JPH10247298A - 路車間通信システム - Google Patents

路車間通信システム

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JPH10247298A
JPH10247298A JP5068897A JP5068897A JPH10247298A JP H10247298 A JPH10247298 A JP H10247298A JP 5068897 A JP5068897 A JP 5068897A JP 5068897 A JP5068897 A JP 5068897A JP H10247298 A JPH10247298 A JP H10247298A
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真巳 小渕
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ビーコンと車両間で情報を伝送する路車間通
信システムにおいて、必要な情報を確実に伝送する。 【解決手段】 情報提供センタ9からの情報はビーコン
3aの記憶部14に格納される。送信情報量制御部13
は、車両感知器4や信号機5、車速センサ6からの検出
信号に基づいて道路の混雑度を評価し、混雑度に応じた
車両との通信可能時間を演算して通信可能時間内に送れ
るデータ量を決定する。データ処理部12は、このデー
タ量に見合う情報を記憶部14から読み出して車両の車
載装置2aに送る。送信情報量制御部13は、車両が給
油施設等に存在する場合には、その給油残量に基づいて
通信可能時間を演算しても良い。車両の状態に応じた適
当なデータ量を持つ情報を伝送するので、情報を確実に
伝送できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は路車間通信システ
ム、特にビーコンと車両との間で情報を伝送する際の情
報量の制御に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、電波ビーコンや光ビーコンを
道路や各種施設、家庭等に設置して車両との間で情報の
送受を行うシステムが提案されている。
【0003】例えば、特開平7−79183号公報に
は、ビーコンを道路に限らずドライブインやガソリンス
タンド、一般家庭にも設置し、車両との間で情報を送受
するシステムが開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、単にビ
ーコンと車両との間で情報の送受を行う構成では、確実
に所望の情報を伝送できない場合が生じる。例えば、ビ
ーコンを道路に設置して交通状況などを車両に伝送する
場合、所望の情報を全て車両に伝送する前に車両が通信
可能エリアを脱出してしまう可能性がある。また、ガソ
リンスタンドに設置した場合においても、所望の情報を
全て伝送する前に給油等が完了してしまい、車両が全て
の情報を受信する前にガソリンスタンドを出てしまう
(あるいは、ガソリンスタンドにいる意味がないにもか
かわらず全ての情報を取得するまで不必要にガソリンス
タンドに留まる)問題が生じてしまう。
【0005】本発明は、上記従来技術の有する課題に鑑
みなされたものであり、その目的は、ビーコンと車両間
で必要な情報を通信可能時間を考慮して確実に伝送する
ことができるシステムを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、第1の発明は、ビーコンと車両との間で情報を伝送
する路車間通信システムであって、車両情報に基づき前
記ビーコンと前記車両との間の通信可能時間を演算する
演算手段と、前記通信可能時間に応じて伝送すべき情報
量を調整する情報量制御手段とを有することを特徴とす
る。なお、「伝送」には、ビーコンから車両に情報を伝
送する他、車両からビーコンに情報を伝送する場合も含
まれる。
【0007】また、第2の発明は、ビーコンと車両との
間で情報を双方向に伝送する路車間通信システムであっ
て、前記車両から伝送された情報に基づき前記ビーコン
と前記車両との間の通信可能時間を演算する演算手段
と、前記通信可能時間に応じて伝送すべき情報量を調整
する情報量制御手段とを有することを特徴とする。
【0008】また、第3の発明は、第1の発明におい
て、前記ビーコンは道路に設置され、前記演算手段は、
