JPH10246149A - 摺動部用被覆材およびピストンリング - Google Patents

摺動部用被覆材およびピストンリング

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JPH10246149A
JPH10246149A JP4936197A JP4936197A JPH10246149A JP H10246149 A JPH10246149 A JP H10246149A JP 4936197 A JP4936197 A JP 4936197A JP 4936197 A JP4936197 A JP 4936197A JP H10246149 A JPH10246149 A JP H10246149A
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coating material
surface layer
piston ring
sliding
piston
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JP4936197A
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Kazuhiko Ichimura
村 和 彦 市
Naoto Mizuno
野 直 人 水
Masahiko Shioda
田 正 彦 塩
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Nissan Motor Co Ltd
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Riken Corp
Nissan Motor Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 耐久性に優れ、部分的に下地と相手材との直
接接触が起きた場合の相手面との潤滑性にも優れた摺動
部用被覆材を提供する。 【解決手段】 耐熱性樹脂をベース材とし、添加成分と
して少なくとも固体潤滑剤を含有する摺動部用被覆材に
おいて、表面層1bは添加成分の配合比が3〜35体積
%の範囲内であると共に、表面下層1cは表面層1bよ
り添加成分の配合比が高くかつその値が20〜70体積
%の範囲内である2層構造を有しているものとした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、摺動部用被覆材に
係り、特に、内燃機関用ピストンリング等に被覆して、
下地金属と相手材との直接接触および潤滑状態の悪化に
よる凝着,摩耗の発生を防止するために好適に利用する
ことができる摺動部用被覆材およびその被覆材を表面に
形成したピストンリングに関するものである。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】近年、内燃機関の高性
能化に伴って、その運転環境は年々苛酷になってきてい
る。
【0003】一般に、これら内燃機関のピストンには、
燃焼室の気密性の確保およびシリンダー内の適切な潤滑
油コントロールのため、ピストンリングが装着されてい
るが、特に、高温,高負荷の状態においては、ピストン
材として用いられているアルミニウム合金がピストンリ
ングの表面に凝着し、ピストン材が摩耗するという現象
が起こる場合があり、これにより燃焼室の気密性の低
下、オイル消費量の増大といった問題を生じることがあ
る。
【0004】これを防止するため、一部のエンジンにお
いては、ピストンリング基材とピストンとの直接接触の
防止と共に潤滑状態の改善を狙って、ピストンリングの
上下面に固体潤滑剤等を含有する被覆を施している。
【0005】従来のこうした摺動部用被覆材としては、
例えば、エポキシ樹脂やポリアミドイミド樹脂等をバイ
ンダーとし、二硫化モリブデンやグラファイト,PTF
E(ポリテトラフルオルエチレン)等の固体潤滑剤を適
宜含有させた固体潤滑被膜が知られている。
【0006】しかしながら、このような従来の固体潤滑
被膜は、特に部分的に下地が露出し、露出した下地と下
地凹部に残存した被膜成分との共存面での摺動となった
場合の潤滑性確保の必要性から、固体潤滑剤成分を多く
含有させているため結合性に劣り、より厳しい摺動条件
においては、下地が露出する前、すなわち被膜のみでの
摺動時の自身の摩耗が激しくなり、十分な耐久性が得ら
れないという問題があった。
【0007】このため、アルミニウム合金製ピストンの
場合、こうした厳しい条件下では、ピストンのピストン
リングとの摺動面に陽極酸化処理を施す等、より高コス
トの対策を採用せざるを得ないというのが実情であっ
た。
【0008】
【発明の目的】本発明は従来のこうした課題に着目して
なされたもので、耐久性に優れ、同時に部分的に下地と
相手材との直接接触が起きた場合の相手面との潤滑性に
も優れた摺動部用被覆材を提供することにより、これま
