JPH10245474A - エポキシ樹脂組成物 - Google Patents

エポキシ樹脂組成物

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JPH10245474A
JPH10245474A JP9061712A JP6171297A JPH10245474A JP H10245474 A JPH10245474 A JP H10245474A JP 9061712 A JP9061712 A JP 9061712A JP 6171297 A JP6171297 A JP 6171297A JP H10245474 A JPH10245474 A JP H10245474A
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epoxy resin
epoxy
resin composition
component
general formula
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JP9061712A
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Yoshinobu Onuma
吉信 大沼
Marenori Miura
希機 三浦
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Yuka Shell Epoxy KK
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    • C08G59/00Polycondensates containing more than one epoxy group per molecule; Macromolecules obtained by polymerising compounds containing more than one epoxy group per molecule using curing agents or catalysts which react with the epoxy groups
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    • C08G59/06Polycondensates containing more than one epoxy group per molecule of polyhydroxy compounds with epihalohydrins or precursors thereof of polyhydric phenols
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08GMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED OTHERWISE THAN BY REACTIONS ONLY INVOLVING UNSATURATED CARBON-TO-CARBON BONDS
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 接着剤、塗料用樹脂、封止剤、積層板用樹
脂、注型材料、成形材料及び電気絶縁材料として有用な
耐熱性、耐湿性に優れた硬化物を与えるエポキシ樹脂。 【解決手段】 (A)一般式(I)のトリスエポキシ化
合物を含有するエポキシ樹脂と、(B)エポキシ樹脂用
硬化剤を含有するエポキシ樹脂組成物。 【化1】 〔式中、R1 はメチル基、nは0〜2の整数、Arは一
般式(II) 【化2】 (式中、R2 ,R3 は炭素数が1〜6であるアルキル基
又はアルコキシ基もしくはハロゲン原子、m及びpは0
〜2の整数)から選ばれる基。〕

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、接着剤、塗料用樹
