JPH10246490A - ナイトパージ制御システム - Google Patents

ナイトパージ制御システム

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JPH10246490A
JPH10246490A JP9052620A JP5262097A JPH10246490A JP H10246490 A JPH10246490 A JP H10246490A JP 9052620 A JP9052620 A JP 9052620A JP 5262097 A JP5262097 A JP 5262097A JP H10246490 A JPH10246490 A JP H10246490A
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JP
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enthalpy
night purge
night
purge
time
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Application number
JP9052620A
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English (en)
Inventor
Susumu Sugawara
進 菅原
Kenzo Yonezawa
憲造 米沢
Tomio Yamada
富美夫 山田
Nobutaka Nishimura
信孝 西村
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 効率の良いナイトパージを実施するために内
外エンタルピ差が最大となる時間帯の判断を行うことに
よって、ナイトパージを行い、予冷時間の短縮及び省エ
ネルギをはかる。 【解決手段】 外気エンタルピ及び室内エンタルピを検
出するエンタルピ検出手段1,2と、外気エンタルピ及
び、室内エンタルピを予測するエンタルピ予測手段4,
5と、ナイトパージに関するデータの設定を行うナイト
パージ設定手段3と、前記エンタルピ予測手段4,5と
に基づく内外エンタルピ差が最大となる時間帯を選択す
るナイトパージ時間帯判定手段11と、前記エンタルピ
検出手段1,2とナイトパージ設定手段3とナイトパー
ジ時間帯判定手段11とから出力される出力信号に基づ
きナイトパージの実行を判定するナイトパージ実行判定
手段12と、前記ナイトパージ実行判定手段12の判定
結果に基づきナイトパージの継続時間を検出するタイマ
13とで構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は中央方式の空調を行
っている多目的インテリジェントビル、オフィスビル、
住居ビルなどの各ビルにおいて、予冷・予熱時間の短縮
および省エネを目的としてナイトパージを行う空調制御
システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】冷房時期のオフィスビル内の通常の居住
空間において、退出時刻後の夜間は空調を行わないのが
通常である。このため、夜間の室温は制御せず成り行き
任せとなる。この場合、翌朝には冷房設定温度よりも高
くなっている場合が多い。
【0003】従来の方法で、ナイトパージを行う場合、
ナイトパージを行う時刻および時間長をあらかじめ設定
しておき、室内エンタルピと室外エンタルピの差が基準
値以上ある場合にナイトパージ(夜間の外気導入)を行
い、室温を外気により下げていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来のように夜間に空
調を行わない場合は、外気温が室温よりも低い場合にお
いても外気を取り入れないため、ナイトパージを行わな
い場合よりも室温が高くなり、予冷/予熱時間は長くな
ってしまう。
【0005】又、従来の方法でナイトパージを行う場合
には、ナイトパージの実行は時間帯と必要エンタルピ差
