JPH10247021A - 転写方法及び転写装置 - Google Patents

転写方法及び転写装置

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JPH10247021A
JPH10247021A JP10871698A JP10871698A JPH10247021A JP H10247021 A JPH10247021 A JP H10247021A JP 10871698 A JP10871698 A JP 10871698A JP 10871698 A JP10871698 A JP 10871698A JP H10247021 A JPH10247021 A JP H10247021A
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JP10871698A
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English (en)
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Mitsuharu Takagi
光治 高木
Hiroshi Kaneda
博 金田
Tadashi Nakajima
正 中島
Takahiro Kawagoe
隆博 川越
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Bridgestone Corp
Original Assignee
Bridgestone Corp
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Publication date
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  • Electrostatic Charge, Transfer And Separation In Electrography (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 長時間転写操作を繰り返しても転写部材の抵
抗値を増大させるようなことがなく、長期に亘り良好か
つ確実に転写操作を行うことができる転写方法、及び転
写装置を提供することを目的とする。 【解決手段】 イオン導電性を有する転写部材と転写紙
とを接触させ、該転写部材と転写紙との間に直流電流を
印加して転写紙を所定極性に帯電さることにより、静電
潜像を現像剤で可視化した可視像を表面に保持した潜像
保持体から上記現像剤による可視像を上記転写紙に転写
する場合に、上記転写部材と潜像保持体との間に、又は
転写部材に印加する直流電流の正負を所定間隔ごとに所
定電荷量反転させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、イオン導電性を有
する転写部材を用いて転写紙を所定極性に帯電させるこ
とにより、静電潜像を現像剤で可視化した可視像を表面
に保持した画像形成体から上記現像剤による可視像を上
記転写紙に転写する転写方法、及び転写装置に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】従来よ
り、電子写真プロセスにおいて現像剤により可視化され
た静電潜像を感光体等の潜像保持体から可視像を転写紙
に転写する転写部材として、弾性材料からなる導電部材
が用いられており、この転写部材を転写紙に接触させた
状態で該転写部材と転写紙との間に電流を印加すること
により、転写紙を所定の極性に帯電させて可視像を転写
紙に転写することが行われている。
【0003】上記導電部材からなる転写部材は、ゴム、
ウレタンなどの高分子エラストマー材料や高分子フォー
ム材料などの弾性材料により形成され、転写紙に直接接
触させて転写紙との間に電圧を印加することにより、転
写紙との間に電界を発生させて転写紙体を帯電させるも
のであり、転写紙表面を一定の電位に帯電させるために
一定の電気抵抗値に設定する必要がある。この場合、カ
ーボンブラックなどの混入により電子写真プロセスに必
要な1[MΩ]から100[GΩ]という中抵抗領域で
