JPH10246731A6 - フォークリフト用スピード警報装置 - Google Patents
フォークリフト用スピード警報装置Info
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- JPH10246731A6 JPH10246731A6 JP1997062160A JP6216097A JPH10246731A6 JP H10246731 A6 JPH10246731 A6 JP H10246731A6 JP 1997062160 A JP1997062160 A JP 1997062160A JP 6216097 A JP6216097 A JP 6216097A JP H10246731 A6 JPH10246731 A6 JP H10246731A6
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Abstract
【課題】フォークリフトのオーバースピードを2段階に検知して警報を発することができ、かつ、警報速度の設定を簡易で操作性の良い手段によって行えるようにする。
【解決手段】後輪に対し検出プレート11もしくはハブ取付ボルトとの間に所定の隙間dを設定して近接スイッチ2を配置する。また、装置本体1の前面から、車軸高さ調整ダイヤル6によって車軸高さに合わせた調整を行い、第1段および第2段の警報速度設定ダイヤル7,8によって警報速度を2段階に設定できるようにする。そして、近接スイッチ2の信号に基づいて後輪タイヤの回転時間を演算すると共に後輪車軸高さからタイヤ径を算出して走行速度を演算し、第1段警報速度以上で警報ランプ5を点灯させる共にパトライト3を点滅させ、第2段警報速度以上で警報ブザー4を鳴らす。
【選択図】図1
【解決手段】後輪に対し検出プレート11もしくはハブ取付ボルトとの間に所定の隙間dを設定して近接スイッチ2を配置する。また、装置本体1の前面から、車軸高さ調整ダイヤル6によって車軸高さに合わせた調整を行い、第1段および第2段の警報速度設定ダイヤル7,8によって警報速度を2段階に設定できるようにする。そして、近接スイッチ2の信号に基づいて後輪タイヤの回転時間を演算すると共に後輪車軸高さからタイヤ径を算出して走行速度を演算し、第1段警報速度以上で警報ランプ5を点灯させる共にパトライト3を点滅させ、第2段警報速度以上で警報ブザー4を鳴らす。
【選択図】図1
Description
【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、フォークリフトの走行速度が予め設定した速度以上になると警報を発するフォークリフト用スピード警報装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
フォークリフト用スピード警報装置として、タイヤに接触して駆動されるローラーの回転から走行速度を演算するローラ型のセンサーを用いたものが従来から知られていたが、ローラー型のセンサーは、小形軽量化が困難であるだけでなく、摩耗等による検出精度の低下や機械的誤差があって、信頼性に問題があるということから、本発明者は、特開平7−128350号公報に示されるように、車輪内側のハブ取付ボルトあるいはホイール取付ボルトを直接検出用プレートとして利用し、あるいは別途製作した検出用プレートを車輪内側のボルト等に取り付けてタイヤの回転を検知する非接触式のセンサーと、該センサーの検知信号に基づいて走行速度を演算し走行速度が設定速度以上のときに警報のための信号を出力する手段を備えた装置本体とで構成したスピード警報装置を、先に提案した。
【0003】
本発明者の提案による上記スピード警報装置は、より具体的には、例えばセンサーとして近接スイッチを用いるもので、センサーに対する検出用プレートとしては例えば後輪等のタイヤの内側のハブ取付ボルトを利用することができ、その場合に、センサーは例えば後輪のナックルプレートを利用して、例えば上下ブラケットでナックルプレートを挟み込んでボルト締結で取り付けたり、ブラケットを溶接でナックルプレートに直接取り付けるようにできるものであった。また、このスピード警報装置は、警報速度を外部より調整可能とし、また、車軸高さに合わせて演算定数を外部より調整可能とするものであって、このように近接センサー等の非接触式のセンサーを用いることにより、小型軽量で、摩耗がなく、機械的誤差もなく、簡単に取り付けることのできるスピードセンサーが得られ、また、設定速度を外部より調整可能で、車軸高さに合わせて演算定数を外部より調整可能であるため、多種多様な車種への適用と取付後の自在な調整が可能となった。
【0004】
