JPH102465A - 冷媒輸送用ホース - Google Patents

冷媒輸送用ホース

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JPH102465A
JPH102465A JP8175857A JP17585796A JPH102465A JP H102465 A JPH102465 A JP H102465A JP 8175857 A JP8175857 A JP 8175857A JP 17585796 A JP17585796 A JP 17585796A JP H102465 A JPH102465 A JP H102465A
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博 山口
Hiroyuki Nishioka
宏之 西岡
Keiichi Kodama
敬一 児玉
Nobutaka Tsutsumi
信敬 堤
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 冷媒輸送用ホース20は、複数の層を接着剤
を用いないで接合することにより柔軟性を確保するとと
もに、製造工程を簡略化する。 【解決手段】 冷媒輸送用ホース20は、耐冷媒樹脂か
らなるガスバリア層21と、塩素化イソブチレン・イソ
プレン共重合ゴム(Cl−IIR)等からなるゴム内管
層22と、ゴム内管層22上に積層されたEPDMから
なるゴム接着層23と、ゴム接着層23上に積層された
ポリエチレンテレフタレート(PET)系の樹脂からな
りかつレゾルシン・ホルムアルデヒド・ラテックス接着
剤処理を施された補強糸層24と、補強糸層24上に積
層されたEPDMからなるゴム外皮層25と、を備え、
互いに加硫により一体的に接合されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、冷媒輸送用ホース
に係り、特に自動車用エアコン等の配管等として好適に
用いられる冷媒輸送用ホースに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、自動車用エアコン等の配管等に用
いられる冷媒輸送用ホースとして、図7に示すものが知
られている。図7は従来の冷媒輸送用ホースの軸方向断
面図である。冷媒輸送用ホース100は、樹脂層及びゴ
ム層を積層することにより形成された複合ホースであ
り、冷媒通路102側から順位に、ガスバリア層10
4、ゴム内管層106、補強糸層108、ゴム外皮層1
10とを積層することにより構成されている。
【0003】上記冷媒輸送用ホース100では、耐冷媒
性を付与するためにガスバリア層104をナイロン等の
ポリアミド系樹脂で形成し、また、エアコン回路内に水
分が入った場合に、回路内で水分が凍結して回路を閉塞
させるという問題を起こすことから、ゴム内管層106
には、水分透過率の小さいハロゲン化ブチルゴムを用い
るのが好ましい。さらに、冷媒輸送用ホース100の機
械的強度を増すために、ポリエチレンテレフタレート
(PET)等からなる繊維糸から形成された補強糸層1
08及びエチレン・プロピレン・ジエン共重合ゴム(E
PDM)からなるゴム外皮層110を積層している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、これらの各
層間は、冷媒輸送用ホース100の耐久性を維持するた
めに強く接合されていることが必要である。このうち、
ガスバリア層104とゴム内管層106は、加硫接着に
より接合される。また、補強糸層108とゴム外皮層1
10とは、補強糸層108の繊維糸にRFL処理、つま
り、レゾルシン・ホルムアルデヒド・ラテックス樹脂と
ゴムラテックスとを主成分とする接着剤をその表面に施
すことにより、加硫工程と同時に接着している。
【0005】しかし、ゴム内管層106のハロゲン化ブ
チルゴムと補強糸層108のポリエチレンテレフタレー
トとは加硫接着により接着し難い性質を有しているため
に、その層間に接着剤層111を介在させて接合してい
る。ところが、接着剤により層間を接着すると、乾燥、
塗膜管理等を必要とし、工程が複雑になり、コストアッ
プになるうえに、冷媒輸送用ホース100自体の柔軟性
が失われるという問題があった。
【0006】本発明は、上記従来の技術の問題を解決す
るものであり、各層間を接着剤を用いないで接合するこ
とにより柔軟性を確保するとともに、製造工程を簡略化
