗布作業
を行う事ができる。
【0028】また、他の異なる第2実施例では、図2に
示す如く、口元栓(4)には、漏斗状に形成した緩衝部
(11)を設けている。この緩衝部(11)は、内容液(2)
の流出元側に配置した流通孔(10)を径小に、吐出口
(6)側を径大とする事により、漏斗状に形成している。
また、口元栓(4)は、肌接触面(5)を半球状に形成する
とともに、この肌接触面(5)の中央部の一カ所に、内容
液(2)の流出元方向に漏斗状に突出形成した吐出口(6)
を設けている。
【0029】上記の如き液体塗布容器(14)を使用する
には、容器本体(1)を倒立して保持し、口元栓(4)の肌
接触面(5)を使用者の肌に接触させる。このように、容
器本体(1)を倒立する事により、内部の内容液(2)が吐
出口(6)方向に流動し、吐出口(6)と容器本体(1)との
間隔に配置した緩衝部(11)に突き当たる。そして、こ
の緩衝部(11)に設けた径小な流通孔(10)を介して、
内容液(2)が吐出口(6)側に流動し、流量が制限され
る。このように、緩衝部(11)により、第1段階の液量
調節が行われる。
【0030】また、緩衝部(11)は、内容液(2)の流出
元方向を径小として漏斗状に形成しているが、逆に、吐
出口(6)方向を径小として漏斗状に形成すると、容器本
体(1)を倒立した時に、内部の内容液(2)が緩衝部(1
1)の漏斗状の内周面に沿って流動し、中央の流通孔(1
0)に集中する。そのため、流通孔(10)を小さく形成
しても、内容液(2)の水圧により、流通孔(10)から内
容液(2)が吐出口(5)側に流出し易くなり、液量調節を
うまくできないものとなる。しかし、本実施例では、緩
衝部(11)を、内容液(2)の流出元方向に漏斗状に形成
しているから、容器本体(1)を倒立すると、内容液(2)
が、図2の矢印で示す如く、漏斗状の外周面に沿って、
容器本体(1)の外周方向に流動するから、水圧が分散さ
れ、流通孔(10)からの内容液(2)の流出が小量ずつ緩
やかに行われる。
【0031】上記の如く、緩衝部(11)で第1段階の液
量調節が行われた後、第1実施例と同様に、漏斗状の吐
出口(6)による第2段階の液量調節が行われる。そし
て、吐出口(6)から適量に流出した内容液(2)により、
良好な塗布作業を行う事ができる。そして、塗布作業が
終了して、容器本体(1)を正位置に戻す。すると、第1
実施例の如く板状部材で平面的に緩衝部(11)を形成し
た場合には、液体の粘度等によっては、緩衝部(11)の
上面に内容液(2)が残留する可能性があるが、本実施例
では、漏斗状に緩衝部(11)を形成しているから、吐出
口(6)と緩衝部(11)との間隔に流入していた内容液
(2)が、緩衝部(11)の漏斗状の内周面に沿って、流通
孔(10)から容器本体(1)の内部に確実に落下する。
【0032】また、他の異なる第3実施例では、図3に
示す如く、口元栓(4)には、内容液(2)の流出元方向
に、連続発泡体を配置する事により、緩衝部(11)を形
成している。この連続発泡体は、本実施例では、ウレタ
ン製のスポンジ(15)で形成している。また、口元栓
(4)は、肌接触面(5)を半球状に形成するとともに、こ
の肌接触面(5)の中央部の一カ所に、内容液(2)の流出
元方向に漏斗状に突出形成した吐出口(6)を設けてい
る。
【0033】上記の如き液体塗布容器(14)を使用時
に、容器本体(1)を倒立させると、内部の内容液(2)が
吐出口(6)方向に流動し、吐出口(6)と容器本体(1)と
の間に配置した緩衝部(11)であるスポンジ(15)に到
達する。そして、内容液(2)はこのスポンジ(15)の気
泡部分を通過しながら拡散されて、スポンジ(15)の表
面から吐出口(6)側にゆっくりとしみ出す。このよう
に、スポンジ(15)の気泡部分で内容液(2)を拡散させ
ながら吐出口(6)側にゆっくりと流動させる事により、
内容液(2)が吐出口(6)側に大量に流出するのを抑え