また、本発明者は、先に、特開平8−75765号公報に示されるように、速度オーバーを2段階に検知して警報を発する機能と、走行速度をデジタル表示する機能とを併せ持ち、また、2段階の設定速度や車軸高さをデジタル表示を見ながら調整するようにできるデジタルスピードセンサーを提案した。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明者の提案に係る上記スピード警報装置および上記デジタルスピードセンサーの技術は、現にフォークリフトに広く採用され、その有用性と信頼性に対する評価が確立されている。しかし、上記スピード警報装置の技術は、警報速度を装置本体の前面からの操作によって設定するものではあるが、その場合の警報速度の設定は、1段限りの設定であって、これでは、予備的な第1段階での警報と、より高速側での警報の2段階で速度警報を行いたいという要望に答えることができない。一方、上記デジタルスピードセンサーの技術は、2段階の警報が可能であるが、この場合の警報速度の設定は、装置本体内部に設置したディップスイッチおよびボリュームスイッチを背面から操作するものであるので、多くの機能がついたデジタルスピードセンサーの調整手段としては優れたものであっても、警報速度を2段階に設定するだけのスピード警報装置に適用する技術としては、ダイヤル式に比べて複雑でコストが高く、操作性も良くない。
【0006】
したがって、フォークリフトの走行速度が予め設定した速度以上になると警報を発するフォークリフト用スピード警報装置において、警報速度を2段階に設定でき、かつ、その速度設定を簡易で操作性の良い手段によって行えるようにすることが課題である。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明に係るフォークリフト用スピード警報装置は、タイヤの回転を検知するセンサーと、該センサーの検知信号に基づいて走行速度を演算する走行速度演算手段と、装置本体外部からの操作によって警報速度を2段階に設定可能なダイヤル式の警報速度設定手段と、走行速度が各段階の警報速度以上となったときに、それぞれ速度警報信号を出力する速度警報信号発生手段と、各段階の速度警報信号に応じて警報を発する警報手段を備えたものである。
【0008】
上記スピード警報装置によれば、センサーによってタイヤの回転が検知され、その検知信号に基づきタイヤが1回転する時間が計測されて、タイヤ径から走行速度が演算され、演算された走行速度が各段階の警報速度と比較されて、警報速度以上であれば速度警報信号が出力され、各段階の速度警報信号に応じて警報が発せられる。そして、各段階の警報速度は装置本体の前面から、簡易で操作性の良いダイヤル式の手段によって調整できる。
【0009】
また、上記フォークリフト用スピード警報装置は、警報手段として、走行速度が第1段階の警報速度以上で作動する装置本体前面の警報ランプを備えるようにできる。また、走行速度が第1段階の設定速度以上で作動するようパトライトを接続し、第1段階の設定速度より高速側の第2段階の設定速度以上で作動するよう外部ブザーを接続することもでき、こうして段階毎に異なる警報を発するようにできる。
【0010】
また、上記フォークリフト用スピード警報装置は、走行速度演算の演算定数を車軸高さに合わせて外部より調整可能とする車軸高さ調整手段を備えたものとすることができ、そうすることにより、車軸高さ(地面よりタイヤ中心までの高さ)に合わせた外部からの調整が可能で、それにより、多種多様な車種へ適用と取付後の自在な調整が可能となる。
【0011】
また、センサーには、近接スイッチを用いるのがよい。近接センサーは、小型軽量で、摩耗がなく、機械的誤差もなく、また、取付構造の簡略化が可能で、例えば後輪のナックルプレートを上下ブラケットで挟み込んでボルト締結するという方法で簡単に取り付けることができる。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
【0013】
図1は本発明によるフォークリフト用スピード警報装置の一例の全体図である。図1において、1はスピード警報装置本体であり、2は例えばフォークリフトの後輪タイヤのナックルプレートに近接スイッチ用ブラケットを介して取り付ける近接スイッチである。また、3は運転席前面のパネル等に取り付けるパトライト、4はやはり運転席前面のパネル等に取り付ける警報ブザーである。スピード警報装置本体1は、10Amaxまで使用可能な大容量の外部接点を有するもので、容量の大きなパトライト3および警報ブザー4をリレーユニットを介さずに直接取り付けることができる。
【0014】
上記スピード警報装置本体1は、オーバースピードを2段階で検知して警報を発するよう、また、近接スイッチ2を取り付ける後輪タイヤの車軸高さに合わせた設定および警報速度の設定を装置前面からの操作で行えるようにしたものである。そして、スピード警報装置本体1高速度マイクロプロセッサー(マイコン)を内蔵している。このマイクロプロセッサーにより、前述の「走行速度演算手段」,「速度警報信号発生手段」等に相当する演算回路が構成される。