でにない優れた耐凝着,摩耗性能を複雑な機構を用いず
低コストで実現することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を達成するた
め、本発明者らはこのような樹脂結合被覆材の摩擦,摩
耗挙動を詳細に調査した結果、こうした樹脂結合被覆材
の形成による凝着,摩耗防止性能のより一層の向上のた
めには、被覆材単相で摺動している領域での被覆材自身
の耐摩耗性向上、および摩耗が進行して下地が露出した
後の潤滑性向上の両面からの検討が必要であり、それぞ
れの領域で要求される被膜特性は明確に異なっているこ
とを見いだした。
【0010】本発明の摺動部用被覆材は、請求項1に記
載しているように、耐熱性樹脂をベース材とし、添加成
分として少なくとも固体潤滑剤を含有する摺動部用被覆
材であって、表面層は固体潤滑剤等の添加成分の配合比
が3〜35体積%の範囲内であると共に、表面下層は表
面層より添加成分の配合比が高くかつその値が20〜7
0体積%の範囲内である複層構造を有していることを特
徴としており、ベース材としての耐熱性樹脂には、ポリ
アミドイミドおよびポリイミドのうちから選ばれる少な
くとも1種を用いることができる。
【0011】そして、本発明に係る摺動部用被覆材は、
請求項2に記載しているように、表面層の膜厚が表面下
層よりも厚く形成され、全体の厚さが5〜25μmであ
るものとすることができ、さらに、請求項3に記載して
いるように、固体潤滑剤が、グラファイト,PTFE
(ポリテトラフルオルエチレン),MoS,WS
うちから選ばれる少なくとも1種を含むものとすること
ができ、さらにまた、請求項4に記載しているように、
下地処理として基材に表面粗さRmax1〜10μmの
リン酸塩処理が施されているものとすることができ、こ
の場合に、リン酸塩処理としてはリン酸マンガン処理が
施されているものとすることができる。
【0012】そしてまた、本発明に係るピストンリング
は、請求項5に記載しているように、請求項1ないし4
のいずれかに記載の摺動部用被覆材がピストンの往復動
方向と直交する表裏面のうち少なくとも一方の面に形成
されているものとしたことを特徴としている。
【0013】
【発明の作用】本発明の摺動部用被覆材は、請求項1に
記載しているように、耐熱性樹脂をベース材とし、添加
成分として少なくとも固体潤滑剤を含有する摺動部用被
覆材であって、表面層は固体潤滑剤等の添加成分の配合
比が3〜35体積%の範囲内であると共に表面下層(第
2層)は表面層より添加成分の配合比が高くかつその値
が20〜70体積%の範囲内である複層構造を有する構
成としたものであるが、このように、表面層の添加成分
の配合比を表面下層のそれよりも低く抑えることによっ
て、被膜の結合性に優れかつまた自身の耐摩耗性に優れ
たものとすることができ、表面下層の添加成分の配合比
を高くして固体潤滑剤等をより多く含有させることによ
って、一部下地露出時の潤滑性能も同時に確保されるこ
ととなる。
【0014】しかし、表面層の添加成分の配合比が3体
積%未満では添加成分の効果がほとんど得られず、摺動
時の摩擦損失が大きくなりすぎることによりかえって自
身の摩耗が促進され、他方、35体積%を超えると、被
膜の結合力低下により摩耗量が増大する。
【0015】また、表面下層の添加成分が20体積%未
満では一部下地露出時の潤滑作用が十分に得られず、7
0体積%を超えると添加成分の保持性が著しく低下し、
下地から容易に脱落してしまうため、凝着,摩耗防止性
能を長期間維持できないこととなる。
【0016】本発明の摺動部用被覆材は、ベース材とな
る耐熱性樹脂として、ポリアミドイミドおよびポリイミ
ドのうちから選ばれる少なくとも1種を用いることがで
きるが、これらの樹脂は耐熱性に特に優れ、かつまた摺
動特性にも優れたものであるので、これらをベース材と
して用いることで、より高温の摺動部にも好適に使用で
きるものとなる。
【0017】本発明の摺動部用被覆材は、請求項2に記
載しているように、表面層の膜厚が表面下層の膜厚より
も厚く形成され、全体の厚さが5〜25μmであるもの
とすることができるが、この場合に、表面層の膜厚を表
面下層の膜厚よりも厚くし、下地露出直前までは主とし
て自身の耐摩耗性に優れた表面層での摺動とすることに
より、耐久性が大きく向上するものとなる。
【0018】そして、全体の膜厚については、厚さ5μ
m未満では均一な被膜の形成が難しくなると同時に、配
合した添加成分の作用が十分に得られず、25μmを超
えると被膜全体としての強度が低下して下地からの早期
脱落が起こりやすくなる。
【0019】また、本発明の摺動部用被覆材は、請求項
3に記載しているように、固体潤滑剤が、グラファイ
ト,PTFE,MoS,WSのうちから選ばれる少
なくとも1種を含むものとすることができる。そして、
特に、潤滑状態の厳しい環境で使用するような場合に
は、被覆材に固体潤滑剤を適宜含有させることで潤滑性