抵抗値を一定にして製造することは困難であり、このた
め過塩素酸ナトリウム等のイオン導電性物質を混入する
ことにより上記中抵抗領域で抵抗一定の部材を得ること
が行われている。
【0004】しかしながら、イオン導電性物質を用いた
イオン導電性を有する上記転写部材を用いて転写操作を
長時間繰り返すと転写部材の抵抗が漸次増大していき、
この抵抗の増大によって転写不良が発生するという問題
があった。
【0005】本発明は、上記事情に鑑みなされたもの
で、長時間転写操作を繰り返しても転写部材の抵抗値を
増大させるようなことがなく、長期に亘り良好かつ確実
に転写操作を行うことができる転写方法、及び転写装置
を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段及び発明の実施の形態】本
発明者は、上記目的を達成するため、まず従来の転写方
法における転写部材の抵抗値上昇のメカニズムについて
検討した。その結果、必ずしも明確ではないが、過塩素
酸ナトリウム等のイオン性物質の添加により導電性を発
現させ、又は調整した転写部材は、同一極性の電流が連
続的に印加されると、上記イオン性物質の解離、分極が
起こり、電流が流れにくくなるために抵抗値が上昇する
ものと考えられた。
【0007】実際、後述する実験例に示すように、過塩
素酸ナトリウムを添加した導電部材に連続的に一定極性
の電圧を印加し、抵抗値が上昇した該導電部材の内側部
分(中心部)と外側部分(表面部)のナトリウム量及び
過塩素酸量を定量したところ、電圧印加を行なわない標
準試料に比べて内側部分ではナトリウムが減少している
と共に過塩素酸が増加しており、一方外側部分では逆に
ナトリウムが増加していた。このことから、電圧印加に
よる過塩素酸ナトリウムの解離・分極が認められた。
【0008】そこで、本発明者は、このようなイオン性
物質の解離・分極の発生を是正し、転写部材として用い
られる導電部材の抵抗値上昇を防止しつつ、連続的に帯
電操作を行うことが可能な転写方法、及び装置について
更に検討を進めた結果、転写部材を転写紙に接触させて
電流を印加し、転写紙を帯電させることを繰り返す転写
サイクル中に、所定間隔ごとに転写部材を流れる直流電
流の正負が所定電荷量反転するように電流の印加を行っ
て、イオン性物質の解離・分極をこの反転電流により是
正しながら転写操作を繰り返すことにより、転写部材の
抵抗値増大を防止しつつ、転写操作を行い得ることを見
出し、本発明を完成したものである。
【0009】従って、本発明は、イオン導電性を有する
転写部材と転写紙とを接触させ、該転写部材と転写紙と
の間に直流電流を印加して転写紙を所定極性に帯電させ
ることにより、静電潜像を現像剤で可視化した可視像を
表面に保持した潜像保持体から上記現像剤による可視像
を上記転写紙に転写する場合に、上記転写部材と潜像保
持体との間に、又は転写部材に印加する直流電流の正負
を所定間隔ごとに所定電荷量反転させることを特徴とす
る転写方法を提供する。
【0010】また、本発明は、上記本発明の転写方法に
より転写を行う転写装置として、イオン導電性を有する
転写部材と転写紙とを接触させ、該転写部材と転写紙と
の間に直流電流を印加して転写紙を所定極性に帯電させ
ることにより、静電潜像を現像剤で可視化した可視像を
表面に保持した潜像保持体から上記現像剤による可視像
を上記転写紙に転写する転写装置であって、イオン導電
性を有する転写部材と、該転写部材と潜像保持体との間
に、又は転写部材に電流を印加する電流印加手段と、転
写部材と潜像保持体との間に、又は転写部材に印加する
直流電流の正負を所定間隔ごとに所定電荷量反転させる
電流反転手段とを具備してなり、上記電流反転手段によ
り、上記転写部材と潜像保持体との間に、又は転写部材
に印加する直流電流の正負を所定間隔ごとに所定電荷量
反転させながら転写を行うことを特徴とする転写装置を
提供する。
【0011】以下、本発明につき更に詳しく説明する
と、本発明の転写方法及び転写装置は、例えば、ローラ
状に形成した導電部材からなる転写ローラ(転写部材)
を感光ドラム等の潜像保持体と対向させて配置し、これ
ら転写ローラと潜像保持体との間に転写紙を通紙すると
