JPH10245330A - 皮膚外用剤 - Google Patents

皮膚外用剤

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JPH10245330A
JPH10245330A JP9062395A JP6239597A JPH10245330A JP H10245330 A JPH10245330 A JP H10245330A JP 9062395 A JP9062395 A JP 9062395A JP 6239597 A JP6239597 A JP 6239597A JP H10245330 A JPH10245330 A JP H10245330A
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JP
Japan
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group
skin
acid
external preparation
general formula
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Application number
JP9062395A
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English (en)
Inventor
Nao Maruyama
菜生 丸山
Seiji Nishiyama
聖二 西山
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Shiseido Co Ltd
Original Assignee
Shiseido Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 優れた角質除去効果とともに、角質除去後の
肌表面を長期間に亘って持続して改善、保護し得る、安
全性の高い皮膚外用剤を提供する。 【解決手段】 (a)特定の構造からなるアミノ変性ま
たはアンモニウム変性高分子シリコーンの1種または2
種以上と、(b)低分子ベタイン、ヒドロキシカルボン
酸、ケトカルボン酸、並びにこれらのエステル、ラクト
ンまたは塩の中から選ばれる少なくとも1種の化合物を
配合してなる皮膚外用剤。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は皮膚外用剤に関し、
特に、角質除去効果、肌荒れ改善効果に優れ、保湿効果
を持続して持ち得る皮膚外用剤に関する。
【0002】
【従来の技術】スキンケア用化粧品等の皮膚外用剤の大
きな目的の1つは美肌状態の維持である。美肌状態を保
つためには、肌荒れを防止、改善し、肌の皮溝、皮丘を
整え、表皮細胞のターンオーバーをスムーズにすること
が重要であり、従来よりスキンケア基剤として水分、油
分を補給するクリームや乳液が用いられたり、各種保湿
剤、薬剤等が配合されてきた。特にα−ヒドロキシ酸等
が、乾燥などにより重層化してしまった角層を除去し、
肌の表面状態を改善する目的で、各種化粧料をはじめと
する皮膚外用剤に配合されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、重層化
してしまった角質を除去した後の肌を保護して乾燥から
肌を守り、再び乾燥などによる角層の重層化を防ぐため
には、優れた角質除去効果とともに、角質除去後、長時
間に亘って持続して肌の表面状態を改善、保護し得る皮
膚外用剤が望ましい。
【0004】本発明は、かかる事情に鑑みてなされたも
ので、その目的は、優れた角質除去効果とともに、角質
除去後の肌表面を長期間に亘って持続して改善、保護し
得る皮膚外用剤を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは上記課題を
解決するために鋭意研究を重ねた結果、特定の化学構造
