JPH10245935A - 太陽電池付き建物用パネル - Google Patents

太陽電池付き建物用パネル

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JPH10245935A
JPH10245935A JP9053643A JP5364397A JPH10245935A JP H10245935 A JPH10245935 A JP H10245935A JP 9053643 A JP9053643 A JP 9053643A JP 5364397 A JP5364397 A JP 5364397A JP H10245935 A JPH10245935 A JP H10245935A
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solar cells
solar cell
solar
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裕市 鹿野
Hiroshi Harigai
弘 針谷
Yumiko Aizawa
裕美子 相澤
Akiko Masuda
明子 増田
Masaaki Hirose
正明 廣瀬
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  • Building Awnings And Sunshades (AREA)
  • Roof Covering Using Slabs Or Stiff Sheets (AREA)
  • Panels For Use In Building Construction (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 建物内部からの視認性を良好にできる太陽電
池付き建物用パネルを提供すること。 【解決手段】 ルーバー40を構成する太陽電池付き建
物用パネル50の太陽電池34を互いに大きな隙間Aを
開けて配置した。従って、建物10の内部からはこの隙
間Aを通して外部を伺うことができ、視認性を良好にで
きる。また、この隙間Aを通して採光を得ることもでき
る。さらに、パネル50をDPG(ドット・ポイント・
グレイジング)方式で取り付けたので、パネル50の受
光面積を大きくでき、太陽電池34のサイズを大きくし
たり、あるいは数を増やすこと等により、より大きな電
力を得ることもできる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、建物のルーバー、
庇、外壁等として用いられる太陽電池付き建物用パネル
に関する。
【0002】
【背景技術】近年、環境保護や省エネルギー化のため
に、住宅やビルなどの建物に太陽電池(セル)付きのパ
ネルを設置するようになった。このような太陽電池付き
パネルは、ガラス等の透光性を有する面材に複数の太陽
電池を取り付けることで構成され、アルミ押出形材等で
四周枠組みされて建物の屋根や側部に固定されることが
多かった。また、建物によっては、屋根の大部分が天窓
(トップライト)となっているものもあるため、最近で
は、太陽電池付きパネルを天窓上に取り付けることが試
みられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、これまで用
いられてきたパネルにおいては、数多くの太陽電池を取
り付けるために、各太陽電池間の隙間は、電気配線が施
される程度にしか設けられていなかった。このため、パ
ネルをルーバー等として建物の側部に取り付けた場合な
ど、建物内部からパネルを通して外部を伺うことができ
ないという不便さがあった。
【0004】また、パネルを形材等で枠組みすると、面
材の周縁が枠体に呑み込まれてしまうため、パネルの露
出面積が小さくなり、その分受光面積が小さくなるとい
う問題がある。このことは、より大きな電力を得るため
の妨げとなるため、その解決が望まれていた。
【0005】さらに、パネルを天窓上に取り付けた場合
において、従来のようにパネルを所定の受光角度で固定
してしまうと、天窓がパネルの陰になることがあり、特
に日差しの弱い日には天窓から十分な採光が得られない
という問題が生じる。
【0006】本発明の第1の目的は、建物内部からの視
認性を良好にできる太陽電池付き建物用パネルを提供す
ることにある。
【0007】また、本発明の第2の目的は、受光面積を
大きくしてより大きい電力を得ることができる太陽電池
付き建物用パネルを提供することにある。