の設定に基づいて行われるため、ナイトパージが省エネ
となっているか否かが分らないまま制御を行っていた。
【0006】本発明は以上のような従来の課題を解決す
るためのもので、その目的とするところは、効率の良い
ナイトパージを実施するために内外エンタルピ差が最大
となる時間帯の判断を行うことによって、ナイトパージ
を行い、以って、予冷時間の短縮及び省エネルギをはか
ることのできるナイトパージ制御システムを提供するこ
とを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の第一の発明のナイトパージ制御システム
は、外気エンタルピを検出する外気エンタルピ検出手段
と、室内エンタルピを検出する室内エンタルピ検出手段
と、外気エンタルピを予測する外気エンタルピ予測手段
と、室内エンタルピを予測する室内エンタルピ予測手段
と、ナイトパージに関するデータの設定を行うナイトパ
ージ設定手段と、前記外気エンタルピ予測手段と室内エ
ンタルピ予測手段とに基づく内外エンタルピ差が最大と
なる時間帯を選択するナイトパージ時間帯判定手段と、
前記外気エンタルピ検出手段と室内エンタルピ検出手段
とナイトパージ設定手段とナイトパージ時間帯判定手段
とから出力される出力信号に基づきナイトパージの実行
を判定するナイトパージ実行判定手段と、前記ナイトパ
ージ実行判定手段の判定結果に基づきナイトパージの継
続時間を検出するタイマとで構成し、内外エンタルピ予
測値及びナイトパージ設定に基づいてナイトパージ制御
を行うものである。
【0008】本発明によれば、内外エンタルピの予測値
によりナイトパージの実施の可能不可能が事前に分か
り、ナイトパージが可能と予測される場合に最も内外エ
ンタルピ差の大きい時間帯のみナイトパージを実施する
ため、従来法のように実施時間帯を予め決めておいてそ
の時間帯内に基準以上の内外エンタルピ差があった場合
にナイトパージを行う方法と比較して、ナイトパージの
効果が大きく、且つ、省エネルギとなる。
【0009】又、本発明の第2の発明のナイトパージ制
御システムは、外気エンタルピを検出する外気エンタル
ピ検出手段と、室内エンタルピを検出する室内エンタル
ピ検出手段と、ナイトパージに関するデータの設定を行
うナイトパージ設定手段と、前記外気エンタルピ検出手
段と室内エンタルピ検出手段とナイトパージ設定手段か
らの出力信号に基づきナイトパージの実施を判定するエ
ンタルピ差判定手段と、空調対象ゾーンの空調開始設定
時刻もしくは予冷/予熱開始時刻を読み込むゾーン空調
開始スケジュール読み込み手段と、ナイトパージの継続
時間を検出するタイマと、前記タイマで検出したナイト
パージ実行実績に基づきナイトパージ継続時間を学習す
るナイトパージ継続時間学習手段と、前記ナイトパージ
設定手段とエンタルピ差判定手段とゾーン空調開始スケ
ジュール読み込み装置とタイマとナイトパージ継続時間
学習手段とからの出力信号に基づきナイトパージの可否
を判定するナイトパージ判定手段とからなり、ナイトパ
ージが空調もしくは予冷/予熱の妨げにならないように
構成し、ナイトパージ実施中にゾーンの空調開始時刻も
しくは予冷開始時刻になることを事前に防ぐようにした
ものである。
【0010】従って、この発明のナイトパージ制御シス
テムによれば、内外エンタルピの予測機能を持たないナ
イトパージシステムにおいて、ゾーンの空調開始時刻も
しくは予冷/予熱開始時刻を読み込み、ナイトパージ実
施中に空調が起動しないように、ナイトパージを空調開
始時刻もしくは予冷/予熱開始時刻の直前でナイトパー
ジを終了するので、ナイトパージが空調もしくは予冷/
予熱の妨げとならない。
【0011】又、本発明の第3の発明は、前記外気エン
タルピ予測手段と室内エンタルピ予測手段の予測する予
測値により内外エンタルピ差が大きい時間帯が複数存在
する場合には、外気エンタルピの最も低い時間帯をナイ
トパージ実施時間帯とすることを特徴とする。
【0012】従って、内外エンタルピの予測値によりナ
イトパージの実施の可能不可能が事前に分かり、ナイト