共に、電源(電圧印加手段)から転写ローラと転写紙と
の間に電流を印加して転写紙を所定の極性に帯電させる
ことにより、静電潜像を現像剤で可視化した可視像を潜
像保持体から転写紙へと転写する場合に、適宜な電流反
転手段を用いて印加する電流の正負を所定間隔ごとに所
定電荷量反転させながら、転写操作を繰り返すものであ
る。この場合、電流の印加は、通常の転写装置の場合と
同様に、転写ローラ(転写部材)と潜像保持体との間に
電流を印加することにより、転写ローラ(転写部材)と
転写紙との間に電流を印加することができる。
【0012】ここで、上記転写ローラ(転写部材)は、
通常芯金(図示せず)の周囲に導電性材料層を形成した
ものであり、この導電性材料層はゴム、ウレタン等の高
分子エラストマーや高分子フォーム材料を基材として用
い、それにイオン性導電物質を混入することにより、導
電性を1[MΩ]から100[GΩ]という中抵抗領域
に調整したものである。
【0013】上記導電性材料層の基材として用いられる
ウレタンとしては、ポリヒドロキシル化合物として、一
般の軟質ポリウレタンフォームやウレタンエラストマー
製造に用いられるポリオール、即ち、末端にポリヒドロ
キシル基を有するポリエーテルポリオール、ポリエステ
ルポリオール、及び両者の共重合物であるポリエーテル
ポリエステルポリオールが挙げられるほか、ポリオール
中でエチレン性不飽和単量体を重合させて得られる所謂
ポリマーポリオール等の一般的なポリオールが使用でき
る。また、ポリイソシアネート化合物としては、同様に
一般的な軟質ポリウレタンフォームやウレタンエラスト
マー製造に使用されるポリイソシアネート、即ち、トリ
レンジイソシアネート(TDI)、粗製TDI、4,4
−ジフェニルメタンジイソシアネート(MDI)、粗製
MDI、炭素数2〜18の脂肪族ポリイソシアネート、
炭素数4〜15の脂環式ポリイソシアネート及びこれら
ポリイソシアネートの混合物や変性物、例えば部分的に
ポリオール類と反応させて得られるプレポリマー等が用
いられる。
【0014】また、上記導電性材料層の基材として用い
られるゴムとしては、天然ゴム、ニトリルブタジエンゴ
ム、クロロプレンゴム、スチレンブタジエンゴム、ブタ
ジエンゴム、エチレンプロピレンゴム、イソプレンゴ
ム、ポリノルボルネンゴム等の通常のゴム又はスチレン
−ブタジエン−スチレン(SBS)、スチレン−ブタジ
エン−スチレンの水添加物(SEBS)等の熱可塑性ゴ
ムを使用することができ、またこれらのゴムに液状ポリ
イソプレンゴムを混合することもできる。更に、これら
のゴムやエピクロルヒドリンとエチレンオキサイドとの
共重合ゴム等を発泡させたものを用いることもできる。
【0015】これらの基材中に添加されるイオン性導電
物質としては、過塩素酸ナトリウム,過塩素酸カルシウ
ム,塩化ナトリウム等の無機イオン性導電物質、更に変
性脂肪族ジメチルエチルアンモニウムエトサルフェー
ト,ステアリルアンモニウムアセテート,ラウリルアン
モニウムアセテート,オクタデシルトリメチルアンモニ
ウム過塩素酸塩等の有機イオン性導電物質が例示され、
一般的には過塩素酸ナトリウムが多用されている。
【0016】本発明の転写方法、及び転写装置は、上述
のように、上記転写部材と転写紙との間に直流電流を印
加して一連の転写操作を行なう際、適宜な電流反転手段
により所定間隔で所定時間、印加する直流電流の正負を
所定電荷量反転させるものである。この場合、転写のた
めに転写紙を所定極性に帯電させる方向とは逆方向の電
流の積算値、即ち逆方向積算電流値を、転写紙を所定極
性に帯電させる順方向積算電流値の25〜175%、特
に60〜140%とすることが好ましく、理想的には順
方向と実質的に等量の逆方向電流を与えることが好まし
い。つまり、電圧印加による抵抗上昇率は印加された積
算電流値の関数として表現でき、よってそれを抑制する
だけの逆方向積算電流値を印加するサイクルにより転写
操作を行えば、導電部材の抵抗値上昇は抑制されるもの
である。
【0017】また、逆方向電流の印加時は、実質的に転
写紙の帯電操作を行なうことは不可能となるので、転写
紙のない非通紙状態で行ない、逆方向電流の印加時間は
できるだけ短くすることが好ましく、従って、逆方向電