て、第1段階の液量調節を行うものとなる。そして、こ
のスポンジ(15)の気泡部分のきめの細かさや、スポン
ジの厚さを調節する事により、スポンジ(15)を通過し
て吐出口(6)側に単位時間当たりに流出する内容液(2)
の液量を適宜に調節する事ができる。
【0034】上記の如く、緩衝部(11)であるスポンジ
(15)によって第1段階の液量調節が行われた後、第
1、第2実施例と同様に、漏斗状の吐出口(6)による第
2段階の液量調節が行われ、吐出口(6)から適量の内容
液(2)が流出し、液垂れのない良好な塗布作業を行う事
ができる。
【0035】また、他の異なる第4実施例では、図4に
示す如く、口元栓(4)には、内容液(2)の流出元方向
に、メッシュ部材(16)を配置する事により、緩衝部
(11)を形成している。このメッシュ部材(16)は、本
実施例では、ナイロン製の織布を使用し、この織布の繊
維が交差してできる開口部を、内容液(2)の流通孔(1
0)としている。また、口元栓(4)は、図4に示す如
く、肌接触面(5)をフラット状に形成する事により、使
用者の背中や腹部等の比較的平坦な部位に、内容液(2)
を塗布するのに適するものなる。また、口元栓(4)に
は、内容液(2)の吐出口(6)を複数個開口している。
【0036】上記の如き液体塗布容器(14)を使用する
時に、容器本体(1)を倒立させると、内部の内容液(2)
が吐出口(6)方向に流動し、吐出口(6)と容器本体(1)
との間に配置した緩衝部(11)であるメッシュ部材(1
6)に到達する。そして、このメッシュ部材(16)に開
口した流通孔(10)を介して吐出口(6)側への内容液
(2)の流出が行われ、第1段階の液量調節が行われる。
そして、織布や不織布の織り密度や繊維の密度、厚さ等
を考慮して、適宜の素材をメッシュ部材(16)に用いる
事により、開口部の数や大きさを調節して、内容液(2)
の性質や使用目的に合った液量調節を行う事ができる。
【0037】上記の如く、緩衝部(11)であるメッシュ
部材(16)によって第1段階の液量調節が行われた内容
液(2)を、外部の肌接触面(5)に吐出させて塗布作業を
行う。この外部への吐出は、口元栓(4)に複数個開口し
た吐出口(6)を介して行われる。そのため、吐出液量が
調節されて、過剰に内容液(2)が吐出しないものとな
り、吐出口(6)により、第2段階の液量調節が行われ
る。そして、2段階で液量調節する事で、適宜の量の内
容液(2)が肌接触面(5)に吐出し、液垂れのない良好な
塗布作業を行う事ができる。
【0038】また、他の異なる第5実施例では、図5、
図6に示す如く、口元栓(4)の上面をフラット状に形成
し、このフラット面の外面に、ポリエステル製の織布で
形成したメッシュ部材(16)を止着している。この止着
は、ポリエステルを熱融着してフラット面に止着した
り、接着剤で接着したり、リング状の中蓋(図示せず)を
ポリエステルの上面から口元栓(4)に装着したりして行
う。そして、メッシュ部材(16)の複数の開口部を内容
液(2)の吐出口(6)とするとともに、メッシュ部材(1
6)の上面を肌接触面(5)としている。更に、口元栓
(4)のフラット面に、内容液(2)の流通孔(10)を複数
個、開口する事により、このフラット面を液量調節のた
めの緩衝部(11)としている。
【0039】上記の如き液体塗布容器(14)を使用する
時に、容器本体(1)を倒立させると、内部の内容液(2)
が吐出口(6)方向に流動し、緩衝部(11)である口元栓
(4)のフラット面に突き当たる。この緩衝部(11)に
は、複数個の流通孔(10)を設けているから、内容液
(2)は、この流通孔(10)を介してメッシュ部材(16)
方向に流動する。このように緩衝部(11)の流通孔(1
0)で内容液(2)の流通進路を制限する事により、内容
液(2)の第1段階の液量調節が行われる。従って、流通
