JPH10248306A - 管理機 - Google Patents

管理機

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Publication number
JPH10248306A
JPH10248306A JP5475297A JP5475297A JPH10248306A JP H10248306 A JPH10248306 A JP H10248306A JP 5475297 A JP5475297 A JP 5475297A JP 5475297 A JP5475297 A JP 5475297A JP H10248306 A JPH10248306 A JP H10248306A
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JP
Japan
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weight
adjusting means
fuselage
traveling wheel
plate
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP5475297A
Other languages
English (en)
Inventor
Isamu Kawamoto
勇 河本
Masanori Nakano
将憲 中野
Hiroyuki Arai
弘之 新井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yanmar Co Ltd
Original Assignee
Yanmar Agricultural Equipment Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH10248306A publication Critical patent/JPH10248306A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 特にハンドル逆位置でのオペレーターの足元
余裕、並びに、機体の旋回性を共に良好に確保した条件
下で、機体前端部の荷重効率を有効に調整して、機体の
前後バランスを良好に確保できる管理機を提供するこ
と。 【解決手段】 走行輪の接地点から機体の最前端を仰い
だ鼻付角を変化させることなく、機体前端部に付設され
たウェイトの重心を少なくとも機体の前後方向に移動さ
せるウェイト調整手段を設ける。ここで、ウェイト傾斜
角度調整手段やウェイト高度調整手段を備えてもよい。
また、走行輪車軸を複数設けるか、単数の走行輪車軸を
移動させることによって、走行輪を少なくとも機体の前
後方向に移動させる走行輪車軸調整手段を設けてもよ
い。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、機体前端部にウェ
イトを付設した管理機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来公知の管理機においては、後部に各
種作業機を連結すると、走行輪より後方の嵩が増し、ハ
ンドルにかかる荷重が大きくなって操作性が低下したり
ダッシングが起こる不都合があった。この機体の前後バ
ランスを改善するためには、管理機の機体前端部にフロ
ントヒッチを介してウェイトを付設することで対処して
いた。典型的なウェイトの構成は、フロントヒッチにウ
ェイトベースを連結し、これに板状体を適宜枚数積載す
るものである。この方法によると、ウェイトの重量調整
は、板状体の枚数に依存する。そのため、調整重量の変
域が、板状体の積載可能数に制限されると共に、重量調
整の操作性が、板状体の積載操作性に制限されてしま
う。特に、ウェイトを大型化するには、その設置位置の
空間的余裕と取り扱いの利便の点で限界があるので、機
体全体との比を鑑みると、このようなウェイトのみで十
分大きな荷重を期待することは困難である。そして更に
重量調整を要する場合、特に荷重を大きくかけたい場合
は、ウェイトをフロントヒッチと一体的に機体フレーム
から前方へスライドさせることで、支点に相当する走行
輪の車軸からの距離を大きくしてモーメントを増大させ
ていた。これによると、前記に比べ機体バランスの向上