流は順方向電流よりも大電流を短時間印加するように制
御することが転写効率の点から好ましい。具体的には、
後述する実施例1のように、4μAの順方向電流を12
sec印加するごとに−47μAの逆方向電流を1se
c印加するようにして、順方向積算電流値とほぼ等量の
逆方向積算電流を印加するようにすることができる。
【0018】更に、この逆方向電流の印加方法には、特
に制限はなく、例えば上記電流反転手段として関数発生
装置を用い、これを定電流発生電源と組み合わせて、印
加電流中の直流電流に矩形波、パルス波、正弦波、三角
波等の逆方向電流を発生させて印加するようにすること
ができる。
【0019】なお、本発明の転写方法、及び転写装置に
用いる転写部材については、上述したローラ状に限定さ
れるものではなく、ブラシ状、プレート状、ブロック
状、その他の形状であってもよく、更に帯電部材の材質
もイオン導電性のものであればいずれのものでもよい。
【0020】
【発明の効果】本発明の転写方法、及び転写装置によれ
ば、長時間運転しても転写部材の抵抗値が増大するよう
なことがなく、長期に亘り良好かつ確実に転写操作を行
うことができるものである。
【0021】
【実施例】以下、実施例、比較例を示して本発明を具体
的に説明するが、本発明は下記実施例に制限されるもの
ではない。なお、実施例、比較例に先立ち、イオン導電
性を有する転写部材の抵抗値が電圧印加によって上昇す
るメカニズムについての実験例を示す。
【0022】[実験例]転写部材(試料)の作製 80%の2,4−トリレンジイソシアネートと20%の
2,6−トリレンジイソシアネートとからなるイソシア
ネート基を有する化合物と、グリセリンにプロピレンオ
キサイドとエチレンオキサイドを付加して分子量500
0としたポリエーテルポリオールとからなるプレポリマ
ー100部(重量部、以下同じ)、1,4−ブタンジオ
ール6.65部、シリコーン系界面活性剤3.6部、ジ
ブチルチンジラウレート0.007部、過塩素酸ナトリ
ウムの33%ジエチレングリコールモノメチルエステル
溶液0.02部をMONDOMIX社製泡立注入機で泡
立て、その混合物をローラ芯金を中央部に配置したモー
ルドに注入し、80℃,12時間キュアーした。キュア
ー後、所定の寸法にバフし、ローラ状の転写部材を得
た。転写ローラの直径は16.5mmであった。
【0023】電圧印加 直径30mmのアルミドラムを対向電極とし、TREC
K社製Model610C電源を用いて、上記転写ロー
ラの芯金に+1,000Vの電圧を8時間印加した。電
圧印加時の環境は、温度28℃,湿度85%であった。
転写ローラの抵抗値は初期抵抗約2×107Ωであった
ものが電圧印加と共に上昇し、8時間後には約1×10
8Ω程度まで上昇した。
【0024】イオン性物質の分極移動測定 このローラの芯金よりの部分を2mmの厚さに切り取っ
た試料(以下内側と呼ぶ)0.5g、ローラの表面部分
を2mmの厚さに切り取った試料(以下外側と呼ぶ)
0.5g、及び電圧を印加しなかった標準試料0.5g
を各々1.4mlの蒸留水に24時間浸漬抽出し、イオ
ンクロマトグラフ法によりナトリウム量及び過塩素酸量
を定量した。用いた装置は、東洋曹達CCPDポンプ、
ウォータースU−6Kインジェクター、Wescan電
気伝導度検出器、島津IC−A1(アニオン分析用)又
はIC−G1(カチオン分析用)カラムで、流速は3m
l/分とした。移動相はアニオン分析にはフタル酸緩衝
液(4mM,pH6.2)、カチオン分析には硝酸水溶
液(2mM)を用いた。分析結果を表1に示す。
【0025】
【表1】
【0026】表1の結果から、電圧印加によって転写部
材中のイオン導電性物質(過塩素酸ナトリウム)の解離
・分極が生じることが認められ、この解離・分極により
抵抗値の上昇が発生するものと推測される。
【0027】[実施例1]上記実験例と同様にしてロー
ラ状の転写部材を作製し、この転写部材を用いて図1に
示した実験装置を構成した。この場合、図1の装置にお
いて、1の転写部材として直径16.5mmの上記転写
ローラを用い、2の部分には直径30mmのアルミニウ
ムドラムを用いて、アルミニウムドラムの回転数が17
rpmとなるように設定した。