をもつアミノ変性またはアンモニウム変性高分子シリコ
ーンと、特定の保湿成分とを組み合わせることにより、
優れた角質除去効果をもち、かつ肌荒れ改善効果が長時
間持続することを見出し、本発明を完成するに至った。
【0006】すなわち、本発明は、(a)下記一般式
(I)
【0007】
【化3】 {式中、R1はメチル基、または一部のR1がメチル基で
残りのR1がフェニル基を表し;R2はメチル基、水酸
基、またはR3と同一の基を表し;R3はR4Z〔ここで
4は炭素原子数3〜6の2価のアルキレン基を表し;
Zは−N(R52、−N+(R53-、−NR5(C
2aN(R52、−NR5(CH2a+(R5
3-、および−NR5(CH2aN(R5)C=O
(R6)(ここでR5は水素原子または炭素原子数1〜4
のアルキル基を表し;R6は炭素原子数1〜4のアルキ
ル基を表し;Aはハロゲン原子を表し;aは2〜6の整
数である)からなる群より選ばれる1価の基を表す〕で
表されるアミノ基またはアンモニウム基を有する置換基
を表し;mおよびnはそれぞれ正の整数で、m+nが
3,000〜20,000であり、n/mが1/500
〜1/10,000である}で表されるアミノ変性また
はアンモニウム変性高分子シリコーンの1種または2種
以上と、(b)低分子ベタイン、ヒドロキシカルボン
酸、ケトカルボン酸、並びにこれらのエステル、ラクト
ンまたは塩の中から選ばれる少なくとも1種の化合物を
配合してなる皮膚外用剤に関する。
【0008】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の皮膚外用剤につ
いて説明する。
【0009】本発明の(a)成分としてのアミノ変性ま
たはアンモニウム変性高分子シリコーンは、一般式
(I)
【0010】
【化4】 {式中、R1はメチル基、または一部のR1がメチル基で
残りのR1がフェニル基を表し;R2はメチル基、水酸
基、またはR3と同一の基を表し;R3はR4Z〔ここで
4は炭素原子数3〜6の2価のアルキレン基を表し;
Zは−N(R52、−N+(R53-、−NR5(C
2aN(R52、−NR5(CH2a+(R5
3-、および−NR5(CH2aN(R5)C=O
(R6)(ここでR5は水素原子または炭素原子数1〜4
のアルキル基を表し;R6は炭素原子数1〜4のアルキ
ル基を表し;Aはハロゲン原子を表し;aは2〜6の整
数である)からなる群より選ばれる1価の基を表す〕で
表されるアミノ基またはアンモニウム基を有する置換基
を表し;mおよびnはそれぞれ正の整数で、m+nが
3,000〜20,000であり、n/mが1/500
〜1/10,000である}で表される。
【0011】なかでも上記一般式(I)中、R1がメチ
ル基、R2がメチル基、水酸基、R3が−(CH23NH
2、−(CH23N(CH32、−(CH23+(CH
33Cl-であるもの等が好適に用いられる。
【0012】また、前記一般式(I)中、m+nは3,
000〜20,000であるが、好ましくは4,000
〜20,000である。m+nが3,000未満では油
状になり、皮膚保護効果が不十分となり、一方、20,
000を超えるとシリコーン油等の他の原料に溶解しに
くくなり、本系に配合することが難しい。またn/mは
1/500〜1/10,000であるが、好ましくは1
/500〜1/2,000である。n/mが1/500
を超えると高分子シリコーン中のアミノ基またはアンモ
ニウム基の含有率が高くなり、製造時に架橋反応等が起
きたり、あるいは原料臭の点からも好ましくなく、一
方、1/10,000未満では、皮膚に対する相互作用
が不十分となり、皮膚改善、保護効果の持続性が悪くな
る。
【0013】本発明に用いられるアミノ変性またはアン
モニウム変性高分子シリコーンは、常法により製造する
ことができる。すなわち、例えばγ−アミノプロピルメ
チルジエトキシシランと環状ジメチルポリシロキサンと
ヘキサメチルジシロキサンとをアルカリ触媒下で重縮合
反応させることによって製造することができるが、これ