には効果ある。しかし、ウェイトが機体フレームから前
方へ伸長したことに伴い、特にハンドル逆位置ではオペ
レーターの足元の空隙が減少し歩行の妨げになってしま
う。また、鼻付角が減少したことに伴い、機体の旋回時
に機体前端部が畝に当たったり、無理な姿勢で旋回させ
なければならない不都合があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記従来技術
の問題点に鑑みて創出されたものであり、その目的は、
特にハンドル逆位置でのオペレーターの足元余裕、並び
に、機体の旋回性を共に良好に確保した条件下で、機体
前端部の荷重効率を有効に調整して、機体の前後バラン
スを良好に確保できる管理機を提供することである。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の管理機は次の構成を備える。すなわち、第
1発明の管理機は、走行輪の接地点から機体の最前端を
仰いだ鼻付角を変化させることなく、機体前端部に付設
されたウェイトの重心を少なくとも機体の前後方向に移
動させるウェイト調整手段を備えたものである。ここ
で、ウェイト調整手段が、ウェイトを機体の前後方向に
回動させるウェイト傾斜角度調整手段を備えてもよく、
そのウェイト傾斜角度調整手段が、更に、ウェイトを略
鉛直方向に移動させるウェイト高度調整手段を備えても
よい。また、第2発明の管理機は、走行輪車軸を複数設
けるか、単数の走行輪車軸を移動させることによって、
走行輪を少なくとも機体の前後方向に移動させる走行輪
車軸調整手段を備えたものである。
【0005】上記本発明要旨を、以下に説述する。本発
明の管理機は、作用点に相当する機体前端部と、支点に
相当する走行輪車軸との、少なくとも機体の前後方向の
距離を調整する手段を備えることによって、機体の前後
バランスを良好に確保するものである。この手段の付設
位置は、作用点側の機体前端部でも支点側の走行輪車軸
部でもよく、或いは、各種利便に応じそれらの中間部で
あってもよい。機体前端部に設ける手段としては、下記
の第1手段が挙げられ、走行輪車軸部に設ける手段とし
ては、第2手段が挙げられる。 1,ウェイト調整手段 2,走行輪車軸調整手段 以下に、これら2手段を順に説明する。
【0006】1,ウェイト調整手段:まず、ウェイトの
主構成要素は、従来例の板状体のように、複数体の連合
物であってもよいし、単体であってもよい。単体の例と
しては、砂や水など各種流体を充填して利用する1体の
槽が挙げられる。この場合は、充填する流体の分量で重
量調整に寄与させるが、いずれにせよウェイトには、そ
の重量を調整する手段を具備させることが好ましい。
【0007】ウェイト全体の構成と機体前端部への付設
様式は、次のようなものが簡略ながら有効である。すな
わち、フロントヒッチにウェイトベースを連結し、これ
にウェイト取付部材を介してウェイトを取り付ける。ウ
ェイトは、板状体とし、これをウェイトベースに突設さ
れた支持棒に適宜枚数嵌合させる。ここでは、ウェイト
の構成要素を、ウェイト・ウェイト取付部材・ウェイト
ベースの独立3体として記載した。しかし、これらを独
立体として扱ったのは、記載の明確化を目的とした便宜
上の都合であり、例えば、ウェイト取付部材とウェイト
ベースとを一体的に構成し、これを直接フロントヒッチ
に連結してよいことは、本発明の主旨からも明らかであ
る。また、フロントヒッチという呼称は広義のものであ
り、管理機の機体前端部に設けられた連結部材一般を意
味する。更に、フロントヒッチを設けないで、管理機の
機体フレームに直接ウェイトベースやウェイトを設置し
てもよい。
【0008】本ウェイト調整手段は、特にハンドル逆位
置でのオペレーターの足元余裕、並びに、機体の旋回性
を共に良好に確保した条件下で構築されるため、走行輪
の接地点から機体の最前端を仰いだ鼻付角を変化させな
いことを前提とする。そして、機体前端部に付設された
ウェイトの荷重効率を有効に調整して、機体の前後バラ
ンスを良好に確保するために、作用点に相当する機体前
端部に付設されたウェイトの重心位置を変化させること
で、支点に相当する走行輪車軸からの少なくとも機体の
前後方向の距離を調整する構成を備える。これを満たす
好適な例として、下記のウェイト傾斜角度調整手段が挙
げられる。
【0009】ウェイト傾斜角度調整手段とは、ウェイト