した冷媒輸送用ホースを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段およびその作用・効果】上
記課題を解決するためになされた第1の発明は、耐冷媒
樹脂からなるガスバリア層と、イソブチレン系ゴムから
なるゴム内管層と、ゴム内管層上に積層され、エチレン
・プロピレン系ゴムからなるゴム接着層と、ゴム接着層
上に積層され、ポリエステル系樹脂またはポリアミド系
樹脂からなり、レゾルシン・ホルムアルデヒド・ラテッ
クス樹脂とゴムラテックスとを主成分とする接着剤をそ
の表面に施された補強層と、補強層上に積層され、エチ
レン・プロピレン系ゴムからなるゴム外皮層と、を備
え、加硫処理により各層が一体的に接合されていること
を特徴とする。
【0008】第1の発明は、樹脂及びゴムからなる各層
の間に接着剤層を設けずに、強固に接合したものであ
り、ガスバリア層、ゴム内管層、ゴム接着層、補強層、
及びゴム外皮層を積層している。ガスバリア層は、冷媒
と接して漏洩を防ぐものであり、耐冷媒特性に優れた樹
脂から形成されている。例えば、6イロン、66ナイロ
ン等のポリアミド樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリオレフ
ィン系樹脂、及びそのブレンド樹脂を用いることができ
る。
【0009】ゴム内管層は、ガスバリア層の外周を被覆
して、柔軟性、耐寒性、耐透湿性を有するイソブチレン
系ゴムから形成されている。ここで、イソブチレン系ゴ
ムとは、イソブチレン・イソプレン共重合ゴム(II
R)のほか、塩素化イソブチレン・イソプレン共重合ゴ
ム(Cl−IIR)、臭素化イソブチレン・イソプレン
共重合ゴム(Br−IIR)等のハロゲン化ブチルゴム
をいう。
【0010】ゴム接着層は、ゴム内管層と補強層とを接
着するためのゴム層であり、ゴム外皮層は、主として外
力から保護するためのゴム層であり、これらは、エチレ
ン・プロピレン系ゴムであるエチレン・プロピレン・ジ
エン共重合ゴム(EPDM)、エチレン・プロピレン共
重合物(EPM)から形成されている。
【0011】補強層は、冷媒輸送用ホース自体を補強す
るための層であり、その表面に、接着性を付与するため
にレゾルシン・ホルムアルデヒド・ラテックス接着剤処
理(RFL処理)を予め施し、ゴム接着層とゴム外皮層
との間に介在している。補強層は、フィルム状に形成す
るほか、繊維糸をゴム接着層上に巻回して積層すること
により形成できる。ここで、補強層の樹脂材料は、ポリ
エステル系樹脂としてポリエチレンテレフタレートであ
り、ポリアミド系樹脂として、6ナイロン、66ナイロ
ンであり、ゴム接着層及びゴム外皮層の樹脂材料である
EPDMの加硫温度に軟化点を有し、加硫工程を施すこ
とにより、ゴム接着層とゴム外皮層に加硫接着するもの
である。上記RFL処理は、例えば、補強層として繊維
糸を用いる場合には、有機繊維コード用接着剤としての
RFL接着液に浸漬させ、その後乾燥させて接着膜を形
成する処理である。RFL接着液とは、レゾルシン・ホ
ルムアルデヒドの初期縮合物の水溶液と、ゴムラテック
スとを混合した液である。
【0012】第1の発明に係る冷媒輸送用ホースにおい
て、ガスバリア層とゴム内管層、及びゴム内管層とゴム
接着層とが通常の加硫で接着されるが、補強層は、RF
L処理されていることから、エチレン・プロピレン系ゴ
ムからなるゴム接着層及びゴム外皮層と加硫時の熱で同
時に接着する。すなわち、補強層のポリエチレンテレフ
タレートは、RFL処理を施すことにより、ゴム接着層
を形成するエチレン・プロピレン系ゴムと接合すること
から、それらの層間に接着剤層を介在させなくてもよ
い。ゴム内管層と補強層との間の接着剤層をなくすこと
で、塗布工程、乾燥工程等が不要となり、工程を簡略化
することができるとともに、コストの低減を実現するこ
とができる。
【0013】また、ゴム接着層は、ゴム内管層の一部を
代替して積層すると、冷媒輸送用ホース自体を補強する
とともに、価格の高いイソブチレン系ゴムからなるゴム
内管層を薄くでき、材料費を低減できる。
【0014】さらに、ゴム接着層は、軟らかい性質を有
しているイソブチレン系ゴムからなるゴム内管層を補強
層の繊維糸からガードして、ゴム内管層の劣化を防止す
ることができる。
【0015】また、第2の発明は、ゴム内管層の材料と
して、イソブチレン系ゴムにエチレン・プロピレン系ゴ
ムを配合することにより、補強層に接着性を付与したも
のである。ここで、イソブチレン系ゴムとエチレン・プ
ロピレン系ゴムとの好適な配合割合は、60〜90重量
部:10〜40重量部である。この範囲に規定されるの