【0008】さらに、本発明の第3の目的は、天窓上に
設けた場合でも、天窓から十分に採光が得られる太陽電
池付き建物用パネルを提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の太陽電池付き建
物用パネルは、透光性を有する複層とされた面材間に複
数の太陽電池を配置した太陽電池付き建物用パネルであ
って、各太陽電池を、互いに隙間を開けて配置すること
を特徴とするものである。ここで、隙間とは、各太陽電
池の電気配線用のみに設定された隙間よりも積極的に大
きく設けられたものをいう。
【0010】このような本発明においては、各太陽電池
間に大きい隙間を設けるため、この隙間を通して建物内
部から外部が容易に伺えるようになり、視認性が向上す
る。これにより、前述の第1の目的が達成される。
【0011】また、本発明の太陽電池付き建物用パネル
は、透光性を有する面材に複数の太陽電池を取り付けた
太陽電池付き建物用パネルであって、面材を、この面材
を貫通して挟持する挟持手段を介して建物の躯体に取り
付けることを特徴とするものである。
【0012】このような本発明によれば、面材がこの面
材を貫通する挟持手段で挟持されるから、パネルがいわ
ゆるDPG(ドット・ポイント・グレイジング)方式で
支持されるようになる。従って、パネルの露出面積、す
なわち受光面積が枠組みされた場合に比して大きくなる
ため、例えば、太陽電池としてより大きいものを用いた
り、あるいは配置する数を多くすることが可能となり、
より大きい電力が得られるようになる。これにより、前
述した第2の目的が達成される。
【0013】この際、面材における挟持手段を貫通させ
る位置に、各太陽電池と同一形状の板材を配置してもよ
い。太陽電池は極めて脆いため、太陽電池には挟持手段
を貫通させる貫通孔を設けることができない。このた
め、貫通孔を設ける位置には太陽電池を配置できず、そ
の箇所だけ空白となる。そこで、貫通孔を設ける位置に
太陽電池と同形状で穿設可能とされた板材を配置すれ
ば、挟持手段の位置では、内外観上あたかも太陽電池が
配置されているように見え、各太陽電池で形成されるパ
ネルの模様に連続性が付与されてパネルの意匠性が良好
となる。
【0014】さらに、本発明の太陽電池付き建物用パネ
ルは、透光性を有する面材に複数の太陽電池を取り付け
た太陽電池付き建物用パネルであって、建物の天窓上に
受光角度を調整自在に取り付けることを特徴とするもの
である。
【0015】このような本発明によれば、パネルが角度
調整自在とされているため、日差しの弱い日には、パネ
ルの角度を調整して天窓が陰になるのを防げばよく、天
窓から十分な採光が得られるようになる。これにより、
前述の第3の目的が達成される。
【0016】また、第2、第3の目的を達成するための
前記各発明において、面材を複層とし、これらの面材の
間に各太陽電池を配置してもい。このような場合には、
太陽電池の表裏の両側が面材で覆われるため、太陽電池
の耐候性が向上し、所定の電力が安定した状態で長期に
わたって供給されるようになる。
【0017】そして、特に、前述した挟持手段を介して
取り付けられる太陽電池付き建物用パネルにおいては、
面材を複層とし、これらの面材の間に各太陽電池を配置
することに加え、さらに、各面材に設けられた挟持手段
用の貫通孔内に、この貫通孔と略同一長さ寸法を有する
剛性部材を配置することが望ましい。このような場合に
は、貫通孔内に剛性部材を配置するため、この剛性部材
で貫通孔が補強されるようになる。従って、面材を挟持
手段で挟持しても貫通孔部分が破損する心配がないう
え、挟持手段による挟持力の多くが剛性部材で受けられ
るようになるから、その挟持力による面材への影響が少
なくなって面材の撓みが防止され、面材間に配置された
太陽電池の破損も防げる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の各実施形態を図面
に基づいて説明する。図1は、第1実施形態に係る太陽
電池付き建物用パネル30が適用された建物10の側部
を示す正面図、図2は、図1の矢印II方向から見た縦断
面図、図3は、図1の矢印III−IIIから見た横断面図、
図4は、パネル1を拡大して示す横断面図である。
【0019】図1〜図3において、建物10の各階層毎
に設けられたH型鋼材からなる上下の躯体11間には、
工場で組み立てられた複数の組み込み式の縦型ルーバー
20が水平方向に間隔を開けて立設され、各ルーバー2
0間にはステンレス等からなる手摺12が架設されてい