を機体の前後方向に回動自在に設置することによって、
ウェイトの傾斜角度を調整するものである。ウェイトを
前傾させると、その重心位置が前方へ移動するので、ウ
ェイトの重心と走行輪車軸との機体の前後方向の距離が
増大する。これによって、同一重量のウェイトながら、
荷重を大きくかけることが可能になる。このとき、ウェ
イトが機体フレームから前方へ伸長するわけではないの
で、鼻付角が小さくなることはない。なお、鼻付角を一
定に確保することと、ウェイトの脱落を防止することの
ために、ウェイトの傾斜角度には所定の制限を加えるこ
とが望ましい。ウェイト全体の構成と機体前端部への付
設様式は、次のものが簡略ながら有効である。すなわ
ち、フロントヒッチにウェイトベースを連結し、これに
ウェイト取付部材を介してウェイトを取り付ける。ウェ
イトは、板状体とし、これをウェイトベースに突設され
た支持棒に適宜枚数串刺し式に嵌合させる。ここで、ウ
ェイト取付部材としての支持棒を機体の前後方向に回動
させることによって、ウェイトの傾斜角度を調整する。
【0010】ウェイトの傾斜方式としては、有段式も無
段式も利用できる。有段式の場合のウェイト取付部材の
構成は、例えば次のようなものが挙げられる。すなわ
ち、ウェイトを支持する支持体をウェイトベースに固定
する際、支持体とウェイトベースの双方に設けられた孔
の位置を合わせ、そこにピンを挿通させて固定するもの
である。無段式の場合は、例えば、支持体の両側部に側
板を設け、その側板との摩擦力によって支持体を固定す
る。ただし、傾斜角度を大きくとる頻度が高い場合は、
安定性と耐久性の点で、有段式の方が好ましい。
【0011】ここで更に、ウェイト高度調整手段を付設
すると、機体の前後方向におけるウェイトの重心と走行
輪車軸との距離を一層有効に調整するすることが可能に
なる。ウェイト高度調整手段とは、ウェイトを略鉛直方
向に移動自在に設置することによって、ウェイトの高度
を調整するものである。ウェイトの前傾と上昇とを組み
合わせると、その重心位置と走行輪車軸との機体の前後
方向における距離が更に増大する。これによって、同一
重量のウェイトながら、荷重を一層大きくかけることが
可能になる。この場合も、ウェイトは機体フレームから
前方へ伸長しないので、鼻付角が小さくなることはな
い。なお、ウェイトがハンドルに近接し過ぎて邪魔にな
るのを防止するために、ウェイトの高度には所定の制限
を加えることが望ましい。ウェイト全体の構成と機体前
端部への付設様式は、前記と同様のものが利用でき、ウ
ェイト取付部材としての支持棒を軸にウェイトを挿通昇
降させることによって、ウェイトの高度を調整する。
【0012】2,走行輪車軸調整手段:上記1はウェイ
トの重心位置を調整する手段であるが、走行輪の位置を
変えることによって、作用点に相当する機体前端部と支
点に相当する走行輪車軸との機体の前後方向における距
離を調整してもよい。走行輪車軸を予め複数用意してお
くか、単数の走行輪車軸を移動させることによって、走
行輪の位置を少なくとも機体の前後方向に移動させる。
例えば、機体の前後方向に複数本の車軸をミッションケ
ース或いは走行駆動ケースに用意し、走行輪を適宜付け
替えて調整する。機体の後寄りの車軸に走行輪を付ける
と、機体の前後方向における機体前端部と走行輪車軸と
の距離が増大し、機体前端部の荷重効率が増して機体の
前後バランスが向上する。機体の後寄りの車軸に走行輪
を付けても、従来技術のように、機体前端部が機体フレ
ームから前方へ伸長することはない。従って、オペレー
ターの足元余裕は変わらず、機体の旋回性も確保でき
る。
【0013】走行輪車軸を単数とし、これをミッション
ケース或いは走行駆動ケース部で移動させることによっ
て、走行輪の位置を少なくとも機体の前後方向に移動さ
せてもよい。なお、本手段も前記ウェイト調整手段と組
み合わせて用いることが可能である。特にウェイトの荷
重効率を増大させることに有効であり、機体の前後バラ
ンスを良好に確保することができる。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図面の例に
基づいて説明する。図1は、機体前端部にウェイトの付
設された第1発明の管理機を示す側面図である。まず、
管理機の概要は次の通りある。エンジン(26)の搭載
された機体フレーム(11)の後方に、ミッションケー
ス(24)が一体的に連設され、このミッションケース