【0015】
スピード警報装置本体1には、前面に、発光ダイオードを使用した警報ランプ5が配置されている。また、装置本体1の前面には、車軸高さ調整ダイヤル6,第1段警報速度設定ダイヤル7および第2段警報速度設定ダイヤル8が配置されている。各ダイヤル6,7,8は、調整穴のデジタルスイッチをマイナスドライバーで回すようにしたもので、調整穴は常時はメクラキャップ(グロメット)で蓋がされている。
【0016】
上記装置本体1には近接スイッチ接続用コネクター9が接続され、該コネクター9に近接スイッチケーブル10を介して上記近接スイッチ2が接続されている。近接スイッチ2は、近接スイッチブラケットに固定され、後輪の内側に取り付けた検出プレート11もしくは、後輪内側に等ピッチで同一円周上に並ぶハブ取付ボルトの回転中心線上で、検出プレート11もしくは各ハブ取付ボルトの頭との隙間dが例えば2〜3mm以内となる設定で、後輪タイヤのナックルプレートにボルト締結される。そして、後輪が回転し、検出プレート11もしくは各ハブ取付ボルトの頭が回転移動すると、その回転移動を近接スイッチ2が検知する。そして、その検知信号は後輪タイヤの回転信号として近接スイッチケーブル10を介し装置本体1に送られる。
【0017】
装置本体1は、例えばフォークリフトパネルの下で雨が当たらない位置に取り付けられる。そして、装置本体1に内蔵された高速度マイクロプロセッサーは、近接スイッチ2の検知信号に基づいて後輪タイヤが1回転する時間を演算し、また、後輪車軸高さ(地面から後輪中心までの高さ)の設定値から後輪のタイヤ径を算出して走行速度を演算する。
【0018】
このスピード警報装置は、走行速度の警報点を2段階に設定するものであって、走行速度が第1段階の警報速度の設定値(例えば10km/h)以上になると、装置本体1前面の警報ランプ5を点灯させる共に外部のパトライト3を点灯させ、また、走行速度が第2段階の警報速度の設定値(例えば15km/h)以上になると、パトライト3の点滅を止め警報ランプ5は点灯させたまま、あるいは、パトライト3を点滅させ警報ランプ5を点灯させたまま、外部の警報ブザー4を鳴らす。
【0019】
外部のパトライト3および警報ブザー4は、スピード警報装置本体1に接続された電源ケーブル接続用コネクター12にそれぞれのリード線を介して接続されている。
【0020】
図1において、13はプラス電源側リード線(赤色)で、それぞれキースイッチ14を介して電源バッテリー(図示せず)に接続される。15はスナップスイッチ、16はヒューズホルダーであって、これがプラス電源側リード線13に直列に接続されている。また、17および18は、パトライト3のプラス側リード線(白色)およびマイナス側リード線(黒色)であり、19および20は外部警報ブザー4のプラス側リード線(みどり色)およびマイナス側リード線(黒色)である。パトライト3のマイナス側リード線18と警報ブザー4のマイナス側リード線20は、21で示すリード線(黒色)に接続されて、ボディーアースされ(ガソリン車,ディーゼル車の場合)、またはマイナス接点と接続される(バッテリー車の場合)。
【0021】
上記スピード警報装置は、小型から大型までの全ての車種のフォークリフトに使用できるよう、例えば、車軸高さ100〜20mm用と、同200〜400mm用と、400〜800mm用の3仕様が用意される。そして、車種毎に、適合する仕様のスピード警報装置を使用し、車軸高さ調整ダイヤル6を操作して、走行速度演算のための定数を車軸高さに合わせるための調整を行い、また、第1段警報速度設定ダイヤル7および第2段警報速度設定ダイヤル8を操作して、各警報速度の設定を行う。
【0022】
第1段階の警報速度は、第1段警報速度設定ダイヤル7の操作により、例えば5〜20km/hの範囲で設定可能とされる。また、第2段階の警報速度は、第2段警報速度設定ダイヤル8の操作により、例えばやはり5〜20km/hの範囲で設定可能とされる。ただし、第1段階の警報速度を例えば10km/hに設定したとき、第2段階の警報速度は、第1段階の警報速度より大きい例えば15km/hに設定するものとする。
【0023】
【発明の効果】
本発明によれば、フォークリフトのオーバースピードを2段階で検知して速度警報を発するようにでき、かつ、その警報速度の設定を簡易で操作性の良い手段によって行うようにできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるフォークリフト用スピード警報装置の一例の全体図である。
【符号の説明】
1 スピード警報装置本体
2 近接スイッチ
3 パトライト
4 警報ブザー
5 警報ランプ
6 車軸高さ調整ダイヤル
7 第1段警報速度設定ダイヤル
8 第2段警報速度設定ダイヤル
【産業上の利用分野】