脂、封止材、積層板用樹脂、注型材料、成形材料及び電
気絶縁材料として有用な、耐熱性及び耐水性に優れた硬
化物を与えるエポキシ樹脂組成物に関するものである。
【0002】
【従来の技術】エポキシ樹脂は耐熱性、機械的強度及び
電気特性等に優れていることから、様々の分野で使用さ
れている。使用されているエポキシ樹脂としては、ビス
フェノールAのジグリシジルエーテルやフェノールノボ
ラック型が一般的であるが、特に耐熱性を要求される分
野にはヒドロキシベンズアルデヒド類とフェノール類を
縮合反応させて得られるポリフェノールのエポキシ化物
及びその組成物(特開昭57−141419号公報)、
及びクロトンアルデヒド等の不飽和脂肪族アルデヒド類
から得られるポリフェノールのエポキシ化物の樹脂組成
物(特開昭61−168620号公報)が知られてい
る。しかし、これらのエポキシ樹脂組成物は、耐熱性に
優れるものの、非常に水を吸いやすく、電気絶縁材とし
て用いたときの絶縁性の低下や、半導体封止材として用
いたときのパッケージクラックの発生等の問題を有して
いる。
【0003】一方、耐水性を向上させる目的で、ジシク
ロペンタジエンから得られる分子中に脂環構造を有する
エポキシ樹脂の組成物が提案されている(特開昭61−
291615号公報)。しかしながら、このエポキシ樹
脂組成物は耐水性が向上するものの、耐熱性の低下や難
燃性に劣るなど、高湿信頼性の点で好ましくないという
問題をかかえている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、これらの問
題を解決するもので、耐熱性及び耐水性に優れたバラン
スを有する硬化性の新規樹脂組成物を提供しようとする
ものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らはかかる実情
に鑑み鋭意検討の結果、特定のエポキシ化合物を含有し
ているエポキシ樹脂(A)及び硬化剤(B)を配合する
ことにより、上記問題点を解決できることを見いだし、
本発明に達した。即ち、本発明の第一は、 (A)成分:一般式(I)で示される特定のトリスエポ
キシ化合物を含有しているエポキシ樹脂、
【化3】 〔式中、R1 はメチル基を示し、nは0〜2の整数を示
し、Arは一般式(II)
【化4】 (式中、R2 ,R3 は炭素数1〜6のアルキル基又は炭
素数1〜6のアルコキシ基もしくはハロゲン原子を示
し、m及びpは0〜2の整数を示す。)を示す。〕 (B)成分:エポキシ樹脂の硬化剤、の2成分を必須成
分として含むことを特徴とする硬化性エポキシ樹脂組成
物を内容とするものである。
【0006】本発明の第二は、(A)成分のエポキシ樹
脂が前記一般式(I)で示されるエポキシ化合物を5〜
100重量%含有しているものであることを特徴とする
前記エポキシ樹脂組成物に存する。
【0007】また本発明の第三は、(A)成分のエポキ
シ樹脂が、前記一般式(I)で示されるトリスエポキシ
化合物と共に、該トリスエポキシ化合物のオリゴマー成
分を10〜90重量%で含有するものであることを特徴
とする前記第一及び第二の本発明のエポキシ樹脂組成物
に存する。
【0008】また本発明の第四は、(A)成分のエポキ
シ樹脂が、前記一般式(I)で示されるトリスエポキシ
化合物以外の、1分子中に少なくとも2個のエポキシ基
を有するエポキシ化合物を15〜85重量%含有してい
るものであることを特徴とする前記第一、第二又は第三
の本発明のエポキシ樹脂組成物に存する。
【0009】また本発明の第五は、前記エポキシ樹脂用
硬化剤がアミン類、酸無水物類、多価フェノール類、イ
ミダゾール類、アミンの三フッ化ホウ素錯体類、ジシア
ンジアミド類、有機酸ヒドラジッド類、ポリメルカプタ
ン類及び有機ホスフィン類からなる群から選ばれる化合
物であることを特徴とする前記第一〜第五の本発明のエ
ポキシ樹脂組成物に存する。
【0010】また本発明の第六は、前記(A)成分のエ
ポキシ樹脂100重量部に対して、前記(B)成分の硬