を付与し、摺動時の摩擦損失を低減させることができ
る。また、これに伴う摩擦発熱の低減によって、被覆材
の耐久性をより一層向上させることが可能となる。そし
て、固体潤滑剤としては、摺動条件に応じて、耐熱性に
特に優れるグラファイト,比較的低荷重での摩擦係数低
減に効果の高いPTFE等のフッ素系樹脂,広い温度域
でバランスの良い潤滑性を示すMoS,WSのうち
から選ばれる少なくとも1種を含むものとすることで、
こうした潤滑性の付与作用はより一段と優れたものとな
る。
【0020】さらに、本発明の摺動部用被覆材は、請求
項4に記載しているように、下地処理として基材に表面
粗さRmax1〜10μmのリン酸塩処理、例えばリン
酸マンガン処理が施されているものとすることによっ
て、被覆材の下地との密着強度および一部下地露出時の
添加成分の保持性がより一層向上するものとなるが、下
地処理層の粗さがRmax1μm未満ではこれらの作用
が十分でなく、10μmを超えると均一な被膜形成が難
しくなり、被膜の早期剥離,脱落の原因となる。
【0021】そして、上述のような優れた特性を有する
本発明の摺動部用被覆材を適用するに際し、請求項5に
記載しているように、内燃機関用ピストンリングの上下
面(ピストンの往復動方向と直交する方向の表裏面)の
少なくとも一方の面に形成して用いることによって、耐
久性に優れ、同時に部分的に下地と相手材との直接接触
が起きた場合の相手面との潤滑性に優れたピストンリン
グとなり、高温,高負荷となるような厳しい条件下にお
いてもピストンリング基材とピストンとの間の凝着,摩
耗の発生が長期間にわたって防止されることとなる。
【0022】
【発明の効果】本発明に係る摺動部用被覆材は、請求項
1に記載しているように、耐熱性樹脂をベース材とし、
添加成分として少なくとも固体潤滑剤を含有する摺動部
用被覆材であって、表面層は添加成分の配合比が3〜3
5体積%の範囲内であると共に表面下層は表面層より添
加成分の配合比が高くかつその値が20〜70体積%の
範囲内である複層構造を有する構成としたものであるか
ら、被覆材自身の耐摩耗性能、および一部下地露出時の
潤滑性能を従来にない高い水準で両立させることがで
き、長期にわたって下地金属と相手材との凝着,摩耗を
防止することが可能になるという著しく優れた効果がも
たらされる。
【0023】そして、本発明に係る摺動部用被覆材は、
請求項2に記載しているように、表面層の膜厚が表面下
層よりも厚く形成されているものとすることによって、
下地金属露出前の被覆材と相手材との間で摺動している
期間は自身の耐摩耗性能に優れた表面層での摺動が主と
なり、被覆材の耐久性をより一層向上させることが可能
であるのに加え、さらに、被覆材全体の厚さが5〜25
μmであるものとすることによって、配合した添加成分
の効果を十分に発揮させることができ、一段と摺動特性
が安定した被覆材を得ることが可能であるという著しく
優れた効果がもたらされる。
【0024】また、本発明に係る摺動部用被覆材は、請
求項3に記載しているように、固体潤滑剤が、グラファ
イト,PTFE,MoS,WSのうちから選ばれる
少なくとも1種を含むものとすることによって、摺動時
の摩擦損失の低減と共に被覆材自身の耐久性をより一層
向上させることが可能になるという著しく優れた効果が
もたらされる。
【0025】さらにまた、請求項4に記載しているよう
に、下地処理として基材に表面粗さRmax1〜10μ
mのリン酸塩処理が施されているものとすることによっ
て、下地金属との密着性をより一層向上させることがで
き、かつまた、一部下地露出時の添加成分の保持性にも
一段と優れたものとすることができるという顕著な効果
がもたらされる。
【0026】そして、このような優れた特性を有する本
発明の摺動部用被覆材を適用するに際し、請求項5に記
載しているように、内燃機関用ピストンリングのピスト
ンの往復動方向と直交する方向の表裏面の少なくとも一
方の面に形成して用いることによって、高出力エンジン
等の高温,高負荷となるような厳しい条件下において
も、ピストンリング基材とピストンとの間の凝着,摩耗
の発生、およびその進行を従来にない水準で長期間にわ
たって防止することが可能になるという著しく優れた効
果がもたらされる。
【0027】
【実施例】次に、実施例について比較例と共に説明す
る。
【0028】実施例1〜5 まず、ベース材となる耐熱性樹脂としてPAI(ポリア
ミドイミド)樹脂を選択し、これをn−メチル−2−ピ
ロリドン,キシレンを溶剤として溶解したものに、表1
の実施例1〜5の表面層,表面下層のそれぞれの欄に示
した組成となるように各成分を配合して、被覆材の溶液
を調整した。
【0029】次に、ばね用鋼で作製したピストンリング
基材の上面に脱脂等の表面調整を施した後、表面粗さR
max約3μmのリン酸マンガン処理を施し、この上
に、すでに調整した溶液を表面下層,表面層の順にスプ
レー塗布して乾燥した後、約180〜220℃で加熱焼