(24)の下部に車軸(21)を介して走行輪(20)
が軸支される。エンジン(26)の動力は、動力伝導ケ
ース(25)を介して、ミッションケース(24)中の
図示しない走行ミッション部及びロータリーミッション
部等へ伝達される。走行ミッション部へ伝わった動力
は、図示しない車軸のスプロッケットを介して走行輪
(20)へ伝達され、一方、ロータリーミッション部等
へ伝わった動力は、リアヒッチ(12)を介して機体後
方に連結された図示しないロータリー耕耘機等の各種作
業機へ伝達される。ミッションケース(24)の上部に
は、ハンドルベース(13)を介して操向ハンドル(1
4)が前後振り替え自在に突設され、種々の操作レバー
が設けられている。
【0015】このような管理機において、フロントヒッ
チ(10)を介して機体前端部にウェイトが付設されて
いる。それは、機体後部にロータリー耕耘機等の各種作
業機を連結すると、全体の重心が後方へ移動し機体の前
後方向のバランスが崩れることで、ハンドル(14)に
かかる荷重が大きくなって操作性が低下したりダッシン
グが起こる不都合を解消するためである。機体前端部に
ウェイトを付設する手段は種々あるが、ウェイトを付設
したことによって、特にハンドル逆位置でのオペレータ
ーの足元の空隙が減少し歩行の妨げになったり、機体の
旋回時に機体前端部が畝に当たったり、無理な姿勢で旋
回させなければならなかった従来技術の不都合を払拭し
た上での改良が本発明の主旨である。これを目的とし
て、本発明では、同一重量のウェイトを用いながら荷重
効率を調整するために、少なくとも機体の前後方向にお
ける、作用点に相当するウェイトの重心と支点に相当す
る走行輪車軸(21)との距離を調整するウェイト調整
手段を設ける。
【0016】ウェイト調整手段のうち、図1に示したも
のは、ウェイト傾斜角度調整手段の備わった例である。
これは、ウェイトの傾斜角度を調整することによって、
ウェイトの重心位置を移動させるものである。図2及び
3は、図1における管理機のウェイト部を示す平面図及
び正面図である。管理機の前端部に設けられたフロント
ヒッチ(10)に、ウェイトベース(45)が機体の前
方向に付設されている。ウェイトベース(45)は、ウ
ェイトを機体の前端部に付設する際に仲介する補助部材
である。図示したウェイトベース(45)の主構成要素
は、フロントヒッチ(10)に接続するための略箱体と
それに固定された棒状体(46)であるが、前記機能を
満たしさえすれば任意のものが利用でき、例えば、フロ
ントヒッチ(10)を設けず、機体フレーム(11)に
直接ウェイトを付設する構成も可能である。
【0017】このようなウェイトベース(45)の前端
に、板状体(30)を支持する支持棒(40)が設置さ
れる。支持棒(40)は、円環形の板状体(30)が適
宜枚数嵌合され、通常は鉛直に設置されているが、必要
に応じ所定角度傾斜されるものである。板状体(30)
の支持棒(40)への取付形態は次の通りである。板状
体(30)は、支持棒(40)に固設された底板(3
2)の上に串刺し式に積載される。図では、同一形状の
板状体(30)が3枚用いられているが、その枚数は必
要に応じた所定数であり、各板状体(30)の形状は同
一である必要なく、例えば、厚みに違いを与えてもよ
い。また、図示の板状体(30)の形状は、平面視で円
形であるが、多角形等任意のものが利用できる。例え
ば、長方形とし、各板状体の上下面に凹凸を設け、それ
らの凹凸嵌合によって、これら板状体を多数枚重ねると
き上下の板状体の4隅を揃え易くすることに寄与させて
もよい。更に、側面にT字型の小突起を設けて持ち易く
し、板状体の積載操作性に寄与させてもよい。
【0018】支持棒(40)へ嵌合された板状体(3
0)の上に、更に、上板(31)が積載される。上板
(31)の形状は、小型の板状体(30)に相当し、こ
れもウェイトとして機能し得るものである。上板(3
1)には、その半径相応位置に固定孔(31a)が貫通
している。この固定孔(31a)に挿通された固定ピン
(41)の先端が、支持棒(40)の固定窪み(40
a)に嵌合することによって、上板(31)が支持棒
(40)に固定される。これに伴って、板状体(30)
が、支持棒(40)に安定設置される。なお、図では、
支持棒(40)に固定窪み(40a)が設けられ、そこ