パージが可能と予測される場合に最も外気エンタルピの
低い時間帯にナイトパージを行うことにより、ナイトパ
ージ時間帯において、室内エンタルピを外気エンタルピ
が最も低い状態のエンタルピまで下げることができる。
【0013】又、本発明の第4の発明は、ゾーンの空調
開始時刻もしくは予冷/予熱開始時刻を読み込む手段
と、ナイトパージ実施予定時間帯にゾーンの空調開始時
刻がある場合に、ナイトパージ終了時刻をゾーンの使用
開始時刻の前に変更することにより、ナイトパージ実行
予測時間帯にナイトパージが可能かどうかを判断する手
段と、その時間帯でのナイトパージが不可能な場合に、
内外エンタルピ予測値から判断して他の時間帯でナイト
パージを実行できる時間帯がある場合にはナイトパージ
実行時間帯を変更する手段とで構成したことを特徴とす
る。
【0014】従って、本発明では、空調起動時刻にナイ
トパージがまたがらないように構成され、且つ、ナイト
パージの効率の良い時間帯にナイトパージの実行時間帯
を変更して実施することが可能となる。
【0015】又、本発明の第5の発明は、ナイトパージ
に必要なエネルギとナイトパージ実施による予冷/予熱
エネルギの省エネ分とを比較して、ナイトパージの実施
の可否を判断する判断手段を設けたことを特徴とする。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら、本発
明に係るナイトパージ制御システムの発明の実施の形態
について説明する。図1は、本発明の第1の実施例によ
るナイトパージ制御システムのブロック図を示すもので
ある。
【0017】外気エンタルピ検出装置1は、直接外気エ
ンタルピを検出するか、もしくは、外気温及び外気湿度
又は外気露点温度の検出値から公知の湿り空気の関係式
によりエンタルピを演算する装置である。
【0018】室内エンタルピ検出装置2は、直接室内エ
ンタルピを検出するか、もしくは、室温及び室内湿度又
は室内露点温度の検出値から公知の湿り空気の関係式に
よりエンタルピを演算する装置である。
【0019】ナイトパージ設定装置3は、ナイトパージ
を実行する際の室内エンタルピと外気エンタルピの基準
エンタルピ差、ナイトパージ許可時間帯、ナイトパージ
継続時間、ハンチング防止のためのナイトパージ最短実
行時間の設定を行う装置である。
【0020】外気エンタルピ予測装置4は、外気温予測
値及び外気絶対湿度から外気エンタルピ予測値を演算す
る装置である。ここで、外気温予測値は、例えば、以下
に示す統計的に得られた外気温変化モデルを用いるか、
又は、気象予報によって将来得られうる1日の1時間単
位の外気温変化をもとに1時間の間を公知の手法で補間
した値でもよい。統計的に得られている公知の外気温変
化モデルについて、以下に説明する。
【0021】ナイトパージのための外気温変化予測は0
時以降のナイトパージ設定装置3で設定された演算開始
時刻に朝8時までの外気温予測を行う。 1)0時<t≦最低気温時刻tmn1 のとき、現在時刻t
R 〜tmn1 までの外気温パターンは、最高気温実績T
max1と現在時刻での気温実績TaRを用いて、最低気温T
min1を推定し、Tmax1とTmin1を通る曲線近似を行う。
【0022】 Ta=Tmin1+(Tmax1−Tmin1)・ {a0 +a1 ・cosω+a2 ・cos(2ω+a3 )} …(1) ここで ω=(t+24−tmx1 )π/(tmn1 +24−tmx1 ) …(2) a0 =0.412,a1 =0.5,a2 =0.12,a
3 =0.754 Ta:外気温(℃) Tmax1:前日の最高気温実績値(℃) Tmin1:最低気温推定値(℃) tmn1 :日の出時刻(時)(計算値) tmx1 :前日の最高気温Tmax1が確定した時刻(時) ここで、 Tmin1=(Tmax1−TaR)/(1−B)+Tmax1 …(3) B={b0 +b1 ・cosω+b2 ・cos(2ω+b3 )} …(4) ω=(tR +23−tmx1 )π/(tmn1 +24−tmx1 ) …(5) ここで、Tmin1は気象庁等の発表による予想最低気温を