に限定されるものでないことはもちろんである。これら
変性された高分子シリコーンは軟質ゴム状であり、多量
に用いたり長い間連用しても皮膚のべたつきがなく、皮
膚に滑らかな感触を付与し、皮膚の保護効果を高めるこ
とができる。
【0014】これらの高分子シリコーンを本発明化皮膚
外用剤に配合する場合、液状油に溶解して配合すること
が好ましい。もちろん、皮膚外用剤中に別々に配合して
系中で溶解させてもよい。液状油としては、鎖状シリコ
ーンや環状シリコーンまたはイソパラフィン系炭化水素
等を挙げることができる。
【0015】上記鎖状シリコーンは、下記一般式(II
I)
【0016】
【化5】 (式中、tは0〜650の整数を表す)で表すことがで
きる。このような鎖状シリコーン油としては、例えばジ
メチルポリシロキサン(粘度0.65〜5,000cS
t/25℃)等が挙げられる。
【0017】また、環状シリコーンは下記一般式(I
V)
【0018】
【化6】 (式中、uは3〜7の整数を表す)で表される。このよ
うな環状シリコーンとしては、例えばオクタメチルシク
ロテトラシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサ
ンおよびテトラデカメチルシクロヘキサシロキサン等が
挙げられる。
【0019】イソパラフィン系炭化水素としては、常圧
における沸点が60〜260℃の範囲にあるものが好適
に挙げられ、これらはアイソパーA(登録商標)、同
C、同D、同E、同G、同H、同K、同L、同M(以
上、いずれもエクソン社製)、シェルゾール71(登録
商標)(シェル社製)や、ソルトール100(登録商
標)、同130、同220(以上、いずれもフィリップ
社製)等として市販されており、商業的に入手可能であ
る。
【0020】これら液状油は任意の1種または2種以上
を用いることができ、その合計の配合量が高分子シリコ
ーンに対して1〜50倍(重量)とするのが好ましい。
【0021】かかる(a)成分の配合量は、本発明皮膚
外用剤中0.001〜10重量%が好ましく、より好ま
しくは0.01〜5重量%である。0.001重量%未
満では肌荒れ改善効果が長時間持続しないことがあり、
一方、10重量%を超えると、ベタつくことがある。
【0022】(b)成分としては、低分子ベタイン、ヒ
ドロキシカルボン酸、ケトカルボン酸、並びにこれらの
エステル、ラクトンまたは塩の中から選ばれる少なくと
も1種の化合物が用いられる。
【0023】本発明に用いられる低分子ベタインは、分
子量200以下の、第四アンモニウム塩基、スルホニウ
ム塩基、ホスホニウム塩基等の分子内塩で両性イオンを
形成するものを包含し得る。分子量を200以下のもの
とする理由は、分子量が200を超えるベタインでは界
面活性剤としての性質を帯び、皮膚を荒らす傾向となる
からである。本発明では、これら低分子ベタインの中で
も下記一般式(II)
【0024】
【化7】 (式中、R7、R8およびR9はそれぞれ独立に炭素原子
数が1〜6のアルキル基を表し;kは0または正の整数
を表し;ただしR7、R8およびR9の炭素原子数の和と
kとの総和が8以下である)で表される第四級アンモニ
ウム塩が好適に用いられる。
【0025】上記一般式(II)において、炭素原子数
とkとの総和が9以上になり、窒素原子並びにこの窒素
原子に結合したアルキル基(R7、R8およびR9)およ
び(CH2k+1の部分の分子量が相対的に大きくなる
と、上記部分の疎水性が増し、結果としてこの第四級ア
ンモニウム塩の両性界面活性剤としての性質が顕在化す
る傾向があり好ましくない。
【0026】R7、R8およびR9としては、炭素原子数
1〜6の直鎖または分岐鎖のアルキル基を広く用いるこ
とができる。すなわち、メチル基、エチル基、プロピル
基、イソプロピル基、ブチル基、イソブチル基、sec
−ブチル基、tert−ブチル基、ペンチル基、イソペ
ンチル基、ネオペンチル基、tert−ペンチル基、ヘ