化剤が0.1〜200重量部の範囲内で配合されている
ことを特徴とする前記第一〜第五の本発明のエポキシ樹
脂組成物に存する。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明において(A)成分として
用いられる前記一般式(I)で示される特定のエポキシ
化合物は、下記の一般式(III)で示されるポリフェノー
ル化合物とエピハロヒドリンとを反応させることにより
得ることができる。
【化5】 〔式中、R1 ,Ar及びnは前記に同じである。〕
【0012】更に、本発明において(A)成分として用
いるエポキシ樹脂中には、トリスエポキシ化合物の他
に、例えば、下記一般式(IV) で示されるトリスエポキ
シ化合物のオリゴマー成分が含まれる。
【0013】
【化6】 〔式中、R1 ,Ar及びnは前記に同じであり、qは1
〜5の整数を示し、Zは水素原子及び一般式(V)
【化7】 (式中、R1 ,Arは前記に同じである。)を示す。〕
【0014】前記一般式(III)で示されるポリフェノー
ル化合物は、つぎの一般式(VI)
【化8】 〔式中、R1 及びnは前記に同じである。〕で示される
脂環式不飽和アルデヒドと炭素数6〜20のフェノール
類とを、タングステン酸やケイタングステン酸のような
酸性触媒の存在下で加熱しながら反応させることによっ
て得ることができる。
【0015】この反応においては、下記の一般式(VII)
【化9】 〔式中、Ar、R1 、nは前記に同じであり、qは1〜
5の整数を示し、Zは、つぎの一般式(VIII)
【化10】 (式中、R1 、Ar、nは前記に同じである。)を示
す。〕で示される、前記一般式(III)のポリフェノール
化合物のオリゴマーが同時に生成する。
【0016】一般式(III) のポリフェノール化合物と一
般式(VII) のオリゴマー成分の量比は、仕込み原料化合
物の量比を変えることによって自由に調整することがで
きる。前記一般式(IV) で示されるオリゴマー成分は、
この一般式(VII) で示されるオリゴマー成分とエピハロ
ヒドリンを反応させることによって得ることができる。
また、前記一般式(IV) のポリフェノール化合物と一般
式(VII)のオリゴマー成分の混合物をエピハロヒドリン
と反応させることにより、一般式(I)のトリスエポキ
シ化合物と一般式(IV) のトリスエポキシ化合物のオリ
ゴマー成分を含有するエポキシ樹脂を得ることができ
る。
【0017】前記一般式(III)で示されるポリフェノー
ル化合物、該ポリフェノール化合物と前記一般式(VII)
で示されるそのオリゴマー成分の混合物の製造方法及び
一般式(I)、一般式(IV) で示されるそれらのエポキ
シ化合物の製造方法の詳細は特願平8−177996号
に記載されている。エポキシ樹脂中に含まれる、トリス
エポキシ化合物とトリスエポキシ化合物のオリゴマーの
量比は、トリスエポキシ化合物が5〜100重量%、好
ましくは、10〜90重量%の範囲内である。トリスエ
ポキシ化合物が5重量%未満であると、本発明の樹脂組
成物の粘度が上昇し、取扱いが悪くなり、成型しにくく
なるなどの問題があるため好ましくない。
【0018】また、(A)成分のエポキシ樹脂中には、
1分子中に少なくとも2個以上のエポキシ基を有する一
般のエポキシ樹脂が、トリスエポキシ化合物に対して、
15〜85重量%の範囲内で配合されていても構わな
い。
【0019】配合することのできるエポキシ樹脂の具体
例としては、ビスフェノールAのジグリシジルエーテ
ル、ビスフェノールFのジグリシジルエーテル等のビス
フェノール型のエポキシ樹脂、ビフェノール型のエポキ
シ樹脂、フェノールノボラックエポキシ樹脂、クレゾー
ルノボラックエポキシ樹脂、アミノフェノールやジアミ
ノジフェニルメタン等から得られるグリシジルアミン化
合物、フタル酸やヘキサヒドロフタル酸から得られるグ
リシジルエステル化合物、1,4−ブタンジオールや
1,6−ヘキサンジオールより得られる脂肪酸グリシジ