は、エチレン・プロピレン系ゴムを40重量部より多く
すると耐透水性が低下し、一方、10重量部より少なく
すると、補強層との接着性が悪くなるからである。
【0016】なお、ゴム内管層やゴム接着層のゴム組成
物は、通常のゴム組成物に含有される各種配合物を含有
してよいことも勿論である。
【0017】
【発明の実施の形態】以上説明した本発明の構成・作用
を一層明らかにするために、以下本発明の好適な実施の
形態について説明する。
【0018】図1は本発明の一実施の形態に係る自動車
用エアコン等の配管等に用いられる冷媒輸送用ホース2
0を一部破断して示す斜視図であり、図2はその軸方向
の拡大断面図である。冷媒輸送用ホース20は、樹脂層
及びゴム層を積層することにより形成された複合ホース
であり、冷媒通路20a側から順位に、ガスバリア層2
1、ゴム内管層22、ゴム接着層23、補強糸層24、
ゴム外皮層25とを積層することにより構成されてい
る。
【0019】ガスバリア層21は、冷媒と接して漏洩を
防ぐものであり、耐冷媒特性に優れた樹脂から形成され
ている。例えば、ポリアミド樹脂、ポリオレフィン系の
ブレンド樹脂等を用いることができる。ガスバリア層2
1の厚さは、耐冷媒透過性及び柔軟性の兼ね合いから、
0.05〜0.2mmに形成することが好ましい。
【0020】ゴム内管層22は、ガスバリア層21の外
周を被覆して、外部からの水分の透過を防ぐものであ
り、その特性を得る樹脂材料として、イソブチレン系ゴ
ムを用いることができる。イソブチレン系ゴムとして
は、一般的なイソブチレン・イソプレン共重合ゴムや、
塩素化ブチルゴム(Cl−IIR)、臭素化ブチルゴム
(Br−IIR)等のハロゲン化ブチルゴムを好適に使
用できる。ゴム内管層22の厚さは、耐透水性及び価格
などを考慮して、0.5〜2mmに形成することが好ま
しい。
【0021】ゴム接着層23は、ゴム内管層22と補強
糸層24の間に介在し、ゴム内管層22と補強糸層24
を接着するためのゴム層であり、EPDMを好適に用い
ることができる。ゴム接着層23の厚さは、補強糸層2
4との接着性を考慮して、0.1〜0.5mmに形成す
ることが好ましい。また、EPDMの材料組成として
は、プロピレン含有量が25〜45重量%、ジエン成分
がヨウ素価として6〜20mg/100mg、ムーニー
粘度が100℃で40〜80であることが好ましい。
【0022】補強糸層24は、冷媒輸送用ホース20自
体を補強するための層であり、繊維糸に、接着性を付与
するためにレゾルシン・ホルムアルデヒド・ラテックス
接着剤処理(RFL処理)を予め施し、これをゴム接着
層23上に巻回して形成したものである。補強糸層24
の厚さは、その強度及び柔軟性を考慮して、0.5〜1
mmであることが好ましい。上記繊維糸としては、ポリ
エステル系樹脂またはポリアミド系樹脂を用いることが
でき、ゴム接着層23及びゴム外皮層25の樹脂材料で
あるEPDMの加硫温度に軟化点を有し、加硫工程を施
すことにより、未加硫のゴム接着層23及びゴム外皮層
25に加硫接着するものである。
【0023】次に、繊維糸に予め施すRFL処理につい
て説明する。RFL処理は、繊維糸を有機繊維コード用
接着剤としてのRFL接着液に浸漬させ、その後乾燥さ
せて接着膜を形成する処理である。RFL接着液とは、
レゾルシン・ホルムアルデヒドの初期縮合物の水溶液
と、ゴムラテックスとを混合した液である。上記初期縮
合物の水溶液は、レゾルシン1モルに対し、ホルムアル
デヒド0.8〜0.75モルを、塩基性触媒中、常温付
近の温度で反応させて調製することができる。塩基性触
媒としては、水酸化ナトリウム、水酸化アンモニウム等
の塩基性物質が好適に使用される。上記ゴムラテックス
には、天然ゴムラテックス及び合成ゴムラテックスを用
いることができ、合成ゴムラテックスとして、例えば、
スチレン・ブタジエン共重合ゴムラテックス、ビニルピ
リジン・ブタジエン・スチレン共重合ゴムラテックス等
を用いることができる。
【0024】上記接着剤液の配合成分の量的関係につい
て説明すると、レゾルシン・ホルムアルデヒドの初期縮
合物は、接着剤液の全体の5〜40重量%を用いるのが
好適であり、特に10〜20重量%を用いるのが好適で
ある。また、ゴムラテックスは、全体の60〜95%を
用いることが好適であり、特に80〜90重量%用いる
のが好適である。
【0025】ゴム外皮層25は、補強糸層24上に積層
された保護層であり、ゴム接着層23とほぼ同様のゴム
組成のEPDMから形成されており、その厚さは、0.