成して、図1に示すように、ピストンリング基材1aの
上面に表面層1bの膜厚が約7μm,表面下層1cの膜
厚が約3μmで合計約10μmの被覆材を形成させたピ
ストンリング1のテストピースを作成した。
【0030】比較例1〜5 実施例で用いたと同じPAI樹脂をn−メチル−2−ピ
ロリドン,キシレンを溶剤として溶解したものに、表1
の比較例1〜5の表面層,表面下層のそれぞれの欄に示
した組成となるように各成分を配合して、被覆材の溶液
を調整した。
【0031】次に、ばね用鋼で作製したピストンリング
基材の上面に脱脂等の表面調整を施した後、表面粗さR
max約3μmのリン酸マンガン処理を施し、この上
に、すでに調整した溶液を表面下層,表面層の順にスプ
レー塗布して乾燥した後、約180〜220℃で加熱焼
成して、実施例と同様に、図1に示すごとく、ピストン
リング基材1aの上面に表面層1bの膜厚が約7μm,
表面下層1cの膜厚が約3μmで合計約10μmの被覆
材を形成させたピストンリング1のテストピースを得
た。
【0032】比較例6,7 実施例で用いたと同じPAI樹脂をn−メチル−2−ピ
ロリドン,キシレンを溶剤として溶解したものに、表1
の比較例6および7の表面層の欄に示した組成となるよ
うに各成分を配合して、被覆材の溶液を調整した。
【0033】次に、ばね用鋼で作製したピストンリング
基材の上面に脱脂等の表面調整を施した後、表面粗さR
max約3μmのリン酸マンガン処理を施し、この上
に、すでに調整した溶液をスプレー塗布して乾燥した
後、約180〜220℃で加熱焼成して、図2に示すよ
うに、ピストンリング基材11aの上面に膜厚が約10
μmの被覆材11bを形成させたピストンリング11の
テストピースを作成した。
【0034】
【表1】
【0035】(凝着摩耗試験)実施例1〜5,比較例1
〜7で得た各ピストンリング1,11のテストピース
を、図3に示すように、実際のアルミニウム合金製ピス
トンからの切り出し材2を相手材として、表2に示す条
件(試験温度は加熱ヒーター3により設定)で単体凝着
摩耗試験を行い、摺動面1s,11sでの凝着発生まで
の時間を比較した。その結果を表3に示す。
【0036】
【表2】
【0037】
【表3】
【0038】表3より明らかなように、本発明実施例1
〜5に係るものは、表面層の添加成分の配合比が本発明
から外れる比較例1,2、および表面下層の添加成分の
配合比が本発明から外れる比較例3,4,さらに表面層
および表面下層両層の成分が本発明から外れる比較例
5,さらには2層構造を有せず摺動初期と一部下地露出
時とで被覆材の構成成分に変化のない比較例6,7に比
べて、凝着発生までの耐久時間が大きく向上しており、
従来の樹脂結合被覆材では得られない優れた性能を有し
ていることがわかった。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施例を示すピストンリングの一部
拡大断面説明図である。
【図2】 従来の樹脂結合被覆処理を施した示すピスト
ンリングの一部拡大断面説明図である。
【図3】 単体凝着摩耗試験の概要を示す断面説明図で
ある。
【符号の説明】
1 ピストンリング 1a ピストンリング基材 1b 被覆材(表面層) 1c 被覆材(表面下層) 2 ピストンからの切り出し材 3 加熱ヒーター
フロントページの続き (72)発明者 塩 田 正 彦 神奈川県横浜市神奈川区宝町2番地 日産 自動車株式会社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 耐熱性樹脂をベース材とし、添加成分と
    して少なくとも固体潤滑剤を含有する摺動部用被覆材で
    あって、表面層は添加成分の配合比が3〜35体積%の
    範囲内であると共に、表面下層は表面層より添加成分の
    配合比が高くかつその値が20〜70体積%の範囲内で
    ある複層構造を有していることを特徴とする摺動部用被
    覆材。
  2. 【請求項2】 表面層の膜厚が表面下層よりも厚く形成
    され、全体の厚さが5〜25μmであることを特徴とす
    る請求項1に記載の摺動部用被覆材。
  3. 【請求項3】 固体潤滑剤が、グラファイト,PTF
    E,MoS,WSのうちから選ばれる少なくとも1
    種を含むことを特徴とする請求項1または2に記載の摺
    動部用被覆材。
  4. 【請求項4】 下地処理として基材に表面粗さRmax
    1〜10μmのリン酸塩処理が施されていることを特徴
    とする請求項1ないし3のいずれかに記載の摺動部用被
    覆材。
  5. 【請求項5】 請求項1ないし4のいずれかに記載の摺
    動部用被覆材がピストンの往復動方向と直交する表裏面
    のうち少なくとも一方の面に形成されていることを特徴
    とするピストンリング。
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