に固定ピン(41)が嵌合する構成であるが、固定窪み
(40a)を設けないで、ねじ式等の固定ピン(41)
の先端を支持棒(40)に押圧固定させる構成でもよ
い。
【0019】次に、支持棒(40)の設置様式は以下の
通りである。支持棒(40)の下端近くには、支点孔
(40c)が機体の幅方向に貫通している。そして、支
点ピン(43)が、この支点孔(40c)と、その両側
部に位置する棒状体(46)の支点孔(46c)並びに
取付側板(44)の支点孔(44c)に挿通されてい
る。これによって、支持棒(40)が、支点ピン(4
3)を軸にして、機体の前後方向に回動する。図では、
機体の幅方向に支持棒(40)を挟んで、扇形の取付側
板(44)が2枚、ウェイトベース(45)の前端に立
設され、この取付側板(44)の支持棒(40)両側位
置に、支点孔(44c)が設けられている。しかし、支
点孔(44c)を形成するための構成は、支点ピン(4
3)を支持できる構成を備えさえするものであれば任意
のものが利用できる。
【0020】上記のようにして、支持棒(40)が機体
の前後方向に回動するが、回動後の位置固定は次によ
る。取付側板(44)には、支点孔(44c)を中心と
して、円弧状に、取付孔(44b)が複数配設されてい
る。その数は、図では3個であるが任意利用できる。こ
の取付孔(44b)と支持棒(40)の取付孔(40
b)とに、取付ピン(42)を挿通させることによっ
て、支持棒(40)と取付側板(44)との相対位置が
一定となり、支持棒(40)が安定設置される。支持棒
(40)の傾斜固定方式には、無段式も利用できるが、
上例のように孔の位置を合わせピン固定する有段式の方
が、安定性と耐久性の点で好ましい。なお、鼻付角
(A)を一定に確保することと、板状体(30)の脱落
を防止することのために、支持棒(40)の傾斜角度に
は所定の制限を加えることが望ましい。
【0021】以上の構成により、支持棒(40)に取り
付けられた板状体(30)を、ウェイトの主体として、
機体の前後方向に回動させることができる。そして、支
持棒(40)の傾斜角度を調整することによって、ウェ
イトの重心位置を機体の前後へ移動させることが可能に
なる。支持棒(40)を前傾させると、その重心が機体
の前方へ移動し、ウェイト重心と走行輪車軸(21)と
の機体の前後方向における距離が増大する。これによっ
て、同一重量のウェイトながら荷重を大きくかけること
ができ、機体の前後バランスが良好に確保される。な
お、このとき、ウェイトは機体フレーム(11)から前
方へ伸長しないので、鼻付角(A)が小さくなることは
ない。従って、特にハンドル逆位置でのオペレーターの
足元余裕、並びに、機体の旋回性は共に良好に確保され
ている。
【0022】図4は、図1とは別例の管理機を示す側面
図であり、ウェイトの高度を調整するウェイト高度調整
手段が更に備わっている。ウェイトベース(45)の前
端に、支持棒(40)が略鉛直に立設される。支持棒
(40)へ嵌合された板状体(30)のうち、最下端及
び最上端の板状体(30x)には、前記実施例における
上板(31)と同様に、その半径相応位置に取付孔(3
0b)が貫通している。このピン孔付き板状体(30
x)の取付孔(30b)に挿通された取付ピン(42
x)の先端が、支持棒(40)の固定窪み(40a)に
嵌合することによって、ピン孔付き板状体(30x)が
支持棒(40)に固定される。これらピン孔付き板状体
(30x)の間に板状体(30)が所定枚数、図では2
枚積載され、板状体(30)(30x)が、支持棒(4
0)に安定設置される。なお、板状体(30)(30
x)の支持棒(40)への設置を強固にするために、固
定窪み(40a)を貫通孔として取付ピン(42x)を
挿通させてもよい。
【0023】板状体(30)(30x)を昇降させ、取
付ピン(42x)による取付位置を変えることによっ
て、ウェイトの主体としての板状体(30)(30x)
の高度が調整される。これらの設置高度を高くし、前記
の前傾斜と組み合わせて利用すると、ウェイトの荷重効
率の変域が拡大すると共に、より微妙なウェイト調整が
可能となる。例えば、ウェイトの前傾角度を最大にし高
度を最高にすると、その重心位置と走行輪車軸(21)
との機体の前後方向における距離が最大になり、荷重効
率も最大になる。これによって、同一重量のウェイトな
がら、荷重を一層大きくかけることが可能になり、機体