用いてもよい。 2)最低気温時刻tmn1 <t≦最高気温時刻tmx2 の外
気温予測 現在時刻tR 〜tmx2 までの外気温パターンは、最低気
温推定値Tmin1と最高気温予測値Tmax2を通る曲線近似
を行う。
【0023】Ta =Tmin1+(Tmax2−Tmin1)・ {b0 +b1 ・cosω+b2 ・cos(2ω+b3 )} …(6) ω=(t−tmn1 )π/(tmx2 −tmn1 ) …(7) b0 =0.584,b1 =−0.5,b2 =−0.1,
3 =0.567 ここで、 tmx2 :15時(時) tmn1 :最低気温Tmin1が確定した時刻(時) Tmax2:気象庁等の発表による予想最高気温(℃) ω=(tR −tmn1 )π/(tmx2 −tmn1 ) …(8) 外気絶対湿度の予測値は、外気の絶対湿度がナイトパー
ジ終了まで変化しないと仮定して、外気エンタルピ予測
開始時の外気絶対湿度を用いる。又、外気エンタルピは
上記外気温予測値と外気絶対湿度予測値から公知の湿り
空気計算式を用いて求める。
【0024】室内エンタルピ予測装置5は、室温予測値
と室内絶対湿度予測値から、ナイトパージ設定装置3に
より設定されたナイトパージ許可時間帯内の室内エンタ
ルピを予測するものである。室温予測は、特願平7−4
4343号「ビル空調熱負荷予測装置」記載の室内温度
変化予測のアルゴリズム等によって室内外の伝熱状態式
を解くことによって求められる。室内絶対湿度予測値
は、室内の絶対湿度がナイトパージ終了まで変化しない
と仮定して、室内エンタルピ予測開始時の室内絶対湿度
を用いる。室内エンタルピ予測値は上記室温予測値と室
内絶対湿度予測値から公知の湿り空気計算式を用いて求
める。
【0025】ナイトパージ時間帯判定装置11は、外気
エンタルピ予測装置4からの外気エンタルピ予測値、及
び、室内エンタルピ予測装置5からの室内エンタルピ予
測値より各時刻のエンタルピ差予測値を求め、ナイトパ
ージ設定装置3で設定された基準エンタルピ差以上のエ
ンタルピ差があり、最もエンタルピ差の大きい時間帯を
選択する。これを図2のグラフで説明する。
【0026】室内エンタルピ−外気エンタルピ>基準エ
ンタルピ差Δhs となっている時刻t1,t2,t3に
おけるエンタルピ差をそれぞれΔht1,Δht2,Δht3
とする。時刻t1,t2,t3を含むいずれの時間帯も
ナイトパージ設定装置3で設定されたナイトパージ継続
時間以上ある場合、例えば、Δht2>Δht3>Δht1
あると、ナイトパージ時間帯判定装置11は、t2の時
間帯をナイトパージ実行時間帯として選択する。
【0027】ナイトパージ実行判定装置12は、ナイト
パージ設定装置3で設定されたナイトパージの設定に従
い、ナイトパージ時間帯判定装置11によって求められ
たナイトパージ実行時間帯の予測エンタルピ差が最大と
なる時刻t2から、もしくは、基準エンタルピ差を越え
る予測時刻から、室内エンタルピ検出装置2による室内
エンタルピ現在値から外気エンタルピ検出装置1による
外気エンタルピ現在値を減じた差が基準エンタルピ差Δ
s を越えているか否かを判定する。
【0028】タイマ装置13は、ナイトパージ実行判定
装置12によりΔhs となっている時間を検出し、検出
した時間をナイトパージ実行判定装置12に伝える。ナ
イトパージ実行判定装置12において、タイマ装置13
の検出時間の結果からナイトパージ設定装置2で設定さ
れたナイトパージ継続時間が経過した場合、ナイトパー
ジ終了の判定を行う。ナイトパージ終了となる他の場合
は、室内エンタルピと外気エンタルピとの差が基準以下
となり、且つ、ナイトパージ最短時間を越えた場合であ
る。
【0029】ナイトパージ制御出力装置14は、ナイト
パージ実行判定装置12によってナイトパージ実行とな
った場合は、空調制御装置15にナイトパージONを出
力し、ナイトパージ実行判定装置12によってナイトパ
ージ中止となった場合は、空調制御装置15にナイトパ
ージOFFを出力する。空調制御装置15のナイトパー
ジ機能は、還気ダンパ全閉、外気取り入れダンパを全開