【0028】次いで、定電流発生装置としてTRECK
社製Model1610C、及び関数発生装置を用い、
図2に示したように、直流電流に12秒間隔で逆方向電
流となる矩形波を1秒間生じさせた電流を印加した。こ
の時の電圧値を観測して電流値との換算からローラ抵抗
を求めた。その結果を通電時間に対してプロットしたも
のを図3に示す。なお、実際の転写操作時には、アルミ
ニウムドラム2に代えて感光ドラムを用い、この感光ド
ラム(2)と転写ローラ1との間に転写紙を通紙し、こ
の転写紙に転写ローラ1が圧接した状態で電流を印加
し、感光ドラム(2)表面に保持された現像剤で可視化
した可視像を転写紙へと転写するものである。
【0029】図3から明らかなようにローラ抵抗の上昇
はほとんど見られず、良好な連続運転が可能であること
が示された。なお、この印加条件では逆方向電流積算値
は順方向電流積算値とほぼ等量である。
【0030】[比較例]印加する電流を図4に示したよ
うに連続した一方向のみの直流電流としたこと以外は、
実施例1と同様に実験を行い、転写ローラ抵抗の時間に
対する変化を測定した。その結果を図5に示す。この場
合、初期抵抗が約2×107Ωであったものが電圧印加
と共に上昇し、8時間後には約1×108Ω程度まで抵
抗値が上昇してしまった。このことより初期値と同等の
電流量を確保するためには、初期値の約10倍の電圧を
印加しなければならないことになる。
【0031】[実施例2]印加する電流を図6に示した
波形の逆方向電流となる矩形波を有する直流電流とした
こと以外は、実施例1と同様に実験を行い、転写ローラ
抵抗の時間に対する変化を測定した。その結果を図7に
示す。この場合、わずかな抵抗上昇はみられるものの、
連続同極性印加(比較例)に比べて十分な改善効果が確
認された。なおこの場合、逆方向電流積算値は順方向電
流積算値の62.5%に相当する。
【0032】[実施例3]印加する電流を図8に示した
波形の逆方向電流となる矩形波を有する直流電流とした
こと以外は、実施例1と同様に実験を行い、転写ローラ
抵抗の時間に対する変化を測定した。その結果を図9に
示す。この場合、実施例1,2に比べて劣るものの抵抗
上昇の抑制効果が確認された。なおこの場合、逆方向電
流積算値は順方向電流積算値の17%に相当する。
【0033】[実施例4]グリセリンにプロピレンオキ
サイドとエチレンオキサイドを付加して分子量を6,0
00としたポリエーテルポリオール(旭硝子(株)製,
エクセノール828)を100部、ウレタン変性したM
DI(住友バイエルウレタン(株)製,スミジュールP
F)を25部、1,4−ブタンジオールを2.9部、シ
リコーン系界面活性剤(日本ユニカ(株)製,L−52
0)を1.5部、ジブチルチンジラウレートを0.01
部、変性脂肪族ジメチルエチルアンモニウムエトサルフ
ェート(PPG Industries Inc.製,
Larostat 264Aanhydrous)0.
5部をMONDOMIX社製泡立注入機で泡立て、その
混合物をローラ芯金を中央部に配置したモールドに注入
し、80℃,12時間キュアーした。キュアー後、所定
の寸法にバフし、ローラ状の転写部材を得た。得られた
転写ローラは、直径16.5mmで、抵抗値(初期抵
抗)約1.0×107Ωであった。
【0034】得られた転写ローラについて実施例1と同
様の実験を行なった。その結果、8時間経過後でも通電
による抵抗値の上昇は殆ど見られず、良好な連続運転が
可能であった。
【0035】[実施例5]ポリエステルポリオール(日
本ポリウレタン工業(株)製,ニッポラン2200)を
100部、TDI(日本ポリウレタン工業(株)製,コ
ロネートT−80)を16.3部、1,4−ブタンジオ
ールを3部、シリコーン系界面活性剤(日本ユニカ
(株)製,L−520)を1.5部、ジブチルチンジラ
ウレートを0.01部、ステアリルアンモニウムアセテ
ート(日本油脂(株)製,アセタミン86)0.3部を
MONDMIX社製泡立注入機で泡立て、その混合物を
ローラ芯金を中央部に配置したモールドに注入し、80
℃,12時間キュアーした。キュアー後、所定の寸法に
バフし、ローラ状の転写部材を得た。得られた転写ロー
ラは、直径16.5mmで、抵抗値(初期抵抗)約2.