キシル基、イソヘキシル基、3−メチルペンチル基、
2,2−ジメチルブチル基または2,3−ジメチルブチ
ル基等がそれぞれ例示される。これらR7、R8、R
9は、同一であっても異なってもよい。
【0027】上記アルキル基の組み合わせとして、
7、R8およびR9の炭素原子数を可能な限り少なくす
ることが、上記一般式(II)で表される第四級アンモ
ニウム塩の両性界面活性剤としての性質を可能な限り減
ずることができる傾向にあるという点において好まし
い。すなわち、上記一般式(II)中、R7、R8および
9がすべてメチル基で、kが0であるトリメチルグリ
シンが最も好適に用いられる。また、上記一般式(I
I)中、R7、R8およびR9がすべてメチル基で、kが
2であるγ−ブチロベタインも好適に用いられる。
【0028】本発明皮膚外用剤中にベタインを配合する
場合、その配合量は、皮膚外用剤中に0.01〜30重
量%が好ましく、より好ましくは0.1〜20重量%で
ある。0.01重量%未満では、皮膚外用剤中に含まれ
得る他の保湿剤(例えばムコ多糖類など)のべたつきを
抑制しきれず、一方、30重量%を超えて配合しても本
発明の効果の増大は期待できず、また、粉っぽい使用感
になり、肌へのなじみも悪くなる。
【0029】本発明に用いられるヒドロキシカルボン
酸、ケトカルボン酸は、下記一般式(V)
【0030】
【化8】 R10(CR11OH)x(CH2yCOOH (V) (式中、R10、R11は、それぞれ独立に水素原子または
炭素原子数1〜25の、飽和若しくは不飽和の、直鎖、
分岐鎖または環状をなすアルキル、アルアルキルまたは
アリール基を表し;xは1〜9の整数であり;yは0〜
23の整数を表す)で表される。本発明では、これらヒ
ドロキシカルボン酸、ケトカルボン酸は、エステル、ラ
クトンまたは塩の形で用いてることができる。
【0031】これらヒドロキシカルボン酸、ケトカルボ
ン酸類の具体例としては、例えばグリコール酸、ベンジ
ル酸、トロバ酸、乳酸、リンゴ酸、クエン酸、イソクエ
ン酸、シトラマル酸、タルトロン酸、酒石酸、グルコン
酸、ガラクトン酸、α−ヒドロキシイソ酪酸、フェニル
乳酸、マルデン酸、アトロラクチン酸、グルコノラクト
ン、ガラクトノラクトン、リボン酸、リボノラクトン、
パントイン酸、パントラクトン、パントテイン酸、α−
ヒドロキシ酪酸、β−ヒドロキシ酪酸、キナ酸ピルビン
酸、フェニルピルビン酸、ピルビン酸メチル、ピルビン
酸エチル、アスコルビン酸、ベンゾイルギ酸、ベンゾイ
ルギ酸メチル、およびベンゾイルギ酸エチル等が挙げら
れる。中でもグリコール酸、乳酸、リンゴ酸、クエン酸
等が好ましく用いられる。
【0032】(b)成分の配合量は、本発明皮膚外用剤
中0.01〜20重量%が好ましく、より好ましくは
0.01〜10重量%である。0.01重量%未満では
本発明の効果が十分に発揮されず、一方、20重量%を
超えて配合しても配合量の増加に見合った効果の増大は
期待できない。
【0033】本発明の皮膚外用剤においては、上記
(a)成分と(b)成分を併用することにより、角質除
去効果と肌荒れ改善効果の持続性とが相乗的に向上す
る。
【0034】なお、本発明の皮膚外用剤は、化粧料、医
薬品、医薬部外品等、外皮に適用されるものをすべて含
み得る。
【0035】したがってその剤形も、水溶液系、可溶化
系(例えば化粧水など)、乳化系(例えば乳液、クリー
ムなど)、粉末系、油液系、ゲル系、軟膏系、水−油2
層系、水−油−粉末3層系等、幅広い形態を取り得る。
【0036】本発明の皮膚外用剤には、上記必須成分の
他に、通常、化粧料や医薬品等の皮膚外用剤に用いられ
る他の成分も適宜、添加し得る。例えば、二酸化チタ
ン、マイカ、タルク等の粉末成分;月見草油、アボガド
油、ミンク油、ホホバ油、マカデミアナッツ油、トウモ
ロコシ油、ナタネ油、ヒマシ油、ヒマワリ油、カカオ
油、ヤシ油、コメヌカ油、オリーブ油、ラノリン、スク
ワレン等の天然動植物油脂類;流動パラフィン、スクワ
ラン、ワセリン等の炭化水素類;パラフィンワックス、