ルエーテル、水添ビスフェノールA及びジシクロペンタ
ジエン等から得られる脂環式エポキシ樹脂、ブロム化ビ
スフェノールAやブロムフェノール等から得られるブロ
ム化エポキシ樹脂、トリスヒドロキシフェニルメタン等
から得られる多官能エポキシ樹脂等が挙げられる。
【0020】本発明において(B)成分として用いられ
るエポキシ樹脂の硬化剤としては、一般のエポキシ樹脂
用硬化剤が用いられる。例えば次のものが挙げられる。 アミン類;トリエチレンテトラミン、テトラエチレ
ンペンタミン、N−アミノエチルピペラジン、イソホロ
ンジアミン、ビス(4−アミノシクロヘキシル)メタ
ン、m−キシリレンジアミン、3,9−ビス(3−アミ
ノプロピル)−2,4,8,10−テトラスピロ〔5,
5〕ウンデカン等の脂肪族及び脂環族アミン類、メタフ
ェニレンジアミン、ジアミノジフェニルメタン、ジアミ
ノジフェニルスルホン等の芳香族アミン類、ベンジルジ
メチルアミン、2,4,6−トリス(ジメチルアミノメ
チル)フェノール、DBU、DBN等の3級アミン類。
【0021】 酸無水物類;無水フタル酸、無水トリ
メリット酸、無水ピロメリット酸等の芳香族酸無水物
類、無水テトラヒドロフタル酸、無水メチルテトラヒド
ロフタル酸、無水ヘキサヒドロフタル酸、無水メチルエ
ンドメチレンテトラヒドロフタル酸、無水ドデセニルコ
ハク酸、無水トリアルキルテトラヒドロフタル酸等の環
状脂肪族酸無水物類。
【0022】 多価フェノール類;カテコール、レゾ
ルシン、ハイドロキノン、ビスフェノールF、ビスフェ
ノールA、ビスフェノールS、ビフェノール、フェノー
ルノボラック類、クレゾールノボラック類、ビスフェノ
ールA等の2価フェノール類のノボラック化合物、トリ
スヒドロキシフェニルメタン類、アラルキルポリフェノ
ール類、ジシクロペンタジエンポリフェノール類等。 その他;イミダゾール系化合物、アミンのBF3
体化合物、ジシアンジアミド類、有機酸ヒドラジッド
類、ポリメルカプタン類、有機ホスフィン化合物類等。
これらの硬化剤は、単独で使用してもよいが、2種以上
を併用して使用することも可能である。
【0023】上記した(A)成分及び(B)成分の配合
割合は、(A)成分のエポキシ樹脂100重量部に対し
て、(B)成分のエポキシ樹脂硬化剤が0.1〜200
重量部の範囲内となるように配合される。上記範囲を外
れると、エポキシ樹脂硬化物の耐熱性及び耐湿性のバラ
ンスが悪くなるため好ましくない。
【0024】本発明のエポキシ樹脂組成物には、必要に
応じて次の成分を添加配合することができる。 粉末状の補強剤や充填剤、例えば酸化アルミニウ
ム、酸化マグネシウムなどの金属酸化物、炭酸カルシウ
ム、炭酸マグネシウムなどの金属炭酸塩、ケイソウ土
粉、塩基性ケイ酸マグネシウム、焼成クレイ、微粉末シ
リカ、溶融シリカ、結晶シリカなどのケイ素化合物、水
酸化アルミニウムなどの金属水酸化物、その他、カオリ
ン、マイカ、石英粉末、グラファイト、二硫化モリブデ
ン等、更に繊維質の補強剤や充填剤、例えばガラス繊
維、セラミック繊維、カーボンファイバー、アルミナ繊
維、炭化ケイ素繊維、ボロン繊維、ポリエステル繊維及
びポリアミド繊維等。 着色剤、顔料、難燃剤、例えば二酸化チタン、鉄
黒、モリブデン赤、紺青、群青、カドミウム黄、カドミ
ウム赤、三酸化アンチモン、赤燐、ハロゲン化合物及び
トリフェニルホスフェイト等。
【0025】 更に、最終的な塗膜、接着層、成形品
などにおける樹脂の性質を改善する目的で種々の硬化性
モノマー及びオリゴマー、合成樹脂を配合することがで
きる。例えば、モノエポキシ等のエポキシ樹脂用希釈
剤、フェノール樹脂、アルキド樹脂、メラミン樹脂、フ
ッ素樹脂、塩化ビニル樹脂、アクリル樹脂、シリコーン
樹脂、ポリエステル樹脂等の1種又は2種以上の組み合
わせを挙げることができる。これら樹脂類の配合割合
は、本発明の樹脂組成物の本来の性質を損なわない範囲
の量、即ち全樹脂の50重量%未満が好ましい。本発明
の(A)、(B)及び任意成分の配合手段としては、加