前記道路の渋滞度に基づき前記通信可能時間を演算する
ことを特徴とする。
【0009】また、第4の発明は、第2の発明におい
て、前記ビーコンは給油施設に設置され、前記演算手段
は、前記車両の給油状態に基づき前記通信可能時間を演
算することを特徴とする。
【0010】また、第5の発明は、第2の発明におい
て、前記ビーコンは車両乗車状態で利用できる飲食施設
に設置され、前記演算手段は、車両乗員が注文した飲食
物の内容に基づき前記通信可能時間を演算することを特
徴とする。
【0011】また、第6の発明は、第1〜第5の発明に
おいて、前記情報量制御手段は、情報の種別を変えるこ
とにより前記情報量を調整することを特徴とする。な
お、情報の「種別」とは、画像情報や音声情報、テキス
ト情報等のような情報の表現形式をいい、そのデータ量
が互いに異なるものをいう。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づき本発明の実施
形態について説明する。
【0013】<第1実施形態>図1には、本実施形態の
システム構成ブロック図が示されている。複数のビーコ
ン装置3a、3bが道路や給油施設、一般家庭等に配置
される。ビーコン装置3a、3bと情報提供センタ9と
は公衆電話回線網10で接続されており、情報提供セン
タ9から交通状況等の情報がビーコン3a、3bに提供
される。ビーコン3aは、データ変復調部11、データ
処理部12、送信情報量制御部13、記憶部14、デー
タ変調部15及びアンテナ16を含んで構成されてお
り、ビーコン3bも同様の構成である。データ変復調部
11は、情報提供センタ9から送られた情報(画像情報
や音声情報、テキスト情報等)を復調してデータ処理部
12に供給する。データ処理部12は、復調された情報
を記憶部14に供給し、記憶部14に記憶する。また、
送信情報量制御部13は、車両感知器4や信号機5(ビ
ーコン3a、3bが道路に設置されている場合)、通過
車両の車速を測定する車速センサ6(ビーコン3a、3
bが道路に設置されている場合:車両感知器4が兼用し
てもよい)に接続されており、これらからの検出信号を
入力して車両との通信可能時間を演算する。通信可能時
間の演算処理については後述する。演算して得られた通
信可能時間はデータ処理部12に供給され、データ処理
部12は、この通信可能時間内で車両に伝送できる情報
量を決定し、記憶部14から最適の情報を読み出す、あ
るいは読み出した情報を適宜加工してデータ変調部15
に供給する。データ変調部15は、データ処理部12か
らの情報を変調してアンテナ16を介して車両に送信す
る。なお、データ処理部12や送信情報量制御部13等
はマイクロコンピュータで構成することができる。
【0014】一方、車載装置2aは、アンテナ17、デ
ータ復調部18、データ処理部19、ナビゲーション処
理部20、操作部21、記憶部22、CD−ROM2
3、CRT24を含んで構成されている。アンテナ17
はビーコン3a(あるいは3b)から送られた情報デー
タを受信し、データ復調部18に出力する。データ復調
部18では、入力した情報データを復調してデータ処理
部19に供給する。データ処理部19は、入力した情報
をナビゲーション処理部20や記憶部22に供給する。
ナビゲーション処理部20は、CD−ROM23に記憶
された地図データをCRT24上に表示するとともに、
適宜データ処理部19からの情報をCRT24上に表示
して車両乗員に報知する。また、記憶部22に一旦記憶
された情報も適当なタイミングで読み出され、CRT2
4上に表示される。なお、データ処理部19が入力した
情報をナビゲーション処理部20に出力するか記憶部2
2に記憶するかは、操作部21を用いて車両乗員が選択
することができる。また、CRT24ではなく液晶パネ
ル、あるいはスピーカ等を介して情報を出力することも
可能である。
【0015】図2には、ビーコンを道路に設置した場合
のシステム構成が示されている。道路にビーコン3aが
設けられ、また車両感知器4や信号機5、車速センサ6
も設けられている。車両感知器4では、その監視エリア
に車両が存在するか否かを検出してビーコン3aに検出
信号を供給する。また、信号機5は現在の信号の状態を
ビーコン3aに供給する。ビーコン3aでは、これらの
信号に基づいて車両1との通信可能時間を演算し、送信
する情報量を調整する。例えば、車両感知器4により複