7〜2mmに形成することが好ましい。
【0026】次に、上記冷媒輸送用ホース20を製造す
る方法について説明する。冷媒輸送用ホース20の製造
工程は、一連の押出工程と、この押出工程に続いて行な
われる加硫工程とを備えている。まず、樹脂押出機によ
りマンドレル上に、6ナイロン、66ナイロン等の樹脂
材料で、ガスバリア層21を形成するための管状樹脂層
を押し出す。続いて、その管状樹脂層上に、2軸のゴム
押出機を用いて、ゴム内管層22及びゴム接着層23を
形成するために2層を同時に積層する。さらに、そのゴ
ム層上に補強糸層24を形成するために、予めRFL処
理した繊維糸を巻回する。さらに、ゴム外皮層25を積
層するようにゴムを押し出す。
【0027】続いて、加硫工程を行なう。加硫工程の条
件として、150〜170℃で20〜60分に設定す
る。この加硫工程により、ガスバリア層21とゴム内管
層22、及びゴム内管層22とゴム接着層23とは、通
常の加硫接着が行なわれて接合され、さらに、補強糸層
24の両面は、RFL処理された繊維糸が加硫時の熱
で、ゴム接着層23及びゴム外皮層25に対して同時に
接着する。
【0028】したがって、冷媒輸送用ホース20は、ガ
スバリア層21とゴム内管層22、ゴム内管層22とゴ
ム接着層23とが加硫接着により接合している。また、
補強糸層24の繊維糸は、RFL処理されてEPDMに
対して接着性が付与されているから、補強糸層24の両
面は、接着剤層を設けなくてもゴム接着層23及びゴム
外皮層25に対して強固に接合する。このように、ゴム
内管層22と補強糸層24との間を含めた各層間に接着
剤層をなくすことで、塗布工程及びその膜厚の管理工程
や、乾燥工程等が不要となり、工程を簡略化することが
できるとともに、コストの低減を実現することができ
る。
【0029】また、各層の間に接着剤層を介在させてい
ないので、冷媒輸送用ホース20自体の柔軟性及び耐久
性を高めることができる。
【0030】さらに、ゴム内管層22は、その一部をE
PDMからなるゴム接着層23により代替させても強度
や耐透水性をさほど低下させないから、その厚さを薄く
することが可能となり、これにより、ゴム内管層22を
形成する高価なブチルゴムの材料量を減らしてコストの
低減を図ることができる。
【0031】また、ゴム接着層23は、ゴム内管層22
をガードして、補強糸層24の繊維糸がゴム内管層22
に喰い込まれるのを防止する。したがって、軟らかい性
質を有するブチルゴムから形成されているゴム内管層2
2の耐久性を向上させることができる。
【0032】図3は他の実施の形態に係る冷媒輸送用ホ
ース50を示す断面図である。冷媒輸送用ホース50
は、ガスバリア層51、補強糸層54及びゴム外皮層5
5の構成が図1の第1の実施の形態と同様であるが、ゴ
ム内管層52の組成が異なるとともに、図1のゴム接着
層23に相当するものがない点が異なる。
【0033】ゴム内管層52は、IIR及び/またはハ
ロゲン化IIRと、補強糸層54に対して接着性を付与
するために配合されたEPDMとの混合ゴムである。こ
こで、IIR等とEPDMとの配合割合は、接着性と、
耐水分透過性を考慮して定められるが、60〜90重量
部:10〜40重量部であることが好ましい。つまり、
EPDMが40重量部より多くなると、耐水分透過性が
低下し、一方、10重量部より少なくなると、補強糸層
24との接着性が低下するからである。
【0034】
【実施例】次に、実施の形態をより具体的に実施した実
施例について説明する。 (1) 冷媒輸送用ホース20の構成 ガスバリア層21:6ナイロン樹脂(ザイテルST
811:商品名) 0.15mm厚 ゴム内管層22:塩素化IIRゴム 1.4mm厚 ゴム接着層23:EPDM 0.2mm厚 補強糸層24:ポリエチレンテレフタレートからな
る3000デニールの糸を72本で網目状に織って形成
した。 ゴム外皮層25 EPDM 1.2mm厚 (2) 冷媒輸送用ホース20の製造条件 加硫条件:160〜165℃で50分の設定条件で、蒸
気圧をかけて行なった。
【0035】次に、図1及び図2のゴム接着層23と補
強糸層24、及び補強糸層24とゴム外皮層25との接
着強度に関する実験を行なった。図4は試験状態を示す
斜視図である。図4において、ゴム接着層23と補強糸
層24との間の接着強度は、長さ25mmの試料を用い
て、補強糸層24及びゴム外皮層25の部分に矢印方向
の力を加えて、ゴム接着層23との間で剥離するまでの
強さを調べた。また、補強糸層24とゴム外皮層25と
の接着強度も同様に調べた。その結果を図5に示す。図
5は各試料1ないし試料3の各接着強度を示し、試料1