る。そして、躯体11の前面側が腰パネル13で化粧さ
れている。
【0020】ルーバー20は、建物10の側面に対し4
5度(図3)の角度をなして立設されており、2本のア
ルミ押出形材からなる縦枠21と、同様な押出形材から
なりかつ各縦枠21を連結する上枠22、下枠23、無
目材24とで構成された枠体25を備えている。この枠
体25内には太陽電池付き建物用パネル30が上下に3
枚はめ込まれ、各パネル30が押縁26(図3)で押圧
固定され、パネル30と枠体25、押縁26との間には
シール材27が介装されている。このようなルーバー2
0は、上下の連結部材14,15を介して躯体11に連
結されている。
【0021】パネル30は、図4に示すように、複層と
された面材である二枚のガラス31,32と、各ガラス
31,32間に充填されたEVA(エチレン−酢酸ビニ
ル共重合体)等の接着力を有しかつ絶縁材となる透明樹
脂製の透明充填材33と、この透明充填材33内に封入
された複数の太陽電池(セル)34とを備えて構成され
ている。
【0022】このパネル30において、図2に示すよう
に、太陽電池34は縦3列に配置されており、各列の太
陽電池34同士が直列に結線され、各列の上方に引き出
された集電電極が、上枠22、無目材24に呑み込まれ
た部位に形成された各結線部35で並列に結線され、こ
の結線によって引き出されたプラス電極およびマイナス
電極の各配線36,37からなるケーブル38が縦枠2
1の中空部分を通って建物10内等に設置されたバッテ
リーなどに接続されている。なお、各太陽電池34の結
線形態は、要求される電圧および電流等に応じて任意に
決定すればよい。
【0023】パネル30内に配置された各太陽電池34
は、互いに大きな隙間Aを開けて配置されている。この
隙間Aの幅寸法は、太陽電池34同士の結線用のみに設
けられる場合よりも積極的に大きく、建物10の内部か
ら外部が容易に伺え、かつ十分に採光が得られる大きさ
に設定され、具体的には、5mm以上、より好ましくは7
mm以上である。
【0024】そして、本実施形態では、例えば、ガラス
32上にシート状とされた透明充填材33を置き、この
上に互いに隙間Aを開けて各太陽電池34を配置し、こ
の上にさらにシート状の透明充填材33およびガラス3
1を配置し、太陽電池34をサンドイッチした状態で加
熱する。これにより、透明充填材33を溶融固化させて
各ガラス31,32同士を接着するとともに、この充填
材33内に太陽電池34を封入し、パネル30を完成さ
せる。この後、パネル30を工場で枠体25にはめ込ん
でルーバー20を組み立て、このルーバー20を現場に
輸送して建物10の躯体11に固定する。
【0025】このような本実施形態によれば、以下の効
果がある。すなわち、ルーバー20を構成するパネル3
0内の各太陽電池34は、互いに大きな隙間Aを開けて
配置されているため、建物10の内部と外部とがルーバ
ー20で遮られている箇所においても、内部から隙間A
を通して外部を容易に伺うことができ、内部からの視認
性を良好にできる。
【0026】また、隙間Aが十分に大きいことにより、
この隙間Aを通して採光を得ることができる。さらに、
ルーバー20が建物10の側面に対して45度の角度を
なして立設されているため、太陽光を太陽電池34で反
射させることでも建物10内に採り込むことができる。
【0027】また、各列毎の集電電極を並列に結線する
ための結線部35は、上枠22および無目材24で覆わ
れて露出しないため、ルーバー20の内外観も良好であ
る。そして、結線部35から引き出されたケーブル38
が縦枠21内を通って這わされているため、そのケーブ
ル38も露出せず、この点からも内外観を良好にでき
る。さらに、隙間Aが大きいことで、ルーバー20には
格子模様が形成され、ルーバー20の意匠性も良好にで
きる。
【0028】また、各太陽電池34の表裏面が各々ガラ
ス31,32で覆われているため、太陽電池34の耐候
性を向上させることができ、発電を長期にわたって安定
して行うことができる。
【0029】図5〜図8には、本発明の第2実施形態に
係る太陽電池付き建物用パネル50を備えたルーバー4
0が示されている。なお、前述の第1実施形態で説明し
た部材には同一符号を付し、その詳細な説明を簡略化ま
たは省略する。
【0030】図5〜図8において、ルーバー40は、2
本の縦枠41と、上下2枚のパネル50とを備えて構成
され、縦枠41におけるパネル50の四隅に対応した位
置には支持アーム42(図7、図8)が図示しないボル