熱溶融混合、ロール、ニーダーによる溶融混練、適当な
有機溶剤を用いての湿式混合及び乾式混合等が挙げられ
る。
【0026】
【実施例】以下に、実施例及び比較例をあげて本発明を
更に詳しく説明する。なお、各例中の部は重量部を意味
する。 エポキシ樹脂(1)の製造:温度計、攪拌機及び冷却管
を付した1リットルの四つ口フラスコ内に、フェノール
564g(6モル)、3−シクロヘキセン−1−カルバ
ルデヒド44g(0.4モル)及びケイタングステン酸
4.4gを仕込み、80℃で7時間、反応を行った。反
応終了後、24%の水酸化ナトリウム1.8gを添加し
て、ケイタングステン酸を中和した後、未反応のフェノ
ールをロータリーエバポレーターにて、バス温度160
℃、減圧下で留去した。次いで、メチルイソブチルケト
ン400gを系内に加え溶解した後、純水300gで三
回洗浄し無機物を除去した。水洗後、メチルイソブチル
ケトンを温度100℃〜160℃、減圧下で留去して、
褐色ガラス状固体のポリフェノール化合物(トリスフェ
ノール化合物70%とそのオリゴマー成分30%の混合
物)129gを得た。
【0027】温度計、攪拌機及び冷却管を付した1リッ
トルの四つ口フラスコ内に、上記のように製造されたポ
リフェノール化合物110.6g(0.7当量)、エピ
クロルヒドリン456g(4.93モル)及びイソプロ
ピルアルコール177.8gを仕込み、45℃の温度で
溶解した。次いで、50%の水酸化ナトリウム水溶液7
5.5gを1時間かけて滴下しながら、温度を70℃ま
で上げ、さらに、同温度で30分間攪拌を継続しエポキ
シ化反応を行った。反応終了後、未反応のエピクロルヒ
ドリン及びイソプロピルアルコールを80〜140℃の
温度で、減圧下、留去した。次いで、メチルイソブチル
ケトン400gを系内に加えて溶解した後、純水300
gで4回洗浄して無機物を除去した。水洗後、メチルイ
ソブチルケトンを100℃〜150℃で減圧下に留去し
て、トリスエポキシ化合物63.3%及びそのオリゴマ
ー成分36.7%からなる黄色ガラス状固体のポリエポ
キシ化合物130gを得た。 エポキシ当量(g/equiv.) 226
【0028】エポキシ樹脂(2)の製造:α−ナフトー
ル(6mol)と3−シクロヘキセン−1−カルバルデ
ヒド(0.4mol)から、上記エポキシ樹脂(1)の
製造法に準じて製造したポリフェノール化合物(トリス
フェノール化合物76.3%とそのオリゴマー成分2
3.7%の混合物)にエピクロルヒドリンを反応させて
ポリエポキシ化合物を製造した。トリスエポキシ化合物
68.6%及びそのオリゴマー成分31.4%。 エポキシ当量(g/equiv.) 370
【0029】実施例1 エポキシ樹脂(1)100部及び3核体を主成分とする
フェノールノボラック樹脂(三井東圧社商品名 VR2
210)46部を温度130℃で混合し、脱泡後、均一
な溶液とした後、トリフェニルホスフィン1部を添加
し、すばやく攪拌混合して組成物を得た。次いで、上記
組成物を型内に流し込み、180℃で7.5時間 オー
ブン中で硬化を行い硬化物を得た。この硬化物の物性値
を表1に示す。
【0030】実施例2 エポキシ樹脂(1)をエポキシ樹脂(2)100部に変
える以外は、実施例1と同様の操作を行い組成物を得、
硬化物を得た。この硬化物の物性値を表1に示す。
【0031】比較例1 エポキシ樹脂(1)を3官能のエポキシ樹脂(油化シェ
ルエポキシ社商品名E1032S50)100部に変え
る以外は、実施例1と同様の操作を行い組成物を得、硬
化物を得た。この硬化物の物性値を表1に示す。 比較例2 エポキシ樹脂(1)をジシクロペンタジエンフェノール
ノボラックエポキシ樹脂(大日本インキ社商品名 EX
A7200)に変える以外は、実施例1と同様の操作を
行い組成物を得、硬化物を得た。この硬化物の物性値を
表1に示す。
【0032】実施例3 エポキシ樹脂(1)100部及び無水メチルテトラヒド
ロフタル酸(日立化成社製商品名 HN2200)67
部を温度80℃で混合し、脱泡後、均一な溶液とした