鯨ロウ、ミツロウ、キャンデリラワックス、カルナウバ
ロウ等のワックス類;セタノール、ステアリルアルコー
ル等の高級アルコール類;ミリスチン酸、パルミチン
酸、ステアリン酸、ベヘニン酸、イソステアリン酸、オ
レイン酸、リノレン酸、リノール酸、オキシステアリン
酸等の高級脂肪酸類;ミリスチン酸イソプロピル、パル
ミチン酸イソプロピル、ステアリン酸イソプロピル、2
エチルヘキサン酸グリセロール、トリ2−エチルヘキサ
ン酸グリセリル、テトラ2−エチルヘキサン酸ペンタエ
リトリット等の脂肪酸エステル類;ジエチレングリコー
ルモノプロピルエーテル、ポリオキシエチレンポリオキ
シプロピレンペンタエリトリトールエーテル、ポリオキ
シプロピレンブチルエーテル、リノール酸エチル等の極
性オイル、その他シリコーン油;パラアミノ安息香酸、
ホモメチル−7N−アセチルアラントイラニレート、ブ
チルメトキシベンゾイルメタン、ジ−パラメトキシケイ
皮酸−モノ−2−エチルヘキサン酸グリセリル、アミル
サリシレート、オクチルシンナメート、2、4−ジヒド
ロキシベンゾフェノン等の紫外線吸収剤;ポリエチレン
グリコール、ソルビトール、キシレトール、マルチトー
ル等の保湿剤;メチルセルロース、アラビアガム、ポリ
ビニルアルコール、モンモリロナイト、ラポナイト等の
増粘剤;エタノール、1,3−ブチレングリコール等の
有機溶剤;ブチルヒドロキシトルエン、トコフェロー
ル、フィチン酸等の酸化防止剤;安息香酸、サリチル
酸、ソルビン酸、パラオキシ安息香酸アルキルエステル
(エチルパラベン、ブチルパラベン等)、ヘキサクロロ
フェン等の抗菌・防腐剤;アシルサルコシン酸(例えば
ラウロイルコシンナトリウム)、グルタチオン、クエン
酸、リンゴ酸、酒石酸、乳酸等の有機酸;ビタミンAお
よびその誘導体;ビタミンB6塩酸塩、ビタミンB6トリ
パルミテート、ビタミンB6ジオクタノエート、ビタミ
ンB2およびその誘導体、ビタミンB12、ビタミンB15
およびその誘導体等のビタミンB類;アスコルビン酸、
アスコルビン酸硫酸エステル(塩)、アスコルビン酸リ
ン酸エステル(塩)、アスコルビン酸ジパルミテート等
のビタミンC類;α−トコフェロール、β−トコフェロ
ール、γ−トコフェロール、ビタミンE−アセテ−ト、
ビタミンE−ニコチネート等のビタミンE類;ビタミン
D類、ビタミンH、パントテン酸、パントテチン等のビ
タミン類;ニコチン酸アミド、ニコチン酸ベンジル、γ
−オリザノール、アラントイン、グリチルリチン酸
(塩)、グリチルレチン酸およびその誘導体、ヒノキチ
オール、ムシジン、ビサボロール、ユーカリプトール、
チモールイノシトール、サポニン類(サイコサポニン、
ニンジンサポニン、ヘチマサポニン、ムクロジサポニン
等)、パントテルエチルエーテル、エチニルエストラジ
オール、セファランジン、プラセンタエキス等の各種薬
剤;ギシギシ、クララ、コウホネ、オレンジ、セージ、
ノコギリ草、ゼニアオイ、センキュウ、センブリ、タイ
ム、トウキ、トウヒ、バーチ、スギナ、ヘチマ、マロニ
エ、ユキノシタ、アルニカ、ユリ、ヨモギ、シャクヤ
ク、アロエ、クチナシ、サワラ等の有機溶媒、アルコー
ル、多価アルコール、水、水性アルコール等で抽出した
天然エキス;色素;モノラウリン酸ソルビタン、セスキ
オレイン酸ソルビタン、トリオレイン酸ソルビタン、モ
ノラウリン酸ポリオキシエチレンソルビタン、ポリエチ
レングリコールモノオレート、ポリオキシエチレンアル
キルエーテル、ポリグリコールジエステル、ラウロイル
ジエタノールアマイド、脂肪酸イソプロパノールアマイ
ド、マルチトールヒドロキシ脂肪族エーテル、アルキル
化多糖、アルキルグルコシド、シュガーエステル等の非
イオン界面活性剤;ステアリルトリメチルアンモニウム
クロライド、塩化ベンザルコニウム、ラウリルアミンオ
キサイド等のカチオン界面活性剤;パルミチン酸ナトリ
ウム、ラウリン酸ナトリウム、ラウリル硫酸カリウム、
アルキル硫酸トリエタノールアミンエーテル、ロート