ト等で固定されている。
【0031】各支持アーム42の先端には水平に突出し
た受け部材43(図7)が設けられ、この受け部材43
にはパネル50の四隅に穿設された貫通孔50Aを貫通
して挟持部材44が螺合され、受け部材43とパネル5
0との間には若干の弾性を有する合成樹脂製等のシール
材46が介装されている。
【0032】すなわち、パネル50は、これら支持アー
ム42、受け部材43、挟持部材44により、いわゆる
DPG方式で縦枠41に固定され、これらの部材42〜
44で本発明の挟持手段45が構成されている。従っ
て、パネル50は、挟持手段45、縦枠41、連結部材
14,15を介して建物10の躯体11に取り付けられ
ていることになる。なお、縦枠41と各パネル50との
間にはシール材47,48が介装されているが、図8に
示すように、上下のパネル50間にはシール材が存在せ
ず、その間が開口とされている。
【0033】図7に示すように、パネル50の貫通孔5
0A内には、この貫通孔50Aと略同一長さ寸法を有す
る剛性部材である金属製のスリーブ51が挿入されてお
り、これにより、このスリーブ51で貫通孔50Aが補
強され、パネル50が挟持手段45で挟持されても貫通
孔50Aでの破損が防止されるようになっている。
【0034】また、パネル50を構成する各ガラス3
1,32間において、貫通孔50Aが設けられた位置で
は、太陽電池34に代わって合成樹脂製の板材52が配
置されている。この板材52は、外径形状および色彩等
が太陽電池34と同じとされている。そして、板材52
での貫通部分は、バックアップ材53、シール材54で
止水処理されている。
【0035】図5〜図8に示すように、ガラス31(3
2)の四周縁部分には適宜な材質の塗料が塗布されて塗
膜55が形成され、この塗膜55でガラス31,32間
に介装されたバックアップ材53、シール材54、およ
び集電電極を接続するための接続部35が隠蔽されるよ
うになっている。
【0036】このような実施形態では、パネル50を製
作するにあたってガラス31,32に貫通孔50Aを設
けるが、この際、ガラス31,32間には、貫通孔50
Aに対応した位置に板材52を配置するとともに、四周
を囲むバックアップ材53、シール材54を配置する。
そして、それらのガラス31,32の四周縁部分に結線
部35、バックアップ材53、シール材54を隠す塗膜
55を形成する。そして、このパネル50を現場に輸送
した後、建物10の躯体11間に立設された縦枠41に
DPG方式で固定する。
【0037】本実施形態によれば、前述の各効果に加
え、以下の効果がある。すなわち、ルーバー40のパネ
ル50がDPG方式で縦枠41に固定されているめ、第
1実施形態で用いられた上枠22、下枠23,無目材2
4を不要にでき、パネル50の露出面積を大きくでき
る。従って、パネル50の大きさに合わせて太陽電池3
4も受光面の大きいものを使用でき、第1実施形態での
パネル30(図2)よりも大きい電力を得ることができ
る。
【0038】また、受光面の大きい太陽電池34を用い
ない場合であっても、パネル50の露出面積が大きいこ
とにより、より多くの太陽電池34を配置することがで
き、同様に、大きな電力を得ることができる。
【0039】一方、太陽電池34の大きさや数を第1実
施形態と同じとすれば、枠体によって呑み込まれる部分
が不要な分、パネル50のサイズをパネル30よりも小
さくでき、コストの削減を図ることができる。
【0040】また、パネル50の貫通孔50Aは、この
貫通孔50A内に配置された金属製のスリーブ51で補
強されているため、挟持部材44の締め付けを行っても
ガラス31,32が破損する心配がない。そして、挟持
部材44の締め付けにより生じる挟持力の多くがスリー
ブ51で受けられるため、ガラス31,32が撓むこと
もなく、太陽電池34の破損も防止できる。
【0041】また、パネル50において、貫通孔50A
の位置に太陽電池34を配置すると、太陽電池34にも
貫通孔を穿設しなければならないが、太陽電池34は極
めて脆く容易に破損するため、太陽電池34を配置する
ことが実質的に不可能であり、その箇所を空白にする必
要があった。しかし、本実施形態では、貫通孔50Aの
位置に、太陽電池34の代わりとして、外形形状や色彩
が同じ樹脂製の板材52を配置したため、本来、空白で
ある箇所をあたかも太陽電池34が配置されているよう
に見せることができ、各太陽電池34で形成された模様
に連続性を付与してルーバー40の意匠性を良好にでき
る。