後、2−エチル−4−メチルイミダゾール(油化シェル
エポキシ社商品名EM12,4)1部を添加し、すばや
く攪拌混合して組成物を得た。次いで、上記組成物を型
内に流し込み、80℃で3時間、更に150℃で6時間
オーブン中で硬化を行い硬化物を得た。この硬化物の物
性値を表2に示す。
【0033】実施例4 エポキシ樹脂をエポキシ樹脂(2)100部に変える以
外は、実施例3と同様の操作を行い組成物を得、硬化物
を得た。この硬化物の物性値を表2に示す。
【0034】実施例5エポキシ樹脂をエポキシ樹脂
(1)50部及びビスフェノールAのジグリシジ ルエーテル(油化シェルエポキシ社商品名 エピコート
828)50部を変える以外は、実施例3と同様の操作
を行い組成物を得、硬化物を得た。この硬化物の物性値
を表2に示す。
【0035】比較例3 エポキシ樹脂(1)をフェノールノボラックのエポキシ
樹脂(油化シェルエポキシ社商品名 E154)100
部に変える以外は、実施例3と同様の操作を行い組成物
を得、硬化物を得た。この硬化物の物性値を表2に示
す。
【0036】
【表1】
【0037】
【表2】
【0038】
【発明の効果】本発明のエポキシ樹脂組成物は、耐熱性
及び耐湿性をバランス良く備えた硬化物を提供できるの
で、広範な用途に応用展開が可能であり、特に、半導体
封止剤、電気絶縁材及び積層板等の電気・電子分野の用
途において有利に使用できる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C09J 163/00

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (A)下記一般式(I)で示されるトリ
    スエポキシ化合物を含有するエポキシ樹脂及び、(B)
    エポキシ樹脂用硬化剤を含有するエポキシ樹脂組成物。 【化1】 〔式中、R1 はメチル基を示し、nは0〜2の整数を示
    し、Arは一般式(II) 【化2】 (式中、R2 ,R3 は炭素数1〜6のアルキル基又は炭
    素数1〜6のアルコキシ基もしくはハロゲン原子を示
    し、m及びpは0〜2の整数を示す。)から選ばれる基
    を示す。〕
  2. 【請求項2】 前記(A)成分のエポキシ樹脂は、前記
    一般式(I)で示されるトリスエポキシ化合物を5〜1
    00重量%含有していることを特徴とする、請求項1記
    載のエポキシ樹脂組成物。
  3. 【請求項3】 前記(A)成分のエポキシ樹脂は、前記
    一般式(I)で示されるトリスエポキシ化合物と共に、
    該トリスエポキシ化合物のオリゴマー成分を10〜90
    重量%含有するものであることを特徴とする請求項1又
    は請求項2記載のエポキシ樹脂組成物。
  4. 【請求項4】 前記(A)成分のエポキシ樹脂は、一般
    式(I)で示されるトリスエポキシ化合物以外の、1分
    子中に少なくとも2個以上のエポキシ基を有するエポキ
    シ化合物を15〜85重量%含有していることを特徴と
    する、請求項1、請求項2又は請求項3記載のエポキシ
    樹脂組成物。
  5. 【請求項5】 エポキシ樹脂用硬化剤がアミン類、酸無
    水物類、多価フェノール類、イミダゾール類、アミンの
    三フッ化ホウ素錯体類、ジシアンジアミド類、有機酸ヒ
    ドラジッド類、ポリメルカプタン類及び有機ホスフィン
    類から選ばれる化合物であることを特徴とする請求項1
    〜請求項4のいずれか1項に記載のエポキシ樹脂組成
    物。
  6. 【請求項6】 前記(A)成分のエポキシ樹脂100重
    量部に対して、前記(B)成分の硬化剤が0.1〜20
    0重量部の範囲内で配合されていることを特徴とする請
    求項1〜請求項5のいずれか1項に記載のエポキシ樹脂
    組成物。
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