油、リニアドデシルベンゼン硫酸、ポリオキシエチレン
硬化ヒマシ油マイレン酸、アシルメチルタウリン等のア
ニオン界面活性剤;香料;精製水等を配合することがで
きる。
【0037】
【実施例】次に、本発明を実施例によりさらに詳細に説
明するが、本発明はこれによってなんら限定されるもの
ではない。なお、配合量はすべて重量%を意味する。
【0038】実施例に先立ち、本発明で用いた試験法、
評価法を説明する。
【0039】[保湿効果の測定]女性パネル10名の前
腕の何箇所かに、各実施例、比較例の試料を塗布し、塗
布直後と塗布後3時間経過後にコンダクタンスを測定
し、保湿効果を下記評価基準により評価した。 (評価) ◎: 保湿効果良好(コンダクタンス150μS以上) ○: 保湿効果やや良好(コンダクタンス100μS以
上150μS未満) △: 保湿効果普通(コンダクタンス50μS以上10
0μS未満) ×: 保湿効果不良(コンダクタンス50μS未満)
【0040】[肌荒れ改善効果の測定]女性パネル10
名の前腕の何箇所かに、活性剤(ラウリル硫酸ナトリウ
ム)10%水溶液を3日間塗布して故意に肌荒れを起こ
した。その後、この肌荒れ部位に下記表2〜3に示す処
方の実施例品、比較例品をそれぞれ1日2回塗布し、塗
布開始5日後にレプリカ法およびスキンコンダクタンス
によって肌表面の状態を測定し、肌荒れ後何も塗布しな
い部位と比較して肌荒れ改善効果を下記基準により評価
した。 (判定基準) 著効: 肌荒れの症状が消失した 有効: 肌荒れの症状が弱くなった やや有効: 肌荒れの症状がやや弱くなった 無効: 肌荒れの症状に変化が認められない なお、ここでいう肌荒れの症状とは、(1)角質層剥
離、紅斑が起きる、(2)皮溝、皮丘がはっきりせず、
肌のキメがそろわない、等を示す。 (評価) ◎: 著効、有効、およびやや有効の評価をした被検者
が80%以上 ○: 著効、有効、およびやや有効の評価をした被検者
が50〜80%未満 △: 著効、有効、およびやや有効の評価をした被検者
が30〜50%未満 ×: 著効、有効、およびやや有効の評価をした被検者
が30%未満
【0041】[角質除去効果試験]皮膚表面の古い角質
の量は、ファイバー式光源付きビデオマイクロスコープ
を用いて皮膚表面を100倍に拡大して撮影し、映像を
画像処理装置に入力して、角質層のスケーリングを起こ
している部分(白く光っている部分)の面積比を2値化
処理により%で求めた。
【0042】角質除去効果試験は健常人パネル5名の額
部を用いて行った。被験試料を塗布する前に、皮膚表面
の古い角質量を測定した。その後、被験試料0.5gを
塗布し、約1時間後に同一部位での古い角質量を測定し
た。洗浄前の古い角質量と洗浄後の古い角質量から、下
記数1の式により角質除去率(%)を求めた。
【0043】
【数1】 角質除去率(%)=[(A0−A1)/A0]×100 A0: 洗浄前の古い角質量 A1: 洗浄後の古い角質量 (評価) ◎: 角質除去力良好(角質除去率80%以上) ○: 角質除去力やや良好(角質除去率60%以上80
%未満) △: 角質除去力普通(角質除去率30%以上60%未
満) ×: 角質除去力不良(角質除去率30%未満)
【0044】(実施例1〜4、比較例1〜3)下記表1
に示す処方の美溶液を調製した。具体的には、エタノー
ルの一部にポリオキシエチレンオレイルエーテルおよび
アミノ変性シリコーンとメチルパラベンを溶解した(エ
タノール相)。これとは別に、精製水とエタノールの残
部にカルボキシビニルポリマートリメチルグリシン、お
よびクエン酸を溶解した(水相)。次いで、エタノール
相を水相中に添加、可溶化して美容液を得た。これを用
いて上記試験方法により塗布直後と塗布後3時間経過後
の保湿効果、肌荒れ改善効果、角質除去効果を評価し
た。結果を表1に示す。なお、表1中、「アミノ変性高
分子シリコーン」として上記一般式(I)中、R1、R2
がメチル基、R3が−(CH23NH2、m=10,00
0、n=10のものを使用した。