【0042】さらに、ガラス31,32の四周縁には塗
膜55が形成されているため、結線部35や、バックア
ップ材53,シール材54を隠蔽でき、ルーバー40の
内外観も良好にできる。
【0043】図9、図10には、本発明の第3実施形態
に係る太陽電池付き建物用パネル70が示されている。
本実施形態では、パネル70が建物の天窓16上に設け
られたルーバー60に適用されている。
【0044】ルーバー60は、アルミ押出形材からなる
2本の短尺な縦枠61と、同様な形材からなる長尺な上
枠62、下枠63とで構成された枠体64を備え、枠体
64にはパネル70が断面コ字形状の保持部材65を介
しはめ込まれている。
【0045】縦枠61の下部にはリブ部65が形成され
た補強部材66が設けられ、枠体64に十分な剛性が付
与されている。上枠62には断面円形の中空部62Aが
設けられ、この中空部62Aの長手方向の両端部内には
シャフト67(図10において一本のみを図示)が挿通
されている。なお、シャフト67は、中空部62Aの長
手方向に連続して設けられたものであってもよい。
【0046】各シャフト67は、中空部62A内に設け
られたキー68で上枠62に連結され、シャフト67に
おける中空部62Aから突出した部分が天窓16の枠材
17上に固定された軸受け(ピローブロック)80で受
けられている。
【0047】すなわち、ルーバー60は、枠体64と天
窓16とを連結する図示しない油圧シリンダー等を作動
させることにより、シャフト66を軸として受光角度が
調整自在とされ、天窓16のガラス面16Aを覆うこと
も可能である(図10中の2点鎖線)。
【0048】ところで、太陽電池付き建物用パネル70
は、面材として単板のガラス31のみを備え、太陽電池
34がガラス31の裏面に固着された透明充填材33内
に封入されている。ただし、パネル70は、前述した第
1、第2実施形態での各パネル30,50のように複層
のガラスを備えたものでもよい。
【0049】このような第3実施形態では、ルーバー6
0が角度調整自在になっているため、日差しの弱い日な
どには、ルーバー60を天窓16のガラス面から離れる
方向に回動させればよく、天窓16がルーバー60で陰
になるのを防いで天窓16からの採光を十分に得ること
ができる。
【0050】一方、日差しの強い日には、その角度の調
整を行ってルーバー60全体で天窓16を覆えばよく、
天窓16の遮光を行って建物内部の過度の温度上昇を防
ぐことができる。
【0051】また、ルーバー60が角度調整自在になっ
ているため、太陽の日照角度に応じてルーバー60の角
度を調整することにより、各太陽電池34による発電を
常に最適な受光状態で行うことができ、発電効率を向上
させることができる。
【0052】さらに、ルーバー60の枠体64は、リブ
部65が形成された補強部材66で補強されているた
め、角度調整のための回動操作を行っても、ガラス31
が撓んだりせず、ガラス31自身および太陽電池34の
破損をより確実に防止できる。
【0053】なお、本発明は前記各実施形態に限定され
るものではない。例えば、第1、第2実施形態におい
て、ルーバー40のパネル50は、二枚のガラス31,
32により複層とされていたが、ルーバー40のパネル
として、第3実施形態のような単層のパネル70を適用
してもよい。
【0054】また、第2実施形態のルーバー40では、
支持アーム42、受け部材43、挟持部材44でパネル
50を挟持する挟持手段45が構成されていたが、本発
明に係る挟持手段の構成および構造等は、その実施に当
たって適宜に決められてよい。例えば、複数のパネルを
上下左右に配置して大きなカーテンウォールを構成する
場合には、4枚の各パネルの隅部が寄せ集められた箇所
に「X」字形や「H」字形の支持アームを有する挟持手
段を用いてもよい。そして、このような場合、挟持手段
は、パネルの後方側に配置される方立等に固定される。
【0055】また、第2実施形態のルーバー40におい
て、パネル50の貫通孔50A内には剛性を有するスリ
ーブ51が配置されていたが、このような剛性部材がな
い場合でも本発明に含まれる。しかしながら、特にパネ
ルが複層とされた面材から構成されている場合には、そ
のような剛性部材を配置することにより、前述した効果
を得ることができるので好ましい。
【0056】そして、第2実施形態のパネル50によれ
ば、挟持手段45が設けられる位置には、太陽電池34
の代わりに板材52が配置されていたが、そのような箇
所を板材52を配置せずに空白としてもよい。しかし、