の前後バランス向上が図れる。この場合も、ウェイトは
機体フレーム(11)から前方へ伸長しないので、鼻付
角(A)が小さくなることはない。なお、ウェイトがハ
ンドル(14)に近接し過ぎて邪魔になるのを防止する
ために、支持棒(40)及び板状体(30)(30x)
の高度には所定の制限を加えることが望ましい。
【0024】図5は、走行輪車軸調整手段の付設された
第2発明の管理機を示す側面図である。走行輪車軸(2
1)の位置を変えることによって、作用点に相当する機
体前端部と、支点に相当する走行輪車軸(21)との、
機体の前後方向における距離が調整される。走行駆動ケ
ース(23)に機体の前後方向に沿って2本の走行輪車
軸(21)が設けられている。走行輪(20)をいずれ
かの車軸(21)に適宜付け替えることによって、機体
前端部との距離を調整する。例えば、図示のように、機
体の後寄りの車軸(21)に走行輪(20)を付ける
と、機体前端部からの距離が増大しその荷重重率が増
す。そのため、前記第1発明と同様に、機体の前後バラ
ンスを向上させることができる。機体の後寄りの車軸
(21)に走行輪(20)を付けても、従来技術のよう
に、機体前端部は機体フレーム(11)から前方へは伸
長しない。従って、オペレーターの足元余裕は変わら
ず、機体の旋回性も確保できる。なお、走行輪車軸を単
数とし、これをミッションケース或いは走行駆動ケース
部で移動させることによって、走行輪の位置を少なくと
も機体の前後方向に移動させてもよい。また、本手段も
前記ウェイト調整手段と組み合わせて用いることが可能
であり、特にウェイトの荷重効率を増大させることに有
効である。
【0025】以上のように、本発明のウェイト調整手段
或いは走行輪車軸調整手段の備わった管理機は、オペレ
ーターの足元余裕、並びに、機体の旋回性を確保した条
件下で、機体前端部の荷重効率を有効に調整して、機体
の前後バランスを良好に確保することができる。特に、
機体前端部の荷重効率を増大させることができる点に特
徴がある。そのため、従来公知の管理機において、後部
に各種作業機を連結すると、走行輪(20)より後方の
嵩が増し、ハンドル(14)にかかる荷重が大きくなっ
て操作性が低下したりダッシングが起こっていた不都合
を解消できる効果がある。このように、本発明はハンド
ル操作を改善するものであるが、本実施例のハンドル部
においては、以下のような工夫もなされている。
【0026】図6は、ハンドル(14)の端部を示す斜
視図である。デッドマンクラッチレバー(51)の配設
された側のハンドル先端は、二股に分岐している。この
構成によって、クラッチを切って人力で移動させる場
合、レバー(51)の付いていない方のグリップ(5
0)を握ることが可能になり、握り疲れの防止と操作性
の向上が図られている。また、レバー(51)の支点
(51a)が、ハンドル(14)の先端側にあるので、
レバー(51)の握り易さも改善されている。
【0027】図7は、図6とは別例のレバーを示す平面
概念図である。レバー(51)には、レバーリンク(5
6)を介して、インナーリンク(54)及びアウターリ
ンク(55)が分岐連結され、インナーリンク(54)
及びアウターリンク(55)には、それぞれ、操作ワイ
ヤーのインナー(52)及びアウター(53)が軸(5
6a)(54a)(55a)を介して回動自在に配設さ
れている。この構成によって、レバー(51)を握る
と、インナー(52)及びアウター(53)がお互いに
離れる方向に移動するので、レバー(51)の入位置ま
でのストロークが半分で済む。従って、グリップ(5
0)を握ったまま、レバー(51)の入切操作をするこ
とが容易になり、ハンドル操作の安定性が向上する。
【0028】図8及び9は、更に別例のレバーを示す斜
視図及び斜視概念図である。レバーがインナーレバー
(57)とアウターレバー(58)の2本に分かれた構
成になっていて、図7に示したレバーと同様の作用効果
をもつものである。インナーレバー(57)またはアウ
ターレバー(58)を握ると、グリップ(50)に固定
された支軸(57a)(58a)を介して、インナー
(52)及びアウター(53)がお互いに離れる方向に
移動する。従って、前記実施例と同様にレバーの入位置
までのストロークが半分で済むと共に、いずれか片方の
レバー(57)(58)を握れば、半クラッチが容易に
実現できる。なお、本発明の構成は、本発明の主旨から