孔(10)の径や数を適宜に調節して口元栓(4)に開口す
る事により、内容液(2)の性質や使用目的に合わせて適
宜に液量調節を行う事ができる。
【0040】上記の如く、緩衝部(11)で第1段階の液
量調節が行われた内容液(2)は、口元栓(4)の上面に止
着されたメッシュ部材(16)の吐出口(6)から、外部の
肌接触面(5)に吐出される。この吐出は、メッシュ部材
(16)の開口部で形成される吐出口(6)を介して行われ
るから、このメッシュ部材(16)に、適宜の繊維密度の
素材を用いる事により、外部に吐出される液量を適宜に
調節可能となる。例えば、メッシュ部材(16)に織りの
粗い布地を使用すれば、比較的多量の内容液(2)を吐出
可能であるし、粘度を持つ内容液(2)を吐出させるのに
適したものとなる。また、メッシュ部材(16)に織りの
密な布地を使用すれば、吐出液量を少量に抑える事がで
きるし、粘度の低い内容液(2)が過剰に吐出するのを防
ぐ事ができる。
【0041】このように、メッシュ部材(16)に設けた
吐出口(6)により、第2段階の液量調節が行われる。そ
して、2段階で液量調節された、適宜の量の内容液(2)
を使用して、使用者は液垂れのない良好な塗布作業を行
う事ができる。また、メッシュ部材(16)を肌接触面
(5)としているから、内容液(2)が肌接触面(5)上で均
一に拡散され、肌への塗布作業をムラ無く行う事ができ
るし、肌触りも良好なものとなる。
【発明の効果】本発明は上述の如く構成したものである
から、内容液の吐出液量を2段階で調節する液体塗布容
器を形成する事により、内容液の過剰な吐出を防止し、
使用者の肌への、液垂れのない良好な塗布作業が可能と
なる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例の液体塗布容器の断面図。
【図2】第2実施例の液体塗布容器の断面図。
【図3】第3実施例の液体塗布容器の断面図。
【図4】第4実施例の液体塗布容器の断面図。
【図5】第5実施例の液体塗布容器の断面図。
【図6】図5の平面図。
【符号の説明】
1 容器本体 2 内容液 3 口部 4 口元栓 5 肌接触面 6 吐出口 10 流通孔 11 緩衝部 16 メッシュ部材

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内容液を充填する容器本体の口部に、肌
    の塗布面に接触する肌接触面を設けて口元栓を装着し、
    この口元栓には、内容液を吐出する吐出口を設けるとと
    もに、内容液の流出元方向に内容液の流出量を抑制する
    緩衝部を設ける事により、この緩衝部と吐出口とにより
    2段階の液量調節を行い、内容液の過剰な吐出による液
    垂れを防止可能とした事を特徴とする液体塗布容器。
  2. 【請求項2】 吐出口は、内容液の流出元方向に漏斗状
    に形成した事を特徴とする請求項1の液体塗布容器。
  3. 【請求項3】 緩衝部は、内容液の流通孔を1個又は複
    数個設けた板状部材により形成した事を特徴とする請求
    項1の液体塗布容器。
  4. 【請求項4】 緩衝部は、漏斗状に形成し、この漏斗状
    緩衝部の、内容液の流出元方向を径小として流通孔を設
    けた事を特徴とする請求項1の液体塗布容器。
  5. 【請求項5】 緩衝部は、連続気泡体により形成した事
    を特徴とする請求項1の液体塗布容器。
  6. 【請求項6】 緩衝部材は、メッシュ部材により形成し
    た事を特徴とする請求項1の液体塗布容器。
  7. 【請求項7】 吐出口は、メッシュ部材の開口部により
    形成するとともにこのメッシュ部材を、口元栓に複数個
    開口した緩衝部の表面に止着して形成した事を特徴とす
    る請求項1の液体塗布容器。
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