本発明は、フォークリフトの走行速度が予め設定した速度以上になると警報を発するフォークリフト用スピード警報装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
フォークリフト用スピード警報装置として、タイヤに接触して駆動されるローラーの回転から走行速度を演算するローラ型のセンサーを用いたものが従来から知られていたが、ローラー型のセンサーは、小形軽量化が困難であるだけでなく、摩耗等による検出精度の低下や機械的誤差があって、信頼性に問題があるということから、本発明者は、特開平7−128350号公報に示されるように、車輪内側のハブ取付ボルトあるいはホイール取付ボルトを直接検出用プレートとして利用し、あるいは別途製作した検出用プレートを車輪内側のボルト等に取り付けてタイヤの回転を検知する非接触式のセンサーと、該センサーの検知信号に基づいて走行速度を演算し走行速度が設定速度以上のときに警報のための信号を出力する手段を備えた装置本体とで構成したスピード警報装置を、先に提案した。
【0003】
本発明者の提案による上記スピード警報装置は、より具体的には、例えばセンサーとして近接スイッチを用いるもので、センサーに対する検出用プレートとしては例えば後輪等のタイヤの内側のハブ取付ボルトを利用することができ、その場合に、センサーは例えば後輪のナックルプレートを利用して、例えば上下ブラケットでナックルプレートを挟み込んでボルト締結で取り付けたり、ブラケットを溶接でナックルプレートに直接取り付けるようにできるものであった。また、このスピード警報装置は、警報速度を外部より調整可能とし、また、車軸高さに合わせて演算定数を外部より調整可能とするものであって、このように近接センサー等の非接触式のセンサーを用いることにより、小型軽量で、摩耗がなく、機械的誤差もなく、簡単に取り付けることのできるスピードセンサーが得られ、また、設定速度を外部より調整可能で、車軸高さに合わせて演算定数を外部より調整可能であるため、多種多様な車種への適用と取付後の自在な調整が可能となった。
【0004】
また、本発明者は、先に、特開平8−75765号公報に示されるように、速度オーバーを2段階に検知して警報を発する機能と、走行速度をデジタル表示する機能とを併せ持ち、また、2段階の設定速度や車軸高さをデジタル表示を見ながら調整するようにできるデジタルスピードセンサーを提案した。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明者の提案に係る上記スピード警報装置および上記デジタルスピードセンサーの技術は、現にフォークリフトに広く採用され、その有用性と信頼性に対する評価が確立されている。しかし、上記スピード警報装置の技術は、警報速度を装置本体の前面からの操作によって設定するものではあるが、その場合の警報速度の設定は、1段限りの設定であって、これでは、予備的な第1段階での警報と、より高速側での警報の2段階で速度警報を行いたいという要望に答えることができない。一方、上記デジタルスピードセンサーの技術は、2段階の警報が可能であるが、この場合の警報速度の設定は、装置本体内部に設置したディップスイッチおよびボリュームスイッチを背面から操作するものであるので、多くの機能がついたデジタルスピードセンサーの調整手段としては優れたものであっても、警報速度を2段階に設定するだけのスピード警報装置に適用する技術としては、ダイヤル式に比べて複雑でコストが高く、操作性も良くない。
【0006】
したがって、フォークリフトの走行速度が予め設定した速度以上になると警報を発するフォークリフト用スピード警報装置において、警報速度を2段階に設定でき、かつ、その速度設定を簡易で操作性の良い手段によって行えるようにすることが課題である。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明に係るフォークリフト用スピード警報装置は、タイヤの回転を検知するセンサーと、該センサーの検知信号に基づいて走行速度を演算する走行速度演算手段と、装置本体外部からの操作によって警報速度を2段階に設定可能なダイヤル式の警報速度設定手段と、走行速度が各段階の警報速度以上となったときに、それぞれ速度警報信号を出力する速度警報信号発生手段と、各段階の速度警報信号に応じて警報を発する警報手段を備えたものである。
【0008】
上記スピード警報装置によれば、センサーによってタイヤの回転が検知され、その検知信号に基づきタイヤが1回転する時間が計測されて、タイヤ径から走行速度が演算され、演算された走行速度が各段階の警報速度と比較されて、警報速度以上であれば速度警報信号が出力され、各段階の速度警報信号に応じて警報が発せられる。そして、各段階の警報速度は装置本体の前面から、簡易で操作性の良いダイヤル式の手段によって調整できる。
【0009】