数の車両を検出し、しかもその車速センサ6で検出され
た速度が所定値以下でかなり混在していることを検出し
た場合には、ビーコン3aはその混雑度に比例して車両
1が通信可能エリア内に存在する時間が増大するため車
両1との通信可能時間が増大すると判定して車両に送信
すべき情報量を増大させる。逆に、車両感知器4がほと
んど混雑がないことを検出した場合には、ビーコン3a
はこれに応じて通信可能時間も減少すると判定して車両
1に送信すべき情報量を減少させる。これにより、限ら
れた通信可能エリア内で確実に車両に情報を伝送するこ
とができる。
【0016】一方、図3には、ビーコン3aを商店8の
駐車場出入り口に設置した場合のシステム構成が示され
ている。駐車場の各駐車区画にはそれぞれ車両感知器4
が設置され、車両の検出信号をビーコン3aに供給す
る。ビーコン3aは、駐車場の空き状況から車両1の待
ち時間を演算し、この待ち時間を通信可能時間として送
信すべき情報量を決定する。例えば、駐車場に空きがあ
る場合には、ほとんど待つことなく駐車区画に進入でき
るので送信情報量は少ないが、駐車場に空きがなく、過
去の統計データ(具体的には、現在の時刻における最後
の車両が駐車区画に入ってから空きができるまでの平均
時間)から待ち時間ができると判定した場合には、その
待ち時間を通信可能時間として送信情報量を決定する。
もちろん、待ち時間は、駐車待ちの列の中でその車両が
何番目であるかにより異なることは言うまでもない。
【0017】図4〜図6には、ビーコンを道路に設置し
た場合(図2の場合)における処理フローチャートが示
されている。図4はビーコン3aの全体処理フローチャ
ートであり、まず通信可能データ量を演算により推定し
(S101)、そしてこの通信可能データ量に合致する
ようにデータ量を調整して(S102)、車両1に送信
する(S103)。
【0018】図5には、図4におけるS101の通信可
能データ量推定処理の詳細が示されている。まず、初期
値として適当な値を設定する(S201)。次に道路の
渋滞度を計算する(S202)。この渋滞度は、車両感
知器4(あるいは車速センサ6)からの検出信号に基づ
いて行われ、車両が所定値以上で円滑に走行している場
合には渋滞度はゼロ、ゆっくり走行している場合(車速
が所定範囲内にあるとき)には渋滞度は小、車両が停止
している場合には渋滞度は大となる。また、信号機5が
赤信号である場合には、青に切り換わるまでの時間に応
じて渋滞度は大きくなるから信号機5の状態に応じて上
記渋滞度を調整する。例えば、渋滞度を0〜5の5段階
で評価し、0は渋滞なし、1〜2は渋滞度小、3〜5は
渋滞度大とした場合、車両が停止していて渋滞度が4
(大)と判定されるが、信号機が青に切り換わっている
ため渋滞度を過小評価して渋滞度3(大)とし、一方信
号機が赤に切り換わった直後である場合には渋滞度を過
大評価して渋滞度5(大)とする等である。
【0019】このようにして渋滞度を計算した後、渋滞
があるか否かを判定し(S203)、渋滞がない場合に
は初期値の情報量で情報を伝送する。一方、渋滞がある
場合には、その渋滞度から通信可能時間を推定する(S
204)。例えば、渋滞度に応じて予め通信可能時間を
設定しておき(渋滞度1ならば1単位時間、渋滞度2な
らば2単位時間等)、得られた渋滞度に対応する通信可
能時間を選択すればよい。そして、得られた通信可能時
間に応じて通信可能データ量を決定する(S205)。
例えば、通信可能時間が1単位時間の場合にはデータ量
をMビットとし、通信可能時間が2単位時間の場合には
データ量を2Mビットとする等である。なお、好適に
は、データ量は通信可能時間内に車両1が少なくとも
2、3回繰り返し受信できる大きさとするのがよい。
【0020】また、図6には、図4におけるS102の
データ量調整処理の詳細が示されている。まず、初期値
を設定し(S301)、次に記憶部14に通信可能デー
タ量に合致する情報があるか否かを判定する(S30
2)。合致する情報がある場合には、その情報を記憶部
14から読み出して(S303)データ変調部15に出
力し(S304)、車両1に供給する。一方、合致した
情報がない場合、つまり通信可能データ量より著しく少
ないか、あるいはオーバしてしまう場合には、記憶部1
4から情報を読み出して(S305)その情報を加工・
調整した上でデータ変調部15に出力する(S30