として室内空気と外気を入れ替える制御を行う機能であ
る。ここで、空調制御装置15にナイトパージの機能が
ない場合は、外気冷房ON、外気冷房OFFを出力す
る。
【0030】そして、空調制御装置15は空調機16に
対して制御を行う。図3は、本願発明の第2の実施例に
よるナイトパージ制御システムのブロック図を示すもの
である。
【0031】本実施例のゾーン空調開始スケジュール読
み込み装置24は、空調対象ゾーンの空調開始設定時刻
もしくは予冷/予熱開始時刻を読み込むものである。エ
ンタルピ差判定装置25は、室内エンタルピ検出装置2
による室内エンタルピ現在値から外気エンタルピ検出装
置1による外気エンタルピ現在値を減じた差がナイトパ
ージ制御装置3で設定された基準エンタルピ差よりも大
きいか否かを判断するものである。
【0032】タイマ装置32は、ナイトパージ実行時間
を検出するものである。ナイトパージ継続時間学習装置
33は、タイマ装置32で検出したナイトパージ実行時
間実績を、例えば、次の式で学習する。
【0033】0≦α≦1とすると、 学習ナイトパージ時間=α×前日のナイトパージ実行時
間+(1−α)×前前日のナイトパージ実行時間 又、ナイトパージ開始時における外気エンタルピおよび
室内エンタルピ、ナイトパージ実行実績が入力層で、出
力層がナイトパージ実行時間となる3層のニューラルネ
ットワークモデルにより、バックプロパゲーション法で
学習してもよい。
【0034】ナイトパージ時間帯判定装置31は、エン
タルピ差判定装置25により室内エンタルピと外気エン
タルピとの差が基準差よりも大きいと判定された場合、
現在時刻にナイトパージ継続時間学習装置33から得ら
れるナイトパージ継続時間を加えて、ナイトパージ終了
時刻がゾーン空調開始スケジュール読み込み装置24で
読み込まれた時刻を過ぎているか否かを判断する。過ぎ
ていなければナイトパージ実行と判定する。ナイトパー
ジ中止の判定は室内エンタルピと外気エンタルピとの差
が基準以下となり、且つ、ナイトパージ最短時間を越
え、学習したナイトパージ継続時間を越えた場合にナイ
トパージ中止と判定する。
【0035】第3の実施例は図1のナイトパージ時間帯
判定装置11の時間帯判定において、例えば、Δht2
Δht3に大差がなく、Δht1がΔht2とΔht3よりも小
さい場合、時刻t2における外気エンタルピ予測値と時
刻t1における外気エンタルピ予測値とを比較し、外気
エンタルピ予測値の低い方の時間帯をナイトパージ時間
帯として判定するようにしたものである。
【0036】図4は、本発明の第4の実施例によるナイ
トパージ制御システムのブロック図を示すものである。
図1のナイトパージ制御システムの実施例において、ゾ
ーン空調開始スケジュール読み込み装置24を設けたも
のである。
【0037】ナイトパージ時間帯判定装置51は、図1
の実施例におけるナイトパージ時間帯判定装置11に、
もう一つ時間帯判定のルールを加えたものである。この
ルールは、ナイトパージ実施予定時間帯にゾーンの空調
開始時刻がある場合に、ナイトパージ終了時刻をゾーン
の使用開始時刻の前に変更することにより、ナイトパー
ジ実行予測時間帯にナイトパージが可能かどうかを判断
し、可能な場合はその時間帯をナイトパージ実行時間帯
と判断し、その時間帯でのナイトパージが不可能な場合
においては、内外エンタルピ予測値から判断して他の時
間帯でナイトパージを実行できる時間帯がある場合には
ナイトパージ実行時間帯を変更するものである。
【0038】このように、第4の実施例では、ゾーンの
空調開始時刻もしくは予冷/予熱開始時刻を読み込む手
段24と、ナイトパージ実施予定時間帯にゾーンの空調
開始時刻がある場合に、ナイトパージ終了時刻をゾーン
の使用開始時刻の前に変更することにより、ナイトパー
ジ実行予測時間帯にナイトパージが可能かどうかを判断
する手段51aと、その時間帯でのナイトパージが不可
能な場合において、内外エンタルピ予測値から判断して
他の時間帯でナイトパージを実行できる時間帯がある場
合にはナイトパージ実行時間帯を変更する手段51bと
を設けたことを特徴とするものである。