また、上記フォークリフト用スピード警報装置は、警報手段として、走行速度が第1段階の警報速度以上で作動する装置本体前面の警報ランプを備えるようにできる。また、走行速度が第1段階の設定速度以上で作動するようパトライトを接続し、第1段階の設定速度より高速側の第2段階の設定速度以上で作動するよう外部ブザーを接続することもでき、こうして段階毎に異なる警報を発するようにできる。
【0010】
また、上記フォークリフト用スピード警報装置は、走行速度演算の演算定数を車軸高さに合わせて外部より調整可能とする車軸高さ調整手段を備えたものとすることができ、そうすることにより、車軸高さ(地面よりタイヤ中心までの高さ)に合わせた外部からの調整が可能で、それにより、多種多様な車種へ適用と取付後の自在な調整が可能となる。
【0011】
また、センサーには、近接スイッチを用いるのがよい。近接センサーは、小型軽量で、摩耗がなく、機械的誤差もなく、また、取付構造の簡略化が可能で、例えば後輪のナックルプレートを上下ブラケットで挟み込んでボルト締結するという方法で簡単に取り付けることができる。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
【0013】
図1は本発明によるフォークリフト用スピード警報装置の一例の全体図である。図1において、1はスピード警報装置本体であり、2は例えばフォークリフトの後輪タイヤのナックルプレートに近接スイッチ用ブラケットを介して取り付ける近接スイッチである。また、3は運転席前面のパネル等に取り付けるパトライト、4はやはり運転席前面のパネル等に取り付ける警報ブザーである。スピード警報装置本体1は、10Amaxまで使用可能な大容量の外部接点を有するもので、容量の大きなパトライト3および警報ブザー4をリレーユニットを介さずに直接取り付けることができる。
【0014】
上記スピード警報装置本体1は、オーバースピードを2段階で検知して警報を発するよう、また、近接スイッチ2を取り付ける後輪タイヤの車軸高さに合わせた設定および警報速度の設定を装置前面からの操作で行えるようにしたものである。そして、スピード警報装置本体1高速度マイクロプロセッサー(マイコン)を内蔵している。このマイクロプロセッサーにより、前述の「走行速度演算手段」,「速度警報信号発生手段」等に相当する演算回路が構成される。
【0015】
スピード警報装置本体1には、前面に、発光ダイオードを使用した警報ランプ5が配置されている。また、装置本体1の前面には、車軸高さ調整ダイヤル6,第1段警報速度設定ダイヤル7および第2段警報速度設定ダイヤル8が配置されている。各ダイヤル6,7,8は、調整穴のデジタルスイッチをマイナスドライバーで回すようにしたもので、調整穴は常時はメクラキャップ(グロメット)で蓋がされている。
【0016】
上記装置本体1には近接スイッチ接続用コネクター9が接続され、該コネクター9に近接スイッチケーブル10を介して上記近接スイッチ2が接続されている。近接スイッチ2は、近接スイッチブラケットに固定され、後輪の内側に取り付けた検出プレート11もしくは、後輪内側に等ピッチで同一円周上に並ぶハブ取付ボルトの回転中心線上で、検出プレート11もしくは各ハブ取付ボルトの頭との隙間dが例えば2〜3mm以内となる設定で、後輪タイヤのナックルプレートにボルト締結される。そして、後輪が回転し、検出プレート11もしくは各ハブ取付ボルトの頭が回転移動すると、その回転移動を近接スイッチ2が検知する。そして、その検知信号は後輪タイヤの回転信号として近接スイッチケーブル10を介し装置本体1に送られる。
【0017】
装置本体1は、例えばフォークリフトパネルの下で雨が当たらない位置に取り付けられる。そして、装置本体1に内蔵された高速度マイクロプロセッサーは、近接スイッチ2の検知信号に基づいて後輪タイヤが1回転する時間を演算し、また、後輪車軸高さ(地面から後輪中心までの高さ)の設定値から後輪のタイヤ径を算出して走行速度を演算する。
【0018】
このスピード警報装置は、走行速度の警報点を2段階に設定するものであって、走行速度が第1段階の警報速度の設定値(例えば10km/h)以上になると、装置本体1前面の警報ランプ5を点灯させる共に外部のパトライト3を点灯させ、また、走行速度が第2段階の警報速度の設定値(例えば15km/h)以上になると、パトライト3の点滅を止め警報ランプ5は点灯させたまま、あるいは、パトライト3を点滅させ警報ランプ5を点灯させたまま、外部の警報ブザー4を鳴らす。
【0019】
外部のパトライト3および警報ブザー4は、スピード警報装置本体1に接続された電源ケーブル接続用コネクター12にそれぞれのリード線を介して接続されている。
【0020】