逸脱しない限り適宜設計変更可能なものである。
【0029】
【発明の効果】本発明の管理機は、上述の構成を備える
ことによって以下の効果を奏する。請求項1に記載の第
1発明によると、鼻付角を変化させることなく、機体前
端部に付設されたウェイトの重心を少なくとも機体の前
後方向に移動させることができる。このウェイト調整手
段によって、作用点に相当するウェイトの重心と、支点
に相当する走行輪車軸との、機体の前後方向における距
離が調整される。そのため、ウェイトの荷重効率が有効
に調整可能となり、機体の前後バランスが良好に確保さ
れる。このとき、鼻付角は一定に保たれているので、特
にハンドル逆位置でのオペレーターの足元余裕、並び
に、機体の旋回性は共に良好に確保されている。
【0030】ここで、請求項2及び3に記載のウェイト
傾斜角度調整手段及びウェイト高度調整手段を設ける
と、機体の前後方向におけるウェイトの重心と走行輪車
軸との距離を一層有効に調整するすることが可能にな
る。特に、ウェイトの前傾と上昇とを組み合わせると、
同一重量のウェイトながら、荷重を一層大きくかけるこ
とができ、機体の前後バランス確保に効果ある。
【0031】請求項4に記載の第2発明によると、走行
輪を機体の前後方向に移動させることができる。この走
行輪車軸調整手段によって、作用点に相当する機体前端
部と、支点に相当する走行輪車軸との、機体の前後方向
における距離が調整される。そのため、機体前端部の荷
重効率を増やして、前記第1発明と同様に、機体の前後
バランスを向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の管理機の側面図
【図2】図1における管理機のウェイト部の平面図
【図3】図1における管理機のウェイト部の正面図
【図4】別例の管理機の側面図
【図5】別例の管理機の側面図
【図6】ハンドル端部の斜視図
【図7】別例のレバーの平面概念図
【図8】別例のレバーの斜視図
【図9】図8のレバーの斜視概念図
【符号の説明】
10 フロントヒッチ 11 機体フレーム 12 リアヒッチ 13 ハンドルベース 14 操行ハンドル 20 走行輪 21 車軸 22 スプロケット 23 走行駆動ケース 24 ミッションケース 24a 走行ミッション部 25 動力伝導ケース 30 板状体 30a 環孔 30b 取付孔 30x ピン孔付き板状体 31 上板 31a 固定孔 32 底板 40 支持棒 40a 固定窪み 40b 取付孔 40c 支点孔 41 固定ピン 42 取付ピン 42x 取付ピン 43 支点ピン 44 取付側板 44b 取付孔 44c 支点孔 45 ウェイトベース 46 棒状体 46c 支点孔 50 グリップ 51 クラッチレバー 51a レバー支点 52 インナー 53 アウター 54 インナーリンク 54a 回動軸 55 アウターリンク 55a 回動軸 56 レバーリンク 56a 回動軸 57 インナーレバー 57a 支軸 58 アウターレバー 58a 支軸 A 鼻付角 G 地面

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 走行輪の接地点から機体の最前端を仰い
    だ鼻付角を変化させることなく、機体前端部に付設され
    たウェイトの重心を少なくとも機体の前後方向に移動さ
    せるウェイト調整手段を備えたことを特徴とする管理
    機。
  2. 【請求項2】 ウェイト調整手段が、ウェイトを機体の
    前後方向に回動させるウェイト傾斜角度調整手段を備え
    る請求項1に記載の管理機。
  3. 【請求項3】 ウェイト傾斜角度調整手段が、ウェイト
    を略鉛直方向に移動させるウェイト高度調整手段を備え
    る請求項2に記載の管理機。
  4. 【請求項4】 走行輪車軸を複数設けるか、単数の走行
    輪車軸を移動させることによって、走行輪を少なくとも
    機体の前後方向に移動させる走行輪車軸調整手段を備え
    たことを特徴とする管理機。
JP5475297A 1997-03-10 1997-03-10 管理機 Withdrawn JPH10248306A (ja)

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Effective date: 20040511