6)。ここで、加工・調整とは、具体的には通信可能デ
ータ量に応じた圧縮率での情報の圧縮処理の他、通信可
能データ量に見合う情報量を有する情報を選択的に読み
出す(あるデータ量を有する情報を読み出し、通信可能
データ量と比較して、通信可能データ量の方が小さい場
合には、より小さいデータ量の情報を再度読み出す場合
も含む)ことも含まれる。具体的には、通信可能データ
量が大きい場合には画像情報を選択的に読み出し、そう
でなければテキスト情報を選択的に読み出す場合や、あ
る項目に対応する情報として画像、音声、テキストの3
つの種別の情報がそれぞれ用意されているとき(情報提
供センタ9に対してこのようなフォーマットで情報を送
るよう要求しておく)に通信可能データ量に応じてこれ
らの種別を選択する場合や、予め情報に優先順位を付与
しておいて、通信可能データ量が小さい場合には優先度
の高い情報のみをデータ変調部15に出力し、通信可能
データ量が大きい場合には優先度の低い情報も出力する
場合等がある。
【0021】このように、本実施形態では、車両との通
信可能時間を演算し、それに見合う情報量で情報を車両
に伝送するので、伝送途中で車両が受信不能になる事態
を確実に防止できる。
【0022】なお、本実施形態ではビーコンから車両に
対して情報を伝送する場合について説明したが、車両か
らビーコンに対して車両に関する情報を伝送する場合も
同様である。すなわち、車載装置2aで自身の車速等か
ら通信可能時間を演算し、情報を加工ないし調整して通
信可能データ量に見合う情報をビーコンに伝送すればよ
い。
【0023】<第2実施形態>図7には、本実施形態の
システム構成ブロック図が示されている。本実施形態で
は、車両から伝送された情報に基づいてビーコンが通信
可能時間を演算する。このため、第1実施形態の構成
(図1参照)に加え、車載装置にはアンテナ28b、デ
ータ変調部29、送信データ処理部30、車載装置情報
格納部31、給油ゲージ32、車速パルスセンサ33、
運転者情報格納部34が設けられ、また、ビーコンには
受信データ処理部25、データ復調部26及びアンテナ
27bが設けられる。車載装置情報格納部31には車載
装置の処理能力やCRT24の解像度等の情報が格納さ
れており、これらの情報は送信データ処理部30に供給
される。給油ゲージ32は燃料の残量を検出して送信デ
ータ処理部30に供給する。また、車速パルスセンサ3
3は車速信号を供給し、運転者情報格納部34は車両乗
員の嗜好や趣味、得たい情報のジャンル等が格納されて
おり、これらの情報を供給する。運転者情報は、操作部
21から入力して運転者情報格納部34に記憶すること
ができる。送信データ処理部30は、これらのデータを
データ変調部29に供給し、データ変調部29は入力し
たデータを変調してアンテナ28bを介してビーコン3
bに送信する。ビーコン3bは、送信されたデータをア
ンテナ27bで受信し、データ復調部26で復調した
後、受信データ処理部25に供給する。受信データ処理
部25は、情報提供センタ9に送るべき車両IDや車載
装置情報、運転者情報はデータ処理部12に出力し、送
信情報量を決定する際に用いる給油ゲージデータ(燃料
残量データ)は送信情報量制御部13に出力する。送信
情報量制御部13では、第1実施形態と同様に車両感知
器4や信号機5からの検出信号に基づいて通信可能時間
を演算する一方、車両から送られた車速データや燃料残
量データにも基づいて通信可能時間を演算する。
【0024】図8には、ビーコン3bをガソリンスタン
ド16に設置した場合の構成図が示されている。車両1
がビーコン3bの通信エリアに入ると、ビーコン3bか
らはビーコンの設置位置に関する情報が送信される。車
両1の車載装置2bは、この設置位置情報(具体的に
は、給油施設である旨の情報)を受信すると、車両ID
を送信する他、上述した各種情報(給油ゲージ32から
の燃料残量データも含む)をビーコン3bに送信する。
もちろん、車載装置側で自車位置を検出し、自車位置が
給油施設である場合にはビーコン3bに対して給油残量
を含む情報を伝送しても良い。ビーコン3bの送信情報
量制御部13では、燃料残量データに基づいて通信可能
時間を演算し、この通信可能時間内で伝送できる情報を
車両1に返信する。すなわち、車両の給油残量が多い場
合には、給油すべき燃料も少ないから短時間で給油が完
了するため、通信可能時間は短くなり、逆に給油残量が