【0045】
【表1】表 1
【0046】(実施例5〜7、比較例4〜6)下記表2
に示す処方の乳液を調製した。具体的には、(5)〜
(9)、(11)〜(13)の油分を均一に溶解させ、
70℃に保った(油相)。これとは別に、(1)の一部
に溶解させた(2)(3)と(10)の水相を均一に溶
解させた(水相)。次いで水相に前記油相パーツを添加
し、(1)の一部に溶解した(4)を加えて乳液を得
た。これを用いて上記試験方法により塗布直後と塗布後
3時間経過後の保湿効果、肌荒れ改善効果、角質除去効
果を評価した。結果を表2に示す。なお、表2中、「ア
ミノ変性高分子シリコーン」として上記一般式(I)
中、R1、R2がメチル基、R3が−(CH23NH2、m
=10,000、n=10のものを使用した。
【0047】
【表2】表 2
【0048】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明によれば、
角質除去効果、肌荒れ改善効果に優れ、保湿効果を持続
して持ち得る皮膚外用剤が得られる。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a)下記一般式(I) 【化1】 {式中、R1はメチル基、または一部のR1がメチル基で
    残りのR1がフェニル基を表し;R2はメチル基、水酸
    基、またはR3と同一の基を表し;R3はR4Z〔ここで
    4は炭素原子数3〜6の2価のアルキレン基を表し;
    Zは−N(R52、−N+(R53-、−NR5(C
    2aN(R52、−NR5(CH2a+(R5
    3-、および−NR5(CH2aN(R5)C=O
    (R6)(ここでR5は水素原子または炭素原子数1〜4
    のアルキル基を表し;R6は炭素原子数1〜4のアルキ
    ル基を表し;Aはハロゲン原子を表し;aは2〜6の整
    数である)からなる群より選ばれる1価の基を表す〕で
    表されるアミノ基またはアンモニウム基を有する置換基
    を表し;mおよびnはそれぞれ正の整数で、m+nが
    3,000〜20,000であり、n/mが1/500
    〜1/10,000である}で表されるアミノ変性また
    はアンモニウム変性高分子シリコーンの1種または2種
    以上と、(b)低分子ベタイン、ヒドロキシカルボン
    酸、ケトカルボン酸、並びにこれらのエステル、ラクト
    ンまたは塩の中から選ばれる少なくとも1種の化合物を
    配合してなる皮膚外用剤。
  2. 【請求項2】 低分子ベタインが、下記一般式(II) 【化2】 (式中、R7、R8およびR9はそれぞれ独立に炭素原子
    数が1〜6のアルキル基を表し;kは0または正の整数
    を表し;ただしR7、R8およびR9の炭素原子数の和と
    kとの総和が8以下である)で表される第四級アンモニ
    ウム塩である、請求項1記載の皮膚外用剤。
  3. 【請求項3】 一般式(II)中、R7、R8およびR9
    がいずれもメチル基である、請求項2記載の皮膚外用
    剤。
  4. 【請求項4】 一般式(II)中、kが0である、請求
    項2または3記載の皮膚外用剤。
  5. 【請求項5】 一般式(II)中、kが2である、請求
    項2または3記載の皮膚外用剤。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001058938A (ja) * 1999-08-20 2001-03-06 Kose Corp 化粧料
US7871633B2 (en) 2003-04-14 2011-01-18 The Procter & Gamble Company Anhydrous, transfer-resistant cosmetic lip compositions

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