【0039】第5の実施例は、図1又は図4の発明にお
けるナイトパージ時間帯判定装置11,51において、
ナイトパージ時間帯と判定された時間帯において、ナイ
トパージに必要なエネルギとナイトパージ実施による予
冷/予熱エネルギの省エネ分とを比較し、ナイトパージ
を行う方が省エネになる場合、この時間帯をナイトパー
ジ時間帯とするものである。
【0040】ここで、ナイトパージに必要なエネルギ、
および、ナイトパージ実施による予冷/予熱エネルギの
省エネ分のエネルギは次のように求める。ナイトパージ
実施後は室温は外気温と等しくなっているものとする。
【0041】ナイトパージに必要なエネルギ=空調ファ
ンの定格消費電力×ナイトパージ時間 ナイトパージ実施による予冷/予熱エネルギの省エネ分
のエネルギ=ゾーン内空気容積×(hin−hnp)×空気
比熱 hin:ナイトパージ実施予定時刻におけるナイトパージ
を行わない場合の室内エンタルピ予測値 hnp:ナイトパージ実施後の室内エンタルピ予測値(ナ
イトパージ実施時刻の外気エンタルピ) hinおよびhnpはそれぞれ室内エンタルピ予測装置5お
よび外気エンタルピ予測装置4によって求める。
【0042】(他の実施例)なお、本発明は、空調制御
装置を含まない構成で、ナイトパージ制御出力装置から
空調制御装置に外気冷房のON、外気冷房OFFを出力
するものとしてもよい。
【0043】又、外気エンタルピ検出装置で直接エンタ
ルピを検出できない場合のエンタルピ演算の入力値とし
て室内湿度または露点温度の代わりに室内湿球温度を用
いてもよい。
【0044】更に、室内エンタルピ予測は、予測開始時
の室内外の空気状態を入力として、最も類似したエンタ
ルピ変化パターンを抽出する手法を用いてもよく、ニュ
ーラルネットワークモデルを用いてもよい。
【0045】外気温予測および室温予測は1時間に一度
程度の頻度で実績値に基づいて予測修正を行ってもよ
い。その他、本発明はその要旨を逸脱しない範囲で種々
変形して実施できる。
【0046】空調方式は中央空調方式のみでなく各階ユ
ニット方式にも適用できる。また、室内エンタルピが外
気エンタルピより大きい場合は室内エンタルピと外気エ
ンタルピを置き換え本発明と同様のアルゴリズムで暖房
時期の外気取り入れによる熱取得が可能である。
【0047】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
外気を積極的に取り入れることによって、コイル負荷
(造熱負荷)を伴わずに、コイル負荷を伴う空調を開始
してから目標室温に到達するまでの時間の短縮が可能と
なる。
【0048】また、室内および外気のエンタルピ予測値
に基づきナイトパージ制御を行うので、ナイトパージ効
果の大きい時間帯を判定してナイトパージを行うことが
できる。また、ナイトパージ実施時とナイトパージ非実
施時の消費エネルギを事前に予測してからナイトパージ
を行うため、従来よりも省エネ効果の高いナイトパージ
制御システムを実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例のナイトパージ制御シス
テムのブロック図である。
【図2】室内エンタルピ予測値および外気エンタルピ予
測値の例を示した図である。
【図3】本発明の第2の実施例によるナイトパージ制御
システムのブロック図である。
【図4】本発明の第4の実施例によるナイトパージ制御
システムのブロック図である。
【符号の説明】
1……外気エンタルピ検出装置 2……室内エンタルピ検出装置 3……ナイトパージ設定装置 4……外気エンタルピ予測装置 5……室内エンタルピ予測装置 11……ナイトパージ時間帯判定装置 12,52……ナイトパージ実行判定装置 13,32,53……タイマ装置 14……ナイトパージ制御出力装置 15……空調制御装置 16……空調機 21……外気エンタルピ検出装置 22……室内エンタルピ検出装置 23……ナイトパージ設定装置 24……ゾーン空調開始スケジュール読み込み装置 25……エンタルピ差判定装置 31,51……ナイトパージ時間帯判定装置 33……ナイトパージ継続時間学習装置。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 西村 信孝 東京都港区芝浦一丁目1番1号 株式会社 東芝本社事務所内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外気エンタルピを検出する外気エンタル