少ない場合には給油すべき燃料も多くなるので通信可能
時間も長くなる。送信情報量制御部13では、このよう
に給油残量に反比例して通信可能時間を演算し、給油が
完了するまでに伝送が完了するように情報量を決定する
のである。
【0025】図9〜図11には、ビーコンをガソリンス
タンドに設置した場合(図8の場合)における処理フロ
ーチャートが示されている。図9はビーコン3bの全体
処理フローチャートであり、図4に示した処理フローチ
ャートと同様である。すなわち、まず通信可能データ量
を演算により推定し(S401)、そしてこの通信可能
データ量に合致するようにデータ量を調整して(S40
2)、車両1に送信する(S403)。
【0026】図10には、図9におけるS401の通信
可能時間推定処理の詳細が示されている。まず、初期値
を設定し(S501)、次に給油ゲージレベル情報があ
るか否かを判定する(S502)。給油ゲージレベル情
報がある場合には、給油残量から通信可能時間を推定す
る(S503)。具体的には、給油残量0を最大時間、
給油残量満を最小時間として、給油残量に反比例させて
通信可能時間を演算する。そして、この通信可能時間で
伝送するための通信可能データ量を決定する(S50
4)。この処理は第1実施形態のS205と同様であ
る。
【0027】図11には、図9におけるS402のデー
タ量調整処理の詳細が示されている。まず、初期値を設
定し(S601)、次に運転者情報があるか否かを判定
する(S602)。上述したように、運転者情報には運
転者の嗜好や趣味、得たい情報のジャンル等が含まれて
おり、車両1からこれらのデータが送られた場合にはデ
ータ処理部12が取得する(S603)。次に、車載装
置情報があるか否かを判定し(S604)、あればこれ
も取得する(S605)。そして、記憶部14にS50
4で決定した通信可能データ量や運転者、車載装置情報
に合致する情報があるか否かを判定する(S606)。
合致する情報があればその情報を記憶部14から読み出
してデータ変調部15に出力する(S607、S60
8)。一方、合致する情報がない場合には、記憶部14
から読み出して加工・調整した上でデータ変調部15に
出力する(S609、S610)。本実施形態の加工・
調整も第1実施形態と同様に読み出したデータを圧縮す
る他、記憶部から選択的に情報を読み出すことも含まれ
る(ある情報を読み出し、そのデータ量と通信可能デー
タ量を比較し、通信可能データ量の方が小さい場合に
は、よりデータ量の小さい情報を再度読み出す場合も含
む)。具体的には、第1実施形態と同様に通信可能デー
タ量が小さい場合には画像情報ではなくテキスト情報を
読み出す、画像情報を圧縮する、予め画像や音声、テキ
スト情報それぞれに複数のデータ量の情報が記憶されて
いる場合には通信可能データ量に応じたものを選択的に
読み出す等である。なお、車載情報に合致する情報と
は、例えば車載装置の処理能力が比較的低い場合やCR
T24の解像度が低い場合には送る画像情報として低解
像度の画像を選択して読み出す、あるいはテキストデー
タを読み出す等が考えられる。
【0028】このように、本実施形態では車両からの情
報に基づいて通信可能時間、さらには通信可能データ量
を演算してそのデータ量に見合う情報を伝送するので、
車両1は必要な情報の全てを確実に取得することができ
る。
【0029】なお、本実施形態において車両からビーコ
ンに情報を送信する場合にも、まず上述した方法で通信
可能時間あるいは通信可能データ量をビーコン側で演算
し、その結果を車両に伝送して車両側でこの時間、デー
タ量に見合う情報をビーコンに送信する構成とすること
も可能である。
【0030】また、本実施形態では、特に車両1が給油
施設に進入した場合について示したが、車両1が乗車し
たままで飲食物を注文し、受け取ることができる飲食施
設(いわゆるドライブスルー)に進入した場合も同様に
処理できる。すなわち、車両1から飲食施設のビーコン
に対して飲食物を注文すると(車両からビーコンへの情
報伝送)、飲食施設では、注文された飲食物の種類によ
って通信可能時間を演算する。具体的には、料理に時間
を要する飲食物に関しては通信可能時間を大きく設定
し、短時間で料理できる飲食物に関しては通信可能時間
を小さく設定する(飲食物毎に予め通信可能時間を設定
しておくのも好適である)。そして、この通信可能時間