0×107Ωであった。
【0036】得られた転写ローラについて実施例1と同
様の実験を行なった。その結果、8時間経過後でも通電
による抵抗値の上昇は殆ど見られず、良好な連続運転が
可能であった。
【0037】[実施例6]ポリエーテルポリオール(住
友バイエルウレタン(株)製,デスモフェン1915
U)を100部、TDI(住友バイエルウレタン(株)
製,スミジュールT−80)を12.3部、1,4−ブ
タンジオールを3部、シリコーン系界面活性剤(日本ユ
ニカ(株)製,L−520)を1.5部、ジブチルチン
ジラウレートを0.01部、ラウリルアンモニウムアセ
テート(日本油脂(株)製,アセタミン24)0.3部
をMONDMIX社製泡立注入機で泡立て、その混合物
をローラ芯金を中央部に配置したモールドに注入し、8
0℃,12時間キュアーした。キュアー後、所定の寸法
にバフし、ローラ状の転写部材を得た。得られた転写ロ
ーラは、直径16.5mmで、抵抗値(初期抵抗)約
0.8×107Ωであった。
【0038】得られた転写ローラについて実施例1と同
様の実験を行なった。その結果、8時間経過後でも通電
による抵抗値の上昇は殆ど見られず、良好な連続運転が
可能であった。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例,比較例で転写部材の抵抗値変化を試験
するために構成した実験装置を示す概略図である。
【図2】実施例1で印加した電流の波形図である。
【図3】実施例1の転写部材の抵抗値の変化を示すグラ
フである。
【図4】比較例で印加した電流の波形図である。
【図5】比較例の転写部材の抵抗値の変化を示すグラフ
である。
【図6】実施例2で印加した電流の波形図である。
【図7】実施例2の転写部材の抵抗値の変化を示すグラ
フである。
【図8】実施例3で印加した電流の波形図である。
【図9】実施例3の転写部材の抵抗値の変化を示すグラ
フである。
【符号の説明】
1 転写部材 2 対極(潜像保持体) 3 電源

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 イオン導電性を有する転写部材と転写紙
    とを接触させ、該転写部材と転写紙との間に直流電流を
    印加して転写紙を所定極性に帯電させることにより、静
    電潜像を現像剤で可視化した可視像を表面に保持した潜
    像保持体から上記現像剤による可視像を上記転写紙に転
    写する場合に、上記転写部材と潜像保持体との間に、又
    は転写部材に印加する直流電流の正負を所定間隔ごとに
    所定電荷量反転させることを特徴とする転写方法。
  2. 【請求項2】 上記転写紙を所定極性に帯電させる方向
    とは逆方向の積算電流値が、上記転写紙を所定極性に帯
    電させる順方向の積算電流値の25%〜175%となる
    ように印加する直流電流を反転させる請求項1記載の転
    写方法。
  3. 【請求項3】 上記転写紙を所定極性に帯電させる方向
    とは逆方向の印加電流を、上記転写紙を所定極性に帯電
    させる順方向の印加電流よりも大電流で短時間に印加す
    る請求項1又は2記載の転写方法。
  4. 【請求項4】 イオン導電性を有する転写部材と転写紙
    とを接触させ、該転写部材と転写紙との間に直流電流を
    印加して転写紙を所定極性に帯電させることにより、静
    電潜像を現像剤で可視化した可視像を表面に保持した潜
    像保持体から上記現像剤による可視像を上記転写紙に転
    写する転写装置であって、イオン導電性を有する転写部
    材と、該転写部材と潜像保持体との間に、又は転写部材
    に電流を印加する電流印加手段と、転写部材と潜像保持
    体との間に、又は転写部材に印加する直流電流の正負を
    所定間隔ごとに所定電荷量反転させる電流反転手段とを
    具備してなり、上記電流反転手段により、上記転写部材
    と潜像保持体との間に、又は転写部材に印加する直流電
    流の正負を所定間隔ごとに所定電荷量反転させながら転
    写を行うことを特徴とする転写装置。
  5. 【請求項5】 上記転写紙を所定極性に帯電させる方向
    とは逆方向の積算電流値が、上記転写紙を所定極性に帯
    電させる順方向の積算電流値の25%〜175%となる
    ように設定された請求項4記載の転写装置。
  6. 【請求項6】 上記転写紙を所定極性に帯電させる方向
    とは逆方向の印加電流を、上記転写紙を所定極性に帯電
    させる順方向の印加電流よりも大電流で短時間に印加す
    るように設定された請求項4又は5記載の転写装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2009075356A (ja) * 2007-09-20 2009-04-09 Canon Inc 画像形成装置
JP2016184078A (ja) * 2015-03-26 2016-10-20 コニカミノルタ株式会社 画像形成装置
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