    ピ検出手段と、室内エンタルピを検出する室内エンタル
    ピ検出手段と、外気エンタルピを予測する外気エンタル
    ピ予測手段と、室内エンタルピを予測する室内エンタル
    ピ予測手段と、ナイトパージに関するデータの設定を行
    うナイトパージ設定手段と、前記外気エンタルピ予測手
    段と室内エンタルピ予測手段とに基づく内外エンタルピ
    差が最大となる時間帯を選択するナイトパージ時間帯判
    定手段と、前記外気エンタルピ検出手段と室内エンタル
    ピ検出手段とナイトパージ設定手段とナイトパージ時間
    帯判定手段とから出力される出力信号に基づきナイトパ
    ージの実行を判定するナイトパージ実行判定手段と、前
    記ナイトパージ実行判定手段の判定結果に基づきナイト
    パージの継続時間を検出するタイマとで構成したことを
    特徴とするナイトパージ制御システム。
  2. 【請求項2】 外気エンタルピを検出する外気エンタル
    ピ検出手段と、室内エンタルピを検出する室内エンタル
    ピ検出手段と、ナイトパージに関するデータの設定を行
    うナイトパージ設定手段と、前記外気エンタルピ検出手
    段と室内エンタルピ検出手段とナイトパージ設定手段か
    らの出力信号に基づきナイトパージの実施を判定するエ
    ンタルピ差判定手段と、空調対象ゾーンの空調開始設定
    時刻もしくは予冷/予熱開始時刻を読み込むゾーン空調
    開始スケジュール読み込み手段と、ナイトパージの継続
    時間を検出するタイマと、前記タイマで検出したナイト
    パージ実行実績に基づきナイトパージ継続時間を学習す
    るナイトパージ継続時間学習手段と、前記ナイトパージ
    設定手段とエンタルピ差判定手段とゾーン空調開始スケ
    ジュール読み込み装置とタイマとナイトパージ継続時間
    学習手段とからの出力信号に基づきナイトパージの可否
    を判定するナイトパージ判定手段とからなり、ナイトパ
    ージが空調もしくは予冷/予熱の妨げにならないように
    構成したことを特徴とするナイトパージ制御システム。
  3. 【請求項3】 前記外気エンタルピ予測手段と室内エン
    タルピ予測手段の予測する予測値により内外エンタルピ
    差が大きい時間帯が複数存在する場合には、外気エンタ
    ルピの最も低い時間帯をナイトパージ実施時間帯とする
    ことを特徴とする請求項1記載のナイトパージ制御シス
    テム。
  4. 【請求項4】 ゾーンの空調開始時刻もしくは予冷/予
    熱開始時刻を読み込む手段と、ナイトパージ実施予定時
    間帯にゾーンの空調開始時刻がある場合に、ナイトパー
    ジ終了時刻をゾーンの使用開始時刻の前に変更すること
    により、ナイトパージ実行予測時間帯にナイトパージが
    可能かどうかを判断する手段と、その時間帯でのナイト
    パージが不可能な場合に、内外エンタルピ予測値から判
    断して他の時間帯でナイトパージを実行できる時間帯が
    ある場合にはナイトパージ実行時間帯を変更する手段と
    で構成したことを特徴とする請求項1又は3記載のナイ
    トパージ制御システム。
  5. 【請求項5】 ナイトパージに必要なエネルギとナイト
    パージ実施による予冷/予熱エネルギの省エネ分とを比
    較して、ナイトパージの実施の可否を判断する判断手段
    を設けたことを特徴とする請求項1又は3記載のナイト
    パージ制御システム。
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