から通信可能データ量を決定し、そのデータ量に見合う
情報(例えば、新メニューの紹介や付帯施設紹介)を車
両に伝送する。これにより、注文した飲食物を受け取る
までに車両乗員は有益な情報を得ることができる。
【0031】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の路車間通
信システムによれば、ビーコンと車両間で必要な情報を
通信可能時間を考慮して確実に伝送することができるの
で、効率的な情報の送受が可能となるとともに、システ
ムの信頼性も向上することになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施形態のシステム構成図であ
る。
【図2】 同実施形態の道路に設置されたビーコンと車
両との関係を示す説明図である。
【図3】 同実施形態の駐車場出入口に設置されたビー
コンと車両との関係を示す説明図である。
【図4】 同実施形態のビーコンの全体処理フローチャ
ートである。
【図5】 同実施形態の図4におけるS101の詳細フ
ローチャートである。
【図6】 同実施形態の図4におけるS102の詳細フ
ローチャートである。
【図7】 本発明の第2実施形態のシステム構成図であ
る。
【図8】 同実施形態の給油施設に設置されたビーコン
と車両との関係を示す説明図である。
【図9】 同実施形態のビーコンの全体処理フローチャ
ートである。
【図10】 同実施形態の図9におけるS401の詳細
フローチャートである。
【図11】 同実施形態の図9におけるS402の詳細
フローチャートである。
【符号の説明】
2a,2b 車載装置、3a,3b ビーコン、9 情報
提供センタ。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ビーコンと車両との間で情報を伝送する
    路車間通信システムであって、 車両情報に基づき前記ビーコンと前記車両との間の通信
    可能時間を演算する演算手段と、 前記通信可能時間に応じて伝送すべき情報量を調整する
    情報量制御手段と、 を有することを特徴とする路車間通信システム。
  2. 【請求項2】 ビーコンと車両との間で情報を双方向に
    伝送する路車間通信システムであって、 前記車両から伝送された情報に基づき前記ビーコンと前
    記車両との間の通信可能時間を演算する演算手段と、 前記通信可能時間に応じて伝送すべき情報量を調整する
    情報量制御手段と、 を有することを特徴とする路車間通信システム。
  3. 【請求項3】 前記ビーコンは道路に設置され、 前記演算手段は、前記道路の渋滞度に基づき前記通信可
    能時間を演算することを特徴とする請求項1記載の路車
    間通信システム。
  4. 【請求項4】 前記ビーコンは給油施設に設置され、 前記演算手段は、前記車両の給油状態に基づき前記通信
    可能時間を演算することを特徴とする請求項2記載の路
    車間通信システム。
  5. 【請求項5】 前記ビーコンは車両乗車状態で利用でき
    る飲食施設に設置され、 前記演算手段は、車両乗員が注文した飲食物の内容に基
    づき前記通信可能時間を演算することを特徴とする請求
    項2記載の路車間通信システム。
  6. 【請求項6】 前記情報量制御手段は、情報の種別を変
    えることにより前記情報量を調整することを特徴とする
    請求項1〜5のいずれかに記載の路車間通信システム。
JP05068897A 1997-03-05 1997-03-05 路車間通信システム Expired - Lifetime JP3204152B2 (ja)

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JPH10247298A true JPH10247298A (ja) 1998-09-14
JP3204152B2 JP3204152B2 (ja) 2001-09-04

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JP2002259256A (ja) * 2001-02-27 2002-09-13 Matsushita Commun Ind Co Ltd 情報送受信方法
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