板材52を配置することで、パネル50の模様に連続性
が生じる等、前述した効果が得られるので好ましい。
【0057】さらに、第2、第3実施形態でのパネル5
0,70において、図5、図10に示すように、各太陽
電池34間の隙間Aが大きく形成されていたが、そのよ
うなパネル50,70では、隙間を各太陽電池34の配
線が行える程度に狭く設けてもよい。
【0058】また、第1、第2実施形態では、パネル3
0,50がルーバー20,40を構成する部材として用
いられていたが、本発明の請求項1および請求項2に係
る太陽電池付き建物用パネルは、ルーバーの他、例え
ば、庇や前述したカーテンウォール等に適用可能であ
る。
【0059】
【発明の効果】以上に述べたように、本発明によれば、
各太陽電池を互いに大きな隙間を開けて配置したため、
建物の内部からこの隙間を通して外部を伺える等、建物
内からの視認性を良好にできるという効果がある。
【0060】また、パネルを、面材を貫通する挟持手段
を介して建物の躯体に取り付けた場合には、パネルの受
光面積が大きくなるため、より大きい電力を供給できる
という効果がある。
【0061】さらに、パネルを、受光角度を調整自在に
天窓に取り付けた場合には、その受光角度を調節するこ
とで、天窓がパネルの陰になるのを防止でき、天窓から
十分な採光を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係る太陽電池付き建物
用パネルが適用された建物を示す正面図である。
【図2】図1の矢印II方向から見た縦断面図である。
【図3】図1の矢印III−IIIから見た横断面図である。
【図4】前記パネルを拡大して示す横断面図である。
【図5】本発明の第2実施形態に係る太陽電池付き建物
用パネルを示す縦断面図である。
【図6】本発明の第2実施形態に係るパネルを他の方向
から示す縦断面図である。
【図7】前記パネルの横断面図である。
【図8】前記パネルの要部を示す拡大図である。
【図9】本発明の第3実施形態に係る太陽電池付き建物
用パネルを示す斜視図である。
【図10】前記パネルの断面図である。
【符号の説明】
10…建物、11…躯体、16…天窓、30,50,7
0…建物用パネル、31,32…面材であるガラス、3
4…太陽電池、45…挟持手段、51…剛性部材である
スリーブ、52…板材、A…隙間。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 廣瀬 正明 千葉県習志野市津田沼3−22−15

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 透光性を有する複層とされた面材間に複
    数の太陽電池を配置した太陽電池付き建物用パネルであ
    って、前記各太陽電池は、互いに隙間を開けて配置され
    ている太陽電池付き建物用パネル。
  2. 【請求項2】 透光性を有する面材に複数の太陽電池を
    取り付けた太陽電池付き建物用パネルであって、前記面
    材は、この面材を貫通して挟持する挟持手段を介して前
    記建物の躯体に取り付けられている太陽電池付き建物用
    パネル。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の太陽電池付き建物用パ
    ネルにおいて、前記面材における前記挟持手段が貫通す
    る位置には、前記各太陽電池と同一形状の板材が配置さ
    れていることを特徴とする太陽電池付き建物用パネル。
  4. 【請求項4】 透光性を有する面材に複数の太陽電池を
    取り付けた太陽電池付き建物用パネルであって、前記建
    物の天窓上に受光角度を調整自在に取り付けられている
    太陽電池付き建物用パネル。
  5. 【請求項5】 請求項2〜4のいずれかに記載の太陽電
    池付き建物用パネルにおいて、前記面材は複層とされ、
    これらの面材の間に前記各太陽電池が配置されているこ
    とを特徴とする太陽電池付き建物用パネル。
  6. 【請求項6】 請求項2または請求項3に記載の太陽電
    池付き建物用パネルにおいて、前記面材は複層とされ、
    これらの面材の間に前記各太陽電池が配置され、各面材
    に設けられた前記挟持手段用の貫通孔内には、この貫通
    孔と略同一長さ寸法を有する剛性部材が配置されている
    ことを特徴とする太陽電池付き建物用パネル。
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