が本実施例であり、試料2は接着剤で接着した従来の技
術に相当する比較例、試料3は特に接着剤等の処理を施
していない比較例であり、また、実線の棒グラフがゴム
接着層23と補強糸層24との接着強度、破線の棒グラ
フが補強糸層24とゴム外皮層25との接着強度を示
す。この結果から分かるように、試料1において、ゴム
接着層23と補強糸層24との間で必要な接着強度S1
以上の値が得られ、しかも実施例に係る試料1は接着剤
を用いた試料2以上の接着強度を得ることができた。ま
た、試料1において、補強糸層24とゴム外皮層25と
の間でも必要な接着強度S2以上の値が得られた。
【0036】また、冷媒輸送用ホースに冷媒を実際に流
すことによる繰り返し加圧試験を行なった。すなわち、
120℃の雰囲気下において、冷媒を、55kg/cm
2と0kg/cm2で30cpmのサイクルで繰り返し流
し、その破損までの回数を調べた。その結果を図6に示
す。図6は試料1は本実施例、試料2は接着剤を用いた
従来技術に相当する参考例である。この結果、試料1
は、240万回であり、試料2の180万回と比べて耐
久性が向上したことが分かった。
【0037】なお、この発明は上記実施例に限られるも
のではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の
態様において実施することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る冷媒輸送用ホースを一
部破断して示す斜視図。
【図2】冷媒輸送用ホースの軸方向の拡大断面図。
【図3】他の実施の形態に係る冷媒輸送用ホースの軸方
向の拡大断面図。
【図4】冷媒輸送用ホースの接着強度試験を説明する説
明図。
【図5】冷媒輸送用ホースの接着強度を説明するグラ
フ。
【図6】冷媒輸送用ホースの繰り返し加圧試験の結果を
説明するグラフ。
【図7】従来の冷媒輸送用ホースの軸方向の断面図。
【符号の説明】
20…冷媒輸送用ホース 20a…冷媒通路 21…ガスバリア層 22…ゴム内管層 23…ゴム接着層 24…補強糸層 25…ゴム外皮層 50…冷媒輸送用ホース 51…ガスバリア層 52…ゴム内管層 54…補強糸層 55…ゴム外皮層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 児玉 敬一 愛知県西春日井郡春日町大字落合字長畑1 番地 豊田合成株式会社内 (72)発明者 堤 信敬 愛知県西春日井郡春日町大字落合字長畑1 番地 豊田合成株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 耐冷媒樹脂からなるガスバリア層と、 イソブチレン系ゴムからなるゴム内管層と、 ゴム内管層上に積層され、エチレン・プロピレン系ゴム
    からなるゴム接着層と、 ゴム接着層上に積層され、ポリエステル系樹脂またはポ
    リアミド系樹脂からなり、レゾルシン・ホルムアルデヒ
    ド・ラテックス樹脂とゴムラテックスとを主成分とする
    接着剤をその表面に施された補強層と、 補強層上に積層され、エチレン・プロピレン系ゴムから
    なるゴム外皮層と、 を備え、加硫処理により各層が一体的に接合されている
    ことを特徴とする冷媒輸送用ホース。
  2. 【請求項2】 請求項1において、上記補強層は、ポリ
    エステル系樹脂またはポリアミド系樹脂からなる繊維糸
    に上記接着剤を施して、ゴム接着層上に巻回して形成さ
    れた冷媒輸送用ホース。
  3. 【請求項3】 耐冷媒性を有する樹脂材料からなるガス
    バリア層と、 イソブチレン系ゴムと、エチレン・プロピレン系ゴムと
    を配合したゴム材料からなり、それらの配合割合を、6
    0〜90重量部:10〜40重量部に調製したゴム内管
    層と、 ゴム内管層上に積層され、ポリエステル系樹脂またはポ
    リアミド系樹脂からなり、レゾルシン・ホルムアルデヒ
    ド・ラテックス樹脂とゴムラテックスとを主成分とする
    接着剤をその表面に施された補強層と、 補強層上に積層され、エチレン・プロピレン系ゴムから
    なるゴム外皮層と、 を備え、加硫処理により各層が一体的に接合されている
    ことを特徴とする冷媒輸送用ホース。
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Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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