図1において、13はプラス電源側リード線(赤色)で、それぞれキースイッチ14を介して電源バッテリー(図示せず)に接続される。15はスナップスイッチ、16はヒューズホルダーであって、これがプラス電源側リード線13に直列に接続されている。また、17および18は、パトライト3のプラス側リード線(白色)およびマイナス側リード線(黒色)であり、19および20は外部警報ブザー4のプラス側リード線(みどり色)およびマイナス側リード線(黒色)である。パトライト3のマイナス側リード線18と警報ブザー4のマイナス側リード線20は、21で示すリード線(黒色)に接続されて、ボディーアースされ(ガソリン車,ディーゼル車の場合)、またはマイナス接点と接続される(バッテリー車の場合)。
【0021】
上記スピード警報装置は、小型から大型までの全ての車種のフォークリフトに使用できるよう、例えば、車軸高さ100〜20mm用と、同200〜400mm用と、400〜800mm用の3仕様が用意される。そして、車種毎に、適合する仕様のスピード警報装置を使用し、車軸高さ調整ダイヤル6を操作して、走行速度演算のための定数を車軸高さに合わせるための調整を行い、また、第1段警報速度設定ダイヤル7および第2段警報速度設定ダイヤル8を操作して、各警報速度の設定を行う。
【0022】
第1段階の警報速度は、第1段警報速度設定ダイヤル7の操作により、例えば5〜20km/hの範囲で設定可能とされる。また、第2段階の警報速度は、第2段警報速度設定ダイヤル8の操作により、例えばやはり5〜20km/hの範囲で設定可能とされる。ただし、第1段階の警報速度を例えば10km/hに設定したとき、第2段階の警報速度は、第1段階の警報速度より大きい例えば15km/hに設定するものとする。
【0023】
【発明の効果】
本発明によれば、フォークリフトのオーバースピードを2段階で検知して速度警報を発するようにでき、かつ、その警報速度の設定を簡易で操作性の良い手段によって行うようにできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるフォークリフト用スピード警報装置の一例の全体図である。
【符号の説明】
1 スピード警報装置本体
2 近接スイッチ
3 パトライト
4 警報ブザー
5 警報ランプ
6 車軸高さ調整ダイヤル
7 第1段警報速度設定ダイヤル
8 第2段警報速度設定ダイヤル
Claims (5)
- タイヤの回転を検知するセンサーと、該センサーの検知信号に基づいて走行速度を演算する走行速度演算手段と、装置本体外部からの操作によって警報速度を2段階に設定可能なダイヤル式の警報速度設定手段と、前記走行速度演算手段により演算された走行速度が、前記警報速度設定手段により設定された各段階の警報速度以上となったときに、それぞれ速度警報信号を出力する速度警報信号発生手段と、各段階の速度警報信号に応じて警報を発する警報手段を備えたことを特徴とするフォークリフト用スピード警報装置。
- 前記警報手段として、走行速度が第1段階の警報速度以上で作動する装置本体前面の警報ランプを備える請求項1記載のフォークリフト用スピード警報装置。
- 走行速度が第1段階の警報速度以上で作動するようパトライトを接続し、前記第1段階の警報速度より高速側の第2段階の警報速度以上で作動するよう外部警報ブザーを接続した請求項1または2記載のフォークリフト用スピード警報装置。
- 前記走行速度演算の演算定数を車軸高さに合わせて外部より調整可能とする車軸高さ調整手段を備えた請求項1,2または3記載のフォークリフト用スピード警報装置。
- 前記センサーが近接スイッチである請求項1,2,3または4記載のフォークリフト用スピード警報装置。
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JP6216097A JPH10246731A (ja) | 1997-02-28 | 1997-02-28 | フォークリフト用スピード警報装置 |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP6216097A JPH10246731A (ja) | 1997-02-28 | 1997-02-28 | フォークリフト用スピード警報装置 |
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JPH10246731A JPH10246731A (ja) | 1998-09-14 |
JPH10246731A6 true JPH10246731A6 (ja) | 2005-11-17 |
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Family Applications (1)
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JP6216097A Pending JPH10246731A (ja) | 1997-02-28 | 1997-02-28 | フォークリフト用スピード警報装置 |
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